2016/10/04

Kotakuji rock garden

■ Kotakuji for the first time 

I've gone to Kotakuji rock garden for the first time. 

The place in my memories... in 2014 when I was still a beginner.... I used to said "I like to go" but my teacher climber who I was apprenticed to that time, said, "the place is not worth visiting from all the way from your town". 

Now I am in from of the rock, called Benten Rock, I realize it... yes, indeed... this is very easy rock climbing, the grade would be like 5.5 at most. Perhaps grade III. 

I was not with my own climbing mates but with other group this time because I really wanted to know what Kotakuji is like.

So I asked for a belayer, realizing lead climbing is the only way. 

To be honest, this was my first time climbing after the grand fall and riding on ambulance and getting my head stitched 7 stitches. 

This is the case I can justify myself wanting a reliable belayer desperately... but I did NOT. 

I just had lead climbed...  It's OK. Because I never fall with this grade. No matter what. 

There was a elderly guy staring at us, sitting nearby... what was him??? A guard or something? 

Benten Rock


■ The two beginners 

There was two total beginners and other girl and I had happened to teach them how to belay and they were such a good students.  

It was a simple stuff I taught, like "Never let go of the rope from your controlling hand", things so elementary.

Still there are a lot of climbers who can not belay properly... I wonder what's going on in this climbing industry... the belay is the thing it protect your life.

There is no standard? 

■ Crack

There were not much interesting route since it was easy but the crack route was relatively fun to climb.  The large crack so I did not need jamming I only needed lay back. 

Perhaps the grade is 5.9 or 5.8?  

■ cafe 

This is a cafe I dropped by on my way home, they served an excellent ethiopian beans! I have a word on coffee. I always drink specialty. This is my laxually I allow mysefe to have. And this is good for world economy. The coffee farmers should get treated fairly. 

I had been working on free climbing from the beginning of this year and I don't feel much progress myself, but certainly I realized the rock climbing is creating a "new me". I am not the same person I was, in a year ago. 



2016/10/03

フリークライミングについて理解したことのまとめ

フリーを今年は集中してみようと言うことで、年初から取り組んでいるわけだが、また見識が増えた。

ので、まとめておく。

今の登山の世界の問題は、ステップアップの手順がイマイチ教えられておらず、場当たり的に楽しんでいるだけ・・・ということに陥りがちだ。

ちゃんとカリキュラムとして組んでいる、ということが大事だ。

■ 外岩

スラブ、クラック、フェイスと3種目をきちんと学ぶことが大事。

初心者が外岩に行く場合は、スラブから。クライミングの歴史を振り返っても、フェイスや前傾壁は、歴史的に後のほうで出てきたクライミングで、習得もクライミングの歴史を踏襲するようなスタイルにすると無理がない。

1)スラブの習得

スラブをするなら、以下を順繰りにリードできるようになるべきだ。

 1)十二ヶ岳の岩場で優しい課題 (5.8トパーズ)

 2)小川山で”春のもどり雪”(5.7 3ピッチ)

 3)小川山で”ガマスラブ” (5.8~5.9)

 4)小川山 ブラック&ホワイト (5.10A)

 5)小川山 ジャーマンスープレックス

その他、アウトオブバランス、ブラックシープ、がスラブの習得に使える。

最初にスラブをしないと足遣いを覚えられないと思う。人工壁では前傾壁主体の為、足を使う感覚は覚えられない。

2)クラックの習得

 クラックもアルパインをするなら習得が必要。クラックの方が女性に易しいかもしれない。

 1)小川山レイバック 5.9

 2)湯川デゲンナー 5.8

 3)小川山龍の子太郎 5.8

 4)湯川コークスクリュー 5.9

 5)小川山 カサブランカ 5.10A

それぞれ、トップロープで習熟して、プロテクションの設置を学び、リードへ進む。クラックデビューには湯川は外せない。易しい5.9がたくさんあるからだ。

3)フェイス

フェイスは、もっとも難しいので、ハッキリ言って、初めて取り付く対象としてはツラいかもしれない。

 1)十二ヶ岳の岩場 山羊座の下に(5.8)

 2)小川山 小川山物語 5.9

 3)小川山 卒業試験 5.10A

 4)小川山 レギュラー 5.10b/c

■ 外岩デビューのタイミング

外岩へ連れて行くのに、良いタイミングは、山岳会の先輩などは、とにかく初心者は興味があろうがなかろうが、まったく登れない一発目から連れて行くというのが方針。

しかし、その後は放置である。とうことはつまり、体験的クライミング。したがってこれはデビューとは言えない。

一般にアルパインの初級ルートは、十二ヶ岳の岩場のトパズ5.8がリードできれば、問題がない。

トパズは、私が初年度でリードしていた課題だから、本チャンへ行くための登攀力はそう高いものが必要と言うわけではないと思われる。

■ 第一段階

一方、フリークライミングという領域に入るのは、5.9から上であり、5.9アンダーの場合は、まだフリーの領域には達していない。この段階ではガイドさんなり、なんなりの講習が必要だ。

5.9へ移行するのが、大変長い時間がかかる。これは、ただまぐれで一本だけ5.9が登れたというような状態ではなく、常に安定して登れるという状態との幅がかなり広いから、ということだ。

安定には、多少のムーブの習得が必要で、インドアジムに例えると、7級が滞りなく、スイスイと登れるという程度なのだろうと推測される。

7級と言えば、腕力がある男性は、クライミング初日でも登れてしまうが、だからと言って、そのスタイルで登り続けられるか?と言うと、登り続けられない。一か八かになってしまう。一か八かでは本チャンへは連れて行けない。

(何も習得していない状態で登れるグレード)と(習得済みで登れるグレード)では、大きな開きはないのだ。だから、この段階で、グレードを気に掛けても仕方がない。

したがって、インドアへ進み、インドア7級がエキスパート化するのを待つのが良いだろう。

インドア7級がスイスイになったら、5.7くらいから外岩での感覚を掴めばよいのではないだろうか?

ただしインドア7級と外岩5.9アンダーの質の差は大きく、登れないことにビックリすると思われる。

ここはもっとも時間がかかる段階だろうと思う。むしろ、セカンドで本チャンの数をこなす方がクライミング力は身につくと思われる。

■第二段階

次の段階は、

 ・外岩5.9のオンサイトを貯める
 ・5.10Aのリードが課題に因ってはできる
 ・10bが課題に寄ってはTRで登れる
 ・10代後半をTRで苦戦しながら登る

と言う段階かと思うが・・・現在私はこの辺だが・・・ こうなると、インドアでは5級がこなせないと、というような段階かと思う。

■ まとめ

というようなことを考えている。これまで3年の知見で分かったこと。

ルール1 体験的クライミングは早いうちが良い
ルール2 インドアで側対を覚える(7級)
ルール3 ”近所のゲレンデ”に毎週行く 日和田、広沢寺、十二ヶ岳の岩場レベル
ルール4 並行して本チャンへ行くべし
ルール5 5.9が登れるようになったら安定を目指す
ルール6 インドアクライミングは体が壊れるので集中して登ることはできない 時間をかけるべし
ルール7 5級はデシマル変換すると、11への壁に近いのでは???ここは不明。

私の周囲の女性クライマーを見たら、段階1から2まで行くので3年、安心して、5.10Aクラックがリードできるような状態(11が限界グレード)へ進むまで、2年くらいはかかりそうに見受けられる。

ということは、私が目指している ”5.9マスター”(マスターというのは習熟者と言う意味。5.9だったらどんな課題でも決して落ちない人)へ到達するのは、5年がかりということだ。

しかも、環境に恵まれスムーズに行った場合の話である。山岳会など環境がなければ、もっとかかるだろう。

インドアクライミングは、大体、7級、5級、3級で壁というか区切りがあるらしい。一旦3級をマスターすると、しばらく登らないで落ちても、5級は登れる、というような具合なのかもしれない。

■ 特急コース

もちろん、男性は女性とは比べ物にならないスピードで成長する。私より後に登り始め、みっともないムーブで登っていた若い男子のクライマーが、冬季登攀中級クラスの中山尾根にリードで取り付いていたりする。

が、結び替えでは、メインロープを自分自身から解いて、末端を支点に通して結び替えていたり、レスキュー自体を知らなかったり、ロープを出すのが当然のところでロープを出さなかったりする。

つまり、有り余っている体力と度胸で、一か八かのクライミングを若い間は繰り広げ、落ちて死んだらサヨウナラするという話になっているようだ・・・。

そのようなクライミングは当人は良いが、レスキュー技術と言うセーフティネットも不在で、ギリギリとも称することができない・・・。

その証拠に、子供ができるとこういう人は山に行かなくなる(笑)。つまり死ぬかもしれないと言う確率はかなり高いことをやっているという自覚が濃厚にある、という意味だ。相手も自分の技術不足で殺してしまうかもしれない。

ので、予備体力が20代の半分であるような中高年者にはおすすめできない。なにしろ、何かが起こった時、予備体力で切り抜けられる確率は、20代の半分である。

要するに彼らは、レスキュー技術の欠如を4倍の予備体力で補っているのだ。

ちなみに60代に入ると予備体力はゼロと言われている。

・・・ので、ますます一か八かは許されない。要するにプロテクションや万が一の保険が重要になるということだ。

年を取ればとるほど、予備体力で、技術不足をカバーできないと言うことは良いことなのかもしれない。

予備体力と言う名の体力とセットでレスキュー技術がある人が挑むべきなのが、ギリギリと思う。若い男性には、そういう風にギリギリに挑んでもらいたいものだ。レスキュー技術がなければただの無謀だ。

・・・という訳で今日の言葉。

Speed doesn't matter. Forward is forward.

2016/10/02

8・9月のまとめ

■ 体調&エネルギー

9月は毎年、調子が悪いが、今年は夏に過度のアクティビティをしていないので、体調の下がり具合は、まだマシなほうだ。

喉に少し違和感がある。本格的に、断食して、体内浄化したら良くなりそう。

今年は9月に色々なことが起きた。グランド、吉田さんの死、メルボルンからの来客。イベント目白押し感満載・・・(汗)

もっとも、心を動かされたのは、吉田和正さんの死。

■ 肉体的挫折

自分の墜落事件は、自分が死ぬかもしれないことだったのに、驚いたことに、あまり心的ダメージもない。そういえば、打たれ強いタイプではあった・・・。

私は、予知できる、避けることのできる、失敗を避けないのが、嫌なだけらしい。

なぜ嫌なのか、自覚している。バカバカしいと思ってしまうのだ。

でも、一旦起きた失敗にくよくよするタイプではないようだ。起きてしまったことは、くよくよしない。
それは親の離婚なんて、子供が考えても仕方ないし、原因は自分には関係ない天災みたいなものだと考えているからかもしれない。

あまり挫折が堪えていない・・・のは、たぶん、前から、いろんなタイプの挫折に慣れている・・・ということなのかもしれない。

今回は肉体的挫折に慣れる機会だった。でも、ハッキリ言ってアトピーや喘息の体質改善の方が、困難な戦いだ。

■ 姪っ子

今日は、メルボルンからの来客は、恵林寺を観光して、満足して帰って行った。

"Your are Hanna and Erica's Japanese anty, so you are my nephew!"
「あなたはハナとエリカの日本の叔母。だとすると、私の姪っ子だよ」

とおじいちゃんのPeterが言ってくれたのがうれしかった。

私を娘のようにかわいがってくれた人・・・いたっけな?と振り返って考えてみたが、いない。

私は、まだどの男性の娘にも、なったことがない。

というわけで、可愛がってもらうなら、姪っ子くらいの距離感がちょうどいいのかも・・・?

■ たくさんのお母さん

ハナとエリカはミキの子供だが、お母さんのミキだけが面倒を見るわけでもなく、日本の女性の助っ人も二人・・・子供たちは私も含め、何人も仮のお母さんがいるというような状態。

大学の頃、×1だった先輩も子供が二人目で来た時はそうだった。男子でさえ、子守していたよなぁ。

色々考えると、ベストは、やはりおばあちゃん・おじいちゃんと同居して、子供の面倒をみてもらいつつ、両親は頑張って働く、ということのような?

■ 8月&9月のまとめ

8、9月は、予定していた沢山行が、ことごとく台風で流れ、沢がない・・・という結果に。

その代り、インドアクライミング・・・。が、指の腱鞘炎の具合が一向に良くならないので、しばらくクライミングはお休みした方が良い。

ロングな縦走でもして、体力にカツ!を入れる時期。


  1. 小川山 マラ岩
  2. 八幡沢のスラブ状岩壁
  3. ジャーマンスープレックス
  4. 小川山レイバック
  5. レギュラー
  6. カサブランカ
  7. 韮崎ボルダ―


8月 人工壁11回
9月 人工壁8回

という結果に。

■積み残し課題

フェイス: 小川山物語 リード
クラック: 小川山レイバックリード、デゲンナーリード
スラブ:  何かをつかみかけ

■ 成果

  • 怪我からの回復
  • ボルダ―デビュー
  • 小川山レイバックのリード
  • 好きなタイプのクライミングのモデルゲット
  • 将来の山の目標、ランディング地点


■ To do list

  • 体力アップ
  • 筋トレ メニュー確立 上腕、肩、背筋
  • 八ヶ岳縦走
  • 指のレスト
  • バレエのバーレッスン再開
  • アシュタンガの再開
  • ギター


手作りのハシゴで、岩にチョークを付ける吉田さん






2016/10/01

擬似WASP

今日はメルボルン時代にお隣に住んでいたミキさん・デイビッド夫婦と子供二人、おじいちゃんピーター・おばあちゃんのAnne+友人2名(アシスタント?)、ショーンとアンナの8人の接待日(笑)

当時、まだ赤ちゃんだったハンナは、おちゃめな6歳になり、日本語と英語を同レベルで扱い、なおかつフランス語も話せるトリリンガルに成長していた。妹のエリカちゃんとは初対面で4歳。

知り合ったのは隣に住んでいたから・・・。私が住んでいた家は油彩画家の家で、大きなビクトリアンスタイルの家だった。マシューと言う老犬が、よく私の部屋に訪ねて来ては、ドアを開けて、とおねだりしたり、寒いから膝に乗せて、とおねだりしたりして来ていた。

私は海外の生活のほうが、圧倒的に人間関係が楽だ。

してもらいたくない嫌なこと = 言わなければ相手に伝わらない、のだから、”言う”。

してほしくないことはしてほしくないと言う。 好意が届かなくても、こちらの押し売りなのだから、押し売りを受け取ってくれなくても、腹を立てたり失望したりしない。

嫉妬深いほうでもない。基本的に他人に対する興味が薄い。

日本人の場合は、”こうしてほしくない”と言うと、大方の人が”拗ねる”・・・ので、してほしいこと、してほしくないことを具体的に鮮明に伝えることができない。

でも、互いに好意を持ちつつも、相手にとって不都合な形で好意を贈りあって、我慢し続けるなんて、非生産的だ。

欲しくない贈り物をもらっても困るのだから・・・気持ちは受け取っても、欲しくないモノ(コト)は、欲しくないと言わないと、一体誰が相手のことを最初から100%理解ているだろうか?

最初から100%自分とピッタリの人を探すなんて無理なことだ。互いに歩み寄りが必要だ。

自分が差し出したものが相手が欲しいものと違うなんてよくあることだし、そんなことは自分が相手に合せればいいだけだ。知らないのが普通なのだから、がっかりなんてしても時間の無駄だ。

相手がしてほしいと言ってきたことをしてあげる。してほしくないと言ってきたことはしない。

シンプル。私はそうしている。してほしいことは相手に言うし、してほしくないことも言う。初めから理解していることなんて期待していない。

最近は、そんなことを考える。 

■ レッテル貼り

通り一般のステレオタイプではないからって、変な人扱いするのはおかしい。

その人は、たぶん、通り一般のステレオタイプなのだろう・・・。

分かりやすい人というのは、要するに、どこでもいるタイプということである。

その人の個性を形作るのは歴史である。個人であれば、個人史である。

私の個人史には、メルボルンがあり、サンフランシスコがあり、人の赤ちゃんをあやした時間がある。

つらい時期もある。誰にでもつらい過去はあるものだ。できた傷が特殊だからと言って、傷があるほうがおかしいとか、間違っている、改めるべき、と考えるのは、間違っている。

それは、その人を否定することになる。

具体的に伝えてきたら、特にだ。普通はそういうことは伝えず、スルーしてその人の人間関係を断ち切って終わりである。伝えてくるということは、継続しようと言う意思があるから、そうするわけなのだから。

体の傷も、心の傷も同じことだ。体の傷には理解を欲しがるのに、心の傷に理解を与えないなんて、間違っている。

膝関節症で歩けないことと、家族の愚痴に共感できないことは、同じことだ。

傷(挫折)にも、栄光にも、その人自身が反映されている。どちらも尊重して扱うべきだ。

・・・というような考え方は、欧米の・・・特にアングロサクソンの、WASP的考え方なのかもしれない。

私は欧米の人から、誤解されることは非常に少ない。もしかしたら、前世はワスプなのかもしれない。したがって相手の期待を裏切ることも少なく、理解されないことも少なく、人間関係的に良好になりやすい。

振り返っても見ても、大人時代に長く友情を築いている人たちは外国人が多い・・・。

しかも、私は文化的にも、知っていることは平均的日本人をはるかに離れ、平均的欧米人のほうにより比重が偏っている。今日は、宣教と、ジェーン・エアとアンオブグリーンゲイブルスの話をした。

Anneが”E”をつづったのを見て、EがついているAnneなんだな~と言って、笑いあった。

・・・というわけで快適な人生には、自分に適した文化圏に身を置くと言うことが大事なことかもしれない・・・と思うようになった。

6歳の子供が3つの言語を話す時代なのだから、現代は。


2016/09/30

ワクワクすることを続ける

■ ワクワクすることを続ける

10月はカモシカ山行で、奥秩父の縦走を予定している。これが決まった途端にワクワクし始めた。

カモシカ山行とは、夜通し歩く山である。私にとっては3年越しの実現。

山岳総合センターのリーダーコースを受講していた13年当時から、やっておかなくては、と思い、翌年は会にも提案したし、ルートも作成した。が、却下された。「うちの会ではそこまでやらなない」というのが回答。つまり、本格的にハイキングの会に舵取りしたよ、ということだった。

・・・ので、よりヤル気のある会に移動して提案したが、その会でも実現ならず・・・残念賞。

そもそもカモシカをしたくなったのは、山田哲哉ガイドの『奥秩父、山、谷、峠、そして人』を読んで感銘を受けたため。

夜間で歩く縦走ずっとしたかったんだよな~。 

金峰山~甲武信は12年に女性だけで縦走した。一日14時間歩いて、運転も各自したので、けっこう帰りの運転で眠気が襲って大変だった。2泊かかるところを一泊しかしなかったからなー。でも、夜間は歩いていない。

一緒に行った人が後ろを歩きたがるので、参ったなーという山だったんだっけなー。

奥秩父は石楠花の時期に行く人が多い。でも、よく考えたら、真冬でも全然歩けそう・・・。

金峰山はちなみに真冬に歩けば、赤岳より大きな山だ。体力的にも読図的にも、ひと気がないと言う意味でも、より大変である。

真冬に縦走したら楽しいかもしれない??最近は雪が少なくて、縦走したいと思っても、雪がないことがあったりもする。

■ 私の山の綴られ方

どんな人もその人なりの山の綴り方というものがあると思う・・・

何がその人をワクワクさせる・・・Turn Onする・・・スイッチを入れるのか?ということだ。

分かりやすい言葉で言えば、私の山はご縁が作る山、という感じがする。

登山初年度で、いきなりマイナーピークの西岳に行ったのも、ご縁だ。マイナールート好みに育ったきっかけに相応しい山だった。メジャー派ではないみたいなんだな。

雪山で山をスタートしたのもご縁。山梨に住んでいたら八ヶ岳が近いのだから。最初から雪志向。

ピッケルの使用法を教わった三上さんに、読図の大事さを教わったことが、私を読図好きにした。そのとき、『八ヶ岳研究』を貸しだされた。だから、八ヶ岳には特別な思いがある。

まだ本格的な登山が何かを理解していない頃、南アで敦子さんに出会ってクライミングなるものを教わったのもご縁だと思う・・・それで本格的な登山を志向するようになり、敦子さんにトップロープを張ってあげられる自分になれたらいいなと思い始めた。

その後、後立の小屋バイト中、敦子さんが訪ねてきてくれたのも、うれしかった。去年は編笠山をご一緒している。

気に入る山、ときめく山というのは、大体において、伏線があることが多い・・・

旗立岩中央岩稜もそうだったし・・・ 物語がルートの背景にある。

ただ唐突に行くことになる、というのは、珍しいほうに入るかもしれない・・・。

2年目で行ったアルパイン入門コースのツルネ東稜も、私が川俣尾根に行きたいと言ったからだし・・・。

そういうわけで、行ける順番通りに行くことにはなっていないのが、山。

錫杖は、もともと左方カンテなら行けそうだと思っていたのだが、今は、注文・・・よりも、見張り塔・・・のほうに興味が湧いてきてしまった・・・。

スキルアップして、いつか行けるような自分になりたい。

■ 怪我をしないように続ける

左手が弱いので、右手は強いかと思いきや・・・ 今日は驚いたことに右手の薬指が腫れており、腱鞘炎である。

急いでアイシング・・・ 

クライミングは集中的に行うことで、上達することができない活動みたいなんだな・・・

こっちはのんびり鈍行列車。


2016/09/29

ピラ33 + 吉田語録

■ 岩盤浴は筋肉痛には効かない

今日は岩盤浴の無料券が切れそう!というので、岩盤浴へ。でも、あまり長居しなかった。3時間ほど。本を2冊読み終わる。 

前日にラットプルダウンをしたせいで、腕の付け根が筋肉痛・・・薬石の上に、じっと寝転んでみたが、いまひとつ、筋肉痛解消には効果がないようだ。

でも、ホントはラットプルダウンって、広背筋に効くはずなのに、腕の付け根が痛くなるなんて・・・(汗)。

今日は岩盤浴では、筋肉痛取れないってことが分かったので、残念だった。

いつもホットヨガを教えているが、山で筋肉痛になっても、仕事に行くと良くなる。おかしいなぁ。

■ 体がある人が上手なのがクライミング

やっぱり上半身、胸筋も弱いんだろうな・・・。上半身の筋力はまったく自信なし。

クライミングは、クライミング向きの体っていうのが、そもそも大事なこと、というのが大方のコンセンサスである・・・(汗)。

骨皮筋衛門(体重軽い)&指力。

男性は、保持力があるので、やっぱり私にムーブが必要な課題も、ムーブなしで登ってしまう・・・。

あるベテランによると、クライミングが上手な人は、クライミングをして上手になったのではなく、最初からクライミング向きのカラダをしているのだそうだ。最初から明暗が分かれている。

たしかになぁ・・・骨皮筋衛門みたいな人が強い。 ・・・のは真実なのだ。

私は太ってはない。が骨皮筋衛門タイプでもない。ので、多少は肉体改造も必要だろう・・・と思っている。パワーウェイトレシオの改善的な問題で。

痩せる気がなければ、指や腕力を必要とする。痩せる気は・・・ない。だって今だって太っていない。

でも、クライミングは時間を掛けて、しつこく続けていれば、そのうち登れなかったものも登れるようになる・・・と思う。

■ 吉田和正さんの記事を読む

吉田さんの有名な記事、マーズの記事を読みたくて、ネットで見つけた人にご好意で送ってもらった。

こういうネットの利用法はとてもありがたい。私もよくブログを気に入ってくれた人とオフ会的に外で会ったりする。そういう出会いは、互いに打ち解けやすく、成功となることが多い。

スタバに行って、コーヒーを飲みながら、吉田さんのロクスノ、岩雪記事を読んだ。

マーズが、ルーフクラックだと言うことも、今、知った・・・スイマセン。

だって、吉田さん、業績の話しないんだもん・・・。

クライミングの歴史を語った本は、『我々はいかにして岩にかじりついて来たか』(菊地敏之さんの本)以外、知らない。

あれば、読みたいので、知っている人がいたら、誰か教えてください。

■ 新しい人には情報が不足している

日本のクライミング事情っていうのが、新参者には全く分からない。

・・・そういうことも含めて、山の世界、クライミングの世界は、断絶が起こっているようだ。山岳会にいても、そういう話をしてくれる先輩自体がいない。・・・というか、地域山岳会は、高齢化でクライミング自体をぜんぜんしない。

『岩雪』だって、運よくネットオークションで見つかるかどうかって話だし、ロクスノは、カモシカスポーツに行ったら見るけど・・・あまり読んで、ためになる雑誌という感じではない。

ので・・・例えば、バレエだったら、ダンスマガジンみたいに業界誌としてオピニオンリーダー的なものがあるか?というと、ない。・・・ので、クライミングの歴史的経緯などに触れる機会が少ないのだ。つまり、通になりづらい。

古い岩雪なら、これなら!とお金を払っても、買いたい雑誌だなって思うけど・・・。

一般登山のほうも、山と渓谷とか、ピークスとか、ここ2~3年ほど買う気にもならない。前は岳人をいつも買っていたけど、モンベルになってから買っていない。でも、20年前くらいの古い岳人は大事にしている。

こういう事情がどういう帰結になるかと言うと・・・

まったくクライミングの価値が分からない、ということになる。何が価値あるクライミングで、何が価値がないのか、よく分からないということになるのだ。

私は、自分が登れないとしても、価値あるクライミングの価値くらいは分かるようであるのが、趣味としても、大事なことだと思っている。

バレエだって、習っていたらルグリが誰か、ギエムが誰かくらいは知っているし、その凄さも分かる。ローザンヌって言って”?”になるバレエ愛好者なんていない。(有名なコンクールです)

・・・が、登山は不思議なことに、一般登山者は、尊敬すべき偉大なクライマーのことは全く知らない事が多い。

なにしろ、ピオレドール賞っていう存在も知らないし、クライミングもしたことがないから、困難な冬壁も、何がどう困難なのかの見識さえも持てない。

沢も岩も、困難さを理解されず、ただ、別物、ちょっと毛色の違うアクティビティくらいの意識で見られている。

必要となる技術や困難度、リスクは、圧倒的に違うのに。

■ 吉田さんのロクスノ&岩雪記事

吉田さんのロクスノ、岩雪記事は、とても面白かった。こういう話だったのか、と今頃、納得。

「俺、おもうにさ、もっと編集者がどういったものが価値があるとか、これまでのクライミングの歴史とかきちんと理解してさ、それから新しい可能性を提示して行く、というか、ちゃんとした見識と能力が必要だと思うんだよ

・・・略・・・

一般人でもクライミングのスピリットを感じることが大事なんじゃないの

・・・略・・・

すごく真剣にやっている人を馬鹿にする雰囲気があるよね」

と、吉田さんの辛口トークが炸裂していた・・・。

山野井さんも似たことをよく言うと思う。

私は山の業界は、6年分しか知らないので、憶測するしかないが、ベテランから見ると、おしゃれなボルダラーは、”ちゃらちゃらした奴”に入るのだろう・・・。

■ クラック専門家

吉田さんはフェイス全盛時代に入ってからも、クラックに執着し続けて、記録を残した人だった。

私もクラックをしなかったら、あっさりフリークライミングは捨ててしまって、冬はアイスクライミング、夏は沢と言う生活で、夏も冬も沢!で満足したかも・・・。

岩は最初から、とても苦手だ・・・。なぜなら、岩はいかつくて、とても痛そうだからなのだ。雪やアイスは美しいと思うのだけど。

でも、雪のために、少しは岩もしないといけないと思って、今年はフリーをと決めて頑張っている。

今年はインドアジムに通ったせいか、夏に体調が毎年悪くなるが、まだ維持できている。でも、そろそろ、冬向きに体を作らないといけない。

吉田さんのマーズの記事は有名で、執念を傾けて通ったことがつづられていた・・・。とても、切ない感じ。

杉野さんの再登記事も読んだ。マーズがどんなルーフなのかの写真がすごかった。ネット検索しても、マーズの全容が分かる感じの写真が出てこないので、マーズという課題名を知っていても、すっごいルーフだと言うことが分からなかったのだった・・・。

めちゃルーフでした・・・(汗)。

見つけてきた写真 マーズ

プロテクション設置するところから、難しそうな・・・(汗)。初登はピンクポイントなのだそうです。

そもそも、プロテクション、ピンクポイントにするの設置するのも、大変なクライミング力が要りそう・・・。

こういうのに若い男性が取り組まなくなったことが嘆かれている・・・。たしかになぁ。がんばれば、登れそうな人、一杯ジムにいそうな気がする。

が、クライミングに真摯に取り組むってこと自体があまり行われていそうではない。というか、これは仕事だって同じではないだろうか?

みな、そこそこ、しか目指さなくなったという社会全体の思想のような気がする。要するに日本社会は、ハングリーではもうなくなったのだ。

というか、むしろ、ミレニアム以降は、後退期、衰退期である。

■ 気に入った吉田語録

・ライバルっていないよ

・趣味って言うのはどういうものなのかよくわかんないけど、とりあえず、毎日やって、そのことを考えているのが一日の中で一番長い、ということだよ、それは確かだよ。

・(コンペが嫌いなのは) 人と比較されるのがいやだっていうのが大きいんだと思うよ

難しいルートが登れたからって、それで人より優れているっていってる訳じゃないから。どんなものに対してもそうだと思うよ。

くよくよしないで、かつ物事に強く打ちこむってことは、相当難しいことだな。

・全身の筋肉を調和を取ながら鍛えるってことが大切だと思いますよ

・そういう意味じゃ人工壁はいいトレーニングだよな。苦手な動きをわざと作って、ホールドの大きさや向きで難しさを変えりゃいいんだから。

・楽して登れるやつと努力しても登れない奴がいるってことだけど、それはそれでいいと思うよ、大事なことはプロセスだから。

・”ちんけ”っていうのは、城山とか鷲頭山みたいに体のほんの一部しかつかわないところのことだよ

・サラリーマンになるくらいなら、おれはフリーソロして死ぬよ

大切なのはプロセスなんだから。

■ 怖い=自覚

その後は、木曜日は空いているので、急いでジムへ行く・・・。今日は遅めの到着。

指も痛いので、リード課題で腕をパンプさせて帰るのが目的。 

行ったら、知り合いがいて、なかなか取れないノブにぶら下がり系の5級課題を、近くにいたお兄さんも含め、わいわいやって楽しむ。

仲間がいると、できなくても楽しい。この課題は、一手目から、悪いノブの2手目に体重移動すると振られてしまうのがネック。振られると、手が保持できないのだ。

その部分を飛ばして、上のほうはできた。しかも一手飛ばし。ので、下をつなぐのが課題になった。

しばらく限界グレードの5級で遊んで、腕が疲れたころに、リード壁に取り付き、腕をあげてお終い。

左腕は弱くて、左手にぶら下がりながらのクリップだと、とっても怖い。

「怖いと思っている方がいいですよ」とビレイヤーのお兄さんに慰めてもらう。

私の言っている怖いという気持ちの、具体的な内容は、手が開いて、ホールドから離れてしまうかもしれない・・・という可能性の検知なのだ・・・私の場合。

右手はあんまりパンプしない。でも左手は圧倒的に弱く、すぐにパンプが来てしまう。

そうなると、右手しか、頼る力がないと感じる。左手のパンプが怖いのだ。すぐにパンプするから。

・・・ので、やっぱり私の場合、怖さの克服には、自重を前傾壁でも支えられると実感できる腕力なのではないか?と思う。

だって、被っていなければ、怖いっていう気持ちはそんなに湧かないから。

被っていると怖いのは、腕力が持たないという自覚があるから・・・みたいなのだ。

・・・ということは、誰が何と言っても、やっぱり左手一本でぶら下がるということが、私の実力底上げになるのだ。人工壁のリード壁を言う限り。

もちろん、外岩になったらかぶっていること自体が稀なので、この限りではないが。

 


2016/09/28

面白さ=CSバランス

■ お客様が!

今日は、急遽代行レッスン。何年ぶりの昼のレッスンだろう・・・私のレッスンだと言うことで、わざわざ来てくれた人がいて、とてもありがたいことだと思った。

レッスンの強度はどれくらいが良いのか?ということは難しい・・・

実は、昼のレッスンと夜のレッスンでは客層が違い、昼は年輩者が多く、夜は20代の女性が多い。

それで、”いつもの感じ”でレッスンしたら・・・あら~二人も敗退?の人を出してしまった。スイマセン。

年齢層によって適切な運動レベルは違うのだ。バレエの時も、私は若いころは休日は3~4レッスン、週に4レッスン受けていたが、段々それがつらくなり、最終的に週3レッスン、休日は2レッスンで快適だった。

でも、60代に聞くと、60分のレッスンは長すぎて、45分くらいにしてほしいのだそうだった(汗)

45分だと正規の90分レッスンの半分だが、90分は10代、20代に合わせたレッスンなので、体力が60代だと若いときの半分ということを考えると納得する。

■ CSバランス

登山やクライミングも同じである。

体力に適した運動の強度・・・これを続けるのが大事なことだ。

CSバランスという。

チャレンジとスキルのバランス。これが取れていないと、フローに入れない。

カンタンに言うと、簡単すぎても、脳が遊んでしまうし、難しすぎても、アップアップで集中できない。

ちょうど良い難易度のところで頑張るのが、脳が快感を覚えるのである。

快感になると、フローとかゾーンとか呼ばれる状態になる。

で、私の場合は、クライミングは、快感ゾーンが外岩なら5.8のオンサイト。先日、卒業試験にいって、去年登った入学試験をリードしたら、面白かった。去年はドキドキしてリードして、リードできるとは思ったけれど、面白いとは思わなかった。

だから、5.8が面白いレベル。でもって、5.9は、ぴったりレベル。5.9は課題によってはオンサイトできないものもあるから。

5.10Aだとチャレンジが勝ち、かなり信頼できるビレイヤーが必要なレベル。

そう言う段階の人は、5.10代の後半をトップロープしてもらって遊んでいないといけない。

・・・というクライミングスキルアップの事情が理解できるようになってきたのは、実はここ最近だ(笑)。

岩場までの徒歩は、今のままだとラクラク過ぎていたことをごく最近、理解したので、歩荷ついでにザックを重くしておいた方が良いかも。

■ 火事場の馬鹿力

クライミングしていると、皆にもっと登れそうに見えるらしく、頑張っていないと言われる・・・が、これは、アルパインから入った人には、もしかして共通の現象なのかもしれない・・・。

だって、アルパインでギリギリ~ってない。ギリギリしたら、怒られる。

前に三つ峠に行った時、先輩が、「良くここリードしたね」と言った場所があるのだが、それは「あなたは、まだそのギリギリをして良いスキル段階にないですよ」的な指摘だった。

そこは火事場の馬鹿力的なもので越えてしまったのだったが。

で、火事場の馬鹿力は、突破力ということなのだが、火事場の力なんだから、たまーに出すもの。

そうそう、毎回出すものではない・・・と思う。

でも、クライミングの魅力は、何と言っても恐怖心から、おもわず火事場の馬鹿力が出てしまうってところにあるのかもしれない(笑)?

恐怖心に駆り立てられているってところが、イマイチどうかな~と思わせられる面だが。

でも、怖いのが好きとか、スリルが好き、とか、そういうことである、というのは、子供っぽいとは思うが認めざるをえない真実なのだろう・・・

≪参考サイト≫
CSバランスについて

ピラ32

■ 晴れ☆

昨日は、久しぶりに気持ち良く、晴れた☆

溜まっていた洗濯物を片づける。ヨガを教えているが、洗濯物ができないと、ウエアが足りない~!となってしまう・・・。

そして、ちょっと筋トレに出かけたくなり、トレーニングルームへ。

本当は朝の8時に出かけて、ベテラントレーナーから、メニューを作るのを手伝ってもらいたいと思っていたのだが、洗濯物は朝干してしまいたいし、というので、午後になってしまい、行ったら若い女性の係りの人しかいなかった・・・(汗)。

仲間内でのおしゃべりのほうが仕事より楽しいようで、あんまり見た目に美しい図ではないなぁ・・・と理解。

しかたないので、通り一般のトレーニングにして、腹筋絞り込んでおしまい。約1時間トレーニングルームにいた。

今日はなんだかちょっと精神薄弱っぽい男性がいて、トレッドミルに乗ると隣に来るし、ストレッチエリアに行くと、彼も来る・・・ マシンに乗っても二つ先くらいにいる。で、怖くなり、早めに退散した。

ので、あんまり腕力アップっぽく感じなかったので、左手の中指、薬指が腱鞘炎で少し腫れていて、インドアクライミングはちょっと休みにしないと!と思ってはいるが、そのままピラに出かける。

行く予定でなかったので、テーピングも持って行っていなかった。・・・が

行ったら、意外にいい日だった♪

■ 5級

青5級課題に取り組み始め。

5級になると、急にリーチの問題が出てきて、難しくなった・・・

しかも、スローパーとかも出てきて、うーん!ボルダリング~!!って感じ。

ホールド悪い~。スタンスもジプスが増えてきてしまった・・。ちっこ~って感じなのだ。

というので、あくせくしている間に、結構、運動してしまった。

トレーニングルームと比べても、ボルダリングは結構全身運動ということに納得感を深めた。なるほどね~って感じ。でも足腰は弱くなるよなぁ。

足腰に筋肉をつけると体が重くなって、今度はボルダリングなどは登りづらくなるし・・・

5級は1課題クリア。 ヒールフックが必要だと思っていたら、ナシで登れた・・・ レイバックで狭ーいスタンスに立てば良いのだった。

この課題は取り組んで3回目だが、出来てみたら、なんということもなくできたが、最後の一手が遠く、リーチの問題で届かない。

で、あれこれ悩んで、通りかかりの室井さんに、アドバイスを求めると、縦カチに足を置くのだと言う。

え~?だって縦カチ・・・側面は縦ですけど・・・ でもやってみたら、最後のホールド取れた。

え~?ええ~?!と言う感じ。

■ まとめ 

・・・というわけで、真面目トライしている課題以外は、もうできる6級や7級を気分転換、で登る。

あまり指をいじめてはいけないので、軽めの日。

≪まとめ≫

5級ファンモンGO 取組中
5級高騰マン辞退 完登

6級人間合格 素直な課題
6級弱くたっていい初心者だもの
6級飲む信玄餅
6級ては一回でよろしい

5級ボルゼミ課題 デッドができない

勾玉、フラッギング練習
トラバース 1往復

7級ミス信玄
7級胸アタッククライマー
7級アレで行こう
7級出会い系星雲
7級初めてなんですぅ

スローパーからのランジ練習 できた  これは後ろの飛ぶ課題なんだけど、これはできるけど、
前に飛ぶのが、怖くてできない。なんかホールドにぶつかりそう。

≪課題≫

・デッド 

軽めにしないと、頻度行くと、指が壊れる。


2016/09/26

昇仙峡の思い出・・・吉田和正さんの訃報

■ 大事なこと

人生で大事なことは何だろうか?

死なない人間はいない。 死の床に就いたとき、人は何を思うのだろうか?

もっと働いていればよかったと思うのだろうか?もっと贅沢をしておけば良かったと思うのだろうか?

大事なことは、死の床に就いたとき、思い出せるような、良き思い出を持つ、ということではないだろうか?

■ 訃報

昨夜、危篤の連絡があった。 そして、今日は、訃報の連絡があった。午前3時27分。亡くなられたそうだ。

とても動揺した。前にもこのようなことがあった。新井和也さんが亡くなった時。

荒れ狂う渓谷
吉田さんとご一緒した岩場へ出かけた。

行くと、渓谷は増水で荒れており、チャンスとばかりに、オジサンたちが魚釣りにいそしんでいた。ちょっと見には、釣果はあまり良さそうでない。

荒れ狂う水の流れを見ていると、心が落ち着く。よく川の流れは人生に例えられる。一瞬として同じときはないのだ。

吊り橋を渡り、ボルダ―エリアを抜け、いつものプロジェクトのところに行こうとしたが、倒木が道をふさいでいた。右側は沢側に深く切れ落ちたトラバース。踏み跡程度なので、道幅も細く、雨上がりのため、地面も緩かった。危険で、とても行けない。

それで、そこはあきらめ、神社へ戻り、しばらく栗拾いをした。風で新しい栗もたくさん落ちていたが、どれも中身が小さく、食べてもおいしくないだろうと思われた。「こういうの、吉田さん、詳しそう・・・」、そう思った。

■ 吉田さんのこと

吉田さんは、日本で最初のフルタイムクライマーと言われている人だった。車上で生活しており、クライミングに捧げた人生に敬意を感じた。

どんなことでも、一つのことに捧げた人生には尊いものを感じる。そのようなことは、なかなかできることではないからだ。人は、あれこれ、できない言い訳を用意して、人生の冒険を避ける。そして、世間体に支配された人生を送る。

そうではなく、自分の心の声に従った人生を送った人は、心から応援したいと思う。対象がどんなことであっても。

私自身がそうでありたい!と思うから。

バレエダンサーの生き方にも敬意を感じるし、クライマーの生き方にもそうだ。何か一つのことを極めるのは、非常に難しいことだと思う。

なぜなら、それは、モノにならないという可能性があるからだ。人生がオールオアナッシング化してしまう恐怖が、常にまとわりつく。実際は、オールオアナッシングではなく、色々な道があるものだが、選択肢として見たときに、一つしか掛けたものがない、という恐怖は、誰もが感じるだろう。

吉田さんからクライミングを取ったら何が残るだろう?私はまだ6年の経歴しかない。が、この6年、私から山を取ったら、何も残らない。キャリアもなく、子供もなく、、あるのは、山の成果だけ。山さえできたらいい、とすべて切り捨てたからだ。その成果すら、たいしたものではない。

・・・が、山は、それなりに私の情熱に答えてくれた。その一つが吉田さんとの出会いだった。

≪フリークライマー吉田和正さんの業績・・・知らない人が多いので・・・≫
89年 初登攀 マーズ5.14a(城ヶ崎)、
92年 シュピネイター5.14a/b(神居岩)、
93年 ハードラックトゥミー5.14a(名寄見晴岩) 当時の国内最難ルート
湯川、白髪鬼 第二登

■ クラック

クラックは初心者で、吉田さんにはクラックを教えてもらおうと思って出た吉田スクール。とても丁寧な指導で、ハンドジャムの利かせ方から、教えてくれた。私は全然、間違ったジャミングをしていた。

私が使っていた外国のクライミングの教科書を見せると、「全然ダメだね~」写真の一つ一つにダメだししてくれた。

吉田さんがスクール生に用意してくれた課題は、大体5.10Aくらいで、質が良かった。ボルダ―でもトップロープが張れるようになっていた。

フィンガージャムの課題も、逃げようと思えば、フェイスに逃げられた。でも、掃除するのは、大変みたいで、ビレイヤーでプロジェクトの手伝いに行ったら、「やってみる?」と言われ、断わると、とても残念そうにしていた。掃除、手伝っておけば良かった。

晩冬の昇仙峡・・・アイスは脆くなってしまって、そろそろ登れなくなるころに、岩場は、ぽかぽか陽気で、ピンクのレンゲツツジが咲き、お昼寝してしまいたいような快適さだった。

クライミングできなくても、その岩場にいるだけでも幸せ、と思って、呼ばれれば、いそいそと出かけていた。

■ アダモへ

結局、倒木に通せんぼされて、吉田さんのプロジェクトのデイドリへは行けないので、別のプロジェクトに行く。

たくさんの釣りのおじさんたちの車とすれ違う。擦れ違いが大変。お魚は取りすぎで、資源が枯渇している。欲望の世界を感じる。

いつもの場所につくと、この時期なのに、3台も先客がいた。でも、岩場には姿は無し。釣り人だろう。

吉田さんと登ったボルダ―課題は、もう蔦に覆われて、草ぼうぼうで、とても登れるような課題ではなくなっていた。

こんなになってしまうんだ・・・。これを掃除して登らせてくれたわけで、掃除も大変だったんだろう。

小さなボルダ―であっても、開拓って大変なんだな。

それでたった8000円の講習費なんだった。

これは有名クライマーの半額くらい。クライマーは年金がない人が多いから、稼げる時に稼がないと大変なんだろう位に思っていた。

プロジェクトにつくと、まだ残置のロープがあった。切なくなる。

吉田さんとはあまり会話しなかった。

ただ、私が一言二言、聞いたことを吉田さんが、勝手に誤解して、「このプロジェクトが終わったら、吉田さんはどうするのか」ということに答えてくれたことがあった。

「引退かなぁ」というのが答えだった。もう、やりたいことはやってしまったし、次の目標も、その時になれば見えてくるもので、見えてきたらやるけれど、見えてこなくても、それはそれでいい、ということだった。

吉田さんはアチコチ体が悪い。体がぼろぼろっていうので、有名な人でもあった。

それで、ここの筋肉を緩めるにはどうしようか?とか、変なポーズを取り合ったりした。あとは互いに静かにして瞑想していた。

■ 思い出

私は一般登山からクライミングに入ったので、フリークライマーの作法にはまだ慣れておらず、吉田さんには驚かされることがあった。

例えば、1本か2本しかトライしないこと・・・。

8時など、朝早くにビレイヤーで呼ばれて行くのに、吉田さんは1本か2本しか登らないで、「もういいです」とか言ってしまう・・・。

いつも、夕暮れまでギリギリまで遊んでいるのが普通なので、「え~?そうなの!」と最初はびっくりした。まぁ、私も昼過ぎに終わってくれた方が都合が良いのだが。

終ると、ビレイのお礼に、初心者向けの課題を登らせてくれる。

でも、吉田さんに会ったころ、私はアイスクライミングに夢中で、前日のアイスで腕がパンプして上がっていたりして、せっかく用意してくれた課題も登れないのだった。

一度、吉田さんが突然、私の前腕をガシっとわしづかみにした。「これじゃ登れん」、という話。

もっとレストしなさいと言われた。ジムにも長居しすぎだと指摘された。

大きなスラブがある。そこに吉田さんが初心者向けの課題を開拓してくれていた。

なかなかアルパインな感じで、小川山と同じ花崗岩とはいえ、非常に悪い。スタートは泥の中。きれいだったクライミングシューズがどろどろになった。上の方も悪くて、手は切れるし・・・なんだかとても、長くて悪い感じ。

でも、そこがたぶん、そのスラブでは一番易しい課題のようだった。

出だしがどろどろで、それを越えると小ハング。かなり振られるのだが、タイトに引くと登りを邪魔してしまう。このロープ、あまり命綱にならないな、と思ったりしたが、がんばって登ったら、あっという間にロープのたるみを取ってくれて、なんて上手なビレイなんだ~!!と感激した。

いつもトップロープでは、たるたるで、落ちたら、テラスにあたるかもな~くらいのビレイでも、トップロープだからと、嫌だとは思いつつも、贅沢言わず、我慢して登っている。

吉田さんは、ちゃんとビレイしてくれていて感動した。当然なんだが。

初回は半分くらいまで行った。それで心が折れてしまい、それ以上登れず、降りてしまった。吉田さんは、とっても残念そうにしていた。

でも、5.9でアップアップだったころの私には、とても越えられそうに見えなかったのだった。

2回目は、前回越えられなかった、少々のハングを越えた。それでだいぶ、当人としては満足した。

でも、そこから上は、とても無理に思えた。ムーブ、思いつきもしなかった。

この時は文句を言われた。

「何?怖いの?」

実際、怖いのだった。

「怖いんです」と答えれば良かったのに・・・、”トップロープだしなぁ・・・怖いと言う訳にも、いかないよなぁ”と考えてしまい、私は言葉に窮してしまった。

マルチのセカンド(トップロープ)だったら、頂上への到達が目標だから、登れなくても、ロープを掴んででも、Aゼロしてでも登れば良い。実際いつもそうしている。スピード命だからだ。

が、ショートの場合のトップロープって、基本的にはクライミング力を上げるために登っていて、ごぼうしたり、Aゼロしたりしたら、全然やっている意味がない。

でも、私はムーブが思いつかないときに、ビレイヤーを待たせて、ハングドッグしたりすると、下のビレイヤーに悪いな~と思ってしまうのだ。

でも、あとで、吉田さんのインタビューが載っている昔の『岩と雪』を読んで、吉田さんは、何時間ハングドッグしても、怒らなかったし、むしろ、喜んでくれたのだろうな~と、理解した。

究極のレッドポインターと書いてあった。それが意味することが、まだ業界に不慣れな私には、全然、分かっていないのだった。

私は、ただ単純に、フリークライミングの登り方が良く分かっていなかったのだ。初心者過ぎて。

アルパインで登る時みたいに、さっさと登れないと、”登れない”と自己判定してしまっていた。

そんなこんなで、吉田さんが、後輩の初心者クライマーのために良かれ、と思って、そして、たぶん苦労して掃除してくれた課題・・・思いやり・・・が、肝心の後輩の胸には届かない、というような結果になってしまっていた。

もっとハングドッグして、吉田さんのビレイに甘えて、登れば良かった・・・。

そのほうが吉田さんは喜んでくれただろう。

■ 擦れ違い

湯川のクラック講習に行く予定にしていたら、南沢大滝のアイスクライミングで遊んだ時にトップロープ支点にしたケブラーコードを回収担当の私が回収しなかったために、湯川クラックがおじゃんになったことがあった。

事情を電話で説明すると 「そんなスリング、知らないと言いなさい!」 なんて言って、ちょっとおちゃめな吉田さんだった。

そのスリング、知らない人から見れば、高級品ケブラーにはとても見えず、一見して残置っぽいのだ。上でそれも回収なのか?と聞いたのだが、下のビレイヤーに声が届かなかったみたいで、カラビナだけだと言うので、ビナだけ回収したら、やっぱりスリングも回収だったのだった。ので、翌々日くらいに、急いで回収に出かけることになった。

それで、湯川クラックが流れ、そして、次は十六夜岩が流れて、色々残念だった。なんだかバッティングが激しかった。そうこうしている間に、北海道にスクールの舞台は移って行った。

吉田さんが行くところは、岩場のベストタイミングなところ・・・いなくなった岩場=あまり快適でない岩場。

■ 大切なものとのお別れ

吉田さんが昇仙峡にいるころ、猫ちゃんが亡くなってしまった。大事に大事にしていた猫だった。

キッカケは、お母様の危篤の知らせでの長距離ドライブ。なので、続けて二つも、大事なものを失うことになってしまった。

それがとても痛々しく、吉田ブログもペットロスの痛みであふれていた。

元彼のデイビッドのことを思い出す・・・デイビッドも、ネズミを飼っていて、ネズミが死んだときにはスゴイ嘆きようだった。

心のよりどころ、自分を無条件に愛してくれるもの、そんな対象がペットなのだ。人間同士の愛では、どうしても埋めれないもの。

ちょっとペットロスから立ち直ったころ、6月、肺がんの知らせを聞いた。それからすぐの訃報だった。

癌の発見から3か月と早い死だった。悪性リンパ腫だったそうだ。

まだ53歳だったそうだ。

ご冥福をお祈りします。

■ 残置のロープ

今朝、吉田さんと取り組んだ課題の岩場へついたら、まだ残置のロープが残されていた。

吉田さんのプロジェクト・・・引き継ぐお弟子さん、いたのだろうか・・・?
多分吉田さんのロープ岩の基部
その下に、吉田さんが初心者向けに設定してくれたクラックがある。

そこ、だいぶ頑張ったけど、登れなかったんだよなぁ・・・。

今なら、もうだいぶクラックに慣れたので、登れるような気がする。

このクラックは、つまり・・・こうして私の個人的な課題になることになる。

これは登ってしまわなくては、吉田さんが悲しむだろう。


≪今日の言葉≫

いつでも できることは
いつか できなくなるよ

いつでも 会える人は
いつか 会えなくなるよ

いつでも見れる景色は
いつか 見れなくなるよ

いつでも一緒にいる人は
いつか 一緒にいられなくなるよ

だけど
いつかできなくなることは
今は できるよ

いつか会えなくなる人は
今すぐ 会えるよ

いつか見れなくなる景色は
今は 見に行けるよ

いつか いなくなる人は
今は 隣にいるよ

だから
もっと
シンプルに今を生きよう
伝えたい想いは 伝えていこう

未来を思い煩い
不安をつくるのをやめにしよう

今まで行ったことのない道を歩こう
子供の頃の目の輝きを取り戻そう.
後悔がないように日々を生きよう


( しみず たいき ) http://ameblo.jp/taiki-ism/entry-12202250875.html?frm_src=thumb_moduleより引用。


2012年9月26日は、私のクライミングのきっかけとなった敦子さんと出合った日だった。2016年は、吉田さんの命日になってしまった。

吉田さんと登った課題
ジャムジャム84


≪関連URL≫
吉田ブログ
幸さんのブログ
眠れぬ夜に吉田和正さんの過去記事を読み返す
ヨシーダさんとの思い出

クラック講習の様子
翌日のクラック
昇仙峡
ボルダ―

https://allnevery.blogspot.com/2020/03/rock.html

----------- 2016.09.28 コメントを頂戴しました-------------------------

アメリカ合衆国のジョシュア・ツリー国立公園にある、 ステイングレイ(5.13d) は1987年に鈴木英貴氏が初登して以来、23年間の長い間再登者が現れず、2010年についにソニー・トロッターが再登に成功した当時世界最難クラックの1本です。ソニー・トロッターは5.14aかもとも言っています。

同じくアメリカアメリカ合衆国のレイク・タホにある、トニー・ヤニローが初登(ピンク・ポイント)したグランド。イリュージョン(5.13c)。鈴木英貴氏はこれレッド・ポイント。 その後にStingray(5.13d)を登った。今井考氏が2009年にグランド。イリュージョンを登り、ステイングレイにトライしたが、手も足も出なかった。13cが登れて13dに手も足も出ない?。そして再登者がいない。私は13dよりステイングレイは難しいのではこのとき思いました。同氏は今年7年越にステイングレイをレッドポイントしました。

1989年に吉田和正氏初登の、城ケ崎のマーズ13d(ピンク・ポイントなので吉田氏は13dにしたのかもしれません)は、2006年にコブラクラック(5.14a~cのいずれか)が登られ、2008年にメルトダウン(5.14c)が登られるまで、クラックでは鈴木英貴氏のステイングレイとともに世界最灘の2本でした。 マーズは佐藤裕介氏が第二登して5.14aはあると。それ以前にトライした杉野保氏も、登れなかったものの、どんなに低く見積もっても5.14aはあると言っています。

私が吉田さんに「吉田さんのマーズは14aはあるのですよね」と言ったら、吉田さんが「○○(私のこと)さんが登って確かめてください」と言われました(^-^;。吉田さんお茶目なんだから。

湯川のハニワの嫁入り(5.12a)でJack・N氏が墜落。ロープがほどけてグランドフォール。変形ブーリンを教えたのが吉田さんだと教えてくれた。あのノットは結び間違えをしやすいのです。

吉田さんが背負って降りたのです。その吉田さんをJack・N氏は君呼びする。君というのは格下に対する呼称でしょう。

湯川で合ったプロガイドのY下氏に吉田君と言われて「あんたみたいなヘタレに吉田君、お互いに年をとったね。と言われる覚えはない。俺は現役、あんたとは賭けているものが違う」みたいなことをブログに書いてた。しかし、翌朝には消されていました。

聞けば答えてくれるけど、吉田さんは自分の実績を自ら語らない、強がらない。体に問題があって、若いときみたいには登れない。それでも登り続けていました。クライミングが好きなのでしょうね。そう山野井さんと同じ雰囲気なんだなぁ。二人とも孤高の人と呼ばれているし。時々山のことを聞かれたよなあ~。吉田さんはアルパインの人を応援していました。

吉田さんや山野井さんは、大空を高く自由に飛んでいる鷹なのです。
同じ鳥でも私はほとんど地上を歩いている鶏です。鶏は空を飛べないけど、鷹は地上に降りて来てくれます。

1987年に来日した当時の世界のトップクライマーであった、シュテファン・グロバッツが初登した小川山の(Ninja5.14a)。1990年に第2登したのは吉田さんでした。

マーズを登った後に「青い鳥を追いかけて、ぼくはどこまで行くのだろう」と言っていた吉田さんは、遠い星になってしまった。早すぎです。

吉田さんの課題のDay Dreamは、今となっては何と意味深な。。ネーミングかと思います。
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2016/09/25

ピラ31

■ キープの日

今日は、緩急つけるで行くと、緩の日。

混んでいて、ジム内の室温も熱気で上がるような気がするくらいの日だった。混んでいるので早々に退散。

今日は意外なことに体が重い。暑さと湿度かな?大体毎日同じことをすると体調の差を感じるものだが・・・今日は、体調が低調だとは思わないで出かけたので、意外だ。

腕力というものは出てくるまでに時間がかかるもののような気がする。

■アップをどうするか?

アップでアップアップは避けたいが、アップがアップにならないような、ラクラクというのも避けねばならず、アップでちょうど良い課題はなんだろうかと研究中。

しばらくはいきなりルーフの 鮭タバコに取り付いていたんだが。 

≪今日のまとめ≫

アップ 8級 自分に優しく・・・ 
アップ 7級 鮭タバコ ルーフ
6級 ロールケーキ星団 今日は登れない・・・(汗) 腕力出ない日
→ 黄色課題へ
7級 コバンザメ独立 できるけど、出だしはムーブ洗練させられそう
7級 出会い系星雲 問題なし
7級 あれで行こう  問題なし キョン
7級 チョーイミフー
7級 モノ太郎・・・
7級 もちのタレ・・・
6級 信玄餅
6級 ミス漬物石

勾玉フラッギング

→ 調子出てきた?
5級 ボルゼミ課題 5級 復習

→腕力アップへ変更
トラバース往復
7級 ねずみ先輩

≪因数分解≫ チョーイミフー7級
あんまり難しい課題ではなく、考えなくても登れてしまうのだが、考えてみる。

正対引付のところで足の位置をハンドホールドより、遠くにしてみると足の踏み替えが節約できることを発見。

今後はスタンスの節約をちょっと考えてみようかと思う。

最後はトラバースして、腕をパンプアップさせて終わり。1時間半ほど。15課題。

しかし、せっかくパンプアップさせたが、すぐに回復してしまった。意外にすぐ回復することを発見。

■ ビタミネンゴールド

やはり喉の調子が変。気管支の具合がいまひとつである。用心で、ビタミン剤を飲む。普段から運動習慣があり、結構登山は体を酷使する運動みたいなので・・・

で、マルチビタミンは、これまでもいろいろ試したが、いまひとつ効果を実感したことがなかった。

が、医薬品のマルチビタミンは良いような気がする。ビタミネンゴールド。これは、鉄も入っているのが特殊なのだが、鉄が足りていなかったのかなぁ?

よく分からないが、ビタミネンゴールドを飲んでおくと疲れが蓄積しない気がする。

ここのところ、野菜が高い。天候不良で、野菜が取れないのだろう・・・

こういう時は豆料理かな?




2016/09/24

My journey

今日もまた雨。冷たく、細い雨・・・なんだか、悲しそうな雨だ。

今夏はホントに疲れた。

今年は、子供時代のことを色々と振り返ることが多かった・・・。それもメランコリーの理由である。

子供の頃のことを思い出す。

飛び交うお皿。砕け散る窓ガラス。お酒。暴力。怒号。泣き声。酔っぱらった大人の男性。泣いている幼い弟。赤ちゃんの妹を抱っこしている6歳の私。私を連れて出た母。オレンジ色のハイウェイの電灯。知らない人の家。家の没落。

中学受験。生徒会。部活。サー君。海洋研修。

熊高。バイトの早い朝。夜間の2月の空気。18歳、実家からの独立。さおりちゃん。

独りきりで決断した夜学の進学。大阪。入学式にも出ないで働いていたこと。ゆうこ。もりやん。フルタイムで働いていた大学図書館。大学寮での生活。アラモ。マシューとダニエル。エリザベスとマーク。サンフランシスコでの青春。オモデレ先生。婚約者だったデイビッド。サンフランシスコステートユニバーシティ。豊津。三叉神経痛での緊急フライト。トリプルA。24歳の弟の葬式。妹を引き取ったこと。

大学の同級生の自殺。研究所。市場調査でのベトナム。結婚。長期の海外出張。カンザスシティ。ウェリントン。ヘッドハンティング。四ツ橋。マーケティングをGMSで勉強したこと。MVP。

夫の転勤で職を喪失したこと。メルボルン。新事業開発室。経済セミナー。バレエ。流産。

二度目の転勤。山梨。仕事がなく東京へ出たこと。祖母の死。山梨でやることを探して山に行きついたこと。ヨガの仕事。ラジオの出演。生徒さんたちの成長。

中高年登山。混んだ夏山の小屋。白銀の北八つ。権現。ツルネ東稜。豪雪の谷川。扇沢での雪上訓練。友人の死で小屋を降りたこと。後立の縦走。

三つ峠。広河原沢左俣。ジョウゴ沢。小川山。南沢小滝。大滝。金山沢でのアイス。峰の松目沢でのリード。昇仙峡。沢。クラック。

小川山レイバック。女性だけのクライミング。グランドフォール。

今夏は本当に疲れた。

久しぶりにバレエに行った。自分の本当にしたいことは何なのか?知りたかった。

山が・・・でも、まだ私を手放してくれない。

一番大事なことは、自分が心から何をしたいのか?を知ることだ。

何によって力を与えられ、何が私から力を奪うのか?

それを正確にする。ひとつ、ひとつ。今はそれしかない。












教訓

今後教訓としないといけないこと・・・

クライミングは、するには当然ビレイヤーが必要になるんだが、基本的に良いビレイヤーは山岳会の中にはあまりいない。

私のこれまでの経験では、山から入った人は、ビレイについての認識が甘く、ビレイの習得を技術の習得だと思っていない。

特に沢だと墜ちれないということもあって落ちないので、まったく形だけのビレイの人が多いだけでなく、きちんとしたリードやロープを出すべきか出さざるべきか?の判断も学ぶべき課題であると、認識できない人が多い。

雪上も同じ。トップに追いついたら、両手離しであったり、電話していたり、写真をとっていたりしていて、それで悪気がない。また、叱られることもないので、失敗から学ぶこともない。

逆に日常的にビレイしているということは、クライミングしているということ。

クライミングしている人は、逆に山に興味がない人が多く、クライミングしかしないため、立木でのプロテクションなど自然物を使うことになると興味がなかったり、カムでのプロテクションなども興味が無かったりする。

安全を追求しつつクライミングの面白さを追求する、ということは、ボルトルート、となるからだ。

ので、両方の人種が本当は合体すればいいのだが、昨今、それは全然実現しない。

日常的にビレイしている人なら安全だと思っていたが、それも違う。先日はベテランでも、グリップビレイの人がいることが判明した。

長年山岳会で指導している立場の人でも、ビレイヤーとしてみると、クライマーを注視していなかったりしていて、ビレイヤーとしては信頼できない人が多い。

登れても、ビレイがダメな人もいる。クライミング力はビレイヤーとしての資質の良否には、関係がないと言われている。

■ ビレイヤーは選びなさい

クライミングには、ビレイヤーを選ばないといけないと、注意喚起を受けた。

 1)ビレイヤーによる頭の保護を意識したスポッティングがされていたか

 2)リード、もしくはビレイヤーがゼロピンをとっていたか → 1ピン目取り終わり
 
 3)ビレイヤーのロープ操作技術(ロープの張り具合や制動確保など)

基本的には、ピンを取ったら、ビレイヤーは何が何でも止めないといけないし、フリーフォールはないのである。

どんな場所にいても、多少はロープの張りがあるのが当然である。ランナウトしていない限り。

しかし、まぁ1ピン目というのは、止めるのが難しい位置ではある。

・・・とはいえ、初心者時代の私でも、一ピン目の墜落でも止めている。

しかし、過ぎたことをどうこう言っても仕方がないのである。怪我が軽かったのが不幸中の幸いと思うしかない。

■ 来るもの拒まず?

クライミングでよく聞かされる常套句に

来るもの拒まず去る者追わず

というのがあるのだが、”来るもの拒まず、は無い!”というのが、最近、教わったことである。

ビレイヤーは選ばないといけない。つまり、来るものも、拒まないといけない。

・・・と言う意味なのでは?

そうしないと、落ちたときに止めてもらえないのだからして。