■ 自転車で沢
っていうのに参加してきました。
一番最初のロードの登りが、体力下がっていて、きつかった…。やっぱり、3年もきちんとした運動をしていないと、ホント、体力下がりますね…。ここ3年、インドア派に舞い戻っているからなぁ…。でも、仲間が良くて、とても楽しめた。
マウンテンバイク2度目でいきなり、沢に行くか?!っていう気がしないでもないですが、練習するにも、乗って良い場所が分からないのが初心者。
今回は、沢のコンディションも良く、こけたのも、3回くらいで済み、マウンテンバイクのタイヤも良くグリップして楽しかったです。
■ めちゃ好みでギア入りました!
沢の凸凹にタイヤが引っかからないように用心しながら、どんどんスピードを上げていくのですが…
1)マウンテンバイクの乗り方自体が、まだコツがつかめていない 例:タイヤの食い込み、グリップ力、
2) どんだけ体力がいるのか?自信がない… 病み上がりなのに今また怪我するの嫌だなぁ。
の2点の理由により、恐る恐る。
注意力が必要でありながら、スピードの方も上げていく、スレスレ感、とでもいうのでしょうか。自己効力感とでもいうのでしょうか…。その辺りのバランスをとる感じが、
そうそう、私が求めていたのはこれ!って感じ。
沢登りでも、忍者歩きに習熟して、楽勝化していくと、にんにん…と言いながら、段々早回しになっていきますよね。その結果、すごく早い!みたいな?
そういうのが好みです。
■RP型クライミング
なんせ、RP型のクライミングって、ぱっぱとこなす、というのがないんですよね。ずっとじわじわしている。ので、ちっとも集中力って感じではない。
例えるなら、ピラティスみたいなのがRP型クライミング。集中力を途切れさせることはできないにもかかわらず、動きの幅せまーい、ちいさーいみたいな感じ。ほとんど動かない。
MTBは、例えるならヨガのヴィンヤサみたいでした…ずっと動きが連続で途切れることがない。
今回のライドは、集中力も必要なら、スピードも必要、みたいなのが、アルパインクライミングちっくでした。
やっていることも、かなりヤバいので、大げさとも思えるプロテクションをして、参加しました。プロテクションを貸してくれたのですが、これは、クライミングに例えるなら、トップロープみたいなものです。
■ 遡行価値がないという沢に価値がでるかも
平坦すぎて遡行価値がない、とかされる沢も、自転車で行けば、危険度満点で、たのしめるのかもしれないですね。ただ登りはちょいしんどいカモですね。性質上、下るほうが楽しいですが、下りはスピードが出過ぎてしまうので、リスクは増大。
MTBはMTBでそれなりにルートへの審美眼というのが必要ですが、沢やの価値観が、壁、に偏っているのは分かった。登攀的に面白くなかったら価値がない、ということに価値観が偏り過ぎなのは、やはり、記録で競争し合っていた、競争主義社会の遺産、とでもいうものでしょうね。
沢には登攀を求めず、美しいから行く、ということでも良いと思います。ウォーターウォーキングの九州版のトポがあればいいのかも?
■ ルールを課さずに
米澤先生は、岩登りを難しくするのは、簡単だ、とおっしゃっていました。
どんなボロ壁でもハンデをつければ、難しくなり、難易度を上げるには、自分に課すルールを増やせばいいのです。
たとえば、5.9が楽勝だ、というのなら、40kg担いでその5.9を登ってみるとか。このホールを使わない、とか、クライミングシューズではなく登山靴で登ってみるとか、自分でルールを決めて難しくすれば、どんな壁でも永遠に遊べるとジャンボさんも言っていたなぁ。
■ 統制vs開放
マイルールと正反対なのが、ボルダー。ノールール。
ボルダーは、究極にルール不在で、例えば、オンサイトする場合は、”誰かの登りを事前に見てはいけない”というクライマーの常識っぽいことも、結局のところ、無視されて、”ビデオトポ”とか言って、リードから入った人には信じられないような事態に陥っています。(人の登りを見て登っても、オンサイトっていうのかなぁ…)
ボルダーは着地が核心ですが、そのこともあまり語られないですし…MTBって、私から見たらかなり危険行為ですが、その危険行為をしている人たちからは、クライミングはもっと危険だと思われているようで、その根拠は、参加している人の性格、によりそうでした。
こちらに、バイク事故を起こす人のタイプ…が分類されていて興味深いですが…
https://bike-lineage.org/etc/question/traffic_accident_trivia.html
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この2タイプの性格の人が事故を起こしやすい。
両者の共通点はNP値が低いことで要するに
「他人への思いやりが無い人ほど事故を起こす」
という話。
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NPというのは、Nurtured parentの略で、思いやり深い親、という意味です。反対はFCです。FreeChild。
ボルダーは、どんな形でもスタイルは問われず登れたらいい、という訳で、ビデオトポで人の登りを見てしまっても完登。なんとなく完登って言う言葉で、曖昧に、ごまかされているような気がしないでもないですが。
初見、という言葉は、解釈の幅が大きくなっているのかもしれません。
まぁ、今の時世、リードの世界でも、トップロープノーテンで登って、オンサイト!とガッツポーズしている若い人がいるくらいですからね…。
■ アルパインクライマー向きの性格 vs ボルダー向きの性格
「その岩場、俺は簡単すぎて登るところねー!」みたいな、言葉は、基本アルパインのベテランには、愚かな言葉、として響くようです。難しくするのは簡単なのに…みたいな。
しかし、もしかすると、価値観がそもそも違うのかもしれないですね。
前に、アルパインの先輩が、「俺ボルダーが一番すき」と言ってきたとき、まぁ、言葉は悪いのですが、性的快楽の代用なのだろうなぁと思いました。
一気に出し切って、”瞬間で終わり”みたいなのが、男性の射〇ちっくというか…。腕力もオールアウトなので、そのあと、しばらく登れないですし…。
ヨガでは、奔放な性は、禁じられていますが、なぜかというと、創造性のエネルギーが減るとされているからです。性の力は動物=肉体としての再生産力、つまり創造の力、でしょう。肉体を精神に置き換えても、同じ力が創造を生むわけです。
しょっちゅう、自慰行為をするとエネルギーが創造性に転換しないで、ただ不毛に消耗してしまうと言われています。人間が心身共に持っているエネルギーは限りがあるわけですね。ヨガでは、そのエネルギーを賢く使え、と言っているわけです。
ボルダーは一瞬で消耗系… 女性の私は、あんまり楽しめないというか、これの何がいいのかしら?みたいな感じです。
山でも、雪の山=長くて疲れる系、のが好きなわけですから…(笑)。持久系と瞬発系の人では、好みが合わなくても当然ですね。
■ 体力低めにも限界がある。最低ラインには届いていたようです
今回のライドは、実は沢のライドの中では最も基本形で、初心者に優しい体力低めコースでした。とりあえず、落ちた体力でもギリギリセーフで参加できた。正直、もう一息体力がほしいところでした。要・体力回復。
大勢で行くので、体力余って退屈、な男性もたくさんいたと思うのですが…、そこは、リーダーが素晴らしい人で心得ていて、ところどころ、停滞して、脚力自慢の男性たちにチャレンジ課題を提示していました。こんなリーダーが登山の世界でも、昔は普通だったのです。今ではすっかり絶滅危惧種になりましたが。身長180cmの大きな人です。体力ある人がない人を慮る以外、アウトドアで安全ってないですからね。あるほうがないほうに無理させると、ないほうは必ず怪我します。
体力余っている男性たちには、MTB版ボルダーみたいな感じで、小さい坂(支流の涸れ沢)を駆け上がるわけですが…。どんどん傾斜が上がっていて、これクライマーでもクライミングシューズがいいのでないと登れないでしょ、みたいなの。コケコケのスラブです。
45度くらいから一応クライミンググレードというか、足だけで登るには限界みたいになってきますが、登山の流儀では、45度~80度くらいまでは、日本では、5.7(鎖場程度)とおおざっぱに片付けられており、全然細かく分類されていませんが、自転車で登るとなると、
45度と80度の傾斜では大違い
ですね。まぁ、人間の脚でもそうですが。さらに違いが際立ちます。
ちなみに余談ですが、アイスクライミングでは、90度以下は全部、初心者課題です(笑)。45度のアイスなんて、登る人いるの?くらいなレベル感で、誰も登る練習しないですが、それくらいで、滑って、すってんころりんをやってしまい、大怪我する人もいます。アイスではⅡ級が一番怖い。90度を超えるとかぶっているという意味なので、6級ですが、6級は完全に腕力頼みですが、ぶら下がれるほど氷が頑強って意味で、自分が落ちない限りは安全度は逆に高まるともいえるし、気温を見極めないと、氷柱ごとまるごと壊れることもあります。6級は女性はいきなり厳しくなります。6級登れるクライマーでもⅡ級で死んでいます。ちなみに私が楽しいのは5級です。
あ、話がそれてきましたが、今回もマウンテンバイクで一番筋肉痛なのは、胸筋です。
上半身の筋肉は女性は使う機会がなく、全然、鍛えられていないからなぁ…。
長い登りで使った大腿四頭筋のほうは、大丈夫でした…。足腰で踏ん張れる系なら、なんとかなるかもしれません…。
というので、今回は
出来るかできないか分からないことにチャレンジして、出来た!
というので、とても楽しかったのでした。
打ち捨てられた林道も、自転車なら、快適な道だし…。
気に入ったので、また歩きにいくかもしれない。
■ 次回用備忘
http://www.utonosyo.com/facilities.html