2024/08/12

【山の思い出】小屋による違い…

 ■めちゃいい小屋だった大日山荘 

vs五竜と比較、五竜山荘、ごめん!!

初めての小屋バイトはつらかったんだよなぁ…。五竜にいった理由は、ただ単に雪稜やっていて、厳冬期の北アに足を運ぶには?

定番入門ルートが遠見尾根なので、なら五竜でバイトすれば、山の個性…天候やルート危険個所…を掴めるかなと思ったから行ったのだった… あの辺は冬季バリエーションの宝庫で、一杯登りたいところがあった。それで行ったのだった。

小屋に勤めるまで、夏山の中高年登山のことは知らなかった。

そこで驚きの無謀登山の実態を知った。

私:(ヨレヨレの登山者にむかって…)「お客さん、大丈夫ですか?なんで五竜に来たんですか?」

お客さん:「唐松岳がNHKで紹介されていたので、隣まで行こうかなって…」

私:「えー?! 唐松と五竜だと、難易度、全然、違いますよ?!」 

と、そんな奴しか来ない小屋だった。

今回の小屋のお客さんは玄人さんばかりで、「下山は、急だと聞いているのですが、どうでしょうか?」みたいな、良いお客さんばかりで、血圧はほとんど上がらなかった(笑)。

師匠の鈴木さんが言ったことは本当だった。小屋によっては、良い経験ができる、と鈴木さんは言っていた。

■ 傾向: NGな小屋=グループ経営

五竜は白馬〇山荘グループなので、支配人は雇われ人。つまり…、権限がほとんどない。なので登山者に有利な判断ではなく、小屋が儲かる判断をする。その点で、キレット小屋のバイトが苦情をネットに上げていて同感だった。

しかし、場所が危険なので、遭対協の人は常駐。かれらは、山仕事しかしない。食事作ったり、掃除したりはしない。私は、その方と一番話があったので、だいぶブログも拝見した。遭難の解析が書いてあり、かなり役立つブログだった。今検索すると全くヒットしない…

豊後ピートさん、元気かなぁ。

https://blog.goo.ne.jp/bongo-pete

余談だが、2016年ごろ、Googleの検索機能に変更が加わり、ヒットするのは広告ばかりになった。私のブログ読者もだいぶ減った。Google広告へお金をかけるのがビジネスの根幹となった。Google検索の結果の横に、小さく”広告”、と出ている。

さて、そんな調子なので、山の解説をする人も、まとも人は広告の下へ追いやられ、ただ煽情的なだけのトンデモ遭難解説が闊歩している。森山元編集長が苦情をネットに上げている。

小屋の話に戻ろう…

白馬〇山荘グループでは、ヘリはグループの小屋全体で雇っているので、霧が晴れて飛べるようになった小屋に歩荷に行くことも…。大きい小屋なので、人数優先で、やっぱり山を知らない人がバイト。

若い人の間では、まぁ10代20代だから仕方ないが、いちゃつき…恋愛が問題に…。美人の女子大生が入ってきて、仕事しないで男子といちゃついているだけなのだった・・・しかも、大学生男子も仕事しなくなる。まぁ、半分子供だからなぁ。もらうことになるお金に生活が懸かっていないので仕事しない。…のは、いつ首になっても平気だからだろう。

というので、仕事をするタイプのバイトとしないタイプの人が完全に分かれてしまっていた。そういう、仕事しないタイプの人は夏休みしか来ないので、終わってから、秋に100人、入った…(汗)ので、3人で100人回す羽目に…。

いやー、あの時は死ぬかと思った。一生分の皿は洗ったぞ!と思った。

五竜では、夕飯がカレーで、油モノなので洗い方が下界と同じだと下水管が詰まる。何度、言っても、洗い方を改めてくれない…それでストレスを貯めた。案の定、詰まって、仕事ができなくなった。やっぱりーと思った。支配人は同年齢だったが、高圧的で、俺様タイプだった。

それで、私は仕事がしたくないのではなくて、効率的に出来ないので、ストレスだった。

今回の大日小屋は、配管が詰まるようなのは、ハンバーグだけだったので、そこさえ押さえておけば、つまりはないような感じだった。それに、紙で拭うという良い方法を取っていた。オヤジさんがいい人で、提案も聞いてくれるタイプみたいだった。

ハンバーグの油モノのために、コーヒーかすを干していたんだが、「こんなことするな!」とか言われなかった。

今回、早月小屋のバイトと話をしたが、バイトが提案するのを全部やらせてくれるそうで、すごく楽しいと話していた。

■ 山は山小屋では学べないだろう…

私は山を学びたいと思っており、そういう人に適した本格的な山ヤがいる山小屋はどこなんだろうか? 

花谷さんのやっている甲斐駒、七条小屋かなぁ。八ヶ岳青年小屋も竹内さんがやっており、本格山やなんだが…遭対協、隊長。

余談だが、赤岳鉱泉の沖田君は、兄弟子である。青ちゃんは、私を教える前に、沖田君に教えていたそうだ。米澤さんも同じで、小山田大さんと同じ岳人と私はご一緒したことになる。米澤さんとは、3カ月しか一緒にいなかったが。ちゃんとした山やだった。

青ちゃんとは3年共にした。私が登れるようになったせいで関係解消になった、と思う。

故・吉田和正さんと青ちゃんを引き合わせたら、二人は全然合わなかった…(汗)。ようするに男性は、主義主張が強すぎて、相手を受け入れる度量がないみたいだ。

だからオールラウンドに成長できないんだよ・・・。

小屋バイトすると、一日中、小屋にいないといけなくなり、運動不足になる。

登山道の監視や、登山者への指導、注意喚起、インターネットの整備など、ができなくなる。

いきおい、男性バイトは、まかない食を女性バイトに期待する。

それは、私のしたいことではないんだけど…? 

勝手に各自作って食べるのではだめなの?

今、大阪の家で一人暮らし中だが、一人分の食事なんて、5分でできるので快適。片付けも5分。

食事って、大人数分まとめると非効率になるという最大の作業ではないだろうか?

夫と私の関係で、一人分作るも2人分作るも、労力は同じと思って、普通に作ってきたが、夫はそれを勝手に愛情だと勘違いしていたらしい(笑)。

それは、作業の都合であり、愛情というのは、もっとその人の事情に沿ったものだと思う。

今回は、オヤジさんにどうしたら快適になってもらえるか?と思い、緑茶を持参したんだが、それは保存できるお茶のうち、緑茶だけが、ビタミンC豊富だからだ。玉露にしたのは、葉までポン酢で食べれるから。

そういうのを愛といい、ついでに乗っけてあげるよーってのは、ただの人類愛と思うけど?

人類愛すら与えられずに愛情渇望状態で生きていたのかもしれないが…。

家に泊めてあげるとか、ただの人類愛ですよ?

         大根の皮で切り干し大根制作中… ビタミンD強化!


2024/08/11

【瑞牆研究】その① スポートではない”瑞牆プライド” ーフリークライミングの原点

■ クライミングネットより引用

ーーーーーーーーーーーーーーーー

瑞牆山のルート開拓は、1970年東京ハイピーク・クラブによる、大ヤスリ岩の初登に端を発する。

その後、十一面岩、カンマンボロン、大面岩などのおもだった岩に最初のラインが引かれるのが1975年

70年代後半には多くのフリークライミングを意識したルートが拓かれる。そして1981年、戸田直樹によって十一面岩末端壁の「春うらら」1ピッチ目がフリー化され、5.11bがあたえられる。これを皮切りにフリー化、またはフリーを中心とした新ルートが数多く拓かれる。

1983年にはその後人気ルートとなるベルジュエールが、1984年には懸案となっていた「春うらら」2ピッチ目に戸田が成功、5.12aがあたえられ当時の最難ルートの1本となる。

その後、奥秩父のメインエリアの座は小川山に移ることになるが、この地を愛するクライマーによって地道に開拓は続けられていった。1989年にはカサメリ沢がスポートエリアとして開拓され、瑞牆も小川山と同じ道をたどるかに見えたが、開拓も含めクライマーの流れはあくまで小川山が中心であった。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

■ まとめ

1970年代前半 エイドクライミング時代 (50年前、今の70代が20代のころ)

1)1970年の東京ハイピーク・クラブ大ヤスリ岩の初登(エイドクライミング)

2)75年、十一面岩、カンマンボロン、大面岩 (エイドで開かれてフリー化されたエリア)

1970年代後半 70年代フリークライミングを意識したルート (エイドで開かれ後フリー化)

1980年代~ フリークライミング時代 (40年前、今の50代が10代のころ)

1981年、戸田直樹によって十一面岩末端壁の「春うらら」1ピッチ目がフリー化(5.11b)

1983年 ベルジュエール 人気ルート

1984年 「春うらら」2ピッチ目(5.12a)=当時の最難ルートの1本

奥秩父のメインエリアの座は小川山に移る

1989年 カサメリ沢がスポートエリアとして開拓 (スポートは開拓しないことが大事ですね)

瑞牆も小川山と同じ道をたどるかに見えたが、開拓も含め、クライマーの流れは、あくまで小川山が中心

近年、ボルトを使わないトラッド志向のルート開拓が見直され、この地でも実践されている。

瑞牆は小川山とは違う、フリークライミングの原点を意識した発展をしていくべきだろう。

瑞牆で初オンサイトした当方…スポーツクライミングをやっていないへたっぴなのに、瑞牆で一からコツコツしているんですよ~ マジ怖いよ! プロテクションに信頼が生まれていないのに、登れるのは、5.8までです!! スポートなら、5.11まで登れます。



【クライミング技術】トラッド&アイスは特殊なクライミングではなく、必修科目

 ■アイスクライミングやトラッドをしないから、山がステップアップできない

論より証拠。

こちらをご覧ください。これは中島健郎さんの、トレーニング動画からの一枚です。

https://youtu.be/qTiVzzFT7gY?si=BlXtSNLCVP2DphBH より引用。


アックス(たぶん、クォーク)で岩に登っています。

支点は?


ほら。カムです。三番、二番、一番が見える。これ、もっと整頓しないと、山岳総合センターの講師には怒られます(笑)。

ビナは軽量の。ゲートがモノフィル…ペツルのアンジュですが、これも古い山やさんには不評で、構造が弱すぎると言われて敬遠されていましたが、初心者でない限り、そもそも落ちないので、これでいいと私は思います。

もちろん、人工壁に出かけて、バンバン落ちる日にこのカラビナを使うとか…そういう用途はしないのです。

あとナイフも見えていますね。今時、ザイル切断して仲間を死なせる代わりに自分が生き延びるとか、そんなシナリオないですよ?普通に、「自己確保で上がってきて」とか「ホーリングであげるわ」と言えばいいだけなんで…

いつまでたっても誤解が深いのは、たぶん、クライマー人口の9割が、レスキュー技術、ロープアクセスを学ばないで、つまり保険なしで、クライミングに行こうとするからですね。

私も同じことをやらされそうになり、ビビった…。九州では、登れるだけでロープワークゼロの人をセカンドにして、マルチに連れていく人が、良い先輩、扱いでした。それを期待されます。

魚ではなく、魚を釣る方法を教える人が良い人ですが、全く逆。

男性たちは、ものすごく依存的で、女性に、魚を釣る方法、つまり自分で自立して料理を作る方法を教えてもらいたいのではなく、料理そのものを作ってもらいたいと思っている、ということが山小屋で分かった(笑)。

でもね、クライミングで難しい山に挑むとなると、甘えられる女性はいません…谷口ケイさんはとっくに亡くなりました…ので、自分で料理しないといけないんですよ(笑)。

■ 技術が古いまま、なのでは?

新・高みへのステップも調べましたが、どうも、アックスで、岩と氷のミックスを登る、ということが、この登山教科書でも理解されていないみたいでした。

私は山、古い時代のは知らないので、勝手に想像するだけですが、ピッケル=歩けるところ、それ以上のところは、手袋で登っていたのでしょうか?

しかし、垂直以上になると、ピッケルのまっすぐのシャフトでは、逆にアブナイくらいで、非常に登りにくく、シャフトがカーブしている必要があります。

そして、ピッケルとして滑落停止にも使いたい、となると??? 反対側はストレートでないといけないし…となり、結果、雪稜バリエーションの人は、みな

 クォーク

って結論になります。だから、ウーリ・スティックもクオークでしたよね?

■ 岩と氷のミックスを安全に登れるようになるには? 

アイスクライミングを行います。

アイスクライミング=ミックス・クライミングのスポーツクライミングみたいな安全バージョン

です。なんせアイスクライミングでは、確実一歩以外出さないのですから。トップロープで登っても、フリーソロと同じくらい安全でないと一歩出しません。

欠けそうな氷に手を出すと、落ちますが、どの氷が欠けそうか?を学ぶのがアイスクライミングなのです。

というわけで、九州では、

・アイスクライミング=壊れる氷瀑を登るゲテモノ 
・トラッド=支点が危ういゲテモノ

と日本海溝より深い誤解がされています。この誤解は、一般ハイカーの誤解と同じです。

山岳会に入っていたとしても、一般ハイカー並みの登山理解しかない、ということです。

■ 標高が高くても、4級程度ですよ?

最初の写真を見れば、分かりますが、クライミングムーブとしては、登っているのは、傾斜が寝ていて、4級です。

マークアンドレの『アルピニスト』という映画も見ましたが、えー!と思う傾斜でした。しかもロープを付けないフリーソロで、5級、あるいは、10bくらいはありそうな傾斜をアックスで登っていました…

距離が遠く、体力度が高い山、標高が高い山、で出せるムーブレベルは、たぶん、10bそこそこなのではないでしょうか?

それより、ギンちゃんの世界最難のアイスクライミングでは、超どっかぶりで、オーバーハングの連続です。標高2700で酸素75%でこれをやったのは、8000と変わらないかも?です。

そういうトレードオフ具合を各岳人の記録やルートを観察して、知ることが大事だと私は思います。

そういう省察なしに、表面だけの雰囲気で、〇〇スゲーとなっている…実はほんとはすごくない。

そういうギャップを見つけた、ちゃっかりした人は、楽にスゲーと周囲の敬意を得られるチャンス!とみなしてしまう…そんな事態が起きています。


2024/08/10

【近況】めっちゃ忙しい… 気づきのまとめ、南海トラフ、相場、運動再開、心理学

 ■ なんか大阪に帰ったら、世界が激変していました…

相場が大荒れで、山に入る前に手当してきた、とはいえ、トレードの潮目が変わったというか、新しい戦略を再度立案しなくてはならず…、まとまった思考の時間が必要でした。

購読している大井幸子さんのグローバルストリームニュースも、何度も来て、びっくり。今まで週一で、内容もそっけなかったのに、いきなり40ページの論文級の大作が来て、読みこなすのに一苦労中です。知らない言葉満載で。レパトリとか知ってます? 

いや、忙しい…

山小屋では、みんなが、無邪気に、ねぇ今日の晩ご飯なあに?の世界なので、そのような関係性の中では、こちらが忙しいというのが分かりにくく、取り組みにくかったので、大慌てで、大阪へ戻ってキャッチアップしています…

いやはや… 忙しいなぁ。

今日はこれから、投資のオンライン勉強会です。まだ、いろいろキャッチアップしていないのに忙しい。

■ 優先度1 南海トラフ地震の備え

我が家は上町台地の上なので、とりあえず、備えは、たいして必要なく、すぐ終わりました。

逆に地震が起きたら、泊めてあげる側かもしれません。

元・自衛隊によると、すべての人を救うのは無理みたいです。

https://youtu.be/TEsEtgU7eQM?si=2I15MuEYm4A6MYPY

落ちても壊れないプラのお皿など、買ってきて、キャンプみたいな感じです。

■ トレード

入山前に、さっさと利確しておいてよかったです。ただ、今後日本株が回復することはないみたいなのです。円も円安時代は終わり、円高時代に入ったみたいです。

なので、シナリオを替えないといけない。

シナリオをどうするかは、たぶん、数日以上の思考が必要なので、ゆっくり考えます。

シナリオが変わったため、成績もまとめないとトータルの自分のトレードが良かったのか、悪かったのかも分からない…。

戦略立案より、そっちが先かな。

田中師匠の動画

 https://youtu.be/z8BTWpoytBg?si=O1T6d9r1QoSlVCKV

今後は逆業績相場に推移予定。

■ 世界情勢

どうも世界中が、動揺中みたいです。

インドインデックスも大幅値下げしました。全く関係ないのに。

イギリスも暴動だらけ。 

https://youtu.be/VhP4J6Qpz34?si=u_LJlNrEHU434BQN

トヨタつぶしの相場なんじゃないかと思う。円安でトヨタに恩恵があったのが悔しかったのかな?

EVは、SDGsと同じで、ビル・ゲイツをはじめ、アンソニー・ファウチのプランでミックと同様に何か、胡散臭い感じです。

https://youtu.be/joefXiHk-O0?si=rRc2Q4KW4BTRnSfm

どうも、LGBT法案なども、同じ流れらしい。

https://youtu.be/93cy9dgCqLc?si=wpeZTq8h6hNv7sxu

どうも、とっても変な勢力が後ろにあるんですよね。

■ トレーニング

一週間は、地震対策でお出かけなしで、家で頑張ろうと思っています。

で、やっとぶら下がり用のホールドをセットしました。

お花屋さんに行きたかったけど、今日は勉強会もあるので、時間がないかな…

いやはや、めちゃ忙しいです。

■ お魚屋さん、お肉屋さん、八百屋さん、お花屋さんで買う生活…

空堀に帰ってきて、個人の、細々とした商店が連なる空堀商店街での暮らしの真価というのが、生き残ってきた人たちの、しぶとさ、なのではないか?と思ったりしました。

華やかな成功を求めず、逆風でもひたすら耐える、高山植物みたいな…?

■ 雷鳥沢キャンプ場のこと

久しぶりに山に行って、たった1泊だけど…楽しいキャンプ生活だった☆

一人キャンプだったけど、何人もの人とお話しし、愉快に過ごした。

一人旅のお兄さんが、いらなくなった行動食をたくさん分けてくれたり、おじさん二人組に宴会に呼ばれたり… 朝も楽しくご来光を眺めた…

たぶん、あれを3,4泊すれば、山渇望症が解消するかもしれない。






【技術情報】やっと解決!稜線での支点の取り方

 ■ 雪とおなじでした

夏山の縦走で、お客さんが転滑落したときに、どうやって懸垂下降の支点を創ったらいいのだろう?と思っていました…

長野県山岳総合センターのリーダー講習では、

・縦走コース

・アルパインコース

の2コース用意され、それぞれ、

・縦走での安全が確保できる。セルフレスキューができる。目標は八ヶ岳全山縦走

・クライミングが含まれる山ができる。セルフレスキューができる。目標は赤岳主稜

でしたが…

講習に参加した人のうち、35名中5名しか女子がおらず、そのうち2名が初日を迎える前に辞退。

初日で、残りの3名の女子のうち、1名が辞退…と結局、二人になり…

もうほんと、男性の講習生のみなさんも、危なかった… 私の班は一番ビリケツの10班でしたが、仲間の男性が、私より歩けない男性ばかりでした。えー?!でした。

やっと、私も寛容を身に着ける年齢に来ましたが…。

…というので、実は、私は縦走コースに申し込んだ2名のうちの一人です。2名しかいないので、全員アルパインコースにさせられてしまったんですよ。

それで枝もない、立木もない、岩もカムが使えない、そんなときの縦走路での支点の作り方が分からなかったんです。

今回、新・高みへのステップのレスキュー編を読み分かりました。土嚢袋でした。

なんだ雪と同じか…でした。

縦走でカム持って歩くのも、ないですよねぇ。都合よくクラックあるわけないし。”いわし”かなと思っていました。

イワシを切る、はこちらのPDFで開設されています。

https://admin.jaspi.jp/photo/event/user/keystone/pdf/manual_08_jp.pdf

これで、スッキリ!!長年の疑問が解消しました!!!

昔の記録: https://stps2snwmt.blogspot.com/2014/03/blog-post_6002.html

       新・高みへのステップに載っていました☆ スッキリ~

参考: https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/tabid/213/Default.aspx

【技術情報】衛星によるインターネット回線 個人用

 ■ スターリンク

https://www.starlink.com/jp

です。初期費用55000円で、月額6600円で、僻地でもインターネットが使えるようになります。

まさに山小屋に一つかもしれん。

師匠の別荘…アイスクライミングの基地化していた…で、ネットが入らず、仕事ができなかったのですが、スターリングがあれば、出来たと思うので、アイスクライミングのために、近いところへ移住するのもあり、と思うようになりました。

今回はDocomoのWifiを用意していきましたが、全く使えず…5000円くらいのWifiは下界専用ですね。

こんなところで働けるんですよ?技術って素晴らしい!! だから私もエンジニアになったんだけど…


【クライミングについて思索】称名滝、見てきました☆ 

 ■ 帰りに見てきました


すっごい大きさで、道路のかなり下の方まで、しぶきが風に乗って流れてきて、雨かと思った。

佐藤さん、大西さんって、これを登ったわけで、すごいな~と思ったのですが…。

これを見て、私が登りたい!って思うか?って聞かれると、全然思わない…。こんなん、良く登ったわー、彼ら、とは思うけど…。しかも、逆層になっているのが見えるんだけどなぁ…

滝には近づけないだろうし、できるだけ外側を登ると、水流に洗われていないので、もろいし…どうやったら、登れるのか、想像もつかないな。しかも、集中力を途切れさせることはできないわけだし…

しかし、なんで、称名川完全遡行などの偉業は、いまだ、一般ハイカーにはスルーな知識なんだろうか?

小屋で称名川の話を知っている人は誰もいなかった。

まぁ、小屋のバイトは、岳人ではない。

むしろ、力仕事などしたくない、家事能力が高い男性のほうがあっていると言えばあっているんだが…。将来、女性に稼いでもらって、自分は女性をサポートしたい!っていう男性にぴったりなのが小屋バイトと思う。なんせやっていることは、調理・清掃ですから。料理、掃除って意味です。

■ 大西良治さんの称名川完全遡行

ーーーーーーーーーFBより転載ーーーーーーーーーーーーー

沢登りを始めて20年、ついに日本の最終目標を達成することができた。

【称名川本流 完全遡行】

2013年の秋に下ノ廊下を3回に分けて初遡行し、称名川を全部で5つのパート(称名滝、下ノ廊下、中ノ廊下以降)に分けて遡行したことになった。

もう未知のない沢をただ繋げるだけの愚を知りつつも、この沢だけは全てを繋げ一本の沢登りとして遡行しておきたかった。

気温の高い9月を狙いつつも天候が安定せず、結局10月になってしまった。そして今年最後のチャンスが訪れた。

台風直後の晴天を狙って称名滝を完登し、雨天停滞2日間を挟んで、下ノ廊下に突入。晴天でも全く陽が射し込まない廊下内は、強風、極寒でまるで別世界のような過酷な環境だった。言うなれば常に生命の危険にさらされているような感覚。

気の遠くなるような長いトラバース登攀を繰り返し、ついに下ノ廊下を抜けると、その晩には大雨が降り、沢は大増水した。危ういタイミングだった。

下ノ廊下より先は河原が現れ、普通の沢登りとなる。だから大増水でもかろうじて遡行を続けられた。中ノ廊下、上ノ廊下を抜けて待望の室堂、そして源頭の浄土山へ。

気力の面、自由が効く面で、称名川の完全遡行は今年できなければ、もう一生できないと思っていた。それゆえ、今回限られた好天をものにし、遡行に成功できたのは、本当に奇跡のように感じている。

2016年10月7~19日 単独

7~8日 称名滝登攀(左壁オールフリー)

9~10日 雨天停滞

11~16日 下ノ廊下

17~18日 中ノ廊下~室堂

19日 室堂~浄土山

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー太字当方ーーーーーーーー

■ 素朴な疑問。FBで回しても、北アの小屋関係者は見ないのでは?

クライマーのネットワークだと見るけど… 

まぁ、山小屋関係者は岳人ではない、ともいえるが…でも、近所で起きたことなのだから、知っておくのがいいとは思う。

太字を作ってみたんだが…10月にしたのは、作戦かと思った。夏山の終わりの時期=水量少ない…の法則かなって。

しかし、ゴルジュにいる間に増水しなくてよかったですよね。

■ もう未知のない沢をただ繋げるだけの愚

部分にバラシて、あとで全体をつなげる、って、フリークライミングの作法ですよね。

それって、オンサイト至上主義の昔の山ヤさんからは、ちっ!と舌打ちされる。

そのことをもう未知のない沢をただ繋げるだけの愚、と表現しているんだろうなぁ…

と思いました。

でも、未知のところをちゃんと埋めたんだから、いいじゃん。

今、おじいさんの山やが、ぜーんぶ未知のところは、つぶしてしまったので、もう未知のところなんて、国内どころか、ヒマラヤでもないくらいなんですよ。

自分たちだけ、初登のおいしいところ取っておいて、

 昨今の若者は…

とか言われてもなぁ。はるかに技術的に高度なことしているのに…。

 なんでオヤジは分かってくれないんだぁ?!

みたいな叫びをしたくなるよなぁ…

それが那智の滝につながったんだろう…と理解しました☆

オヤジが分かってくれないのは、フリークライミングを理解せず、エイドで登っているから、困難には価値がなく、オンサイトだけが価値あるからですよ。

九州で古い山ヤを見て分かりました☆

ちゃんと理解されるには、アレックス君みたいにカメラに収めないとだめですね…

2024/08/09

【クライマーのための分子栄養学】登山とクライミング…BCAAやサプリは小屋にこそ必要です!

第2回 BCAA,EAA前編 〜登山、クライミング、すべてのスポーツに〜

■ BCAA=アミノ酸=プロテイン=たんぱく質

登山関係の論文では、食べろ!一辺倒で、主に糖質の補充を勧められているようですが…。

たんぱく質を英語にすると、プロテイン。別に粉末飲料のことではないですよ。

たんぱく質は、最低限体重と同じ程度必要です。50kgなら50gを食べないと、筋骨格筋が、異化、つまり、分解されて、筋力が低下します。

■ 糖質過剰でビタミンB1が消耗する

BCAAはかならず必要ですが、山小屋の食事って、ご飯をたっぷり食べる、を目的に献立作られていますよね?

参考: BCAAは心不全を防ぐ  https://alinamin.jp/tired/vitamin-b1.html

糖質が多いとどうなるか? 糖質をエネルギーに変えるには、B1が必要ですので、体内貯蔵B1が消耗して、脳内の伝達物質が作られなくなります。

次の図を見てください。

糖質代謝には、ナイアシン、B1、B2,ナイアシン(B3)、パンテトン酸(B5)、が必要です。

たんぱく質の代謝には、B2,B6、B12、ビオチン、パンテトン酸。

脂質の代謝には、B2、ナイアシン、パンテトン酸。


覚えるのがめんどくさいので、ザクッとB群でいいです。要するに何を食べても、ビタミンB群がないと、エネルギーに変換されないのです。

なぜ登山の権威ある論文で、このことを言わないのかなぁ…。

参考: 登山家が山に持っていく食事は脂質に偏りすぎている

エネルギー代謝不足による、ふらつき事故防止に、山小屋で、小屋泊の人全員に、B50を一粒ずつ、提供したらいいんではないか?くらいな感じです。

私は当然ですが、自分のを持っていきました。国内で買うと高いので、iHerbという個人輸入サイトで買うのがおすすめです。

■ 小屋勤めの人は、新型栄養欠損の高リスク集団

ヘリで食材を荷揚げするので、どうしても、保存性から、お肉少な目、濃いあじつけで、ご飯をたくさん食べることになります。

登山者のように、一日二日なら、B群は体内貯蓄で賄えますが、何か月もそういう食生活だと?

脳内の伝達物質が作られなくなります。私はヴィーガンをやって、4年で体内貯蓄が枯渇しました。脳内の電気が消えたみたいな感じで、鬱になりました。鬱=セロトニン欠乏です。

次の図を見てください。脳内伝達物質は、みーんな、プロテイン、つまりたんぱく質からできるわけです。


ね、セロトニン、にも、アドレナリン、ノルアドレナリンにも、たんぱく質が必要なのです。

ギャバ=リラックス
ドーパミン=達成感
ノルアドレナリン=恐怖、怒り、集中、不安、覚醒
セロトニン =安心ホルモン

ついでに、B群以外では、カルシウム、ビタミンc(VC)、鉄、銅、も必要です。葉酸はB群に入っています。

なので、B50と題されたビタミンとビタミンCの錠剤を一日一粒飲むことで、ほとんどの問題は解決されるのです。

たんぱく質不足を解消したかったら、プロテインパウダーを取るのがおすすめです。人工甘味料はフェニルアラニンが使われていることが多いです。スクラロースやアスパルテーム、ネオテーム、アセスルファムKが使われている製品は、私は、腸内細菌を荒らすので使っていません。

こちらは私が利用してる製品です。一応、オーソモレキュラー栄養医学を修めた、有資格者のおすすめの製品です。

ご参考にされ、小屋での栄養欠損に対抗してください。一般登山者の方も、BCAAと滞在日数分のビタミンB50、ビタミンCを携行しましょう。


もっと安い製品でも、大丈夫です。価格の違いは、シアン化合物が使われているかいないか?なので、安い製品でも、数日しかいない山小屋での使用、すでに年配で体内蓄積を心配しないで良い年齢の方には大丈夫です。


ビタミンCは、1000mgを一日3回、下界でも必要です。山ではストレスが多いので、一日6回1000mgがおすすめです。


どの製品でも大差ありません。リポソーム型にすると吸収率がいいですが、価格が高いので、それなら、リポソームでないのを倍飲むほうが安上がりです。

BCAAで私が愛飲しているのは、こちらの製品です。朝4粒、夜7粒飲んでいます。これで病後の筋委縮が止まりました。もっと飲んでもいいような気がします。


クライマーや登山者は、運動量が多く、大量に入っているのがいいので、こちらの製品がおすすめのようです。

Upathlete

■ +アルファ

男性には、亜鉛。女性には鉄です。しかし、小屋に住んでいるのではない限り、下界で補給すべし、と思います。

■ 関連書籍

第一人者は溝口徹医師です。ドクターたちの指導医です。



藤川医師による症例は、アマゾンプライム会員なら、無料で読めます。


ただし、海外の鉄サプリは、摂るらないでください。有害事象報告されています。日本のヘム鉄ならOKです。

【南海トラフ地震】一週間は警戒 1437回に6回をどうとらえるか?

■ 私は黒と捉えます。

気象庁 緊急記者会見【令和6年8月8日19時45分】

どうも首都圏のヤバイみたいですよね… 

津波被害は大阪がワーストNo1です。



我が家は上町台地の上です。
ご安心を。

建物も1981年以降のものです。倒壊の可能性は低い。しかも6階です。

■ なぜ1週間?

なぜ一週間か?というのも、耐えれる限界が1週間だから…みたいな、全くおかしな理由。

大きな地震は、何の前触れもなく、起きる。

普段から地震への備えをする、と言われても、たぶん、全く備えていない人多数…。

小屋の親父さんが、そんなものは、調べてから来るものだ、と言っても調べてこない人多数。

平和ボケ日本。

水いっぱい貯めておきました☆

これで一週間は大丈夫。しばらくシャワー生活。

でも、山小屋では、めったに風呂に入らないので、平気です。
今日から、トレーニング開始して、近所のクライミングジムに行こうと思っていたけど、ジムより自宅ヨガに変更。

来週になってから、行こう。

防災対策は、大体、終わりました、

ガラスや陶器は、段ボールにしまい、ザックに災害キットを入れました。

あとは、米とオートミール買ったら終わり。



■ 電子レンジで調理できる道具をゲットしてきました。

ガスは最初に止まります。危ないですよね、ガス。

電子レンジで料理できるキット。

海外出張ではホテルの電子レンジで料理します。

衛生用品とか、割れないプラのお皿とか。

今週はガラス器なし。

・非常用バックパックを詰める
・水をお風呂に満タンにしておく
・ガラス製品は床の段ボールに詰める
・コップではなく、倒れても水がこぼれないサーモスで飲料は飲む
・化繊の服を着ておく
・ネットで最新情報を得る

あとはのんびり、日ごろから取り組んでいる勉強に取り組みます。

参考: 重ねるハザードマップ


2024/08/08

【クライマーの心理学】山で男性心理の研究観察&インナーチャイルドの癒し

 ■ 母との関係を振り返ることができた

実験的ワーケーションから帰り、中島渉さんのHumbleを見ています。

私は、次のプロジェクトのために、瑞牆研究を加速しないといけません。

■ ASDだった母、アスペルガーだった師匠・青ちゃん

今回、アスペルガー症候群という精神疾患の方…認知や知性に障害があるわけではなく、物事の受け取り方や、常に同じ行動様式に執着してしまうという、発達障害と言っても、昔は、ユニークな性格、で済まされていたようなものです…との接点があり、自分の子供時代をしみじみと思い出してしまいました。母は、その方とそっくりさん、でした。

その方は、”俺のことを察してほしい…”と思っており、この、察してほしいということすら、言葉にせず、察してほしいのでした。

母は、同じことを”気を利かせろ”と長女の私に要求していました。しかし、子供が親のニーズに気を利かせて応じる、って、親の親役をしてくれ、って意味です(笑)。

■ 赤ちゃん返り

察してほしいというのは、一種の赤ちゃん返りなのです。

というのは、赤ちゃんと言うのは、母親に100%依存し、すべてを察してもらうことが、生命線だからです。お腹が空いているんだな、と察してもらわなかったら、死んじゃう。

しかし、大人の、”察する”、には、自己の投影が含まれており、自分と相手は同じだと考えて察すると、間違うことが多いと大人は分かります。人と人は100%完璧に察しあうことはできないから、言葉を使うのです。

察すること、察してほしいと要求すること…、それは、はっきり言って”甘え”であり、自分で自分のしてほしいこと口にする、助けてほしいと口に出すということへの”責任逃れ”、です。

■ 私の自己肯定感が低い理由を理解しました

人と人であれば、100%完璧に察することなどできません。どんなに親しくても。

妻でも、子でも、あなたを100%察することができるはずがないのに、なぜそれを数日前に会っただけの赤の他人に要求し、満たされないからって怒るのでしょう?

生きにくいのは、誰のせい? その他者のせいですか?それとも、察してほしいという気持ちのせい?

母を100%察することができないので、娘の私は、

・どんなに優秀な成績を取っても…、→ オール5でトップ進学校に行き、夜学で国立大卒

・どんなに家事を頑張っても、→ 8歳から料理してる

母からは、

 ”できていない”、

 ”もっと頑張れ”

しか、フィードバックをもらっていません。そりゃ、母を100%完璧に察することができる訳はないのですから、当然です。

私のせいではなかったんだなぁ… (しみじみ…)

今回の経験で、超納得しました。

だから、TOEICは21歳で925点、IELTSは7.0、大学は夜学で自腹に行き、しかも国立大で、今となっては阪大卒となった、大阪外大、偏差値は74、海外生活経験は働きながら、国内では、外資でプロマネまで勤め、外資にヘッドハントされ、最後の職歴は三井物産…でも、偏差値50のアラーキーにドレイヤーにされてしまうわけなんです(笑)。

アルパインクライミングにしても、セカンドですが、荒船昇天のミックスルートM5まで登っています。阿弥陀北稜はソロ、明神主稜はその辺の男子と。そんな女子クライマー、めったにいない。

今回、北アを歩いていて、私より早く歩く人はいっぱいいましたが、みんな空荷でした。体重の33%を担いでいる人なんて見ませんでした。ようするに、私がすごくないにしても、私は

 稀有な人材

とは言えます。それが客観的に見た事実と言えると思います。

なのになぜ、こうも自己肯定感が低いのか?理由が分かりました。自分の実績をShowoffしないのも、良くないのかもしれませんね。舐められて。

■ 察してほしい親は、共依存の温床

察してほしい…という人は、共依存の温床です。

要するに、本人が素直に”助けて”が言えない。助けてを言わずに助けてもらいたい。

”ママの親役”をして過ごした、私の子供時代。母の心理的ニーズなら、ほぼ的確に察することができる人材に育ちました(笑)。

助けてと言わずに助けてほしいんだな~と分かる(笑)。

メンツを失わずに助けてほしいんだな~ でも、なぜ、「○○してください」っていうのが、借り、や、メンツの喪失になるの?

そもそも、自分の中で、何か、カッコつけているから、なんでは?

兜を脱ぎましょう、そして、素直に”助けて”を言いましょう。

助けてが言えないときは、「〇〇したい」と言えばいいのです。例えば、「コーヒー飲みたい」

私は、個人の選択として、相手のニーズは分かるけど、あえて察さない選択肢をとることにしました。

それが、その個人にたいし、人間としての成長を促す愛の鞭、だからです。

本当の愛は、相手の人間的成長を促すもので、赤ちゃん返りを助長するものではありません。

大人に対して、無条件の愛は必要ありません。

無条件の愛が必要なのは、子供に対してだけです。

大人は自分で自分のピンチには、助けて、を言いましょう。

私は、クライミングで落とされて、頭を7針も縫いましたが、ちゃんと自分で救急車を呼びました。岩場から背負い搬送で下ろしてもらいました。ほかの怪我もすべてセルフレスキューで何とかしました。

      頑固に頑張りすぎ事例

https://www.sangakusogocenter.com/topics/docs/konentozansya.pdf より引用

■ 男子の世界観

今回、私が学習したのは、

男性の世界観の中では、背の低い男性、体格の華奢な男性は、より大きな男性にこき使われるということ

です。

高校生男子ですら、体格の小さい年上の男性を平気で顎で使います。

実は、私の名前と男性の名前が聞き間違えやすかったので、私に「油揚げとってください」と高校生バイトが言っているのか?と思ったんです。そしたら、違った。一番偉い人である、その男性に、「油揚げ取ってください」と高校生バイトが言っていたんでした…。

その子は味噌汁を注ぐ担当をしていたのですが…。

いや、油揚げくらい、自分で取れよ!でした。私が親なら、ピシッと言ってやりますね。

はぁ?それくらい自分で取れってね。

それに「取ってください」ではなく、「すみませんが、〇〇さん、今手を離せないので、取っていただけないでしょうか?」ですよね。敬語がなっていない。

だから、そういう失礼な依頼は、その男性はスルーして無視するべきなのです。

しかし、夫が泣いて、転勤についてきてほしいと私に懇願していたとき、何が会社で起こっていたか?それが分かったのでした…。夫は、こういう奴らに囲まれていたんだなって。

■ ママボーイの自尊心の高さは半端ない

最近の若い男性の自己肯定感の高さは半端ないです。

どれだけ自分がしょぼくて、周りに助けられていても、俺ってスゲーと思っている。

他者と比べる視点がない、というのも、いかがなものかと思います。昔の人は、他者と比べすぎて、自己肯定感が下がってしまっていた…偉人と比べて、俺なんて…という世界が長く続きました。ハセツネに誰でもなれる訳じゃありません。

そういう上の世代の反省から、今の若い子には、「あなたは特別」という自己肯定感アップ教育を日本中で施してしまった結果だと思いますが、全然すごくないのに偉そう…。

特に高校生くらいの若い男子は、自尊心を傷つけられないように、皆が持ち上げてくれるので、俺すげー、俺ってかっけーって思っています。

けど、最近の若い奴って、たった30kg程度の歩荷すらできないんですよ?

山ヤは、男性35kg、女性25kgが担げて、大倉尾根3時間で歩けないと、アルパインルートには出してもらえません。

そういう体力度を図る昔ながらの指標がなくなり、キツイことは何もしないで、楽でかっこいいところだけを取っていく奴がスマートだ、という価値観に若者がなっている。

ひいては、それが、

・5.12でも、ロープドラッグして、ちゃんと登れていないのに、レッドポイントしましたーって言っちゃうとか、

・25+35が計算できず、2ピッチを60mのロープで登ってしまったのに、白亜スラブ登りましたーっ!とか言っちゃう

・たった4級の氷瀑を運よく凍り、それを登っただけで、称名滝冬期登攀ばりの初登記録を書いてしまう…

という、全く何も成功していないのに、成功と自ら数えて、自己肯定感を上げまくり、しっかりアルパインクライミングが理解できない周囲の人から、誤解による尊敬の念をもらって、さらに自己肯定感をパワーアップし、もっと難しいルートにチャレンジしてしまう、という循環になっています。

■ 栗城劇場ができたわけ

その極限の形が栗城さんで、彼は易しいところも登れていないのに、さらに難しいところへチャレンジし続けるという、常人からしたら、謎の戦略を取っていましたが、こうした男子を見て、どういう思考回路なのか理解しました。

つまり、成功していない登山も、成功体験に数えてしまい、さらに難易度を上げるから、でした。

この”成功していない登攀を成功体験に数えて、難易度を上げる”という習慣は、男性の間で蔓延しています。なので、みんな落ちて死ぬことになる。

つまり、PDCAのCとAが上手く行っていない。いや、Pもないし、Dだけがあるのです。PはPlanのP、DはDoのD、CはCheckのC、AはAssessのAです。

結局、男性は頭悪すぎという結論に達しました(笑)。せめて小学生の算数レベルは、マスターしてからクライミングに来てくれ。

■ 自己肯定感を低める教育

すでに自己肯定感が高くなっている若い男性の自己肯定感の源はお母さんなどの、女性の自己犠牲です。「僕の食事を作ってくれるのが、母である私の幸せ」を無邪気に信じています。お母さん役の女性が、自分のためにご飯を作ってくれる限り、こういう男子は幸せです。

男子なのに年上の女性に、可愛く甘えていれば、ご飯を作ってもらえると思っている。

そして、上がった自己肯定感で、すでに楽勝の仕事をさらに楽勝化するために、年配の男性を顎で使います。

あごで使われた男性は、仕事が自分に偏ってアップアップになり、そして、女性に「助けてー!」となります。

どっちも、女性に支えられてこその男性。でも、女性の地位は低いです。俺のために女が存在するという前提です。子供の視点と言うことですね、母親は子供のためにいるので。

私の師匠の青ちゃんもそういう思想で、私が相沢大滝55mをリードできるくらい、アイスクライミングが上手になったのに、スクリュー1本、打たせてくれませんでした…。残念。 そして、私が彼を凌ぐと、「もう君とは登らない!」と言い放ちました。普通、師匠って弟子が成長したら、うれしいはずですよね。

私にリードさせてくれないのは、もしかして、私が女性で墜落が心配だからかな?と思って、まぁいいかと受け流し、どうせリード練習できないのなら、トップロープでスキルを上げようと思い、岩根のアイスコンペに出たのでしたが…

結局、コンペに出だしたら、リードしろ、と言ってきて、察しが悪い奴だなぁ…という感じでした。

自分は察してほしいのに、相手を察するのは苦手というのが、こういう男性の特徴です。

だから、女性の側は察してあげてサポートするばかりで、逆にサポートはしてもらえないということになり、不満を貯めます。私も青ちゃんと登っていた時代は、めちゃ不満いっぱいでした。

なのに、相手は、「〇ちゃん、わがままだけど可愛いから許す」と思っているんです。わがまななのってそっちやん!こっちは100%合わせてるんやで?

夫だってそうです。今まで人生100%夫に合わせています。まぁ、それで、それぞれの地で、何かしら良いものを得ているから、いいんですが、各地に適応しているのは、私の才能であって、彼のおかげではない。

という感じで、私の周りの男性は、まぁ、だいたいダメンズ系です。

…かといって、アラーキーは自己肯定感高すぎ男なんで、あんなのと登ってたら、こっちが殺されます。山は弱い奴から喰うのです。

■女性クライマー募集中

…というわけで、女子の後輩クライマーか、女子で先輩格のクライマーのパートナー募集中です。来期は、アイスクライミング復活できる見通しが立ってきました。

なので、早くトレーニング開始しないと、落ちたフリークライミング能力が回復しません… 

今期は山トレはあきらめて、ジムに行く予定です(笑)。すいません、クライミングジム嫌いで…。だって、ジム代高いんだもん、得るもの少ないのに。

というわけで、今回のワーケーションへのチャレンジは、

私が取り組んでいた、インナーチャイルドの癒しにぴったりの環境でした。

アサーションの課題としては、

・課題の分離はできている

・Iメッセージもできている

・ただ面と向かって対峙するのが、苦手

ということが分かりました。克服課題が明確になってよかったです。

■ 偉人続々誕生中?

倉上慶大さんが富士山で亡くなり、かなりクライマー界にとって大きなロスだと思っていたら、今度は、平出和也さんと中島健朗さんが、K2西壁で亡くなり…アルパインクライミング界にとって、大きなロスです。

中島岳志さんとは、私は直接の面識はないのですが、私が山を教わった長野県山岳総合センターの初代所長だったそうです。

最近、佐久の岩場の話題が出てくるので、懐かしく、拝見している。さらに息子さんが、

 初登の追求時代 アルパインクライミング1.0
  ↓
 困難の追求時代 アルパインクライミング2.0
  ↓
 次の価値とは??? アルパインクライミング3.0

の次の価値を探求しており、興味深い。最初の山の師匠、鈴木さんとのメインの議論のテーマだったんだよなぁ。

先鋭クライマーの山の価値観がいかに変遷していくか? 

息子さんの渉さんが、第3の価値観、アルパインクライミング3.0を模索しておられ、それは、

 思索

であるようだ。岳志さんは、父でありながら、息子さんのクライマーとしての姿勢に感動している姿が垣間見られ、好感。

 親を超えていく我が子は、まぶしい存在だろう…
 
青ちゃんというアイスクライミングの師匠を超えていく弟子(私)も、そうであるはずなのに、そうならなかったんだよなぁ(笑)。

なぜ? それが分かってしまった…今回のワーケーショントライアル。

軒先貸して、母屋取られそうになっているオヤジさん、頑張れ。

中島渉さんの動画はこちらです。 

HUMBLE -Wataru Nakajima- Official Teaser from Imashi Hashimoto on Vimeo.

        

2024/08/07

【近況】山小屋ワーケーション敗退&私が山を下りた訳

 ■ 山を下りました… ごめん、仕事にならん。

山小屋ワーケーションという新しい取り組み?実験的にお互いに試してみましょう、という取り組みで、立山の小屋まで出かけてきたのですが、昨日下山し、大阪の自宅に20時頃、帰宅しました。

最大の理由は

  仕事にならん!

です。

■ 仕事にならん訳

1)ワーケーションを多分理解していない

うーん、オヤジさんは、ワーケーションとワーキングホリデーを混乱しているのではないかなぁ。

ワーキングホリデーは、若者に世界を見せるための仕組みで歴史が長く、働きながら旅ができる仕組みです。

海外の人を雇いたい場合、ビザの問題で学生は雇えません。が、ワーホリの人は就労制限がありません。

文字上にリンクを張り付けておいたので、見てください。

一方、ワーケーションの人は、自分の仕事を持ち込んでいます。旅先でリフレッシュしながら、仕事する、っていうあいまいな定義になっています。

ーーーーーーーー

ワーケーションとは、普段の職場や自宅を離れて、旅先でリフレッシュしながら仕事(テレワーク)をする、場所と時間を選ばない新しい働き方・旅のスタイルです! ワーケーションは、個人・企業・地域の三方にとってメリットがあります。 旅行者である個人は心身のリフレッシュと多様性のある働き方の両立が可能になります。

ーーーーーーー

今回は、平日、自分の仕事をして、お客さんで混雑する土日は、小屋のバイトを行うという合意で来たのですが…、結局、他のバイトと同じ扱いになり、平日も小屋の仕事をすることに… これじゃ、自分の仕事ができません。自分の仕事が出来たのは、一日だけ…(汗)。

土日は逆に、小屋のための時間を空けてあり、使ってください☆状態なのに、3時間しかシフトを割り当てられず…え?!これじゃ、時給3000円になっちゃうよ?という状態…

2)トレーニングができない

仕事をしていると、羨ましいまなざしを受けたので、ん?ほかのバイトの人は、私が宿泊費を払って滞在していることを分かっていないのではないかな?と思ったんですが…。(一般的に小屋バイトは無料宿泊です。それがメリットで働きたい人が多い)

しかし、今回私は宿泊費を払って、小屋に住んでいたので、平日は全部自分の自由な時間、つまり、小屋からネット経由で仕事をする時間に充てれるはずでした。

しかし、これが全く理解されず、できませんでした…。ほかの小屋バイトは、いいなぁ~と私を見ていることになりますので、こちらもやりにくいです。ネットの入り具合の都合で、食堂以外はつかえませんし。

3)運動不足になるのはいやだから

小屋バイトは、必ず運動不足になります。主婦が小太りなのと同じ理由です。自分の時間がないから、自分のメンテナンスは後回しになり、太るのです。いつもスタンバっている=動かないという羽目になる。

私はアキレス腱断裂からの回復中で、それは避けたかったので、運動不足になること決定の小屋バイトはないな、と思ったのですが、ワーケーションなら、毎日、標高の高い場所で、トレーニングと仕事を組み合わせて、なおかつ、週末小屋を手伝うことで宿泊費の補助にできる、と思って、参加しました。

しかし、上記のような理由で、小屋バイトとワーケーションの人の区別がついていないので、仕事もできない上、全然トレーニングもできなかった…(汗)。トラベル用のヨガマットや、筋トレグッズも持っていきましたが…。毎日、早朝に大日岳を往復して、肺を鍛える、も小屋の都合の手前できなかった。

ので、これ以上、運動不足を甘受できない…と思い、おりました。

と以上3つの理由で、全くメリットを感じられないワーケーションでした…。一番の理由は、平日仕事にならないのでは、困る、からです。

■ 原因の分析

1)そもそも小屋バイトにシフトローテーションがいらない = 主婦業にシフトローテーションはない

小屋の朝は、早い。4時です。でも、そんなの山やってたら、普通です。その分、夜が早く、8時には就寝なので、6時に起きて10時に寝るのと、なんら変わりないので、別に朝が早いことに遠慮して、朝番した人は夜シフト入らなくていいよ、とか配慮は不要なのです。2,3日もすれば、早寝早起きに慣れます。

小屋のバイトの勤務体制に、シフトの作り方に、かなり問題がある状態でした…。一日の中で、数時間の仕事が、朝と夜に細切れに入る…というのでは、誰にとっても拘束時間が長く、自分のしたいことは何もできない、非常に不便の多いシフト体制です。例えば、私の先週末の土曜のシフトは、朝3時間入っただけ。これで一日拘束されると嫌ですよね。誰でも。

まぁ、それが主婦業…と同じなんですけどねぇ。山小屋の仕事って基本、主婦業と同じなので。世の男性は、専業主婦って楽でいいよな、とか思っていると思いますが、そう思うなら、小屋でワンシーズン働いてほしいですよねぇ(笑)。

主婦業をシフトローテーションでやる人います?いないでしょ。だから、朝シフト入ったら、夜を入れない、などの配慮は要らないです。

そもそも山小屋バイトの中身自体が、重労働ではなく、軽労働ですから。食器洗うとか、掃除するとか。

それより、一日の全体の仕事が見えており、自己判断で、休憩を入れることができるほうが、働く人にとっては、楽です。つまり、〇日は〇〇君ね、というほうが楽です。

そうすれば、自分のしたいことも、その細切れの休憩時間に入れることができますし。あと2時間はお客さんが来なくて暇だなぁ、と思ったら、近所の山にピストンで登ってくることもできる。

たぶん、親父さんが、変にバイトに気を使って、ただでさえ、数が多すぎて人手が余っているバイトメンバーに、十分仕事を任せないので、やることがないのに時間を自由に使えないという、変なストレスを全員が抱えることになっていました。

その状態のところにワーケーションの私も加わることになって、何もやることがない時間にすら、仕事してない!みたいな非難のまなざしを浴びることに…(汗)。あるいは、仕事がないにも関わらず、拘束されている人が、自由に仕事している私を見て、うらやましい!と思ってしまうことに…(汗)。

みんな、私はお金を払って、ここに来ているんだよ?分かってる?って感じでした。

一度ヘリが来る日に、雷鳥沢に降りて、テン泊してきたんですが、理由は、手は十分以上足りているし、みんながバタバタしている場で、仕事している人がいても、落ち着かないから、でした。

同じ理由で、平日の朝の掃除の時間に、オヤジさんが私にも仕事を振ったのですが…その時間は私は大日岳にトレーニングに出かけて、みんなの掃除の邪魔にならないようにしようと思っていたので…かなり、すれ違っていました。きっと、オヤジさんは、俺なら、どうせ仕事にならないから、みんなと一緒に働く、と思ってくださったんでしょうね…。

でも、私はオヤジさんではない。別の個人なので、オヤジさんとは別の考えを持っていました…朝の掃除の時間は、大日岳で歩荷トレとかしようと思っていましたが、11日間の滞在で、大日岳に行けたのは2日だけ…(汗)。朝は一日だけ。

このペースだと、甲府時代に愛宕山を毎日20㎏歩荷でトレーニングしていた時代より悪い。

■ 親父さんはいい人ですよ?

なんか、個性的な反応というか、些細なことで、大慌てする性格みたいではありましたが、そもそも、どうでもいいような些細な点だったりしたので、高校生バイトですら、誰も動じることがないようでした(笑)。

例えば、一度、朝食の客食出しで、まだ、具が載っていないお皿がいくつかあったのです。それは、調理台にしばらく他のものが乗っていたので、別の小屋バイトにより、お皿がいくつか別の場所によけてあり、盛り付ける人は、特定の具をのせるタイミングで、お皿がよけてあることをしらないので起きたのでした。お皿がよけてあることを知っている人が、お皿を調理台に戻しただけ。そもそも全体の数が少ないので、気が付いた時点で具を出して盛り付けても、何の問題もなく、別に構わないのです。

ところが、オヤジさんが逆上して、一つの具をのせるときに最後までやらないからだ!と言い出し… そんな逆上に耳を傾ける人がいると思います?誰もいません…。そんなのに付き合うより、さっさと具を盛って、問題解決したほうが早いからです。その指摘も間違っているし…勝手な思い込み、って奴です。

そんな感じで、なんでもかんでも、

 個人の資質せいだ、

 &

 お前のやり方が悪い 

にこじつけようとするのですが、そのこじつけっぷりが、全く的を得ていないので、誰も聞かないのでした(笑)。バイト君たちは、そんなこじつけは、スルーして、手が空いたら、楽しく談笑。その後ろで、オヤジさんが、落ちない米粒と格闘する、みたいなことになってしまっていました…。で、実は、その鍋、米粒、落ちないから、今、お湯につけているところで、放置されているだけで、誰も仕事したくない訳じゃない…のに…。親父さんの背中は、

 なんでおればっかり…

と言っているみたいに見えました。でも、違うのです。なんせ仕事の量が少ないのに、バイト多すぎるだけなんです。

五龍山荘で働いたときは、3人で100人回したんですよ? 13人に3人って、一人当たり、4人…こりゃ手が余って当然です。朝食13皿なんて、一人で十分です。

■ 察しろ!は、ムリゲー

実は、私の母も、気を利かせろ!ってタイプでした。母はASD受動型でした。だから、少し、やらねばならないことが多いと、焦ってしまい、あれもこれも…あー、もうだめ、お手上げ、となる人でした。

そんな母親がシングルマザーで、3人兄弟で、長女で過ごしたんですよ?私。どうなるか、分かります? 子どもであっても、私が問題解決をしないといけなくなるんです。

結果、8歳から10年、主婦業を子供ながらにすることになりました…いや、あれは疲れた。

今回の小屋でも、小屋バイトに出す、賄いがボトルネックでした。親父さんが、朝、昼、晩とまかない食を作ると、オヤジさんは本来の仕事ができない。

しかし、そのことにワーケーション中の私が気を利かせて、まかないを作り始めたら、どうなります? ワーケーションに来たのに、自分の仕事ができないばかりか、休暇もできない、ってことになります。専属まかないシェフをやったうえに、宿泊費を払う人なんていません。そんな不平等条約あるわけないでしょ。今回、何食か作りましたけど、出血大サービスですよ。

特に下山前の最終日は、他のバイトにも一泊二日の休みをあげたいというオヤジさんの優しい心に免じて、自分の仕事もあるのに、丸一日捧げました。

賄いは、小屋のバイトメンバーだけで、回すべきで、オヤジさんはノータッチでいいと思います。

今は、作りたい人が作るルール、なので、作りたい人が誰もいない場合は、腹を空かせているべきです。

なんせ、困らないと、人間は成長しないのです。

一日、腹を空かせれば、学習するでしょう。

私の弟や妹も、私がいなくなってから、やっと料理を覚えました。

人は弱きもの、すぐ安きに流れるもの、わざと厳しい環境に追いやられないと、人は、成長しません。

男子バイトが、激マズの食事を作るのは当然です。それを くそまず~と思いながら、任せるのが、親の愛ですよ(笑)。

それに、そうじゃないと、いつも、おいしい食事を作ってくれる、お母さんのありがたさは分からないでしょう(笑)。

察しろ、気を利かせろ、って、発達障害の人は思いますけど、小屋の賄いをどうするか?は、ワーケーションに来た人の問題ではない(笑)。なんで俺のことを分かってくれないんだ、という思いが、どのような機序で、共依存になりたがるのか?長いこと、関連がつかめませんでしたが、それは、発達の問題があるから、発達の問題をこみこみで、自分を分かってほしいと思うからだ、ということは、今回、納得したので、私も子供時代を振り返り、母を許すための良い時間になりました☆

そういえば、青ちゃんも、そんなところありましたっけねぇ…前のクライミングの師匠です。

■参考 

小屋で大好評だったインドカレーの作り方

・玉ねぎをスライサーで薄切りにして、あめ色になるまでフライパンで炒める。玉ねぎは冷たいフライパンに入れ、ごくごく弱火にする。焦がさないこと。

・野菜を適当に一口大切る、肉も適当に切る(チキン、あれば骨付き)。ここはテキトーでよい。

・煮込み用の鍋を用意し、アメ色玉ねぎを入れ、湯を注ぎ、ニンジンなどの火の通りの遅い野菜から先に入れ、煮る。煮ている間、ターメリックとローリエを入れる。ターメリックは入れすぎると、苦くなる。目安は1リットル1さじ。黄色の汁になればよい。

・湯が沸騰したら、肉を入れる。肉は、水から入れると味が水に出てしまうため。

・冷たいフライパンにオリーブオイル、にんにくのみじん切りを入れ、フライパンに火をかける。ゆっくり低温からオイルから温めて香りを出し、にんにくの香りのついたオイルを鍋へ。

・クミンシード、コリアンダー、ガラムマサラ、などのスパイスを冷たいフライパンに入れ、多めのオイルを入れ、低温で火に掛け、香りを引き出す。同じく鍋へ。

スパイスは、クミンシード、コリアンダー、ガラムマサラ。辛いのが好きな人は、チリ。ショウガのすりおろし。

鍋がジュっというので、びっくりしないよう注意。

献立は、スパイスカレーのお供には、大根のアチャールやニンジンのラペなどの酸っぱい系。

最後に、甘めのミルクティーを出せば、献立が整います。ミルクティーには、ほんとは、カルダモンとか入れるけど、日本人にはスパイスがないほうが受けがいいです。豆乳にすれば、さらにヘルシーです。

                山で火の鳥



2024/08/02

【危険予知活動】奥大日から大日岳

 ■ 1泊2日、雷鳥沢キャンプ場

一泊二日の余暇をもらい、一泊二日で雷鳥沢に行ってきました。

小屋入りで入った時、7時間だったのですが、私が弱くなっているのか?何かな?と思ったためです。またキャンプ場で、称名滝のほうに昨日、歩いて行った人がおり、その写真を見せてもらい、お客様に正しい情報が提供できるようになりました。

雷鳥沢~大日小屋は、やっぱりコースタイムの前提が、エアリアの地図を見ると、”小屋泊まりの装備を前提にしており、5㎏”くらいだと思う。

長野のコースタイムは、”一泊二日程度のテント泊装備を背負った35歳の男性”だったと思います。

もう、ほんとコースタイム制を辞めて、基本的に

 標高差と累積標高を使用

したほうが良いと思う。


■ UIAA

UIAAでは、日本でしか通用しない標準コースタイム制って変だと言っています。

実際、歩いてみると、エアリアの地図の制作者の足による…ということが起っていそうです。


という…コースタイムは、クライミンググレードと同じ現象が起きているそうです。

■ 谷側によける登山者

今日は、非常に登山者が多かったので、すれ違いもたくさん発生しました。相変わらず、谷側によける登山者多数…

例えば、こんな場所です。赤い丸のところに登山者がすれ違いのために立ち止まる…


これが正しいすれ違い法です。



このおじさんだけがきちんとした側によけてくれた。

ほぼほぼ、皆さん、間違ったすれ違い場所に立ちます。

1)山側に立つ

2)十分広いところに立つ

3)ザックは人に向けない

4)木道などでは、すれ違い用の場所が設けてある

です。狭い林道と同じです。なんで林道で運転するときはすれ違えるのに、登山道では同じことができないのかなぁ…

■ 浮石が多く、ヘルメットは他人が落とした石から、身を守るため

大日小屋までの道は、浮石が多いです。ヘルメットは、自分が転んだときのためではなく、他人が落とすかもしれない、あるいは小動物が落とすかもしれない落石を身に受けないためです。

■ 猫足

現代の登山者は、猫足は知らないので、すごく登山道の石を動かします。上手な山ヤ歩きは、こういうのを作らない、衝撃が柔らかい歩きのことです。


私が7時間もかかるのは、こういうのをいちいち直しながら上がっているから、っていうのもあります。

■ 危険予知

全体に、晴れたので、

 日射、
 脱水、

は、登山道に出る前から分かる危険予知です。脱水は、公式があります。体重×5ml×時間 です。8時間の歩行で、50㎏の人であれば

 50Kg×5×8=2リットル 

の水が必要です。

加えて上記の

  日射、
 脱水、

が問題になります。

他にもあるでしょうか?日射による熱中症かな?

 日射、
 脱水、
 日射、
 脱水、
 熱中症
 シャリバテ

以上が今日、登山道を歩きながら見た危険予知でした。

私が思うには、劔御前への道のほうが歩きやすかった。普段のペースで歩ける道でした。

やっぱりそんなに歩荷されていないんじゃないかなぁ?浮石が多い道です。お花も多いし、劔の大絶景、称名川のジオパークが観察できますけどね。