■ ダブルバインド
危険なカットアンカー&長距離ランナウトで登らなかったら
→ チキン呼ばわり
登って落ちて死んだら
→ 自己責任
と言う風に巧妙に支配の構造が見えます…。 前に「蛮勇」とか、「もうちょっとボルトを信頼して」とか言われましたが、そのボルト、海岸にあるカットアンカー… それを信頼する奴がいたら、バカである、って奴でした…。
ので、基本、「大丈夫?」と言ってあげたほうがいいのは、危険なボルトと知っていて、そこにバンバン落ちて、ロシアンルーレット状態を楽しんでいる人のほうです。
アドレナリンジャンキーになってしまっており、”中毒状態”ですね…。
https://www.youtube.com/watch?v=_5kWMeJUzCk
■ 私はチキンです!
私の知っている限り、きちんとしたクライマーは、自分が、臆病者呼ばわりされることを受け入れています。
怖いというのは、当然の感情です。ので、怖い場合は、それを受け入れることがクライマーとして大事です。
大体、俺は怖くないぞーとやらないといけない、というのは、思い込みです。
40mノーピンがいかに簡単でも、危険なものは危険だと分かる感性のほうが大事です。
■ ACの心理学と重なることが多い クライミング界
アダルトチルドレン系の心理学は、もともとはアルコール中毒患者の研究からスタートした、共依存関係の心理学です。
なんで、共依存の心理学が、クライミング界で有効なのだろうか?というと…
奥深いものがありますね…。
日本人は特に、クライミングするということに自尊感情の根拠を求めてしまい、怖いもの知らずの俺=かっこいい俺=自己肯定しやすいということになってしまっているような気がします。
怖いもの知らずの本場、ヨセミテでは、そっち系の人が究極のお手本(=死)を何例も示しているので、その行為の異常さがあまりにも明白なので、それに続く若い人が出ない。
一方、日本では、中途半端です。自分の小さい山で(周囲の人の間で)、10mランナウトより、20mランナウトがすごい、20mより40mがすごい、みたいなミニミニ競争になっています…。
しかし、エルキャップフリーソロの時代に40mランナウトを自慢しても、かなりちんけですよねぇ?
国内を見ても、甲斐駒スーパー赤蜘蛛フリーソロの時代なんですよ?
5.8とかの40mランナウトで自慢になるんでしょうか?なりませんよね?
まぁ、自慢じゃないんだったら、ただ、怠惰なだけってことになりますが…。
私も小川山では、大ランナウトが核心の”春の戻り雪 3P”で、マルチの練習していましたけど、大ランナウトということを聞いて落ちれないルートだということが分からない初心者時代は、すでに抜けていました。
いまだに古いメンタリティで、小山に登って俺が一番だ!とやる自慢大会に陥っているとしか思えない九州のクライミングルート… 小学生レベルです…(汗)。
そんなのに、うっかり付き合わされないよう、若い人は気を付けましょう☆
こちらでは、古い山岳会に所属していた人は、すべからく、古い感性を身に着けているようで、山岳遭難の温床となる考え方に気が付けていません。
正しい感覚と言うのは、このようなものです。
■ 事例
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