2016/06/07
クライミング・マントラ
■ 氷と岩
クライミングは、アイスクライミングから入った。・・・というのは、私にとって、山=冬、山=雪、で、正直、無雪期の山って、偵察だったからだ。
なので、初めてクライミングしたのは、アイスクライミング。しかも、ただの体験講習だからそんな一流に教わる必要がないのに、それも知らず、保科雅則さんという超一流の講習に参加してしまった・・・
教わった時、「”閉じる閉じる、開く開く”のリズムで」と言われた。
ので、それ以降、アイスクライミング中は、
”閉じる閉じる、開く開く”
と心の中で言いながら、登っている。結構良いみたいで、易しいアイスなら、安定感が出てきた。
■ 山の下山
実は、山の登りより、下りが得意だ。下りは何と言いながら下っているか?というと・・・
”内転筋、内転筋”
と念じながら下っている。内転筋と言うのは、脚の内側の筋肉のこと。要するに重心が逸れない。
バレエのプリエと言う動作は、要するにスクワットなのだが、一般のスクワットが上体を折り曲げてしまうのに対し、プリエは、上体を折り曲げない。折り曲げないと股関節の柔軟性が必要になる。
股関節が柔らかいと、上体を折り曲げずに済む。使う筋肉は、大腿四頭筋ではなく、内転筋。細い筋肉であまり疲れない。一般に小さい筋肉を使うと疲れない。
ので、筋肉を疲れさせないために、”内転筋、内転筋”と言いながら下山しているのだが、実際、全然疲れないので、下山口で、膝が痛いというオジサンたちを見ると、「内転筋を鍛えたらいいのにな~」なんて思ってしまう・・・
オジサンたちは、すごいバネだね~なんて言うけれど、膝の筋肉ではなくて、内転筋。
ある友人に、下山時なんて言って降りてる? と聞いてみたら、彼女は、「ひげダンス、ひげダンス」とか言いながら、下りているそうだ(笑)。
ひげダンスもいいのかも(笑)?
■ 岩
で、私の岩が問題だ・・・ なんと念じながら、登るべきなのか?
候補1: ”右手、右足。 左手、左足”
候補2: ”手、足・足”
正対は、右手・右足。 ダイアゴナルは、手・足足。
でも・・・これだと、中継ホールドとか、レイバックとか、片足スメアとかに対応できない(^^;)。
■ 考えないで登る?
なぜか、考えないで登ったら登れ、考えて登ると、登れない・・・(汗)
普通はフリークライミングの人は逆のような気がする。みんな、よくムーブを覚えていて、一挙手一動が克明なクライミングの記憶になっているみたいだ。
みんなの脳内では、なんというマントラが話されているんだろう・・・?
■ 最近の成果
・スラブは何かをつかみかけているような? エア拇指球か?拇指球に乗る感じが一瞬
・朝一リードがあって感動
・でも、みんなは満足していないみたいなんだけど・・・私としては、なんだかこの小さな幸せに驚きつつ、満足しているのだが・・・
クライミングは、アイスクライミングから入った。・・・というのは、私にとって、山=冬、山=雪、で、正直、無雪期の山って、偵察だったからだ。
なので、初めてクライミングしたのは、アイスクライミング。しかも、ただの体験講習だからそんな一流に教わる必要がないのに、それも知らず、保科雅則さんという超一流の講習に参加してしまった・・・
教わった時、「”閉じる閉じる、開く開く”のリズムで」と言われた。
ので、それ以降、アイスクライミング中は、
”閉じる閉じる、開く開く”
と心の中で言いながら、登っている。結構良いみたいで、易しいアイスなら、安定感が出てきた。
■ 山の下山
実は、山の登りより、下りが得意だ。下りは何と言いながら下っているか?というと・・・
”内転筋、内転筋”
と念じながら下っている。内転筋と言うのは、脚の内側の筋肉のこと。要するに重心が逸れない。
バレエのプリエと言う動作は、要するにスクワットなのだが、一般のスクワットが上体を折り曲げてしまうのに対し、プリエは、上体を折り曲げない。折り曲げないと股関節の柔軟性が必要になる。
股関節が柔らかいと、上体を折り曲げずに済む。使う筋肉は、大腿四頭筋ではなく、内転筋。細い筋肉であまり疲れない。一般に小さい筋肉を使うと疲れない。
ので、筋肉を疲れさせないために、”内転筋、内転筋”と言いながら下山しているのだが、実際、全然疲れないので、下山口で、膝が痛いというオジサンたちを見ると、「内転筋を鍛えたらいいのにな~」なんて思ってしまう・・・
オジサンたちは、すごいバネだね~なんて言うけれど、膝の筋肉ではなくて、内転筋。
ある友人に、下山時なんて言って降りてる? と聞いてみたら、彼女は、「ひげダンス、ひげダンス」とか言いながら、下りているそうだ(笑)。
ひげダンスもいいのかも(笑)?
■ 岩
で、私の岩が問題だ・・・ なんと念じながら、登るべきなのか?
候補1: ”右手、右足。 左手、左足”
候補2: ”手、足・足”
正対は、右手・右足。 ダイアゴナルは、手・足足。
でも・・・これだと、中継ホールドとか、レイバックとか、片足スメアとかに対応できない(^^;)。
■ 考えないで登る?
なぜか、考えないで登ったら登れ、考えて登ると、登れない・・・(汗)
普通はフリークライミングの人は逆のような気がする。みんな、よくムーブを覚えていて、一挙手一動が克明なクライミングの記憶になっているみたいだ。
みんなの脳内では、なんというマントラが話されているんだろう・・・?
■ 最近の成果
・スラブは何かをつかみかけているような? エア拇指球か?拇指球に乗る感じが一瞬
・朝一リードがあって感動
・でも、みんなは満足していないみたいなんだけど・・・私としては、なんだかこの小さな幸せに驚きつつ、満足しているのだが・・・
2016/06/04
6月1週のクライミング
■ 平日クライミング
平日パートナーで最近組んでいる青木さんから、連絡が久しぶりにあり、今週平日は、楽しくクライミングできた。
6月1日 甲府幕岩
2日 小川山 烏帽子岩左岩稜
3日 小川山 烏帽子岩左岩稜回収 リバーサイド
反省点は、日常性の維持。 まぁ今回は、久しぶりだったので、また夜に飲みに出てしまったのだった。1日、やきとり屋へ繰り出す。翌日、 瑰泉へ。これが失敗。近くに寝ていた人がうるさく、夜あまり休めなかった。
3日目、烏帽子岩で残置してしまったカムを回収した後、リバーサイドに行くも、疲れが出てしまい、クライミングに投入する気力のレベルゲージが、だいぶ下に・・・。
これはちゃんと寝ていたら、そうしなくて済んだと思うので、反省だ。
アルパインには、どこでも寝れる図太い神経も必要だが、私の場合はシュラフで身体を守られている感じがあれば、結構どこでも寝れる。だが、今回は解放感がありすぎて、あまり寝れなかった・・・。寒かった。とはいえ、山では、寒くて寝れないことが普通だ。
■ 甲府幕岩
甲府幕岩へは、初めて行った。ほとんど瑞牆エリアだった。この辺りは森の雰囲気がとても良い。
なんだか行って見たら、初心者向きの岩場のようだった。ハングばかりであなたには難しいと言われていたのに・・・。それはどこのことなんだろう?
行かない方がいいよ!と言われていたので、???と思ってしまった。
朝は9時集合と遅めのスタート。大快晴で、気持ちが盛り上がる。
ところが・・・太刀岡山を通り過ぎ、観音峠へ入ると、なんと林道は通行止めだった(汗)。観音峠大野線は通行止め。
大明神線、前山大明神線を通って明野に抜け、塩川ダムのあたりから、甲府幕岩へ。2時間もアプローチにかかってしまった。
着いたら昼ごろ・・・(涙)。 先行pは、1パーティだけだがランチ休憩中だった・・・。
豊穣の森エリアで、まずはリーダーA木さんが、ピリカ(10b/c)を登る。下部が核心。
当然のようにロープを渡されたので、なべちゃん5.8を登った。正直言って、リードで登れるかどうかの判断が、まだ付かない・・・。
が、なべちゃんは安定してオンサイトできた。ベテランK田さんも同様にリード。
ところが、隣のピリカでは苦戦。TRで3テンしたら、降ろされてしまった・・・。3テンアウト制か~。
イエローマウンテン5.9もオンサイトできた。結構、自分としては、オンサイトが2本もあって、大満足(笑)。
エリアを移動し、HIVE 5.10Aへ。TRでやったら、1か所、ぬんちゃくを置いて登ってしまう。2便目はあまり問題がない。 ただちょっとcrumsy… クラムジーな感じだった。日本語でいうと、どういう感じだろう・・・まごつく感じというのかな?まだムーブの解決が論理立ててはできないからだ。
「リードする?」と聞かれるが、もうちょっとスムーズになってからのほうが良いような?この辺の判断は保守目だ。
帰りは運転もスムーズに帰り、甲府で焼き鳥屋へ繰り出す。10時近くまで飲んでいた。
・なべちゃん オンサイト
・ピリカ 3テン
・イエローマウンテン オンサイト
・HIVE TR 2便
とってもいい岩場だった。また行きたい。トータル5本
■ 瑰泉(かいせん)
翌日・翌々日2連チャンで、小川山の予定。往復しないで、小川山で泊まったら?と提案したら、甲府の岩盤浴場瑰泉が体がとても休まって、気に入っているのだそうだ。
よほど良いところなのだろう・・・と、私も偵察に同行することにした。というのも、宿泊費とすると、1750円は安いが、銭湯代とすると、高い。甲府に住んでいたら、甲府に宿泊する必要はない。ので、なかなか偵察も行く気になれないんだなぁ。夫と行くための偵察。
朝は6時出発。小川山到着8:30 予定通り。左岩稜については、こちらに別に記事をまとめた。
小川山烏帽子岩左岩稜
■ 脱初心者するには、理解が核心だということ
烏帽子岩左岩稜は、20ピッチと長い。初心者同士でパートナーを組んでいた頃、一緒にステップアップして行くための易しいマルチピッチの候補として考えていたルートだった。
その他、同じような性格のルートとして考えていたのは、乾徳山の旗立岩中央稜、稲子南壁左方カンテ、無雪期中山尾根、太刀岡山左岩稜。
これらは、師匠の入れ知恵だった(笑)。ところが、相方はクライミング初年度で、北岳バットレス四尾根に行きたがった。13ピッチもあるし、山としても一泊二日。ルーファイをミスして、2尾根に行った人もいて、ひどい目に遭っている人もいた。
ロープワークの未熟さもだが、アルパインの困難がどういう困難なのか?について、ひどく無知な気がした。無知を無知と気が付いていない気がした。
当時は、うまく言い表せなかったが、3000m級で、13ピッチのロングルートに挑戦する前に、相方とは、やっておくことがいっぱいありそうな気がした。が、それを言っても、なかなか、合意に達せなかった。
困っていたら、先輩が助け舟を出してくれた。北岳の偵察山行だ。下部岩壁だけでも、初心者だと時間がかかって大変だ、ということが分かった。
その後、アルパインのルートグレード1級の前穂北尾根へ行った。3ピッチしかロープは出ない。相方も連れてきていいよ、と先輩が言ってくれたので、誘ったけれど、不参加で残念だった。
二人で一緒に夢を見ることができない・・・ということが分かり、パートナーシップは、解消となった。これに行ってくれていたら、また別の展開だったかもしれない。
アルパインクライミングについての技術的課題や、何が難しくて、何ができると、どういうルートに行って良いのか?という説明を初心者にするのは、とても難しい。
初心者側の理解しようという努力が不可欠だ。
ロープワークとか、ルーファイとか、言葉で言って聞かせても、その言葉が具体的に意味する内容は、伝わらない。
■ グレードの弊害
しかも、悪いことに、なまじ、グレードがあるせいで、「5.7?じゃ登れるじゃん」と思ってしまう。
たしかに5.7なんて、今日クライミングを初めてしました♪みたいな人が初日で登れる。私だって5.7なんて初日でクリア。何が難しかったんですか?となる人の方が多いだろう。
でも、山にある5.7を登るのは別の話だ。山にあると、墜ちたら死ぬのだ。
まずは、ロケーション…足元がすっぱり切れて落ちたら一巻の終わりというようなところにある。床に置いてある丸太を渡るのはカンタンだが、高さ100mにおいてある丸太を渡る気になりますか?
それに悪さ。砂がついていたり、木の葉、木くず、虫、風、日射。環境はアウトドアなのだから・・・。
長さ。5mの5.7を登るのと、40mの5.7を登るのでは、もちろん、40mのほうが大変だろう。山では、時間が長く、何ピッチも集中力が要求される。
そして、プロテクション。プアというより、自分で立木を選んで、取らなくてはならない。ギアが足りなくなったら、どうする。
ロープドラッグ。ロープの流れを作るのが下手だと、歩くだけの場所でも、ロープが出なくて、すぐに前進が困難になる。
時間。ちょっとしたことに手間取って、5分余計にかかると、20ピッチあれば、5分×20回。100分の遅れは、山では大きい。悪天候につかまって、吹きさらしの稜線で進退窮まったら、身を寄せ合ってビバークをしなければならないのですぞ。
チームワーク。こうしたことを乗り越えるには、共通の理解と、あうんの呼吸が必要だ。
親しさ。ビバークなんて嫌いな人とはできない。「オレ浮気したい」と女性の私に向かって言う人とテント泊したが苦痛だった。
そういうことが、なかなか分からなくなってしまうのが、グレードの弊害だ。
■ 今回のルートの特徴
今回の烏帽子岩左岩稜も、難しいところは、ほんの少しで、私がイメージしていた小川山的なマルチピッチとは違った。屋根岩2峰セレクションみたいなのが、7Pではなくて倍あるのかなぁ・・・と思っていた。
行ってみると、セレクションはとてもフリー寄りだが、烏帽子岩左岩稜は、ずっとやさしく、その代り高度感と景色が素晴らしかった。
すごくアルパインっぽい。登っていると景色が素晴らしすぎて、高度感や恐怖を忘れてしまう・・・。
今回も実際そうで、少しも怖いと感じなかった。
ただ、やはり、「ここ、落ちたら死ぬよなぁ」と思った。
高所恐怖症の夫を連れてくることは、セカンドで連れてきても、不可能だということは明白だった。
同行者は、ここには30回も来ているのだそうだ。
私は今回、5.5などの易しいピッチではリードする気でいたのだが、初見リードはありえない、ということが明白だったので、黙っておいた。リード者はセカンドからまったく見えない。つまりルーファイをミスしても、そのミスをセカンドが拾うことができない。
それにリードしたいとわがままを言って、時間が押したら、パーティ全体として効率が著しく下がる。
パーティでもっとも合理的に早く抜けるには、パートナーのオールリードが合理的選択だった。
それにしても、去年の段階だったら、ここへ来ても楽しめなかったかもしれなかった。登攀力の安全マージンのゆとりが足りなかっただろう。高度で恐怖心が出ると、体の動きが悪くなるからだ。
20ピッチの長いピッチが、5時間程度で済んだのは、パートナーがルートを熟知していたことによる。
■ 残置回収
山頂でギアを整理したら、黄色のカムが一つ足りなかった・・・。
ので、翌日戻ることにした。8合目付近だ。 こちらのほうがロープワークなど、私には勉強になった。
一部登り返しがあったが、プロテクションがなく、頭上のクラックに挟まっているチョックストーンが落ちそうだったので、ここは登るべきでないと判断した。登攀的には易しそうだった。
では・・・というので、懸垂で降りようか?と思うが、下りるのは簡単だが、下りた後、どうするか?ダメだったら、登り返しになる。
プルージックで登り返せばよいとは言えるが、不確定要因が多い。ロープを引きぬいてしまったら進退窮まってしまう。
というので、懸垂で降リる案も廃案。
右に巻いてみたら、なんだか行けそう、といので、1ピッチロープを出してみる。次は短い懸垂。次はカンタンな登り返しだが、ロープを出す。
パートナーは見えなくなったが、うまくカムを発見したようだ。やはり思ったところに残置してしまったようだった。見つかって良かった。
この日は、6時出発し、8時半小川山着。12時には下山終了したので、別のエリアに向かった。
■ リードでフォール
もう昼だし、近所がいい、というので、リバーサイドに行った。
パートナーが、アウトオブバランス5.9をリード。前回、ここへ来た時、私は、ここはTRで、何も考えずに何が難しいの?と言う感じに登れてしまい、楽だった課題だ。
その時、これはリードできるんだろうなぁと思い、2便目は、考えながら登った。すると2便目では落ちてしまった。前とは違うムーブを試そうと思い、そうしたら、2便目で落ちてしまった・・・ので、リードは出直しと結論。
なんでなのだろう?考えると、余計悪くなる。
という状態の課題なので、相方がリードした時に、トップロープを残してもらって再登してから、リードにトライする予定だった。
が、とりついてみたら、あら?!ロープがいつの間にか抜かれていた。
しかも、抜かれているということに気が付かないで、取り付いてしまっていた・・・気が付いたのは、2ピン目を掛けるとき・・・。
「あれ?トップロープでって言ったじゃーん・・・」 「え~?そうだっけ?」
してやられたなあ・・・
というので、まぁいいか・・・とそのまま登る。私には、”クライマーとしての私”が正確に理解できないのだし、相方はベテランで、彼の方が私自身について理解しているだろう。
最終ピッチまで、もたつきながらも、無事進む。
が、最後のところは、多少寝ているのに、そこで落ちてしまった。指がかかるクラックが浅くなって、レイバック気味なクラック+片足スメアという登りから、完全にスメアに変えるところ。右足に遠くにスタンスがあるのに、見落としていた。
結構落ちて、3mくらいフォール。
リードでは初めて、落ちた。
もちろん、人工壁では落ちながらリードしているのだが、外岩のリードでは、初めてだ。
まぁ、ビレイをしているので、落ちている人を目撃したりして、平気だということは、頭では分かっているのだが・・・。
落ちる恐怖を不必要に大きく勘定している、というのは事実だ。
それは当然で、山岳会で一緒にアルパインに行くことになるビレイヤーたちのビレイは、かなり信用がならなかった。
だらりんを平気で、立ち位置がかなり遠かった。私を引っ張り落としたり、ロープそのものの理解がまったくなかったりした。一緒に登って落ちると殺されるなぁと分かった。
それで、岩に一緒に行くのはやめることにした。ゲレンデ通い→アルパインが、正しい流れと言うことも分かっていない人たちと行くのは嫌だった。
フリーの人は、ゲレンデしかない。それでも、フリーの人の方が、山岳会に属している人よりも、クライミングに慣れており、したがってビレイに慣れており、安心感も拡大だった。フリーしかできなくても、”ビレイでチョンボしました~”で、死ぬよりは良い選択だ。
さて、落ちたら、非常に悔しくなり、すぐに取りかかった。ら、2度目も落ちてしまった。まぁ、落ちるのに慣れるのも勉強だからいいか。
足が引っかかって、腰を打ったが大したことはない。3登目は、遠くのスタンスに足をかけたので、終了点近くのガバが取れた。
しかし・・・トップロープでは1撃だったのに、リードでは不安定で3登も必要とは。
今のところ、考えた方が動きが悪い。
■ めんどくさい
この課題は、同じ終了点で隣の10b/cも登れる。ただスタンスが極小になって、小粒なカチを持たないといけないだけだ。
リードで登れたら、次はトップロープで、限界を伸ばす番なのだが・・・眠い。
しかも、とりついてみたら、気持ち的に、とっても、めんどくさい。
ただめんどくさいのだ。それで、靴を変えてみた。小さいカチスタンスに乗りやすくなって、楽勝気分が出ると、気持ちが切り替わるかな~と思ったのだ。
でも履いて登ってみたが、あんまり、気持ちが盛り上がらない。ただ、めんどうな気分だ。
それで、今日はこれで終わりだな~と思った。こういうとき、あと一人いれば、その人が登ってくれればいいのだが、二人なので、私が登る気を失えば、クライミングは終わりになってしまう。
相方には申し訳なかった。
なんだろうな~、このめんどくささは。
前の日よく眠れておらず、眠かったというのもある。でも、睡眠不足は山では普通だし、緊張して交感神経がONになれば、眠気は吹っ飛んでしまうはずだ・・・
それで家に帰って昼寝を試みたが、あまり眠れなかった。帰って仕事に行ったが、仕事はいつも通りで快調だった。
帰ったら、夫がベッドで伸びていた。それで私も食事せず、ベッドにもぐりこんだ。夫とはいつも一緒に寝ている。いつもの環境で寝ても、やっぱりよく寝れなかった。
呼吸法や瞑想で、副交感神経をONに切り替えたり、短時間で急速に心を鎮める練習も必要なのかもしれない。
フォールに動揺したようには思えなかったし、体力にゆとりが不足しているようにも思えなかったが、今日も、とても、だるい、めんどくさい気持ちだ。
だが、このブログの長い報告は書けている。めんどくさいときには、文章を書く気になれない人は、とても多い。なのに、私は平気だ。私の場合、めんどくさいときは、料理や後片付けにはゲンナリ感が出る。
そういう種類の問題かもしれない。
まとめ
リバーサイド
・アウトオブバランス 5.9 リード フォール2回
・マダムバタフライ TR
■ めんどくささ
・・・というような内容の3日間だった。4日目もクライミングしたら、めんどくささにめげていたかもしれない。
メンタル的に、クライミングが長時間続けられる、というのは、どういうトレーニングなのだろう。
山では、長い時間歩いていても、あまり飽きることはない。
しかし、山も飽きる、ということをおと年、中高年のおばちゃんのスタンプラリーみたいなピークハントに付き合って理解した。
ただ数をこなすような山は、好奇心が刺激されなくて、飽きてくる。疲れではなく、退屈さ。飽きて歩きたくなくなる。やれやれ…という気持ちだ。
最近も山で単独で歩いていると、ちょっとめんどくさい気持ちになったことがある。太刀岡山のハイキングに出かけたら、2時間ほどだが飽きが出たし、乾徳山の偵察山行も同じだった。
山から新鮮味が薄れてしまったのは・・・遠くに見えている目標がなく、糸が切れた凧みたいな気分だからだろうか?
山をスタートしたころには、憧れがあった。今は、憧れはなくなってきつつある。
いや、むしろ幻滅中と言ってもいいかもしれない・・・。山の大部分が、独りよがりのお山の大将的欲求・・・世俗的な欲望に汚染されている、と観察の結果、結論したからかもしれない。
あるいは、危険予知なしのアルパインは、10中10、死へ続く道だと、確信が持てたからかもしれない。
私のモチベーションの9割は、好奇心で、残りは向上心だ。山で自分を向上させたいと思っている。それは登攀ではなく、例えば、相互に信頼し合う関係を築く、というようなことも含めてだ。人間的成長。
そうした気持ちは、しょうもない初歩的ミスで死ぬリスクを見ると、減退する。両手離しで、ビレイしている人を見ると、バカバカしくてやってられない気になる。
私一人が真面目にやったって何になるんだ?
ヤル気が減るのは、「頑張ったところで、どこへもたどり付けない」と行き止まりを見たときだ。
行き止まりとはつまり、無謀な登山者であり、それを指摘しないリーダーたちだ。
心理学的には希望の反対。
願わくば、この道はどこへ続くのだろう?とワクワクしながら進みたい。
平日パートナーで最近組んでいる青木さんから、連絡が久しぶりにあり、今週平日は、楽しくクライミングできた。
6月1日 甲府幕岩
2日 小川山 烏帽子岩左岩稜
3日 小川山 烏帽子岩左岩稜回収 リバーサイド
反省点は、日常性の維持。 まぁ今回は、久しぶりだったので、また夜に飲みに出てしまったのだった。1日、やきとり屋へ繰り出す。翌日、 瑰泉へ。これが失敗。近くに寝ていた人がうるさく、夜あまり休めなかった。
3日目、烏帽子岩で残置してしまったカムを回収した後、リバーサイドに行くも、疲れが出てしまい、クライミングに投入する気力のレベルゲージが、だいぶ下に・・・。
これはちゃんと寝ていたら、そうしなくて済んだと思うので、反省だ。
アルパインには、どこでも寝れる図太い神経も必要だが、私の場合はシュラフで身体を守られている感じがあれば、結構どこでも寝れる。だが、今回は解放感がありすぎて、あまり寝れなかった・・・。寒かった。とはいえ、山では、寒くて寝れないことが普通だ。
■ 甲府幕岩
甲府幕岩へは、初めて行った。ほとんど瑞牆エリアだった。この辺りは森の雰囲気がとても良い。
なんだか行って見たら、初心者向きの岩場のようだった。ハングばかりであなたには難しいと言われていたのに・・・。それはどこのことなんだろう?
行かない方がいいよ!と言われていたので、???と思ってしまった。
朝は9時集合と遅めのスタート。大快晴で、気持ちが盛り上がる。
ところが・・・太刀岡山を通り過ぎ、観音峠へ入ると、なんと林道は通行止めだった(汗)。観音峠大野線は通行止め。
大明神線、前山大明神線を通って明野に抜け、塩川ダムのあたりから、甲府幕岩へ。2時間もアプローチにかかってしまった。
着いたら昼ごろ・・・(涙)。 先行pは、1パーティだけだがランチ休憩中だった・・・。
豊穣の森エリアで、まずはリーダーA木さんが、ピリカ(10b/c)を登る。下部が核心。
当然のようにロープを渡されたので、なべちゃん5.8を登った。正直言って、リードで登れるかどうかの判断が、まだ付かない・・・。
が、なべちゃんは安定してオンサイトできた。ベテランK田さんも同様にリード。
ところが、隣のピリカでは苦戦。TRで3テンしたら、降ろされてしまった・・・。3テンアウト制か~。
イエローマウンテン5.9もオンサイトできた。結構、自分としては、オンサイトが2本もあって、大満足(笑)。
エリアを移動し、HIVE 5.10Aへ。TRでやったら、1か所、ぬんちゃくを置いて登ってしまう。2便目はあまり問題がない。 ただちょっとcrumsy… クラムジーな感じだった。日本語でいうと、どういう感じだろう・・・まごつく感じというのかな?まだムーブの解決が論理立ててはできないからだ。
「リードする?」と聞かれるが、もうちょっとスムーズになってからのほうが良いような?この辺の判断は保守目だ。
帰りは運転もスムーズに帰り、甲府で焼き鳥屋へ繰り出す。10時近くまで飲んでいた。
・なべちゃん オンサイト
・ピリカ 3テン
・イエローマウンテン オンサイト
・HIVE TR 2便
とってもいい岩場だった。また行きたい。トータル5本
■ 瑰泉(かいせん)
翌日・翌々日2連チャンで、小川山の予定。往復しないで、小川山で泊まったら?と提案したら、甲府の岩盤浴場瑰泉が体がとても休まって、気に入っているのだそうだ。
よほど良いところなのだろう・・・と、私も偵察に同行することにした。というのも、宿泊費とすると、1750円は安いが、銭湯代とすると、高い。甲府に住んでいたら、甲府に宿泊する必要はない。ので、なかなか偵察も行く気になれないんだなぁ。夫と行くための偵察。
朝は6時出発。小川山到着8:30 予定通り。左岩稜については、こちらに別に記事をまとめた。
小川山烏帽子岩左岩稜
■ 脱初心者するには、理解が核心だということ
烏帽子岩左岩稜は、20ピッチと長い。初心者同士でパートナーを組んでいた頃、一緒にステップアップして行くための易しいマルチピッチの候補として考えていたルートだった。
その他、同じような性格のルートとして考えていたのは、乾徳山の旗立岩中央稜、稲子南壁左方カンテ、無雪期中山尾根、太刀岡山左岩稜。
これらは、師匠の入れ知恵だった(笑)。ところが、相方はクライミング初年度で、北岳バットレス四尾根に行きたがった。13ピッチもあるし、山としても一泊二日。ルーファイをミスして、2尾根に行った人もいて、ひどい目に遭っている人もいた。
ロープワークの未熟さもだが、アルパインの困難がどういう困難なのか?について、ひどく無知な気がした。無知を無知と気が付いていない気がした。
当時は、うまく言い表せなかったが、3000m級で、13ピッチのロングルートに挑戦する前に、相方とは、やっておくことがいっぱいありそうな気がした。が、それを言っても、なかなか、合意に達せなかった。
困っていたら、先輩が助け舟を出してくれた。北岳の偵察山行だ。下部岩壁だけでも、初心者だと時間がかかって大変だ、ということが分かった。
その後、アルパインのルートグレード1級の前穂北尾根へ行った。3ピッチしかロープは出ない。相方も連れてきていいよ、と先輩が言ってくれたので、誘ったけれど、不参加で残念だった。
二人で一緒に夢を見ることができない・・・ということが分かり、パートナーシップは、解消となった。これに行ってくれていたら、また別の展開だったかもしれない。
アルパインクライミングについての技術的課題や、何が難しくて、何ができると、どういうルートに行って良いのか?という説明を初心者にするのは、とても難しい。
初心者側の理解しようという努力が不可欠だ。
ロープワークとか、ルーファイとか、言葉で言って聞かせても、その言葉が具体的に意味する内容は、伝わらない。
■ グレードの弊害
しかも、悪いことに、なまじ、グレードがあるせいで、「5.7?じゃ登れるじゃん」と思ってしまう。
たしかに5.7なんて、今日クライミングを初めてしました♪みたいな人が初日で登れる。私だって5.7なんて初日でクリア。何が難しかったんですか?となる人の方が多いだろう。
でも、山にある5.7を登るのは別の話だ。山にあると、墜ちたら死ぬのだ。
まずは、ロケーション…足元がすっぱり切れて落ちたら一巻の終わりというようなところにある。床に置いてある丸太を渡るのはカンタンだが、高さ100mにおいてある丸太を渡る気になりますか?
それに悪さ。砂がついていたり、木の葉、木くず、虫、風、日射。環境はアウトドアなのだから・・・。
長さ。5mの5.7を登るのと、40mの5.7を登るのでは、もちろん、40mのほうが大変だろう。山では、時間が長く、何ピッチも集中力が要求される。
そして、プロテクション。プアというより、自分で立木を選んで、取らなくてはならない。ギアが足りなくなったら、どうする。
ロープドラッグ。ロープの流れを作るのが下手だと、歩くだけの場所でも、ロープが出なくて、すぐに前進が困難になる。
時間。ちょっとしたことに手間取って、5分余計にかかると、20ピッチあれば、5分×20回。100分の遅れは、山では大きい。悪天候につかまって、吹きさらしの稜線で進退窮まったら、身を寄せ合ってビバークをしなければならないのですぞ。
チームワーク。こうしたことを乗り越えるには、共通の理解と、あうんの呼吸が必要だ。
親しさ。ビバークなんて嫌いな人とはできない。「オレ浮気したい」と女性の私に向かって言う人とテント泊したが苦痛だった。
そういうことが、なかなか分からなくなってしまうのが、グレードの弊害だ。
■ 今回のルートの特徴
今回の烏帽子岩左岩稜も、難しいところは、ほんの少しで、私がイメージしていた小川山的なマルチピッチとは違った。屋根岩2峰セレクションみたいなのが、7Pではなくて倍あるのかなぁ・・・と思っていた。
行ってみると、セレクションはとてもフリー寄りだが、烏帽子岩左岩稜は、ずっとやさしく、その代り高度感と景色が素晴らしかった。
すごくアルパインっぽい。登っていると景色が素晴らしすぎて、高度感や恐怖を忘れてしまう・・・。
今回も実際そうで、少しも怖いと感じなかった。
ただ、やはり、「ここ、落ちたら死ぬよなぁ」と思った。
高所恐怖症の夫を連れてくることは、セカンドで連れてきても、不可能だということは明白だった。
同行者は、ここには30回も来ているのだそうだ。
私は今回、5.5などの易しいピッチではリードする気でいたのだが、初見リードはありえない、ということが明白だったので、黙っておいた。リード者はセカンドからまったく見えない。つまりルーファイをミスしても、そのミスをセカンドが拾うことができない。
それにリードしたいとわがままを言って、時間が押したら、パーティ全体として効率が著しく下がる。
パーティでもっとも合理的に早く抜けるには、パートナーのオールリードが合理的選択だった。
それにしても、去年の段階だったら、ここへ来ても楽しめなかったかもしれなかった。登攀力の安全マージンのゆとりが足りなかっただろう。高度で恐怖心が出ると、体の動きが悪くなるからだ。
20ピッチの長いピッチが、5時間程度で済んだのは、パートナーがルートを熟知していたことによる。
■ 残置回収
山頂でギアを整理したら、黄色のカムが一つ足りなかった・・・。
ので、翌日戻ることにした。8合目付近だ。 こちらのほうがロープワークなど、私には勉強になった。
一部登り返しがあったが、プロテクションがなく、頭上のクラックに挟まっているチョックストーンが落ちそうだったので、ここは登るべきでないと判断した。登攀的には易しそうだった。
では・・・というので、懸垂で降りようか?と思うが、下りるのは簡単だが、下りた後、どうするか?ダメだったら、登り返しになる。
プルージックで登り返せばよいとは言えるが、不確定要因が多い。ロープを引きぬいてしまったら進退窮まってしまう。
というので、懸垂で降リる案も廃案。
右に巻いてみたら、なんだか行けそう、といので、1ピッチロープを出してみる。次は短い懸垂。次はカンタンな登り返しだが、ロープを出す。
パートナーは見えなくなったが、うまくカムを発見したようだ。やはり思ったところに残置してしまったようだった。見つかって良かった。
この日は、6時出発し、8時半小川山着。12時には下山終了したので、別のエリアに向かった。
■ リードでフォール
もう昼だし、近所がいい、というので、リバーサイドに行った。
パートナーが、アウトオブバランス5.9をリード。前回、ここへ来た時、私は、ここはTRで、何も考えずに何が難しいの?と言う感じに登れてしまい、楽だった課題だ。
その時、これはリードできるんだろうなぁと思い、2便目は、考えながら登った。すると2便目では落ちてしまった。前とは違うムーブを試そうと思い、そうしたら、2便目で落ちてしまった・・・ので、リードは出直しと結論。
なんでなのだろう?考えると、余計悪くなる。
という状態の課題なので、相方がリードした時に、トップロープを残してもらって再登してから、リードにトライする予定だった。
が、とりついてみたら、あら?!ロープがいつの間にか抜かれていた。
しかも、抜かれているということに気が付かないで、取り付いてしまっていた・・・気が付いたのは、2ピン目を掛けるとき・・・。
「あれ?トップロープでって言ったじゃーん・・・」 「え~?そうだっけ?」
してやられたなあ・・・
というので、まぁいいか・・・とそのまま登る。私には、”クライマーとしての私”が正確に理解できないのだし、相方はベテランで、彼の方が私自身について理解しているだろう。
最終ピッチまで、もたつきながらも、無事進む。
が、最後のところは、多少寝ているのに、そこで落ちてしまった。指がかかるクラックが浅くなって、レイバック気味なクラック+片足スメアという登りから、完全にスメアに変えるところ。右足に遠くにスタンスがあるのに、見落としていた。
結構落ちて、3mくらいフォール。
リードでは初めて、落ちた。
もちろん、人工壁では落ちながらリードしているのだが、外岩のリードでは、初めてだ。
まぁ、ビレイをしているので、落ちている人を目撃したりして、平気だということは、頭では分かっているのだが・・・。
落ちる恐怖を不必要に大きく勘定している、というのは事実だ。
それは当然で、山岳会で一緒にアルパインに行くことになるビレイヤーたちのビレイは、かなり信用がならなかった。
だらりんを平気で、立ち位置がかなり遠かった。私を引っ張り落としたり、ロープそのものの理解がまったくなかったりした。一緒に登って落ちると殺されるなぁと分かった。
それで、岩に一緒に行くのはやめることにした。ゲレンデ通い→アルパインが、正しい流れと言うことも分かっていない人たちと行くのは嫌だった。
フリーの人は、ゲレンデしかない。それでも、フリーの人の方が、山岳会に属している人よりも、クライミングに慣れており、したがってビレイに慣れており、安心感も拡大だった。フリーしかできなくても、”ビレイでチョンボしました~”で、死ぬよりは良い選択だ。
さて、落ちたら、非常に悔しくなり、すぐに取りかかった。ら、2度目も落ちてしまった。まぁ、落ちるのに慣れるのも勉強だからいいか。
足が引っかかって、腰を打ったが大したことはない。3登目は、遠くのスタンスに足をかけたので、終了点近くのガバが取れた。
しかし・・・トップロープでは1撃だったのに、リードでは不安定で3登も必要とは。
今のところ、考えた方が動きが悪い。
■ めんどくさい
この課題は、同じ終了点で隣の10b/cも登れる。ただスタンスが極小になって、小粒なカチを持たないといけないだけだ。
リードで登れたら、次はトップロープで、限界を伸ばす番なのだが・・・眠い。
しかも、とりついてみたら、気持ち的に、とっても、めんどくさい。
ただめんどくさいのだ。それで、靴を変えてみた。小さいカチスタンスに乗りやすくなって、楽勝気分が出ると、気持ちが切り替わるかな~と思ったのだ。
でも履いて登ってみたが、あんまり、気持ちが盛り上がらない。ただ、めんどうな気分だ。
それで、今日はこれで終わりだな~と思った。こういうとき、あと一人いれば、その人が登ってくれればいいのだが、二人なので、私が登る気を失えば、クライミングは終わりになってしまう。
相方には申し訳なかった。
なんだろうな~、このめんどくささは。
前の日よく眠れておらず、眠かったというのもある。でも、睡眠不足は山では普通だし、緊張して交感神経がONになれば、眠気は吹っ飛んでしまうはずだ・・・
それで家に帰って昼寝を試みたが、あまり眠れなかった。帰って仕事に行ったが、仕事はいつも通りで快調だった。
帰ったら、夫がベッドで伸びていた。それで私も食事せず、ベッドにもぐりこんだ。夫とはいつも一緒に寝ている。いつもの環境で寝ても、やっぱりよく寝れなかった。
呼吸法や瞑想で、副交感神経をONに切り替えたり、短時間で急速に心を鎮める練習も必要なのかもしれない。
フォールに動揺したようには思えなかったし、体力にゆとりが不足しているようにも思えなかったが、今日も、とても、だるい、めんどくさい気持ちだ。
だが、このブログの長い報告は書けている。めんどくさいときには、文章を書く気になれない人は、とても多い。なのに、私は平気だ。私の場合、めんどくさいときは、料理や後片付けにはゲンナリ感が出る。
そういう種類の問題かもしれない。
まとめ
リバーサイド
・アウトオブバランス 5.9 リード フォール2回
・マダムバタフライ TR
■ めんどくささ
・・・というような内容の3日間だった。4日目もクライミングしたら、めんどくささにめげていたかもしれない。
メンタル的に、クライミングが長時間続けられる、というのは、どういうトレーニングなのだろう。
山では、長い時間歩いていても、あまり飽きることはない。
しかし、山も飽きる、ということをおと年、中高年のおばちゃんのスタンプラリーみたいなピークハントに付き合って理解した。
ただ数をこなすような山は、好奇心が刺激されなくて、飽きてくる。疲れではなく、退屈さ。飽きて歩きたくなくなる。やれやれ…という気持ちだ。
最近も山で単独で歩いていると、ちょっとめんどくさい気持ちになったことがある。太刀岡山のハイキングに出かけたら、2時間ほどだが飽きが出たし、乾徳山の偵察山行も同じだった。
山から新鮮味が薄れてしまったのは・・・遠くに見えている目標がなく、糸が切れた凧みたいな気分だからだろうか?
山をスタートしたころには、憧れがあった。今は、憧れはなくなってきつつある。
いや、むしろ幻滅中と言ってもいいかもしれない・・・。山の大部分が、独りよがりのお山の大将的欲求・・・世俗的な欲望に汚染されている、と観察の結果、結論したからかもしれない。
あるいは、危険予知なしのアルパインは、10中10、死へ続く道だと、確信が持てたからかもしれない。
私のモチベーションの9割は、好奇心で、残りは向上心だ。山で自分を向上させたいと思っている。それは登攀ではなく、例えば、相互に信頼し合う関係を築く、というようなことも含めてだ。人間的成長。
そうした気持ちは、しょうもない初歩的ミスで死ぬリスクを見ると、減退する。両手離しで、ビレイしている人を見ると、バカバカしくてやってられない気になる。
私一人が真面目にやったって何になるんだ?
ヤル気が減るのは、「頑張ったところで、どこへもたどり付けない」と行き止まりを見たときだ。
行き止まりとはつまり、無謀な登山者であり、それを指摘しないリーダーたちだ。
心理学的には希望の反対。
願わくば、この道はどこへ続くのだろう?とワクワクしながら進みたい。
2016/06/03
小川山烏帽子岩左岩稜
■ 烏帽子岩左岩稜
去年から行きたかった、烏帽子岩左岩稜に連れて行ってもらいました♪
うーん、ここは難しいクライミングは出てこないので、登攀力的にはそう課題が大きいわけではないですが、高度感があって、落ちたら死ぬな~とリアルに実感できるので、去年の登攀力では、精神的ゆとりがなくて、結構ギリギリだったかも?
今、行って良かったです♪ 楽しめました☆
ここに行くには、5.9は平気な感じでリードできるくらいな、ゆとりがあるほうがよいのかな?
私自身、ここを楽しんで登れたことで成長を感じました。
■ リード?
ここをリードするには、ロープの流れを上手に作れる必要があります。以前、相方が太刀岡左岩稜で、5.5のピッチでもロープの流れが上手く作れないで、ロープドラッグにより登れなくなっていました。
リードする人は、ルートファインディングをして、プロテクションを適切な感覚で設置して、という洞察力が必要です。それには、セカンドで登って、どこでピッチを切ったらいいか?プロテクションはどこで取るのが、適切か?など、よく観察しておく必要があります。
■ 最後のピッチ
最後は5.7のワイドなのですが、ザックがあると引っかかって登れないので、ザックだけ別に上げる必要がありました。ここはちょっとだけなのに、ちゃんとしたクライミングって感じであくせくしました。
他には、5.7のクラックが、ロケーションが怖すぎ!落ちたら一巻の終わりな感じの壁でした(汗)
クライミングは易しく、私でも登れました。
他は歩くピッチもあるくらいで、登攀自体は易しかったのですが・・・1P目でプロテクションを回収していたら、環付ビナを落としてしまい、一度取りにローワーダウンで下してもらいました。
一か所、冗長で取ったアンカーのカムをうっかり置き忘れ、翌日取りに戻りました。この取りに戻る方が、ロープワークなど色々と勉強になりました。
■ 寒気が入った日
6月2日は、冬型の気圧配置となり、晴れたのですが、朝廻り目平に着くと、金峰山が白くなっていました。霜が降りたようでした。甲府はもう夏なのに、びっくりです。
ちょっと寒いくらいで、ナノパフを着て登りました。6月なのに!!
■ 記録
9:37出発 10:30登攀開始 ~16時登攀終了 17:33 駐車場
去年から行きたかった、烏帽子岩左岩稜に連れて行ってもらいました♪
うーん、ここは難しいクライミングは出てこないので、登攀力的にはそう課題が大きいわけではないですが、高度感があって、落ちたら死ぬな~とリアルに実感できるので、去年の登攀力では、精神的ゆとりがなくて、結構ギリギリだったかも?
今、行って良かったです♪ 楽しめました☆
ここに行くには、5.9は平気な感じでリードできるくらいな、ゆとりがあるほうがよいのかな?
私自身、ここを楽しんで登れたことで成長を感じました。
■ リード?
ここをリードするには、ロープの流れを上手に作れる必要があります。以前、相方が太刀岡左岩稜で、5.5のピッチでもロープの流れが上手く作れないで、ロープドラッグにより登れなくなっていました。
リードする人は、ルートファインディングをして、プロテクションを適切な感覚で設置して、という洞察力が必要です。それには、セカンドで登って、どこでピッチを切ったらいいか?プロテクションはどこで取るのが、適切か?など、よく観察しておく必要があります。
■ 最後のピッチ
最後は5.7のワイドなのですが、ザックがあると引っかかって登れないので、ザックだけ別に上げる必要がありました。ここはちょっとだけなのに、ちゃんとしたクライミングって感じであくせくしました。
他には、5.7のクラックが、ロケーションが怖すぎ!落ちたら一巻の終わりな感じの壁でした(汗)
クライミングは易しく、私でも登れました。
他は歩くピッチもあるくらいで、登攀自体は易しかったのですが・・・1P目でプロテクションを回収していたら、環付ビナを落としてしまい、一度取りにローワーダウンで下してもらいました。
一か所、冗長で取ったアンカーのカムをうっかり置き忘れ、翌日取りに戻りました。この取りに戻る方が、ロープワークなど色々と勉強になりました。
■ 寒気が入った日
6月2日は、冬型の気圧配置となり、晴れたのですが、朝廻り目平に着くと、金峰山が白くなっていました。霜が降りたようでした。甲府はもう夏なのに、びっくりです。
ちょっと寒いくらいで、ナノパフを着て登りました。6月なのに!!
■ 記録
9:37出発 10:30登攀開始 ~16時登攀終了 17:33 駐車場
2016/05/31
クライミングの事故を減らすには?
■ クライミングの事故を減らすには? 二人で判断しましょう
緑山岳会のすっぽ抜け事故ですが、ビレイヤーの人的ミス、という結論になっていますが、
本来ビレーはビレーヤー 一人で行うものではない
という指摘をもらいました。スバラシイ!!
リード者も判断ミスとしなければ事故は少なくなりません。
■ コントローラー タイプ
コーチングでは、リーダーシップの類型を4タイプに分けています。
コントローラータイプ : 「いいから、俺の言う通りやれ」
プロモーター タイプ : 「一緒にK2登ろうぜ!」
サポーター タイプ : 「みんなと一緒なら頑張れるよね!!」
アナライザー タイプ : 「今の自分には何が必要か、足元を見ろ!」
で、たぶん今まで、リーダーと言えば、コントローラータイプがイメージされてきたのではないかと思います。
■ ”俺の言うとおりヤレ”は、リスク集中
私が思うには、「俺の言うとおりヤレ」タイプは、責任を取れないところまで、「俺の言うとおり・・・」となってしまうリスクがあります。
このリスクを回避するには、「〇〇さん、責任取ってくれますね」 がいいのかも?
以前、ある山で核心部に着きました。私は、偵察隊で先に出ていて、「これは今のメンバーでは無理だ」と思いました。
それで、「リーダーが降りてきて!リーダーが見ないと、話にならない!」とリーダーに叫びました。
そこは、ガレの底巻きで、ロープが必要な懸垂が数ピッチ続き、降りても登り返しが今のメンバーの体力では無理ということが一目瞭然で分かったからです。
でも、リーダーは下りてこようとせず、技術の無いメンバーを降ろそうとしていました。
そのメンバーは懸垂下降の手順から教えないといけない人なので、下りてしまえば、今度はまたンぼり返しが大変になり、時間がさらに無くなって状況が悪化してしまいます。
この時のリーダーは、人望に厚い人でしたが、メンバーたちは頼りがいのあるリーダー過ぎて、基本的に判断を放棄していました。
いわゆる”強いリーダー”は、メンバーの思考停止を強いてしまう、招いてしまう、というリスクがあります。
■ パートナーシップ
上記は、複数のメンバーのグループでの話です。 一人のリーダーにメンバーが複数。
一方、私が好む人間関係の様式は、グループより、パートナーシップです。
1対1のほうが、私にとっては、より関係が築きやすいです。
これは、私が親密性という強みを持つからだと思います。今までの友人関係を見ても、個対個での関係構築が主体で、あまりグループでの関係構築は好みではありません。
・・・という状況を見ると、私には、クライミングという活動は、合っているかもしれないです。
■ ブランド志向?
私は権威主義者とはかなり相性が悪く、”レッテル”、つまり、”資格”や”所属団体””学歴”等を振りかざす人が苦手です。
同じ理由で、ブランドバッグや高級外車の人も苦手で、そこから読み取らなければならない、”おれを尊重して”というメッセージを読み取り損ねてしまいます(笑)。
理由は、ブランドに興味がないから、読み取れないんですよね・・・。なんとか大学って言われても・・・知らない。
ただ、ロゴに関係なく、実力を見る目はあるようで・・・それは、最上志向という資質から出るもののようですが、実力がある人のことはすぐに分かってしまいます。
困るのは、どうも資格やブランドを持っている人と真の実力者が相反する関係にあるようだ・・・という現実があることのほうで・・・あまり周辺情報が多いと、逆に警戒してしまうのですが・・・。
私はレッテルに警戒するあまり、経験を示す、山岳会のブランドには、甘かった点があるかもしれません。
昨今、山岳会のブランドは関係なくなっているような感じのようです。
本来ビレーはビレーヤー 一人で行うものではない
という指摘をもらいました。スバラシイ!!
リード者も判断ミスとしなければ事故は少なくなりません。
■ コントローラー タイプ
コーチングでは、リーダーシップの類型を4タイプに分けています。
コントローラータイプ : 「いいから、俺の言う通りやれ」
プロモーター タイプ : 「一緒にK2登ろうぜ!」
サポーター タイプ : 「みんなと一緒なら頑張れるよね!!」
アナライザー タイプ : 「今の自分には何が必要か、足元を見ろ!」
で、たぶん今まで、リーダーと言えば、コントローラータイプがイメージされてきたのではないかと思います。
■ ”俺の言うとおりヤレ”は、リスク集中
私が思うには、「俺の言うとおりヤレ」タイプは、責任を取れないところまで、「俺の言うとおり・・・」となってしまうリスクがあります。
このリスクを回避するには、「〇〇さん、責任取ってくれますね」 がいいのかも?
以前、ある山で核心部に着きました。私は、偵察隊で先に出ていて、「これは今のメンバーでは無理だ」と思いました。
それで、「リーダーが降りてきて!リーダーが見ないと、話にならない!」とリーダーに叫びました。
そこは、ガレの底巻きで、ロープが必要な懸垂が数ピッチ続き、降りても登り返しが今のメンバーの体力では無理ということが一目瞭然で分かったからです。
でも、リーダーは下りてこようとせず、技術の無いメンバーを降ろそうとしていました。
そのメンバーは懸垂下降の手順から教えないといけない人なので、下りてしまえば、今度はまたンぼり返しが大変になり、時間がさらに無くなって状況が悪化してしまいます。
この時のリーダーは、人望に厚い人でしたが、メンバーたちは頼りがいのあるリーダー過ぎて、基本的に判断を放棄していました。
いわゆる”強いリーダー”は、メンバーの思考停止を強いてしまう、招いてしまう、というリスクがあります。
■ パートナーシップ
上記は、複数のメンバーのグループでの話です。 一人のリーダーにメンバーが複数。
一方、私が好む人間関係の様式は、グループより、パートナーシップです。
1対1のほうが、私にとっては、より関係が築きやすいです。
これは、私が親密性という強みを持つからだと思います。今までの友人関係を見ても、個対個での関係構築が主体で、あまりグループでの関係構築は好みではありません。
・・・という状況を見ると、私には、クライミングという活動は、合っているかもしれないです。
■ ブランド志向?
私は権威主義者とはかなり相性が悪く、”レッテル”、つまり、”資格”や”所属団体””学歴”等を振りかざす人が苦手です。
同じ理由で、ブランドバッグや高級外車の人も苦手で、そこから読み取らなければならない、”おれを尊重して”というメッセージを読み取り損ねてしまいます(笑)。
理由は、ブランドに興味がないから、読み取れないんですよね・・・。なんとか大学って言われても・・・知らない。
ただ、ロゴに関係なく、実力を見る目はあるようで・・・それは、最上志向という資質から出るもののようですが、実力がある人のことはすぐに分かってしまいます。
困るのは、どうも資格やブランドを持っている人と真の実力者が相反する関係にあるようだ・・・という現実があることのほうで・・・あまり周辺情報が多いと、逆に警戒してしまうのですが・・・。
私はレッテルに警戒するあまり、経験を示す、山岳会のブランドには、甘かった点があるかもしれません。
昨今、山岳会のブランドは関係なくなっているような感じのようです。
昔の本には、様々な老舗山岳会の名前が出たルートが出ていますが、それらのルートは先人の偉業であって、現代の所属者の実力とはまた別個のものなのでしょう。
腐っても鯛とは行かず、昔千里も今一里が正しい認識のようです。
腐っても鯛とは行かず、昔千里も今一里が正しい認識のようです。
2016/05/30
5月の山行のまとめ
■ 5月はレスト
5月の山行は、
ということになった☆ 8山行だが、これくらいのペースなら、体力的に大変ではない♪
ほぼレスト。夫と行く山が復活して良かった。土日は夫と、平日はクライミングという過ごし方を6月はする予定だ。
一人で行く山は、ちょっと体力的にはゆとりがあるので、退屈かもしれないので、大きな山で体力トレーニングになる山を開発しなくては(笑)。
急いで歩くより、重くして歩く方が現実的かなぁ・・・。
≪関連記事≫
4月の山行まとめ
5月の山行は、
- 5月1日 越沢バットレス マルチ
- 5月3日 パタゴニア川上村 横山さんの講演会
- 5月5日 青笹尾根 ピストン ワラビとり (w夫)
- 5月8日 三つ峠歩荷トレ 17km
- 5月18日 太刀岡山トレッキング
- 5月21・22日 小川山クライミング
- 5月24日 乾徳山トレッキング
- 5月28・29日 ロゲイニング大会 (w夫)
ということになった☆ 8山行だが、これくらいのペースなら、体力的に大変ではない♪
ほぼレスト。夫と行く山が復活して良かった。土日は夫と、平日はクライミングという過ごし方を6月はする予定だ。
一人で行く山は、ちょっと体力的にはゆとりがあるので、退屈かもしれないので、大きな山で体力トレーニングになる山を開発しなくては(笑)。
急いで歩くより、重くして歩く方が現実的かなぁ・・・。
≪関連記事≫
4月の山行まとめ
2016/05/29
強制休養・・・?
■ パートナー骨折の知らせ
富士山麓のロゲイニングの大会から、帰ってきたら、いつも一緒にクライミングに行ってくれる人から、メールが・・・
タイトル: やってしまいました・・・
??? 何を?
と本文を見ると・・・ 骨折・・・(汗)。
あーあ・・・
骨折かぁ・・・さぞ痛いんだろうなぁ。骨折。 生まれて初めてヘリに乗ったそうである(汗)。
■ スキル関係なし、らしい・・・
この人は、学生時代から大学山岳部だし、著名な会に所属しているベテランで、私は小川山レイバックに以前の相方(初心者)と一緒に行った時に、トップロープを張ってもらったことで知り合った人だ。
要するに、うっかりの怪我などしそうにない熟達者の域の人。
なので、骨折の知らせには驚いた。
でも、熟達者かどうかは、骨折するかしないか、つまりうっかりの転滑落には関係ないのかもしれない・・・。
最近別の人で女性だが、長年アルパインやクライミングをしている人も、普通にトライしていて、フォール、打ち所が悪くて、足首の内部の骨を骨折されている。
これも落ち方が悪かったと言えば、それまでだが、一瞬のことで落ち方までコントロールできなかったろうし、例えば、頭から落ちるなど、特別初心者じみた落ち方をしたわけではない。ビレイヤーもマズイ止め方をしたわけではない。
なので、不可抗力と思える事故だ。
だが、どうであれ、骨折は骨折で、自宅療養が長くなり、大変な事態であることには変わりがない。
今回のパートナー(と呼ぶにはおこがましいが・・・。まぁ大先輩)の骨折も、結局、技術的な要素の不足があったとは思えない。
技術があっても、骨折するときには骨折するのだ、ということなのだろう・・・。
■ 予兆
それにしても、予兆というのか、佐久にクライミングに行った折り、なんと3回も落石によりフォール・・・
どれも、ハンドホールドにしていた岩が欠けたものだ。
そのうち一回は私のビレイ中で、私の上にもラクがあったんだが、あの時は落石のラインがゆっくりスローモーションで見えた・・・
以前、雪上訓練で、ピッケルを上にして構える滑落停止で、ピッケルの向きを間違ってしまった時に、あおむけに寝そべりながらピッケルの向きを直したが、この時のラクもそんな感じで、軌道が見えたので、避けるのはそう大変でもなかった。
ただ落ちた側にしてみると、なんで俺だけ・・・な状況だったと思う。何しろ、その時は6人で登っていて、まったく一人だけに集中的にハンドホールドの欠けが起ったからだ。
一回のクライミングで3回も起ることはめずらしい・・・特に良く登られているゲレンデ・・・小川山などでは、ほとんどホールドが欠けるなんて考えなくて良いからだ。
いやはや・・・あのラクは、何か神の予言的なものだったのだろうか?
■ 休めのサイン
病気は、体にアクセルをふかしすぎたツケと考えられる。
生活習慣病を始め、心臓病にしても、習慣の累積が病気の根本原因だ。そう言う面では、病気はある意味、体からの休め、のサイン、と言える。
信じがたいことに、事故も同じだと言われている。事故なんて、運じゃないの?と思うのだが、そういう考え方だと治るものも治らないから、そう言われているのだろう。
自分の身に起こること、すべてが、起るべくして、自分に必要だから起っている、と考えることで、療養の時間を前向きに過ごすメンタリティが出来上がる。
おそらく、大事なのは、運か不運かということを判定するよりも、どちらにしても、事故は起ってしまったことなのだから、体を休める機会として、最大限に活用したほうがよい・・・ということなのだろう。
しかし、それにしても、こんなにも多くの”休めサイン”があるということ・・・は、それだけ、みなの体が酷使され、体のケアがおろそかにされてきた、と言うことであるかもしれない。
私はヨガを教えているので、体のケアについてはよく知っていないといけない立場でもあるのだが、その私自身についても、バレエでもヨガでも登山でも、どちらかというと、不調が始まってから、酷使に気が付いている・・・自分に鞭打つタイプである、ということは、そもそも、クラミングや登山が好きだということから、自明のようなものである。
そう言うやり方では、体は反逆しますよ、体が反逆しなくても、事故によって、強制休養になりますよ、ということなのだろうか?
富士山麓のロゲイニングの大会から、帰ってきたら、いつも一緒にクライミングに行ってくれる人から、メールが・・・
タイトル: やってしまいました・・・
??? 何を?
と本文を見ると・・・ 骨折・・・(汗)。
あーあ・・・
骨折かぁ・・・さぞ痛いんだろうなぁ。骨折。 生まれて初めてヘリに乗ったそうである(汗)。
■ スキル関係なし、らしい・・・
この人は、学生時代から大学山岳部だし、著名な会に所属しているベテランで、私は小川山レイバックに以前の相方(初心者)と一緒に行った時に、トップロープを張ってもらったことで知り合った人だ。
要するに、うっかりの怪我などしそうにない熟達者の域の人。
なので、骨折の知らせには驚いた。
でも、熟達者かどうかは、骨折するかしないか、つまりうっかりの転滑落には関係ないのかもしれない・・・。
最近別の人で女性だが、長年アルパインやクライミングをしている人も、普通にトライしていて、フォール、打ち所が悪くて、足首の内部の骨を骨折されている。
これも落ち方が悪かったと言えば、それまでだが、一瞬のことで落ち方までコントロールできなかったろうし、例えば、頭から落ちるなど、特別初心者じみた落ち方をしたわけではない。ビレイヤーもマズイ止め方をしたわけではない。
なので、不可抗力と思える事故だ。
だが、どうであれ、骨折は骨折で、自宅療養が長くなり、大変な事態であることには変わりがない。
今回のパートナー(と呼ぶにはおこがましいが・・・。まぁ大先輩)の骨折も、結局、技術的な要素の不足があったとは思えない。
技術があっても、骨折するときには骨折するのだ、ということなのだろう・・・。
■ 予兆
それにしても、予兆というのか、佐久にクライミングに行った折り、なんと3回も落石によりフォール・・・
どれも、ハンドホールドにしていた岩が欠けたものだ。
そのうち一回は私のビレイ中で、私の上にもラクがあったんだが、あの時は落石のラインがゆっくりスローモーションで見えた・・・
以前、雪上訓練で、ピッケルを上にして構える滑落停止で、ピッケルの向きを間違ってしまった時に、あおむけに寝そべりながらピッケルの向きを直したが、この時のラクもそんな感じで、軌道が見えたので、避けるのはそう大変でもなかった。
ただ落ちた側にしてみると、なんで俺だけ・・・な状況だったと思う。何しろ、その時は6人で登っていて、まったく一人だけに集中的にハンドホールドの欠けが起ったからだ。
一回のクライミングで3回も起ることはめずらしい・・・特に良く登られているゲレンデ・・・小川山などでは、ほとんどホールドが欠けるなんて考えなくて良いからだ。
いやはや・・・あのラクは、何か神の予言的なものだったのだろうか?
■ 休めのサイン
病気は、体にアクセルをふかしすぎたツケと考えられる。
生活習慣病を始め、心臓病にしても、習慣の累積が病気の根本原因だ。そう言う面では、病気はある意味、体からの休め、のサイン、と言える。
信じがたいことに、事故も同じだと言われている。事故なんて、運じゃないの?と思うのだが、そういう考え方だと治るものも治らないから、そう言われているのだろう。
自分の身に起こること、すべてが、起るべくして、自分に必要だから起っている、と考えることで、療養の時間を前向きに過ごすメンタリティが出来上がる。
おそらく、大事なのは、運か不運かということを判定するよりも、どちらにしても、事故は起ってしまったことなのだから、体を休める機会として、最大限に活用したほうがよい・・・ということなのだろう。
しかし、それにしても、こんなにも多くの”休めサイン”があるということ・・・は、それだけ、みなの体が酷使され、体のケアがおろそかにされてきた、と言うことであるかもしれない。
私はヨガを教えているので、体のケアについてはよく知っていないといけない立場でもあるのだが、その私自身についても、バレエでもヨガでも登山でも、どちらかというと、不調が始まってから、酷使に気が付いている・・・自分に鞭打つタイプである、ということは、そもそも、クラミングや登山が好きだということから、自明のようなものである。
そう言うやり方では、体は反逆しますよ、体が反逆しなくても、事故によって、強制休養になりますよ、ということなのだろうか?
2016/05/27
すっぽ抜け事故について
すっぽ抜け事故の報告があります。
こうした事故報告は、自分に引きつけて考えておくことが大事です。
こちらのリンクは、森田勝さん『狼は帰らず』も所属した、社会人山岳会の老舗中の老舗、緑山岳会の報告です。
http://www.tokyomidori-ac.org/?p=6321
ロープの長さは足りている、と思っていたが、実際は足りず、すっぽ抜けが起ったようです。
ロープ長は、(登る課題の長さの2倍の長さ) + (ゆとり) が必要です。
ショートだと、アンザイレンをするときにビレイヤーが自分に結ぶわけではないので、末端は、ロープバッグに結ばれているか、もしくは末端処理しないといけません。
■ 末端処理しない習慣がどう出来上がるか?の考察
基本手順である、末端処理をしない習慣がどのように形成されるか?を考えると、人工壁が浮かびます。人工壁に慣れていると、末端処理をしない癖がつくような気がします。
一般的なロープ長50m、もしくは60mに対し、人工壁での課題は、10~15m程度と長くないので、大抵は大幅に余るからです。
この状況下で、末端処理をイチイチ言うなど、ありえません。変な人になってしまいます。
しかし、外の課題では、長い課題はカンタンにロープの長さが足りなくなってしまいます。
昨今は人工壁から外岩に入る人が多く、末端処理について教わっていない人が多数いる可能性もあります。こうした人はクライミング自体は非常にうまいので、それを見て、安全についての知識も伴っていると周囲の人が誤解してしまうリスクもあります。
まとめ: 人工壁慣れしている人と登るときは、末端処理についてはよく気を配ってやる必要がある
■ ヘルメット
一般に、外岩でもフリークライミングでは、被らないことが多いです。
・自然落石
・自分が落ちたとき、さかさまになる
がヘルメット着用の2大理由です。 ヘルメットをかぶらないベテランは多数です。理由は、
・自然落石 → 上部に落石可能性があるかないかを確認してから登攀すれば問題なし
・落ちたときさかさま → これはロープをまたいで落ちるという、かなり初歩的なミスで、きちんとしたビレイヤーであれば、下から何か言うハズです
これらの根拠になっている条件はなんでしょうか?
基本的にビレイヤーもクライマーも危険予知がきちんとしている、という前提
です。これらの前提があるため、フリーではヘルメットを付けない経験者が多いです。特に開拓などではない、著名な岩場は落石が起らないので、クライミングはヘルメット無しが多いです。
私はロープをクライマーがまたいだら、その都度、声をかけます。
まとめ: 前提になっていることが出来ているか?
■ 記憶違いについて考察
記憶を当てにしてしまったことがミスの原因と究明されています。が、
経験とはなんでしょうか?
経験とは、まさに記憶を根拠に物事を判断すること
ではないでしょうか?! 記憶を当てにしないというのは、現実にはありえないものでは?!
記憶していることを当てにしない、という態度を撮った場合、その態度を取られた人は、おそらく気分を害すことでしょう。
つまり、経験を軽視された、と受け取ることでしょう。
まとめ: 経験を水戸黄門の印籠にしてしまわない
■ ベテラン度
さて、まとめますと、
・ヘルメットをかぶっていなかった=ビレイヤーもクライマーも危険予知できているという前提
・記憶違い=経験がある
ということで、こちらのパーティは、そこらの初心者グループ、ではないことが自明でしょう。緑山岳会がガチで老舗であることはそのことを後押しする事実でしょう。
ということは、得られる教訓はなんでしょうか? やはり、経験は山の世界では、過大評価のきらいがあるかもしれません。
■ まとめ
1)ロープ長の確認をしよう
2)末端処理の確認をしよう
3)それができていないかもしれないという前提で、ヘルメット(最後の砦)
こうした事故報告は、自分に引きつけて考えておくことが大事です。
こちらのリンクは、森田勝さん『狼は帰らず』も所属した、社会人山岳会の老舗中の老舗、緑山岳会の報告です。
http://www.tokyomidori-ac.org/?p=6321
ロープの長さは足りている、と思っていたが、実際は足りず、すっぽ抜けが起ったようです。
ロープ長は、(登る課題の長さの2倍の長さ) + (ゆとり) が必要です。
ショートだと、アンザイレンをするときにビレイヤーが自分に結ぶわけではないので、末端は、ロープバッグに結ばれているか、もしくは末端処理しないといけません。
■ 末端処理しない習慣がどう出来上がるか?の考察
基本手順である、末端処理をしない習慣がどのように形成されるか?を考えると、人工壁が浮かびます。人工壁に慣れていると、末端処理をしない癖がつくような気がします。
一般的なロープ長50m、もしくは60mに対し、人工壁での課題は、10~15m程度と長くないので、大抵は大幅に余るからです。
この状況下で、末端処理をイチイチ言うなど、ありえません。変な人になってしまいます。
しかし、外の課題では、長い課題はカンタンにロープの長さが足りなくなってしまいます。
昨今は人工壁から外岩に入る人が多く、末端処理について教わっていない人が多数いる可能性もあります。こうした人はクライミング自体は非常にうまいので、それを見て、安全についての知識も伴っていると周囲の人が誤解してしまうリスクもあります。
まとめ: 人工壁慣れしている人と登るときは、末端処理についてはよく気を配ってやる必要がある
■ ヘルメット
一般に、外岩でもフリークライミングでは、被らないことが多いです。
・自然落石
・自分が落ちたとき、さかさまになる
がヘルメット着用の2大理由です。 ヘルメットをかぶらないベテランは多数です。理由は、
・自然落石 → 上部に落石可能性があるかないかを確認してから登攀すれば問題なし
・落ちたときさかさま → これはロープをまたいで落ちるという、かなり初歩的なミスで、きちんとしたビレイヤーであれば、下から何か言うハズです
これらの根拠になっている条件はなんでしょうか?
基本的にビレイヤーもクライマーも危険予知がきちんとしている、という前提
です。これらの前提があるため、フリーではヘルメットを付けない経験者が多いです。特に開拓などではない、著名な岩場は落石が起らないので、クライミングはヘルメット無しが多いです。
私はロープをクライマーがまたいだら、その都度、声をかけます。
まとめ: 前提になっていることが出来ているか?
■ 記憶違いについて考察
記憶を当てにしてしまったことがミスの原因と究明されています。が、
経験とはなんでしょうか?
経験とは、まさに記憶を根拠に物事を判断すること
ではないでしょうか?! 記憶を当てにしないというのは、現実にはありえないものでは?!
記憶していることを当てにしない、という態度を撮った場合、その態度を取られた人は、おそらく気分を害すことでしょう。
つまり、経験を軽視された、と受け取ることでしょう。
まとめ: 経験を水戸黄門の印籠にしてしまわない
■ ベテラン度
さて、まとめますと、
・ヘルメットをかぶっていなかった=ビレイヤーもクライマーも危険予知できているという前提
・記憶違い=経験がある
ということで、こちらのパーティは、そこらの初心者グループ、ではないことが自明でしょう。緑山岳会がガチで老舗であることはそのことを後押しする事実でしょう。
ということは、得られる教訓はなんでしょうか? やはり、経験は山の世界では、過大評価のきらいがあるかもしれません。
■ まとめ
1)ロープ長の確認をしよう
2)末端処理の確認をしよう
3)それができていないかもしれないという前提で、ヘルメット(最後の砦)
2016/05/24
Pitton in Gioconda
ジョコンダの最初のクラックにあったハーケン・・・抜けました(汗)
There was a pitton in the crack in the beginning of the problem called "Gioconda" in Riverside area in Ogawayama, Japan's most popular cragging garden.
The pitton was not tightly fit enough... it came off, as it's shown above.
Please be carefull when you lead climb. If possible it is better to take a second protection as a redundant in the seme crack by cam.
成長と理解の記録
■ 成長
去年は、惨敗兵みたいに(笑)、クタクタになってしまい、翌日の畑(肉体労働)の予定をキャンセルしなくてはならなくなった、小川山でのクライミング。
今年は、筋肉痛があったが、昨日一日レストしたら、解消したようだ♪ 今日はもう何ともない。気分もよく快調。しかも、5.9だったら、落ちる気配がない感じに登れた♪
個人的には、成長をひしと実感。
■ 欲がない?
でも、周囲の人には、それで十分な成長とは感じられないようだ・・・(汗)。 どうも、欲がないと人の目には映るようだ。すいません。
それもそうか。 他の人には、前回がどれくらい大変だったかというのは、分からないものだからだ。
それに、絶対評価的には、5.9というのは、”まだまだね”ってレベルである。
みなが、もっと頑張って欲しいと思ってくれることはありがたいことであって、逆であれば、見放されたってことになり、困ってしまうだろうし。
・・・ということで、まだまだ成長の余地はありそうである。
■ 長期熟成で
私個人としては、クライミングは下積みが重要と感じている。
長期熟成が大切。ぐんぐん成長すれば、それは楽しいかもしれないが、クライミングに関しては、粗雑な感覚で登ってしまうことは、墜落のリスクが多いこととなり、危険も伴うので、個人の感覚の中で、確実感がある活動であるほうが良い。
感覚を研ぎ澄ます、ということが大事で、それには集中力が必要だからだ。
■ 集中力持続時間
登山でも集中力が必要だ。運転と同じで、集中力が切れると、怪我や事故につながる。
クライミングで必要となる集中力の、集中度合いは、登山の集中力とは比較にならない。
クライミングをはじめたら、登山で必要な集中力など、あまり集中力とは感じられないくらいだ。
一発触発度というか、一度の失敗が致命的な墜落につながる確率が高い。
山では集中力が切れて、つまづいてコケても、ただお尻を打つだけである。クライミングでロープがなければ、延々と落ち続けてしまう。
今のところ、登山での集中力持続時間は15時間くらいだが、クライミングは少し長い課題だとすぐにレストしたくなる(笑)
それは集中力が切れそう・・・ということだと思う。 ベテランは集中力の持続時間が長い。
ただ新人が集中力切れそうでアップアップと言うのはあまり分からないようだ。
■ 自己満足
個人的に、クライミングは、自分の中で成長を感じたらよい、と思う。登山と同じだ。
たぶん、そうやっていつも、過去の自分と比較して自己成長を感じているから、自信にあふれた人(笑)。
できたことを数え、できなかったことは、次の課題の発見だ。
■ 分かったこと
5.10A = 5.9 + 核心一部だけムーブ
5.10B = 5.10A + 一部だけフィジカル
ということになっているようだ。 5.9は、難しいムーブは出てこない。
去年は、惨敗兵みたいに(笑)、クタクタになってしまい、翌日の畑(肉体労働)の予定をキャンセルしなくてはならなくなった、小川山でのクライミング。
今年は、筋肉痛があったが、昨日一日レストしたら、解消したようだ♪ 今日はもう何ともない。気分もよく快調。しかも、5.9だったら、落ちる気配がない感じに登れた♪
個人的には、成長をひしと実感。
■ 欲がない?
でも、周囲の人には、それで十分な成長とは感じられないようだ・・・(汗)。 どうも、欲がないと人の目には映るようだ。すいません。
それに、絶対評価的には、5.9というのは、”まだまだね”ってレベルである。
みなが、もっと頑張って欲しいと思ってくれることはありがたいことであって、逆であれば、見放されたってことになり、困ってしまうだろうし。
・・・ということで、まだまだ成長の余地はありそうである。
■ 長期熟成で
私個人としては、クライミングは下積みが重要と感じている。
長期熟成が大切。ぐんぐん成長すれば、それは楽しいかもしれないが、クライミングに関しては、粗雑な感覚で登ってしまうことは、墜落のリスクが多いこととなり、危険も伴うので、個人の感覚の中で、確実感がある活動であるほうが良い。
感覚を研ぎ澄ます、ということが大事で、それには集中力が必要だからだ。
■ 集中力持続時間
登山でも集中力が必要だ。運転と同じで、集中力が切れると、怪我や事故につながる。
クライミングで必要となる集中力の、集中度合いは、登山の集中力とは比較にならない。
クライミングをはじめたら、登山で必要な集中力など、あまり集中力とは感じられないくらいだ。
一発触発度というか、一度の失敗が致命的な墜落につながる確率が高い。
山では集中力が切れて、つまづいてコケても、ただお尻を打つだけである。クライミングでロープがなければ、延々と落ち続けてしまう。
今のところ、登山での集中力持続時間は15時間くらいだが、クライミングは少し長い課題だとすぐにレストしたくなる(笑)
それは集中力が切れそう・・・ということだと思う。 ベテランは集中力の持続時間が長い。
ただ新人が集中力切れそうでアップアップと言うのはあまり分からないようだ。
■ 自己満足
個人的に、クライミングは、自分の中で成長を感じたらよい、と思う。登山と同じだ。
たぶん、そうやっていつも、過去の自分と比較して自己成長を感じているから、自信にあふれた人(笑)。
できたことを数え、できなかったことは、次の課題の発見だ。
■ 分かったこと
5.10A = 5.9 + 核心一部だけムーブ
5.10B = 5.10A + 一部だけフィジカル
ということになっているようだ。 5.9は、難しいムーブは出てこない。
2016/05/23
20%のゆとり
■ ギリギリ度
春のもどり雪は、5.7だが、久しぶりに行ったら、楽勝というほどではないが、楽になっていた。驚いた。
2014年にクライミングデビューし、その時初めてで連れて行ってくれたルートだ。十二ヶ岳の岩場でマルチピッチのシステムを確認した後、すぐ行った。
当時、5.7をリードするのは、かなりギリギリだった。ゆとりは5%くらいしかなかった。楽しいかと言われると微妙・・・楽しいか楽しくないかもワカラナイくらいギリギリ感。
2015年はそこは全く触っておらず、他の課題を触っていた。2年ぶりに訪れてみると、ゆとりがアップしていた。20%くらいゆとりがあった。なんだか、ゆとりのおかげで楽しかった。
その隣で、5.10Aのスラブを触った。TRでも1回目は核心部はAゼロが必要だった。2度目はフリーで抜けれた。ゆとりは2%っぽい。
その後、5.9のクラックをカチ持ちできるスラブのアウトオブバランス(5.9)へ行ったら、TRで一撃できた。考えないで行っているので、ちょっと怖いと思い、もう一度行って、今度は考えながら登ったら、最後のところで落ちてしまった。ゆとりは5%だ。
これはリードしたら精神的圧迫があるかもしれない・・・つまり楽しくないかもしれない?
■ 頑張っている度
人の実力は色々なので、ギリギリ度=頑張り度・・・ 5%のゆとりでリードした初年度はすごいなぁ。
今、5.9で5%のゆとりのところをリードするのはいいのだろうか?もう少し、ムーブに対する定着度が上がればいいのか?
定着させるには何度もやるしかない。 もしかして、もっと何回も、アウトオブバランスをやってムーブ安定させ、20%のゆとりを確信してからリードしたらよかったのか?
うーん、悩み中・・・
多分、私には ”楽しく登るには、20%のゆとりが必要”なのだろう。
春のもどり雪は、5.7だが、久しぶりに行ったら、楽勝というほどではないが、楽になっていた。驚いた。
2014年にクライミングデビューし、その時初めてで連れて行ってくれたルートだ。十二ヶ岳の岩場でマルチピッチのシステムを確認した後、すぐ行った。
当時、5.7をリードするのは、かなりギリギリだった。ゆとりは5%くらいしかなかった。楽しいかと言われると微妙・・・楽しいか楽しくないかもワカラナイくらいギリギリ感。
2015年はそこは全く触っておらず、他の課題を触っていた。2年ぶりに訪れてみると、ゆとりがアップしていた。20%くらいゆとりがあった。なんだか、ゆとりのおかげで楽しかった。
その隣で、5.10Aのスラブを触った。TRでも1回目は核心部はAゼロが必要だった。2度目はフリーで抜けれた。ゆとりは2%っぽい。
その後、5.9のクラックをカチ持ちできるスラブのアウトオブバランス(5.9)へ行ったら、TRで一撃できた。考えないで行っているので、ちょっと怖いと思い、もう一度行って、今度は考えながら登ったら、最後のところで落ちてしまった。ゆとりは5%だ。
これはリードしたら精神的圧迫があるかもしれない・・・つまり楽しくないかもしれない?
■ 頑張っている度
人の実力は色々なので、ギリギリ度=頑張り度・・・ 5%のゆとりでリードした初年度はすごいなぁ。
今、5.9で5%のゆとりのところをリードするのはいいのだろうか?もう少し、ムーブに対する定着度が上がればいいのか?
定着させるには何度もやるしかない。 もしかして、もっと何回も、アウトオブバランスをやってムーブ安定させ、20%のゆとりを確信してからリードしたらよかったのか?
うーん、悩み中・・・
多分、私には ”楽しく登るには、20%のゆとりが必要”なのだろう。
これは5.10dです。ゆとりゼロどころか、マイナス |
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