■ 氷と岩
クライミングは、アイスクライミングから入った。・・・というのは、私にとって、山=冬、山=雪、で、正直、無雪期の山って、偵察だったからだ。
なので、初めてクライミングしたのは、アイスクライミング。しかも、ただの体験講習だからそんな一流に教わる必要がないのに、それも知らず、保科雅則さんという超一流の講習に参加してしまった・・・
教わった時、「”閉じる閉じる、開く開く”のリズムで」と言われた。
ので、それ以降、アイスクライミング中は、
”閉じる閉じる、開く開く”
と心の中で言いながら、登っている。結構良いみたいで、易しいアイスなら、安定感が出てきた。
■ 山の下山
実は、山の登りより、下りが得意だ。下りは何と言いながら下っているか?というと・・・
”内転筋、内転筋”
と念じながら下っている。内転筋と言うのは、脚の内側の筋肉のこと。要するに重心が逸れない。
バレエのプリエと言う動作は、要するにスクワットなのだが、一般のスクワットが上体を折り曲げてしまうのに対し、プリエは、上体を折り曲げない。折り曲げないと股関節の柔軟性が必要になる。
股関節が柔らかいと、上体を折り曲げずに済む。使う筋肉は、大腿四頭筋ではなく、内転筋。細い筋肉であまり疲れない。一般に小さい筋肉を使うと疲れない。
ので、筋肉を疲れさせないために、”内転筋、内転筋”と言いながら下山しているのだが、実際、全然疲れないので、下山口で、膝が痛いというオジサンたちを見ると、「内転筋を鍛えたらいいのにな~」なんて思ってしまう・・・
オジサンたちは、すごいバネだね~なんて言うけれど、膝の筋肉ではなくて、内転筋。
ある友人に、下山時なんて言って降りてる? と聞いてみたら、彼女は、「ひげダンス、ひげダンス」とか言いながら、下りているそうだ(笑)。
ひげダンスもいいのかも(笑)?
■ 岩
で、私の岩が問題だ・・・ なんと念じながら、登るべきなのか?
候補1: ”右手、右足。 左手、左足”
候補2: ”手、足・足”
正対は、右手・右足。 ダイアゴナルは、手・足足。
でも・・・これだと、中継ホールドとか、レイバックとか、片足スメアとかに対応できない(^^;)。
■ 考えないで登る?
なぜか、考えないで登ったら登れ、考えて登ると、登れない・・・(汗)
普通はフリークライミングの人は逆のような気がする。みんな、よくムーブを覚えていて、一挙手一動が克明なクライミングの記憶になっているみたいだ。
みんなの脳内では、なんというマントラが話されているんだろう・・・?
■ 最近の成果
・スラブは何かをつかみかけているような? エア拇指球か?拇指球に乗る感じが一瞬
・朝一リードがあって感動
・でも、みんなは満足していないみたいなんだけど・・・私としては、なんだかこの小さな幸せに驚きつつ、満足しているのだが・・・