2023/08/21

【リーダーシップ】リーダーシップ不在&ビジョン不在

■ 問題を抱えた集団がとる行動について解説(リーダーとグループ)#心理

これが、日本のクライミング界に起きていることなんじゃないかね?

■ 誰が日本のリーダーか?

最近、ナショナルジオグラフィーがジミー・チンからの招待でインタビューに答えていましたが…

結局のところ、現代日本クライミングで、海外から認知されるきちんとしたクライマーって

 ユージさんとユースケさんで決まり

なんじゃないですかね…? 山野井さんは別格で。

お二人が、ロッククライミングの指導者向けマニュアル…どういう風に指導するのが良いか…という指南書を書いてくれたら、全国の指導者が助かりそうです。

■ 山岳総合センターの教え方

山岳総合センターの教え方は、伝統路線です。

1)まず、講習会に参加するのに、雪をやっていない人は入れません。

つまり、自分で雪の山をある程度(八ヶ岳なら、ピッケルがいらない山のうち、最高のもの…天狗、等)をすでに登っていないと、参加すらできません。山歴を最初に提出します。

雪の山のテント泊、計画の立て方、衣類など、大体のことは、すでに一人で出てきている人が対象です。

ここが、一般の山岳会とは、全く話が違います。山岳会は誰でも入れすぎるので、依存的な人が来てしまいます。

2)雪訓がスタート

開校式の日にギアの説明があり、生徒はそれを全部揃えるように指示があります。持ってこないと講習にならない。ATCや細引き、ヘルメット、ピッケルなどです。人によっては冬山用の大型ザックも必要です。ロープは共同装備ということで貸出です。

九州の人は、山が小さいので、大型ザック&パッキングの技が身につかないですよねぇ…。 私はこの時点で、5,6泊の無雪期テント泊縦走は、単独でやっていました。

さて 講習は、懸垂下降からです。私は全くクライミングを通過せず、いきなりリーダー講習だったので、初めての懸垂下降は雪上でした。雪上の後、人工壁から17m降りるというのをやりましたが、こっちのほうが怖かったです。

二度目はGWの雪訓で、これは、ビバーク訓練を兼ねています。生徒は、遭難時のビバークを講習会の中で経験します。ビバーク適地の指導もあります。例えば、雪の上より、枯葉の中のほうがあったかいとか。講師とテント泊しますので、そこでいろいろと理解が深まります。

つまり、雪を経由していないアウトドアクライマーというのは、山岳総合センターの教育システムの中ではありえない、ということになります。

となると九州では誰も入れないですね…

3)沢での危急時講習

その後は、自覚も深まったことだし、各自、研鑽してねーということで野に放たれます(笑)。この時点で、班分けで上のほうの人は、北岳バットレス四尾根にソロイストを用いてソロで行っていましたが、私は大町の人工壁で、3mしか登れなかったのがトップアウトできるようになり、拍手喝さいを受けていました(笑)。つまり、それくらいばらつきがあるということです。このころはエッジというクライミングジムに通っていました。甲府から3時間かけて大町まで通っていました。

夏に危急時と称して、沢での講習があります。これは完全にレスキュー講習です。斜張りなどまでやります。ツエルト泊になるので、習った技はすぐ使えます。初めてのハーケンもここで打ちます。

これは安全上の理由ともはやハーケンを打つ、打ってもよいルートが日本アルプスに存在しないというか、沢くらいしか打てるところ、ないためです。当然ですが、ハーケンを打ったら回収です。このころは、私は打てるリスと打った時の音を効いたか効いていないか、見分けるということにひと夏ささげた感じです。

これをやっていたおかげで、自分のリードで初めての沢に行ったとき、登れると思った滝が登れず敗退したんですが、ちゃんとハーケンが打てたので降りれました。簡単そうだと思ったけど、近づいたらコケでぬめぬめだったんです。技術が身を助けた事例です。

ハーケンを打たせるか、カムでプロテクションを取らせるか?講師間で議論があったのではないかと思います。

余談ですが、沢では、ATCではなく8環です。双方向にすぐ流せるからで、一方向しか流れないATCで滝の中で確保されてしまうと、水流に釘づけにされることになり、溺死リスクが高まります。ゴルジュなどは流されたほうがむしろ安全です。(ライフジャケット着ておく)

4)合宿
冬になると合宿が企画されます。これは、班のレベルによって、内容はまちまちです。担当講師が、その班のレベルにあった内容を提案する感じです。

以前、山岳会の先輩が、「登れるところを登ります」と恥ずかしそうに言っていましたが、それは、講習会でも同じです。ケガや命がかかるようなチャレンジは、すでに登れるところは登りつくした人がやるものです。

たぶん、この辺の考え方も、山の世界では伝え損ねられており、登れるところを登りつくして、さらに実力をアップさせるためにやるのではなく、実力があるように見せかけるために一発逆転のお買い得ルートを登る、というあさましいやり方が、今のクライマーのやり方になっているので…。

これは競技人口が少ない今が参入チャンスという考え方にも表れています。例えばスピードとか。 

アルパインやマルチでは、下手したら敗退したルートですら、行った、登れた、ということになっているようです。

そうなると、同じAというルート名を聞いても、意味する実力がだいぶ違うということになっています。なので詳しくどのように登ったかを聞き取りしないと真の力は分かりません。

こうしたことがなぜ起きるのか?というと…

ルートをどうやって選んでいるか?というリーダーの姿を見たことがないクライマーは、自らにも正しく実力に合ったルートを選ぶ能力がないかもしれません。勢い、ジムでいつも会うあいつがAを登れるのなら、俺だって!となります。

というので、私が川俣尾根に行ったら、別の会で川俣尾根に行って「さすが〇〇さん」と言われていた方がいた…ということがありました。その方に川俣尾根を教えたのは私でした。

川俣尾根ほどマイナーなルートでなくても、誰かがヤマレコに明神主稜を上げたら、みんなが明神主稜に行く、など、そういうことが起こっています。それで準備不測の人がルートへ出てしまいます。

あれは、日本登山体系を読んだり、山の地域研究と言われるもの…一つの山のすべての谷と尾根を歩きつくす…が不足しているために起こる現象のようです。

また、合宿をすることで、山ヤの実力と言うのは、大体明らかになります。ごっついシュラフを持ってきている人=実力低め。過保護タイプ。です。大体いらないもの、みんないっぱい持ってきます。

ちなみにフリークライミングは、車でギアを運ぶので、いらないものを持って行っても余裕です(笑)。椅子とかテーブルまで出してくるクライマーは、結構、普通にいます。

5)目標ルート

一応山岳総合センターでは、目標到達度、と言うのを定めています。

縦走コースでは、積雪期八ヶ岳の全山縦走です。登攀コースでは赤岳主稜のリード。

現実問題として、誰も八ヶ岳の全山縦走に申し込む人はいませんでした(笑)。私とあと一人くらいしかいなかったので、教える都合で、登攀コースになりましたが、登攀の仕方を教わることは、あんまりなく、センターでも見て盗む系です。

担当の村上講師が、私を連れてリードしてくれたので、私はその時リードを覚えました。

その後、冬に突入して、私は保科さんのところで会ったクライマーと小滝とか登って遊んでいました。ので、けっこう危ない目にも合っています。が、周囲のクライマーたちが用心してみていてくれた気がします。アルパイン出身のクライマーは大体が、体重が重く、登攀は得意でない人が多いですし、私が小柄で軽いので、ビレイで私のほうが危険になります。

■ 後日談 会も教え方が分からない

と言うような状況だったので、山岳会の門をたたいた時には、すでに私はいろいろ知っている側でした。

なので、先輩たちは、どちらかというと、私と相方がルートに出るためのサポートをしてくれるという感じでした。例えば、前穂北尾根です。

先輩たちは、どうやって新人さんに、

 山には地図をもっていかないといけないんだよー

ということを教えるか?悩んでいるようでした。そもそも、地図が読むつもりがない人ばっかりが会に来るので、会の指導者層のほうは、丸抱えでしんどい、みたいなことになっています。

これは、日本の山岳業界が、
 
 読図知識を教える代わりに、道標を整備したため

ではないかと思います。安きに流れた、ということですね。

最初のところで躓いているので、ステップアップしても、永遠に課題になる感じですね。

■ フリークライミングの教え方

縦走→読図→雪→沢→アイス→岩→フリーというのが、たぶん、昔の習得の流れなのですが…

これをやる人って今時いるの?くらいの希少人種です。

現代のクライマーは、

インドアクライミングジム → ボルダリング→ リード → 外岩 → マルチ → ヨセミテ(ビッグウォール=エイド)

という謎のステップアップになっています。技術的根拠があんまりないんですよね、昔のステップアップ法と違って。

というのは、縦走をしていれば、読図はするので、雪の準備になり、体力もつきます。前のステップが、あとのステップの準備になっているというのが昔の山の学び方なんですが…
今の在り方はどこでも、ぜんぜん準備にならないんですよね。

つまり、歩きの要素は最初からゼロです。登攀のグレーディングだけ、つまり、突破力だけが突出して優れている、ということです。

現に、2段が登れても、30分も歩けないクライマーとか存在します。

アウトドアの要素が、ハイキングレベルの山の段階からすでに欠如しているので、外岩に進んだ時点でのカルチャーショックと言うか、常識の差が、ものすごく大きい、ということになります。

昔流のやり方で教わっている人は、落は落とさないように歩く、とか、落石物が通りやすい真ん中を通らないとか、すでに習得している段階で岩デビューです。

私も、クライミングシューズはもっていないのに、アイゼントレの岩登りはしたことがあり、岩場を初めてリードしたときは、アイゼンで登れたんだからクライミングシューズなら当然楽勝のはず、と唱えつつ登りました。

というので、

アウトドアへ出るための準備が不足しているにもかかわらず、登攀力自体はある

ということになると思われます。ひろゆきに、クライマーは山には登らない人たちなんですよ、と言われるわけですね。

そのような現代クライマーに向けて、どうクライミング、特に外のルートに起こりうるリスクを教えていいのか?どのような導入が、現代の人に受け取りやすいのか?というのは、
全世界レベルでまだ解明されていない

ことのような気がします。というのは、アメリカの事故報告書でも、5.13が登れるというクライマーがヨセミテのトラッドルートで落ちて死んでる、なんて載っているからです。

■ ボルトルートの後は、スラブではなく、トラッドを教える

たぶん、現代の一般的なフリークライミングの入門コースは、スラブと決まっていると思いますが… 

問題は日本のスラブは大ランナウトで、落ちれないということです。40mノーピンとか、初心者に登らさせられますか?できませんよね?

しかも、ジム上がりのクライマーだと、どうしても、色のついたホールドを追いかける癖がついています。

つまり、ルートファインディング力ゼロ です。

ルーファイは、経験がいります。岩登りで最もルーファイが楽なのが、クラックで、基本的にはクラックをたどればよろしいです。

それより先にボルトを追いかけるクライミングを覚えてしまうと…山でリードできないです。よくあるフリーしかやっていないクライマーの問題点は、支点がないところ、取れないところに、直上して行ってしまうってものです。なまじ登れるから、ルートファインディングしないで、まっすぐ登っちゃうのです。

これは、クライミングの喜びにも通じる重要な観点で、クライミングの面白さの半分くらいは、登れそうと思ったところが本当かどうか?みたいな点になります。

トラッドから登れば、まぁ今社会問題になっている、古いボルトは課題にならないので、とりあえず問題を先送りすることもできます。

とはいえ、トラッドは、岩場があるかないか、が問題で、各地にクラックがあるとは限らないという問題がありますが…。

たぶん、ジム上がりクライマーをどう外岩で安全に登れるクライマーに仕立てるか?というのはノウハウがまだたまっていない分野なのではないしょうか?

私が蓄積したノウハウは…以下です。

 ・敗退を学ばないで岩場に来る
 ・懸垂下降を知らない
 ・自己確保での登りを知らない
 ・エイドを知らない
 ・ロープの種類や使い方区別がついていない 例:濡らしてはいけない
 ・長ぬん使用法を教わっていない
 ・ビレイがおろそか
 ・ルートファインディングがおろそか
 ・ロープドラッグですぐ登れなくなる人が多い
 ・落があるところにピクニックシートを広げてしまう
 ・ボルトを無批判に受け入れる
 ・ボルトの間隔を無批判に受け入れる 人工壁と同じ感覚で取りつく
 ・グレードと課題の困難度が一致すると思っている
 ・ヘルメットの軽視
 ・ビレイが分かっていない 人工壁の落とすビレイと同じだと思っている
 ・体重差を理解していない
 ・体力差を理解していない 新人=18歳男性 の前提が消えていない
 ・すぐにデッドで取る
 ・車がない
 ・運転免許がない
 ・コーチにビレイしてもらって当然だと思っている
 ・自分はビレイがきちんとできない
 ・登る以外の登攀の価値を理解できない 登れさえしたら何もできなくてよいと教わる
 ・自分自身のミスに気が付くことができない
 ・エイドクライミングとフリークライミングの違いが学習されていないのでチョークに頼る
 ・スタイルの教育がないので、分からなかったらすぐ動画を見る
 ・すぐ落ちて腕力をセーブしようとする
 ・マルチピッチのトポを見て、ロープの計画立てることができない
 ・トポを見て、必要なギアを計算することができない
 ・スムーズにいかなかった場合を想定して、計画を立てることができない 例:ロープアップされない








2023/08/20

【九州現状】 指導者が無謀な登攀を指導しているという実態

■ 私は、白亜スラブの登攀及び岸良で何を学んだか?

私は、クライミングで

 赤ん坊のころに父親にプールに落とされたトラウマがフラッシュバック

でよみがえるようになってしまったんですが… それは、

  岸良と白亜スラブ

での相方の行動が紐づいたものでした…  (父の無能=相方の無能。本来信頼できるはずの対象が信頼できない。それだけでなく自分に危害を加えてくる) 

■ 男性クライマーのある種の人には、正常な判断力そのものがない

長いこと、クライミングで、無謀な行為(例:5.11がジムで登れるから北岳バットレス四尾根)は、

  知識が不足しているため (=教育が不足しているため)

と思ってきました。が、それは白亜スラブで否定されました。そうじゃなくて、

 クライミングを自己顕示欲のために行う、それが当然だ、というホモセクシャリティーのため

です。

益田ドクター動画: https://www.youtube.com/watch?v=7FBYoRK2TQ4 で医師がホモセクシャルについて九州を指摘しています。

深層心理的に言えば、男らしさに自信がない人がそういう登攀を行っているわけです。

■ 算数ができないクライマーだった相方 & それを見落としてしまう経験者

白亜スラブは、50mのロープ1本で登っているのに、25mと35mのピッチを連結してしまった相方の、事後のセリフが「60mがやっぱり使える」でした…(アホちゃうか)。

全く的外れ。

これは私が的外れと思うだけでなく、世界のユースケと登っている人がそう思うのです。

25+35はたしかに60ですが、ピッチを連結して、登れると思うのは、確保に必要なロープ長を計算していませんね。

問題は、その後の会話で、全く反省を促さず、グレードだけで登れる登れないを判断し、さらに上級のルートを勧める指導者がいました。

こちらが会話です。

当方:「白亜スラブ、出だしもピンが遠~くに1個。2個目もトラバースだから実質ノープロと一緒。落ちたら8~10m落下で地面。2P目は楽そうでしたが、離陸で、岩がはがれちゃった。3P目は、2P目で半分以上ロープ出たので、敗退できないため、行きましたが、右に言っても左に行ってもRCCしかないので、フレークがあるから落ちないから大丈夫という発想でボルト打ってる感じで、かなりグレードにゆとりがないとオンサイトだから大変そうでした。敗退はない、というので、行くんですけど…。

3P目の11のクラック核心部のほうが楽しそうだった。しかし、これはアンカーが見つからなかったようで解除の前に、50mロープがいっぱいになってしまいました。

ロープがいっぱいなので、少しビレイヤーが上がって出してやってから、登りだしましたが、意思疎通が悪かったので、登ってもロープがたるんだままだった(ロープアップされず)ので、残念賞。やっぱりあきらめてユマールしました。ロープのたるみがなくならないとセカンドでも、落ちたら、今立ってるところに当たりますよねぇ…?

ロープクランプをつけてフリーで登ればいいんですが、ユマールしか持っていなかったので。着いたら、アンカーが見つからなかったらしくて、ペツル一点に二人ともぶら下がっていました。

あと4mだったので、たぶん、切るところが違ったんだろうなとは思いますが、登っている最中にそれらしきところ、なかったんですよね。ので、うーむ。

船井ルートは、この感触から言うと、きっと難しすぎるだろうなぁと思いました。」

Aさん(指導者)
「あらあら、11のピッチの終了点が見つからずに通り過ぎたのですね。トポの通り、35mくらいであるはずです。それを越えてしまうと声が通りませんね。終了点は結構分かり易いと思ったのですが… 橋井ルート、Bさんなら大丈夫ではないでしょうか?」

Bさん(相方リードした人)

「11のピッチじゃないですよ〜 終了点逃して4p5pを繋げた形になりましたが、あと3mあれば終了でした。60ロープがやっぱり使える。50は、後悔する事が多いですね。橋井ルートやってみます!薄かぶりで楽しそう!」

このやり取りを見て、おかしさに気が付ける人は、そうそういないのではないでしょうか?

指導者のほうも、きちんとリードできていないリードクライマーを指導することができていない。ちなみにこのリードは、

・そもそも、敗退なしのロープ配分で行くだけの能力がない

・トポを見て、必要なロープの計画を立てるだけの能力がない

・カム配置が悪くてロープスタック

・終了点を見落としてロープが足りなくなる

というセカンドの私が、

 ・ロープアップされなくても自己確保で登ってきてくれる

 ・ロープいっぱいというコールが届かなくても、少し上がってコンテになりつつもロープを出してくれる

 ・パニック体質でない

というどっちかというとセカンドが連れて行ってやっている系でした。普通の技術の人なら、ロープアップされない時点でフリーズして終わりです。(下手に技術を出さず、フリーズしたほうが良かったと今では思っている)

■ そもそもまともなリードができていない人に、さらにレベルアップを勧める指導者

が、私が言いたいポイントは、今回はそこではなく、

 指導者の側も、きちんとリードできていない登攀をそうと気が付く能力がなく、ロープの保険がない無謀と言える登攀を推進してしまっている

ということです。これでは、まともなクライミング教育が広がるはずがありません。そもそも指導者が指導ができていないわけですから。

それはなぜか?

指導者も、グレードだけをルートに行く能力の判断基準にしているから。です。

■ つまるところ指導者への指導が欠けているもの

山岳総合センターの指導者たちは、何をどう教えるか?について喧々諤々の議論をしたそうです。

長野の会で、ツヨツヨクライマーが集う、CMCという会がありますが、山行計画にダメ出ししてくれます。

私は、山梨では3つ、福岡でも4つほど会を知っていますが、

 どの会も、登山者のレベルに即した適切なルートを選ぶ能力に欠けている

ように思われました。そもそも、指導者が適切な指導ができるレベル感にいません。

特にアウトドアのルートについてはそうです。

■ 正しい指導者像


これは当時のやり取りですが、下の指導者像が正しい指導者像です。

初心者は、プロテクションがしっかりしたところを登るべき

です。

真ん中の回答しているのは私ですが、Ⅳ級ノーピンの広滝スラブを登るように言われ、小川山の経験値と比較して登れるだろうと返答しています。グレードを見ればわかりますが、5.8、5.10レベルです。つまり、

 初心者に40mノーピンを平気で勧めてしまっている

ということです。

 自分の子供にこのようなことをさせますか?

 おかしいですね、当然。

これは、もし仮に、この初心者が落ちて死んだ場合は、殺人罪と言ってもいいかもしれません。ところが、この指導者にはそのような

 自覚自体

がありません。つまり、無自覚に事故、事故だけならまだしも、殺人に至るようなことを他者に推奨してしまっているということです。

まさに、私の父が、赤ちゃんの娘である私をプールに突き落としたのと同じようなことです。

■ 無自覚に死亡事故が起こしてしまうような精神状態は、どのような状態か?

無意識的無能

という状態です。NLPという心理療法で学習項目として出てきます。

ーーーーーーーーーーーーGoogle

無意識無能とはどういうことでしょうか?

1.無意識的無能(知らないしできない)

この段階では仕事において自分に何がどの程度不足しているのか気付いていない、つまり「知らない」ということを「知らない」ことになります。 改善が必要な点や学ぶべきことも気付いていない状態なので、この段階が最も深刻な状態です。2022/12/19

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簡単に言うと

 分かっていないことが分かっていない

という状態です。ほとんどのクライマー男性はこれです。クライミングのテキストはたくさんン出ていますが、かれらはそもそも、文字を読みません。

■ 新人だけでなく指導者も、自分が分かっていないことが分かっていない

つまるところ、

 新人クライマーだけでなく、九州では指導者も分かっていないことが分かっていない

ということのデータ取得ができた、というのが私の九州での経験のまとめです。

この人一人ではなく、米澤さんと樋口先生以外は、お会いしたほとんど全員の指導者が分かっていない指導者でした。特に福岡ではひどいです。鹿児島などのほうが良いのではと思います。

指導者が分かっていないから、無謀なクライミングが称賛され、異様なランナウトで、自己顕示するクライミングがクライミングの本質であるという誤解が解けないわけです。

40年前ですら、とっくに古くなっていたと思える内容を信じて、そして、それを後輩に広めているのですから、九州で事故が減らないのは、当然のことです。

私の相方のようにそれが好きでやるならともかく、私みたいな人は、ほとんど騙されたと同じことになってしまいます。

■ 同調圧力=洗脳 ということが多い

日本国では、

  洗脳

が、一般的に行われています。同調圧力がその洗脳に使われることが多いわけですが…。

自分の頭で考えましょう☆

時間がたとえかかったとしてもです。


2023/08/19

【ライフスタイルジョブ】登山家&サーファー

 生き方としてやっている仕事のことをライフスタイルジョブと呼びます。

この中に”クライマー”がないのが、残念ですなぁ… サーファーはあるので、サーフィンにおけるほうが、クライミングにおけるよりライフスタイルとしては確立しています。

つまり、サーファーをお手本にすれば、クライマーは大体方角的にはあっているってことです。サーファー移住で流行っている町とかありますよね。

あれのクライミングバージョンが必要なものです。


2023/08/18

【再掲】こりごりのクライミング

2019年2月の再掲です。

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■プロテクションが1個しかないピッチ…

今日は残念ながら宇土内谷はまったく氷なしでした。

仕方なく、昨日の比叡のルートがメインの活動になりましたが…驚いたことがありました。また知見が広がった。

登攀力にゆとりがあったので、勉強にはなったけど、分類すると、ひどい目に合った系な感じ(笑)

1)山頂に上り詰めて別ルートを下降するルート(つまりゲレンデではない)のに、山行計画書がない。つまりギアの指定もなく、ロープの采配もない… ので、計画者の意図が分からず適切な装備の準備ができない…

2)岩場につくと、装備指定がない=ゲレンデ だと思っていたら、ザックを担いで登らないといけないアルパインルートでした…。ならアタックザックを持っていったのに…。

3)しかも、オンサイトだからとリードを勧められ、仕方ないなーこれで断ったら一生言われるなーと思い、リードしたのですが、ザックを最適化していかなかったので、重い。

通常、リードクライマーはザックなしで、セカンドがリードする人の分を担ぐというのが普通だとこれまで学習していました…が、リードする人もザックを担ぐのです。え?! 聞いていないよと思いました。それだったら、アタックザックを持っていったのに…大変重かった。

4)リードしたら、2ピッチ目は30mくらいでしたが1本しかプロテクションがないピッチがありました…いくら易しくても、そんなのでは、まったく命がけの一か八かの登攀になってしまいます。

3)しかも、そのピッチ、カムでプロテクションを取る場所はいっぱいありました。しかし、カムはトポには書いてないし…

5)3P目で、案の定、私の登攀力では、ピンが遠く、スティッククリップで掛けても遠く、スタンスもホールドもリーチが遠すぎて出ない箇所がでてしまいました。これは…というので、そこでリード交代

6)4P目はあきらかに実力を超えるピッチでした。

7)このルートを勧められたのは、私が5.10cがRPで、5.10Aのオンサイトを取りだめ中で、5.10bだったらオンサイト出来る課題もあると、事前に自己申告したせいだそうです。ここを登れる人は、5.10cは登れないのだそうです。

8)グレードは言わないほうがいいと言われました‥‥しかし、グレードを目安にしないなら、何を目安にするんでしょう?

9)いかにも経験が20年くらいありそうな人が、グレードを聞いたら、「5.6とか」と言いました…後で聞いたら、野岳の11をレッドポイントしたそうです。????

10)私が見る限り、グレードを目安にするのは合っていそうでした…私が登れなかったところをその方は登れたからです。

11)とにかく、????マークが一杯のクライミングでした。

私は、

「取れるところで取らないプロテクションはかっこ悪い」

「山に一か八かはない」

と教わったんですが、なんだか、真反対な感じでした。

・プロテクションを取るのはかっこ悪い、

・山では一か八かを楽しむ

という山で、なんというか、こりごりした、というのが正直なところかもしれません。

私は初めて組む人を連れて行くのには責任があるので、このような雑なことはしないからです。

どうも、試してダメ出ししてやるって感じな、嫌な感じでした。

しかも、トップを変わってくれた指導者クラスの方、今日、マルチで墜落されていました…

うーん…なんかかなり、ギリギリ路線かも…

命がけを楽しむ、というか命を粗末にする活動という気がして、なんか納得感がない…

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すでに残置があるルートはアルパイン的性格ではあるがアルパインではない

例えば、比叡のルートとか…ボルトルートだが、あんなランナウトしてボルトの意味がないルートをスポートルートと言うことはできない。

しかし、ちゃんとしたアルパインのルートというのは、基本的に残置が期待できないもので、立木や灌木、雪、その他自然物で支点を取るもので、ハーケンとハンマーを持っていくほか、カムなどを持っていく…

が九州には、ランナウトしたボルトルートはあるが、ハーケンとハンマーのルートはない。カムのルートはあるが、残置無視というルートであり、ボルトルートを残置を用いないで登るということなので、だとすれば、アルパインのルートとは言いづらい…

未知のリスクに対応する力を楽しむのが、アルパインの愉しみだからなんだが…

イケイケ自慢が気になる九州ではあるが…実際のところは、カラビナにじか掛けしていいよ~とか、ホントはないんだけどズルでボルト打っといてあげたよ~とか、外の岩なのに人工ホールドつけておくね~とか、リードしやすいようにぬん掛けしてあげるよ~とか、そんな感じで、どっちかというと、これは

過保護

という現象なんではないか?と思うんだが…。ギアもロープも丸抱えで連れて行って、ロープワーク何も知らないのに、フォローにするとか…。5.12登れるのにフォローしかできないクライマーをありがたがって作るのは、要するにリード技術やレスキュー技術を教えないことで、

囲い込み

たいからなのかなぁ…。動機がよく分かりませんが、起きていることは、こんなことです。

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福岡で最も伝統的な山岳会
にも一時的に所属してみましたが、やはりだめでした。理由は…
・冬合宿が燕岳。燕山荘宿泊でないのがせめてもの救いですが、燕岳って…。雪2年目くらいの一般登山者の時に終わった山ですけど。まぁもう一回行ってもいいですけど、わざわざ九州から行くに値する山とは思えないです。せめて、蝶くらいは。
・夏合宿の本番ルートが、明神主稜…って(汗)。会に見切りをつけたとき、自分で登れる山として選んで、講習会であった人と一度、三つ峠で足合わせして、行きました。これくらいしか行けないなら、何のための会?って話になります。
・比叡 で、初登者にも名を連ねている方もいらっしゃっるにはいらっしゃるのですが、マルチピッチのルートで落ちていたしなぁ…。安全がより拡大するのではなく、リスクが拡大しそうに感じました。
せめて、山行管理くらいあれば、名前だけでも在籍してお茶を濁すこともできましたが、それもなく、逆にHP作ってくれと頼まれる側でした…。
というので、入りたくても入れないです… お金を払って面倒しょい込むバカはいません。
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【アクセスファンド】求人… フィランソロピーコーディネイター

■ 米国アクセスファンドから求人が発表されていました!

フィランソロピーコーディネイター (慈善事業コーディネイター)

https://www.accessfund.org/about/careers/philanthropy-coordinator

日本では、クライミング関連の職種が少なすぎる、という問題があります。


ーーーーーーーーDeep Lによる翻訳ーーーーーーーーーーー

概要

アクセス・ファンドは、持続可能なクライミング・アクセスとクライミング環境の保全に向けてクライミング・コミュニティをリードし、鼓舞する非営利のアドボカシー団体である。1991年に設立されたアクセス・ファンドは、国内800万人以上のクライマーを代表しています。私たちは、クライミング政策とアドボカシー、スチュワードシップと保全、草の根の組織化とアドボカシー、土地の取得と保護、リスク管理と土地所有者のサポート、教育を含む6つの中核的なプログラム分野でその使命を遂行しています。


アクセス・ファンドでは、資金調達チームの主要メンバーとして活躍するフィランソロピー・コーディネーターを募集しています。個人、財団、企業、クライミングジムなどから年間300万ドル以上の資金を確保する包括的な資金調達プログラムの実行をサポートするため、すべての管理プロセスを監督します。


フィランソロピー・コーディネーターはフィランソロピー担当ディレクターの直属で、ストラテジック・パートナーシップ・マネージャーと緊密に連携し、組織全体の同僚と部門横断的に働きます。このポジションは、寄付者とのミーティングのコーディネートや資料の準備、寄付者とのやりとりの追跡、助成金の期限の管理、助成金の提案書や報告書の作成、イベントの企画などを担当します。

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■ 専門技術を持ち寄って、クライマーの権利を社会と調和させていく、という組織的結束になっていっていない…

日本人特有の現象のような気がします。

過去30年で世界では働き方が変わりました。会社主義 → プロジェクト主義


登山&クライミング業界でも同じことが起こっており、

山岳会(=会社)から、プロジェクトごとに最適のメンバーを集めるプロジェクト主義、への転換が遅れている

のです。

会社=山岳会にいれば、むしろ、能力がない人と組んで、自分の命を危険にさらすことになるので、大体できる人から山岳会からは出ていきます。

さらに言えば、過去の流れに乗って、能力のないまま、ただ登山歴が長いというだけで、山岳上位団体の役職に就いた人が、何も成果も、出さないまま、地位に残っているため、本当に能力がある人が活躍しようにも、活躍のしようがない…ということが起こっています。

まぁ、能力を図る物差しが、 

 クライミンググレード & コンペ& 山の名前

だけのモノサシで、そのモノサシが不十分、という現実があります。

例:

1)高所登山によるモノサシ=山の名前 (例:K2)
→ 現代ではK2ですら、エベレストのように高所遠足化してしまって、実力を正確に表現できない。

対策:どのルートをどのようなスタイルで登ったのかと言うスタイル教育 

現実:九州ではマッターホルンノーマルルートが山の偉業だといまだに思われている…

2)フリークライミングによる現在の実力のモノサシ=クライミンググレード
→ グレードが瞬間風速(オンサイトグレードではない)ため、傍が、期待するほどはリードを任せられない。
→ ロープと岩の関係性を学んでいないので、グレード以外の理由で行き詰り、登れない
→ 単純に登るのが超遅い

例:5.12登れるというので、リードを任せたら、ロープがスタック
例:5.12登れます!と言っても、ビレイヤーとして人をグランドフォールさせる
例:5.12登れます!と言っても、ヨセミテのビッグウォールが登れない

3)スポーツクライミングによる現在の実力のモノサシ=コンペ優勝
→ 現実のアウトドアでのリスク管理能力が育たない
→ 登る以外の能力が欠如した人間になってしまい、社会に通用する職業能力がない
=アンバサダー以外の活動ができない、ビジョンを持ち自発的に自分の仕事を作っていくことができない

例:せっかくコンペで勝ったのに、クライミングジムのお兄さんしかやっていない(やれない)

と言うような結果になってしまっていると思われます。

その結果、株式会社日本と同じように、山岳会という仕組みは高齢化により、優秀な人は出て行った後のスカスカであり、誰も、アルパインクライミングをはじめ、アウトドアのロッククライミングをどう教えたらよいのか分からない、ということに陥っています。

今、地方都市で教えられているアルパインは、なんとエイドでした…。エイドによる記録が、いいね!をもらえたのは、40年前です…。

古いアルパインの世界に留まらないで、進化している世界であるフリークライミングのクライマーも、コンペで優勝するような特殊能力の持ち主ならともかく、一般の人は国内岩場のボルトは危険すぎて、フリーの価値観の枠組み(どこで落ちてもXやRが付いていない限り死なない前提)では、登れないので、海外で登る、というほうを主体として、あとはジム、ということになります。

海外で、好きにばんばん登れるというのは、一部のお金持ちの特権みたいなことになります。

そうなると、国内のルサンチマン(嫉妬)が怖くて、そうそう海外のクライミング体験をシェアすることはしづらいです。

バレエでは、ちあこチャンネルが、現代の国際的なバレエダンサーの在り方を配信していますが、クライミングでは、男同士の嫉妬…となると、配信できる人が、嫌がっても不思議ではない。

結局、安心して成果発表できるというのは、人工壁を登るコンペだけってことになります。

人工壁のスポーツクライミング=超・安全主義。結局、日本は、上手だけどリスクゼロの世界を突き進んだということになってしまい、よけいな波及効果で、リスク管理が肝である、他の世界…アルパインや外岩のフリークライミングでも、リスク管理お留守、です。

悲しきかな、日本登山界は、コンペ、つまりスポーツクライミングの世界に魂を売り渡した格好になってしまいました。つまり、全然、命はかからない、リスクフリーなクライミング。

(別に命がけしろ、と言っているのではありません。クライミングは恐怖を克服するゲームなのに、最初から恐怖がない土俵ではゲームの種類が違うと言いたいだけです)

そんな世界で「リスク管理が山の肝ですよ」という教育を行っても、なんのこと?となっちゃいますね。

逆に、その反動なのか、アウトドアで登っている人は、特攻隊張りの命がけ。(とも知らずに、命がけを他者にすら強要している無知…)

と言うわけで、非常にいびつな世界になっています。(=ガラパゴス化)

結果、日本での登山&クライミング界のゆがみは、

 遭難数が毎年過去最高を更新する、という現象

として現れていますが…

 登山&クライミング関係の職種の種類の乏しさ

にも、その歪みの端緒を見ることができます。

真に社会的責任とクライミングをめぐる社会問題に取り組む姿勢があるのは、小鹿野くらいなんではないでしょうかね?

2023/08/15

【パロディー】めっちゃ面白いクライミングパロディ


海外では、こんな風に、彼女見つける場、みたいになっちゃってるんですね~(笑)

英語が分からなくても、楽しめること請け合い。

2023/08/14

【現代クライマーのレベル感】今の人はこんなレベル感なんですよ vs ベテランの期待の差

【後進に向けて伝えたいこと。86歳 登山界のレジェンド 雨宮 節氏の話を聞くⅢ】FINAL

ヒマラヤでは、無酸素&縦走しましょう☆

というレベル感ができるはずないよなーということが分かる、現代クライマーのレベル感。

原因をコミュニケーションのミスに帰結していますが、そもそも、登山計画書、作ったのかなぁ。チャラすぎて脱力系な人々…

雨宮さんの期待と、現代クライマーの現実…

この距離感、分かります???


■ あなたの登山計画書にダメ出ししますサービス

があれば、少しは未然に遭難が防げるんじゃないですかねぇ…

ヤマレコやヤマップの記録を見ただけで、自分にも行ける!って思う、同調路線の人は多いです。

大体、65歳以上の高齢者は、山岳会にいても、地図持ってこない、ので、地図を持たない人がいた時点で敗退にします、と宣言して会山行したことがあるくらいです。(御坂山岳会)

大体、山岳会は、会員が辞めるのが怖くて、地図を持ってこない会員に強く言えない。
プライドがあるなら、それなりの内容のことをしてほしいですね。

現代の山岳会は、プライドだけで、それに見合う中身はすっからかんです。

福岡の老舗の会(山の会)でも、二人のクライマーを一人がビレイするとか、そんなレベル感。

それもこれも、教え方が分からない、から。

それで、ヒマラヤが縦走できる人、育つと思います???

2023/08/10

【提言】クライミングの町に、ホグレルマシンの勧め

 ■ クライミングって偏った体の使い方なんですよね…

特にボルダー。スポーツクライミングも、外岩と比べて、身体強度が高い。

いや、競争を旨とするために、身体強度で戦うように、壁のほうが設計されているっていうのが、原理なのですが…。

なので、普通の岩登りとは、まったく違う身体強度です。

アイスも、アイスクライミングは、リードも含め、誰でもできると思いますが、競技であるドライツーリングになったとたんに、いきなり身体強度が強くなります。

クライミングの場合は、指やひじ、肩、膝、腰にきますかね…。 スポーツを競技と捉える

考え方がそもそも、幼稚である、ともいえると思いますが、

 スポーツは楽しむためにする

というのが、成熟した考えですね…。

さておき、クライミングと言う運動動作は、全身運動としてみるととても偏っているので、ホグレルマシンはとても良いようです。

ホグレルは、整形外科のリハビリで利用されています。

私はアキレス腱のリハビリで伺った天神モビトレクリニックで知ることになりました。

開拓者も腰とか、きますし、クライマーは特にボルダラーは異様な猫背になっている人、多いです。

そういう人と、フレイル化して歩くのもおぼつかない人、極度の脊柱側弯、などの障害がある人も、一緒に使えるマシンが、ホグレルマシンです。

クライマーがトレーナーになり、地域のおじいちゃん・おばあちゃんの話し相手になりながら、フレイル化予防の運動すれば、地域にもクライマーは貢献できます。


2023/08/09

【提言】トップクライマーのYouTubeチャンネルを! その2

ユージさんのYouTubeチャンネルができないかな~と、ひそかに夢想しています。

ユージさんは、若いころ7年ヨーロッパで登っていますよね。その時、ヨーロッパの文化が気に入ったんじゃないかな…。

私が見た、ラオスの楽しいクライミングの世界も、ベースがドイツ人ですから、ヨーロッパ文明のクライミングです。


同じフリークライミングの世界でも、アメリカのヨセミテ系の古いクライマーの、命知らず自慢レベルで、日本のフリークライミング文化は歩みを止めていると思われ、「俺、ヨセミテ行ったことある」が、いまだに水戸黄門の、印籠みたいになってる。

それで、「ははー」ってひれ伏しちゃうのって、日本人クライマーだけですよ。余談ですが、”ヒマラヤ”もアルパインで同じことになっていますよねぇ…。

ヒマラヤもヨセミテも、普通の観光客、でも行けるところなのに…。

日本で一番高い山は富士山ですが、富士山に登れました!って人が山岳会に来て、ははーってひれ伏します?しませんよね? え、富士山?山のド素人さんが登る山、ですよね?

だから、場所の名前で、その人の実力を連想するのは、無意味です。特に、ヨセミテ、とか、ヒマラヤとか、漠然としすぎている場合。

ヨセミテのなんてルート?まで聞いて、そこを何時間で登ったのか?まで聞かないと、正確なことはわかりません。フリーなら、Aゼロしたのか、ちゃんとフリー貫徹できたのか、帰りでロープスタックしたりしなかったのか…

さらに、日本フリークライミング界の慣行の謎が、”フリーで5.12登れたら、ご褒美がヨセミテビックウォール”ってやつ…。 

ビックウォールってエイドクライミングですよね?だからフリーが登れることのご褒美には、全然ならないでしょう…。

日々、エイド技術を磨いて、20ピッチくらいは、一日で登れるようにピッチ数、稼いでいますっていう人が行くのなら分かるけど…。

フリーでRPで5.12が登れる、が努力の結果だと仮に仮定したら、ご褒美は、どこかの海外の岩場で、女性の初心者に僕が登ってあげるよーとやって、女性に感謝され、うまく行けば、彼女ゲット、というのが、定番ご褒美なのではないでしょうかね…? 男子の動機がモテ、なんだと仮定すると、の話ですが。

まぁ、女性には、もてなくても、男性同士で、わいわいと登って、楽しいクライミングをすれば、それは、その人のフリークライミングの努力に対して、ご褒美になるんじゃないですかね?

ふつーに誰もバカにされない、楽しいクライミングがヨーロッパ社会の人が海外で楽しんでいるクライミングですよ? みんな普通に楽しく登ってる。太っていても、なんのその、です。4歳だって登っています。

そーゆーノリが分かるYouTubeチャンネルって、ユージさんなら作れそう…だって7年も、遊んできたんですからね~ 

私みたいに2週間を2回行っただけで、日本式のクライミングなんてやーめた!と思っちゃう人がいたほど、日本と海外のクライミングカルチャーは違います。

日本のクライミング= 年功序列の忍従クライミング ビレイヤーはドレイヤー
海外のクライミング= みんなでワイワイと楽しく登るクライミング 誰も犠牲にならない

何の差?かと思うと、誰がえらいかっていう競争意識だと思います。

なんで競争心が湧いてくるのか?っていうと、現実認知能力が低いからではないかと思います。

もう、トップクライマーと趣味で登っている一般クライマーって、実力差ありすぎなんで、プロクライマー以外は、5.12も5.10も、目くそ鼻くそなんですよ?目くそが鼻くそ笑ってどうする?ってフツーに分かると思いますけど…

ボルダーで有段者でも、別にリードでは全然登れないとか、ですしねぇ…。リードは別の能力です。

そういうことが、日本にいたら、分からないみたいなんだよなぁ… 

ぜひ、ちあこチャンネル、フリークライマーバージョンみたいな、海外クライマーとフツーに交流する様子を描いてほしいです。人類皆兄弟。

ロッククライミングの良いところは、別に英会話なんぞできなくても、クライミングシステムの理解自体が、国際共通言語なところ、です。

ま、それが日本人クライマーが身に着け損ねているところなんですけど。

懸垂下降できないとか、ローワーダウンができないとか、自己確保の登攀方法を知らないとか、ロープの長さがたりない、とか、クライマーとしてあり得ないです。それらはマルチに行く前に身に着けるものです。

そういう人はフリークライミングしかする気がなくても、山岳総合センターか、都岳連の岩講習にでも行くしかありません。っていうか、行ってください。

ユージさんがYouTube動画作ってくれたら、全部英語・日本語交じりでっていうので、いいんじゃないですかね?

能力のある若い人は、とっとと海外でましょう。

おすすめ海外就職サイト:https://www.kaigai-shushoku.com/

日本の岩場は、ボルトが40年経過したカットアンカーなので、危険なだけでなく、アウトドアロッククライミングの適切な指導者自体が、ほとんどいません。指導者自体が間違ったクライミングをして墜落したりしています。

エイドクライミングによるアルパインの経験は、アウトドアロッククライミングで行う、フリークライミングの指導において、まったく十分と言えません。

結果、間違った観念を植え付けられている可能性があります。

AMGAインストラクターから教わるほうがいいですよ。何事も最初が肝心だし。

【動画】プロクライマー 平山ユージが語る「崖っぷちからの挑戦状 with ジミー・チン」| ナショジオ

【提言】トップクライマーのYouTubeチャンネルを!

■ トップクライマーのYouTubeチャンネルを

なぜなら、日本の男性社会は、いまだに年功序列型だからです。

「トップクライマーが情報発信していないのに、それを差し置いて、若い自分が情報発信してはバッシングされるのでは?」

という配慮が働いていると思われます。でも、そうやって、きちんとしたクライマーが情報発信しないでいることによる、

間違った情報伝播の弊害のほうが大きい

です。

アルパインでは、勘違い事例は、栗城さんです。栗城さん以前にも、全然アルパインクライマーとしては認知されていない、登山家・野〇健さんとか、いろいろ登山界には、実力が分かりにくいという問題がありました。

そもそも、アルパインのベテランの人たちも、地方の山岳会の指導者レベル程度の人は、エイドで登っているはずだと、勝手に現代のスーパーアルパインを誤解しているので、佐藤さんたちみたいなスーパーアルパインの記録を見ても、その世界のすごさが分かっておらず、スルーしています。

つまり、エイドで登っていないと明記していなければ、ベースはエイドだと思っているんですよね。

エイド=昔のアルパイン、チームオンサイト=現代のアルパイン、ですよ?

フリークライミングの世界は、グレードがあるので、分かりやすいのか?と思って、アルパインは、もういいや~安全なフリーを生涯スポーツにしよーと思ってきたら…フリーのほうでも、問題山積だった(汗)。

正しい教育が広がっていない。というより、めっちゃ勘違いした文化が広がっていた。それが幅を利かせているので、自分が間違っていることが分からない人が増えちゃって、その結果が、

 瞬間風速系グレード自慢

みたいな感じ。

本来は、カウンターバランスになる女性側からの抑止力も、全然、働いていない…男みたいな女性ばかりだから、と言う事情による。

本来は、海外のフツーの人がフツーに余暇に楽しんで登るフリークライミングって、
 
 どのグレードであっても、人それぞれ自分の限界にチャレンジ中なんだなー

ってことが分かるクライミングですよ。

「は?なんで5.9で登れねーんだよー」っていうような、心無い言葉を吐くパートナーは、パートナーではない。

5.9で登れないのは、5.9と題してある課題が、ホントには5.9ではなく、10cだったりするから、というのは、クライマーなら知っていて当然のこと、です。

参考:昔のグレーディングは辛い https://allnevery.blogspot.com/2019/01/old-school-grade.html

そのような意識しか持てないのは、現実を見れておらず

 ”クライミングをカッコつけるためにやる”

からでしょう。

自分がクライミングでカッコつけれると思うのは、現代レベルのクライミングについて無知だから

でしょう。

ちゃんとしたトップクライマーの実力を見れば、自分も頑張れば、30歳スタートの今からでもトップクライマーになれるという気持ちは、湧かないと思うのですが…。

なんで湧いちゃうか?というと、

 5.13なら俺だって

と思うからでしょう。

師匠の青ちゃんも、若いころ、ダイエットしたりなんだりして、やっとこさで、5.12登れたそうです(当時の12=今の13)。それでこんなの楽しくない!と納得して、フツーにショートでは、クラックとかアイスとか登って自分のクライミングを楽しんでおり、自分がカッコつけたいがために、人の命を危険にさらすようなカッコ悪いことはしていない。

体形が、アルパイン系で、歩荷が強く、体重が重い人は、指力とのバランスで、フリーは上級者になるのは難しい、ってことです。

かといって、体重落とすと、今度は、山で持たなくなるし…。

そうなると、妥協点が、比叡とか、白亜スラブみたいな、担がなくてよい、山岳地帯のフリーのマルチ、みたいなことになりますよね。あくまで妥協で、自慢するような話ではない。

寒さにも耐えなくていいし、ポータレッジもいらず。基本、お手軽コースだけど、登攀は楽しめる。

基本、岩のマルチは、アルパインみたいなチャレンジモードではなく、クルージングモード、みんなの使う言葉で言えば、エンジョイクライミング、で登るものです。

しかし、それも、ちゃんと知力が備わっていないと、登る前から遭難している登山と同じことをしてしまいます。


そんな”お気軽”ルートで、誰かの犠牲を伴ってまでして、カッコつけたいというのは、性ホルモンの働きだそうです。

が、それだけに、男子同士はよく分かっていて、自分がその過剰分泌されたテストステロンの犠牲にならないように、パートナー選びには細心の注意を払っているようです。

自分は組まないで、私に問い合わせが来ます(笑)。私は避けられている人の、順番繰り下げで、私に順位が回ってきて、一緒に登ることになったらしいのですが…。

弱り目に祟り目、みたいな感じでした。ほんと振り切ってよかった…。命拾いしたかもしれん。今でも、押し付けてくる人います…(汗)。

いや~、もう一回組むって、よっぽのバカじゃないとしないと思うよ?

あなたなら、組みたいですか? おんなじ程度のテストステロン過剰なら、いいのかもしれないですが、私は勘弁だな。

いやはや、ほんと、山岳総合センターで、総合的な実力をつけていてよかったです。あの登攀、ほんと、私がセカンドでなければ、やばい事件に発展していたかも、です。

佐藤裕介が語る「崖っぷちからの挑戦状 with ジミー・チン」| ナショジオ

2023/08/08

【提言】 日本クライミングもいいとこどりを。別に大和魂を失うことにはならない

■ 日本人の良いところとアメリカ人の良いところ

を合算したような、ティファニー・レイチェルさんの話を発見し、感動しました。

大学生のころ、日本で初の黒人女性教授のオモデレ先生が指導教官でした。授業は全部英語です。当然ですけど。でも、先生の野望は、バークレーに帰って、立派な家を建てることだったみたいだったからなぁ‥。

ティファニーのご両親は、敬虔なクリスチャンであることが分かる話し方で、アメリカ人の中でも立派な人たちであるように思いました。

日本では、バスが一日一本しか来ないような超田舎に住んだみたいで、人種差別もなく日本人の一人として生活したようで、日本の田舎の悪いところ…男尊女卑&よそ者排他…は、出ていなかったようです。

たぶん、日本では

 人種

には差別が行かず、同じ分の差別が、

 性別

に行っており、子供は性差別に関しては、除外だから、気にせずに大人になれたのかも?

■ 銃を持たないと生活できない世界

ただ銃乱射事件がしょっちゅうあるような世界と比べると、日本は天国だというのは、ほんとその通りかもしれません。私も、SFに住んでいたころ、BFのデイビッドから、「あぶないから」、と小銃を持たされていたことありました。

日本人かどうか?ってアメリカでは、分からないですよね、中国、韓国、日本、みんな同じ認識をされてしまいます。なので、海外では別の意味のストレスいっぱい。特に女性で一人旅とかは、私はレイプの危険が怖すぎてできませんでしたね…特にアメリカの田舎方面…中西部とか、特にそうです。

ところで、ティファニーですが

新しい日本人として期待。

同じようにクライミングも、日本の良いところと海外の良いところを組み合わせた、

真に時代の要求に合っているインストラクターズマニュアル

が必要です。スーパーアルパインでもなく、選手クラスのフリークライマーがやる記録を求める登攀じゃない、
 

 普通の人がやるロッククライミングの指導者マニュアル


です。

指導者への指導

が、最も欠けているものです。

いうなれば、ティファニーの親がいないって感じですかね?

■ 日本育ちのアメリカ人が経験するアメリカの現実!日本とアメリカの人種に関する考えからの違いとは?

こちらが親。こんな素晴らしいアメリカ系日本人を作ったのは、素晴らしい親だった。