2019/12/16

耳取峠

さて、この日の詳細を書きます。山行履歴らしくね!

■ ベータ
熊本県芦北耳取峠。こちらに地図があります。



■ 美しい月夜と朝焼け

この日は、久しぶりのクライミング遠征でした。前の晩、フルムーンの月夜が大きく美しく、お天気が崩れる前兆のようだったので、お天気どうかなと思っていましたが、全く問題なく、久しぶりの暗い中での出発でしたが、おかげで美しい朝焼けと日の出を見ることができました。4時半起きは久しぶりです。夏場はそれくらいに起きていますが、6時ごろに起きています。ヨガを教えていない特権って感じ。

久しぶりの6:30集合で、朝飛ばしましたが、10分遅れで集合場所へ。いつものトライアル(笑)。大きな24時間営業のスーパーは無料駐車場として助かります…車社会の地方ではあまりうるさくない。こういうのがうるさい=豊かさを失った状態、って気がします。

実はボルダーと聞いており、それがどこなのか?あんまり知らないで行きました。案内役を買って出てくださる方がいると知っていたので、甘えた形。ボルダーこそ、ホントにガイドがないと、ほとんどたどり着くこと自体が困難です…。

途中、デコポンという名の道の駅で、買い出し。まだ開店作業中で、焼き芋の甘い匂いにつられ、おねだりして購入。おじさんに無理言って、売ってもらいました。開店を今か今かと待って、ランチ購入。おにぎりのお弁当にしました。駐車場で軽のスポーツカーを見かける。

耳取峠ボルダーは、なんと道端にありました…。耳取峠では、岩には名前がついていないそうですが、これは岩自体に名前を付けたらいいかも…。入口岩というのが名前かもしれませんが…。コードレス、という1級課題が目玉です。

参考映像がこちら。



こうした動画がないと、どこがホールドなのか?ということも、見出すことが難しいかもしれません。

が、登れそうと思ったところを気にせず登るべし、って気がします。真ん中らへんの寝ているラインを登らせてもらいました。

コードレス一級は離陸できたけど、次の一手が出ない…出ても立ちこめない…。フラッギングが必要です…。

ので、クライミングテクニックとしてはとても難しいことになります。

いや~馬目さんがどこかヒマラヤの山の山頂でボルダーしていましたよね~思い出しましたが、ヒマラヤの山頂で1級は出てこないと思います(笑)このような状況が数千メートルの上で出会う環境にはいたくありませんなぁ(笑)。



自分が持てるホールドを見つけるのが大事

昨日、熊本県の芦北、耳取峠でボルダラーデビューしました☆

実は、ボルダリングはするけど、別にボルダラーになった訳じゃなかった…、本当のことを言うと、私の心は、岩とアイスにこそありました…。

とは言っても九州は、ボルダリング天国!ってわけで、ボルダリングにデビューができた♪ 連れて行ってくださった山道さんに感謝・感謝です♪

実は九州はとってもボルダーがいいと、九州に来てすぐにアドバイスをもらっていましたが、それってどこのこと?なワタクシでした…。

実は、ボルダーこそ、ネット情報だけでたどり着くのは至難の業です。トポが充実した小川山ですら、ウロウロと岩が見つからないクライマーが右往左往しているのは日常茶飯事です。例え、読図力があったとしても、読図で対応できる幅は等高線の幅まで…半径50mくらいの誤差が出るGPSでも、対応が難しいのが岩場探しです。ので、案内者がいるっていうのが、本当にすごい!

ボルダーの良さが実感できる体験が今一つなかったのですが、今回2つ目のボルダリングで、ボルダーワールド開眼♪です!

ボルダーが集結している耳取峠は、母なる大自然が作った天然の遊園地、でした。展海山しかり、耳取峠しかり。

外岩でのボルダリングで、子どもたちが育てば、すごく良いクライマーになりそうです。

■ 自分軸

クライミングで大事なことは、歩くところを自分で決めること です。

これができるようになるのが、天然の遊園地、外ボルダーかも…。外ボルダーでは、アプローチと呼ばれる岩場までの道のりも、自分で自分が歩くところを選ぶのが大事です。

これは、当然のようですが、一列で前の人の足元しか見ないで歩くのが当然の中高年登山というスタイルの登山をして、それが登山の本来の姿だと思ってしまうと、10年山をやっても、20年山をやっても、まったく身につかないことなんです…。40年山をしていて、地形図を知らない山岳部のおばちゃん登山者はごく普通です…。皆さん、リーダーに迷惑をかけないで歩く、そのためには前の人が足を置いたところにぴったり置く、それを繰り返していると自然に山頂につく、という山をされています…(汗)。

これは沢登りでも、山登りでも同じですが、クライミングでは余計に重要になります。

1)体格によって、持つところが違う
2)体格によって、立てるところが違う

のです。歩くところもそうですが、登るところもそうです。この重要ポイントがより強く意識できるのが、外ボルダーです。手が小さい人は、他の人が使わない新たなホールドを発見できます。

インドアジムのボルダリングでは、ホールドにより、ここに立つべし、と決まっています。すると、手が届かないと、もう終わりです。

大体、主たるお客さんである成人男性の体格に合わせて、課題が作ってありますので、女性や子供は、面白いと言える段階まで進めないことが多くなります。が、気にせず登ることみたいですね…。

この大事なポイントを発見できるのが、外岩ボルダーでした!この発見は非常に大きいです。

外岩では、リードでも、ボルダーでも、どこを持たないとダメ、という決まりがないので、自分の体格に合わせたホールドを発見する喜びがあります。それこそが、岩との対話、と呼ばれるものです。

インドアジムでは、体格によって持てるところ、ムーブが違うという点が、主流派の人には見えづらく、登れない=頑張っていない判定を食らうことが多いのが難点です。

できる人にはできることが簡単なので、できない理由が頑張っていない以外には見えなかったりするんですね。

一方、外ボルダーは、最初から、ムーブを比べて遊ぶのが主流です。ですので、この欠点がありません。リーチが短い人は、短いなりに持てるホールドを探すことができます。

そういえば、吉田和正さんに紹介してもらったボルダーでも、私はほかの人が使わなかったホールドで登ったのでした… オンサイトでないとそのホールド発見力が出てこない、というのが、克服課題ですね…。

子ども体験クライミング♪

■ 終わりました~ 面白かった!

子どもの反応がいちいち可愛くて、楽しかったです。最後、泣いちゃった子がいたのが心配…。何があったのかなぁ?

引きこもりで、ずっと学校に行っていなかった子も楽しく登ったのだそうです。そんなことは全然分からなかった!

おそらく、自分を全く知らない、全く関係ない集団で遊ぶというのが良きことですね!

今日は、楽しかったのですが、場所の選択には疑問がありました。子どもにはやっぱり外岩のスラブとかのほうがいいのかも?と思いました。リーチの問題があって… スラブなら、TRだとリーチ関係ないのです。

でも、子どもはとってもパワフル~ なんかあまりの楽しそうな様子に驚きました!

■ 反省と学び&気づき

1)子供はクライミング大好き どんな子でも大好きっぽい
2)びよよんは正解
3)大人向けに教えるのが上手な人は子供向けはそうでもないかもしれない
4)スラブや外岩ボルダーも子供にいいのかもしれません
5)ギアの準備不足 環付きビナ2個いるの忘れていました
6)安全管理…ボルダーだと一斉にみんなが取り付いてしまいます…壁一面に一人、というルールを作るべき
7)ジャンプ(着地)の練習してから
8)ひとりづつ
9)やはり、怪我の防止には着地が大事
10)シューズが関係ない外岩がいいかも


■ 子供たちは圧倒的に自分軸を持っていること

私は子供のころ、自分の原点として、6歳のころに弟と妹がギャン泣きして母を追うところを私も泣きたいのを我慢して、母に協力して弟と妹をしっかりと抱っこしていた、という記憶があるのです… これは作られてたイメージかもしれませんが。

今回のクライミングで分かったことは、子どもには圧倒的な自分軸があることです。

その軸を、大人になるため、という愚かな目的で、大人が壊してはいけない。

世間はそういう甘いものじゃないとか、なんだかんだと大人が自分のような大人になるために子供に課している様々な課題は、自分と言う不幸な大人のコピーを作ろうとしている行為…自分が舐めた辛酸を相手にも舐めさせたいという思いなのではないでしょうか?




ボルダーデビュー

■ クライミングライフと復活感

昨日は久しぶりにクライミングに行って、なんだか色々なことが正常に戻った気がした。

正常というのは、あり方の問題だ。何を楽だ、正解だ、と感じられるか?

クライミングを生活の中心軸に置く生き方、クライミングしている生き方というのが正常値に私には感じられる。

■ ボルダリングのこと

ボルダリングというのは、山ヤの世界で、異端視されている。

普通に、ただのハイキングである一般登山から、テント泊へ。そこから冬山へ。冬山から読図しないと歩けない破線の山へ。破線の山から、沢へ。沢から登攀へ。登攀からマルチピッチへ。マルチをするためのショートと言う位置づけで、日々の登攀活動へ、と進んだ人…大方の山ヤ…にとっては、ボルダリングというのは、山ヤ活動としての継続性がない。

山ヤ生活の登竜門である、前穂北尾根で涸沢にテント泊したときに、大島亮吉が遊んだというボルダーを探した。どのボルダーのことなのか分からなかったので、その辺の岩でボルダリング”ごっこ”をした。

ボルダー”ごとき”で、誰も本気になんてなんらなかった…。クラッシュパッドがないと着地で足をくじくことがあり、あぶない。山ヤのボルダリングに関する感性なんて、そんなものだ。平たく言えば、”ついで”というもの。

外岩ボルダーは、こういう訳で、山ヤにとっては、脈絡的につながらない活動だ。

だから、小川山でボルダラーとすれ違っても、「そんな入り方もあるんだ~」と思うだけだ。その意味するところ、”違う人種なんだな~”という感じ、仲間に入り損ねる感じだ。

吉田和正さんのビレイヤーをしていたとき、吉田さんが私のために作ってくれたボルダー課題があった。が、翌年に行ったときには、あっという間につたに覆われてしまっていた。

本州でも、山からステップアップして、登攀生活に入るというオーソドックスな道をたどるクライマーは、一般登山者が100人いたとしても、山ヤになる人が10人、そしてその山ヤのうち、ロープが出る山をする人は、1人くらいしかいない。

リードできるとなるとさらに減ってしまう。九州では、その傾向が10倍強化されたくらいな勢いかもしれない。我々は希少人種なのだ。互いにけん制し合っている場合ではない。

■ コンペへの敗北

一方、現代のクライマーは、ほとんどの人がボルダリングジムから入って、(ジムクライマー) → (コンペクライマー) → (外岩ボルダラー) → (外岩リード) → (マルチピッチ) → (海外)と進むらしい。

こういう進み方だと、外岩ボルダーに行く人というのは、

”スポーツクライミングで選手にはなれなかった人”

という位置づけになってしまう…。本来、外にあるのが岩、であるのに、残念なことだ。

ここにある価値観は、結局のところ、”選手生活が一番大事”という価値観だ。

つまり、”勝つことが一番大事”という集団催眠にかかっている。

雑誌も、ニュースも、誰それが世界最高難度の〇〇を登った、だれだれがコンペ入賞した、ヒーローインタビュー、などで構成されており、まったくのところ、競争を加速させる加勢をしているにすぎない。このようなジャーナリズムに意味があるのだろうか??

試合のスケジュールは、季節がいい時に組まれる。

そのため、本来の登攀そのものの姿である、外の気候の良い時に、外でクライミングできないスケジュールと言うこともあって、優れたクライマーほど外岩に行かない、という矛盾が起きてしまうそうだ。

悲しいことだ。

試合に勝つことが、自然のありのままの姿を愛好するという本来のクライミングの姿と非常にかけ離れたことになっているにも関わらず、それが受け入れなくてはならない代償として、当然視されているのだ。

もちろん、試合に勝つことを至上視する生き方もあって良いが、それは

選択の結果

であるべきで、当然と押し付けられるべきことではないだろう。

日本のおかしさはここににあると思う。

私も学業成績が優れていたために、学業で勝つことが当然の世界に無理やり進まされたことがある。具体的には熊本高校へ進んだことだが、これは中学の先生の点取りでしかなかったと今振り返って思う。先生が先生として出世するための点数稼ぎで私が被った被害は30年続いた。私は父親がいない娘だったので、そのことが見抜けなかったのだ。

進学校へ進むこと…が、それが私の選択だったか?というと違ったわけだった。ということで私には犠牲者の意識が少しある。

■ 自然から学ぶ生き方

私は、自然から学ぶ生き方をしたい。

自然から学ぶということは、もっと深く自然を知ることであるので、試合に出て人と競争するか?お天道様の下で、岩の特徴をめぐって、あれこれ思案する時間を持つか?ということでいけば、後者を取る、ということだ。

昨日の発見は、

1)林業をする人はボルダーを発見しやすい
2)皆伐後の裸になった山は、ボルダー発見の最大のチャンス
3)ボルダーを発見したとしても、課題をサクッと登るには、経験による強さが必要(強い人が来てサクッと登れるわけじゃない)
4)課題をつなげる能力もだが、見つける能力がもっとも偉大
5)ボルダーでは下部核心が安全。リードは下部核心は危険。
6)ボルダーの級は、ジムグレードの級と感覚が違う
7)その岩場の低い級から下から順番に全部登りきるべし
  九州で基準になっている課題がないらしい(エイハブ船長=1級みたいな)
8)すごいクラックを教えてもらった

以上だ。

林業家とボルダラーは、互いにメリットとなる関係を築ける可能性がある。

九州は荒廃した森が山梨と比べても非常に多い。そういう森の中に、ボルダーが鎮座している可能性が高い。

そうであれば、そういう岩場を発見するために、ボルダラーが皆で、間伐する、と言う活動は可能性があるかもしれない。

現代には皮むき間伐という簡易的な間伐手段もあるので。山林の手入れができずに困っている山主とボルダラーの幸福な関係が築けないものだろうか?


2019/11/29

インスボンで実感した強さ 愛


I believe the children are our future
Teach them well and let them lead the way
Show them all the beauty they possess inside
Give them a sense of pride to make it easier
Let the children's laughter remind us how we used to be

Everybody's searching for a hero
People need someone to look up to
I never found anyone who fulfilled my needs
A lonely place to be
And so I learned to depend on me
I decided long ago, never to walk in anyone's shadows  ずっと昔に、誰かの影を生きるのはやめた
If I fail, if I succeed          成功しようとも、失敗しようとも、
At least I'll live as I believe      少なくとも、自分の信じたように生きよう
No matter what they take from me  人々が私から何を奪おうとも
They can't take away my dignity   私の尊厳を奪うことはできない
Because the greatest love of all   なぜなら、最も偉大な愛が
Is happening to me         私のうちに起こっているから
I found the greatest love of all     もっとも偉大な愛を私は見つけた
Inside of me            わたくし自身の内に
The greatest love of all        最も偉大な愛を
Is easy to achieve          得ることは易しい
Learning to love yourself       自分を愛することを学ぶこと
It is the greatest love of all       それこそが、愛の中でも最も偉大な愛なのだから


I believe the children are our future
Teach them well and let them lead the way
Show them all the beauty they possess inside
Give them a sense of pride to make it easier
Let the children's laughter remind us how we used to be

And if, by chance, that special place
That you've been dreaming of
Leads you to a lonely place
Find your strength in love

ストーリーテリング

1)何がきっかけでこの取り組みを思いついたのか?
2)この取り組みがない場合は、どういう状態か?
3)その取り組みにおける活動を始める時、一般にどんな不安があるのか?
4)その活動では、どんな出会いがあり、その出会いの中でどのような体験をして、どのような成果を生み出すことができたのか?
5)それらの活動で困難を超えた時、どんな成功があるのか?
6)その活動には、どのような危機があるのか?
7)その活動の、最大の試練と言えることは、どのようなことか
8)この取り組みで、どのような改善や発見、感動、宝物などが考えられるのか?
9)その問題が解決すれば、新たにどのような成果をだせるようになりそうなのか?
10)このビジネスは、どんな人にどんなメッセージを伝えたいのだろうか?


1)何がきっかけでこの取り組みを思いついたのか?

クライマーにとっての2大困りごとは、どこに行くか?誰と登るか?です。
これまでは、一般にクライマーは、岩場のガイドブック(日本100岩場)を見て行く岩場を知ることが通常です。しかし、日本のガイドブックは刷の更新が遅く、一例としては、75課題と書かれている日向神は実は、300課題も現在ではあるそうですし、ボルダーになると、ガイドブックに書いてあっても、GPS座標でピンポイントで行かないとたどり着けない(汗)。小川山ですら、ウロウロして、岩場が見つからないのはいつもの光景です(笑)。よくあるのが、ここ〇〇岩ですか?っていうもの。だって、初めて見る岩の名前が分かるハズないですよね? しかも、よくあるのが、A岩だと思って、B岩を登ってしまうこと!あとであれ~違ったんだー、どうりで難しいよって思いますよね。

ということで、現状のガイドブックは機能しておらず、結局、知っている人にいかにして連れて行ってもらうか?が核心になっています…これは、残念ながら、山は自己責任と言う、主体性を求めるクライミングの伝統にも反対方向に力が働いてしまいます…何しろ、連れて行ってもらいたい、わけなので。

ということで、このネット社会において、情報がもっとも得られにくいのが岩場情報と言うことになっています。

これまで、クライマーたちは、山岳会などに属したり、クライミングジムで仲間を探したり、あるいはSNSで一緒に登る人を探すなど、様々な複数の手段を組み合わせて、なんとかこうにか、チャンスを作って登っています。

しかし、現実問題、山岳会に行っても、高齢化で、もはやクライミングをする人の人口がかなり減っていて、入会してもお金と時間のロスになるばかり。下手したら、新人だから、ということで、何もしてもらっていないのに、したくない会の仕事を押し付けられたりします。ジムに通って、誰かと登ろうにも、9割がインドアクライマーでは効率悪すぎます。何か月もジムに通って誰かに声をかけてもらうのを待つという受動的な行為なんて、やってられないし、必死で連れて行ってくれそうな人に媚を売らなくてはならないなんて!今何世紀?!って話です。SNSでクライミングパートナーを得るにも、最初にそのSNSのコミュニティの存在を誰かに教えてもらうには?クライマーとしての経歴が長くないと!…とかいう、問題があり、時間のロスやお金のロスがとても大きく、とても入門者に親切な状況とは言い難い現状があります。まあ、それも障害物競走みたいで、クライミングライフの才能の一部と言ってしまえばそうなのですが。

…ということで、クライマーにとって最大の問題は、一緒に行く人がいない、どこに行っていいか分からない、というもの。
岩場での出会いは偶然に、です。その偶然を作り出す力が、ある人はいいのですが、ない人には大変… 私自身は困難な中も、色々な情報収集や出会いに恵まれて、ラオスに登りに行くほどになりました。私のケースは珍しいかもしれません。

才覚があれば、こうした障害なく、おそらく楽しい仲間がゲットできますが、ない人は?一生、ボルダリングジムで終わるわけですが、これが現状起きていることです。

私たちクライマーにとって、最も悲しいことは、岩場でパートナーを失うことです。また自分自身が、墜落で落とされたり、仲間を落としてしまったりということは、消す子のできない心の傷になります。また、死亡事故が起こると、その結果、岩場の閉鎖となり、全クライマーが登れなくなるという結果になることが多いです。ランナウトや危険性などの情報が広く知られるようになり、どの課題で死亡事故が起きたか?という情報の共有ができれば、その課題に無理に取り付く人は減るでしょう。

この岩場マッピングにより、岩場にたどり着きやすくなり、そこで先に登っている人たちにニューカマーとして混ぜてもらうことがやりやすくなりますし、何より、今日はお祭りだから岩場に行かないで!などという岩場情報の共有がしやすくなります。行く前にワンクリックで最新情報をチェックできれば便利ですよね。

そして増え続ける課題数もリアルタイムで投稿されるようになるでしょうし、危険な岩場、墜落事故情報も、共有できれば、リボルトも勢いがつくかもしれません。海外からのクライマーも岩場を見て選ぶことができ、たどり着くのに必要なのは自分の解決力だけ!となれば、自力で登りに来てくれる人も増えるでしょう。本に載っていない岩場もいっぱいあります。

こうしたソフトウェアがあれば、岩場情報が周知徹底でき、地権者の情報がきちんとクライマー全体に通じる率が高まると思います。

私が目指すクライミングワールドは、老若男女問わず、国籍問わず、クライマーがみんなで情報を共有し、安全で、なおかつマナーがあり、事故の無い、楽しいクライミングライフをエンジョイできる世界です。

世代間ギャップや情報ギャップなしに楽しみたい。情報を可視化することで地権者にも安心してもらおう、というのが狙いです。

2019/11/27

クライマーのゲストハウス構想から、クライマーのための地図ビジネスプランへ

■クライマーのゲストハウス構想から、クライマーのための地図ビジネスプランへ

いや~なんとも昨日は、長年の便秘が解消したみたいな、スッキリした日でした。

結局、ゲストハウスプランは捨て、プランB?をひねり出すことになったんですけど、昔ながらの事業プラン立てましょう、相談に乗りますよという行政の相談室がやっているような手法では、このプランBは出て来ませんでした。何人も、こういう行政系の方を紹介はされましたけど、まぁ…私は、お会いするの、お断りしてきました。


なぜかと言うと、自分で起業してもいない人にアドバイス求めるってどこのバカ?と思ったからです。もちろん、書類関係のアドバイスとか、見聞きした経験は豊富と思いますが、大体偉そうな先生って、自分自身はひつじで、後ろ盾の行政側のパイプだけがライオン。そのからくりは、物産の新事業開発室にいたころに、さんざん、毎週のように見ていました。

福岡スタートアッププロジェクトにもっと早く参加すれば良かったなと去年の判断を反省。私は、デザイン思考が必要だったらしいです。まぁ字面は見ていたし、本も既読感ありましたが、何が良かったって、ユーザーニーズの掘り下げです。

私は、自分が搾取されるような対象にすり寄っていくのは、アホやなぁという印象を大阪でのOL経験で持っています。大企業と安定がほとんどの日本人は好きと思いますが、それって搾取してくださいって道だったような?実践後の感想的に。かといって、個人社長の中小企業は…人一人給料出すのは大変なんだぞ!というのは、ホントに分かりますが、かといって人を殴っていいとは…みたいな感じ。

さて、苦節3年の年月をかけて、できたビジネスプラン!

だれか実現を一緒にする人と技術情報の収集が課題。とりあえず、今日はRubyOnRailsの本をちゃちゃっと読書してきます。

3年ほど、クライマーのゲストハウスに適した物件を見ていますが…甲府時代も含めてだいぶ見ました… でも、どれも価格的なものや立地に納得がいかず。

古民家を改装したカフェやレストランも、価格に見合う客数が来ないところが多く、それは、甲府の一等地でも同じなので…。甲府中心地は、みんなの戦いの後というか、内装にお金をかけて借金だけを残して敗退、という事例が豊富に蓄積しています。儲かったのは大家さんだけ。甲府の人はインバウンドの恩恵を得ることだと思います。福岡は強気ですが、ほとんどインバウンドによる外貨流入です。バブルで住宅価格が東京並みになるほど福岡は人気ですが、早晩パンクしそうです。今でも渋滞で正常な日常が難しいことがあるくらいです。

田舎のほうは、どこであっても、インバウンド向け、ゲストハウスの適地ですが、プライドと警戒心が高すぎ、新参者に地元の人が明け渡してもいいと思える物件…は、土石流の通り道とか、もう、これはそもそも価値どころか、お金を払ってもらってもらい受ける公庫払い下げが適当、というような内容です。中身もごみ屋敷が多く、お金貰ってもイラナイ。

立地的に価値がありそうなのは、再建築不可物件です。そんなものの中で、再生可能なものは、一般人が見出す前に、プロの不動産屋さんが再生して売りに出し、キャピタルゲインを取っています。それはこちらに来て、不動産関係の勉強をして分かりました。

光明はAirBで、私は普通にAiBは得意そうです。なんにも努力しなくてもスーパーホスト!

なので、雇われてホストになるのは、能力と才能のシェアです。それよりゲスト自体に直接恩恵があるほうがいいと思うので、そうすることにしてもいいかなと思っています。

社会貢献は、この方面で。自分のサーダナは良しとすることにします。お金の知識を拡げることをサーダナにしようかなとも思っていました。サーダナとは自分の霊性を高めるために必要な貢献活動のことです。

ここまで来るのに勉強した勉強代は、かなりな額になりました…

・不動産を見て回る 3年 含む長野遠征
・空き家プロジェクトイン福岡 4.5万円
・偵察で長野の田舎で働く
・偵察でゲストハウスで就業経験を得る
・再建築不可物件の勉強
・AirB転用のための家具に投資
・AirBセミナーなど勉強会への投資
・無料版AirBといえるカウチサーフでの実践、元手ゼロのプチ起業
・その他多数のセミナー参加…

と様々に時間とお金を投資と手間をかけてきましたが、夫の支えがなくては不可能だったことです。夫に感謝。

私の心の栄養、クライミング!これがないと、この道なき道を歩く基本的な意欲すら、わかなかったと思うので、仲間に感謝☆

ゲストハウス体験させてくれた次郎さんにも感謝☆ そりげないいいよボタンで、私がぼったくられないようにサポートしてくださった皆様、ありがとうございました。

不動産業界は、鵜の目鷹の目でした…まじで。ビジネス業界は、私の知る限りでは、ちょっと大丈夫なの?このままじゃ日本はフリーライダーだらけになっちゃうねって具合です。

官僚を信用するのはやめましょう。政治家も信用するのはやめましょう。ってくらいしか内部実態を知る人には言えないな(笑)。

私が見て悲しいのは、松下さんなどのまじめでうぶな日本企業が相変わらず、世間知らずのままでいることです。ウイグルで人身の搾取に使われるようなところに無邪気に製品を販売していたりします。世間知らずは罪なのだ、と感じる瞬間です。そうような方のプチパージョン、一杯見かけます。知らないで、あまり正義と言えないことの、片棒を担がされないようにしましょう。

2019/11/14

インスボンでトラウマが活性化した件

■ 健全な関係が必要に

クライミングで必要な、頼り頼られるという健全なパートナーシップ、を作るのに、前回のインスボンで、パートナーとの間ですれ違いがあり、その解決にあたって、どうしても、共依存的な部分の解決が必要ということで、再度、生い立ちから、おさらいしています。

ちなみに、私は必要とあれば、乗り越えるぜってタイプなのです。クライミングでの問題は、なぜか「なんでわたしばっかり」という経験が多く集まってくること(全員ではありません)

共依存の心理学を勉強して、最も驚いたことが、

ーーーーーーーーーーー
抑圧された否定的な感情は、何年、何十年たっても、自然に癒されることはありません。

否定的な感情は誰かに話を聞いてもらうことでしか、癒されることはないのです。
ーーーーーーーーーーーー
ということです。

そうだったのか…。

私は、”後悔と心配は、時間の無駄”を座右の銘にしていたので、嫌な過去は忘れることにしていました。

実際、過去は振り返っても仕方ないなという感想しか、これまで得ることはありませんでした。

しかし、否定的な感情の蓄積というのは、地震で地殻の歪みが溜まるもののような感じのようです。結局、怒りの火種として蓄積するらしいです。

例えば、こうです。

私は家族のお皿洗いを8歳から10年やりました。その間、どうも、

「わたしもあそびたい」

と思っていたらしいです。それは、今回はインスボンで、ほかの二人は楽しく登ってきたところなのに、私は家で人の使った食器を洗っているときに、

同じ心象を持つ

ということです。子供のころと同じ気持ちになると、大人になった後に、コップを2,3個洗っておくなんて大したことでなくても、ストレスに感じられるってことですね。

これについての対策は、同じような経験をした人に、そうした嫌だったことを打ち明け、そうだね、そうだね、と聞いてもらうことらしいです。

■ 認知療法

私は別の方法で認知療法というのがありますが、それは当時の親の事情や自分の在り方を徹底的に論理で解析して、

仕方なかったのだ、あれがベストだったのだ

と納得するという方法ですが、これは、30年くらい前に済ませていました。ですので、親に対する怒りはなかったのです…

ですが、心の印象、というのは、トラウマ、と同じで、くっきりと刻まれて、似たようなシチュエーションに遭遇すると、再現されるのだそうです。こちらは、PSTDの本に書かれています。

まさか、私の心のトラウマが、皿洗いをみんながクライミングに行っている間にやることで活性化するとは…。

2019/11/05

大入ボルダーで拾った石を褒められた♪

■ 思い出とストーリーが大事

昨日は漬物石を褒めてもらいました☆

実は、私この漬物石、デスクにおいて毎日眺めているんです。形が美しいなって思って。

この石、実は、持って帰るの、結構、大変だったんですよね。

■ 九州でクラックって…

クラック仲間の先輩とクラックをめぐる岩場巡りを最初はしていました。ハッキリ言って、九州なのにテーマ、クラックって無理あります(笑)。

で、浮岳のボルダークラックに行くことになりました。ボルダリングのマットをアキさんから借りたりして、大げさに準備して行ったんですが、行った先では、汚くて、結局登らず…。

もっと楽しいボルダーが近くにあるよ!っていうので、連れて行ってくれた山本君が教えてくれて、大入ボルダーへ。

そこは、おお~!というナイスなロケーションでした。そこで見つけた石なんです。ピンときた!

のは、いいんだけど、重たくて、重たくて、もう途中で放棄したくなったんですが、「今が正念場」とクライマーの先輩に励まされ(笑)、なんとか石を車まで持って帰ったという曰く付きの石です。

山本君に案内してもらったのもうれしかったし、石を捨てないよう、励ましてもらってうれしかったし、初めてのボルダー3人でやるの楽しかったし、3人で賢明に探して見つけた海鮮丼の店も良かったです。おまけに、石オブジェ、というお土産まで!

この石の思い出…まつわる感情…が好きなんで、私にとっては、大事な石です。

■ 古いモノが好きな理由

考えてみたら、私はアンティークが好きなのも同じ理由です。

あとは、お古の服も同じ理由。昔はウエディングドレスも、お古を貰いたいと思っていました…。サムシングブルー、サムシングボロー、などと言いますよね。

私にとっては、モノ本体より、そこから、思い起こされる想念が重要みたいです。

今飾っているのは、カボチャとこの石。

これは、漬物石になっている様子ですが…。

最近は、クライミングのため、ダイエットを目指して、菌活中で、そのために漬物石になっています(笑)。

ミキという発酵飲料を作っていますが、これは丹田の強化に良いようです。


2019/10/31

登攀のさらなる地平線を求めて

■ 本格的登山の成功の要因

私は一般の人ができないような本格的な登山をすることができるようになりましたが、これは登山においてやってきた質問が良かったからだと確信しています。

その問いとは?

ーーー
最悪の場合、どういうことが起こるか?
それに対処できるか?
ーーー

です。本格的登山では、敗退できる限り、どのようなリスクを取ることも可能です。

■ 目標達成のための質問

「どんな結果を出したいのか?」
「どうして欲しているのか?」
「達成するためには何をすべきか?」

私にとっては歩荷トレでした(笑)。あと週二日半年のビレイ習得。

今は山が端境期で、新たな目標が、経済的ゆとりになってしまいました。

■ 自分を力づける質問

「これの素晴らしいところは何か?」
「この問題の良い点は何だろう?」

■ ネガティブをポジティブに変換する質問
 
「どう使えるか?」
「(〇〇のために)この状況をどう利用できるか?」

■ うまく行かないことをやり遂げる場合 

「どうしたらより良くできるか?」 

何をやるにせよ、最初はうまく行くことを期待してはならないというのがポイントと思います。

山も、最初は一人で山に入れないくらいビビっていました。レイプされた事例とか人殺しにあった事例を持ち出して脅されていました。

■ プロセスを楽しむ

「このプロセスをどう楽しめるか?」

何を達成したかではなく、どう達成したか?が大切です。

マイケル・ジャクソンは成功していますが、不幸です。不幸であれば成功しても意味がない…なぜなら、なぜ成功したいのか?というと、幸福になるためだからです。

■ 「今、何を与えることができるか」

これはすでに熟達者の域です(笑)。

与えたことを気が付かない人もいますが、そうであっても、念押しはしないようにしています。

■ 最近の収穫は何か?

「この経験で何を学んだか?」

日ごろよくやっている。

■ 割合

質問の作成に8割の時間を割くそうです。実際、私はそうしているような気がします。

問いの作成が時間がかかる。データの収集期間だからです。私は山をやっているときは、

「山をやるとは何か?」

という問いを持っていました。

登攀になってからは、

「登攀で死なないためには、何をすればよいか?」

が大質問でした。ほかに

「登攀を含む山をやるとはどういうことか?」 → 相互協力して山を作れる人間性
「クライマーとはどのような人たちなのか?」 → 無邪気な人たち
「クライミング人生における成功とは何か?」 → 登攀で死なないこと&死ぬまで登ること

等の問いを持っていました。すべて答えを得ました。ほかに

「大体の日本の登攀ルートを登れるだろう登攀グレードは何だろうか?」
 (仮定:5.11登れれば日本中の登攀ルートはほぼほぼが登れるのでは?)

「自立したクライマーとは何か?」
「なぜギリギリボーイズに参加する最低要件は、40kg 5.12なのか?」 →リーダー要件
「20代の男性山岳部部員が目指すべき実力の目安とは何か?」→ 40kg、5.12
「なぜ日本の課題は私にとって楽しくなく、海外は楽しいのか?」→ ランナウト
「確実なビレイをしてもらうには、私は何をすべきか?」→ 落ちる
「私がクライマーとして成長するには何が必要か?」→ オキシトシン
「私はクライミングで世界に何が貢献できるか?」→ 別に貢献しなくていい
「〇〇さんは、なぜ私と登ってくれるのか?」→ ビレイが上手だから
「落とされて殺されないために何をするべきか?」 → ビレイ徹底解剖
「このクライマーに私が教えてあげられることは何か?」→ ありすぎ

というような数々の問いを持っていました。

■ 大きい山&マルチピッチ

「なぜ私は大きな山には燃えてこないのか?」

という問いも持っていました。簡単なマルチであれば、今のスキルでも、やはり、私も高いところが楽しいようです(笑)。高さは怖くなくて、高さではなく、

パワー消耗が怖い

みたいなんですよね。要するに上半身に自信がそこまでないって話。

師匠の青ちゃんなどどっかぶりアイスでのパワー持久力系で、超やる気スイッチ入っていました…超逆三角体形ですもん…。高さに惹かれるだけなら、傾斜が寝たトワンソンポッポが一番、と言うハズです。アイスは簡単なので、早晩距離や高さでは感動しなくなります(笑)。

私が問うべき問いは、

 「私が登って楽しい登攀ルートはどこか?」

で、米澤さんが教えてくれたところがぴったりでした。また後輩を連れて行きたいです。

それには誰が必要か?となると、そこに行ったことがない人で同レベルの人か、ビレイが確実でなくても、まぁ落ちないので、後輩が必要です。

■ 問題解決にかかる8:2の法則

問題解決そのものは、2割で良い、そうです。確かに問いができてしまえば、あとは問題の探求に突き進むだけで、データ収集の時間です。

■ しつこく続ける執着心

問いは、問い続けると、答えが得られます。答えが見つかった時、その問いの使命と、その問いによる成長が終わった時と感じます。

最近、私にはあるお別れがありました。それは、

 師匠の庇護のもとで登るクライミングは終わったよ、

という意味でした。

 あなたはもう十分クライマーとして自立できるよ

というのが天からのメッセージでした。

私は人生で明らかに問い続けていることが別にあります。

「私はどのようなミッションを抱いて生まれてきたのか?」

です。私はクライマーとしては、3流どころか、4流、5流ですので、クライミングができるということは、私の人生にとって何らかのツールであるはずです。

英語ができるということもツールでしかありませんし、外国に強い、とかもツールでしかありません。

私の生まれ落ちた環境…

 日本人であること、
 シングルマザーの生まれであること、
 女性であること、
 長女であること、
 もともと体力が高いらしいこと
 子供がいない女性であること

は、おそらく、そのミッションを遂行するために必要な資質であろう、と思います。

そのミッションが、分かりやすいもの… 田部井さんみたいな女性初〇〇峰初登頂、みたいなものであることは絶対にないです。それは外野の根拠なき期待と思います。

しかし、私に与えられた福音(ラッキーさ、選ばれている感じ)は、とても強く感じます。

この運命の糸がどこに私を手繰り寄せようとしているのか?

というのが私の現在の質問です。

以上質問そのものは、マイケル・ボルダックから引用しています。