2020/12/18

二子山エアウェイ 5.11c →7c 当時日本最難

■二子山の岩場再生のこと

最近、二子山の岩場の再生のことを知り、私と同じ夢を見る人がいるんだ~と勇気づけられているのですが…。

再生された岩場で、看板ルートを再度登ってみたら、あれま!難しいじゃん!って話題です。

昔のルートって、これがありますよね。

昔のクライマーは、今よりうんと、競争相手も少なく、ジムもまだなかったので、最近登った〇〇が5.11bで、今回のはそれより、難しいような気がするから、5.11cというグレードの与え方です。とりあえず、周囲と見計らってグレードをつけていたそうですが…、そもそもクライミングできるルートも少ないですし、母数が少ない中で適正な判断ができなかったそうです。まったくあてずっぽうと変わらず、実はうーんと難しくて、現代の13、14登るクライマーが登っても、うなってしまう場合もあるそうです。控えめにグレーディングされているほうが謙虚さがうかがえますね。

なんとエアウェイは、7cなら12d、当時日本最難でしょう、とのこと。高難度と言っても、まだ12台なので、手ごろ感あり、とりついて頑張る男子いるかもしれません。7cかぁ。

話題性もあるし、これぞ再生の魅力でしょう。

■ フレンチグレード

ラオスでは、フレンチグレードだった。このことは、意味があることだと思います。

国際性もですし、再生後という意味、現代の岩場という意味が込められているのかも。

日本の岩場は、海外の岩場でもっとも人気があるグレードが少ないという事情があります。6Aとか6台ですが…そこがクライマーの最多価格帯というか、人口数が多いあたりです。このグレードで多種多様な岩に触れるというのが、むらの無い成長に大事。

その辺が日本では確立されていないので、常にリードしながら成長していくことはできないクライミング事情となっています。本来は、限界グレードはリードしながらあげれるはずですが、TRでの暗記が必要になっていますが…。

まぁ、課題設定者も、リードで取りついているわけじゃないし、オンサイトはしていないので…、いいっちゃいいんですけどね。最初からトップロープで試登して作るからです。

最初からトップロープでの試登を前提にしているのがフリー… ヨーロッパのスタイルなので、その意味でも、アメリカングレードシステムのデシマルから、ヨーロッパのグレードシステムへの移行は象徴的でいいかな、と思います。

今後はグランドアップで作られた課題をデシマル、ラッペルのルートをフレンチにしたら、分かりやすくていいんじゃないですかね?ラッペルのルートだったら別にオンサイト狙いじゃなくてもいいような気がしますが、グランドアップのだと、オンサイトできたらうれしいですよね?

岩場再生というか、リボルトですが、人気があるルートのボルトがしょぼいという問題は、早期解決が必要そうですが、放置状態というか、頼りのJFAがあまり頼りにならない状態が長く続いています。

この二子山の再生をきっかけに多くの岩場が、再整備に動き出すといいですよね。