2020/08/06

バニラ・ジェンダー仮説が私のクライミングの壁でした!

■バニラ・ジェンダー仮説

女性の成功の大小を、男性と同じ価値基準で計ることの、的外れさを指摘している言葉です。バニラ・ジェンダー仮説という心理学で専門用語があるのです。

バニラジェンダー仮説は、昇進を断る女性がいることから、研究された概念です。
(バニラだけが唯一のフレーバーじゃない https://www.economist.com/books-and-arts/2008/04/17/vanilla-is-not-the-only-flavour

昇進、栄誉、名誉、昇給、というものは、男性ならだれでも、当然のように、褒美、と感じるものだと思いますが、女性にとっては、そうではないということです。

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実際に調べてみると、小さい時からの知能指数、大学進学率、大学院での学位取得率など、男性より女性の方が優秀であることがわかっています
このままでは大学が女子大化してしまうと危惧した大学当局が、男子学生に下駄をはかせて入学させているというのです。
こうした優秀な女性たちがなぜ有望なキャリアを離脱するのでしょうか?
ーーーーーーーーーーーーーー https://ameblo.jp/l-counseling/entry-10290389019.html

■ ”成功”を押し付けられている?!

どうりで、師匠らが彼らが考える成功を私に押し付けようとしていると感じていたわけが分かりました…

私は勝手に自分で自分の”成功”を定義して、勝手に自動運転で成功していきますので、心配しなくても大丈夫ですよ~

今、私が ”成功”、と定義づけていることは、

クライマー界にリスク管理意識を根付かせる
ってことです。ので、どっちのほうがすごいクライマーか?競争とか、グレード更新とか、全然興味ありません。

私が心から求める ”成功” というのは、一般の男性が求める ”成功”… みんなから一目置かれるクライマーになる、有名になる、すごいルートが登れる… と全く違うんです…。ごめんよ。

クライマーとしての私を馬鹿にする人がいたとしても、だから何?ってくらい、蚊に刺されたくらいの痛みしかないんです…

皆さんは、バカにされている私を見て、気の毒に思ってくれるから、色々と私が登れるけどそれなりにグレードがあるもの、を勧めてくださるんですよね??

その基準からみると…ですが、いかに無欲か?という話です。

■ いかに無欲か?
なにしろ、昇進のチャンス!と言えるような奴ですら断るくらいんですよ… ご一緒するのを断ったルート

1)錫杖 岩
2)石尊稜 雪
3)錫杖 アイス
4)祝子川 沢
5)大山北壁
6)2回目の龍洞

名誉とか楽しさとか取って、命が持っていかれるのはヤダなと思います…  錫杖は私は行けましたが、後輩君をまだ一本もマルチを登っていないのに、つれていくのは倫理に反すると思ったので断りました。彼は歩荷要員でした。

石尊は代わりに昇仙峡のワイドクラックに行きました。ほんとは南沢大滝に行くのが良かったんですが…黄連谷の転進だったので。

錫杖アイスは、師匠の過信が心配でした…大山北壁もです。あと一人メンバーがいたら行きました。

祝子川は先輩が二人で行こうと誘ってくれたのですが、私が流された場合、一人だと…ゴルジュって逃げようがないですよね?みんなは、スポーツクライミングみたいな沢だと言っていましたが、だとしてもチャレンジ系の沢に2名こっきりは… エスケープ豊富な場所ならいいけど… まぁ、これは念のための用心でした。

2回目の龍洞は、相方の女性がツヨツヨ男子にこび売っているところだったので、これはお邪魔虫と思って辞めました…女性でも価値観が男性よりの人はいます。そういう人は強いことに自分の価値を見出していますので…それはそれでいいと思うのですが、私は自分の強さが私のクライマーとしての価値とは思えないんです…実際、弱いんで。弱くてもこれだけ登れているってのが人類の光と思っています(笑)。尊敬しているのは、老いても登れるところを、誰にも頼らないスタイルで登り続けたフレッド・ベッキーです。

というので、まぁ欲深くないクライマーです。私が心から楽しいと感じるのは、フォローしてくれたベテランはシラケた顔をしていましたが、まぁまだ東稜みたいなレベルです。

振り向いてロープの流れがいいと、うふ☆私って素敵!って思います。

クラックも同じ理由です。