2023/08/18

【再掲】こりごりのクライミング

2019年2月の再掲です。

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■プロテクションが1個しかないピッチ…

今日は残念ながら宇土内谷はまったく氷なしでした。

仕方なく、昨日の比叡のルートがメインの活動になりましたが…驚いたことがありました。また知見が広がった。

登攀力にゆとりがあったので、勉強にはなったけど、分類すると、ひどい目に合った系な感じ(笑)

1)山頂に上り詰めて別ルートを下降するルート(つまりゲレンデではない)のに、山行計画書がない。つまりギアの指定もなく、ロープの采配もない… ので、計画者の意図が分からず適切な装備の準備ができない…

2)岩場につくと、装備指定がない=ゲレンデ だと思っていたら、ザックを担いで登らないといけないアルパインルートでした…。ならアタックザックを持っていったのに…。

3)しかも、オンサイトだからとリードを勧められ、仕方ないなーこれで断ったら一生言われるなーと思い、リードしたのですが、ザックを最適化していかなかったので、重い。

通常、リードクライマーはザックなしで、セカンドがリードする人の分を担ぐというのが普通だとこれまで学習していました…が、リードする人もザックを担ぐのです。え?! 聞いていないよと思いました。それだったら、アタックザックを持っていったのに…大変重かった。

4)リードしたら、2ピッチ目は30mくらいでしたが1本しかプロテクションがないピッチがありました…いくら易しくても、そんなのでは、まったく命がけの一か八かの登攀になってしまいます。

3)しかも、そのピッチ、カムでプロテクションを取る場所はいっぱいありました。しかし、カムはトポには書いてないし…

5)3P目で、案の定、私の登攀力では、ピンが遠く、スティッククリップで掛けても遠く、スタンスもホールドもリーチが遠すぎて出ない箇所がでてしまいました。これは…というので、そこでリード交代

6)4P目はあきらかに実力を超えるピッチでした。

7)このルートを勧められたのは、私が5.10cがRPで、5.10Aのオンサイトを取りだめ中で、5.10bだったらオンサイト出来る課題もあると、事前に自己申告したせいだそうです。ここを登れる人は、5.10cは登れないのだそうです。

8)グレードは言わないほうがいいと言われました‥‥しかし、グレードを目安にしないなら、何を目安にするんでしょう?

9)いかにも経験が20年くらいありそうな人が、グレードを聞いたら、「5.6とか」と言いました…後で聞いたら、野岳の11をレッドポイントしたそうです。????

10)私が見る限り、グレードを目安にするのは合っていそうでした…私が登れなかったところをその方は登れたからです。

11)とにかく、????マークが一杯のクライミングでした。

私は、

「取れるところで取らないプロテクションはかっこ悪い」

「山に一か八かはない」

と教わったんですが、なんだか、真反対な感じでした。

・プロテクションを取るのはかっこ悪い、

・山では一か八かを楽しむ

という山で、なんというか、こりごりした、というのが正直なところかもしれません。

私は初めて組む人を連れて行くのには責任があるので、このような雑なことはしないからです。

どうも、試してダメ出ししてやるって感じな、嫌な感じでした。

しかも、トップを変わってくれた指導者クラスの方、今日、マルチで墜落されていました…

うーん…なんかかなり、ギリギリ路線かも…

命がけを楽しむ、というか命を粗末にする活動という気がして、なんか納得感がない…

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すでに残置があるルートはアルパイン的性格ではあるがアルパインではない

例えば、比叡のルートとか…ボルトルートだが、あんなランナウトしてボルトの意味がないルートをスポートルートと言うことはできない。

しかし、ちゃんとしたアルパインのルートというのは、基本的に残置が期待できないもので、立木や灌木、雪、その他自然物で支点を取るもので、ハーケンとハンマーを持っていくほか、カムなどを持っていく…

が九州には、ランナウトしたボルトルートはあるが、ハーケンとハンマーのルートはない。カムのルートはあるが、残置無視というルートであり、ボルトルートを残置を用いないで登るということなので、だとすれば、アルパインのルートとは言いづらい…

未知のリスクに対応する力を楽しむのが、アルパインの愉しみだからなんだが…

イケイケ自慢が気になる九州ではあるが…実際のところは、カラビナにじか掛けしていいよ~とか、ホントはないんだけどズルでボルト打っといてあげたよ~とか、外の岩なのに人工ホールドつけておくね~とか、リードしやすいようにぬん掛けしてあげるよ~とか、そんな感じで、どっちかというと、これは

過保護

という現象なんではないか?と思うんだが…。ギアもロープも丸抱えで連れて行って、ロープワーク何も知らないのに、フォローにするとか…。5.12登れるのにフォローしかできないクライマーをありがたがって作るのは、要するにリード技術やレスキュー技術を教えないことで、

囲い込み

たいからなのかなぁ…。動機がよく分かりませんが、起きていることは、こんなことです。

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福岡で最も伝統的な山岳会
にも一時的に所属してみましたが、やはりだめでした。理由は…
・冬合宿が燕岳。燕山荘宿泊でないのがせめてもの救いですが、燕岳って…。雪2年目くらいの一般登山者の時に終わった山ですけど。まぁもう一回行ってもいいですけど、わざわざ九州から行くに値する山とは思えないです。せめて、蝶くらいは。
・夏合宿の本番ルートが、明神主稜…って(汗)。会に見切りをつけたとき、自分で登れる山として選んで、講習会であった人と一度、三つ峠で足合わせして、行きました。これくらいしか行けないなら、何のための会?って話になります。
・比叡 で、初登者にも名を連ねている方もいらっしゃっるにはいらっしゃるのですが、マルチピッチのルートで落ちていたしなぁ…。安全がより拡大するのではなく、リスクが拡大しそうに感じました。
せめて、山行管理くらいあれば、名前だけでも在籍してお茶を濁すこともできましたが、それもなく、逆にHP作ってくれと頼まれる側でした…。
というので、入りたくても入れないです… お金を払って面倒しょい込むバカはいません。
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