2023/05/05

【教訓】”ちゃっかり”している=サブパーソナリティ「マニピュレーター」がクライミングで発現すると?

■ マニュピュレーター

人間関係やクライミングをしていく中で、

 他人を操り、自分の利益を追求することが目的である

「マニピュレーター」

というサブパーソナリティに出会うことは多少なりとも、すべてのクライマーに起こりえます。

見分けるためには、以下のポイントに注目することができます。

 1)一方的な話題や興味を持つ人:

一緒に登ろうと言っているのに、一方的に相手が登りたい課題ばかりにつきあわされることはありませんか? クライミングでは、これは

ドレイヤー

という言葉で有名になっています。一方的に、自分の都合にばかり拘る人の場合、避けたほうが賢明です。

マニピュレーターは自分の話題にこだわり、相手の話を聞こうとしないことが多いです。

また、会話の内容には決めつけが多いです。

例:「今どきの男なら、5.12は登れて当然」(実際は、18歳の男性でも、女性の私より登攀力が低い人は珍しくありません)

また、自分にとって有益な情報や人(強い男性)にだけ興味を持ち、それ以外の人や話題にはあまり関心がない女性クライマーは少なくありません。

そのため、相手にも自分と同じ価値観を考えるため、過剰にいかに自分が役立つクライマーか、PRしたりします。

例:「中国語が話せるから、台湾クライミングツアーに連れて行くと便利」などの過剰なPR。現実には、今の時代は、機械翻訳があるので、別に語学力は有利な条件にはなりません。あって便利くらいな程度です。

2)    偽りの協力的態度: 

マニピュレーターは、自分が目的を達成するためには、他人を利用することが必要だと考えています。

そのため、相手に協力的な態度を装い、信頼関係を築こうとしますが、本心はそうでないことが多いです。

例:「小川山レイバックに連れて行ってあげるよ」と言って、実は自分の本気トライに他人のロープを使いたいだけ。どういうふうに誘えばついてくるか?という発想になっている。

3) 情報の操作や隠蔽: 

マニピュレーターは、情報を操作したり、隠蔽したりすることで、相手を自分の思うように操作しようとします。

たとえば、自分の実力を伝えるのに必要な情報を故意に伝えず、自分に都合の悪い情報を意図的に隠したりすることがあります。

例:何度もヨセミテに行っているが、どのような登攀内容だったのか、内容を知らせない。知らせてしまうと、実力が分かってしまうため。そのため、ヨセミテという言葉だけが一人歩きをする。グレードについても同じ。ロクスノに挙げられる記録についても同じ。

4)意図的な嘘: 

マニピュレーターは、自分の利益のために意図的に嘘をつくことがあります。そのため、相手に対して不信感を抱くことが多く、常に注意深く相手の行動を観察することが大切です。

例:意図的にアイススクリューを忘れたことにして、自分のリードに相手のプロテクションを使わせてもらう。 (クライミング界の内部ルールでは、パートナーには親切にするルールになっているため)

予防策:ギアの確認を登攀前に一緒に目視で行う

例:意図的に自分のロープを汚し、それを水で洗う。すると、パートナーのロープを使って自分はリードすることができる。上記と同じ。

予防策:ロープは各自自分の責任で用意するという共通認識を確立する。現場ではロープの貸し借りをせざるをえないので、一緒に登りにいく人のロープに対する認識を確認する。

「クライミングロープを濡らしてはいけないことは知っていますよね?」等。

5) ゴールドディガー的な振る舞い: 

マニピュレーターは、お金やグレードによるクライマーとしての自分の地位にとって有利な条件を追求するため、あるいは自分の目的を達成するために、他人を利用しようとすることがあります。このような場合、相手が持っている便益…いつでも呼んだら来てくれるなど…に対する執着が見られることがあります。

例:相当ひどい暴言を吐いた後で復縁を期待する。相手の人格を否定するような言動では、それは関係の終了と同じ意味です。

これらのポイントを踏まえて、相手の行動や態度をよく観察することで、マニピュレーターを見分けることができます。

ただし、すべての人がマニピュレーターというわけではないため、相手を決めつけることは避け、冷静な判断を心がけることが大切です。

■ まとめ

若くして亡くなった弟への投影が起きたため、自分より年齢が低い男性に対して、過剰な同情心…休みが取れず気の毒、などが働いてしまい、必要以上に、愛情と思いやりを発揮しすぎてしまった結果、テイカー&ギバーの関係になり、心の栄養が足りなくなり、うつ病になりました。

相手によると、その立場にちゃっかり入ってきたいと目をつける人がいます。これは相手によります。

今後は、認知の歪みを取り除き、きちんとマニピュレーターを見抜いて、避けて通ることにします。

■ 良かったこと

しかし、おかげで良いこともありました。

・クラックのテーピングを覚えることができた

・九州の全体の岩場を一巡できた

・自分の認知の歪み…弟への投影と自分が深く弟を愛していたことに気がつくことができた

2023/05/04

【AIによるリライト】カサブランカのグレード改定について思うこと

 以下の文章は、当方ブログのAIによるリライトです。

■ カサブランカのグレード改定 10A → 10B

「カサブランカ」がグレード改定されています。

改定の話し合いや実施方法がどうだったか、興味があるけれど、私自身は文句はありません。

もともとの「カサブランカ」は、小川山で、最も基本的な5.10aのクラックだと言われていました。

入門者用です。

そのため、よく指導中のガイドに利用されています。ガイドが、横にグリグリでぶら下がりながら、講習生が設置したカムが適切に配置されているか?を確認しています。

しかし、「カサブランカ」は、クラックの人気ルートのため、そのような”練習用途”に用いると、長い列ができて、普通にレッドポイントやオンサイトで登れる人たちは、非常にイライラして待っています。

下手くそクライマーとして知られている私自身も、3回目のトップロープくらいには、だいぶ余裕を持って登れるようになりましたが、その後のことが問題なんです。

■ トップロープで登れたら、いきなりリード?

まさか、トップロープで楽勝で登るからって、プロテクション技術を磨くことなく、いきなりリードで取り付けませんよね? 

だからこそ、ガイドが横で監視しているわけで。

こちらの山岳会の男性たちと三倉のクラックに言ったら、男性がクラックを習得する方法については、無知で非常に危険だ、とわかりました。

つまり、プロテクションの技術を学ぶことなく、トップロープでの登攀がゆとりだ、というだけでリードに挑戦する、という方法論だったんです。

私自身も人のことは言えません。まだ初心者の頃、小川山のレイバックで同じようにやってしまって、2回目にはビレイヤーを連れて行ってしまいました。無事カムエイドで降りましたが。

ガイドがぶら下がって、講習生のプロテクションをチェックするのはいいと思うんですが、それを「カサブランカ」でやるのはどうなんだろうか?

「カサブランカ」は「目標課題」であり、「練習課題」ではないのではないか?というのが私の見方です。そこは、各クライマーで意見を戦わせてもらいたいと思います。

■ ”練習課題”を提案

このような状況にカサブランカがあることを踏まえ、入門者がカムへの信頼を築くために時間をかけて登ることができ、歩いてトップロープを張ることができる「練習課題」を小川山に設置することを提案したいとおもいます。

「偉大な芸術家でさえ、最初から芸術作品を描いていたわけではない」というように、練習課題があってこそ、「カサブランカ」は目標となる課題になるんです。

そうなると、入門者に合わせてグレードを改定する必要はなくなるでしょう。

 


【AIとの対話シリーズ】AIはピオレドール受賞者がお嫌い

 ChatGPTが出してくる実力のあるクライマー一覧に疑問をもったので、日本のクライマー名をあげてもらったら、スポーツクライミングでの大会優勝者しか出てこない上、その内容も間違ったものだったので、これは

ファクトチェックが必要

と思い、一番わかりやすい実績である、ピオレドール賞受賞者をまとめようとしてみました。

■ 日本語で頼んだ結果

日本人じゃない人が交じる。日本語の名前が間違う


■ URLを与えてから聞く (教えてから聞く)

このウィキペディアサイトを与えてから、英語でまとめてもらう。


 それでも間違う

 

しかも、正しい情報をくれとまで、おねだりAIかよ?

という結果なので、AIで生成したものについては、事実が間違っていることが多いということがわかりました。

AIの出現で、またゴミ情報が出現することになる。 

ゴミ情報が溢れかえっているおかげで、ゴミの中から玉を選り分けることができない人たちは、クライミングがなにか?ということがますますわからなくなる。

ということがわかりました。

もうすでにアルパインクライミングの世界では、

 残置ボルト使ってエイドで登るのがアルパインだ!

みたいな、超、かっこ悪い話になっていることが最近わかったんですが。

私は、最初から、現代のアルパインクライミングが、フリーで登ることを前提にして組まれているという前提でクライミングを教わったので…

思想的に中立のAIですら、まともなことが抽出できないのであれば、アルパインクライミングの荒廃は、ますます放置されることになっていきそうです。 

■ 良いニュース

逆に言えば、AIで生成したと言えども、その内容をどう扱うか?については、発信者に著作権を求めて良い内容だということがわかりました。

ファクトチェックにおいて発信者の思想が、必要だからです。

自信をもって自分の著作として発表することができるということですね!

 


2023/05/03

【ヘルスケア】クライマー指ではなく、リュウマチだったりして。

 

手の指の関節の痛みはリウマチよりも更年期!

このドクターの動画も、ヘバーデン結節の解説です。https://youtu.be/-YVoH2bhcQ0

Spotfy MP4

AIが音声読み上げが得意なことを知りました。お試しMP4。

音声生成ではきれいだったのですが、ローカルにダンロードして、アップロードし直すとデータが飛んでいるようです。CPUパワー足りないんですかね…

2023/05/02

アマゾンのクライミング本リスト

本を読むのが趣味です☆

 https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/english-books/98400011/ref=pd_zg_hrsr_english-books

しっかし、日本語に翻訳されているのが、ほんと少ないですね・・・これでは、日本のクライマーは英語ができなければ、大変不利でしょう。

今どき、翻訳は、機械翻訳がやってくれますが、英語で読めるようになるほうが楽しいし、英語で会話できるとクライミング以外の別の効果もありそうです。

せっかくなので、クライミングをしりたい!を英語学習の動機に利用してみてはいかがでしょうか?

【AIとの対話】リン・ヒルのクライミング哲学

こちらから音読で聞くこともできます。(音読さん利用)
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■最高点

彼女の理論の一つに、「最高点」(High Point)という概念があります。

これは、クライミングルートにおいて、自分が到達できる最高のポイントを見極めることが重要だという考え方です。

つまり、自分が今の時点でどこまで登ることができるかを正確に認識し、そのポイントを目指して全力を尽くすことが重要だということです。

■ 練習とパフォーマンスを分ける

また、リン・ヒルは、クライミングにおいて「練習」(Practice)と「パフォーマンス」(Performance)という二つの概念を重要視しています。

練習とは、新しい技術やスキルを習得するための取り組みであり、

パフォーマンスとは、自分が既に習得した技術やスキルを活かして登ることであり、

その二つをうまくバランスさせることが重要だと考えています。

■ コントロール

さらに、リン・ヒルは、「コントロール」(Control)という概念も重要視しています。

これは、自分の身体やクライミングにおける動作について完全にコントロールし、細かな動きや姿勢を意識することが、高度な技術を習得するための鍵であるという考え方です。

■ フォーカス

クライマーは、集中力を持ち、不要なものを除外することが重要です。

特に、登攀中は、周囲の騒音や他のクライマーの動きに左右されず、自分のペースを保ちながらクライミングすることが大切です。

■ 自己評価

クライマーは、自己評価を行い、自分の能力と限界を正確に把握することが必要です。

自分ができることとできないことを正確に理解し、それを克服するために必要な練習を行うことが重要です。

■ 成長と変化

クライマーは、自分の成長と変化を受け入れ、それに応じた目標設定とプランを立てることが必要です。また、クライミングに取り組む上で、自分自身を常に改善するために新しいアプローチを模索することも大切です。

■情報源

 リン・ヒルのクライミング哲学に関する書籍としては、以下のものがあります。

    Climbing Free: My Life in the Vertical World - リン・ヒル自身が書いた自伝的な書籍で、クライミング哲学や彼のクライミング経験について詳しく語られています。

    The Rock Warrior's Way: Mental Training for Climbers - リン・ヒルが共著者として参加した、クライミングにおけるメンタルトレーニングの本です。クライマーがメンタル面での課題を克服し、自己実現を達成するためのツールとして役立ちます。

    Training for Climbing: The Definitive Guide to Improving Your Performance - エリック・ホーケという著者が書いた本ですが、リン・ヒルが序文を書いており、クライミング哲学についても触れられています。

また、リン・ヒルの公式ウェブサイト(https://www.lynnhillclimbing.com/)には、彼女の哲学や思考についての記事がいくつか掲載されています。

【AIとの対話シリーズ】クライミングメンターに必要な資質とは?

 知識、コミュニケーションスキル、パッション、リーダーシップ、不屈の精神力の5つです。

  1. エキスパートな知識: クライミングの基礎知識から上級者向けの技術まで、幅広い知識が必要です。また、クライミングの安全に関する知識も重要です。

  2. コミュニケーションスキル: メンターはクライマーたちとのコミュニケーションを通じて、アドバイスやフィードバックを提供します。コミュニケーションスキルが高く、わかりやすく説明できることが重要です。

  3. パッション: クライミングに対する熱意や情熱が必要です。メンターとしての役割は、クライマーたちに自分自身のパッションを伝えることも含まれます。

  4. リーダーシップ: メンターは、クライマーたちをリードし、彼らが成長するために必要な道筋を示すことが求められます。リーダーシップスキルを持つことが重要です。

  5. ポジティブな態度: クライミングは難しいスポーツであり、失敗や挫折がつきものです。メンターは、ポジティブな態度を持ち、クライマーたちに自信を与え、前向きに取り組ませることが必要です。

    クライミング界には、多くの優れたメンターがいます。以下に、その中でも代表的な人物をいくつか挙げてみます。

    1. リン・ヒル: アメリカのクライマーであり、クライミングのパイオニアの一人。トレーニングやテクニックについて独自の理論を展開しており、多くのクライマーたちから尊敬されています。

    2. アンジェラ・イースト: イギリスの女性クライマーであり、女性クライマーたちのアイコンの一人。クライミングコーチとしても活躍し、多くの若い女性クライマーたちを指導しています。

    3. パット・アヴェリー: アメリカのクライマーであり、数多くの初登頂を成し遂げたトップクライマーの一人。クライミングのトレーニング方法について独自の理論を展開しており、多くのクライマーたちに影響を与えています。

    4. ハンス・フロイント: ドイツのクライマーであり、多くの登山家たちを指導してきた名トレーナーの一人。クライミングの技術やトレーニング方法について、数多くの著書を出版しています。

    これらの方々は、クライミング界で高い評価を受けているだけでなく、メンターとして多くのクライマーたちに影響を与えてきた人物です。


    ハンス・フロイントは、多くのクライミングの書籍を出版しています。以下に、その中でも代表的な書籍をいくつか挙げてみます。
  6. "Training for Climbing: The Definitive Guide to Improving Your Performance"(「クライミングのトレーニング:あなたのパフォーマンスを向上させるための決定版ガイド」):クライミングのトレーニング方法について網羅的に解説しています。初心者から上級者まで、幅広いクライマーに役立つ内容となっています。

  7. "Gimme Kraft! Effective Climbing Training"(「ギミー・クラフト!効果的なクライミングトレーニング」):クライミングのトレーニング方法について、ハンス・フロイントとパトリック・マテロックによる対話形式で解説しています。エキスパートによる貴重な情報が満載です。

  8. "Climbing: Training for Peak Performance"(「クライミング:ピークパフォーマンスのためのトレーニング」):クライミングのトレーニング方法について、科学的なアプローチを取り入れた解説が特徴です。トレーニング方法だけでなく、栄養学やメンタルトレーニングについても解説しています。

    ■ 所感 

    どうも日本人男性の5歳児の大人化が、日本クライミング界の健全な発展には、まぁ当然だが、マイナスに働いたようである。(女性が家庭にいなくなったことの半作用か)

    それを差し引いても、男性では、世界的に見ても、

     クライミングメンター

    として成功している人はいないようだ。もし日本人で独自のクライミング哲学を発信できるエキスパートクライマーがいれば、世界的な権威となれる可能性が残されている。

    女性だが、リン・ヒルがフリークライミングに関しては、師事するにふさわしいクライミングメンターのように思われる。単に他の人物について日本では出版されたものがない、ということがあるが。

    AIで翻訳も楽勝になったんだし、若い人は、自分でどんどん原書を読んでいくというのが取るべき戦略のように思う。

    海外に登りに行きましょう。

     

2023/05/01

小川山のグレード改定について (簡単な教習所化)

 

 ■ カサブランカ 10A→ A10B

グレード改定になっていた…。

改定はどういう風に話し合われ、どういうふうに改定になったのだろうか…

(別に改定に文句はない。念のため)

カサブランカって、小川山で一番、基本的なクラックの5.10Aだと思うんですが…

そのため、ガイドさんが、横にグリグリでぶら下がって、講習生が設置したカムが決まっているかどうか?をチェックしながら登らせていました。 

おかげで長蛇の列で、普通に登れる人は超メイワク…なんですよね。

私も3回目くらいには、だいぶ余裕で登るようになったのですが…。その後が…です。

フレアしているので、TRでゆとりがでたからと行って、次は、リードって…そこは、なんか違和感ありますよね?

その後、三倉のクラックに行ったが…男子のクラックの習得の仕方が超怖いということがわかった…のだった。

つまり、

一度登れたというだけで、プロテクションの技術を学ぶことなく、いきなりリードで取り付く

という方法論だった。

ま、人のことは言えず、小川山レイバックでは、私も、「あれ?これ、登れるな」と思ってしまい、2度めでビレイヤーを連れて行ってしまったが。

というので、ガイドさんがぶら下がってプロテクションをチェックするのはいいと思うが、それをカサブランカでやるのは、いかがなものか?って感じではないだろうか…

カサブランカは、”練習課題”ではなく、”目的課題”、だろう…

それなのに、カサブランカでカム設置練習をやると、超・迷惑だろうなぁ…。

■ 提案: 練習課題

 ・カムへの信頼を築くために、時間をかけて登ってもいい、

・歩いてトップロープが張れる

練習課題として適しているもの

というものを小川山でも設置したほうがいいのではないだろうか?

偉大な芸術家だって、最初から芸術作品を描いていた訳では無い。練習課題があり、カサブランカは目標とする課題。そうなれば

  下手くそに合わせて、グレードを改定したりしなくて良いわけで…。

カサブランカが5.10bだと思って育った日本のクライマーは、ヨセミテに行ったらどうなるんだろう? 

ヨセミテって三倉グレードだそうでした。私はとりあえず、小川山レイバックはRPできたんですが、その程度で、三倉の5.9に取り付いたら、あちゃーってカムエイド状態でした。

ヨセミテに行ったら同じ事が起こるよなぁ。

つまり、簡単な教習所で教わったドライバーは運転下手、ってこと。それはやばい。

今、日本のクライマーが海外で強強なのは、日本の落ちれない外岩育ちだからだと思うんですが、ちがうんですかね?

■ 花崗岩グレードvs石灰岩グレード

小鹿野の問題は、石灰岩なので、現代のクライマーにとっては楽勝系のほうです。むしろ。

それに石灰岩のランナウトは、即、死につながる。大根おろしくらいの話では済まない。

石灰岩、私はジム育ちではないので、日本の石灰岩は5.8でも登れませんでした。スラブなら、10cまでRPできるのに。

ランナウトしていないラオスなら、楽しく登れ、6Aまで行けます。日本には、私が登れる石灰岩なんてあるんだろうか?ってレベルです。

それくらいスタイルがちがう。ちがうスタイルの登りを同じモノサシで語っているから、クライマー同士の喧嘩になるんだろうと思いました。

 なんせ、アルパイン出身のクライミングって、そもそも、信頼できないエイド用ボルトに細引きかけて、抜けませんように!と祈り、南無三!とやるのが、クライミングですよ~と教わっていたわけですよ。

それが叩き込まれた人と、基本的に落ちてもキャッチしてもらえる前提のフリークライマーが話をすれば、そりゃ、喧嘩になるでしょう… そもそも、何をクライミングだと思っているか?が大きくちがう。

高みへのステップにもフリークライミングのことは書いてありませんでしたし。

ちなみにリンヒルは著書の中で、さっさとアルパインは捨てていますよね…。スポーツのほうが彼女には合っていると思ったそうです。体操の演技と同じで、緩急やフローがあるのが気に入ったそうです。

バレエで言えば、パの繋がり、アンシェヌマンですね。私はアイスクライミングが好きでしたが、それはバレエのワルツステップと同じだからです。岩では、私のフィジカルではパが繋げられないから、好きではないです。特にカチ系課題。指痛くなるだけでおしまい(笑)。

昔は、5.10Aだったカサブランカが、10bに改定になったのは、現代のクライマーが下手くそになったこともあるが、山岳会による教育システムが存在しなくなり、先輩に連れられて、トップロープで岩に慣れるという時期を過ごすことができないためだろうと思う。

誰だって3年フォローで育成してもらえたら、5.11くらいは登れるようになるものなのだ。

しかし、後発クライマー(クライミング界の弱者)で、なおかつ師匠についていた私でも、湯川を1日登り放題しただけで、次からリードしているんだが(デゲンナー5.8)、それでは、ガタガタの湯川のプロテクションをきちんと決める根拠にはならないであろう…

ベテランでもプロテクションの習得は技術指導の仕方がわからない… 新人はトップロープが自分で腫れないので、自学自習もできない…となれば、八方塞がりになる。

とどうなるか?こんなコミュニケーションがまん延するのである。

 

とにかく卑屈にならないといけなくなる。それが

ラオスの岩場がいい理由
日本の岩場がよくない理由

それで、安物を大金出して買わされる羽目になる。そこにガイドが群がる。

そういう話になっているのが日本の岩場だよなぁ…

関連記事

https://allnevery.blogspot.com/2020/03/blog-post_26.html

2023/04/30

黒田さんの登山時報20号の論文 抜き出し

■ 2007年の15年前は、2023年の31年前

2020年でも2007年に書かれた事情と何も変わっていなかった九州…かなりやばいです。

私のような非力な女が、こんな殿方たちとお付き合いしていたら殺されるぅ!と鬱になるのは、普通のことでしょう…

九州の人は読んでなかったこと、確実でんな。 

私みたいな後発の市民クライマーが読んでいなくても、普通だけど、登山歴40年です!って胸を張っているような、会を率いているような人は、読んでいなくても、分かっていて当然のような内容でした。

これが画像でアップされており、文字のロボット検索に引っかからないことが、知識普及の妨げになっているのでは? 文部省なのに、ITリテラシーが弱いってことでは…? 

そもそも登山時報はKindle無料で出すべきでは?

 

1)クライマーの能力低下問題。

2)日本ガラパゴス問題

3) バッドビレイ問題

だめボルト現役問題


 

5)迷ったらハードブッシュ問題

4) フリー下手すぎ問題

比叡のマルチで、山本さん、落ちてたよなぁ…

6)アルミハンガー問題

7)若者が下手くそすぎる問題

40台でスタートした私が登れるとこくらい、普通にのぼれるようにならないとねぇ… 

僕、ボルトルートでいいです、ってトラッドよりボルトルートのほうが危ないです。

ついに悟り?! 読了・『「五歳児の大人」とそのまわりの人のための心理学』

■ 夢中で読了

いやこれは… とズバリ、これが、

 アクセス問題満載のクライミング業界で起きていることかも?

みたいな、本だった。あんまり、ピンポン!感があったので、夢中で読んでしまった…久しぶりのページターナーであった。

https://amzn.to/446KhV4 

なんで俺のことを分かってくれないんだ!って責められても、いや、それ、無理…みたいな感じのことが多かったクライミング業界… 

…そういうモロモロの理解不能の未消化な気分にウンザリしている人にオススメ。

■ これを読んで楽しめる人

アクセス問題でウンザリして愚痴らずにはいれないみたいな立場の人…JFAの人?…などは、これを読んでみると、そうだ!そうだ!と感じ、溜飲が降りること、請け合い。

■ 逆転親子の子供側だった人、師弟関係で、なぜか自分が世話を焼く側だった人

どうも、5歳児の大人は、自分の子供に、親役を求めてしまうようである。いわゆる、逆転親子、という状態である。

わたしと母の関係も、逆転親子。なので、私は、私に逆転親子を求めて来る人を慎重に避けている。

一方で私は父親との関係を築かないできたので、男性で、女性に母親を求めて来る人を正確には選り分けることができないみたいであった。

父親になった後、男性は、娘に妻に満たしてもらえなかった母親役を求める人もいる。その母親役を担う娘役を、山の後輩に求める人もいる。

基本的に、社会的に見て、どこにもかわいそうな点がないのに、俺をかわいそうだと思っている人は、 要注意である。

もう、学習したかも(笑)。普通は、いわゆる”弱者”とは、山の世界では、女性の方で、体力で普通に勝っている男性の方ではないでしょう。

でも、そういう人の中では自分が弱者だもんね…やってもらって当然みたいな事になってる。

というので、いやー もう騙されませんよ(笑)?

しかし、この本は、ほんとに、クライマーの現状を表しているような気がします。

■ アクセス問題の元凶だったかもと自覚のあるクライマーのあなたが大人になる方法

大人になれないでいる人が、一番苦しんでいる人でもあるので、その自覚がある人は、一度読んでみたらいいのかもです。 

苦しんでいる人の定番の行動=女性に母親代わりを求めても、女性は面食らうだけで、救いは起こりません。 妻は母親にはなれません。クライミングパートナーは、母親役にはなれません。

そういう人が大人になるための方法も、最後の方にちょろっと書いてあります。

 ・周囲の好意を期待して何かをしない 

 ・嫌いな人とは距離を置く おだてに載ってその人に尽くさない

 ・ 拗ねる、僻む、ぐずる、妬む、などは、全部、甘えの欲求。「誰も私の気持ちを分かってくれない」というのも甘えの欲求。汲み取ってもらわなくても構わないと腹をくくる。

つまり、開拓は好きでやっていることなのに、大変なんだぞ、などと言わないことである。

本当の利他の行為なのは、リボルトであり、開拓ではない。

 ・幼稚さを認める勇気を持つ 

クライマーの場合は、幼稚なまま生きるしかない=責任を負う能力がないのだから、権利も主張できないと諦めること

 「ごめんね、初登者だけど、リボルトの責任を負えるほど、心が成長していなかったんだ」

と周囲に認めることである。それが自己受容で、そこから、「では、社会が、助けてあげましょう」と始まる訳である。

 ・人から何をしてもらったか?の日記をつける 

してもらったことは覚えていないのがクライマー(笑)。してもらったことをじっくり感じると、大人になれます。



2023/04/29

「五歳児の大人」とそのまわりの人のための心理学

■ ”5歳児の大人”

クライマーってこんな人が多いんですよね…

私は趣味でクライミングをするようになって、”?”と感じる出来事が増えました。

例えば…

・山登りに行っているのに、「オレ○○高校卒」。

・子供が6人いるということが、なぜかオレってかわいそうだよね~ってノリで周囲の同情を買うためのネタになっている。

・もうメタボになって登れないのに一升瓶を担いで雪山に行き、仲間を凍傷に陥れる

菊地さんの本によると、昔はクライマーって、社会不適応者の集まりだったのだそうです。たぶん、それがかっこいいって価値観になっていたみたいなんですよね…。

昔はタバコ吸っていたのがかっこよくて、今はタダの迷惑行為になってしまったのと同じなんだろう…

なので、フィクションではなく、ほんとにココに書いてあるように

 5歳児の大人

です。

 

 

結果、

  アクセス問題という社会問題

になっているのです。

その解決の糸口を掴みたくて読みました。

正常な他者の目には、”自分で招いた結果”にしか見えないことに対して、その事件を引き起こした当事者は、被害妄想を持っているってことです。

そして、同情を求めています。

■ だめクライマーは、”脱抑制型アタッチメント症候群”

大人としての正常な社会性や責任感を身につけそこねた人は、嬉しい、悲しい、から始まって、豊富な感情ラベリング… ”これは嬉しいという感情だ”、とか、”悲しいという感情だ”、という感情への名前付け(ラベリング)を養育者から、もらえなかった人たちなのだそうです。

だから、例えば、自分のほうが間違っているのに、逆に権利意識や被害意識を持つことになります。

権利意識だと、盗人猛々しい、ですし、被害意識だと卑屈です。日本の自虐史観みたいな感じです。

小鹿野の件をロクスノで読んで、それが起こっていることを確認しました…。

業界で、かなり有名な人が、そうだったので驚いた…。

尊敬していた人もいたので、残念に思いました。

たぶん、クライミングというのは、現実逃避やアディクション(依存症)という一面があるので、クライミングの上手下手は、現実逃避の量や依存の量でしかなかったのかも知れません。

どんな活動も、その人の人間的成熟を高めるために行われると、良い方向に働き、そうでないなら、結局は、社会の厄介者、迷惑としかなり得ないもの、のような気がします。

■ 解決に向けて

この本には、解決案は示されていませんが、昨日アタッチメント障害のセミナーに出て解決案を教えてもらいました。

おそらくアタッチメント理論でいくと、そういう大人は、

 脱抑圧性アタッチメント症候群

 なのです。親から基本的な良し悪しのフィードバックが得られなかった人たちです。

そのため、主体性を与えてしまう、と通常の大人が考えるような反応ではなく、感情が満たされていない子供としての反応…駄々っ子…をしてしまいます。

しかも、大人の屁理屈でやるので、コミュニケーションが裏面化、つまり、言葉上の本音と裏の真意がちがう、という心理学上の現象が現れます。

裏面化すると、その人の言う通りに、こちらが要求を飲んだところで、結局は、文面上の要求とその人が本当に願っていること=構ってもらうこと…は、ちがうので、問題は解決しません。

子供だったら、”よしよし”して欲しい、というのが真意なのです。しかし、大人はそれをストレートに言うことができません。

そこで、コミュニケーションは、袋小路化してしまいます。

つまり、こちらが相手を尊重しても、相手はこちらを尊重しない(平たく言えば、舐めていると言われる状態)が生まれます。

ああ言えばこういう、こう言えばああいう、と返され、出口のない、現状維持が続くだけになります。そうなると、相手のペースにこちらが踊らされることになります。

ので、相手に先手で、あり方を指示することが正解です。

”○○というあり方、態度をすると、ポジティブなフィードバックを返しますよ”と、こちらが価値観を示し、リードして、導いていく必要があります。

いわゆるリーダーシップってやつ。誤解しないでほしいのは、オレの言うことを聞け!とか、そういうのではないってことです。

■ 反応事例

例1)「俺、一高」 「俺、○○会社社長」

という人に対しては 一高とか、学歴を持ち出す前に、

「山登りは、学歴とか関係なく、自然と向き合って、自分自身と向き合うことなんだよ。

 安全に山を楽しみたいから、みんなで協力しあおうぜ。」

と最初に教えてしまいます。

例2)無謀な計画

ーーーーーーーーー

「阿弥陀北稜に行くぜ。一升瓶持っていき宴会した後、のぼろうぜ」

に対しては、

(子供バージョン):

「あのね、メタボで山登りに向いてない人が、こんなアグレッシブな計画たてても、それはちょっと危ないっていうか、ちょっと現実的じゃないよ。

山には、事前準備とか、体力とか、気象条件とか、いろんなリスクがあるから、危険だから、やめたほうがいいと思うよ。」

(大人バージョン):

「すみませんが、その計画は非常に危険です。

山登りは十分な準備と経験が必要であり、酒を飲んで登山することは危険極まりない行為です。山岳事故を引き起こす可能性が高く、他の人々の安全にも危険をもたらします。

私たちが山を楽しむためには、自己責任を守り、安全な行動を取ることが大切です。」 

…と返すだけの対応力が必要です。(ちなみに私には、この対応力はなかったです)

例3) 無謀な計画

「○○ルートに行こう!敗退無しで!」

(子供バージョン)

「ちょっと待って!敗退用ロープを用意しないのは、とても危険なことだよ。万が一に備えて、ちゃんと準備してから行こうね。安全第一だよ!○○は、またの機会に挑戦しよう!」

 (大人バージョン)

「敗退用ロープを用意せずにマルチピッチに挑戦するのは、非常に危険です。

もしも落ちたり、故障した場合、救助が困難な事態になりかねません。

登山は危険を最小限に抑えるための準備が必要です。

敗退用ロープや他の安全装備を持参することが、自分だけでなくパートナーと周囲の人々を守ることにも繋がります。

安全に楽しむために、適切な装備を持参しましょう。」

例4) 無謀な計画

「俺、インドアクライミングジムで、人工壁で、5.11が登れるんだ、北岳バットレス四尾根に行こう!」

「人工壁での技術と、自然の岩場での登りは異なるから、実際に岩場での経験が必要だよ。北岳バットレス四尾根は、かなりの難所だから、登山経験と技術が必要になるよ。

今は、自分の技術に合った山から挑戦していこう!」

例5)倫理逸脱

「登攀禁止の岩場だけど、誰も見ていないから登っていいよね!」

「周りに人がいなくても、登攀禁止の岩場は絶対に登らないようにしよう。

そのルールは危険を減らすためにあるんだ。

自分だけが危険を冒しているわけではなく、他の人にも迷惑がかかることがあるからね。登山は楽しいけど、安全第一で行こう。」

例6)倫理逸脱

「ねぇねぇ、この残置カラビナ、持って帰ろう!」

「カラビナを持ち帰ることは盗難にあたります。

登山者として、岩場を守り、他の人々の安全を考えるようにしましょう。

カラビナはその場所に置いておくのが適切です」

■ 子供の頃の自動反応

と、このような感じで、私の身に起きたことには、回答ができたハズです。

その場にいた私には、このような反応はできず、黙ってその場を立ち去るのが、精一杯の挙動でしたが…。

これは、子供時代に経験した、大人の大人げない行動に対する自動反応です。

子供は無力で、大人に反論したり、抵抗したりすると逆に、立場が悪くなるからです。

というわけで、”?”なクライミング業界は、私にとっても試練でした(笑)。

いい勉強になったってことかな。