2023/02/16

変化しないことは、問題があることの対遇です

■クライミングだって変わる

今は人工壁があり、ジムで誰でも登る時代になったのに、昔からの教え方しかできないから、漏れや抜けが出て、それで事故って死ぬ人が出る、と思います。要するに、

教える側の新人に対する認知が時代遅れ、

なんですね。

 


 https://amzn.to/3EaUggI より引用

■インストラクターも質で争う時代

今日はテニス二日目。昨日と違って、女性の先生のレッスンは運動量多かった。
どうもこのテニススクールは、講師へ競争原理が導入されているようです。
私が山梨時代に属したヨガスタジオも同じ路線でした…

昔の教え方は、教える側も、教わる側も、競争がなく、その状況に適応するだけが唯一の技術習得の道。相手が、靴からビールを飲め、と言ったら飲むしかない世界(これは物産でマジであったそうです)

今の時代は、テニススクール同士で競争があり、そして、スクール内でもインストラクターは競争にさらされるわけです。実際は、自分のレッスンが好きだという生徒は必ずいるので、個性的なレッスン内容でも、必ず生徒はいます。

ちょっと自慢ですが、私のヨガレッスンは売り上げ良かったです。スタジオには大分貢献したと思っているのですが。

クライマーとお金 新NISAを活用してエデュケイテットなバムになろう!

 ■ そもそもNISAって何?

「生活のための資金なら、投資しても非課税にしてあげるよ~」という制度のことです。

■ 新NISAで何が新しいの?

1)出し入れ自由

2)期間の縛り → 無期限化 (生涯非課税の枠がある)

 

■ 年に40万円貯金しよう!から、定年退職時に1800万円程度の貯蓄を持っていよう!へゴールが変わっているようです

正確には貯金みたいな性格の投資ですが。

非課税=国民よ、蓄えても課税せんよ、って意味なので、この変更をみると、年に40万円程度貯蓄する生活を国が想定していたのが、もはや、景気の波の振れ幅が大きくて年に40万は難しく、生涯1800万トータルで持っていればいいや、みたいなことになったっぽいですね。

国民的なトップクライマーだった谷口ケイさんが亡くなった時、700万円の貯蓄があった、ということが印象的でしたが…、適切な金融感覚の方だったんだなぁ~と思いました。

一般にライフプランニングの観点から見ると、子供がいない限り、働ける前提のある人は、年収と同等の預金があれば、それ以上あっても仕方ないです。

月収なども、必要以上に稼いでも…お金って、そのお金で何をするのか?のほうが大事なので、ガボっと税収に持っていかれるだけなので、賢い人は、必要以上に収入を上げようとしないと思います。

その釣り合っているところ…が、どこだと国が考えているのか?大体分かる制度がNISA…年金の代替えみたいな感じですね。

■ 白いお金に投資する (エシカル投資)

私は三井物産にいる頃は、事業性資金の審査をする上司のために、資料を作る担当でした。

ちょうどグロービスでファイナンスを学習し終わったところだったから…。

昔は、サラ金といえば、黒いカネということで社会が了解しており、例え、末端の窓口嬢みたいな職種だったとしても、そのような反社会的な会社に勤める前には、だれもが”このような会社ですが、いいでしょうか?”と聞くような社会だったのに、現代では立派な都市銀がサラ金を運用している、とかです。

つまり、あまりに低成長で利率が低いので、お金に対する倫理観が著しく曖昧になってしまいました…。

たとえば、UFJとかが、海外の工場に投資しているとして、その工場が、児童労働搾取していないと誰が言えるでしょうか?

結局、先進国の豊かさがあれやこれやの何十ものレイヤーを重ねて、搾取の構造の上に成り立っている、ということが、基本的に分かるのがファイナンスの勉強でした。

例えば、10数年前に福岡の筑紫野市に新設されたイオンの出資者を調べたら…あらー、オーストラリアの年金を運用する会社…いわゆる機関投資家、でした。
(潰れたら困る資金が入っているので、イオンがかなり安泰なことは確実ですね…) 

ということは、イオンでレジ打ちするおばちゃんは、資本家であるオーストラリア人の老後の安泰のために働いているのであり、けっして日本国民(お客様)でも、上司を養っているのでもないですよね(笑)。
 

日本人は、世界的に見て非常に低時給に抑えられているので、労働が生み出す価値のうち、日本国への税収となるのは最低限に抑えられ、国民の可処分所得も最低限に抑えられ、投資家だけが労働の余剰を潤沢に受け取る構造…なので。

予断ですが、日本人が割安労働なんで、最近しょっちゅう、外資から誘いが来ます…もう、現金ですよねぇ?

話は戻りますが、そもそも資本主義というのが資本家にならないと豊かになれないという意味でしたよねぇ?

…というので、投資をしない限り、豊かになれない。ところが、問題が。


白い会社がない…。

 世の中のあまたの会社から、黒と白を選り分ける作業は、ホント大変なのです。知的な作業的に作業量が多い。


鎌倉投信はそういう点を肩代わりする、白いお金に投資する投資信託です。


 

■ 基本はインデックス

ただ、インデックス投資より利回りは低そうです…白い会社は、やはり成長が地味。それでも過去10年で、元本割れしたところはないそうです。


120万円が141万円に最低の運用成績でもなるということです。

新NISAで投資信託の非課税枠が拡張されたそうなので、投資信託の運用を自分でできる金融リテラシー上級者は自分で選べばいいですが、選べない!という人は、鎌倉投信はおススメできると思います。なんせ、商品を選ぶのが難しいのが金融商品。

■ 同調圧力派はインデックス

なんも分からんという人は、インデックス投資が定番ですが、これは世間と同調するという意味です。

…余談ですが、世間と同調しておらず、40年前のまま固まっている九州のクライミングの在り方がいかに時代遅れか?ということを顧みると…世間の波にとりあえずは付いていくというのが、最低限の動きだということは分かるでしょう…

世間の流れについていくということは、世界恐慌が起きれば、そのまま価値が暴落するというだけなので、あんまり世界恐慌に対するリスクヘッジにはならないです。

世の中の流れについていくということ=変化に対して、そのまんま受け取る、ということで、まずは最低限、かな。

鎌倉投信には仕事(収入源)を見つけたら、口座開設しようと思っていましたが、仕事見つかっていないけど、口座開設することにしました。情報が得られます。

私が思うには、海外のホワイト企業から収入を得て、国内で運用するのが一番手堅いのではないですかね? あ、日本の税制で生きていたら同じか…

個人的には、私は、生活保護の対象になるくらいの米と塩しかないような低収入の暮らしから、丸の内OLとしてパソコン持って海外出張にバンバン行くという高収入ライフスタイルもやってみましたが、収入は高くなっても出ていく額も大きいので、残るのは同じなんですよね。

なので、収入はそこそこに抑えて、今の時間を大切に生きる方が若い方にはおススメです。

若さは二度と来ない。35歳のころ、「もう人生は終わりだな~」と漠然と思っていましたが、今、思うと、めちゃ人生のプライムタイムですね。

働くために生きているんではなく、生きるために働いているんだしね…今という時間は二度と来ません。

NISAが求めるくらいの貯蓄をやったら、後はゆっくり好きなこと…例えば、クライミングバム…をして過ごすのが良いと思われます。

アメリカのバムで有名なフレッド・ベッキーは、米国のバリエーションルートを登りまくった人ですが…投資で身を立てていたことで知られています。

公務員です、みたいな人が人生に飽きたがために、クライミングにアドレナリンを求めてやってきている日本とはわけが違いますね(笑)。

人生そのもののリスクにも真っ向から向き合っている、ということなのですから…

日本人が足りていないのは、向き合い力=自分で考える力、のような気がしてなりません。



2023/02/15

責任感200%の人 50%の人

■ 運転の助手

私はアメリカで生まれて初めての運転免許を取ったのですが…アメリカでは仮免取るのはペーパーテスト。(日本でもそのようです)


そのあと、路上に出るのですが、「こんなに簡単に免許取れていいのか?」と思ったので、日本では免許を取る際に最低でも路上研修が40時間と聞いて、40×1500円を人に払って運転教えてもらって、取りました。・・・がそれでも、日本で通用する運転テクとは到底思えなかったので、大阪で免許取りなおしました。一番厳しいという噂の都島の自動車学校。


一方、夫はというと、取るのが簡単な免許の学校で取って10年間一度も運転しなかったので、ゴールド免許。私が怖がって、夫に泣いたり怒ったり、色々な手段でお願いして、運転の再講習を受けてと頼んでも、シカト…。

私は夫の運転をしらふで見ていると怖いので、夫が運転しているときは、ナムサン、とばかり目をつぶっています…夫の運転で私が死んでも、まぁ夫だから許すか…
というわけ。夫だから仕方ない、と思えます(笑)。

アメリカの運転免許はマジ、怖いです。アメリカ人ドライバーかなりおおざっぱ。というか、道路自体が倍くらい広いので、おおざっぱな人を受け入れる寛容な道路があって成立しているおおざっぱさ。自転車や人、車は別のところを走るし…。

日本の道路とアメリカでは、日本で運転できる人はどこでも可能だと思いますが、アメリカで運転していた人は、日本での運転は微妙だと思います。大都市で運転していた人ならいいけど…
 

運転初心者のアメリカ人の友人が、気楽な感じに、仮免取ったから練習させてーと言ってきたけど、なんだかなーとなりました。アメリカのノリでは?聞いてみたら、日本の自動車学校は高すぎると。そんな理由かい…なら、助けられないな~と思いました。私は、アメリカでタダで免許取れるのに、自ら志願して有料できちんと教わって運転しているような人なので、ええ加減な人と同レベルにされたくない… 

車が大破したとして、責任を取るのは誰になるのだろう…。

これってクライミングでも同じだなぁ。

私はわざわざ、ちゃんと自腹を切ってお金を払って、山を教わるために、山岳総合センターに行ったんですけど…35人で女子5人しかおらず、初日に2人辞めて、最終的に2人しか残らなかったですけど…。

みんなそんなことはしないだけでなく、本でもちゃんと読んでいないですよね?そうじゃなきゃ、白亜スラブの登攀みたいなことになんで10年も登っててなるのか?よく分からない…

無責任な人(50%の人)は、200%な人(人の分まで責任を背負う人)に来る、っていうの、これかな?

2023/02/13

動物と暮らす

■ 悲しい現実

最近、北海道に行って、めちゃいい感触で、やっぱり私の故郷の九州は、まぁとんでもなく周回遅れというか、20年くらいフリークライミングでは遅れ、40年くらいアルパインクライミングでは遅れているんだな~と確信中です。

吉田ブログを再読して、私の中で止まった時計の針を再度動かしてみようかな~という感じ。

・層雲峡 ウグイス谷  http://blog.livedoor.jp/hardlucktome/?p=2

・協和温泉(500円)

・ワイド天国 石垣山

・テニス肘は、僧帽筋と肩甲舌骨筋硬直が原因

・登別海岸

・渚から来たもの(10a)、楽園(10c) 、楽園右ワイド(7)を登る。渚からは気温と潮でヌメリもあるが、コーナーのオフフィンガーと上部のフィンガーがあまく、グレードは今日の状態だと、10cはあると思った(ちなみに10aグレードをつけたのもY田である)。終了点までは、何とか歩いてたどりつける。

・ネコが旅立った3時間後、私は53回目のバースデーを迎え、30数年ずっと毎年100日以上ハードに登ってきたのだから、いくらケアしたって耐用年数ってものがある。

最後の猫ちゃんの死んだ辺りから私が知っている吉田さんで、私はだいぶ末期のころに吉田さんを知ることになったんだなぁ、と改めて再確認しました…。

■ 動物と暮らす

猫を溺愛していた吉田さん… 幸せな時間の大部分は、猫との時間に会ったみたいでした。

最近、馬を飼っている人と知り合いになったのですが、その人の投稿を見ていて、馬を飼うことの意味は、馬との心の交流にあると思いました。

犬は人を選ぶが、馬は人を選ばない、と言われています。馬の扱いを分かっていれば、選ばないってことなのかなぁ…。私はどちらの扱いも、まだマスターしていないのですが、すでにしつけが終わっている犬には、なかなか心地よいものを感じました。馬も同じなのかなぁ…と想像しています。

『大草原…』の中に、馬をブレークする、つまり、馬を馴らすというものがあって、気性の荒い馬をアルマンゾがブレークして、一人前になったね、と言われる、みたいな下りがあります。

■ 家畜?

そのように動物と愛情関係を結ぶというような場合、いわゆる家畜、という扱いの枠内に入れてしまうのは、葛藤を抱えることになるかもしれませんが…そういう葛藤を抱えられるのが人間の特権なのかもしれません。

こちらはジョン・シーモアの書籍から…

私のウーファー先でも、ブタを飼育した後は、カボチャ。カボチャは放任栽培だし、肥料喰いですよね。冬に蓄えておけるし。雌しべとおしべの数が、ある程度ないと、受粉しないので結実しない。気温の関係で、おしべばっかりとか、めしべばっかりとかに九州ではなります。北海道のほうが作りやすいのではないかと想像。



 人間は、食べ物を分け合うことができないのに、動物たちは、僕、さきっぽ食べるから、茎っぽいところはお願いね~とかしているらしい…。

できない人代表がクライマーかもしれない… なんでこんなのも登れねーの、ってなるよなぁ…。そりゃ、手が届かないからですよ(笑)。 

馬は、単独で飼うより、他の動物と一緒にした方がいいみたいなんですが…馬から見たら、人間も、ご主人様ではなくて、他の動物の一種なのかもしれません。

動物を飼う生活、ちょっと研究してみたい。

現代の一流の人のフリーソロは、昔の人のグレートクライム=現代の一般人の入門ルート

 ■ 山をやるなら、自分自身の力の正確な評価くらいできるほうがいい

と思いませんか?自分のことを不必要に卑下する必要はないですが、逆に、

大した山でないのを登って威張っている

というのも、かっこ悪いですよね? 自分のことが見えていなくて。

■ 一般登山=中高年の山、体力は楽勝で危険ばかりが大きい

私は38歳で、夫の仕事の転勤で甲府住まいになってしまい、失業して、ヒマだからという理由で登山をスタートしたのですが…、最初から雪の山ですが…、世間は中高年登山全盛で、65歳を超えて定年退職してから山に登る人たちと同じ”ものさし”で図られ、その挙句、まったく危なくない山で、「危ない、危ない」と言われるので、そうかな?と思い、雪山技術を教えてくれるというツアーに参加したら、とんだ、ムダ金だったという経験があります。

大体、40代女性の平均的体力だと、男性で力が落ちた60代と同じレベルの体力でした。

このレベルの体力なら、アルパインと一般登山のはざまにあるような、例えば、西穂沢だと、40代の私の方が65歳の師匠より足が強かったです。

 ほとんどの一般登山者はこのレベルまで自力到達できませんが、このレベルを現代の初心者で、一般のクライマーは充実させるべきだと私は思っています。登山以上アルパイン未満ということです。

■ アルパイン

一般登山から、押し出される形でアルパインに行くと、今ある体力や技術で行ける山を捜すということになります。これが一般の人は知識不足でできないんですよね。

(たとえば、阿弥陀北稜の前は大同心稜、とかです。大同心稜は、ノーロープ単独でも、フリークライミングやアックスを振る心得のある人なら、一般人でも行けます。核心は一か所しかないです。それでも単独=落ちれないので、ちゃんと見極めてくださいね。 )

一方で、今ある力で行くという内容ではありますが、アルパインをスタートしたら、新人=18歳大学生男子、という先入観があるような感じで、18歳の体力のピークにある男性と同じを求められているようで…、これまた、はてな? 

大学山岳部の新人がベースにあると、きちんと技術書でロープワークを学んでくることは、期待されていない。「僕、ローワーダウンできませーん」とかそういうのは、可愛らしいなと許されるようです。技術をきちんと学んでこなくても許される雰囲気ということです。

事例としてはこういうの。https://allnevery.blogspot.com/2023/02/blog-post_19.html

これが私には信じられないし、私は相手を許すことができないんだな。

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 イヤイヤ、命を守るのだから、教わるのではなくて盗むぐらいの緊張感、貪欲さでロープを結ばなくては!

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これはベテランの鈴木さんの弁ですが、私もそう思うんですよね…だって、落ちて死ぬのは自分ですよね。

でも、現実には、そういう盗む能力があるボルジム出身の若い人はめったにいないです。 

噛んで含めてすべてを説明しても、習得する率は1割程度です。”1を言って10を知る”の真反対です。

さらにアルパインの世界では、年配の人の方が、ビレイについての経験値が、人工壁上がりの人より少ないです。たぶん、人工壁の経験値がゼロだからだろうと。

まだ、クライミング歴3~5年程度の、私の方が、後ろにセルフをとったりして、きちんとビレイをしている…のに、二人を一人がビレイするような人に、文句言われる。そんな人でも重鎮として名前を並べ、ふんぞり返っていますが…それは、たぶん、勉強不足で実力が相対的に非常に下になり、下がり切って、38歳スタートのおばちゃんよりイケていないことが自覚できていないだけ、のようでした。(これ書くと、イケている人のほうが反省してしまい、ホントに自覚してほしい人からは恨みを買うんですけどね。若い人の自衛のために書きます)

つまり、相手が期待している新人像も20年前、下手したら、40年前のもの…。なので、相当何も独学してこない=クライミングの技術書を読んでこない不勉強な人でも、経験年数だけは重ねてしまえます。

現場だけの経験だと誰もいいにくいことを言ってくれず、明示的な知識にならない。フリークライミングをしようとしているのに、ずっとAゼロで登って登れたと思っているとか、そういうことが起こります。

■ フリークライミング

一方、フリークライミングの世界だと、

 ジムで練習してきた男性の初心者のレベル (5.11、ボルジム5級)

を求められるようで、私は初期に小川山でクラックを登ってくれる先輩と組んでいた時は、自分がセカンドで上がれなくなったら、問答無用で、プルージック登攀で上がっていきセカンドの務めは立派に果たしているのにも関わらず、「上手ですね」と嫌味すら言われる感じでした。

自分のクライミングを自己完結するのは、セカンドで連れて行ってもらえることの最低限の必要要件って感じですよ?

最近の男子は、みんな、それなしで私のところに来ますけど…。山の中の生活技術とかも同じですよ。なしで来られても困る。なんせピンチが来ても、山は人を選ばないのです。

(登れるだけ、で他がない人がなんか、チャッカリ、ビレイが確実な人を利用できてしまう…グレード至上主義だと俺のほうがエライからです。それは、おかしいです。まるで引率のお母さんにされてしまいます。私は自己責任率200%なのに、50%しか自己責任取っていない人のほうが優れた人ってことになっている。事例:白亜スラブ日向神

しかし、ボルジムで、5級が登れるようになってから、外岩、という流れで成長しているのではない、私のように、登山から入った人というのもいて、そういう人は

登山→鎖場→雪→沢→岩 → フリークライミング → 外ボルダー

と進むのが定番です…。たぶん、この流れが昔は主流だったので、ロープワークを山岳総合センターなどで明示的に学んでいない人も、セカンドや、リーダーに何年もかけて連れて回られている間に、暗示的になんとなく、分かるようになり、結果フリーに来たときには、だいぶロープの知識がついている、ということに昔はなっていたみたいなんですが、現代の人は、それでは時間がかかりすぎるうえ、何年連れて行っても盗むとかできないです。知性の方も昔の人より落ちているわけなので。現代は、大卒が登っているとは限らず、発達障碍児とか普通ですよ?

さらにボルジムの普及で、そもそも、ロープワークが目を皿にして盗むべき知識だという前提が壊れてしまって、登攀グレードが上の奴がエライという価値観に置き換わり、しかも、現代は、ボルジム→いきなり外岩フリーです。

ボルダリングは突破力のクライミングだから、持久力がいる、っていう発想もないし、ジムでスラブとか、クラックとか、ワイドとかあります?ないですよね?オーバーハングとフェイスに偏ったクライミングしかしていないのも自覚が生まれないです。

結果、突破力だけを持って、突出した能力の一つをもって、自分の能力と思ってしまいます。

つまり、算数だけが5なのに、五教科ぜんぶ5だと錯覚するようなものです。

逆に、ボルジム→フリーという流れの新人像を期待されると、もっと登れるはず、という前提が働いているので、私などはとてもついて行けません。当然でしょ、43歳スタートの人が、30代男性と同じスピードで強くなりますか?なりませんね?

私は伝統的な成長の仕方を重視し、雪、沢、氷と進み、確実な5.9を目指してきたので、そのやり方に確実性を感じています。(もちろん、日本の課題は、5.9の皮をかぶった5.11とか、ざらなんですが)

■ どこに行っても物差しが合わない

なんか…ずっと、世間が持っているものさしが、

 全く合っていない感、

です。不当に「そんなこともできないのか」と言われているような感じで、「なんだかなぁ」という感想です。

そのくせ、私のところに、パートナーになりたがって来る若い男子って、ほとんど技術力ゼロで、登れても、すぐロープスタックして、トップなんて任せられないですけど…。10年登ってるって自己申告する人でもそうですよ?

外岩なのにダイナミックムーブで取って、TR登るとか。リードで、ランジとかしないですよ? まあ、私も初心者のころはデッドで取っていましたが。

■ ものさしのほうが間違っている

相手に、自分の先入観を押し付けて、それに合わないからってダメな奴認定する、っていうのは、たぶん、日本的な価値観、で、たぶん、日本の弱点である

 ポピュリズム信仰

に原因があるのではないか?と思います。

「ふつーはこーだろー」みたいなやつ。

それは、基本的には、フツーには意味がない、という現実的な実感が乏しいために起こるような気がします。

例えば、30年前は、街角でタバコ吸ってポイ捨てするのがフツーでした。今はする人いない。

男尊女卑も同じです。今は男性も育児参加する時代。妻に任せっきりで自分は何もしないで、”フツー”なのは、過去の話。

そもそも、フツー自体が意味がないのです。目の前の相手、目の前で起こっていること、が大事ってことです。 

こちらの動画を見てみてくださいね。

 

 ■ 今起こっている事例から、推測する、という作業が欠けているのでは?

こちらは、今を時めく、アイスクライミングのワールドカップの選手、門田ギハード君の投稿です。(ギンちゃんは、13位だったと思います。違ったらごめんね)

私はアイスのクライマーで、フリーでのルートの吟味はできませんが、アイスならできるから、事例として取り上げています。黄蓮谷は、アイスのクラシックルートとして大変有名で、多くの人が目標にするルートです。入門って感じです。

ーーーーーーーーーーーーー FB より引用 太字当方ーーーーー

昨日は今シーズン初めてのアイスクライミング。
甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷右俣
日帰り単独登攀してきました。
軽量化のためロープは無し
夜中1時半発。
登り13時間半.下り8時間
往復で21時間半かかりました💦
めっちゃ疲れた…
アプリによるとフルマラソン5回分の消費カロリーとのことです笑
とりあえず今日の仕事はポンコツ野郎でした(笑)

ーーーーーーーーーーーーーーー

ロープなし=フリーソロ。黄蓮谷、右と左がありますが、右は傾斜が緩く、初心者でもセカンドなら登れるし、経験を積んだリードクライマー…は、ちゃんとアックスを打ち込んだ後に、テスティングするので、WI4で落ちるということはまずない…。

私みたいなオバチャンだってWI6まで登っていますが、もちろんTRですが、それでも一回もロープにぶら下がって、ライジングしてもらったことなどありませんよ? それじゃあそびにならないでしょう。

普通は、アイスって確実に一歩ずつ登るので、落ちそう、という認知があって、フリークライミングでハングドッグでパワー節約する時みたいに、わざと落ちるものではないです。

そういう登りをした人を知ってはいますが…(摩利支天)。あれはリードに自信がない時や、下のクライマーのビレイを確認したいとき、あるいはアックステンションの技術がない時に、スクリューとビレイにぶら下がるんですね…

あ、話がそれましたが、黄蓮谷は、古川純一(ふるかわよしかず)さんの初登で、『わが岸壁』という本に記載されています。

当時は、エイドでの初登ですよ。昔の人はギアも技術も古かったので。当時はテンションかけかけでリードしています。

https://stps2snwmt.blogspot.com/2015/03/blog-post_7.html

https://www.yamareco.com/modules/diary/13672-detail-36894

つまり、トップクライマーでも、WI4~WI5でもテンションかけかけレベルの登攀力しかないで初登していた時代もあるということです。

1956年の初登ですから、それから、70年くらいたって、現代のクライマーは、登攀力があがり、トップクライマーは、当然のように、ロープレス、つまりフリーソロで行って帰って来れる、ということです。

ギンちゃんはこれを、フリーソロの記録としてあげるのか?というとあげないんじゃないかな?あんまり自慢にするようなことでもないからです。登れることは当然すぎて。

■ 不適切な俺スゲー

このように、昔の記録と、現代クライマーの記録を時代背景を加算して、吟味するということがないから、ずっと1956年のものさしのまま、自分を測定することになると…?

現代の基準ではあまりすごくない能力で、俺スゲー、となるかもしれません。

≪参考≫

黄蓮谷の写真が豊富でアイスの様子が分かるサイト …ほとんどWI4だと分かる。WI4でも、アイスは滑ったら、スラブと違い、摩擦ゼロですので、下まで堕ちれてしまいます。スラブで落ちても、大体は摩擦で大根おろし状態になって止まりますが、アイスだとそういうわけにはいかず、アイスのロープレスの方が、命がけ度、は高いです。

https://essential-line.com/2020/12/11/6260 

■ M5 昇天

現代のトップクライミングがどのようにすごいのか?くらいは、趣味でつまり、プロ野球でなくても、草野球のレベルでも、野球やっているなら理解ができるほうがいい、と、私は思っているのですが、現代のクライミングの世界では、

草野球の人がプロ野球レベルだと誤解されて、誤解に便乗して、受け取るに値しない栄誉を受け取っている

半面

本来、プロ野球で新記録打ち立てたみたいなすごい人が、全く評価されていない、知られていない

と思います。

最近、奈良誠之さんという、私と同い年の方の記録を拝見しましたが、いやー、すごかった。アイスの進化形であるドライは、ただの練習ルートだそうですよ。だよなぁ…。

私は上半身、非力なので、M5で精いっぱいですが、普通に上半身がある男性ならM7くらいが日常のハズです。優れている人はそれがM10くらいになると思います。

師匠の青ちゃんと出かけた、昇天(M5)も位置づけとしては、ベテランなら楽勝で、ボルトが要所にあり、命がけにならずに、新人を入門ルートへ連れて行けるミックス入門ルート、という位置づけだったからです。

私はアイスは脱初心者くらいまでは行ったので、分かる。

残念ながら、フリーのほうは、いつまでも入門者レベルのボルジム5級止まりですが…。指力(カチラーになる人の強み)、ボルダー(ハングなので上半身の強度の勝負)ってことなので、フリーではたぶん、私は一生5級のような気がします(笑)。どっちも強みとして持っていないので。

50歳から筋トレしても、もう旬はとっくに終わっています(笑)。私にフリーのツヨツヨを求めてくる人は、その人の頭の中の方がおかしいのでは?と思うんですけど…(笑)。

私はロクスノは、自分には関係なく、参考にもならない雑誌として、よほど欲しいトポが載っているとき以外は購入しなかったのですが、奈良さんは多くの記事に取り上げられていたクライマーのようです。

九州の人は、なんで小山田大さんのグレートクライムを取り上げず、有利な条件にはないアイスとか沢の初登(クロスケオテ谷)とか、あげているんでしょう…?

真にグレートなクライムが九州クライマーからアップされることを切に望みます。

このままじゃ、かっこ悪すぎるでしょ…


       ラオスから帰国後ビレイ中のワタクシです。気温差ありすぎ!

2023/02/12

自分のマーケットを作りましょう

 ■ 競争の種類

登山における競争は…
 

①ルール内の競走
②ルール作りの競争
③価値観醸成の競争


①=未知競争→高さ競争→困難度競争 →現在、行き詰まり感あり
②ブルーオーシャン
③レッドオーシャン
 

です。価値観を展示するだけのクライミングジム業界は、過当競争で淘汰が始まっています。
 

しかし、いまだに価値を確立されていない、つまり、②のクリエイティブな領域は、人がいない。

山岸さんはそこでワイドクラックというブルーオーシャンを発見したんですよね。海外では女性のパメラ何さんだっけ?下の名前忘れましたが、ワイドクラックで超有名な女性クライマーがいます。故・吉田さんは、外岩クライマーで高難度を登る草分けだし。

今、他にブルーオーシャンなのは、ドラツーですね。ドライは競技人口が少ないので。


アイスはドライツーリングに進化しているのに、九州ではだれもドライやる人いないだろうな・・ミックスとドライは微妙に違うけど…まぁ、大体同じでいっか。

北海道の奈良さんを、最近、知りましたが、日本にもこんなすごい人がいるのか~と思いました。九州のへっぽこぶりと比べると…何にも言うまい…


クライマーは、②を目指すべきなのに、①と③で押し合い、へし合いしています。それが私から見れば、なんかツマラナイ競争だなーって感じです。

 ≪参考≫

ーーーーーーーー為末大 FB投稿より引用 ーーーーーーーーーーー

私たちが通常何かを競い合う時、三つのレイヤーによって成り立っていると思います。
 
①ルール内の競走
②ルール作りの競争
③価値観醸成の競争
 
①はすでにルールが定められたあるカテゴリー内の競争です。オリンピックや、アプリのランキングなどがこれに当たると思います。特に意識しなければ人は①の競争から人生が始まります。私の最初のキャリアも①の世界でした。
 
競争は何らかの勝利基準とルールがないといけませんから、それを定めるレイヤーにも競争が存在します。それが②です。オリンピックは各競技団体が定めたルールの中で競争されていますし、Googleやappleが定めるルールの中でしかアプリを作ることができません。ルール次第で有利にも不利にもなります。
 
ルールや勝利基準が何によって定められるかというと価値観です。価値観を醸成してレイヤーでも争いがあります。③です。ほんの数百年前は帝国主義で他国を植民地にすることが許されていましたが、人権や民族自決の価値観が醸成されそれは認められなくなりました。価値観が変われば良い悪い自体が変わります。
 
よく言われるように日本はルール内での競争に目を向ける傾向があるように思います。そうせざるを得ない立場だったからかもしれません。表彰される側も、表彰する側も経験しましたが、表彰される側より、する側に権威が生まれます。選ぶ基準を定めることができるからです。
 
そして価値観の争いは直接的ではないですが、一番重要です。①と②までは意識的に人を従わせるというレイヤーですが、③はその人自体の価値観に影響を与えるからです。③は人々の憧れや恐れに刷り込まれるので、究極の支配と言えるかもしれません。成熟国家は美術館を大事にします。例えば大英博物館やルーブル美術館などですが、それは美の陳列により何が美しいのかという基準を制定しているとも言えます。
 
成熟国家が哲学、アート、社会正義、宗教に注目し始めるのはそのレイヤーが人間の価値観を醸成し、その価値観に従ってルールが生まれ、そのルールによって人間の行動が決まるからだと思います。価値観の醸成は影響力の世界なので、影響力を広げるシステムが必要です。ですので、価値観醸成システムに今とても興味を持っています。
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ボルト間隔は壁の傾斜で決まります

 九州ではルートがスラブのみならず、フェイスでも大ランナウト自慢で、

 なんかヤダな~気持ち悪い、

と思ったんですが…、それは、オールドクライマーが現代クライミングを知らないからではないか?と思っていました。

現代クライミングって、オーバーハングばっかりって意味ですよ?

アイスだってWI5は90度までだけど、現代のアックスは、ハンドルがついているので、垂直の壁だって、薄被りと同じで、反り腰になります。WI6からは確実にぶら下がり系で、スラブ状ではなく、氷柱です。そういうところで、ランナウトなんてしていたら、すぐに一巻の終わりが来ます。

ランナウトが燃えるぜ!っていうのは、裏返すと簡単なところだから、ランナウトくらいしないと燃えないって意味です…

なら、”燃えるため”に、もっと難しいグレードを登れよ、って話なんでは?現代のフリークライミングでは。

難しいのにステップアップしないで、ずっと同じのを登っていたら、暗記するみたいな感じで、自動化が起き、楽勝になっていきます

それが起こっているだけで、そういう人も初めての質のルート、例えばスラブばっかりの人がワイドとか、違うルートに行けば、たぶん、ランナウトしたくない、ということになると思います。

例えば、ラオスの被った課題でランナウトなんてしていられないですよね…

実際、九州でも十分に難しい課題を登っている人は、プロテクション打ちまくって登っています。

ほら、30cmおき。

http://k1hut.yuki-mura.net/mastersroof.htmlより引用

■ 5.9なのにランナウトする理由

 5.9を5.12のスキルで登っていないで、ちゃんと5.12を開拓していたら、適正ボルトになる。

つまり、日和っている、ということの表現なのであって、勇気があること、の表現ではないのかもしれません


2023/02/11

フリークライミングの競争社会化と家畜と暮らす暮らし

■ 思いが行動に結実するとき…

 私はいつも、クライミングとは何か?ということを考えており、そして、それを語るものがないので…クライミングの教科書を出版する契機をつくることになった。

韓国でクライミング中にUIAAのアルパインサマー(邦題『登山総合ハンドブック』)を見て、UIAAにメールを書いた。

そのことが世間に知られなくてもいいが、私が思っているのは、

 日本の若いクライマーたちへ、登山技術が正しく伝えられないという不利

つまり、現状をきちんと認識したほうがいい、

ということ。もし、きちんとした登山技術が伝えられるなら、43歳スタートのおばちゃんだって、普通に3年もすれば、阿弥陀北稜単独で行けますから、若い方なら、きちんと勉強する気持ちさえあれば、大学山岳部でもできるはずです。

You deserve the credit for the Japanese edition of our Handbook. Without your intervention it simply wouldn’t have happened
 
と言ってもらい、ちょっと心が軽くなった☆ 私は若い人の味方ですよ。
 
年配の人は自分が庇護者ではなく、テイカーになっていることに気が付いていない。できていない男子もですよ。自己肯定感高めている場合じゃなくて、自分がイケていないのに気が付いて、必死で巻き返しを図るというのが、正しい認識ですよ。
 




 

山岸直将さんのワイドクラック談義… 「何やってんだよ、気分わりーな」

■地球永住計画公開対談「現代の冒険者たち」 山岸尚將(クラッククライマー)×関野吉晴
のアーカイブを見ました。(https://www.youtube.com/watch?v=Ba-6WSfVwXE)
 

あの市村さんが、「何やってんだよ、気分わりーな」って言ったんだそうです。

高いところでノーロープで粋がっているのを見て、です。

やっぱりなぁ…。この、”やっぱりなぁ”は、3つの意味です。

1)やっぱり、粋がりは、かっこわるい

2)やっぱり、一流クライマーは、粋がる必要がない

3)やっぱり、男性は、自分より上の奴に言われないと、聞く耳持たない

んですよね… (笑)。

山岸さんの、不動の拳とか、私はすごい!と思っていますが、ご自身の中ではアルパインの市村さんがスゴイ!と思っているってことですよね(笑)。えらい、堪えたみたいです。

≪参考≫ 市村さんの解説

https://www.yamareco.com/modules/diary/1946-detail-177269

山岸さんの写真で、きのぽんと澤田実さんで、生き残っているのが山岸さんだけ、というのが…(汗)

長生きしてもらいたいです。

■ 子どもを安全にクライミングに連れていくというミッション

私は父親を知らない娘です。私の父は、私、弟、妹の子どもを捨てて、別の人生を歩みました。

覚えている父は、泥酔して、お小水の中で寝ているあられもないオッちゃん。息くさい。

頼りない。だめんず。

私は子供として、父親なる存在に守られる日常を得たことがなく、ちょっと困ったら、Aちゃんのパパ、こっちで困ったら、B君のパパ、という感じで、人のパパを拝借して大人になりました。

覚えているのは、一級建築士の家の子のパパがパソコン持っていて、いつも借りていたこと…。一緒に、三国志というゲームをする程度ですが、パソコンの電源の入れ方とか、その程度でも知っていると知らないでは大違いな子ども時代。

うちは母親が先進的だったので、ビンボーでも、ワープロ、中学で来ました…でも、そこまで。やっぱりパパがいる家は、ワープロ止まりでなく、パソコン…。

クライミングも同じかな~。山岸さんの娘ちゃんが羨ましいです。

一般人のパパだったら、娘をせいぜい青年の家キャンプ場みたいなところにキャンプに連れて行ってあげるのが、せいぜいですよね?

それが、親がまっとうなクライマーってだけで、幼少期から海外クライミング~。すごいエリートみたいな印象を国内クライマーの価値観からは持ってしまうかもしれません。(実際は、クライマーは初級の段階で海外に出たほうが、安全に成長できます。日本では岩場の問題が大きいのです)

■ 女性初心者ニアイコール子ども

男性は、結婚して妻と登ったり、子供ができる前は、どうもわからないみたいですが、女性の初心者と組むということは、 子どもと組むのと同じですよ。

大体、女性の体力って、中高でアスリート教育を受けない限り、小学6年生~中学生くらいから、ほとんど進化しませんから。女性の体力は、腕力があるとか、重いものを持ち上げられるという風には発達せず、持久力、痛みに耐える、メンタルが強くなる、という風に発展するのです。その証拠に、フェリチン50で男性は鬱になり、人間さんではなくなるのに、女性はフェリチン10まで鬱にならないで耐えれます。

男性は、どうもジムでセッションするノリを女性に期待してしまうみたいですが、そんなの、男性同士でやって~って感じかもしれない。

■ モテようとする男子

女性は、男性の、肉体とか、野性味、とかに、つまり、男性が男らしさ、だと思っていることに惹かれるものだ、というのは、男性の思い込みかもしれないですよ。

うりゃーみたいな? 

基本、女性から見たら、キモイ…。私とかは弟がいたので、も~やんちゃねーみたいなノリで許している(あくまで許せる、みたいな意味合い)

なんで、一生懸命、モテようとPRしてくれていることが、女性には逆効果かもしれない。

女性は現実主義者なので、現代社会では肉体パワーって魅力にあまり入らないかもです。男性ならパワーあって当然だしなぁ。

それより、現代を生き抜く逞しさが欲しいですよね、男性には。

ポカやって、しょうもない理由で山で死ぬような男性の子どもを身ごもってしまって、未亡人になるっていうのが一番起きてほしくない、不幸なことかな…。

■ 子どもと登る山のアレヤコレヤ

私は子供と山に登ったことがあるのですが、子供は安全に敏感で、男の子でも、ちゃんと急な坂ではしゃがんだり、上手にリスクが避けられると思いました。

森のようちえんでは、子供をただ野に放って、先生は何もしないそうです。

なので、昨今フリークライミングがグレード競争になってしまったのは、子供時代に山で遊んでいないからかもですね。 

■ ロープクライミングの方が山より安全

山岸さんのリスク管理では、クライミングの方が山より安全って言っていたので、やっぱりそうよね~と思いました。

高齢者も同じですよね。

どこでも落ちれてしまうような、例えば妙義山とか、ジャンダルムとかにイチかバチかの命がけをしに行かないで、フリークライミングで、JFAがリボルトしたボルトルートに登っていれば、それが一番安全です。

問題は、安全な新しいボルトのルートが少ないってことですけど…。ホント、40年経過したカットアンカーでバンバン落ちるようなクライミングを指導するっておかしいです。

子どもを野外に連れていくための本を山岸さんに書いてほしいなぁ。私はこどもクライミング体験をやっていたのですが、子供でも、外岩はスラブからです。成人と同じですね。

私はスラブから、クラック、クラックからワイド、ワイドからフェイスと行くのがいいと思いましたが、女性は指が効く人が多く細かいかチラーも多いので、スラブからフェイスのかチラーに行く流れが主流なのかもしれません。私は指が弱いので、カチやフェイスには全く魅力を感じませんが…なぜかクラックは可能性を感じます(笑)。

なにしろ、背が低いので、プロテクションを自分で打てる、アイスやトラッドの方が私には安全なのです。なので、子供も同じかもしれませんね。

■ フリークライミングが競争に汚染されている

グレード競争に陥っているフリークライミング界…

たった4本 10Aを終わっただけで、次のグレードとか、練習方法自体が私にはまったく合っていないと思いました。

クラックも、トップロープクリーンで登れたら、ハイ次はリードね!って危険すぎますよねぇ?

そんな教わり方しか、学び方しか、みんなしていないってことです。

それじゃ、岩場で事故が増えて当然だわな~。 なんで、みんなが5.12楽勝で登れる時代になっているのに、グランドフォールで大怪我しているとか、フツーなのか?

それは、やはり、やり方が間違っているから、思想が間違っているからでしょう…。

同じ競争でも、ミニマムな道具で登るという原則を守りつつ、いかに安全に行えるか?で競争していたら、 こんなことにはならなかっただろうなぁ。

■ 強いクライマーはそもそも粋がる必要がない

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The thing about climbing is that there’s always somebody better.

 The best of the best don’t need to put up barriers, they are generous

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訳:クライミングってものは、常に上には上がいる。優れている人たちの中でも、特に優れている人は、心の防御線を張る必要がない。

です。

粋がっている時点で、”かっこわりーな”、になるのは、このためですね。市村さんが教えようとしたのは、このような姿勢ではないですかね?


旅のコスト

■旅のコスト

飛行機 行 スカイマーク 15700円 キャリーオンのみ

帰り ピーチ 15700円 + 2000円 キャリーオンのみ

おみやげ とおりもん1000円

宿泊 3500×3泊

札幌 3180円 

下川 5000円 2泊3

新千歳⇔旭川 5520円 ※駅ネットの前日1:40以前の予約で40%オフ

らーめん 1000円

博物館 350円

コーヒー 800円

夕食 1400円

朝食 691円

旭川⇔名寄 3000円 ※ 特急料金はなしで普通に快速1980円で十分

名寄 ランチ 1000円

下川 スーパー 1000円

下川 コーヒー追加 200円

名寄⇔旭川 1980円快速

バス 220円 

夕食 1200円

朝食 691円

層雲峡バス 2140円×2

層雲峡 タクシー1000

旭川⇔札幌バス 2300円

札幌 朝食 600円 

コーヒー 600円

新千歳まで電車 1150円

という結果になった。 82000円くらいかかったことになった。やっぱり、国内旅行は非常に高額。儲かっているのはJRだけだと思うんだけどな…


2023/02/10

Guts Wall and Yoshida

5.13d in 1989

Past Kazumasa Yoshida was once world's top climber in 1989 in Mars 5.13d...  A sir name Yoshida, is so common in Japan, and Kazumasa is also common... so it is not like Hidetaka Suzuki who is so famous in the U.S. climbers network. Yoshida died at age 53, and it was a blood cancer. 

He was the first full time climber in Japanese climbing history and he failed to be recognized as a world's top climber because he was too modest to put Mars 5.14a...

Lyn Hill climbed 5.14a in 1990 so Yoshida was a year earlier... this is famous among Japanese climbers and he is a kind of climber when he died, a lot of also famous climber friends, wrote a Rock& Snow Climbing magazine his tributes... (074 in 2016)

I was perhaps a last belayer of Yoshida. I was with him only for a short time, but he was pretty much open to me. Not just to me, to everyone. 

He had no snobbishness at all... most climbers in Japanese climbing community, likes to brag about how strong he is as a climber... climbing a difficult route is a source of their ego, not a joy.  They look down on people who can't climb as good as them...or try to use a beginner. It's a competitive world. 

So in this kind of climbing cultural base, Yoshida's frank, and straight attitude was very refreshing to me. 

I was a late starter as a climber, started to climb at age 43 and then I was a total beginner of trad climb.  I met Yoshida, to learn how to climb crack in his climbing school. Then, right in the next day, I was belaying him. It was unsaid "contract" that is,  "I belay you, you teach me" ... so I was very lucky just by belaying him I get to learn from him.  If I were him I may consider this trade as unfair trade... but he was not such a small heart. 

Yoshida was very weak back then, already, he was climbing only 1 or 2 shots, real shot and finished the day's climbing...so I had a really hard time climbing with him, since usually climber climbs, one at a time, one by one, but with him, he doesn't climb much, so I had to keep climbing my project...

Yes, I had a project then, he suggested that I climb a route of virgin slab rock...I was an alpine ice climber back then, and not that strong as a rock climber so that slab was very difficult... his belay was beautiful, no additional slack at all...so I was surprised! 

Before him, I was always climbing with sloppy belayer and I did not know proper belay... he showed that to me. 

Tony and Laos

Yoshida had passed away at the same year I met him, in September 26 in 2016. 

I went to Laos in November, Green Climbers Home. There, I met Tony. 

Tony noticed me because I was so unhappy with a partner that time.  My partner was a kind of person who does not consider how other side of the rope is feeling...  when I just arrived, tired from the day's travel, he made me climb, and the next morning when I was up and fresh and itchy to climb, he made me go back to the town...so it's a Japanese typical old male. Everything goes around him.

To my surprise, Tony was a climber who lived in Hokkaido, Monbetsu...such a small town, I actually did not know where Monbetsu was... also he understood Japanese. 

In the end, I quit climbing with my "tyrant" Japanese climber partner, had a fight,  and started to climb with Tony and a swish girl, and it was so much fun. 

Tony knew about Yoshida. I bet that earned a credit. An American climber who climbed in Hokkaido, knows Yoshida.

This time, when I am going to Hokkaido, to look for a place to live, I asked Tony where I should go in Hokkaido. He said it's Guts wall

Guts wall

It was, though, very hard to get to Guts wall... I couldn't make it at my first attempt even though it is a domestic travel. Too cold to stray... Asahikawa was -12 degree Celsius and I was new to the town and a bus came only 1 in a hour. 

I consulted a professional... a lady in a bus company, and even she took at least 15 min. to understand how to get there and get back. Tricky was going back to the town... you have to use a different bus. 

But it was worth visiting... there.. I met a long time Yoshida's belayer and his hand written diary. 

This is Yoshida's hand written diary... it says...

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in 70's "climbing bum" was considered a romantic word and popular, the life without money was a synonyms of freedom. 

You make pancake. If you can't, you are not a climber. 

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So I passed the exam of Yoshida. I make "protein added" pancake all the time.

I kind of knew Yoshida was targeted by male's jealousy... everyone is jealous of him. 

When I was belaying him, I asked every senior climbers who also has a spare time and all of them said no.

Yoshida chose to live just for climbing... a full time climber was such a sweet word for every male climbers...

Yoshida disliked Yuji, a world's favorite Japanese climber... Yuji sacrificed nothing... fame, wealth, records, marriage...no one can beat him... 

On the other hand, Yoshida sacrificed everything... financial independence, fame, maybe love, and maybe health... in the later days, when he was climbing "Day dream" with me, he was so weak. 

                              Daydream 5.14b Syosenkyo Yamanashi

In retrospect, I kind of imagine he was losing his game on purpose... because he sacrificed everything for rock and rock has given him back so little. I was a very obedient belayer but certainly, that was not enough to him...

The "Day dream" a thin crack was climbed later on by young climber at age 25. 

There was only a short article, 1 page... on it on the rock&snow magazine, and there were 14 pages of chalk advertisement on the same magazine... so that's it. 

He lost. Yoshida lost. lost to what? Chalk as an aid climb. Materialism.  


This is a concrete made hold that Yoshida made. I like this one because it looks like a smiley face.

The guts wall was such a small gym. 

However, the connection between people, and the love to the crag, respecting the nature and tradition of climbing bum... is kept  in such a place. 

I like to go to Miharashi crag where Yoshida has a lot of routes, anyone who likes to join, is welcome. 

I asked to the owner, Iwase san, a question. 

"I was told, to make a good route set in the plastic, you have to climb in the crag, and know the rock, what do you think?"

Because I just can't love plastic, even though I can have a endless fun at crags...I like natural rock but that seems like not enough to be a good climber nowadays...

He responded to me, he does not know neither... so I knew he was a honest person. I myself trying so hard to find the answer. 

On my way back, in a car, someone gave me a ride, I was thinking that Yoshida might be the last climber who could get away without plastic but still get to climb "the world's hardest"... The time had changed. Today's climber thinks that plastic is the climb.

So this is the last resort of comfort of past Yoshida. He had climbed a lot of crags and that made him happy. Fully happy.

 


 Resource 

Yoshida’sBlog

http://blog.livedoor.jp/hardlucktome/

Miharashi Topo small crag with "Hard luck to me 5.14a" long time 14 in Japan

https://www.climbing-net.com/iwaba_detail/%E8%A6%8B%E6%99%B4%E5%B2%A9/ 

on The Rock&Snow 074 

https://lowfatclibmer.blogspot.com/2016/12/rock-snow-73.html 

on the Rock&Snow 087

https://micki-pedia.com/rock-snow-087.html

Naoki Komine who climbed Yoshida's Daydream 5.14b

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%B3%B0%E7%9B%B4%E5%9F%8E