2020/12/31

クライマーの危険認知 スライド

https://docs.google.com/presentation/d/1Z2vNyci14jLlFs1s_v6fmk-9Ct04rK8yZxo4DZYMhzo/edit?usp=sharing

今日は女性の初心者クライマー2名に偶然FBで知り合い、かなり不安になって、上記のスライドを作成した。

若い男性クライマー(ボルダラー)にも、「比叡に連れて行ってもらっています」と胸を張って言われたことがある… が、「大丈夫かよ~」とは思ったが、「知らせなければ(守ってあげなければ)」とは、感じなかった。

女性
=男性の権威者に従順
=疑うことなく言いなり
=不勉強により、危険な目に合っていても、それと気が付いていない

という可能性があり、自分自身が足元を見られ、2年ほど前に九州で、きちんとしたビレイではないビレイで、いきなりリードさせられた苦い思い出がよみがえる。私は初めての岩場で、いきなりリードだったうえ、通常1名が1名をビレイするのが当然なのに、後で渡された写真には、私以外のクライマーが写真に載っていた…(汗) ということは…。

そう、命がけの恐ろしい目にあわされていたところだったのだった。2名を1人がビレイするような非常識な行為をしても、どうせ、こいつは気が付かないと見くびられていたのだ。(としか思えない)

という、ひとごとならぬ感?のため?このスライドと相成った。

他にも、危険な行為はいろいろあるが…たいていの危険な行為の99%は、その場では何も起きないで過ぎていく。

そして、間違ったことがデフォルト化していく… まるでコロナ禍の自粛のように…

どこか言われていることと、行われていることに一貫性を欠くので、奇妙に落ち着かない。

そのような、もやもや感をそのままにしておくと… 大体は事故になる。




2020/12/30

2020のクライミング活動のまとめ

■2020年の毎月のトピックス

1月 リボルト講習会
2月 大堂海岸&岸良
3月 杉野ショック
4月 特になし コロナ自粛 激化
5月 小山田さんの自粛期間の投稿に感銘を受ける
6月 中津神護寺に護摩焚きで八面へ
7月 自分の価値観の深堀り&内省
8月 井上さんと中津へ
9月 石田登山塾石田さんよりアドバイス来る
10月 米国人クライマードンを日向神に案内
11月 子供体験クライミング&八面ツアー
12月 鈴木さん到来。二子山町おこしクライミングで勇気をもらう

でした。転機というか潮目が変わったのは、8月ですね。

実は8月は本当は出稼ぎに行きたいと思っていたのが、岩場の用事を優先したために行けなくなったのでした…。あれは良くなかった…。


現代クライマーのためのクライミング指導法

現代クライマーのためのクライミング指導法ということを、ずっと考えています。
1)為末大学が参考になりそう
2)アルパインクライミングの教え方で、フリークライマーを作るのは難しい。
3)インドアのスポーツクライミングの教え方で、フリークライマーを作るのは難しい。
4)ボルダーからフリークライマーになるのは難しい。
5)障害は、命知らず自慢、ビレイ、ロープワーク、外岩の危険
6)障害は、そのグレードを登るクライマーのために打たれていないボルト
7)障害は、時代遅れな知識

2020/12/29

クライマーのスコトーマ

■指導者のスコトーマ(盲点)

私はクライミングパートナーが、何もかもを分かっている、とは期待していないので、組んだ人とは、互いを理解し合うために登っていると理解していますが…。私はクライミング歴が浅いので、大体組む人は、自分より経験が長い方です。

前提として、盲点は誰にでもある。しかし、一般的には、経験の長さで、盲点は、カバーできる確率が多くなります。一般的には、というのは、ところがそうはならない場合もあります。思考停止している場合ですね。

以下、私が気が付いた(経験の偏り)×(スコトーマ)の存在です。

1)女性と登る経験がないクライマー
女性を男性のミニチュアと思っている

2)若い人と登る経験がないクライマー
これくらい知っていて当然と思っている

3)会で登る経験がないクライマー
助け合いができない

4)能力が高いクライマー
他の人の能力が限界に来ても理解できない

5)年を取ったクライマー
相手を思いやることができない

6)経験が浅いクライマー
考え深さで、経験の浅さをカバーしないといけないのが分からない

7)会でしか登っていないクライマー
自分が自立していないことに気が付いていない

8)男性初心者
年配の人の言うことを聞いていればすべて大丈夫だと思っている

と言う感じかなぁ…。私が相手のスコトーマをカバーできないと感じられる場合は、パートナーシップは断ってきました。

 例: 女性でイケイケの人…

男性クライマーが世の中は多いので、男女の体力差をあまり理解していないなーと思われる場合、その女性は、男性の論理構造の中に自分を当てはめて登っており、絶対怪我をする論理構造の上にいるので、パートナー候補としては断ってきました。私がどんなに良いビレイをしても、本人が怪我や大事故に結びつく因を持っているので、縁が揃えば、事故になってしまうから…。

ヒマラヤキャンプにも参加した30代の女性で、かなりトレーニングを積んだはずの方がいましたが…宝剣で遭難。彼女は、山ヤだったら、誰にも理解できそうな因を持っていました。

アルパインクライマーの谷口ケイさんも大雪山で遭難しています。が、因と縁と言うことを考えると、因に縁が揃ったなぁと思ったのは、前者です。谷口さんは、杉野保さんと同じく、なぜ、こんなところで?ということでした…。むしろ、魔が差した、に近い感じですかね。もちろん、クライミングや登山と言う危険をそもそも含んだ行為をしている人は、すべて因を持っているとは言えるのですが、それを言うなら、人は生まれたら必ず死ぬので、因はそのままなのです。ただ縁を引き寄せそうな人とそうでない人がいます。

登攀やクライミングで死にそうな因がある、というのは、

1)計算されていないリスクを好む傾向がある、
2)プライドなどの非論理的な面で譲れない傾向がある
3)リスクを積み上げることに快楽を覚える傾向がある

と言うことかなぁと思います。ギャンブルと同じで、論理に根差した行動原則を守れば、そこまで危険と言うことはないので。

もちろん、論理は情熱でバックアップされていないといけないのではありますが…。その情熱が論理を凌駕する場合、時にリスクに盲目になってしまうことがある、ということなのかもしれません。

あるいは、傲慢の罪もあるかもしれません。これくらい平気という傲慢さのことです。

多くのケースでは、それは、気のゆるみとか、慢心、と表現されていると思いますが、慢心とはリラックスのことなので、そうそういつでも気を張っていたら、山自体の愉しみを楽しみそこないますし…

緩急のバランスが、どのような活動でも大事かなと思ったりします。

2020/12/28

体幹は遅筋的【為末大学】

現代クライマーのためのクライミング指導法(案)

 現代クライマーのためのクライミング指導法ということを、ずっと考えています。

1)為末大学が参考になりそう
2)アルパインの教え方で、フリークライマーを作るのは難しい。
3)インドアスポーツクライミングの教え方で、フリークライマーを作るのは難しい。
4)ボルダーからフリークライマーになるのは難しい
5)本人系の障害: 命知らず自慢、ビレイ、ロープワーク、外岩の危険無知
6)環境系障害:そのグレードを登るクライマーのために打たれていないボルト
7)その他障害:ビレイ、時代遅れな知識、年功制度 例:ブーリン、棒フレンズ、肩がらみ

■ アルパインの教え方になくフリーにある

アルパイン=100%落ちてはいけない、
フリー=1ピン目掛けたら落ちてもいい

■インドアになくて、フリーにある 
インドア=気温が適切 緊密なボルト
フリー= 外的リスク、暑さ、寒さ、動物、日射 ランナウト

■ボルダーになくて フリーにある
ボルトリスク

■ 障害
・本人系、岩場系、周囲の人材系

自分の価値観を譲らない強さを持つ必要性

■ 頼りない者同士であっても、協力して正解を紡いでいくのが一番

だな、と改まって振り返って反省しています。頼りなくても、自分は自分の正解をみつけることができると信頼する、ということですね。つまり、ベテランなどの外部に正解を求めたり、頼ることはできないということですね。

以前、23歳男子の後輩ができました。

当時私がいた山岳会では、たしなみ程度しかアイスクライミングをしないので、そんな練習量じゃ足りない!と鉱泉アイスキャンディーフェスにパートナーゲットに出かけたら、若い男子が私のテントを訪ねてきてくれたのです。まぁ、フェスレベルの人(今日初めて登る)と比べたら、私は断トツ登れたので…。頼りにしてきてくれたんですね。

彼はアイスは初心者でしたが、若い人は見たものをコピーする能力に優れているので、アイス40年の青ちゃんとのクライミングに混ぜてあげたら、あっという間にムーブを身につけました。

が、ロープワークを覚えないと。外アイスで時間がかかるロープワークを教えるのでは、寒すぎる。季節のいい時期に岩で、となるので、他の先輩に出動してもらったりして、岩講習を彼のためにセットアップしたり、色々と急がしかったです…。
 
たぶん、アイスをしたいのだけなのに、なんでロープワークを覚えないといけないのか?初心者の彼の立場からは分からない。

ロープワークなどは、本人がやる気にならないと、なかなか、身にもつかないわけです。本もいっぱい貸し出したりしましたが、読む時間がなかったんでしょうかねぇ…

結局、私が山梨を出るときに、彼を託した先輩曰く、「ああいう子はだめだよ」ということだったのです…。残念。

理由を考えると、その先輩も私も雑草系で、粗削りで、未習得のことはいっぱいあるだろうと想像して自覚がある中でも、独学で、やりくりして何とか自分自身を成長させてきた、ということを考えると…? まぁ、そう結論するだろうな、となります。自発性というエンジンに欠ける。

年配の人の言うことを真に受けすぎというか…素直な良い子はクライミングにはイラナイというか。

とはいえ、自発性があり、自立していこう、という独学派は抜けも多い、です。

私もそうかもしれぬという思いがあるので、いつも自信をもって教えているわけではありません。

私がやったことをそのまま他の人がやると(例:三つ峠2度目からリード)、途中で死ぬかもしれませんし、同じ失敗を繰り返す必要はないと思うし、指導ができるほどの視点には、まだ立っていないので、という部分もあります。

自己責任が身についている人でないと、教えづらいというか、教えたことがすべて正解と解釈する人だとダメなのです、クライミングは。クライミングというか、安全管理は、ですかね?登るほう、ムーブなどは、ほっといても誰でも上達するので。

というので、私も独学者の域を出ないので、自信がない。ので、来てくれた若い人は、大体、年配のベテランと言われる人たちに託してきました。経験の厚みが、抜けをカバーするものと思われたし、今まで生き残っている事実がとりあえず安全管理能力を示すからです。

■ メリットよりデメリットが多いかもしれません

しかし、抜けなく学べるというメリットは少なく、逆に間違ったことを覚えてしまうリスクのほうが高いかもしれないと、ここ最近は思います。

害悪も一緒にハンドダウンされてしまうのです。ベテランの悪いところを身につけたりとか、肝心の学ばないといけないところを教わらなかったり…とかするのです。

例えば‥‥

1)教わるべきことを教わらなない事例 登っていい氷と登ってはいけない氷の見極め
2)悪いところを身に着けてしまう事例 ビレイ

などです。

ベテランは、登っていい氷と悪い氷の見極めが的確なので、登って崩壊する氷には登らないですが、若い人は登ってしまい、案の定、氷が崩壊して骨折していました…。

岩に置き換えるとボルトや支点ですね…。

危険を排除して、登攀すべき対象を見出す、ということは、どういう課題ならベテランが登攀対象として採用するか?という観察からしか導き出せない。

【具体例】

今回は、私は日向神に一緒に本州からのベテランクライマーに行ってもらって、その支点作成や登りのスタイルの採用を見て、ずいぶんと行動指針を作るのに役立ちました。

今までは山梨で一緒に登っていた先輩と登っていましたが、彼もこんなヘンテコな支点は見たことがないので、どうしたらいいものか、お互いに分からなかったのです…。山梨は外クライミング先進国なので。九州クライマーは、これが普通だと思っているので参考になりませんし…。

ビレイも課題で、ベテランというのは、昔はフリーを練習するインドアジムなんてなかったわけなので、もれなく全員がアルパインクライマーです。つまり、アルパインクライマーと言うのは、決して落ちない。落ちない登りしかしないのです。ということは、アルパインのクライマーに育てられたビレイヤーは、要するにキャッチの経験がないということです。

これは年配のクライマーのみならず、若くても、師弟制度で登り、人工壁に行かずに外岩クライミングしかしない人は、ベテランの操り人形のごとく登っていたりします。そういう人は、ビレイ経験が形骸化するほか、思考停止の害をも受けます。

私の育てていたO君は、師匠の青ちゃんとアイスでダラリンビレイを身に着けてしまいました…。アイスではだれも落ちないからです。本当に、私はがっくりと言うか、この1年は何だったのか…という思いになってしまいました…(涙)

あるいは命知らずクライミングの価値観がハンドダウンされてしまいます。例えば、湯川では、アイスは脆く、上部はミックスで短く、つまり、落ちたら危険な課題ということです。(テクニカルで楽しいとは言えますが)

とはいえ、歩いてトップロープ支点の立木にたどり着けるので、大概の人はトップロープで登ります。命の危険を冒してまでリードする価値があると思うか?ないと思うか?は、本人の価値観次第です。リードしないと気合が入らない人はやったらいいですし、したくない人は別に必要自体がないです。

ところが、リードしろと強いられて本当に嫌でした。その時は、大勢の人の前で大喧嘩して、そのようなクライミングは否定しました。

そういう、ある種の強さ…がないと、ハイハイ、と言ってリードでとりつき、ミックスで落ちて、ダラリンビレイで下の氷にたたきつけられても、自業自得、というのがクライミングの掟というか、そもそも、人生の掟、なのです。

とくに湯川は距離が短いのでビレイはシビアなのですから…。

師匠の青ちゃんとは数えきれない喧嘩をしました…。 その一つ一つは、私にとって周囲からの評価は価値がないにも関わらず、彼にとってはある、というのが問題のようでした。その敬意の内容が、命知らずさの度合いに基づいているということだと、今振り返るとアリアリと感じられるのです…。ただ、当時から私の価値観は、
 
 リスクは度胸で登って乗り越えるのではなく、
 リスクはスキルアップで克服する

という方なので、全く合わなかったのです。
  
 合わない価値観の時に譲らない強さを身に着けるのは、この世界で身を守る大事なこと

だと思われるので、

 素直なよゐこに欠ける資質はそこかなぁと…。


2020/12/24

命題: ボルトの状態が判断できないなら、登るべきか、登らざるべきか、自分で判断しなさい

命題: ボルトの状態が判断できないなら、登るべきか、登らざるべきか、自分で判断しなさい

A) ボルトの状態が判断できない × 登る
→ 落ちない登りしか許されない課題 もしくはバクチ登り

B)ボルトの状態が判断できない × 登らない
→ 当然          → 現代の若者がロープしない理由


C)ボルトの状態が判断できる × 悪い ×登る
→ 死んでも自己責任    → ほぼほぼ 古い岩場の状態 さらに条件分けしてスタイルで安全性を変えて登る

D)ボルトの状態が判断できる × 良い ×登る
→ 安全

E)ボルトの状態が判断できる × 悪い × 登らない
→ 当然  
        → 現代の若者がロープしない理由

F)ボルトの状態が判断できる × 良い × 登らない
→ なんで? ま、いいけど…

と言うことになるよなぁ。

反社会的でなければ何をしてもいい

先輩たちが示してくれた山 を考えています…。

1)川上村 女山
初めての山岳会の先輩が示してくれた山は、マイナーな里山の雪稜。ずーっとラッセル。山を見つけるところから勝負。いかに地図を熟読して、駐車可能な林道をみつけ、余り歩かずに取り付けるか?が勝負。危険はないけど、雪と孤独はいっぱいある。体力はいっぱい必要。体力維持と山カン維持の山。


2)太刀岡左岩稜
易しい、半アルパイン半トラッド半フリーで、ボルトもあり、整備された5.6~5.9くらいの岩稜登攀。落ちたら大変ですが、このグレードならまず落ちない。2段を登り、ガイド資格がある若者のクライマーが、これが好きと言うのですから、意味することは重い。これが登れたら、登山ガイドはどこでも可能。


3)阿弥陀中央稜 体力測定の山
最初の師匠の鈴木さんの山。南稜を毎年登っていたそうですが、年を取り、グレードダウンして中央稜。なかなか良い尾根です。ゲレンデのアイスとか鈴木さんは、南沢小滝や大滝は決して行かない。混んでいる=危険、です。実際その通りでアイスの一番の危険は、上から人やアックスが降ってくることです。教え方は最初からリードでした。

4)インスボン
青ちゃんの山。とにかく30回も行っているんですから大好きなんでしょうねぇ…。私は一回行けば十分。私的には韓国はむしろアイスゲレンデが楽しいような気がする。教え方や考え方が合わず、全然リードさせてくれないのでストレスを溜めました。男子と行くとリードの取り合いになって、喧嘩別れするそうです(笑)。男子とじゃなくても同じかい!リーダー固定制度の山。


5)ラオス
新保さんの山。フリーで初めて楽しくなった。石灰岩という新境地が開けた。石灰岩よりも、世界のクライミング文化が好きになっただけなのかも?

行く以外、何もすることがないくらい手軽。行くだけで80%は、こっちのもの!みたいなところなので…。つまり登らなくても、何もしなくても、行くだけが価値があるので、みんなにも行ってほしい。日本でもこんな岩場が一つくらいあってもいいのに、と思う。

なんというか、西成区が岩場にあるみたいな(笑)? 昼間から飲んでるおじさんのクライマーバージョンが常駐中みたいな?(飲んでクライミングをする人がいるというわけではありません) 毎日遊んで許される場?

■考察

現代の社会状況下で定年した人は、基本、やりたいことをお預けにして、我慢して定年退職を迎えてきた世代です。その心理的ニーズは、”もうしたいようにしたいんだよ”、でしょう。

その、 ”もうしたいようにしたい”(不満) が 

1)不倫であるとき → 山岳会がセクハラの場になる

2)自分の山であるとき → 体力低下や力量低下に見合った後輩(多くは女性であることが多い)を探すようになる。一軍クラスの山は、その人が本当に望んだ山と言うよりも、世間に対する自己証明であることが多いのが男性の山屋としてのピーク期だからです。

3)リードだけ&特定の山だけ楽しみたい → 付き合ってくれる人(初心者であることが多い)をとっかえひっかえする

4)自由にしたい → バム?ラオスみたいな岩場?

5)人間的成長 → 岳連などの役職や後輩の育成

6)栄誉に浸る → 名誉職に安定

7)知りたい → 世界放浪?

となると思います。

”したいようにしたい”のが人間の本来なのですから、それでいいと思うのですが、問題になるのは、”したいようにしたい”の中身が反社会的な時です。

例えば、不倫など。セクハラや、例えばお妾さん、浮気などは、男の甲斐性というのは、いつの時代の話ですかと言うことなので、現在は犯罪です。

私が寛容に感じるのは、バム生活者の方で、経済的負担をどこにも掛けていないのですから、岩場に住んでいるみたいな状態でも、いいじゃないかと思います。若者も、いつでもビレイヤーがいるというなら、気楽に岩場に出かけて行けますし。物質的な豪奢をあきらめて、毎日クライミングという生活を選ぶ選択肢があっても、別に良いではないか?とすら思いますね。

故・吉田和正さんを擁護するわけではありませんが。

指導者に求めるものとステージ

 先生を選ぶ基準

ーーーーーーーーー
ステージ1 偶然
ステージ2 スタジオ内 レッスン内容×先生
ステージ3 知名度
ステージ4 自分が求めていることを与えてくれるかどうか?
ーーーーーーーーー

2020/12/22

韓国の若いアイスクライマーの装備


チェストハーネス。これを見て、

  怖がり~

と思わないで、

  よりリスクテイキングなクライミングしているんだな~

と思いました。

2020/12/21

終了点とプロテクション

■ 終了点とプロテクション

一般化すると、4つのケースが考えられます。

1)プロテクションも悪く、終了点も悪い
=ギリギリボーイズの方限定。一般クライマーは登らない

2)プロテクションが悪く、終了点は良い
=トップロープ課題

     ---------以上、アルパインクライミングーーーーーーーーー

3)プロテクションは良いが、終了点は悪い   → TRADクライミング
=リードして懸垂で降りる

4)プロテクションは良く、終了点も良い    → フリークライミング
=普通のあるべき姿



クライマーの自己責任の取り方 ボルトに対する対応力:事例集 

■ボルトの信頼度によって登り方を変える

はじめに。最もあってはならないこと:煽り&煽られ。

「クライマーなら、自己責任で登れ」

”手で押したり、引っ張ったりして、大丈夫だと判断したボルトに通常のフリークライミングの慣例として、落下係数2のフォールをするような登りで挑むこと”

は、結局は、判断の根拠が、

 ”見た目で、大丈夫そうだった”、
 ”手で押してみたら、大丈夫そうだった”

などのおぼろげな根拠しかないまま、ボルトを信頼して登ること。見た目や手で押しても、ボルト強度は判断できません。かかる荷重はせいぜい数kg…。 

これでは、自己責任ではなく、無謀の後押しに、ほかなりません。

以下、具体的な行動の指針として、ご参考にされてください。

個々人で、採用できる安全マージンは差があります。誰かがバンバン落ちて、そのボルトを信頼していたとしても、あなたが信頼するかどうか?は別の話です。例えば、同じ高さから落ちても、肉体の壊れやすさは、個人差があります。

事例1)シャックル直付けのような、確信犯的に信用してはならない終了点の場合 

→ 係数2で落ちるクライミング(RP型)はしない。TRは必ず3点で取る。
 
このようなボルトで落下係数2の落ちるクライミングをするかしないか?は、当事者の判断によるべきです。パートナーであれば、それが意思疎通できるような人と登るべきです。

事例2)ボルト配置が悪く、落ちたら致命傷になる課題

 → 登りながら、プリクリップで対処


事例3)課題は適切(上で核心なので落ちても安全)だが、プロテクション・終了点が、両方とも信頼できない課題

  → プロテクションに頼らないで登る、もしくは、各駅停車でテンション登り 係数2のフォールはしない

 事例:このプロテクションは、ペイントで腐食もしくは錆が、ごまかされています。信頼する(落ちる)か、どうか?はクライマー次第 

事例4)人気ルートでボルトがケミカルだったり、リボルトされており、信頼できそうな課題

   → 積極的にフォールしてOK 落ちたほうが疲れない

事例5)落ちたらぶつかるルート
 
 凹角スタートで岩の突起にぶつかるなどの予想できる危険がある課題  
  → オンサイトにはこだわらず、リスクを感じたらエイド

事例6)難しくてもリスクが低い課題 

 例:自分のRPより難グレードでも、ボルトがよく、ボルト間隔が近い課題

 → Aゼロで掛けながらリードし、TRで登れば、安全にスキルアップできる

事例7)関西の”斜陽”のような、後ろに走らなければ確保できない事故多発課題
 
 → 登らない

■ その他 予防策

1)ヘルメット着用

すでにフォールで頭を打った経験がある場合、や、余裕がなくロープをまたぐことがある場合

→ ベテランクライマーがノーヘル、ニット帽だったりすることを気にせず、揶揄されても気にせず、ヘルメット着用する。

さらに念を入れるには、チェストハーネスをつける。上手に落ちても、後頭部を打つクライマーはいる。その場合に、責任を取る=長い入院生活を送ることや半身不随になることも含め、結果を被るのは自分。

2)初めて組むパートナー 
 
 →とりあえずビレイをテスト 一発目で軽く落ちるべし

3)ほかの人に紹介するルート
 
 → できれば係数2のフォールも可能なボルトの品質が良いルート


■ プロテクションの質により、登攀のスタイルを変える

登攀のスタイル…TR、プリクリップありリード、Aゼロリード、ぬん掛けリード、マスターでのリード、フラッシュ、オンサイト…等を選択するのに、

 ボルトの良しあし

ということが関係してきます。 

落ちれないボルト配置(ランナウト、トラバース)の課題では、2グレード上を登れるようになってから取り付く、などの知恵が言語化されていないので、いつまでも経験者についていないことには、その岩場で主体的に登ることができない、という事情が日本の岩場にはあります。主体的に登るというのは、自由と言う意味です。

経験者の方も、その経験には当然偏りがあるため、すべてをゆだねられる状況にはなく、とくに年配のクライマーのビレイ立ち位置には大変問題が大きいことが多いです。昔の経験から、ボルトの品質には、妥協があることが多く、人は誰でも年を取れば、最新情報には疎くなるのが当然ですので、現代の知識を期待することも、無理というものです。そこは、ビレイをしましょうと申し出たり、ボルトを負担したり、情報提供したりしましょう。

ボルトの良しあしは、見た目、手で押す、などでは判断できず、熟練の職人の目、もしくは、ボルトタイプ、材質、設置年、設置者という4つの情報が揃わないことには、安全性は判断できません。

情報不足で判断できないことに対して、「クライマーなら自己責任で登れ」と発言することは、要するに、”安全性に根拠なくとも、危険に挑め”、ということですので、そのような発言は、控えましょう。無責任です。あなたはその人が怪我をしたとき、罪悪感を感じずにいられますか?

怪我は武勇伝にはなりません。むしろ、リスク認知のおろそかさを示すものです。

■ RPするにも内容に細かな差が

RPにも内容の良しあしに色々な細かい違いがあります。

古いクライマーからは、落ちるクライミングをする若い人たちが危険だ、という指摘が根強いです。

しかし、フリークライミングはルール上、1本目を掛けたらどこでも落ちてよいというルールであるのですから、落ちる方が悪いというのは責任転嫁であって、正確には、落ちれないフリークライミングが、そもそも、フリークライミングの定義に反しているかもしれません。

そのような課題は、例外的ともいえるルールと違う現象ですので、トポ等に記載があるべきで、ちょっと説明が不足しているのではないか?というほうが事情の描写としては、適切かもしれません。

私が知っている若いクライマーたちは、13クライマーなどで、昔のクライマーと比較してはるかに高難度を登っています。危険をスキルで超越できる人たちですが、”9割落ちている”そうでした。登れない課題に挑むのがフリークライミングなのだから、当然です。

11程度を登る一般のスキルレベルのクライマーにも、自分の身を守る方法論が必要ですが、こうした事情説明は、昔の登攀しか経験がないベテランからは出てこないのが現状です。ベテランの中でもラッペルのスタイルに進んだ人は理解がある場合もあります。

今回は、粗削りながら、ひな形ができました。ベテランの方のご意見、ご指南をよろしくお願いいたします。

大事なこと。 落ちながら登るには、確実なプロテクション(ボルト)が必要です。

悪いボルトのルートでは、確実にオンサイト出来るつもりでないとバクチになるので、フリークライミングの見た目をしたアルパインクライミング、とでも表現したらいいような課題については、オンサイトにこだわる必要はない、というのが実情です。2000年代以前に開拓された岩場は、ほぼそのような岩場です。(小川山も結構そうです)

また、ラッペルで開拓されたルートに関しては、開拓者すらOSはしていません。リードしない開拓者もいるくらいです。

■ 世代間の知識の差について

年配のクライマーは、ボルダーをしないので、SDスタートのほうが難しいことがよくあるということを理解していません。シッドダウンがより難しいということは、リードでは背が低いクライマーが取り付くほうがより困難、ということと同じです。

これは、私は小川山のジョコンダで理解しました。一手目、届けばガバ、届かなかったら、サビて手で抜けるピトンに命を預けて(?)小さいスタンスを拾わないといけなくなります。とはいえ、下部核心の課題は、下地次第です。下がふかふかであれば、下部核心であっても、ボルダーと同じ程度のリスクです。しかし、下が海岸のように岩だとか、不安定な斜面という場合で、下部核心であれば、容易に捻挫します。捻挫は数か月最低かかる故障につながります。それを大きいと見るか、小さいと見るかは個人次第です。

オンサイト重視のクライマー=難しいルートは登れないクライマーという可能性もあります。

■ ルート途中のプリクリ 技術を身に着ける

エイドをやっていない現代クライマーは、クライミング中のチョンボ棒によるプリクリップクライミング、については、よく分かりません。1ピン目が遠い時にかけるプリクリップ以外のことは無自覚かもしれません。落ちれないボルト配置(ランナウト)のような課題の場合、ルートの途中でプリクリしないと、いくらビレイヤーが良くても、墜落すれば、怪我を免れません。それで登る勇気が出なくなった場合、敗退するにも、その前のボルトに落ちてぶら下がれない、という意味です。その場合は、なんとかプリクリするしか、安全に敗退する方法がないです。

■捨てビナ (捨てマイロン)

難しいグレードに取り組みたい人は、捨てビナか捨てマイロンを持つと自己責任で敗退できます。

■ グレードに上下なし

12でひいひい言っている人と、10でひいひい言っている人と、14でひいひい言っている人の心の中は同じ動きです。

どこで、悲鳴を上げていても、その人の限界に挑んでいるという点で同じです。そのギリギリ感が、”こわ楽しい”とか、”無になれる”とか、表現は色々であっても、同じことを楽しんでいるので、上下をつける必要はありません。

比べる心が不要なのがフリークライミングだと思います。

低グレードで、ひいひい言える人は、その分長くクライミングを楽しむことができます。正直なところ、14がすぐ登れてしまうと、そのあとが困ってしまいます…。そのような人を何人か知っています。

2020/12/20

一般向け外岩整備と現代初心者向け外岩講習の両輪

■ ボルトとガバ

前に一緒に登っていた開拓者のボルト感覚っていうのは、

ガバ=ボルトを飛ばしていい

という論理だったような気が登っているとして来たのです…。が、私はクライミングに才能があるタイプではないので、私が困難に感じるだけかなと思い、色々な人に相談したら、それは多くの人が感じることだそうです。

フリークライミングは、理論上は1ピン目を掛けれたら、後はどこで落ちてもいいハズです。甲府で一緒に登っていたクライマーには、そういう風に教わりました。
 
しかし、現実は、小川山でもやっぱり3ピン目までは、なんとか登れないと落ちてよいとは言いづらいですし、5.7のスラブなどは大ランナウトなので、2グレード上の5.9のスラブが登れるようになっていないとリードは、ちと、厳しいです…。ランナウトというのは、落ちると大怪我という意味です。

  そのグレードを限界とする人のために、ボルトを打つ

のは、現代日本では今から、の技術で、

 これが突破できないと、フリークライミングがみんなのもの、には、なかなかなりづらい

です。

■ 現状に対する対策
 
現状では、インドアクライマーが、アウトドアデビューするには

・通し八の字
・ビレイ位置
・ヌンチャク一個持っていくこと
・捨てビナなどの敗退
・落ちていいところと悪いところの講習
・落ちる時の体制の事前学習

などがデビュー前に必要かなとおもいます。

特に人工壁では、墜落は気楽ですが、同じ気楽さで落ちていいようには、今の外岩のボルト事情は、できていないです。

そこでやはり、上記のような現代的事情に即した初心者講習が必要かなと思います。

■ 岩場整備

一方で、シャックル直付けとか、ハンガーなしチェーン直付けなどの、

 古典的終了点

は、歴史上、”とりあえず”という位置づけで、”ベストプラクティス”というわけではないので、上級エリアに限り、一般クライマーが登るグレードや一般クライマー向けの岩場からは、一掃が望ましいのではないかと思います。

 きちんとプロテクションとして成立するボルトと配置

で登るという意味です。

この場合、プロテクション という意味合いは、自分を墜落利いすくから守る機能、という意味です。最低でも、人間が壊れる12-13kN以上の強度がないと、落下できませんから、強度不足のボルトは、”プロテクション”の定義の外にある、ということになります。

リングボルトやハーケンなどは、どれくらいの強度か?ということと、掛けられるリスクの量は関係があります。

その時、その時に合わせて、正確にリスクを計量でき、その計量にあった自分なりの取り方でリスクを取れる、というのがクライマーの完成形かなと思います。

つまり、リングボルトでは落ちないで登り、シャックルでも落ちないで登り、グージョンの時は果敢に攻める、というようなリスクの掛け具合の差を実践行使できるということですね。

2020/12/18

二子山エアウェイ 5.11c →7c 当時日本最難

■二子山の岩場再生のこと

最近、二子山の岩場の再生のことを知り、私と同じ夢を見る人がいるんだ~と勇気づけられているのですが…。

再生された岩場で、看板ルートを再度登ってみたら、あれま!難しいじゃん!って話題です。

昔のルートって、これがありますよね。

昔のクライマーは、今よりうんと、競争相手も少なく、ジムもまだなかったので、最近登った〇〇が5.11bで、今回のはそれより、難しいような気がするから、5.11cというグレードの与え方です。とりあえず、周囲と見計らってグレードをつけていたそうですが…、そもそもクライミングできるルートも少ないですし、母数が少ない中で適正な判断ができなかったそうです。まったくあてずっぽうと変わらず、実はうーんと難しくて、現代の13、14登るクライマーが登っても、うなってしまう場合もあるそうです。控えめにグレーディングされているほうが謙虚さがうかがえますね。

なんとエアウェイは、7cなら12d、当時日本最難でしょう、とのこと。高難度と言っても、まだ12台なので、手ごろ感あり、とりついて頑張る男子いるかもしれません。7cかぁ。

話題性もあるし、これぞ再生の魅力でしょう。

■ フレンチグレード

ラオスでは、フレンチグレードだった。このことは、意味があることだと思います。

国際性もですし、再生後という意味、現代の岩場という意味が込められているのかも。

日本の岩場は、海外の岩場でもっとも人気があるグレードが少ないという事情があります。6Aとか6台ですが…そこがクライマーの最多価格帯というか、人口数が多いあたりです。このグレードで多種多様な岩に触れるというのが、むらの無い成長に大事。

その辺が日本では確立されていないので、常にリードしながら成長していくことはできないクライミング事情となっています。本来は、限界グレードはリードしながらあげれるはずですが、TRでの暗記が必要になっていますが…。

まぁ、課題設定者も、リードで取りついているわけじゃないし、オンサイトはしていないので…、いいっちゃいいんですけどね。最初からトップロープで試登して作るからです。

最初からトップロープでの試登を前提にしているのがフリー… ヨーロッパのスタイルなので、その意味でも、アメリカングレードシステムのデシマルから、ヨーロッパのグレードシステムへの移行は象徴的でいいかな、と思います。

今後はグランドアップで作られた課題をデシマル、ラッペルのルートをフレンチにしたら、分かりやすくていいんじゃないですかね?ラッペルのルートだったら別にオンサイト狙いじゃなくてもいいような気がしますが、グランドアップのだと、オンサイトできたらうれしいですよね?

岩場再生というか、リボルトですが、人気があるルートのボルトがしょぼいという問題は、早期解決が必要そうですが、放置状態というか、頼りのJFAがあまり頼りにならない状態が長く続いています。

この二子山の再生をきっかけに多くの岩場が、再整備に動き出すといいですよね。



2020/12/16

UKのボルト基金

 https://ukboltfund.org/?fbclid=IwAR097xAi6MfGIedKlM9zjNQa9K181u2VMNtnmmjI87v8pEnoM1fmwi1DHR8

こちらを見ると、各地域ごとにボルト基金があるようですね。

やっぱり岩場ごとか、九州なら九州全体のボルト基金が必要で、全国バージョンというのは、東京一極集中を生むため、地方の人はモチベーションが上がらない仕組みかもしれませんね。

JFAによると、岩場指定の振り込みも可能だそうですが、フリーファンをみても、そんなこと、どこに書かれているのか、分からない程度にしか書かれていないし…。

■ 余談:昨今のクライミング雑誌の低落ぶり

硬派のフリーファンですら、クライミングソックスの特集に14Pだと。そんなことだから、誰も読まなくなるんですよ。

ロクスノのチョーク特集もいいかげんにしろ、なノリでしたが、中身のないものを買う人がいないのは当然ですよねぇ。

再燃中のアクセス問題に14Pをさき、全国的に知識を共有すれば、無い知恵もでてこようというものです。ソックスは2P程度でいいというのが正常な物事の比重感でしょう…

だから結果として、リボルトが進まないんですよ。

やり方が悪い、ということの結果=現実、は明らかですなぁ。

12月15日のネット調査 水平打ち + ASCA

 1)避けるべき危険なボルト(米国版)American Safe Climbing Association(ASCA)

https://www.safeclimbing.org/education/dangerbolts.htm?fbclid=IwAR0zUe1gdbC-JnaXr13vrlUso-BI176apHtxpmhDa9q_tsSnpWsZKX5_MOQ

2)BMCのボルトガイドがここから、ダウンロードできます。すごく良い資料ですがかなり重いので各自ダウンロードが最適。


3)水平打ち
キンクするので、辞めたほうがいいです。少し上下にオフセットする配置にすれば、下のリングはほとんど、すり減らないので、交換時にも見極めが楽です。


この形だとキンクします。

この形で、ロープを直接かけたトップロープはだめです。

支点構築時は、ADTやJDTにならないように、クワッドアンカーなど荷重分散系を使ってください。









4)ASCAも残置スリングからラッペルリングキャンペーンをしていたようです。


アメリカでも残置スリング文化だったみたいですね。

何事も徐々にしか変わらないのですから、とにかく、前進すれば良しとしましょう。













■考察

一つのボルトの強固さ(Solidかどうか)の査定が、時代で違うんだろうなと思いました。1点にぶらさがるというのは、良くないのは当然ですが、

A)1点目強固 2点目バックアップ
B)1点目脆弱 2点目脆弱 = 荷重分散

なのか、で 配置は変わってくるものと思います。アルパインの思想だと、1個目の支点は脆弱で崩壊するかもしれないことを前提にしています… ので、2点目は必ず必要ですが、それは、2-3kNしかかからない懸垂下降でも、決して失敗が許されないからです。

一方フリークライミングの価値観では、ボルトは強固であるというのが前提です。何しろ、中間支点では、激落ちするわけですから… 人間が壊れる12-13kN以上の荷重に当然耐えるのが中間支点であり、そうでないとギリギリにどうやってチャレンジできるでしょうか?

というわけで、アルパインクライミングの思想の名残りがフリークライミングの岩場に持ち込まれていることが、現状に現われているのではないかと思いました。

フリークライミングでも、当然懸垂下降やローワーダウンは、失敗がゼロ%でないといけないわけですので、ボルトは2個必要ですが、横に並ぶ必要は、一般に25kN以上もの強固さがあるボルトを使っている場合、不必要かもしれません。ハーケンやRCCで登っていた時代の名残なのでしょう…

ちなみに、カムの終了点の場合は必ず3点です。

2020/12/15

リボルトの遅さ

■リボルトの遅さ

井上さんは責任感の強さから、対面でのリボルト職人講習を信念としておられたと思うのですが…色々な知識があるのは、すごく分かる。しかし、あまりに一対一すぎて、リボルト職人はものすごく少なく、JFAにリボルトをお願いしたら、一体いつになるのやら…、というのが現状だった。

…とはいえ、昔の開拓者だとボルトについての知識が古すぎて、こ、これは…という強度が弱いボルトだったり、長さがそもそも不十分な資材だったり…。

本来、生かされるべき、
 
 集団の英知

が生かされない、ということになってしまい、どっちに転んでもイマイチの選択肢で、つまるところ、膠着状態=現状維持、ということになっていたんだろうなぁ…。

日本の外では、若い人も年配者もみんな楽しく、新しい岩場で、バンバン落ちるクライミングを楽しくやって、ヒマラヤトレッキングの帰りにラオスやタイに登って、実家はアラスカでーす、みたいな人が一杯、回遊魚のように世界中の岩場を、安くなった格安航空券とネットでできる仕事の強みを生かして回っているのに…。

日本だけ若い人は、蟹工船…

悲しすぎる現実だわー

2020/12/14

岩場におけるフォール事例集を外岩に行く前に見ましょう

 https://www.instagram.com/p/CIq6Cdtj_6n/

こちらはインスタグラムのフォール動画です。

このような動画を、外岩にデビューする以前に、クライマー同士でたくさん見て、

1)どのようなフォールが危険で、

2)どのようなフォールが許容範囲なのか、

ということの合意を作っていかないと、今の状態では、

 落ちて行けないところで落ちるクライマー

という問題が解決できないだけでなく、

 落ちていいところでも落ちれないクライマー

という問題も、同様に出てしまいます。 

■ 初心者向きの課題を選ぶ能力

どこなら落ちてよいのか?というのは、経験による知識 です。経験による知識、というのは、経験がない人でも、想像力がある人にはカバーができる知識です。

ので、想像力の強弱で、結果が分かれてしまいます。想像力が欠如した人は、怪我をするにせよ、しないにせよ、偶然によって結果を得ることになってしまいます。

それを避けるには、想像力がない人にも事前に起きることの結果が予測できるように、こうした動画を事前に共有するしかありません。

そうすることで、

 初心者の自分に向いたリード課題を選ぶ目

 ビレイするときにクライマーに怪我をさせないビレイ

の2点が確実に得れることになります。

この2点がないまま、外岩に行くことが、基本的には、事故が減らない原因です。



2020/12/12

今回の一連の登攀で

人は何のために登るのだろうか?

バムクライマーと楽しく登って、別れたのち、様々な”事件”が起き、そのせいで、ここ2日ほど、メンタルの調子が最悪に悪いので、こんな問いを持ってしまうのである。

このような問いが出るということは、その意味は、登ることの意味が分からない、ということであり、要するに楽しくない、のである。

ではなんで、楽しくないのか?というと、詳述は控えるが…

ローカルクライマーからの抵抗に合う
クライマーの無責任体質を垣間見る

…など、そういうことがあるからである。おそらく、どこか心にやましいところがある人がいて、結局のところ岩場をクライマー人種という特権階級だけのものにしたがっているのではないか?と、私にはそういう風に思えるわけなのである。つまり地権者に許可を取っても、一般の人が訪ねていけるよう公開しないとか…。秘匿している。

そういえば、日本の有名なクライマーが世界でも、まれにみるグレードを初登した、とあり、その場所で第二登が出ていないので、グレードが曖昧であるため、海外メディアから私に問い合わせが来たことがあったなぁ…。

まぁ、いい…。

私はとりあえず、どうも今の時点では登攀は楽しくないらしいので、要するに登攀を頑張る季節じゃないらしいのだ。

自然農をやっているときの、自然の理を探求したい気持ち…もっと知りたいという前向きなエネルギーが、クライミングには感じられず、知れば知るほど、真実…エリート主義…が、明らかになって、私はシラケていくだろう…ということが予想できる、ということかもしれない。大体何においても見切りは早い方だ。

ああ、何か、もっと楽しく未来に希望が感じられることはないかなぁ~

■シティライン10c

キーボウさんからアドバイスをもらったら…
ーーーーーーーーーーー
上部エリアの10Cとは、シティラインですね。終了点前の1手は難しいですが、大蛇山よりは易しいですよ。7つの子は良く覚えていませんが適正グレードだと思います。
ーーーーーーーーーーーー
と言われ、目がテン…。

今回、充実感があったクライム、No1は、大蛇山。2年前に2テンでRPした課題だったので、肉離れ&膝の脱臼という事故後、どれくらい力が落ちたか?を調べるために、登った。

初見ではない大蛇山と比べて、初見のシティラインが非常に難しく感じられるのは仕方ないのかもしれないが、テン山どころか、墜落多数で、とてもトップロープでない限り、とりつけないだろうというありさまだった…。あちゃ~

大蛇山も10cだが、2テンで登っていたあの頃、昔の自分は偉かったなぁ~ということなのだろうか… ともかく、小さい足が拾えなくなっている。

■ 悔しくない

今回の登攀は、トータルすると、どれだけ力が落ちているか?という比較になったのだが… 

それを自覚したとして、本来、感じるべき、

”悔しさ”

が感じられない。…ということは、もう私にとってクライミングは、どちらかというと過去の活動になっているのかなぁ?

あまり、当事者意識が湧いてこないからだ…。何をしたらいいか?ということも、一応聞いたし、まぁ自分でも多少ジムに通いこめば、得れる糊代はあるとは分かるけど…。そこまでする価値を感じられない。

…と言っても、別に他にすごくしたいことがあるわけじゃないが…。

■ 開拓

それよりも、ランナウトしない適正なボルトの打ち方とか、理解したい。

ので、開拓方面を勉強したいのかもしれない。

ということは、ルートセットを覚えたいのだろうか…うーん、謎だなぁ。適切なボルト配置を覚えたいのですが。

というのは、そういうことを考えていないルートのように思えるルートを5.9辺りでたくさん経験するからだ…

ガバ=ボルト飛ばしになっているような気がするルートとか…。

私は、基本的に好奇心以外では動かされないので、肉体的な強靭さを増強するにしても、誰かを感心させたいとか、自分で自分の肉体に酔いしれたいとか全くないわけで、無理。

10c程度の登攀ができない、というくらいのレベルの低さでも、別に悔しい思いが沸き起こることもないので、悔しさをバネに頑張るとか無理。

そもそも、クライミングを始めた最初から、登れるようになりたい、などと全く思っていなかったのであるからにして。

というので、探求心以外をよりどころとすることは、私には無理なので、探求する課題がなくなれば、まぁ、その活動は、ジ・エンド、と言うことになるだろうなぁ。

悪いけど… すいませんねぇ… あんまり情熱がないのに、楽しく登ってしまって。

大安心

■大安心

自然農をしていると、自分の寄る辺、例えば、水源、とかどうなっているか?すごく身近に分かるようになり、それが安心につながるのですが…、その安心を

 ”大安心”

と言うそうです。

私も雪山の登山では、自然界の中での自分の身の守り方、という意味で、この”大安心”を積み上げて登ってきたと思います。

例えば、以前は、-25度の環境でソロテント泊する場合の身の守り方が分からず、ただ雪の山は怖いだけでした…。が、心を向けて、こわごわながらも、やってみたらできました。

読図もそうで、山が怖かったのは、道に迷うということからでした。今は全く怖くない…。

山に一人で行くのが怖いのも、犯罪者が怖かったからです。例えば、富士見平小屋で女性登山者が小屋番に殺害されていましたよねぇ? 今は怖くないです。なぜなら、もはや小屋には泊まらないですし、犯罪者はたぶん読図できない。ので、逃げれる。そもそも、犯罪者が来れない山にしか行かないです(笑)。

ので、私が積み上げてきた活動は、”大安心”を積み上げる活動でした。

■ クライミングは不安を追いかける活動

しかし、クライミングになると、そうではなくなり、なぜか、心の充足、ということがなく、10Aが登れたら、次は10b、10bが登れたらさらに10c、と、延々と世界最高難度が登れるまで、エンドレス…。キリがなく、しかも、競争心の世界で、みなどうどうとマウンティング中です…。ので、最初からやる気になれません。

クライミングでは、むしろ、人間関係の問題が増え、大安心ではなく、

・若い男子が私の注意を聞かない
・ビレイヤーのスキルは信頼しても大丈夫か?
・この男性と二人で山に行っても、セクハラされないか? 
・怪我をしたときに、ちゃんと保険になってもらえないのではないか?

等々…ほとんど常にびくびくとしていないといけない。ほとんどの場合において、不安の方が勝り、大体において、その不安がリアルに現実化してしまう…ということになります。

というので、私にとってはクライミングは、現在は魅力的な活動ではまったくありません。

■ 極性の正常化

一般に、何を楽しいと感じ、何を楽しくないと感じるか、ということは、正常な人だと、楽しいことを楽しいと感じ、怖いことを怖いと感じます。

大安心につながらないことを楽しいと感じるのは、おかしなことなので、クライミングが楽しくないというのは、私の内面的感性が正常化しているということです。

本来、人は大安心につながる道を選ぶべきだと思うので。

…ということで、クライミングは、今、私が寄り添うべき道ではないと感じています。

■ クライミングについての活動

一般に、クライマーは、クライミングが楽しいという人種のことなので、他のクライマーから見たら、じゃなんでクライミングしているの~と感じるだろうとは思いますが…。

それは、日本のクライミング界が全く正常ではなく、一部の特権階級の私物化されていること、それでは、本来日本人のすべてが享受できるはずの自然界からの贈り物がすべての人の財産とならず、もったいない事、に、違うな、と感じるからです。

この気持ちは、過疎の町ターケークなどで、クライミングをし、世界中のクライマーが僻地のラオスに集まって和気あいあいと登っているさま…、人種も、年齢もこえ、言語の違いもこえ…を見ていないと理解できないのではないか?と思います。

ラオスでは、20代のツヨツヨクライマーが、4歳の女の子を登らせてあげている世界がありました…

おりゃーと雄たけびを上げる人もいましたし、私のように各駅停車でしか6Aが登れない人も、ギャラリーを得て、頑張ったら拍手を貰える世界でした…

価値観が多様化しているということです。〇級も登れなかったら頑張っていないとか、人のことに自分の価値観を押し付けてくる人はいません。

これは何と言ったって、遊びですから…。

価値観の多様性ということが、本当に実現している世界、というのは、日本の人には、かなり理解が難しいのではないかと思います…

■ 心が枯渇

そういう多様性が担保されていない日本では、いちいち考え方の面で相手の思想が危険なので、ガードを緩めることができず、常に気を張っていないといけないので、私の心の容量的に、クライミングのムーブ解析まで心が持たない…。

これは落ちるだろうなぁ、落ちたら怪我するかもなぁと思っているところに、”もっと頑張れ”と言われると、ほとんど、”怪我をしろ”、と言い換えたのと同じになってしまいます…。

自分の評価を 命知らずさの度合い、に置いているクライマーだとやはり、私とは合わず、一緒に登ると、相手の安全は増えても、私の安全は増えない。

私はやはり、相手の安全を増やしてあげている自覚があるので、相手からも私の安全を増やしてもらっている実感がある相手と登りたいです。

文化的問題で、それは九州では難しいなぁと思っています。


2020/12/10

二子山の地域おこし活用事例:社団法人化がポイントらしい

■社団法人化

先ほど、二子山の地域おこし活用事例について、小鹿野クライミング協会の方とお話ししました。

ポイントは…

1)岩場を整備してロクスノに発表したら、岩場を訪れるクライマーが増え、会員数激増で、超人気。

2)クライマーの組織を社団法人化するのがポイント。なぜなら、社会的認知が高まり、対外的な交渉がしやすくなるのと、世代交代がしやすいから。

3)JFAのリボルトに依存しないでも、開拓クライマーがすでに持っている開拓能力で、きちんと整備できる場合も多い(リボルト職人講習を待たなくてもいい)

4)ハーケン時代の開拓者との橋渡し役になる人材がいるといい

5)組織が軌道に乗れば、どんどんと有名クライマーも参加してくれる

6)地域にアピールするには、クライマーがインスタで地域のグルメリポートを多数投稿するといい

7)クライマーの組織に弁護士さんがいると強みになる

8)ケミカルvsグージョンでは、永久保存ルートはケミカル、そうでない場合はグージョン 打ち替えも15cm離せば大丈夫

九州にも来てくれそうな感じ!九州は岩場開拓余地がまだまだいっぱいあるので、今後、九州に、東南アジア方面からのクライマーもたくさん来てくれるようになるといいな~

Falling physics that Every Climber Needs to know

Mt.Hachimen Crag! How to get there and accommodation!

A climbing bum friend visited me!

A climber friend has visited me so I was on overnight climbing trips last week. We've gone to Hyugami crag, the biggest crag in Kyusyu, also the Mt.Hachimen crag, the smaller but nice crag with nice long routes in the northern Kyusyu island... it was a fun time! 

The Mt.Hachimen has a very easy access from Fukuoka, the biggest city in Kyusyu, also, the bolt situation is much better than Hyugami crag so I will write beta here for the English speaking visitor's convenience... 

On Mt.Hachimen 

Mt.Hachimen is a hiker's mountain and also religious mountain. One of my English speaking friend whom I took to the temple on the foot of this mountain was so impressed by religious tradition here. There are Jingo ji temple and Yayama Shrine in this mountain and the mountain it self is considered god itself. 

The Access

You can use JR train from JR Hakata station, the cost is 2800 yen one way. Get off at Nakatsu city station at Oita prefecture. Oita prefecture has so many other destination such as Beppu and Yufuin, those are the very famous tourist spot. 

At Nakatsu station, you can get on a bus to goto Mt.Hachimen or take a cab. It is about 15 min car ride.  There are buses only 3 times a day, so check the time schedule here first or use a cab.

https://www.navitime.co.jp/diagram/bus/00254674/00050263/0/

The bus takes you to Peace memorial park(where US aircraft had fallen while WWII) in the Mt.Hachimen... get off the last stop or if you are staying over night there it will take you to your accommodation... there are two choices, Hachimen sansou, and Kogane onsen sansou.

The location of the mt.Hachimen is here. 

 

Accommodation

There is no tent site. Two choices. You can stay at;

Hachimen  Sanso 

  https://comhits2014.wixsite.com/hachimensanso

  https://nakatsuyaba.com/?introduce=hachimenzansou

or 

Kogane Onsen Sanso

  https://koganesansou.com/

Kogane Onsen Sanso is a high class Ryokan(Japanese style inn) so you can experience Japanese style retreat, and the Hachimen sanso is more economical, often kid's soccer team stays for a long term for training. 

From the both place you can walk to the crag but if you have a car, the crag is only short distance of walk from the road, max.15min. 

 This is a dinner at Kogane Sanso.


The accommodation fee for the Hachimen Sanso is 1520 yen per person, or per room 5090 yen/up to 6 people to 10180 yen/up to20 people, so ask for the tourist office to give you assistance in Japanese.  There is a tourist desk in JR Nakatsu station, or call here 0979-23-4511, or write here(https://nakatsuyaba.com/?page_id=928)

The latest leaflet says, the dinner is 1060 yen, and breakfast is 690 yen. Public bath is only 320 yen(10:00 to 16:00). 

Approach to the crag

Mt. Hachimen has 3 lead climbing area, and some boulders. 

The climbing guide book for this crag is the famous "Nihon Hyaku Iwaba(Japan 100 crags) " and the details can be seen at the climbing-net.  You need to make your own account to view the topo guide in this net.

https://www.climbing-net.com/iwaba_detail/%E5%85%AB%E9%9D%A2%E5%B1%B1/

Upper area

The entrance to the Jyoubu area(Upper area) is the mark "L" in this photo. 


http://www14.plala.or.jp/ja6dbs/shinrin/hachimenzan/hachimenzan3.html  

Within 5 min or so, you will see the off-trail, climbers foot trace, in your right side. If you go to No1 look out, you are gone too far... Be careful when walking down to the cliff, it has 3 roped sections since it is very steep. Non-hiker might get injured... 

Middle area

The Chubu area(Middle area) entrance is the mark "S" and you will see climbers foot trace on your left. If you are visiting crag often, you will not miss... if you are not used to climber's trail, you might end up just staying on hikers trail, which goes around the pound, which is also a nice walk. You have to go down the cliff, but the entrance is pretty obvious. The middle area is nicer and bigger than the upper area. 

Lower area

Skip the Kabu area(lower area) since the bolts and anchor situation is bad. It is not considered safe. 

My day for example;

I have gone to the Chubu Area at first and had climbed Nanatsuno ko 5.10a. 

Then went to the Jobu Area, I did Cappuchino 5.9 and Koino takinobori also, a long 5.9(easier).


Nanatuno ko 5.10a 


                                           City line 5.10c

The harder City line 5.10c is also recommended. 

The popular routes has better bolts and anchors but other than that, some bolts are still cut anchors, so do you observation at first and climb safely! 

Sample photo: 


Note: 
Never climb the Ishibutai Boulder. It is banned. 




                                    Capucchino 5.9


The other You tube video

https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%85%AB%E9%9D%A2%E5%B1%B1&pbjreload=102

 

2020/12/09

八面、七つの子&シティライン 

■ 八面

今日は八面を案内したのですが、中部エリアも初めてだし、上部エリアでは、私は2個しかオンサイトしていないので、基本ほとんど知らない岩場…ってことで、お客さんの方が登れるので、どっちが案内されているのやら。

上部エリアのシティライン 10c TRやけど、大変やったわ〜。中部の七つの子10Aですら、ワンテン…レイバックみたいになってしまって返せず…。アドバイス貰って、バックステップみたいなバックハンドを使ったら、登れた…これ、リードで取りついたのですが、マスターで行かなくて良かったです…。トラバースのところ、一部遠かった…。

よみがえる小川山の思い出…。遠いクリップはビビり入ります。

課題は、細かく足を拾うことと、立ちこみ…。今回は身体張力使って体もくたびれ…あざだらけです。

岩場に行ったら、若い男子のグループがいて、聞いたらノースのショップ店員たちのグループだそうでした…一本に5人も6人も登り、それぞれが登るのに、とても時間がかかる。

ロープがクロスしていて、昔一緒に言っていた先輩のことを思い出しました…そういうことを気にしないタイプの人だったよなぁ…。別の先輩に、お気をつけて、とか言われたんですよね。

今日はバムクライマーと登れて、経験値も増え、とても助かりました…。凹角はスリングを延ばさないといけないけど、そうすると結局、長さが出るので落ちれない…ないよりマシ、というランニングですね…。

八面はいい岩場ですので、上手いこと、リボルト進めばいいなぁ…。

ただ、なんで日向神から行っても、福岡から行っても、同じくらいの時間かかるのか、謎。

昨日は、八面の平日で、別パーティに会うのは珍しく、若い男性の5-6人のクライマーグループが来ていましたが、何の仲間なのか?と聞いたら、ノースのショップ店員のグループだそうでした。現代的ですね。

カプチーノと鯉の滝登りを全員やるまでには、長い長い時間が必要で、延々とやっており、そうだよなぁ…若い男子でも、最初は下手くそだよなぁと思いました。誰もが通る道…。

団体ではなく、個人で登るようにならないと、時間配分の面からも、一日1、2本しか登れず、5-6本は登らないとパワーがつかないです。

10ⅽがTRでも登れるということは、それなりに成長していることなのだと分かりました。


トポ
https://k1hut.yuki-mura.net/hachimenzancyubu.html

清掃登山の重要性

■地権者の確認

岩場には、”地権者”という存在がいて、登っていいかどうか?というのは、きちんと確認が取れているものだ、と『日本百岩場』に記載がある岩場については、クライマーなら誰でもそう思っていると思うのですが…。

ところがどっこい!な現実があると、以前、JFAの井上さんが言っていました…(汗)。

…ということは、今フツーに登っている岩場も、ホントは登ってはいけない可能性もある…ということです。本当に困ったものですね…。

要するに現状は、

 あやふやな確認の上に積み上げられたクライミングの歴史

ということです。これは、次世代への負の遺産ではなくて、何なのでしょう…?

…ということが現状なのです。

一方、良いニュースもあります。オリンピックなどで、クライミングということが世間に認知されてきているので、クライマー側は、クライミングが人気のあるスポーツで、競技人口もすでにたくさんいるということを示す、

”既成事実”

を積み上げると良いのだそうです。その既成事実とは、


   新聞などの大手メディアにクライマーの活動として取り上げられること

であり、平たく言えば、

   清掃活動、

なのだそうです。逆に言えば、業界紙でいくら取り上げられてもダメだそうで、5.17登りました!みたいなのがいくら業界内でスゲー!!!と取り上げられてもダメらしいです。

世間が期待するクライマー像とクライマーの真の姿は、それくらいかけ離れているってことで、世間が求めているのは、

「スゲー!」のほうじゃなくて、「しっかりしているね!責任感あるね!」

の方らしいですね。

クライマー社会内での評価は、社会における評価とは全く違います…

■ 岩場清掃活動

さて、では、どこの岩場で、参考になる岩場清掃活動がされているかというと?

リアリティのある記録
http://climber319.blog89.fc2.com/blog-category-25.html

竜頭泉
http://nagasakiclimb.blog115.fc2.com/blog-category-8-1.html

比叡
http://blog.livedoor.jp/msca/archives/81510954.html

備中
http://kokopelliboulder.com/?p=270

道場
https://www.hma.jp/blog/2019/11/24/%E3%80%8C%E9%81%93%E5%A0%B4%E5%91%A8%E8%BE%BA%E3%81%AE%E5%B2%A9%E5%A0%B4%E6%B8%85%E6%8E%83%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B%E3%80%8D%E3%81%8C%E5%B1%8A%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/

鳳来
https://www.facebook.com/freeclimbjp/posts/3314352721985607/

日和田
https://www.kojitusanso.jp/tozan-report/detail/?fm=24455

広沢寺
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2243279.html

御岳
https://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=5584

笠置
https://kakera365.exblog.jp/28716931/

2020/12/05

フィジカルダウン… 言葉の力

 ■ 2度目の大蛇山 レベルダウンを理解

怪我をする前の2年前の1月と比べて、自分がどれくらいフィジカルダウンしているのか?

知りたくて、出かけた大蛇山5.10c…

右足の肉離れと右ひざの脱臼をしていますが、脱臼は用心が必要で、癖になるそうで、膝を脱臼するって、ホントにめったに聞かないことなのです。おそらく、筋力低下はだいぶしているだろうと。

今回は、大蛇山、2年前は2テンで登っているのに、テン山でした…今も腕が張ってパンパン。

■ バムパートナー

バム生活をされている珍しいクライマーと登ることになったので、ラッキーな感じ…でビレイに甘えて登りましたが…やっぱり、時間がかかるビレイでもやってくれる人がいると嬉しいです。

えーとか余計なこと言わない人(笑)。

じゃないと、クライミングに集中できない…。

外国人と良く登っていますが、外国人は多様性に慣れているので、自分の基準で人を判断しないことに慣れているためだと思いますが、別に私の登攀に文句言う人いません…人それぞれなので。

日本だと、一定基準、つまり、”自分と同じ”、じゃないと、”お前はクライマーじゃない判定”されてしまいます。

それは、正確に言い表せば、”お前は18歳男子新人の基準を満たしていない”という意味ですので… 気にする必要はありませんが、実際問題、気にしなくても、パートナーとして不適切です…。えー、とか言われている段階で、ラポール築けていない。

エーというのが、そもそも、そのクライマーがより成長する糧になるでしょうか?なりませんよね?じゃ、その言葉発する意味ありますか?ないですよね?

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自分を他の子と比べながら・・・

「私の脚はあの子と違って太くてみっともない」

 

あの子と比べることで、あなたの脚は変わるの?

太くてみっともないと言ったところで、あなたの脚は変わるの?

 

この言葉を発することで自分の脚を好きになる、それとも嫌いになる?

 

自分を卑下する言葉を使った先に、本当に内側から綺麗になることってあるんでしょうか?

 

 

 

 

 

指導者が生徒に向かって・・・

「そんな大きいお尻でどうするの!」

 

どうするの!って言ったところで、その子のお尻は小さくなるの?

 

今ある体を否定することで、その子が自分の身体をしっかりとケアしたいって心から思うことにつながるんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

親が子供に向かって・・・

「あの子(子供の友達)、痩せて綺麗になったね」

 

痩せたことと綺麗になったことを繋げることで、あなたの子どもはそれをどう受け取ると思いますか?

 

もしもそれを聞いた子どもが、あの子よりも太っていたら?

「私はあの子みたいに痩せてないから綺麗じゃない」という考えに辿り着くのは当たり前じゃない?

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https://ameblo.jp/dancersdontdiet/




カットアンカーは現代の基準にそぐわないボルトですよ

■ カットアンカーのこと、まとめ
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カットアンカー

深過ぎ → ボルトが緩み易く外れる事が多分にある
             事故事例: 烏帽子岩「目玉おやじ 5.12a」 
                   ボルトが外れてクライマーがフォール。
                   地面に激突は幸い逃れた。

浅過ぎ → ハンガーがくるくる回る
             事例:山神社の西壁の殆どのルート
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http://climber319.blog89.fc2.com/blog-category-24.html?fbclid=IwAR1MSPD6J6H7VRQ6GXbyQeEY3MJrpmFObQL8QuuN2pduVDuf_ERJqrSww4Y より引用まとめ。

私が思うには、おそらく現代の若者?というか、現代人みんなかもしれませんが、文章力や読解力が異様に弱いので、プレゼン資料のように、きちんと二項対立構造を作って、図画で見せないと、意味が理解できないかもしれないと思います。

一般に筋肉寄りの人は、学校の成績は…のことが多かったのではないかと。まぁ私には弟がいて、超逆△筋肉隆々男だったのですが…彼はもともと頭は良かったと思いますが、なにせ親が彼に勉強より、筋肉を要求したので、彼は、ぜんぜん学校の勉強は振るわず、地元でヤンキーの高校しか入れなかったです。通知表、2ばっかり。同じ土台でも、置かれた環境が違うと、こうも違うのかね?な実例でした。

その弟のことを考えると、クライマーが分かるように解説する本が足りていないのではないですかね?

今どきのクライマーが杉野保さんのような知性は伴っていない、というのは、新人に2、3人、接すれば、すぐ分かります。

http://climber319.blog89.fc2.com/blog-category-24.html?fbclid=IwAR1MSPD6J6H7VRQ6GXbyQeEY3MJrpmFObQL8QuuN2pduVDuf_ERJqrSww4Y

事故事例
烏帽子

黒岩 エンドオブレインボー
https://www.facebook.com/freeclimbjp/posts/1476759182411646/

九州で現役中のボルト…


2020/12/02

現代レベルの資材を使いましょう

■大前提

電話は、現在スマホが主流。スマホの時代にケータイを買う人は特殊な人だし、その時代に固定電話を設置する人はいないし、さらに言えば、黒電話を設置する人はいない。ベトナムやタイは、固定電話の時代を経ず、いきなり携帯ですが、さらに後進国のラオスはいきなりスマホから電話デビューです。

いくら歴史ある岩場で、今黒電話のようなボルトやアンカーであっても、黒電話→固定電話→携帯→と歴史をたどる必要はなく、普通は、現在手に入る一番良い手段を採用するのが合理的でしょう。 

■参考サイト

http://climber319.blog89.fc2.com/blog-entry-2877.html?fbclid=IwAR1M6ERQ_REXqCr1DSl0YLvazqthma8DYSejD2JMBb5j5ePTq9MA7kyTSnE


http://climber319.blog89.fc2.com/blog-entry-1967.html?fbclid=IwAR38zYO1JkZ-FQe_FD1_9jwK-jtCh_88rlmimGAGXzy9Jb9_kClxXvLpGEQ

■ 一般的感覚とクライマー界の感覚の乖離

一般に、

・カンパで募ったお金で

・強度不足の資材を使い

・岩場を整備したら

その整備した人は、開拓者としての責任を十分満たしているとは言えない、というのが世間的な標準の見方であると思いますが…

悪しきクライマーの伝統で、クライマーのオウンリスク制(自己責任制)により、

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開拓クライマーは資材に何を使用しようが開拓者の勝手なのです。公開後に設置されている資材をクライマーが見て登る登らないの判断を自己責任で行います。大丈夫と判断すれば登り、危ないと判断すれば登らなければ良いのです。余程ええ加減な施工で無い限り開拓者への責任追及は難しいと思います。近年は少し違ってきているかもですが・・・
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です。

つまり、

開拓者以上の、ボルトやチェーンなどの資材に対する知識が、一般クライマーに求められている

ということです。開拓者ですら選択できなかった強度をあなたは選択できますか?

あなたは、新人時代、どのボルトは登って良く、どれはダメか?きちんと教育を受けましたか?

私は受けていません。

さすがに、リングボルトだの、RCCだのオールアンカーだのは分かりますが、一般にボルトを見たら、そうしたレガシークラスの支点と比べて、信頼がおけるという判断で登ってきました。

一般的なクライマーの姿勢と思います。それでは、ダメだということですね。

クライマー界はこのような矛盾を抱えていますので、自覚的に登りましょう。すべての開拓者を信用してはダメです。特に岩場に何名も複数の開拓者が入っており、名前の記載がないような場所は要注意です。人気ルートに限定して登りましょう。