2023/02/18

私にクライミングで起こった人生脚本

 ①“その後”式の脚本(”after“ script)

 しばらくの間はいいが、将来の不安に恐れながら今を生きている人の人生脚本です。「あと何年かしたら、年を取ってクライミングができなくなってしまう」「あと何年クライミングができるだろう」と、将来起こる不安を常に抱いている人の人生脚本です。

②“いつまでも”式の脚本(”always“ script)

 「親の言うことを聞きたくないならそうしていなさい」といったメッセージを親から受け取った人の人生脚本です。家を出てずっと実家の敷居をまたがない人、違法薬物やお酒で身を持ち崩すことで親から受けたメッセージを実践する人などが、この人生脚本の影響を受けている人です。反対に、自分の意思を曲げずに物事を成し遂げ社会的成功を収める人もいます。

③“・・まで”式の脚本(”until“ script)

 「ワールドカップで優勝するまで(5.12を登るまで、5.11を登るまで)は、それに伴うご褒美はもらうべきではない」といったメッセージを親から受け取った人の人生脚本です。

「将来」のために「今ここ」を犠牲にしている生き方です。人生ゲームの「苦労性」に関係している人生脚本で「頑張って苦労して、ゆくゆくは肝心な時に病気になってしまう」という過程をたどります。「クライミングのために毎日登る」と言って健康を害したり、経済的にひっ迫してしまうなどが、この人生脚本にあてはまります。

④“決して”式の脚本(”never“ script)

 幼少期に親から自分のしたかったことを禁じられたことに起因して、大人になってからも自分の望むことがありながらも、それを手に入れる行動をとれず、いらいらしながら人生を過ごすような人の人生脚本です。

親からの幼児決断の影響で「自分のために何も欲するな」と人生を過ごしており、自身の本当の欲求にふたをして自分を欺いて生きています。このため、自分で自分にストレスをかけうつ病や過敏性腸炎など病気を発症したりすることがあります。

⑤“いくたびも”式の脚本(”over and over“ script)

 成功直前に必ず失敗を犯すような人の人生脚本です。親からの拮抗禁止令や禁止令の影響で、「親を超えるな」「親より幸せになるな」というメッセージを受けたため、成功をつかむ直前で無意識に自分が失敗するように仕向けてしまいます。試験やテストの本番でどうしても自分の力が出し切れない人がもつ人生脚本です。

⑥“無計画”式の脚本(”open-ended“ script)

 あることを頑張って成し遂げた人が、その後の時間を持て余し、漫然と時間を過ごしてしまうような人の人生脚本です。クライミングの目標到達後、人生の目標を失ったように老け込んでしまう人などがこの人生脚本を持っています。

頑張っていたのは、実はその人の親から受けたドライバーによるもので、自律的に自分で決定して仕事をしていたわけでなかったため、その対象が終わった以後の人生についての人生脚本を持ち合わせていなかったのです。中高年のうつ病などと関係する人生脚本です。

ーーーーーー

ということで、私には、①~⑥まで全部あるようなのですが、 特に強いのが、

④、⑤ 

です。どうしたら書き換えられるのか、思案中です。

「自分のために欲して良い」=「人のクライミングに付き合わない」

「親よりも幸せになって良い」=「師匠より登れるようになって良い」

      自分で行って、めっちゃ楽しかったクライミング


クライミングでよく起こる心理ゲーム

■ クライミング活動でよく起こる心理ゲーム

1)さあ、とっちめてやるぞ、この野郎(Now I’ve Got You, You Son of a Bitch)

古いアルパインクライマーや山岳会のペテランが、新人の些細なミスを見つけて、自分をちゃんとしているクライマーだと確認しようとする行為。

この行為のために、新人はランナウトした岩場で落ちて重大事故がいくつも起きても、問題の根源になっているランナウトそのものは改善されない。

仕掛人である山岳会ペテラン(いわゆる往年のクライマー)は、

「親や社会から受けた不当な扱いを発散してやる(俺だって、佐藤ユースケ)」    

「新人の落ち度を見つけて嬉しい(例:ランナウトしたところでは、後ろに走ってビレイすることくらい知らないの?)」

 などの隠された意図を持ち、新人側は「適切なクライミング指導を受けていない、もしくは、うけていたとしても、知らない技術があるかもしれない」という弱みを持つため、心理ゲームが進行してゆく。

このゲームは、長期にわたる親や社会からの不当な扱いによって鬱積した怒りを仕掛人であるペテランが、発散するために行っているため、仕掛人の目的は「自分はOK、他人はnot OK」の人生態度を確認すること。

このゲームを行わないようにする対応方法として、山岳会の新人は、ミスへの謝罪は行っても謝罪以上のラケット感情(たとえば、後悔の念や怒り)を持たないようにし、大人の自我状態から粛々と対応することが望まれます。

このゲームを行ってしまう山岳会のペテランたちは、他の人にも同じような行動をとるため、疎んじられており、ストローク飢餓に陥っています。

そのことを念頭に置いて、「昔はすごかったんですね」などの肯定的ストロークを投げかけることでゲームの回避を期待することができます。
 

2)あなたのせいでこうなった(See What You Made Me Do)

 他罰主義的で責任回避をするために行われる心理ゲーム。別名:自己責任。

たとえば、集合時間を勘違いしたことを、相方のせいにして腹を立て「起こしくれなかったじゃん!」と叱りつけます。

ビレイでも同様です。ピンを取っているのに落とされた場合、適性ビレイをビレイヤーはしていません。これをクライマー側の責任にするのは間違いです。これでは永遠にビレイヤーは免責されるだけだから、です。

不適切なボルトを受け入れて登る、という点についても同じです。不適切なボルトのルートにはクライマーは登るべきではなく、登ったとしても落ちるべきではありません。

この種の出来事が繰り返され、自己責任を免罪符に、必要以上の責任を、クライマーに押し付けるクライマー…往々にして開拓者や往年のベテランクライマーは、敬遠され、一人になることが多くなり、誰からも邪魔されない立場を確立することになります。

ゲームを回避する方法として、適度な距離をとるなど様々な方法が考えられます。

3)シュレミール(Schlemiel)

登攀の明確なルール…緊急連絡先の共有や登山計画書の提出、下山報告、ロープワークの習得、道具を自分で用意すること、などのルールを頻繁に守らない。しかし、丁寧に詫びる。ので、相棒のほうもついつい「いいですよ」と許さざるを得なくなります。

仕掛人のクライマーは、無意識的に意地悪くミスを繰り返しながら相手の忍耐力を試し、その過程をひそかに楽しんでいます。

そして、この心理ゲームによって「他人はnot OK」という人生態度を強化していきます。

相方となる側は、「助けてあげたい」という弱みを持っているため、心理ゲームに乗らざるを得ないのです。

「他人を操る快感」がこの心理ゲームで働いていることに気づき、対処することで心理ゲームを終わらせることが出来るでしょう。
 

4)苦労性(Harried)
 

ワークライフバランスを崩して体を壊してしまうクライマーが演じるゲーム。

クライミングによって寂しさを感じなくて済んだこと、自分のピンチを救ってもらった経験がある人がクライマーになった場合、その動機付けから自分の体や健康を顧みず、のめり込むように熱中するような人がいます。

駆り立てられるように登るあまり、疲労困憊し、体を壊して、結局クライミングを続けられないようになってしまう転換と結末…時には山やクライミングでの死…を迎えます。

そして「自分はnot OK」の人生態度を確認していることになります。

■ 本物の感情(authentic feelings)とは? 

今ここでの問題を適切に解決するために有用に働く感情。

1)本物の怒り(mad)を感じているとき

 目前にある問題に憤り、今ここでの問題を解決しようとするスタートにいる

2)本物の悲しみ(sad)を感じているとき

 過去のつらい出来事を消化し乗り越え、心理的恒常性を回復する努力をしている

3)本物の怯え(scared)を感じているとき

 即座に危険を回避し、未来に起こる問題を解決することを試みている

4)本物の喜び(glad)を感じているとき

 いまここにある幸福を謳歌し、実のある人生を過ごすことに導く

まとめると、行動の起点になる、ということです。

 怒り=問題解決、悲しみ=努力、脅え=危険回避

喜びだけは、人生の源泉、ですね。 

怒りは、鬱の基本感情なので、私がうつ病になったのは、怒りが適切に処理できなかったこともあるかもしれませんね。

 ■ まとめ

  • カットアンカーや遠いボルトの不適切な支点配置への怒り =オーセンティック。
  • パートナーに殺される~という脅え = すぐ行動したのでオーセンティック。
  • クライミングを失った悲しみ = 今テニスで解消中なのでオーセンティック。

喜び…現在、創造中。

クライミングによる喜びではなくても、とりあえず、私はハッピーにはなれるようです。

しかし、登山では避けられたオールドスクールを避けられなかったのはなぜだろうなぁ。



俺クライマーだから、の免罪符は無効です

https://www.vetpsychology.com/a-c9do より。

前項と矛盾するようではありますが(笑)、”俺クライマーだから”が免罪符として活用できた時代はとっくに終わっています。

現代のクライミングバムは、たとえカツカツであろうとも自活しており、勝ち組。

クライマーだから、ヒモ…=無能…は吉田さんの時代ですら、機能していませんよ?

女に、あるいは、ファンに可哀そうな俺だから、養ってもらって、登ろうって奴はだれですか(笑)?

だめクライマーの心的現象が好きになれなかったのですが…、それでもダメクライマーを離れることができなかった理由は、どうも、私は私は24歳の若さで亡くなった弟を年下の男性には投影してしまって、基本的に助けてやりたい(Gimmikの状態)に入っていたようです…

そうすると、このような愚か者のゲームの公式通りにコミュニケーションが進んで決裂します(笑)。

■ 交差交流

ーーーーー仕掛けーーーーーーーーー

クライマー:「だって俺クライマーなんだもん…」(仕掛け人Conのセリフ)

ビレイヤー:「頑張れるよ、一緒に頑張ろう」(乗る人Gimmik、助けてやりたいという気持を持つ)

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ーーーーー応答ーーーーーーーーーーーー

クライマー:「俺クライマーなんだから、〇〇できないよ」(お金を稼げないよ、ビレイできないよ、年を取っているから、頼るなよ、=だから特別扱いしてよ)

ビレイヤー:「そんなことないわよ、あなただってやれば、きっとできるわよ」

クライマー:「だって、俺は5.12登れないじゃないか(ロープワークできないじゃないか)(だって俺には子供が6人もいるじゃないか)」

ビレイヤー:「そうね、でも頑張れば、きっとできるわよ」

クライマー:「でも、俺はクライマーだから…」

ビレイヤー:「誰だって失敗位するわよ、ダメじゃないわよ」

クライマー:「いや、俺はクライマーだからさ、クライミング以外はダメな奴なんだよ(俺の面倒みてくれよ)」

ーーーーーーーーーーーーーーー  


ーーーーーーーー交差交流ーーーーーーー

ビレイヤー:「このわからずや!ダメじゃないわよ!そんなこと言ってるからダメなのよ」

内心…

ビレイヤー:ああぁぁ 言ってしまった

クライマー:やっぱり…俺はダメなんだ…誰も俺のことを愛してくれない、認めてくれない

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■ このビレイヤーの立場が長いこと私でした…

も~、ホント嫌だったわー。

どこにもアダルト自我がいないのです。

クライミングや山は、童心に帰れる、というのが良さではありますが、安全管理まで、お子様では…。

いやこれは、お子様に失礼ですね…子供の方が安全管理は、イケイケ土壌の九州ですら、しっかりしています。

このような交差交流が生まれる理由は、私が、クライマーは基本、弟のように、助けてやらないといけない人種だという認知がどこかにあったため、それに付け込める=いつでもビレイヤーとして自分の都合に合わせて呼ぶとか…と考えている人や、Conタイプの人…クライマーとしての俺に自信がない人…が来てしまう、ということになっていたようです。

なんで、子供が6人いて養育が大変なこととか、ADHDであること、LANの電源を入れ損ねて騒動を起こしたことが、俺を特別扱いしてくれて当然だろ、って意味になるのか…かなりなぞでした。 

コミュニケーション力は低い人が多いのがクライマー業界ではありますが、クライマーだからって何でも許してもらえる、岩場で悪いことをしてもいい、という伝統は、あんまり自分自身にも、アクセス問題的にも、良い結果をもたらさないかもしれませんね。

これからのクライマーは、別の伝統を作って行きましょう☆

             私の業が招いた結果
 

クライミングバムになりたいクライマーにお勧めライフハック本

■ お金持ちになるかvsクライマーになるか?

アルパインクライミングの時代、フリークライミングの時代、は、

 貧乏を受け入れるのが、クライマーになるって意味

だったのに、スポーツクライミングの時代、ボルダリングの時代、になって、スポンサーがつくようになり、どうもお金持ちで、なおかつ、クライマーって人が出て、

 嫉妬

が、日本国内の場合、足の引っ張り合いにつながるようになってしまったらしいですね。

■ 一般人のためのクライマーがダメなままでこの世に生きる方法

故・吉田和正さんの初期の職業は、ヒモです(笑)。その後はクライミングの指導で生活できていたのではないかと思いますが、それでも一日一人8000円。これくらいが、良心的なクライミングの指導料とされていると思います。

しかし、クライマーに指導する料金を取る、ということだと、誰も安全管理にはお金を払ってくれませんから、昔のアルパインクライマーのような、安全管理能力に価値があり、登攀能力自体はそれほどでもない人は、お金を払ってもらえませんね(笑)。

そもそも、外岩で自己完結して登るのに、5.12オンサイト5本のクライミングインストラクターの基準は、国内仕様というか、日本国内のフリークライミングのルートが、5.12の人が5.9をリードするという前提になっているために資格もその程度に設定されている、という事情が透けて見えています。

クライミングガイドの能力って、登攀能力ではなく、安全管理能力とそれを教わる側に伝える能力なのに。

■ 5.12オンサイト出来ない人のバム戦略

ので、そのような高度な?(あるいは、今では中級クラスとなってしまった?)5.12のオンサイトができない人の場合、どうバムとして生きるか?

1)定年退職後、年金をもらいながら安く生きれる国に移動する

2)既存の仕事ではない仕事を作る 

現代の30代から50代の人たちに、1)はありません。あと30年も定年待ち続けていたら、クライマー人生のプライムタイムが終わります。

で、到達せざるを得ないのが、2)の選択肢です。

遊びながら暮らしたい人用(笑)。クライマー界に渦巻く嫉妬の嵐は、十分遊んでいないからなのでは?と思うことしきりなのですが…。

そのためにお勧めなのがこちらの本です。若い方は是非読んでください。

遊ぶライフハック https://amzn.to/3lEgCAW

ほとんどの人が、レールの上を生きているだけで、それ以外の選択肢をやろうとすらしていないのに、している人を嫉妬している、それが日本人の出る杭を打つ行為だと私は思いますよ。なんせ、親なしの女性がアメリカに2年放浪して帰って来れるわけですから…。私当時持って行ったお金2万円…帰国するときは、500ドル持って帰ってきましたよ?

分かったことは日本は世界一暮らしにくい国だということでしたよ?

さて、多くのトップクライマーたちは、

  貧乏を受け入れて登っている、

というのが真実の姿ですよ? 

『ずるい自分軸』 https://amzn.to/3kcnvJd

を読んで、ほかのみんなも、自分の好きに生きましょう☆

そして、クライマー界って自由でいいね!っていう世界を皆で作って行きましょう☆

2023/02/17

リードを強要してはいけない理由

これだな~

と思いました。

 クライミングはただでも危険を伴う活動なので、それを強要するとなると、脳の苦痛系が働く。

苦痛系が働く=鬱になります。

実際、私は、この人と組んでいては、ロシアンルーレットでリスクが上がり続けるだけで保険は増えないのでは?と思えたのを、休み不定期らしいし、かわいそうだと思って我慢して登っていたら…なんと、忘れていた父の思い出がトラウマとしてフラッシュバックするようになりました。

まさにうつ病…。

現代社会では、クライマー間で競争があるのが、当然ですが、人工壁でのグレード競争は命は掛かりませんが、ランナウト自慢をカットアンカーの岩場でやれば、命がけです。

しかも、ランナウトしたところを登るのは、登りたい本人だけがやればいいですが、カットアンカーでバンバン落ちるって…セカンドやっている人も道連れ。

唯一の死なない道は一度も落ちないで登る、だけですよ?
 

お前は、どんな男がいいんだ?理想の男性パートナーとは

■ どんな男がいいんだ?理想の男性パートナー

もちろん、クライミングの、ですよ。

1)私より高いグレードが登れる (一般社会なら私より稼げる)
2)危険認知が私と同等
3)ビレイが私と同等に確実


4)ビレイヤーとしてクライマーの道具になることが可能
5)私のギアを拝借しようなどという気を起こさない

■ 基礎条件

 日本の課題は、ボルトの間隔が男性の平均身長を基準にしています。なので男性クライマーに有利に出来ています。つまり下駄を履いています。

その状態なのに、私より登れないなんて、どんなヘタレですかね?

よほどクライミングの初心者の時期はともかく…高齢でスタートした女性クライマーの登攀力とか勇気に負けてしまうような人って…だれ(笑)? (一杯思い浮かびますが… 汗)

一般的な成長速度だったら、クライミング界では、もっともハンデがついている背の低い女性でも、1~2年もしたら、5.9はオンサイト出来ました。私の身長は中学1年生レベルで、握力は17kgしかないですよ?

それで、3年もしたら、普通はTRで10代を触っているはずです。このころはインスボンに出かけていました。

当時相方だった男性初心者クライマーは、私より2グレード上のようで、インドアでは5.11と最初から2グレード上です。

多少の個人差を認めるべきと思いますが、一般に20代のほうが当然40代より、習得スピードが速いハズなのです。

一般にクライマーは自己完結した登りを目指すべきなので、いつまでたっても、保護観察下状態にいたい人は…なんか、変、です。

自立しようとする、のは、クライマーとしても、一個の人間としても、当然の在り方。いつまでも、師匠、師匠、とへばりついてくるような人は…自立心が足りていないか、共依存関係にあるか、どちらかです。 問題は、日本のオールドクライマーはこのような人たちを依存させるために、わざと支点に関する知識を与えないようにしていることです。

相手がどう出るにせよ、私は自分よりヘタレな人…メンタル的に…と登っても、あまり得るものがないです。

ずっとレールの上を走るだけだったような人ですね…。

登攀力自体は、登れなくても構いませんが、最低限、精神的に自立しており、私が成長するのに、邪魔をしない人を求めています。それくらい最低限ですよねぇ…。

例えば、パートナーは相互の保険なのに、保険というより、僕、運転もできません、ロープも持っていません、確保器、使い方分かりません、懸垂下降できません、応急処置?分かりません、など…足手まといでは。1年くらいは、後輩にエリート教育をしたことがあります。教えてくれたのは、なんと蒼氷の先輩だから、エリート教育、と言いました。が、やはり、上手くは行きませんでした。どうも、教わった通りではなく見た通りしてしまうのが男性クライマーなんですよね…。

そういう初心者ゆえの無知はまだ理解ができますが、相方が怪我をしたのに、家に帰さない、とか、ほっぽり出して応急処置もしてあげないとか、人としてすでに終わっています。

それだと相方ではなく、ただの子ども、で足手まといって意味で、

 なら、単独で登るほうがなんぼもまし

 です。そういう人は困る。

1,2,3って、男性なら誰だってクリアできるような楽々条件ですよねぇ?

■ クライマーのギアになれる

「なんでお前はここで怖がるんだ?」っていう人って頭が、そもそも悪い。見れば誰でも分かることだからです。手が届かないからです! 

核心前にクリップできないということの意味くらい、クライマーなら誰でも分かって当然です。

ビレイで、私が核心に入ったときにきちんと待てる。

これって贅沢な条件とは思わないんですが…なんで、こんなに得難いのか(笑)??

ADHDの人とか、と登っていたからですね…。私は、心が広すぎた、ということです。

クライマーの私が核心に入ったのに、「ねぇねぇ、早くしてよ~」と邪魔する、とか、アホちゃう?

お前は今はギアだ!です。

私自身は、どんなに相方が時間がかかっても黙って黒子になり、アイスで凍傷になったとしても黙ってビレイしてやっています。

長ヌンがよさそうだったら、下から声をかけてやっています。

同じことを相手に求めます。

■ ギアの貸し借りは、アルパインの人の習慣でフリークライミングの人の習慣ではないですよ?

私は体重が軽いので、細くて伸びが良いロープを使っています。その代わり流れやすいのでビレイはガツンと止めていいよ、なんならグリグリでいいよ、と言っています。

ところが、男性クライマーでアルパイン出身の人って、ロープ代を相手に出してもらいたい、というセコイ節約精神があるんですよ…それは良くない習慣なので改めましょう。

ロープは自分の体重に合わせて、安全性を考慮して選んでいるものですよ? 

私は最初から、そのようなロープ選びをしているので、みんながそうではない、ということに長く気が付かなかったのですが、”安い×径が太ければ耐久性もいいだろ”、みたいな、いいかげんな選択ではダメですよ?

ロープやカムが会の共同装備、だったのははるか昔です。アイスアックスや靴も同じ。

貸してもらえるのは、最初の一度だけですよ?

前のパートナーはこれでした。彼、2度も私の新品のロープで自分の本気ルートをちゃっかりリードして、はぁ?って思いました。クレイジージャムと大堂海岸。どっちもクラックでロープ痛みますよね?新品なのに。3度目はないですよ、いくら私が仏でも。

■ 馬に惹かれる=強さに惹かれる

私が馬に惹かれるのは、本当は、単に、強い男性、が欲しいからかもしれません。というのは、なぜかアンダーアーマーのスウェットにも惹かれるから(笑)

私が最も自信がないのは筋力。フィジカルです。非力なのは、数字ではっきり分かります。

腕立て伏せとか、一回、2回で出来なくなりますし、鉄棒での懸垂は一回もできません。

いくら足があっても、オーバーハングでは、片手でクリップしないといけないんですよ?

その自覚があるため、何か力強いもの、に惹かれているような気がします。

パワーさえあれば、スキル的には、別に要らなくて、好きに登れる、みたいな局面に立っているからかも?

もちろん、馬を自動車代わりに乗る生活にも憧れているんですが…。

■ 結局、懸垂?

ということは、結局、懸垂したらいいのかもしれません。

懸垂下降のほうではなく、自分を引き上げる力の懸垂。

最近、テニスをスタートして、36年ぶりの、テニスをしています。

…私はそこらの本当の初心者と違って、当たれば速球、ナイスコース。当たらないと初心者と同等、みたいな感じで、これはクライミングと似ているかもしれないなぁと思いました。

特定の弱点が足を引っ張って、できない部分が拡大しているってことです。

クライミングでは、

一つは指の弱さ、一つは、フィジカルの弱さですね、懸垂とか腹筋とか。

大体、師匠が向こうから来てくれるクライマーなんて早々いません…ということは、私にはクライミングに適していると相手に思わせる何かがあったということです。

なので、欠点を克服することで、今のままのスキルレベルでもとれるグレードがあるでしょう…(たぶん、11ノーマル)

■ 非・アサーティブな文化出身の人は、Win:Win関係を築けない

出る杭は打たれる、沈黙は金なり、謙譲の美徳、口は禍の元、というようなカルチャー

 =日本の田舎のほとんど、

です。

いや、日本のスポーツ界の文化がそれ…。一般日本社会よりも、変化が遅れている業界がスポーツ業界…

そうではない、オープンで心理的安全性の高い文化にいることが、クライミングという活動の場合、

  生死

をも、決めます。

私は何度も、あなたのクライミング経験はどのくらいですか?と相方には聞いていました… 相方は自分がロープワークダメダメなのを知っていて、分かっていて、黙っていたみたいです。そうしないと、私がセカンドでついて行ってやらないから…。

それは損です。しかも、自分も後輩も危険です。セカンドはプルージック登攀などの自己確保でも登れるというのは、支点が確実な場合、だけです。

支点構築に問題があるクライマーがリードしている場合、”連れて行ってやっている”と言えるのは、セカンドの私の方です…。 支点がきちんと作れ、ロープがアップされている、滞りないリードをしていない限り、いくら相方のセカンドがちゃちゃっと登れよとか、文句を言おうが、連れて行ってもらっているのは、リードクライマーの方ですよ。

そこらの理解も、倒錯していない、普通の相方クライマーを望みます。




2023/02/16

若者よ、現実を見よう!もはやオールドクライマーは本当にオールドなのだ…

■ Old but...Old...after all?

杉野保さんの書籍に、『Old But  Gold』というのがありましたが、現実は

Old But Old

腐っても鯛、ではなく、ただの腐った鯛、みたいなことになっています。

■ 昔のクライマーは登れないけど、自慢話はします

その客観的な評価は、若い未経験のクライマーには出来ません。

『わが岩壁』の黄連谷では、WI4をエイドで登っているようなのでも、すごいクライミングみたいに、ポエティックに書いています。

山の記録というのは、いくらでも味付けしてかっこよく書けるもの、なのです…。

皆さんも経験ありませんか?書籍で読んで、ものすごいルートだと思って期待して行ったら、あれ?みたいな?

同じことが、昔のクライミング技術についても起こります。もちろん、レスキューワークとか、機械化できないところは、本当に昔から、人力、の世界で、最後は、担げる力がモノを言う、というのはあります。心底スゴイ!というは、そういう場で発揮されたりします。

が、それを根拠に、一般山岳会の古参のクライマーに、技術移転…自分に教えてくれること…を期待すると?お門違い、ということになります。

例えば、医者に対して、先生は私の病気が治せる、と期待するようなものです。 病気は本人が治すものであるように、ロープなどのクライミング技術は本人が習得しようとするもの… 

これは、転移という心理現象です。冷静に考えたら、相手は教えるだけの能力があるはずがないのが分かるでしょう…

若いクライマーはあきらめて、

  独学

してくださいね。

かくいう私も、ほとんどが独学の成果です。

独学独学と言って回ると、周囲のクライマーから信頼が得られないと思っていましたが、むしろ、独学で習得しました、と表明するほうが、誰からハンドダウンされた古い技術ではない、という意味で、良く受け取ってもらえる時代かもしれません。 

昔から、英語も、なにもかも、独学で学んできました。

本音を言うと、MBAを取るようなエリートには憧れてきました…そういう風に育ちたかったなぁ。

が、結局、私以外の参加者が会社の金で出席しているような社会人ビジネススクールのグロービスで、マーケティングのクラスにMyMoney…自腹…で出たら…、

 いきなりMVPもらったし、卒論でもトップ成績だった…(汗)

…んです。

山岳総合センターとかも同じでした… 村上先生には、会えて良かったけど…。

なんか、最後の雪洞泊は、一緒に講習することになる他の男性参加者があまりに頼りないので、こんな人たちと一緒にやったら、山に喰われるのは私だ、と思って参加しなかったくらいです。

七倉沢のビバーク訓練で、ホントにビバークしたの、私ひとりだけ、でしたし…(汗)。

世間のレベルは、下がり切るところまで下がり切っているので、関係なく自分の基準で進んでいくのが一番良いと思われます。


変化しないことは、問題があることの対遇です

■クライミングだって変わる

今は人工壁があり、ジムで誰でも登る時代になったのに、昔からの教え方しかできないから、漏れや抜けが出て、それで事故って死ぬ人が出る、と思います。要するに、

教える側の新人に対する認知が時代遅れ、

なんですね。

 


 https://amzn.to/3EaUggI より引用

■インストラクターも質で争う時代

今日はテニス二日目。昨日と違って、女性の先生のレッスンは運動量多かった。
どうもこのテニススクールは、講師へ競争原理が導入されているようです。
私が山梨時代に属したヨガスタジオも同じ路線でした…

昔の教え方は、教える側も、教わる側も、競争がなく、その状況に適応するだけが唯一の技術習得の道。相手が、靴からビールを飲め、と言ったら飲むしかない世界(これは物産でマジであったそうです)

今の時代は、テニススクール同士で競争があり、そして、スクール内でもインストラクターは競争にさらされるわけです。実際は、自分のレッスンが好きだという生徒は必ずいるので、個性的なレッスン内容でも、必ず生徒はいます。

ちょっと自慢ですが、私のヨガレッスンは売り上げ良かったです。スタジオには大分貢献したと思っているのですが。

クライマーとお金 新NISAを活用してエデュケイテットなバムになろう!

 ■ そもそもNISAって何?

「生活のための資金なら、投資しても非課税にしてあげるよ~」という制度のことです。

■ 新NISAで何が新しいの?

1)出し入れ自由

2)期間の縛り → 無期限化 (生涯非課税の枠がある)

 

■ 年に40万円貯金しよう!から、定年退職時に1800万円程度の貯蓄を持っていよう!へゴールが変わっているようです

正確には貯金みたいな性格の投資ですが。

非課税=国民よ、蓄えても課税せんよ、って意味なので、この変更をみると、年に40万円程度貯蓄する生活を国が想定していたのが、もはや、景気の波の振れ幅が大きくて年に40万は難しく、生涯1800万トータルで持っていればいいや、みたいなことになったっぽいですね。

国民的なトップクライマーだった谷口ケイさんが亡くなった時、700万円の貯蓄があった、ということが印象的でしたが…、適切な金融感覚の方だったんだなぁ~と思いました。

一般にライフプランニングの観点から見ると、子供がいない限り、働ける前提のある人は、年収と同等の預金があれば、それ以上あっても仕方ないです。

月収なども、必要以上に稼いでも…お金って、そのお金で何をするのか?のほうが大事なので、ガボっと税収に持っていかれるだけなので、賢い人は、必要以上に収入を上げようとしないと思います。

その釣り合っているところ…が、どこだと国が考えているのか?大体分かる制度がNISA…年金の代替えみたいな感じですね。

■ 白いお金に投資する (エシカル投資)

私は三井物産にいる頃は、事業性資金の審査をする上司のために、資料を作る担当でした。

ちょうどグロービスでファイナンスを学習し終わったところだったから…。

昔は、サラ金といえば、黒いカネということで社会が了解しており、例え、末端の窓口嬢みたいな職種だったとしても、そのような反社会的な会社に勤める前には、だれもが”このような会社ですが、いいでしょうか?”と聞くような社会だったのに、現代では立派な都市銀がサラ金を運用している、とかです。

つまり、あまりに低成長で利率が低いので、お金に対する倫理観が著しく曖昧になってしまいました…。

たとえば、UFJとかが、海外の工場に投資しているとして、その工場が、児童労働搾取していないと誰が言えるでしょうか?

結局、先進国の豊かさがあれやこれやの何十ものレイヤーを重ねて、搾取の構造の上に成り立っている、ということが、基本的に分かるのがファイナンスの勉強でした。

例えば、10数年前に福岡の筑紫野市に新設されたイオンの出資者を調べたら…あらー、オーストラリアの年金を運用する会社…いわゆる機関投資家、でした。
(潰れたら困る資金が入っているので、イオンがかなり安泰なことは確実ですね…) 

ということは、イオンでレジ打ちするおばちゃんは、資本家であるオーストラリア人の老後の安泰のために働いているのであり、けっして日本国民(お客様)でも、上司を養っているのでもないですよね(笑)。
 

日本人は、世界的に見て非常に低時給に抑えられているので、労働が生み出す価値のうち、日本国への税収となるのは最低限に抑えられ、国民の可処分所得も最低限に抑えられ、投資家だけが労働の余剰を潤沢に受け取る構造…なので。

予断ですが、日本人が割安労働なんで、最近しょっちゅう、外資から誘いが来ます…もう、現金ですよねぇ?

話は戻りますが、そもそも資本主義というのが資本家にならないと豊かになれないという意味でしたよねぇ?

…というので、投資をしない限り、豊かになれない。ところが、問題が。


白い会社がない…。

 世の中のあまたの会社から、黒と白を選り分ける作業は、ホント大変なのです。知的な作業的に作業量が多い。


鎌倉投信はそういう点を肩代わりする、白いお金に投資する投資信託です。


 

■ 基本はインデックス

ただ、インデックス投資より利回りは低そうです…白い会社は、やはり成長が地味。それでも過去10年で、元本割れしたところはないそうです。


120万円が141万円に最低の運用成績でもなるということです。

新NISAで投資信託の非課税枠が拡張されたそうなので、投資信託の運用を自分でできる金融リテラシー上級者は自分で選べばいいですが、選べない!という人は、鎌倉投信はおススメできると思います。なんせ、商品を選ぶのが難しいのが金融商品。

■ 同調圧力派はインデックス

なんも分からんという人は、インデックス投資が定番ですが、これは世間と同調するという意味です。

…余談ですが、世間と同調しておらず、40年前のまま固まっている九州のクライミングの在り方がいかに時代遅れか?ということを顧みると…世間の波にとりあえずは付いていくというのが、最低限の動きだということは分かるでしょう…

世間の流れについていくということは、世界恐慌が起きれば、そのまま価値が暴落するというだけなので、あんまり世界恐慌に対するリスクヘッジにはならないです。

世の中の流れについていくということ=変化に対して、そのまんま受け取る、ということで、まずは最低限、かな。

鎌倉投信には仕事(収入源)を見つけたら、口座開設しようと思っていましたが、仕事見つかっていないけど、口座開設することにしました。情報が得られます。

私が思うには、海外のホワイト企業から収入を得て、国内で運用するのが一番手堅いのではないですかね? あ、日本の税制で生きていたら同じか…

個人的には、私は、生活保護の対象になるくらいの米と塩しかないような低収入の暮らしから、丸の内OLとしてパソコン持って海外出張にバンバン行くという高収入ライフスタイルもやってみましたが、収入は高くなっても出ていく額も大きいので、残るのは同じなんですよね。

なので、収入はそこそこに抑えて、今の時間を大切に生きる方が若い方にはおススメです。

若さは二度と来ない。35歳のころ、「もう人生は終わりだな~」と漠然と思っていましたが、今、思うと、めちゃ人生のプライムタイムですね。

働くために生きているんではなく、生きるために働いているんだしね…今という時間は二度と来ません。

NISAが求めるくらいの貯蓄をやったら、後はゆっくり好きなこと…例えば、クライミングバム…をして過ごすのが良いと思われます。

アメリカのバムで有名なフレッド・ベッキーは、米国のバリエーションルートを登りまくった人ですが…投資で身を立てていたことで知られています。

公務員です、みたいな人が人生に飽きたがために、クライミングにアドレナリンを求めてやってきている日本とはわけが違いますね(笑)。

人生そのもののリスクにも真っ向から向き合っている、ということなのですから…

日本人が足りていないのは、向き合い力=自分で考える力、のような気がしてなりません。



2023/02/15

責任感200%の人 50%の人

■ 運転の助手

私はアメリカで生まれて初めての運転免許を取ったのですが…アメリカでは仮免取るのはペーパーテスト。(日本でもそのようです)


そのあと、路上に出るのですが、「こんなに簡単に免許取れていいのか?」と思ったので、日本では免許を取る際に最低でも路上研修が40時間と聞いて、40×1500円を人に払って運転教えてもらって、取りました。・・・がそれでも、日本で通用する運転テクとは到底思えなかったので、大阪で免許取りなおしました。一番厳しいという噂の都島の自動車学校。


一方、夫はというと、取るのが簡単な免許の学校で取って10年間一度も運転しなかったので、ゴールド免許。私が怖がって、夫に泣いたり怒ったり、色々な手段でお願いして、運転の再講習を受けてと頼んでも、シカト…。

私は夫の運転をしらふで見ていると怖いので、夫が運転しているときは、ナムサン、とばかり目をつぶっています…夫の運転で私が死んでも、まぁ夫だから許すか…
というわけ。夫だから仕方ない、と思えます(笑)。

アメリカの運転免許はマジ、怖いです。アメリカ人ドライバーかなりおおざっぱ。というか、道路自体が倍くらい広いので、おおざっぱな人を受け入れる寛容な道路があって成立しているおおざっぱさ。自転車や人、車は別のところを走るし…。

日本の道路とアメリカでは、日本で運転できる人はどこでも可能だと思いますが、アメリカで運転していた人は、日本での運転は微妙だと思います。大都市で運転していた人ならいいけど…
 

運転初心者のアメリカ人の友人が、気楽な感じに、仮免取ったから練習させてーと言ってきたけど、なんだかなーとなりました。アメリカのノリでは?聞いてみたら、日本の自動車学校は高すぎると。そんな理由かい…なら、助けられないな~と思いました。私は、アメリカでタダで免許取れるのに、自ら志願して有料できちんと教わって運転しているような人なので、ええ加減な人と同レベルにされたくない… 

車が大破したとして、責任を取るのは誰になるのだろう…。

これってクライミングでも同じだなぁ。

私はわざわざ、ちゃんと自腹を切ってお金を払って、山を教わるために、山岳総合センターに行ったんですけど…35人で女子5人しかおらず、初日に2人辞めて、最終的に2人しか残らなかったですけど…。

みんなそんなことはしないだけでなく、本でもちゃんと読んでいないですよね?そうじゃなきゃ、白亜スラブの登攀みたいなことになんで10年も登っててなるのか?よく分からない…

無責任な人(50%の人)は、200%な人(人の分まで責任を背負う人)に来る、っていうの、これかな?

2023/02/13

動物と暮らす

■ 悲しい現実

最近、北海道に行って、めちゃいい感触で、やっぱり私の故郷の九州は、まぁとんでもなく周回遅れというか、20年くらいフリークライミングでは遅れ、40年くらいアルパインクライミングでは遅れているんだな~と確信中です。

吉田ブログを再読して、私の中で止まった時計の針を再度動かしてみようかな~という感じ。

・層雲峡 ウグイス谷  http://blog.livedoor.jp/hardlucktome/?p=2

・協和温泉(500円)

・ワイド天国 石垣山

・テニス肘は、僧帽筋と肩甲舌骨筋硬直が原因

・登別海岸

・渚から来たもの(10a)、楽園(10c) 、楽園右ワイド(7)を登る。渚からは気温と潮でヌメリもあるが、コーナーのオフフィンガーと上部のフィンガーがあまく、グレードは今日の状態だと、10cはあると思った(ちなみに10aグレードをつけたのもY田である)。終了点までは、何とか歩いてたどりつける。

・ネコが旅立った3時間後、私は53回目のバースデーを迎え、30数年ずっと毎年100日以上ハードに登ってきたのだから、いくらケアしたって耐用年数ってものがある。

最後の猫ちゃんの死んだ辺りから私が知っている吉田さんで、私はだいぶ末期のころに吉田さんを知ることになったんだなぁ、と改めて再確認しました…。

■ 動物と暮らす

猫を溺愛していた吉田さん… 幸せな時間の大部分は、猫との時間に会ったみたいでした。

最近、馬を飼っている人と知り合いになったのですが、その人の投稿を見ていて、馬を飼うことの意味は、馬との心の交流にあると思いました。

犬は人を選ぶが、馬は人を選ばない、と言われています。馬の扱いを分かっていれば、選ばないってことなのかなぁ…。私はどちらの扱いも、まだマスターしていないのですが、すでにしつけが終わっている犬には、なかなか心地よいものを感じました。馬も同じなのかなぁ…と想像しています。

『大草原…』の中に、馬をブレークする、つまり、馬を馴らすというものがあって、気性の荒い馬をアルマンゾがブレークして、一人前になったね、と言われる、みたいな下りがあります。

■ 家畜?

そのように動物と愛情関係を結ぶというような場合、いわゆる家畜、という扱いの枠内に入れてしまうのは、葛藤を抱えることになるかもしれませんが…そういう葛藤を抱えられるのが人間の特権なのかもしれません。

こちらはジョン・シーモアの書籍から…

私のウーファー先でも、ブタを飼育した後は、カボチャ。カボチャは放任栽培だし、肥料喰いですよね。冬に蓄えておけるし。雌しべとおしべの数が、ある程度ないと、受粉しないので結実しない。気温の関係で、おしべばっかりとか、めしべばっかりとかに九州ではなります。北海道のほうが作りやすいのではないかと想像。



 人間は、食べ物を分け合うことができないのに、動物たちは、僕、さきっぽ食べるから、茎っぽいところはお願いね~とかしているらしい…。

できない人代表がクライマーかもしれない… なんでこんなのも登れねーの、ってなるよなぁ…。そりゃ、手が届かないからですよ(笑)。 

馬は、単独で飼うより、他の動物と一緒にした方がいいみたいなんですが…馬から見たら、人間も、ご主人様ではなくて、他の動物の一種なのかもしれません。

動物を飼う生活、ちょっと研究してみたい。

現代の一流の人のフリーソロは、昔の人のグレートクライム=現代の一般人の入門ルート

 ■ 山をやるなら、自分自身の力の正確な評価くらいできるほうがいい

と思いませんか?自分のことを不必要に卑下する必要はないですが、逆に、

大した山でないのを登って威張っている

というのも、かっこ悪いですよね? 自分のことが見えていなくて。

■ 一般登山=中高年の山、体力は楽勝で危険ばかりが大きい

私は38歳で、夫の仕事の転勤で甲府住まいになってしまい、失業して、ヒマだからという理由で登山をスタートしたのですが…、最初から雪の山ですが…、世間は中高年登山全盛で、65歳を超えて定年退職してから山に登る人たちと同じ”ものさし”で図られ、その挙句、まったく危なくない山で、「危ない、危ない」と言われるので、そうかな?と思い、雪山技術を教えてくれるというツアーに参加したら、とんだ、ムダ金だったという経験があります。

大体、40代女性の平均的体力だと、男性で力が落ちた60代と同じレベルの体力でした。

このレベルの体力なら、アルパインと一般登山のはざまにあるような、例えば、西穂沢だと、40代の私の方が65歳の師匠より足が強かったです。

 ほとんどの一般登山者はこのレベルまで自力到達できませんが、このレベルを現代の初心者で、一般のクライマーは充実させるべきだと私は思っています。登山以上アルパイン未満ということです。

■ アルパイン

一般登山から、押し出される形でアルパインに行くと、今ある体力や技術で行ける山を捜すということになります。これが一般の人は知識不足でできないんですよね。

(たとえば、阿弥陀北稜の前は大同心稜、とかです。大同心稜は、ノーロープ単独でも、フリークライミングやアックスを振る心得のある人なら、一般人でも行けます。核心は一か所しかないです。それでも単独=落ちれないので、ちゃんと見極めてくださいね。 )

一方で、今ある力で行くという内容ではありますが、アルパインをスタートしたら、新人=18歳大学生男子、という先入観があるような感じで、18歳の体力のピークにある男性と同じを求められているようで…、これまた、はてな? 

大学山岳部の新人がベースにあると、きちんと技術書でロープワークを学んでくることは、期待されていない。「僕、ローワーダウンできませーん」とかそういうのは、可愛らしいなと許されるようです。技術をきちんと学んでこなくても許される雰囲気ということです。

事例としてはこういうの。https://allnevery.blogspot.com/2023/02/blog-post_19.html

これが私には信じられないし、私は相手を許すことができないんだな。

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 イヤイヤ、命を守るのだから、教わるのではなくて盗むぐらいの緊張感、貪欲さでロープを結ばなくては!

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これはベテランの鈴木さんの弁ですが、私もそう思うんですよね…だって、落ちて死ぬのは自分ですよね。

でも、現実には、そういう盗む能力があるボルジム出身の若い人はめったにいないです。 

噛んで含めてすべてを説明しても、習得する率は1割程度です。”1を言って10を知る”の真反対です。

さらにアルパインの世界では、年配の人の方が、ビレイについての経験値が、人工壁上がりの人より少ないです。たぶん、人工壁の経験値がゼロだからだろうと。

まだ、クライミング歴3~5年程度の、私の方が、後ろにセルフをとったりして、きちんとビレイをしている…のに、二人を一人がビレイするような人に、文句言われる。そんな人でも重鎮として名前を並べ、ふんぞり返っていますが…それは、たぶん、勉強不足で実力が相対的に非常に下になり、下がり切って、38歳スタートのおばちゃんよりイケていないことが自覚できていないだけ、のようでした。(これ書くと、イケている人のほうが反省してしまい、ホントに自覚してほしい人からは恨みを買うんですけどね。若い人の自衛のために書きます)

つまり、相手が期待している新人像も20年前、下手したら、40年前のもの…。なので、相当何も独学してこない=クライミングの技術書を読んでこない不勉強な人でも、経験年数だけは重ねてしまえます。

現場だけの経験だと誰もいいにくいことを言ってくれず、明示的な知識にならない。フリークライミングをしようとしているのに、ずっとAゼロで登って登れたと思っているとか、そういうことが起こります。

■ フリークライミング

一方、フリークライミングの世界だと、

 ジムで練習してきた男性の初心者のレベル (5.11、ボルジム5級)

を求められるようで、私は初期に小川山でクラックを登ってくれる先輩と組んでいた時は、自分がセカンドで上がれなくなったら、問答無用で、プルージック登攀で上がっていきセカンドの務めは立派に果たしているのにも関わらず、「上手ですね」と嫌味すら言われる感じでした。

自分のクライミングを自己完結するのは、セカンドで連れて行ってもらえることの最低限の必要要件って感じですよ?

最近の男子は、みんな、それなしで私のところに来ますけど…。山の中の生活技術とかも同じですよ。なしで来られても困る。なんせピンチが来ても、山は人を選ばないのです。

(登れるだけ、で他がない人がなんか、チャッカリ、ビレイが確実な人を利用できてしまう…グレード至上主義だと俺のほうがエライからです。それは、おかしいです。まるで引率のお母さんにされてしまいます。私は自己責任率200%なのに、50%しか自己責任取っていない人のほうが優れた人ってことになっている。事例:白亜スラブ日向神

しかし、ボルジムで、5級が登れるようになってから、外岩、という流れで成長しているのではない、私のように、登山から入った人というのもいて、そういう人は

登山→鎖場→雪→沢→岩 → フリークライミング → 外ボルダー

と進むのが定番です…。たぶん、この流れが昔は主流だったので、ロープワークを山岳総合センターなどで明示的に学んでいない人も、セカンドや、リーダーに何年もかけて連れて回られている間に、暗示的になんとなく、分かるようになり、結果フリーに来たときには、だいぶロープの知識がついている、ということに昔はなっていたみたいなんですが、現代の人は、それでは時間がかかりすぎるうえ、何年連れて行っても盗むとかできないです。知性の方も昔の人より落ちているわけなので。現代は、大卒が登っているとは限らず、発達障碍児とか普通ですよ?

さらにボルジムの普及で、そもそも、ロープワークが目を皿にして盗むべき知識だという前提が壊れてしまって、登攀グレードが上の奴がエライという価値観に置き換わり、しかも、現代は、ボルジム→いきなり外岩フリーです。

ボルダリングは突破力のクライミングだから、持久力がいる、っていう発想もないし、ジムでスラブとか、クラックとか、ワイドとかあります?ないですよね?オーバーハングとフェイスに偏ったクライミングしかしていないのも自覚が生まれないです。

結果、突破力だけを持って、突出した能力の一つをもって、自分の能力と思ってしまいます。

つまり、算数だけが5なのに、五教科ぜんぶ5だと錯覚するようなものです。

逆に、ボルジム→フリーという流れの新人像を期待されると、もっと登れるはず、という前提が働いているので、私などはとてもついて行けません。当然でしょ、43歳スタートの人が、30代男性と同じスピードで強くなりますか?なりませんね?

私は伝統的な成長の仕方を重視し、雪、沢、氷と進み、確実な5.9を目指してきたので、そのやり方に確実性を感じています。(もちろん、日本の課題は、5.9の皮をかぶった5.11とか、ざらなんですが)

■ どこに行っても物差しが合わない

なんか…ずっと、世間が持っているものさしが、

 全く合っていない感、

です。不当に「そんなこともできないのか」と言われているような感じで、「なんだかなぁ」という感想です。

そのくせ、私のところに、パートナーになりたがって来る若い男子って、ほとんど技術力ゼロで、登れても、すぐロープスタックして、トップなんて任せられないですけど…。10年登ってるって自己申告する人でもそうですよ?

外岩なのにダイナミックムーブで取って、TR登るとか。リードで、ランジとかしないですよ? まあ、私も初心者のころはデッドで取っていましたが。

■ ものさしのほうが間違っている

相手に、自分の先入観を押し付けて、それに合わないからってダメな奴認定する、っていうのは、たぶん、日本的な価値観、で、たぶん、日本の弱点である

 ポピュリズム信仰

に原因があるのではないか?と思います。

「ふつーはこーだろー」みたいなやつ。

それは、基本的には、フツーには意味がない、という現実的な実感が乏しいために起こるような気がします。

例えば、30年前は、街角でタバコ吸ってポイ捨てするのがフツーでした。今はする人いない。

男尊女卑も同じです。今は男性も育児参加する時代。妻に任せっきりで自分は何もしないで、”フツー”なのは、過去の話。

そもそも、フツー自体が意味がないのです。目の前の相手、目の前で起こっていること、が大事ってことです。 

こちらの動画を見てみてくださいね。

 

 ■ 今起こっている事例から、推測する、という作業が欠けているのでは?

こちらは、今を時めく、アイスクライミングのワールドカップの選手、門田ギハード君の投稿です。(ギンちゃんは、13位だったと思います。違ったらごめんね)

私はアイスのクライマーで、フリーでのルートの吟味はできませんが、アイスならできるから、事例として取り上げています。黄蓮谷は、アイスのクラシックルートとして大変有名で、多くの人が目標にするルートです。入門って感じです。

ーーーーーーーーーーーーー FB より引用 太字当方ーーーーー

昨日は今シーズン初めてのアイスクライミング。
甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷右俣
日帰り単独登攀してきました。
軽量化のためロープは無し
夜中1時半発。
登り13時間半.下り8時間
往復で21時間半かかりました💦
めっちゃ疲れた…
アプリによるとフルマラソン5回分の消費カロリーとのことです笑
とりあえず今日の仕事はポンコツ野郎でした(笑)

ーーーーーーーーーーーーーーー

ロープなし=フリーソロ。黄蓮谷、右と左がありますが、右は傾斜が緩く、初心者でもセカンドなら登れるし、経験を積んだリードクライマー…は、ちゃんとアックスを打ち込んだ後に、テスティングするので、WI4で落ちるということはまずない…。

私みたいなオバチャンだってWI6まで登っていますが、もちろんTRですが、それでも一回もロープにぶら下がって、ライジングしてもらったことなどありませんよ? それじゃあそびにならないでしょう。

普通は、アイスって確実に一歩ずつ登るので、落ちそう、という認知があって、フリークライミングでハングドッグでパワー節約する時みたいに、わざと落ちるものではないです。

そういう登りをした人を知ってはいますが…(摩利支天)。あれはリードに自信がない時や、下のクライマーのビレイを確認したいとき、あるいはアックステンションの技術がない時に、スクリューとビレイにぶら下がるんですね…

あ、話がそれましたが、黄蓮谷は、古川純一(ふるかわよしかず)さんの初登で、『わが岸壁』という本に記載されています。

当時は、エイドでの初登ですよ。昔の人はギアも技術も古かったので。当時はテンションかけかけでリードしています。

https://stps2snwmt.blogspot.com/2015/03/blog-post_7.html

https://www.yamareco.com/modules/diary/13672-detail-36894

つまり、トップクライマーでも、WI4~WI5でもテンションかけかけレベルの登攀力しかないで初登していた時代もあるということです。

1956年の初登ですから、それから、70年くらいたって、現代のクライマーは、登攀力があがり、トップクライマーは、当然のように、ロープレス、つまりフリーソロで行って帰って来れる、ということです。

ギンちゃんはこれを、フリーソロの記録としてあげるのか?というとあげないんじゃないかな?あんまり自慢にするようなことでもないからです。登れることは当然すぎて。

■ 不適切な俺スゲー

このように、昔の記録と、現代クライマーの記録を時代背景を加算して、吟味するということがないから、ずっと1956年のものさしのまま、自分を測定することになると…?

現代の基準ではあまりすごくない能力で、俺スゲー、となるかもしれません。

≪参考≫

黄蓮谷の写真が豊富でアイスの様子が分かるサイト …ほとんどWI4だと分かる。WI4でも、アイスは滑ったら、スラブと違い、摩擦ゼロですので、下まで堕ちれてしまいます。スラブで落ちても、大体は摩擦で大根おろし状態になって止まりますが、アイスだとそういうわけにはいかず、アイスのロープレスの方が、命がけ度、は高いです。

https://essential-line.com/2020/12/11/6260 

■ M5 昇天

現代のトップクライミングがどのようにすごいのか?くらいは、趣味でつまり、プロ野球でなくても、草野球のレベルでも、野球やっているなら理解ができるほうがいい、と、私は思っているのですが、現代のクライミングの世界では、

草野球の人がプロ野球レベルだと誤解されて、誤解に便乗して、受け取るに値しない栄誉を受け取っている

半面

本来、プロ野球で新記録打ち立てたみたいなすごい人が、全く評価されていない、知られていない

と思います。

最近、奈良誠之さんという、私と同い年の方の記録を拝見しましたが、いやー、すごかった。アイスの進化形であるドライは、ただの練習ルートだそうですよ。だよなぁ…。

私は上半身、非力なので、M5で精いっぱいですが、普通に上半身がある男性ならM7くらいが日常のハズです。優れている人はそれがM10くらいになると思います。

師匠の青ちゃんと出かけた、昇天(M5)も位置づけとしては、ベテランなら楽勝で、ボルトが要所にあり、命がけにならずに、新人を入門ルートへ連れて行けるミックス入門ルート、という位置づけだったからです。

私はアイスは脱初心者くらいまでは行ったので、分かる。

残念ながら、フリーのほうは、いつまでも入門者レベルのボルジム5級止まりですが…。指力(カチラーになる人の強み)、ボルダー(ハングなので上半身の強度の勝負)ってことなので、フリーではたぶん、私は一生5級のような気がします(笑)。どっちも強みとして持っていないので。

50歳から筋トレしても、もう旬はとっくに終わっています(笑)。私にフリーのツヨツヨを求めてくる人は、その人の頭の中の方がおかしいのでは?と思うんですけど…(笑)。

私はロクスノは、自分には関係なく、参考にもならない雑誌として、よほど欲しいトポが載っているとき以外は購入しなかったのですが、奈良さんは多くの記事に取り上げられていたクライマーのようです。

九州の人は、なんで小山田大さんのグレートクライムを取り上げず、有利な条件にはないアイスとか沢の初登(クロスケオテ谷)とか、あげているんでしょう…?

真にグレートなクライムが九州クライマーからアップされることを切に望みます。

このままじゃ、かっこ悪すぎるでしょ…


       ラオスから帰国後ビレイ中のワタクシです。気温差ありすぎ!