2023/02/01

北海道の行動記録

 さて、今回の北海道の行動記録を忘れないうちにまとめておく

2/1 10:30福岡発 新千歳 スカイマーク 

   翌日から天候不順で、集合日の二日前にデパーチャーして正解。 15700円。

    新千歳13:40くらい発 → 15:00 旭川着

    駅前で無料のアイススケートをやっており、ちょっとスケートして、5歳の女の子にアイススケートの手ほどきをしてもらう。転んで泣いちゃった…ら、お友達がとっても親切に慰めており、すごくかわいくて‥そして人間関係の勉強になった。あとで詳述予定。

    ゲストハウス 旭川ライド宿泊。一泊3500円

この宿はおススメ。『生と死の分岐点』も置いてあった。個人的に、『ゴールデンカムイ』が気に入った。これのおかげで、北海道の山やは、マタギ信仰があるのでは?

宿で、アラスカから来たマルコと出会う。なんと、スキーで、4か国、16か所のゲレンデをワールドツアー中だった。職業はフィジオロジスト(生理学の医者)。クライマー界と同じことが、スキー界で起こっていることが分かった。日本人だけ、世界からこの流れから取り残されている。

2/2  Sさんと会う予定だったが、行き違いがあり、アイヌの歴史を学ぶため、旭川博物館へ。220円。+駅から徒歩。

旭川の路面は、完全な雪道歩行だが、ほとんどの人が東京や福岡と同じ靴で、スノーブーツを履いておらず、ビックリ仰天。スパイク付きスノーブーツが最適。

午後は、クライミングウォール ガッツに行こうとするが、バスが一時間に一本などで、到達不可能なレベル感。-12度でバス停で30分待ちとかありえない。

結局、スケートリンクに戻り、アイススケートをして、小春ちゃんと友達になる。これは素晴らしい子供たちだったので、後で詳述予定。北海道は子供たちが歪んでいなくて素晴らしい。

宿ではケビンに会う。ケビンは、旭川周辺にゲストハウスを作りたいそうで、もしかしたら、協力し合えるかもしれない。コロラドから来た人が、旭川のほうがいいというのだから、ホントにいいのだろう。コロラドって、クライミングでもメッカで、誰もが住みたいところだけどなぁ。

2/3 いよいよ、下川入り。が、JRに騙されて特急に乗ってしまい、名寄集合13:00なのに10:30に到着してしまう。快速で良かった。おかげで電車代も1000円以上余計にかかった。

単線で何もない駅で駅前など消滅しているのではないか?と経験上危惧していたので、あまり早く到着しないように気を付けていたのに、予想通り何もない駅前で、3時間かぁ…と呆然とした。昨今の町は車生活なので、電車の駅には何もない。下川の役場の人に連絡するが、あまり役立たたない情報しかない。(観光協会の人ではないと釘刺されるが、観光協会の人につないでくれるのが筋では…?なんせ、こっちは全く北海道未経験だと最初から話してあって、早くつきすぎてもすることないだろうと相談したのに、早く着いたほうがいいというアドバイスで早くつきすぎてしまったのだ…)

掃除していたおばちゃんに事情を話したら、駅前の三笠という食事処を勧められる。まだ11時で空いていないので、じっとしている=寒いの法則から、散歩することに。

散歩していたら、同じく散歩のオジサンに出会う。おじさんに「図書館ありませんか?」と聞くとあったので、ラッキーと出向く。

名寄郷土史、と、『北海道の登山史』で、伊藤仰二さんを発見する。故・吉田和正さんは載っていない。 登山史には、フリークライミングの成果は、記録されない。そのため、現代のフリークライミング能力をベースとした登山で、レベルが一気に上がったことが認知されづらい。伊藤さんの記録、2003年のM6くらいので、登山史が終わっていた… 今はもっとすごいのが続々と出ているのに…。

駅前の定食屋へ戻ると、山や風のいでたちのオジサンと相席。スノーモービルに東川町の人に載せてもらったそうだった。おじさんは、山や風情ではあったが、山やではない様子だったので、ど素人さんは、スノーモービルでも初体験なら何でも面白いんだと思った。山形の雪とは違ってふかふかだそうだ。 

やっと下川入りで、立派な、こもれび、という町立施設にたどり着く。今どきの設計。だが、非・寒冷地と同じデザインなので、暖房高率かなり悪そうだった…。

日本の本州の家は、鴨長明の時代から、家は夏を旨とすべし…で出来ており、実際九州の夏など、湿気がものすごい…。その流れをくむ現代建築も、湿度がネックで、本州も九州もコンクリート住宅はカビが健康問題になっているくらいなんだが、それと同じ建築設計を北海道でするのが理解できない。

沖縄の軒は低い、同じように北海道なら片屋根とか、建物自体に気候と戦う思想を入れるべきだと思うが、そういうのが全然ない。ドラッグストアもホームセンターもコンビニも、本州と同じつくりで、なんだか、頭が悪い人みたいな感じだ…。それじゃ、同じことをするにも、条件不利で金がかかるだけの話だからだ。

という感想を持ったオサレ施設だった。

午後は、バケツで作るキャンドルホルダー用に水をため、温泉に連れて行ってもらって、おいしい食事でもてなしてもらった。久しぶりにごちそうだった。

一般日本人のバケーション的バケーションをしなくなって、はや何年だろう…?もはや思い出せないくらい昔だが…。そういえば、世間ではこれが幸福の形だったんだよな~と思い出した。

私は別の形を日本人に提示したいと思っているのだ。たらふく刺身を食って、温泉に入る幸福以外の幸福。もちろん、刺身×温泉もステキなんだが。現代版がある、と思う。

この日は、後からきたアイルランドのごりちゃん、北海道のゆかちゃんと同宿で、よっくるという一棟貸しの家に宿泊。夜中まで話して女子トークで楽しかった。

ゆかちゃんがすごくできた人で、年功序列をしてくれた。(部屋に到着したら、個室が二つしかなかった。先に入ったゆかちゃんは、「わたしこっちにします」と取ったのは窓がない景色がイマイチなほう… わぁ、これは年配の私に譲ってくれたのだ…と分かった。その後、一人増えて、布団をリビングに敷いて寝る人が必要になった…。私は、”海外から来た人だし、しゃーない…私が譲るか…”と思っていたら、なんと、ゆかちゃんが先にベッドを譲ると言ってくれた…。東北の女子はスゴイ。九州の女子もすごいが、東北女子は日本人女子の中で最強女子かもしれない。

前に、師匠のアラ70男性1名、年下男性1名、私40代、で韓国にクライミングに行ったとき、宿にベッドが2台しかなく、私と師匠の高齢男性が一つのベッドに寝るように言ったら…、その残りの年下男性が、”それは女性一人の私に悪いから、僕と高齢男性が二人で一つのベッドでいいですよ”と当然、言い出すだろうと思っていたら…年功序列なら、私の方が上なんだし…女性が一番体力も下だ…、何も言って来ず、ホントに師匠と二人で寝る羽目になった…(汗)。九州の男子は、誰かが遠慮して、譲ってくれても、気が付くこと自体ができない。ので、相手を立ててやっても、感謝すらされない。

ということがあったので、なんてゆかちゃんは人間ができているんだ~と感謝して、一番良いお部屋を受け取った。窓から樹氷の美しい景色が見えて、翌日朝から散歩に行った。ゆかちゃん、リビングで寝てくれてありがとう!)

 2/4 森の散策体験とクライミングウォール、ロマン

森の散策体験は、しまった、雪板にしておけばよかったなとは思ったが、みなで色々森を観れて良かった。自然解説は、私は得意ではない。興味があった時代が、すでに10年以上前の山やとしての初期時代で、野鳥や樹木、冬芽の観察などはとっくの昔の感動だから、だが…ほかの人は違うのだ。ということが分かった。

北海道の植生は、ほとんど山梨の北杜市と同じだった…。動物もエゾリスくらいが違いかな?見たかったのは、凍裂。見れて良かった。白樺の皮を貰ってきた(笑)。良く燃える実験をしてくれたのが嬉しかった。前に地獄谷に行ったとき、出会い小屋泊で、ストーブに火を起こすことができず、結構寒かったんだよな…。あの時は白樺の皮は採りつくされていた。

なんせ、火をたくのは雪山サバイバルの基本。北海道の雪はさらさら過ぎて雪洞作れないかもしれない。その場合、遭難したら、どう防風すればいいのだろうか? ツリーポケットもあまりできていなかった…。

■ 住宅事情

その後ランチを食べ、中古の物件を視察。住宅は、よくある公団と今はやりのデザイン住宅公団… 

高気密住宅×FFストーブ

がデフォルト設定のようで、これは、私がしたいエコ生活とは、少し違う気がした。

国が助成金を出しており、とても買えないと思える価格の住宅でも、買える可能性があることが分かったが、助成金の条件を調べる必要があり、10年の定住を拘束されそうだった。まぁ10年なんてあっという間に来るんだが。

見せてもらった住宅はどれも、田舎に暮したい人には合わない、街中の暮らしみたいだった。たぶん、あまり自然の中で暮らしたことがない人を想定した、遠慮した想定みたいだった。

国の手厚い補助金が印象的だった。こうやって田舎の人が所得が少ないのに御殿に住んでいる訳が分かった。所得が高いとなまじ補助金が出なくなるので、あえて低所得にするという選択肢が生きてくる。そのバランスのちょうどいい憎い点というのがたぶん、みなの平均的な所得なのだろう…。

その後自由時間に、体育館でクライミングウォールを視察。ちゃんとしていた。Sさんは頑張ったんだなぁ…でも、クライミングが充実するだけの人口がいなかったんだろうなぁ。

九州のクライマーがやっていない営業ジムより、うんと課題もよさそうで、もったいない壁がひっそりたたずんでいた。きちんとクライミングを勉強した人であることが分かった。

その後、町の人との交流会があったが、私は、酪農家の女性に会えたのが良かった。

その後、ロマンというカラオケ喫茶?バー?に出かけたが、昭和だった。タバコで撃沈。私は化学物質アレルギーで、旭川では濃い排気ガスでぐったりしていたので、タバコだと、寸殺…され、数分で退場した。ごりちゃんが付き添ってくれてありがたかった…。

カラオケも超苦手で、夜の会はダメだ…と思った。歩いて帰ったらなんと帰り道を間違った(笑)。の上、夜中の3時まで女子会した。遠距離の国際フライトの人に悪い事してしまった…。とっても感性が似ている人で、古くからの友達に会ったみたいだったのだ…。

2/5

午前中: 道産子馬のハナちゃんの試乗会は、トキメキだった。すでに記述したが、移動が現代の石油文明の最も非効率な部分で、飛行機が悪い、大型客船が悪い、というよりなにより、一人一台の車社会の弊害の方が悪いと思う。

ハナちゃんは、人間の指示があいまいなのが、ダメなのだそうで、子供を育てるのと同じだと思った。葛藤=ストレス。指示は明確に。

私がしたいライフスタイルを、乗馬を教えてくれた小峰さんは、すでに実現されておられるかもしれず、ひそかに弟子入りしたいというか…どうしたら、同じことをできるか知りたい。

現代アーミッシュは、一般アメリカ人の普通の暮らしの人たちの中に、20~40世帯のアーミッシュが集まって暮らしているそうで、20~40世帯あれば、19世紀の馬車生活でも、とりあえず、暮らせるそうだ。日本でも、同じように自給自足を目指す人たちが、寄り集まって暮らせば、ちょっと旅行に行きたいときは、馬の世話を自分の家でもするついでに頼めるし、車の所有も各世帯で個別に持つのではなく、数世帯で一台で済ませられるとか、そういう風に協力し合えるかもしれない…。私はメルボルンで暮らしていた頃は、となりの家の子ども、良く預かりながら勉強していた。

私は、若い時、サンフランシスコの郊外に1年暮らしたのだが、結構、富豪の暮らす地帯では、山ひとつに牛を一頭放って、1年に一回とさつし、その肉を巨大なGEの冷凍庫(ガレージにある)で保管している家庭とか見た。BFのナジームのおじさんは、建築業で一代で身を起こした人だったが、自給自足の生活をして、子供を6人育て上げ、みなハーバードなどの一流大学だった。自然と触れ合って育つと賢い子に育つのでは?家は裏に畑があり、ハチミツも自家採取。アボガド、アプリコット、洋ナシ取り放題。

あのサンフランシスコの生活は、アメリカの開拓民の憧れ、ひとつの理想だったと思うが、北海道ではやれるのかもしれない。

どうも、ゲストハウスで出会ったケビンやマルコの様子から、アメリカ人…パイオニア…未開の地を失った人が、次に目指すのが、アラスカとか、北海道の地のような気がした。ウォールデンの世界というか、Homesteadを作るというか… アメリカは今、満員なのだ。

そこは、私も同じなので、いわゆる、日本の町おこしの人が思っている世界と、私が思っている田舎暮らし=アメリカンパイオニアライフ、とは、だいぶ違いそうで、早期に溝を埋めるのが良かろうと思われた…。

私が目指しているのは、ジョン・シーモアの『完全自給自足生活』みたいなライフスタイルです。

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馬に乗って集落のスーパーまで買い物に行けたら、ホントにすごい!

その後、ちょっと時間ができたので、クライマーで森林計画の担当官のSさんに初対面。実は福岡からお土産を持って行っていたのに(お礼で)、誘惑に負け、女子会で開けちゃったんだよなぁ…(笑)。それで、とても合わせる顔がない気がしていた…。Sさん、手ぶらですみませんでした…。

その後、名寄まで移住コーディネイターに送ってもらい…名寄駅から、今度は快速に乗って旭川着 16時頃。車窓からの雪景色がきれいだった。野辺山線みたいな、単線の一両電車で、違いは野辺山線ではだれも電車に乗っていないけど、宗谷線は結構乗っていること。

その後、旭川ライドに行く前に、ガッツウォールに行くが、これがまた最大の困難を克服系、だった…。これは別途詳述。吉田さんのゆかりの人に合わせてもらった。ガッツの店長さんに感謝したい。帰りはゲストハウスの前までクライマーの一人が送ってくれた。

2/6

翌日は、9:15のバスで層雲峡へ…下川まで電車で行って早出すればよかった。天気が悪かったせいもあるが、これも、あれまぁという廃れた温泉街でビックリした。このような本が出ているくらいで、闇は深そう。タイからの女性二人とタクシー割り勘にした。高橋さんという運転手さんだった。

『検証層雲峡は、いま―観光活性化』  https://amzn.to/3JOV8eE

層雲峡は温泉街全体として、アイスクライミングをプロモーションしたい意向があるそうで、それなら、行くべき場所を知っていると思ったので、後で資料を作成する予定だ。

層雲峡から、バスで旭川に戻り、旭川から、バスで札幌へ。着いたら、時計台前で降りて、雪まつりを見学した。無料カーリングで後ろに並んだインドのITエンジニアのご夫婦と対戦して勝った。バンガロールから来ているそうだった。

札幌にはすでに暗くなってからついたので、泊まれる女性専用岩盤浴で、ほとんど岩盤浴には転がりもせず、お風呂にちょっと入っただけで爆睡。

韓国のインスボンで覚えたお泊りスタイルだ。お泊りはスーパー銭湯(笑)。山梨の石和でも同じスタイルができて、東京方面のアイスクライマーはそうやっている。山とお風呂に入浴がついただけで山屋はハッピー。

お風呂があるだけで、冷えた体にはだいぶ違う。ゲストハウスではシャワーブースだったので結局使う気にならなかったんだよなぁ。旭川の日帰り入浴を次回は、ちゃんと調べておかねば。

2/7

8時30にチェックアウトして、トータル3180円だった…。安い!

朝食においしいコーヒーを目指して、街中へ。サッポロは福岡より大都会だった。

その後、北海道と言えば、の秀岳荘へ。おしゃれな山道具屋でビックリした。HPはレトロで、昔の山屋さん風なのに。

店員の若い男性がアイスクライミング事情を色々教えてくれたが… 北海道のほうが、クライミング環境は九州よりいいのかもしれない。

九州では、時代錯誤感がかなり激しい…ということが今回の旅でも判明した。このことは、端的な指摘ができるので別途。

その後、16:10のピーチで福岡帰着。家無し子は疲れた。やっぱり車中泊で行き来するほうが楽だし、パソコンがなく、記録を吐きだせないのがつらい。

そのまま、バタンと寝て、本日。ピーチはあまり良いフライトではなかったので、もう使わないと思う。

■ 乾燥した土地

帰宅して、一番のハイライトを考えると、やっぱり 馬→車 だな…と思った。

アイスクライミングやフリークライミングもしたいが、そうしたことによる地域振興は、選手クラス、開拓者クラスの人の役目のような気がする。

43歳でクライミングスタートした私のような人は、趣味の範囲で良く、世界的な記録保持者とか、ピオレドール受賞者とかになりたいわけじゃない。

フリークライミングで、5.12が登れたと仮定して、私の人生に何かすごいインパクトがあるか?というと?

ないと思う。

英語が話せることは、私の人生の幸福に著しいプラスの効果をもたらしたので、英語は重要だ。

冬山に登るスキル、というのも、英語同様に私の人生へのインパクト絶大。幸福度は一気に上がった。滑落停止とか覚えておくと、ゆとりができますよぉ。

が、登攀の能力は…?そりゃ、登れないより登れたほうが楽しいけど、楽しさを求める分には、もう充分登れる。5.9で十分なのだ、愛好者となるには…。今からワールドカップの選手になるような練習したって仕方がない。

というので、やはり、自分がしたいライフスタイルの確立の中で、馬を移動手段とする、車の代わりにしている、というのは、ものすごくインパクトが大きい、大事な部分だと思った。

私は、八女の暮らしや和歌山の色川の暮らしは湿気の点でどうしても体に合わなかった。

山梨は合って、快適だった。違いは乾燥。私はカラッとした空気が好きみたいなのだ。

 

遠いボルト=チビには5.9ではなく、もっと高グレードになりうる


 ■ 同一条件下での競争ではない

遠いボルトで、私がイチかバチかでホールドを取りに行かないので、チキン呼ばわりされて嫌だった件ですが、手が届く人が、5.9でも、届かない人にとっては、拾わなければならないフットスタンスの小ささ?で、グレードが上がってしまいます。シットスタートと同じですね。

アルパインクライマーはシットスタートを知らないから、えーそこ5.9だろー それぐらい登れよ、みたいなことになります。10年登っていても、こんな理解しかない。つまり、自分以外の条件が想像できない。ということです。

同一条件でないので、平たく言えば公平な競争ではない。しかし、そのこと自体に気が付けていないから、自分に合った土俵で競争しているだけの競争で勝って自信をつけてしまう、という好循環?にあるような気がします。

まぁそういう人は、何を登っても自信につながってしまうということは目撃しました…。失敗した登攀でも自信。エイドになってしまっても自信。全てが自信につながるので、メンタル最強です。

メンタル最強、と言えば聞こえがいいですが(笑)、根拠となるものが全然実際は根拠ではないので、結局は、自分で自分を受容するという良さがあるだけで、山が、あるいはそのルートが、その人を認めているか?という指標ではない… 

まぁ、人生は、究極的には自分との関係が良ければそれでいいともいえないことはないですが… 

そんな人と山登りたいですかね…。山ってホント、母なる大自然で、人間の意図を越えたものだと思いますが…。その山が、俺をかっこよく映し出す背景に過ぎないような人と…。

世の中には相手を殺してしまうまで、自分の行動のミスが自覚できないメンタル最強の人もいる、という学習なのかもしれません…。

ルートの最初で、ランナウトしている(自己都合だけのルート設定)とか、遠くて手が届かないルートとか、そのうちに入るような気がします。

同一環境下である一定の動作を繰り返す動き=一発だけ登れたRPグレード

■ ロープワークスキル不在はRPを自己申告するため。オンサイトグレードを使いましょう

5.12が僕登れます、という男子クライマーが、ロープの使い方も全くマスターしておらず、長ヌンで伸ばせなかったり、プロテクションの配置が悪くてロープがスタックしたり、カム自体が外れたりする件ですが…、大体スキルが表現しうる点数とか、そういうものがないので、盲点になっているのが、問題なような気がしますが…それ以前に、指導者でベテランでも、山で残置を掴んで落ちていたりする… 教育の欠如、リスクに指摘の不備は深刻です…が、恒常性スキルという言葉を知りました。

同一条件化の固定した動きを習得するのが、恒常性スキルだそうです。テニスで言えば、素振り。で、考えてみたら、レッドポインティングって恒常性スキルですよね。

何時間もハングドッグして、そこばっかりやって、出来るようになったら、大体は二度と触らない(笑)。次行ったら、またできなくなっているかもしれないんですが(笑)。

一回しか登れていなかったら、それは、恒常性、ではないかもしれないですが(笑)。

■オンサイト=多様性練習の結果

それでも、そのグレードの能力がある、と自己判断して、いきなり本番(例:白亜スラブ)に行ってしまって、どーだ!とやるので、”そのルートに行ったことがあるとしたら、これくらいはスキルあるはず”と想定されるスキル(ロープワークとか、カムスタックで登れなくなるとか)が身についていない…

これこそ、

グレード至上主義の弊害、そのものだな。

■ ホームの岩ルートを持つ いつも登れる課題で実力をあげる

私はたまたま登れた一本のOS(ガマスラブ)のために、ジャーマンスープレックスがRPできてはいるんですが、それでも実力としていいのか?私の感覚の中では、まだ不確実性が高いんですよね… ジャーマンも、ガマスラブも繰り返しが欲しいというか…

それは、生まれて初めての本格的な運動であるテニスが、ものすごい量の素振りを要求したからなんですが…それでも、10球きたら、会心の打球って1,2本でしょう?芯でとらえたかっこいい打球は…。

バレエだって、一日休めば自分が分かり、二日休めば先生に分かり、三日休めば観客に分かるというくらい、繰り返しの習得が要求されてやっと、それが本番につながる、という修行の世界で、そこでやっていたから、そのあとヨガのインストラクターになった時、楽勝でした…

同じようにクライミングも、 繰り返しが必要なような気が、私の場合はするんですよね…

これ、もう登れた…(だから登らない)というのは好きになれない。

というのは、本番でのリスクがけた違いだからですが…命がけになりますよねぇ?なのにそんなテキトーな練習で済ませるのか?みたいな感じ。

しかも、日本のボルトって超わるいんですよ? アー、大丈夫、大丈夫、落ちても死なないから、っていうのは人工壁だけ。


2023/01/31

クラックの習得の仕方でコンフリクトがあったこと

湯川

トップロープクリーンで登れました → 誰が考えても疑似リードの段階 

なのに、青ちゃんが疑似リードが嫌いっていう理由だけで、なぜ、俺がセットしたカムでピンクポイントしろ?って思った。ので説得するために、背が低い人には、その人にマッチした位置にピンが必要であるというブログをわざわざ書くはめになった。

納得ができないことは、テニスならやってるけど、クライミングではやってはいけない。クライミングの場合は命がかかるので。クライミングで自分軸を外すと命取り。



NGワード → 修正ワード

Wrong  → Correct

 (○○選手(または俺)はできるのに)お前はなんでできないんだ → どうすればできるようになるか、一緒に考えよう

 〇〇は△△と違って、飲み込みが早いな → できなかったら、○○にコツを聞いてみるのもいいよ

この試合は、○○が活躍したおかげで勝てた → この勝利は、チーム全員が頑張った結果だ

 筋肉がついてがっしりしてきたな → 引き締まったアスリート体形になってきたな

練習頑張ろう と選手にボディタッチする → ハイタッチ

必要以上に至近距離 → パーソナルエリアに配慮

みんなサボりそうだから見張ってるよ → 今日は自主練タイムね

必ずこの練習メニューをこなしなさい → それぞれ自分に必要な練習内容を考えてみよう

それくらい自分で解決しなさい→ どうすればいいか一緒に考えよう

言われた通り黙ってやりなさい → 疑問に思うことがあったら聞くよ

私の指導は絶対に間違っていない → 必要だと思う練習法はあるかな?

試合に勝つには、必ずこうしなければいけない → 試合に勝てるよう、一緒に対策を練ろう

辛いならさっさと帰りなさい → 応急措置でダメなら、医者に診てもらおう

最初から練習に参加すべきじゃなかった → つらいのによく頑張ったな。もう休んでもいいぞ

試合前なんだから、甘えるな → 負荷の低い練習に変えてみようか

どんなウエアを着ても一緒ね → 新しいウエア似合ってるよ

ファッションなんか気にせず競技に集中しなさい → 好きなものを身に着けると気分があがるね

キャラクター柄の水筒なんて子供っぽい → このキャラクター人気があるよね

お化粧する時間があるならもっと練習しなさい → 個性的なファッションは自己表現

先輩だからと必要以上に敬意を払う → 競技とプライベートを切り離して考える

ライバルから遠征先でのサポートを必要以上に受ける → 相手の戦略をかわして上手に付き合う

対戦相手を意識して口も利かない → 自分軸を確立する

中身のない誉め言葉 → 中身のない誉め言葉はアスリートには響かない

休憩中だからって気を緩めないで → しっかり休んだら切り替えて

休憩中だからってくだらない話しない! → 私も混ぜてくれない?

常に競技のことを考えなさい → たまには、競技から離れてリラックスすることも大事

なんで言葉で理解できないんだ!→ 手本の動きを見せるよ

なんど説明したらわかるんだ → 言葉では説明が難しいから録画した映像を観よう

いくら注意してもなおらないな → 悪いフォームを録画するから、後で一緒に確認しよう

先輩のやることは絶対。間違っていない → 間違いに気がついたら、先輩でも指摘しよう

先輩の言うことには従うべき → 先輩の良いところはたくさん吸収しよう

年下の癖に偉そうにするな → 年上だからって偉いということはないよ

ほんとうはもっと褒めてほしい → 練習でときどき手を抜いていることに気付いているよ

いつでも大声で話すのを辞めてほしい → 大声でないと、いつまでも無駄話を辞めない

たまには自主練習の時間もほしい → みんなのことが心配なんだ

つらいことはさっさと忘れろ → 無理に忘れなくていいよ

試合中まで引きずるんじゃない → 試合が終わったら、また一緒に悩もう

悩みがあるなら言いなさい → 吐き出すことで楽になるよ

過去は忘れて、今と未来だけをみよう → 今があるのは過去の積み重ねがあるからだよ

過去のミスはもう忘れていいよ → 伸び悩みは過去のミスが原因かもしれないね

いつまでもうじうじ悩んでいるんじゃない → 相談に来たのは前向きになっている証拠だよ

チームのために痛みを我慢させる → 体調が悪い時は無理をさせない

習得スピードの遅さを叱る → 女子アスリートの集中力や継続性を褒める

褒める時も叱るときも個別に呼び出す → 皆で共有する

チーム内の不穏な空気に鈍感 → 異変を素早く察知する

原因から解決法まで先に提示する → 物事に対して考える癖をつけさせる

チームが強いのは自分がいるから → 自分だけの力で勝てない

後輩は先輩をサポートして当然 → 支えてくれる人に感謝する

自分だけが活躍すればいい → チームのために何ができるのか?を考える

声を出して、もっとチーム内でアピールして → 自分の役割を考えてみて

勝ったんだからもっと喜びなさい → 努力が実ったね、お疲れ様

今日は各自が自主練しよう → 今日は三グループに分けて自主練しよう

欠点の○○はチームの足を引っ張っているぞ → 欠点の○○を治せば、もっといい選手になれる

みんな一緒に練習したのに、なぜおまえだけができないんだ?→ 人それぞれのペースがあるから、地道に頑張ろう

このくらいのことは簡単にできるはずだぞ → 練習をもっと積めばいつか必ずできるようになる

今日のメニューはこれ → この練習はきついよな、でも、試合で役立つよ

体力に余裕があるならもう五周!→ 練習が終わったら、みんなでストレッチしてクールダウンしよう

練習が終わったら、さっさと片付けなさい→ コンディションが良いなら、もう少し別なメニューをやってみようか

○○と仲良くしなさい →  チーム内で悩んでいる人がいるみたいだよ

プレイが良ければ、人間関係なんてどうでもいい → チームを強くするには人間関係も大切だよ

割り切って考えなさい → 無理してわりきろうとしなくてもいいよ

いつも通りやればいいんだ → この練習にはどんなテーマがあるか考えてみよう

試合に勝つためにはこれだけやればいいんだ → 勝利に近道はない 地道に頑張ろう

何も考えず、メニューをこなしなさい → 試合をイメージしながら練習に取り組んでみよう

メニューはこっちで考えるから考えなくていい → 何か疑問に思っていることはある?

今の時期はこれをやっておけばいいんだ→ 今フィジカルを強化すると、夏場でも体力が落ちないよ

キャプテンの言うとおりにして → もっと他に良い方法があるか話し合おう

キャプテンでもないのに、練習内容に口を出さないで → チームにとって良い情報があるなら、遠慮なくて提供してね

競技に人間関係を持ち込まないで → 同じ目標に向かってみんなで良いチームにしよう

○○と△はペアを組ませない → 一緒に片付けしてくれるかな?

○○は浮いてるけどいいか → ○○はチームのことを真剣に考えてくれてる大事なメンバーだ

レギュラー以外は自主練 →  一緒に行動させる

君の実力ではレギュラーに慣れない → レギュラーはすぐそこ。課題をクリアにしよう

うちのレギュラーは不動のメンバーだ → ときどき入れ替える

■ 太字のところは自分用

自分を譲りすぎる

割り切りすぎる

回避的すぎる

が分かりました。言葉がけはホント重要ですね!

注意点としては、

趣味のクライミング

競技ではない

ってことです。同じ心理テクは使えますが、

趣味のテニス

も、

競技ではない。

大人のバレエ 

コンクール関係ない。

プロになるのと、同じプロセスは一般の人も経るのですが、同じ結果を求める必要はない、ってことです。当然ですが、分からなくなる人が多いので要注意ですね~ 

 

 

 

他ではなく自分が登れるために必要なことは何か?を理解させる

 
■ 認知のゆがみがあるNGワード
1)「気に入らないことがあれば、ハッキリ言いなさい」(二重拘束)
2)クライマーがクライミングに集中していないことに本人が気が付かない
3)一時の感情で行動してしまう

■ 修正後
1)クライマーはビレイヤーが信頼できないと登れない
2)クライマーが間違った判断をしたら、ビレイヤーはそれを正し(例、そろそろ一本取らないとだめよ、そこは長ヌンでは?今は落ちれないよ)、より良い方向に導く
3)成功体験を大事にする

■ 
 

2023/01/30

バイブル!『女子選手のコーチングメソッド』

心理学(交流分析)を基に、認知のゆがみをNGワードと適切な認知のセットで掲載している本です。

交流分析は、もっと細かいですが、ここではおおざっぱに7タイプに分けられています。それぞれ、同じ刺激(例:ミスをする、怪我をする)を受けても、タイプによって、認知が違い、反応が違う。

■ 7タイプ

1)平和主義タイプ → 周りからよく見られたいという気持が強い 八方美人

2)献身タイプ → ミスを引きづり、気分転換が苦手。自己否定を辞める

3)根拠ない自信タイプ → 自分の考えに自信がありすぎる。ヒトの考えにも耳を傾ける

4)完璧主義タイプ → 内的葛藤でストレスになるタイプ。不満を口に出す練習をする

5)理想主義タイプ → もっと頑張れたはず…と自責する。ストレス発散する。

6)ムードメーカータイプ → 客観視が苦手。情で判断。冷静な判断の練習をする

7)頑固者タイプ →  親分肌。

■ 代表的な認知のゆがみを69のコツといて取り上げています。

そのうち、クライマー界で根強いと思われるもの。25番目

                 ↓ ↓ ↓

 ”年上だからって”、のところは、”登れるからって”、とか、”グレードが上だからって”

に置き換えましょう。これはクライマーの実力がグレードだけで表すには多岐にわたりすぎるためです。

クライマーのための食事術

■ たんぱく質をどう扱うか?

体はタンパク質からできているので、食事からタンパク質を除去するのは、決して良い選択肢とは思えません。

私も長い間、卵と牛乳OKでのベジタリアンをつづけました。海外のベジタリアンに多いスタイルですが、肉は赤み肉を取り続けておけばよかったなと思っています。

歩き、縦走で重要なのは、心肺機能、血液循環で、血液はヘモグロビンです。ヘモグロビンって鉄とタンパク質が結びついたものなので、Feとタンパク質がないと縦走が弱くなります。

登攀で大事なのは、筋力。筋量は重くなるだけなので要らないけど、筋力は要りますよね。細マッチョがいい訳なので。

筋肉は、異化と同化を繰り返しており、ターンオーバーしています。

<臓器のターンオーバー>
胃 = 3 日
腸 の 微絨毛 = 1 日
子宮 = 30 日
肝臓 = 9 割 は 1 ヶ月、1 年 で すべて
腎臓 = 9 割 は 1 ヶ月、 1 年 で すべて
筋肉 = 9 割 は 1 ヶ月、 200 日 で すべて
血液 = 120 日
骨 = 3 年

松村勇杜. 医者に行く前に栄養で治す: 健康自主管理時代に分子栄養学のすすめ (Kindle の位置No.211-216). Kindle 版.

つまり、1月1日から、筋肉を含む身体を作り始めたら、山に登る日は、2月1日。完璧を求めるなら、200日後の7月20日ってことです。

■ 必要十分料を取るのは意外に難しい

肉200gで、40gのタンパク質しか摂取できないんですよね。なので、肉を200g毎日食べても、アスリートの体を維持するだけのプロテインは摂取できません。

また、プロテインが分解されたアミノ酸は、桶の理論で、過不足があると、過剰分が捨てられてしまいます。

肉だけで取ったアミノ酸は、不足しているアミノ酸のために100%は吸収されないということです。玄米にもプロテインがある!というベジタリアンの反論も知っていますが、リジン欠乏で、納豆やソバと摂取しないと、結局、余剰は捨ててしまうことになります。

アミノ酸スコア100の、大豆や卵を取ることはここに意味があり、卵は一日3個です。一個50gの卵から、約6gのタンパク質が摂取できるので、18gです。

肉200gと卵3個で、40g+18g=58gのタンパク質だと、やっとこさ、体重58kgの人の最低需要が賄える程度です。

というので、激しい運動をしたり、筋肉の超回復でビルドアップ中の人は、これでは全然足りません。

となると、プロテインドリンクの出番になるかな?と思います。プロテインドリンクは手軽なので、もうこれを飲み続ければいいのではないか?くらいな勢いになりますが…大事なのは、

 消化力がすでに十分あること

です。肉も、卵も、プロテインドリンクも、消化が行われていないと、体に取り込めず、便として排泄されてしまいます。ムダ金は使いたくないですよね(笑)。

■ 消化力=体力

私は勉強ができる人だったのですが、昔、同じような勉強ができる人と話題になったのが、そもそも、努力ができる体質の人とそうでない人がいる

という観察です。私は百科事典を広げて、分かりもしないのに夢中になって文字を追っている=ゾーンに入っている子供でした。他の子どもは文字を読んでゾーンに入ることができないのです。なので、理解力、というのはつけられない。

同じことが消化力に言えます。

消化力が低い子供に、高い子供と同じ量の肉を食べさせても、消化できないので、食べれないのです…私は給食食べれず、最後まで残っているような子どもでした…。

消化力=体格、です。体が大きい人は、内臓の機能が最初から高級車だったのです。体格が弱っちい人=体力が低い人は、消化して、体を作る材料を取り入れる機能が最初から、弱いのです。

ので、まずは消化の問題を解決しないといけません。

■ 虚弱タイプ=スープ とEAA にします

その場合は、ボーンスープ(ブロス)を使います。平たく言えばチキンスープ。

スペアリブでもおいしいボーンスープができます。あとは牛すね肉は、おでんの定番ですよね。おでんは汁に栄養が流れ出ているので、汁を飲まないと意味がありません。

チキンスープ、スペアリブスープ、スープおでん、スープカレーなどでアミノ酸の形式でタンパク質を摂取します。

朝食の定番にしたらよいかもです。

同じことで、消化を経ることが不要のEAAをプロテインドリンクの代わりに摂取すると、もれなく、体を作る材料が摂取できます。

なにしろ、消化酵素を作るだけでも、プロテインが必要なのです。

■ 怪我にはグルタミン

グルタミンはビタミンではなく、アミノ酸の一種ですが、外科手術のあとに使われる点滴に添加されるほどのものですので、怪我の後の回復にはグルタミンを摂取します。

消化が弱く、胃が荒れている人にも、グルタミンとビタミンAを摂取させます。(粘膜の回復)

■ マグネシウム

ここまででやっとタンパク質の需要がカバーできて、それから、次がさらなる機能性というか、その先の話ですが、

次に来るのは、どうもマグネシウムのようです。牛乳の害でマグネシウム欠乏の人が多い、ということになっています。

塩を高マグネシウム含有のものに変える。海塩にします。これはやっている人が多いと思います。今どき食卓塩の人は少ないでしょう。

こむら返りはマグネシウム欠乏ですが、それがあちこちで起きると具合が悪いですよね。というので対策は、

  • おやつはイカ、カシューナッツ
  • お風呂にエプソムソルト
  • 経皮吸収のマグネシウムオイルを作り、習慣化する

です。ミネラルなので、サプリでの経口摂取はあまり効果的でないです。

この辺から、ただ食べるだけでは済まされなくなり、高度化しますね。

■ 脂質、もしくは、水溶性食物繊維

食事で気を付けるのは、次に食物繊維だと思います。

食物繊維としたら、日本人が取るべきなのは、海藻の食物繊維でしょう。マグネシウムなどのミネラルの補給にもなります。毎食、小鉢という形で付ける。酢の物にすれば、一石二鳥です。海苔を多食し、昆布でだしを補強します。

おやつに、おしゃぶり昆布もいいと思います。

食物繊維は、あんまり栄養というイメージがないので、スルーしがちですが、腸内環境の維持に要です。こんにゃくやゴボウなども、良いので、作り置きにして食べるとよいかもしれません。

■ オイル オメガ3

次の食卓の工夫は、サラダオイルを辞め、動物油脂、ココナツオイル、エクストラバージンオリーブオイル、オメガ3系オイル、MTCオイルに切り替えることです。

動物油脂というのは、グラスフェッドバターや放牧豚のラードです。エクストラバージンオイルはオメガ6系なので使い過ぎないようにし、炭水化物が吸収されるのが早すぎる害を防ぐ場合などに使います。

バターとMCTオイルを入れたコーヒーは、これだけで半日持ちますので、山で飲んだらいいかもしれません。

■ 野菜

糖質はわざわざとらなくてもついてくるので、野菜を取れば、勝手に糖質をとったのと同じことになります。米、小麦、などをわざわざ追加して食べなくてもいいということです。

糖質制限食では、一日の糖質量を20gなどに抑えますが、そういう風にしなくても、お弁当についているご飯をまるごとスキップするだけで、十分不要な糖質がへり、栄養バランスうが向上するそうです。

余分な糖質=体脂肪 です。

しかし、登山で言うシャリバテは、主に糖質の不足です。運動前に糖質、というのが、基本的に良い行為で、おにぎり、というのは、山の行くための準備食、なのです。体は糖質を利用して、それから、回路を切り替える用です。

なので激しい運動をする前は、糖質を摂取しても脂肪にならないチャンスです。筋トレでは、ないですよ。あくまでエネルギーをつかうもの。

ご飯をたくさん食べる人=肉体労働者、ということです。頭脳労働の人は、食べてはダメです。

■ アルコール、チョコ

ワインは体に良いです。チョコレートは、砂糖不使用のものに限って体に良いです。

■ まとめ

体に良いものは、総称で指定できず、個別銘柄、って感じです。

つまり、肉、とは言えず、赤身肉です。同じ肉でも、霜降りの松坂牛とか食べていたら健康になれません。赤身の牛肉は、現在非常に手に入りにくいようです。鶏肉でもささみばかり食べていると腱や筋が弱くなります。

週に2回牛肉、2回豚肉、2回鶏肉、1回は魚、みたいな感じに、繰り返し食べることが良いです。魚は毎食でもいいのですが、大きな魚は水銀が生物濃縮されているため、NGで小魚系がおススメです。

野菜も、ただの野菜ではダメで、無農薬有機で露地で栽培されたもの。今の冬に出回っていいるトマトは栄養ないです。

塩なら、ぬちまーすや雪塩。チョコはカカオマス。オイルはエキストラバージンオリーブオイル。MCTオイルやグラスフェッドバター。

という風に、かなり細かく銘柄が指定になり、オイルなら何でもいい、とはいかない。

■ 1週間必要な食材を書き出してみる

牛肉 200g ×2 =400g 豚肉200g×2=400g、鶏肉200g×2=400g 魚200g×1

卵 3個×7 =21個 約2パック

豆乳、豆腐などの大豆製品 100g×7

海藻 30g×7= 200g? 酢の物にして保存。タコ、イカ、エビなど1pと合わせる。

おやつ用イカ、カシューナッツ、いりこ、おしゃぶり昆布

煮て食べる野菜 大根、ゴボウ、など

生で食べる野菜 アボガド、人参、ネギ、レタスなど

ワイン 週1~2本

チーズ 一日、1~2個 25~50g  

ボーンブロス用食材、

コーヒー、ハーブティなどのし好品

梅干し(クエン酸)、レモン、ブルーベリーなどの冷凍品

これで、いくらになるか?ということがまとまれば、一週間の食費が出ます。一週間が出れば、一か月が出ますね。



2023/01/29

体罰&スポコン 百害あって一利なし

■嫌な記憶をよく思い出してしまうときの対処法【精神科医が一般の方向けに病気や治療を解説するCh】

 

■ 体は鍛えたいけど、トラウマフラッシュバックは困る

今日は、2度目のテニスだったのですが、しみじみ

 子ども時代は大変なサバイバル時代を生き抜いたな~

と思って、子供のころの私を、抱きしめてあげたくなりました…。

■ テニス部キャプテン & ラケット折ったコーチ

テニス部ではキャプテンでした。私がキャプテンになった時に、みんなの合意で、先輩・後輩のシステムは辞めました。そーゆーのダサい、という空気感を私自身が醸し出していたのと、先生たちが私のカリスマ?知名度?を利用する感じだったので、すっと進んだ。

振り返って私が優秀な生徒だったか?というと、その辺の子どもと変わらないと思うのですが、子供は子供だしね… 優等生というのは周囲の大人の、”大人の事情”で作れれるものだと思います。

それに、実際、精神的に大人びていました。それは仮性の大人というか。お酒を飲んで憂さを晴らしている大人を見て、シラケている子供っていますよね?バカみたい…という感じで。あれは、大人の立場があまり理解はできないから…。なんで、そんな遠回りなことするのかな?って子供には不可解です。YouTuberだとダイゴさんとかのシラケ具合も同じで、本当の困難をまだ知らない。

で、私はそんなマセた子供だったんですが、テニス部のコーチが…若い男性でしたが、今思うと、頭が悪い、教師になりたくてなった人ではなく、教師にしかなれなかったタイプの男性でした。生徒が試合に負けたから、っていうので、ラケット折ったんですよね…。

私の前の先輩は県内ベスト4、私の代は8でした。私がキャプテンなので、責任者。でも、試合に出た時、民主制に変えたことと、強さは関係ないなと思いました。

私は、ずーっとみんなの球出しをしていたので、攻めるプレーを忘れちゃっただけでした。

それって、先生がやるべきことでしょう(笑)。負けたのお前のせいじゃん(笑)?

当時は、そもそも、順位はどうでもいい、とキャプテンだけど思っていました。良い思い出を作るほうが大事というか…。

対戦した1年生が下手くそで、ボールが予測外の方向へ飛ぶのです。で、私は上手なので、相手が打ちやすいところに返してしまう…。

クライミングでも、これが起こりそうになった。= みんなの面倒みてやるのに使われて、自分の練習には誰も付き合ってくれない。

しかし、あのコーチ、ホント、愚かな人だったよなぁ…。

水泳で竹刀を持って、子供を脅して、泳がせる系の体育の先生もいました。行進でよそ見しただけでビンタを打たれました。あれ、私が優等生であるので、気に入らん、ってだけのイジメでしたね…。

体の大きな成人男性が、暴力という力で、非力な子供を脅して、意のままにする。

まぁ、何度も同じことが起こるわけですが。いやスポーツ界って、ダメ男のたまり場みたいになっていますね。

■ 体罰で脅す大人は小心者

体罰が普通の時代だったのは、『積み木崩し』とか、不良が家庭内暴力で親を金属バッドで殴るとか、そういう事件が話題に上る時代だったからです。

子ども時代から、

”あー このオジサンは、自分が怖いから、怖い顔をして見せて、人を脅すんだ~”

と思っていました(笑)。かわいくない(笑)。

■ アメリカ生活で

そういう風に思っていたので、まぁ、スルーというか、大体、健全に育ったのですが、アメリカでは、日本の体罰教師みたいな、小心者ではなく、真に危険でクレイジーな人が多いので、リアルに危険を避けるようになりました…。と言っても、間違って、薬物中毒者の町、パンハンドルに住んじゃったりもしたのですが(笑)。

私がいたころは、性犯罪が多く、私は20歳でしたが、アジア人は若く見えて10代に見えてしまうので、もろターゲット。しかも、私は特に、小柄で、持ち運びやすい。

一度、普通に横断歩道を渡っていたら、私のウエストあたりに腕がきて、私を抱えて、横断歩道の反対側に持って運ばれてしまったのです…。

ビックリ仰天して何も言えなかったです。

その後、その件をBFのデイビッドに話すと、小型のガンを持たせてくれました。その頃、スイスアーミーの軍ジャケットをヒッピー風のお気に入りで着ていたので、ちょうど大きな胸ポケットに収まり… 一か月くらいでしょうか?肌身離さず持ち歩いていました。

その後、何も起きなかったので、小銃を持ち歩く生活は終わりました。

アメリカ人が住む場所(=治安)にお金を払う理由がよく分かりますね。

デイビッドは熊のような体格の大きな男性だったので、体格の大きな男性に守られるのが快適でした。よく膝の上に座っていました(笑)。外国人で体が大きい人は、鷹揚な性格の人が多いです。 

あとは犬かな。黒いラブラドールを飼いたいです。

■ 父の顔がフラッシュバック

クライミングで、これは、私が死にそうな目に遭っていてもパートナーはそのことに感知できない上、その無知により、わざと私を殺してしまうかもしれず、それにすら気が付けないかもしれない…

つまり、相手のチョンボで私は死ぬことになるかもしれない…と思って、父の顔がフラッシュバックするようになりました…

父って久留米大だったんですよね…どんな大学?分かりませんが、どうもあまり成績が良くない人がお金出していく大学のような? 母は女子美だったから、母のほうがうんと賢い。

父は、私が赤ん坊のころ、赤ちゃんは教えなくても泳げるという説を聞いて、私をプールに突き落としたのです。私は水面に移る父の笑顔しか覚えていないので、たぶん、気絶したのでしょう。

で、それが出てきてしまったのです。父の顔も覚えていないのに…。

小学生のころ、学校水泳で、泳ぐと意味が分からない底知れない恐怖が出てきて、泳げるようになりませんでした。が、大人になって、水泳習ったら、その辺の人より上手で、得意はバタフライでした…。 

なんだか、私の人生は、子供時代にもらった負の遺産を、消去するためにあるような人生のような気がします。

テニスをスタートして、スポコンが嫌でスポーツを嫌いになったので、それでバレエやヨガが必要になったんだなーと分かるようになった。

クライミングもスポコン式の部活形式で登らさせられそうなのは嫌いです。アドベンチャーなんですよ、私が好きなのは…修行ではなく。

アメリカ人にとってはスポーツは楽しみ。日本人にとっては修行。だそうです。言えてる。

今日はこの本を読みました。

「頑張って練習する」と競技能力は向上しない!―特別掲載 第二部 才能の正体

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1)日本人はオーバーワーク

2)スポーツは娯楽なのに修行になっている
3)基礎はイラナイ

楽しい~!というホルモンが出なければ、上達するわけないじゃんね?

3)は異論がありますが、やれ!と言われたことをするより、自分でオリジナルの練習法を編み出すほうが好き。

基礎って、テニスだと素振りだと思いますけど…。だいぶ一人でも黙々と振っていました。

たぶん、バランスジム、みたいな、トリッキーな運動で、基礎運動能力を上げるほうが効果的だと思いますが、 

先生の言うとおりにするより、自分の直観通りにした方が、絶対良い、 

という自信があります。子供のころからの体験で。他人には私の体の動かし方は分かりえない。

■ アイスとインドアジム

アイスだって、WI6を登れるようになったけど、別に腹筋とかしていませんから(笑)。

ずっとゾーンに入ろうとしていただけ。

クライミングジムでの登攀能力だって、私がメインに習得したのは、フリ(側体、ツイスト)とインサイド、アウトサイドのフラッギングだけです。フラッギングは、かなり有効でした。

テニスは、もうストレス発散系です。快感を求めて打つ、という方針にします。すでに皆を恐れさせるパワー打球出しているので…当たると、すごいけど、大体外れるね、という、”ずっこけキャラ”で行こうかな!


 

【武井壮】【前編】弱小チームの指導で、思い通りに選手を育てられず苛立つコーチ。選手に対する指導論を武井壮が熱く語る【切り抜き】

Ice Climbing WorldCup2023 の感想

 ■ ギンちゃん

昨日は、何かに呼ばれた。

YouTubeでライブのお知らせも来ていないのに、ぽちっと押したら、なんとちょうどギンちゃんの出場シーンだった…。

最初の核心部で、軒並みみんな落ちてしまい、見どころのフィギュア4とか、ナインとか見せ場のところまで誰もいけない…という大会だった。

 
■ 初めてみた!マントル

アイスクライミングと題されているけど、もうすっかり氷の面影はなく、全く別のスポーツになっている(笑)、アイスワールドカップ。アイス版のスポーツクライミングだが、アイス時代の名残は、アックスを使うという面にしか残っていない…
 
で、全く別物の登りなんだが、これがアクロバティックで面白いんだな。私が憧れているのは、フィギュア4とか9です(笑)一回もやれる気しないけど。
 
で、ぶらーん、ぶらーんとぶら下がっているものが、出てくるのですが、これが不確実要素があって楽しいのです。なんで本家のフツーのフリークライミングで、この手のホールド導入しないんでしょう?丸太とか平気でぶら下がっていますが…。これで、ただ指が強いだけでは勝てないようになると思うんですけど…。
 
で、初めて見た!マントル!しかも、ワールドカップクラスの選手なのに超下手くそなマントル…。私がやるみたいな、膝ついたり、腹ばいになったりしている選手もいました…。
 
わー、みんなそうなんだ~。
 
と一瞬、嬉しくなりました(笑)。

■ 豊かで命がかからない地域=競争、命がかかるような場所=協力
 
最近、九州の土地柄というのを考えていて、まぁ、ギンちゃんは大分出身なのに、応援のおの字も地元からない、ということを考えて、ホント、地域おこしっちゅうーのは、単なる地元のエゴ、なのではないか?と思ったりしました。
 
ギンちゃん、こんなに頑張っているのに、大分県での認知ゼロ?もしかして?九州出身のクライマーって地元の応援全くもらえない系?かもしれません。なんせ、九州内でも、熊本は福岡を目指し、佐賀は長崎と競争し、宮崎と鹿児島は競争し、と基本、
 
仲たがい路線

なんですよね…。これは、個人間の関係の作り方もそうみたいですね。競争が条件反射になっている。人を見ればマウンティング。他県ナンバーを見ただけで、闘志が燃えるみたいな感じみたい。
 
それもこれも、基本的には、命が脅かされるようなことが無くて、働かなくても別に死なない、協力しなくても平気、ということがあると思います。仲間がいてありがたい!っていう切実さがないというか…。
 
私は全く真逆で、知らないところから来た人=興味しんしん。新入生=助けてあげなければ。
 
もう、これは、生まれ育った場所で普通の競争を単純に学習しなかったんでしょうね…先生の人気取のために、進学する高校を間違えるという、自己犠牲をしてしまったワタクシ…。人の弱みに付け込む、とまで行かなくても、隙あらば、自分の得点ゲット、というのが、九州の習わしみたいですね。もう学習したかも。
 
寒い場所だとそういうことは言えません。 協力の方が大事になる。(と思う)。

■ テニス二回目

今日は、35年ぶりのテニス2回目でした…。テニス部でもキャプテンでした。当時は、生徒会も部活も、部活以外の委員会活動も、あれもこれも、頼まれて、超ハードスケジュール生活で、玄関でぶっ倒れたのを覚えています。
 
子どもだから、ブレーキをどこで聞かせていいのか分からず、踏み込みすぎてしまった。
 
前回一回目のお久しぶりテニス、では、くたくたになりました。中学生の時の頑張り度が、50歳なのに出てきてしまうためです。脳は、体が古くなったことを理解していないようで、中学の時の動きを再現してしまいます。
 
というので、くたくた。これが、山でおじさん達が遭難する理由だな~と思いました。時々、ニュースにも書いてありますよね、若い時のつもりで計画を立てるな、とか。
 
その点、私は、40代で山をスタートしているので、自己認識と年齢のズレがなく、安全です(笑)。
 
クライミングも、子供の指導と、大人の指導、違うはずですねぇ…
 
■ 18歳男子への指導
 
”山や指導”も、「え?これって、18歳男子学生を前提にしている指導では?」と気が付くことができた。これは、私が最初なんですかね???

ジュニアへの指導で出る結果と同じのを期待していると、インストラクターは、そりゃ~フラストレーションですよね。バレエで、新米の先生いましたが、みはるちゃん、怒っていましたもんね。
 
インストラクターは子供への指導の方がはるかに簡単です。大人の指導はとても難しい。

大人への指導は、いかに言語化できるか?というところがネックになります。
 
大体のインストラクターは、子供のころにムーブ習得した人なので、言語化できない。言語化できるような知性が高い人は、スポーツを習得するような年齢では、スポーツになんて打ち込んでいませんよねぇ…(笑)
 
なんせ、勉強しろ、ということに日本では長いこと、なっていたわけですから。
 
結果、スポーツ業界のインストラクターは、言語化できず、自分がやって見せるだけで、相手に伝えることができない人材が集まることになり…教えられない。
 
テニスは知的なスポーツだと思いますが、テニスでも、やっぱり、説明より見せる、習うより慣れろ、が強いです。
 
大人は、丁寧なステップを重ねないと、いい加減なフォームの率が高い方が、トータルで見た時成長が遅いと思います。
 
私は、若い時テニスしていたので、
 
 ボールをよく見る
 予測して動く
 ラケットで打球するまで見ておく
 ラケットの面を意識する
 棒立ちしないで、すぐ走りだせる体制にいる
 
などの要素は先生は教える必要がないみたいでした。 あとは、

 お願いしまーす

とか、

 ボールをすぐに拾う癖

とか…。マナーみたいなもの? 人の失敗を笑わないとか。あー下手くそと思っても、ドンマイ、しか言わない(笑)。そんなことを言っても何の足しにもならないからです。
 
クライミングは、大人から入った人は、友達から教わっただけだったりして、
 
マナー

が無くなるのは、入り方が、友達同士で一緒に行くだけの関係、だから、かもしれません。

ちゃんとクラブに入って、イロハを教わらないってことです。
 
もう、全然好きでなく、イヤイヤやっていたテニス部でしたけど、しかも、ちょっと上手なだけで、キャプテンにされちゃって、ボールがすぐ無くなるので、数えたり色々大変で、先生は、ラケット折っちゃうし、テニス部の更衣室には覗きは出るし…最悪の部活でしたけど、部活に入っていてよかったなーと思いました。
 
だから、良いクライマーと悪いクライマーが見分けがつくようになった。

■ 中学時代の私が作ったのは下半身
 
今日はテニスしていて、ダッシュも得意だし、というか無意識でダッシュしてしまいますし、コートへの反応というか、ボールへの反応というか、執着心というか、そういう、とっさのもの、は、潜在意識下へ入ってしまって、何にもしなくても出てくると思いました。言語化、難しいです。
 
クライミングなら、あ、これは危険だ…という感みたいなものかなぁ。雪崩来る…とか。
 
フリークライミングもそのようなものでしょう。それがない人が同じレベルで登るのは難しく、現代初心者、つまり、8~18歳というゴールデンエイジを終わった人が到達すべきレベルは、一昔前の山岳会のリーダーが務まるレベル、5.9ノーマル、で十分でしょう。
 
現代のクライマーは、5.12ノーマルですが。それは、大人の初心者には無理ですね。まぁ18歳男子=大学の新入生、だって、無理なのかもしれません。
 
そういう人が楽しめるクライミングの在り方を、クライミング界は提言できていない。
 
「まだ競技人口が少ないから、下手でもトップになれる!」みたいなトークで、口説き落とせる子どもって…チャッカリしたい子で、本物のアスリートではありませんね…
 
私が中学の時に作った筋肉は、下半身で、上半身ではないのだと思いました。だから、登山では、応用が効いて、めちゃ有利でしたね。脚力はあり、上半身は軽く、バレエを20年やっていたのでバランス感覚もよく、ヨガを教えていたので、柔軟性も高く、すぐゾーンに入れる。つまり、長距離の縦走向きです。
 
一方、フリークライミングでの敗退ぶりは(笑)。私には、ボルダーは一切向いていません。ジムも全然楽しくないし、ただの修行です。オーバーハングは足腰貧弱な人向き。
 
クラックは楽しめました。ハンドジャムは、指力要らないからですね。ワイドも、小さいほうが有利だし。
 
思うのですが、大人になったら、別に自分がやりたくもない活動はしなくていいかもしれません。 

フリークライミングは、アルパインの基礎力です、と言われ、そうかと思ったのですが、逆に怪我ばかりして、後退著しく、作った歩荷筋力、どこかへ行っちゃいました(笑)。
 
もうさっぱりフリーは捨てよ!
 
ラオスにはまた行きたいとは思いますが、岩場関係のごたごたに巻き込まれると、なんもいいことないような気がしますね。なんせ、日本の地域はエゴイスティックで、もらうことしか考えていないかも?
 
ドラツーの練習は、岩根でしかやっていませんが、続けたら、フィギュア4できるようになるのかなぁ…。
 
あれこそ、トップロープフィックスで登って何の問題もなさそうですが… オートビレイとか… フィギュア4練習用の馬、作りますかね…
 
ギンちゃん、前に小淵沢まで送ったときは、アルパイン出身で下半身が重たいと不利だというので、お尻痩せ話題で盛り上がりました。すっかりスリムになっておられ、努力したんだろうなぁと思いました。
 
アスリートは、分子栄養学での恩恵は大きいと思います。
 
糖質、全くイラナイです。

2023/01/28

質か量か?の二元思考 → バランス思考(にくい線を行く)

■ ある先輩の言葉

これは、違う分野の人のセリフですが、山より一歩先を行く過疎?限界集落化?したアウトドアスポーツの世界で、生き残っている人のセリフ。

ーーーーーーーーーー

体力・知力・判断力といった「力」や、地図を見る目・地形を見る目・人を見る目といった「目」が必要な、本当に面白い、まさに『大人の遊び』だと思います。


判断する力を維持する為に、力は最小限に抑えたい・・・。と言ったような、自分の中での「力」の配分も必要になります。

ーーーーーーーーーー 

■ 第三の価値は、バランスでは?

登山の価値は、歴史的に見ると、(未知) → (困難)と進んだ。困難度の中では、(辺境)→(デカさ)→(技術的困難)と進んで、もう進化の極みで、停滞状態が長い。
 
停滞というのは、つまり二極化、ということで、ずーっとトップはトップで安定、平は平で安定、ということだ。
 
アルパインクライミングで総合的にトップクラスの登山はどのようなものか?とみると、エベレスト時代はとっくに終わって、長く続いたK2の時代もすっかり終わっており、両方とも大衆化され、現代のトップクライマーはK7でも、誰か片づけてくれな気分なようだ…。
 
というので、トップクラスの人材不足感も甚だしい。
 
クライミングと言っても、スポーツクライミングの方に目を移すと‥‥子供が世界チャンピオンで、オリンピックどころか、出場前の年齢の子どもの方が登れる、みたいな話になっている…なんせ14歳がクライマー人生のピークっていう現代…なので、大の男を含め、スポーツ愛好人口の大部分が面白くない…下り列車に乗る旅…なんだが…。
 
私はてっきり、仏教が教えるように、競争を捨てたらいいのではないか?と思っていた。
 
しかし、スマナサーラの長老の本を読んでいたら、慢は慢で制せ、と書いてあった(汗)。
 
どうも釈迦族は非常にプライドが高い一族だったらしいんですよね。そのプライドは、善に対するプライドだったようですが。
 
競技を離れる、競争を捨てる、というのは、大部分の人にとって、悟りを拓けないのと同じで、現実ばなれした解、らしいんだな。
 
言い方を変えれば、社会のシステムから外れる、ってこと。常識とか、体制とか…なんせ競争社会なんだから、既存の社会システムを離れる、っていうのが、究極的には、目的になるんではないか?と思っていたのだ。
 
しかし、出家ではなく凡夫では、戦い(体制、システム)を捨てるのは、かなり難しく、バガバッドギーターでは、戦いは、当然悪なのにアルジェナは戦士(笑)。お釈迦様みたいに悟りを拓けない人は、アルジェナ流に清濁併せ飲むしかない…。
 
が、既存のものさしである、競技で、一等賞が取れないなら、数…何個登りました、とかだろうか?量でNo1とか…の提案で、ガッカリだった。そんなの、退屈でしょう。ひねりが無くて。千日回峰行と同じで、誰だって時間さえあればできてしまう…
 
ひねりというのは、
 
 ・勝ちにつながる要素が多く、なおかつ、
 ・運にも左右されて容易に勝てない、
 
というのが、面白味という意味ではないだろうか?
 
■  大人の遊び
 
さっきの大人の遊び、を例に取ろう。
 
”力”の一分野をとっても、(体力)、(知力)、(判断力)と3つもパワーが必要で、”目”、という技術という分野をとっても、(地図を見る)、(地形を見る)、(人を見る)と3つもスキルがいる。 
 
 パワー ×3 = 体力、知力、判断力
 スキル ×3 = 地図を見る、地形を見る、人を見る
 
しかも、パワーロスを抑えたい=(自己理解)&(力の配分)=(経験による向上の要素)
 
で、経験によって向上するというとことは、スキル積み上げ型。
 
つまり、ポッと出のひよっこには勝てないということで、それは、経験の量的なものが強みになる。つまり、加齢で下がっていくものではない。
 
端的に言えば、
 
 にくい線
 
を行くトータル能力体系での勝利につながる、そのような大会設計をしている、という意味である。
 
現代のクライミングのコンペにはない設計ってわけ。現代のコンペなんて、大人はすぐに飽きて、全然、参加していない。コーチ職は、結果、自己犠牲の極みになってしまっている。
 
25歳以上の年齢、でワールドカップに出ている、という人って、アイスのクライマーだけではないだろうか?(実際、登っているのはドラツーだけどね)
 
■ にくい線
 
というのが、私の登山計画する力と似ているというか… 私は企画する、設計する、意図する、というところに面白さを感じるタイプなのだ…。そして、サイを投げて、結果がどう出るか見る。
 
例えば…女性初心者のテント泊入門なら… 女性=パワーない、虫嫌い、寒さに弱い= 遠いところダメ、下界のテントサイトダメ、風強いところOK、なら、春秋の海岸系のテント泊は大丈夫だろう…とか、山を選ぶにも、ピストンではなく、縦走系でアップダウンが緩やかなのを選ぼうとか…
 
あちらが立てばこちらが立たない、という価値の体系の中で、
 
秤にかけるように、バランスをとる、その判断をしていくのが大変面白い
 
 のです。
 
とくに、自然の中で。なぜなら、自然界では、誰も悪者がいないからです。
 
会社だとこうはいかない。あーあ、そういうことすると、どうせダメになるよ、と分かっているのにやらないといけないでしょう、会社では。
 
私は、山を、一回一回の企画が成功したか?という感じで登っているので、うまく行ったこと=勝利、は、単なるオマケです。
 
コンペで、順位などは、単なる情報、ってことになります。例えば、アイスでWI6がスイスイTRクリーンで登れる=岩根カップで5位ってことは、5段階評価で行けば、大体標準、3+くらいな実力らしいな、とか。
 
色々考えて、これまでパートナーシップで嫌な目にも合ってきたけど、情報、としてみると、このタイプの人はこうなんだなーという情報収集になって良かったです。
 
今日は自転車屋さんで色々聞いたら、誘惑に負けやすい、という資質が、反社会的行動に落ちる人には強かったそうです。
 
■ 一等賞じゃなくても平気になる=成熟
 
いつまでも、一つだけの物差しで測る世界で、一等賞を取りたい!って気持ちが手放せないと、5.15を70歳で登るのは、生物学的に無理だから、若いうちに著名なルートに行って名声を手に入れた後、することが無くなってしまいます。
 
それで、総量で競うことになる。ルートトータル数で一万行こう!とか。でも、一個一個の山の質が悪くなったら、山やっている意味がないですよね?
 
そこは、時代の制約というか、寅子先生ですら、オメガオイルの商品にホメガオイルという商品名をつけてオヤジギャグみたいなことになっているのですから、時代の制約っていうのから逃れられる人はいない。私の母の世代…団塊の世代…は、どうしても、何かで勝った!と思わないと気が済めない、済まない、という面があるのかもですが。
 
しかし、団塊2世の私の世代は、そんなの、確実にない上、陳腐化すらしていますからね。
 
人生は、椅子取りゲームっていう心理はなく、もう最初から、椅子ない(笑)。椅子は作るもの、でした。
 
座る椅子があるから、という契約で、その契約に合うように、”いい子にしなさい”、”早くしなさい”、”ちゃんとしなさい”と、サラリーマンサイボークになるように育てられたのに、成人したら、 ”あなたは何ができる人ですか?”って聞かれるわけで、契約大幅に反故にされました。何ができる?って何でもできるようにしつけられたんですけど(笑)?
 
私は学生のころ、国際会議の事務局やっていました。書類関係ですが、なんとバイトの私の方がその事務機局で一番能力ありました…(汗)。こんな調子なので、競争で勝っている、っていうのは、もう当たり前のことで、それを使って
 
 何を創造するか?どういう椅子を作るか?
 
ってことに興味が移動しているって話なんです。価値の創造、って話です。
 
自尊心病は、世代の縛り、世代の病であり、年配の上の人ほど根深いです。すでに豊かさが当然である時代に生まれた若い人が見たら、うんざりするでしょうね…。
 
70代、80代から、お願いだ、俺を尊敬してくれ…俺を祭り上げてくれ…という願いを感じさせられてしまうと、シラケます…。本来、その年齢では、そういうものは成熟の果てに乗り越えられているべきものだからです。10代が、競争にこだわっているのを見たら、ほほえましいですが、老人だと、お気の毒に…、って感じです。
 
仏教では、中道を薦めます。中道とは偏りがない、弦を張り過ぎない、という意味で使われますが、一歩進んで、
 
 にくい線となる仕組み作り… 
 
能力があるだけでは勝てず、才能があるだけでも勝てず、運だけでも勝てない…そういう競争の仕組みを作ることができれば、大人は飽きずに楽しめるのかもしれません。
 
クライミングの中では、アルパインの領域が、最も幅広くマウンテンアクティビティの中で、にくい線を行く山の価値を価値創造しやすいのかもしれません。
 
 
ロープのたるみに注目。リードより、トップロープで落ちる方が、落ちる距離も大きい。
 
 ロープたるんでいる=トップロープクリーン。
 
テンションレスを英語でこういう風に言うらしいです。
 
”テンション”って和製英語ですよね。外国人は言わない。”ロープ張って”、って意味じゃなく、”ビレイヤー緊張して”って意味になる(笑)。
 
海外で登ると、テンション、って可愛いね、と言われます(笑)。