2016/05/02

オンサイトするための方針

引き続き 勉強中。いや~参考になるなー

ーーーーーーーーーーーーーーーここから引用ーーーーーーー赤線筆者

OSを試みるとき最も重要な要素はホールドの位置と形状です。それによって全てのムーブが支配されるからです。

クライミングルートのグレードは「①壁の傾斜・②ホールドの大きさ・③ホールドの間隔・④ホールドの位置関係」という岩/ウォールの4つの物理的要素で決まります。

これをクライミング的に整理しますと「引き付けや保持するために必要な筋力」と「そのホールド位置でバランスよく、力を出来る限り投入せずに登るテクニック」の困難度の違いということになります。

ルートグレードにはホールドの発見のしやすさは加味されません。グレードは保持のしやすさやムーブの困難度など純然たる運動要素で判断されるのです。

自然の岩よりクライミングウォールの方がホールド位置が見やすいのですが、このことがグレードに反映されないため、オンサイトはやさしくなります。ただしホールド位置が全て確認済みのレッドポイントではグレードは同じになります。もしくはクライミングウォールが擬岩タイプでない限り、フットホールドやインターミディエイト(中継ホールド)を多用できる岩場の方が登りやすくなるかもしれません。(これでももしジムルートの方が易しい場合はそのグレードが間違っているのです)

さてホールド位置を探しながら登るのはやっかいなものですが、ひとつのヒントがあります。見上げたホールドの保持加減が不明なとき、そのルートグレードが参考になるのです。特に人間が作ったジムルートにはそのグレード以上のホールドは出てきません。

自然の岩では・・。ユージ大先生と岡山に行って、12前半のルートを登ったときです。ルートの途中で私が全然ホールド位置がわからずフォールしたルートを彼は簡単にカンテの裏にホールドを見つけて登っていきました。いままで何回も登ったルートのようです。私はその疑問を尋ねると「東さん、このグレードならこの辺にホールドが無いと成り立たないんですよ」とのことでした(・ω・)ノ。

クライミングではテクニックとパワーの両方が必要ですが、ルートを攻略するとき、そのパートパートではどちらかの要素の方が強いものです。

ムーブは力を省けるものを選んだ方がいいので、一番いいのはヒールフックで、次点はキョン、そのどちらも使用できない場合はカウンターバランスかハイステップになります。

切羽詰った場合はダイアゴナル(カウンターバランスの一種で右手で保持した場合は左足で踏む、左手で保持した場合は右足で踏む)です。このムーブは省エネになるか力が入ってしまうかは別して、約70%位の部分に適合できるからです。

クライミングではそのパートパート、ムーブムーブで常に岐路に立たされます。

テクニカルに処理して省エネで行くか、シンプルなムーブでハードプッシュして短時間に処理するかです。

力の消耗を防ぐのは①長く小さな力を投入(テクニカル)・②強く短く力を投入(ハードプッシュ)という二つの方法が有効で、一番悪いのは長く強く投入するです。

テクニックなムーブが成功すると力は省けますが、そのムーブが見つからない場合はいたずらに時間が経過して消耗してくるばかりです。テクニカルに行けるところでハードプッシュすると、不必要な力を使ってしまいます。

OSトライでは、これらの素早い判断が必要です。何しろ保持が困難なホールドでは5秒以上保持(連続した力の投入)してしまうとアッという間にパンプしてしまい、そこで落ちるか切り抜けてもダメージは相当残るからです。

シンガポールでのワールドカップのとき、女子ルートの途中にレンコンの切り口のような持ちどころが分かりにくにホールドがありました。日本の選手は(落ちたく無いため)丁寧に対応しようと時間をかけてしまい、その部分で疲労してしまって次のパートで落ちる選手が多かったのです。ヨーロッパの選手は曖昧にしか持たず、一瞬のうちに切り抜けていました。そこはマゴマゴしていたら消耗するので、ハードプッシュで処理したのです。 このあたりはアスリートとしての勝負勘です。

こうなりますと、時々は限界ギリギリではなく、やや余裕のあるルートでも早く処理しながら登るトレーニングも必要かもしれません。実際には流れるようなクライミングが理想です。

オンサイトトライでは判断を早くして、もし迷ったらハードプッシュが基本です。マゴマゴして落ちるより、飛びついた先はガバかもしれません。

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■ まとめ

・OSを試みるとき最も重要な要素はホールドの位置と形状

・①壁の傾斜
・②ホールドの大きさ
・③ホールドの間隔
・④ホールドの位置関係」

・切羽詰った場合はダイアゴナル

・(テクニカルに処理して省エネで行く) vs (シンプルなムーブでハードプッシュ)

・オンサイトでは、迷ったらハードプッシュが基本

・流れるようなクライミングが理想

■感想

今までは、正対で行っていたのです。つまり疲れるムーブの連続が基本になっていました。

次にダイアゴナルを覚えたのですが、今はフラッギングを覚えるところ。最近やっとステミングが使えるようになってきた。

まだフラッギングすると手数が少なくて済むと言われても、???な状態です(汗)。

4つの代表ムーブ

同じく東秀樹さんの投稿のまとめ。参考になります。

ーーーーーー引用ーーーー赤線筆者

足で登ろう!

クライミングでは「パワーは手」「テクニックは足」といいます。「手」の握る力や引上げる筋力が尽きると登れなくなりますが、クライミングのシングルピッチから数ピッチの範囲なら「足」の力は無限です。

手で鉄棒にぶら下がれる時間は数分がせいぜいですが、足では数時間歩き回っても問題ありません。足は生活や仕事中にずっと使っていますので、もともと持久力が高いのです。

したがってクライミングの命題は「上に登って行くために必要な力をどれだけ、足に分担させられるか」ということで、その足への分担率が大きいほど手の負担を軽減できます。

まずなぜテクニックは「足」かと言いますと、どのムーブを使うかはすべてフットホールドの位置関係で決まり、足の取り回しがクライミングの成否を決定づけるからです。

クライミングのムーブ体系には大きく分けて「カウンターバランス」「ハイステップ」「キョン」「ヒールフック」があります。

どのムーブでも使えるとしたら、優先順位は①ヒールフック ②キョン ③ハイステップ ④カウンターバランス です。これは足が受け持つことのできる体重分担比率の違いです。

①ヒールフック:足の力を最大限利用できるムーブです。そして他のムーブはすべて足での押し上げになりますが、ヒールフックは唯一引込みに使えます。身体の重心の位置である「腰」より上に足を上げてフックすることで引込み要素になり、第3の手の役割りをします。そしてこの手は疲れません。ヒールフックを使用しますと片手にほんの僅かに力を入れるだけで身体は安定します。またレストに使用しますと、片手ずつ気軽に離して休めます。

②キョン : 左右の足を反対方向に蹴り出すこと(オポジション/反対力)によって保持力が生まれます。これにより体重の何割かを足が負担してくれるので、手の保持力を軽減できます。このムーブの要点はひねりのタイミングと腰の上下の深さです。深いほど次のホールドが遠のくようですが、腰を沈めることにより、足を反対方向に蹴る力が増します。そこから、腰からひねり上げるのが最も力が得られる動きです。

③ハイステップ :片足に体重を乗せ込むムーブです。手より足が先行して行き、まず体重移動が完成して片足に体重を乗せ込んでから、手でホールドを取りに行きます。要点は性急に手を伸ばさず、しっかりフットホールドへの乗込みでの体重移動が完了してから手を伸ばすことです。

④カウンターバランス :片足で立ち、もう片足はバランスをとるために横方向に張り出します。最適バランス状態を作るためのムーブですが、身体が壁から剥がされるのを防止するには、手の力が必要です。

このムーブにはダイアゴナル・アウトサイドフラッギング・インサイドフラッギング の3つの種類があります。

ムーブの成否はフラッギングした足の位置です。取りに行くホールドの遠さにより、フラッギングした足の張り出す距離をコントロールします。カウンターバランスですから、取りに行くホールドの距離が遠いほど、張り出す反対側の足も遠くに伸ばします。

また最終的には腰の位置で身体の重心の位置が決まりますので、腰がホールドを踏んでいる足の真上にくるようにします。そうすることで手の負担が一番少なくなるのです。

クライミングの面白みは足の体重分担比率の高いムーブほど使用できる箇所が少ないことです。

まずヒールフックは石灰岩の岩場や城ケ崎のような大きく凹凸がある岩場でしか使用出来る部分は少ないものです。

またキョンは縦に大きく変化がある岩しか使用出来ません。

人工のホールドは突状になっているので、ヒールフックやキョンは多用出来ます。ただし試合ではこれを使われると楽になりますので、我々ルートセッターは使用出来る部分を極力無くしています(・ω・)ノ。

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■ まとめ

・「パワーは手」

・「テクニックは足」

・クライミングの命題は「上に登って行くために必要な力をどれだけ、足に分担させられるか」

・どのムーブを使うかはすべてフットホールドの位置関係で決まる

・「ヒールフック」、「キョン」、「カウンターバランス」、「ハイステップ」

・腰=フットホールドの真上

初心者の頃は、手の事ばかりを考えていた。 みんなに「足だと思う」と言われても、最初に手がダメになって登れなくなるので、必要最低限の保持力もないようだった(汗)

のだが、それは前傾壁主体のジムに行くからで、外岩に行ったら足で登れるじゃあーりませんかと急に楽しくなった。

・・・ら、やっぱりかぶっていると途端に登れない・・・

・・・ので、かぶっているところ対策も必要だということで・・・ → ジム。

昨日の越沢バットレスでは、かなり楽に登れた。落ち着いて考えることができた。しばらく、岩に恐怖心を持っていたけれど、また落ち着いて岩自体を見るという気持ちが戻ってきたような気がした。

のだが、やはりムーブの引き出しがないことは課題だな~と思う。

大きく4つのムーブ、最近はフラッギングを勉強中・・・ ハイステップの立ちこみは苦手系。ヒールフックは最近初めてやって、マントリングにへぇ~と言う感じ。

グレード感の勉強

非常に勉強になる、東秀樹さんの投稿のまとめ・・・

ーーーーーーーーーーーーーー以下全文引用ーーーー 赤字 筆者

グレードの定義
クライミングルートには必ずグレード(難易度)がついています。ルートの難しさの指標です。

同じ指標でも「距離」の場合は・・・。
例えば1mは「北極と南極を通って地球を一周する子午線(しごせん)の長さの4千万分の1」という規定があり、「メートル原器」というモノサシが作られました。いまはもっと厳密に「光の波長で“299 792 458分の1光秒(約3億分の1光秒)の到達距離”」とされています。つまりこれより短いことも長いこともないのです(・ω・)ノ。

ところがクライミングのグレードはあくまで「体感」です。例えば42度のお湯に夏に入浴したときと、冬に入ったときに感じる温度が異なると思います。これは温度計で正しい湯温が測れますが、クライミングは入浴の体感のみで、湯温を測っているのと似ています。つまり「客観的な位置づけのグレードを主観的に判断しなくてはいけない」のです(・Д・)ノ。

ルートグレードは先ず開拓者や初登者がつけます。しかしホールドが欠けて、ムーブがやさしくなったり難しくなるとグレードは変更されます。これは岩の形状という物理的な変化ですから当然です。
ただし「新しく効率的なムーブが見つかったから」という理由でも変更されます。これらグレードはグレードダウンが多く、グレードアップは稀にしかありません。

この他、夏に登るのと冬に登るのでは手のフリクションが違います

またコーナーでのステミングでは足の開脚能力の違いや、クロスムーブでの肩関節の柔らかさの違いなどでも、すべて易しく登れた方の体感グレードが優先されます(・Д・)ノ。

オンサイトトライと複数回目のトライでも違いが出ます。初見でホールドの発見に苦労して登っても、ハングドッグしながら、ありとあらゆる位置のホールドを調べ、マーキングした後に登っても易しく登れた方の体感が優先となるのです。(´・Д・)」

岩質と傾斜

小川山のスラブでは10台でも苦労しますが、その難しさをジムの前傾壁では11台後半と同じくらいに感じるかも知れません。

ジムルートはホールド位置が分かりやすいので易しく感じますが、グレードは「その運動の難しさ」というものを表していて、ホールド発見の困難性は加味されませんので、どうしてもジムルートはやさしく思えます。(・_・;

またこれは時代背景の違いにもよります。アメリカのデシマルグレード(ヨセミテグレード)は、スニーカーで登るような性能の悪いシューズと切れるかも知れないロープ、墜落に耐えられず落ちると外れたり抜けたりする可能性があるプロテクションの時代に発生しました。「5」はプロテクションをとる必要のあるルートということで、5.1から5.9までがグレーディングされます。デシマル(10進法)ですから9が最難です。

その後、クライミングシューズの進化やロープの性能アップ、抜けないプロテクションの採用、さらにクライミングテクニックの向上などで、明らかに9より難しいルートが開拓されます。そのため5.10以上の難易指標が生まれたのです。

誰もが今日、小川山の10台のスラブのより、ジムの11台の前傾ルートの方がやさしく感じるでしょう。しかしクライミングはスラブ・クライミングの時代が最初だったため、オーバーハング時代幕開けの当初は前傾壁のルートは難しく感じました。また前傾壁では抜けやすい初期の貧弱なプロテクションの影響があるかも知れません。

その後フェイスの時代に入り、クライマーが前傾ルートに慣れたのと、キョンやヒールフックという前傾壁特有のムーブが開発されて、グレード感が逆転したのです。

日本でもオーバーハング時代に入った初期ルートの小川山の「とろろ」北川の「北落師門」がやや甘いグレードなのはそのせいです。(・_・;

さらにスラブの話です。(´・Д・)」

スラブは上達しますと足で主に登りますので、手がパンプして墜落することなく、壁の中に滞留可能です。

しかし、前傾壁はいつか力尽きます。そのあたりも前傾壁の方が難しくグレードされている理由です。

ただし5.1から5.9と難易度を上げて来たスラブルートはその比例で5.11、5.12となっていきますが、壁の傾斜が強くなり、手のホールドが米粒より小さくなってくると、人間の指では物理的に摘めなくなり限界に近くなります。

オーバーハングの方は傾斜が強くなり、ホールドが小さくなってもスタート地点のグレードからは伸び代があり、ホールドもまだ保持できる範疇です。そのため難しい グレードは強傾斜の方に伸びやすく、スラブと前傾壁のグレードの逆転が起きたのだと思われます。(?_?;

グレードは誰のものか

以前、城ケ崎にアメリカのルートセッターでイーグリップホールドの社長タイ・フーズと登りに行ったとき、彼はパンピングアイアン2(5.12b)は5.11cしかないと言いました。彼は180㎝くらいあるので、やさしいホールドと難しいホールドが交互に出てくるこのルートはガバばかりつないで登れるので易しく感じるらしいのです。

このようにグレードは身長によっても大きく異なることがあります。それでもグレードは固定化されなければいけません。

したがって現在では以下のようになっているような気がします。

・身長は男子の平均身長が考慮されるが、初登者の身長が高くグレードがやさしくつけられてもあまりグレードダウンされない。

・気温や天気、岩の染み出しなど外的条件では一番いい状態で登ったグレードが適用される。

・柔軟性やムーブの発揮能力に差があっても一番やさしく登ったグレードが適用される。

ホールドの発見しにくさ、プロテクションの間隔による怖さ、チョークの付いている程度などは考慮されない。

・ルートが長くてもレストできる箇所があれば、もしくは傾斜が緩ければグレードに加味されない。

・発表時のルートグレードはその後ホールドが磨かれて登り難くなってもグレードアップされない(ちょっと問題だが程度が不明なので対応し難い)

以上
東京から名古屋間 新幹乗車時間にて(・ω・)ノ

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■ まとめ


・クライミングのグレードはあくまで「体感」

・夏に登るのと冬に登るのでは手のフリクションが違う = 冬が易しい

・易しく登れた方の体感グレードが優先 = 上手な人の体感

・初見は難しい

・ホールドをあらかじめマーキングしても良い

・スラブでは10台=ジム前傾壁11台後半

・ホールド発見の困難性はグレードに反映されない
・難しい グレードは強傾斜の方に伸びやすい

・グレードは身長によっても大きく異なる

・ランナウトの怖さは反映されない


なんだか、ホールド発見の困難性、ランナウトの恐怖の克服、初見の困難性はあまりグレードに反映されていないようで、ここからも、アルパインの要素とは、真逆であることが分かります。

やはり下手くそな人(=クライミングの才能がない人)は、地道に確実と思える課題をたくさん登り込むことだと思いました。


越沢バットレス 楽しいクライミング

■楽しいクライミング♪

昨日は越沢バットレスに行ってきた。とっても楽しいクライミングだった♪

大体、クライミングそのものが楽しいことなので、仲間が普通にしてくれていれば、つまり、浮気したいと言い出したり、嫁は大変だとか、子供が多くて困るとか、すぐ愚痴を垂れるような人でなければ、特段の努力を必要とせず、山は楽しい。(それにしても、山で相手を不快な目に合わせる人は、なぜわざわざ楽しむ為にきた山が楽しくなくするようなことをするのだろう?)

越沢は、すでに4回目で、なじみがあるところ・・・帰りは高架下の居酒屋?ラーメン屋で一杯飲んで帰ることになっている(笑)。

今回は、後輩のO島くん、先輩のIW田さんと3人で引き合わせ役。二人は初顔合わせ。仲良くなれそうな二人でよかった。

■ 満車 核心は駐車かなー

朝、鳩ノ巣駐車場に着くと、なんと満車。1台のゆとりもない・・・。しかたがないので対岸に渡り、路駐する。

眼下のはとのす山荘の駐車場はガラガラで、有料でもいいから停めさせてくれたらいいのにな~と思う・・・

林道へ移動しようとしたが、橋の幅が狭く、車が中古車とはいえ買ったばかりの車だったので断念し、元のところへ停める。

結局歩いて、岩場へ。林道へ出ると結構車が停めてあったが、古里のほうから入れる道路が広そうだった。

■ 新人トレの時期

岩場へ出ると、すでに先客多数。まぁ今は新人の岩トレシーズンだから仕方ないノダ。今日も実は、似たような意味合いで、ここへきているのだし。

O島君は、岩場でのマルチピッチはまったく初めて。私は経験者と思って、既にアイスのルートに連れて行ってしまった(汗)のだったが、仕方ない。初心者は、何が分からないのか分からない状態なのであるから・・・その状態の時は分かっていないことも分からないので、分かりませんも言えなかったりもするので、大急ぎで、技術書を2冊貸した。

『最新アルパインクライミング』『生と死の分岐点』だ。この2冊が初心者には絶対に必要な本だと思う。

■ 定番ルート

岩場で、右フェイスを行こうかということになるが、ワンピッチ登ってみたら、先行者が詰まっていたので、一度懸垂で降りて、お宮のハングをトップロープで登る。初心者O島君のビレイを下で見守りつつ、IW田さんリード。ビレイを確認する。

3人登って降りると早くも12時、ランチタイム。買って行ったセール品のインスタントラーメンが激マズだった・・・。なんと”減塩”と書いてあった(汗)。でも、仕方ないので、それを食べる。

今日はクラミングシューズが片方いなくて、靴を借りたり・・・と、なんだかなぁ・・・。

その後、右フェイスへもう一度出かけ、2Pで懸垂で降りる。ロープ径が違うため、ロープ連結に気を使う。今回は、ダブルフィッシャーマンにした。上でクライマーカップルに出会う。

ここの懸垂は、完全に空中懸垂だし、ノットが引っかかって降りれないということがあると大変困るので、コツを分かっているのが大事だ。

さらに移動して、第二スラブルートへ。ここは初めての時感動したところだ。最後に左ルートを登って、おしまい。

定番ルートを結局、7ピッチ登ったことになった。

岩場では、また隣の人が知り合いだったりした。神奈川のほうの会の人だった。山の世界は狭いなぁ。

私は今回はクライミングにゆとりが出来ていた。あと少し精進すれば、もしかしたら、リードする可能性が見えてきたかもしれないなぁ。

IW田さんは、ゆとりのぼり、O島君は、足ぶるぶるの場合もあったが、ちゃんと登り切って、「楽しかった~」と言っていたし、怖そうにしていなかった。

越沢バットレスは結構高度感があるので、フリーの岩場とは全く違う。段々があるから登れると思うが、そう思っても外傾していたりして、つかえるスタンスは少なかったりもする。ホールドは豊富なんだが。

本チャンへの一歩が踏み出せた岩だった。

■データ

場所: 越沢バットレス 9:00集合、10:30登り出し 16:00終了 18:00~居酒屋
メンバー: 3名 (熟達者、中級者、初心者)

■ 関連情報

バットレス情報

・はとのす山荘HP

鍾乳洞 は行って見てもいいかもしれない

・体験の森は快適な所なのかもしれない

奥多摩は林業が盛んらしい http://www.tomin-no-mori.jp/forestry.php



2016/04/29

スポーツ用ハーネス、買いました。

 今のハーネスは、真ん中がずれていて、左のクイックドローが取りづらいので、新しいハーネスを買いました。

買ってから気が付いたのだけど・・・

ブラックダイヤモンドの新モデルは、だいぶ価格が下がっていて、旧モデルのセール価格と変わらない(汗)

なら、新モデルを買えば良かったかな~。

ま、いっか。




買ったら、取説をかならず見ましょう☆



















■ ハーネスの選び方

ハーネスは、初心者には選ぶのが難しいクライミング用具の一つ。

 1)アルパイン用

 2)フリー用

 3)スポーツ用

と、簡易的なハーネスを除いて、大きく3タイプに別れます。

大まかに特徴を覚えておくと、選びやすい。

 1)着脱しやすい

 2)オールラウンド

 3)シンプル・パッドが厚い

これは、クライミングのスタイルに直結しており、墜落頻度がおよその目安になります。

 1)アルパイン用 → めったに墜落しない 本当に念のため

 2)フリー用 → 墜落はするが頻繁ではない

 3)スポーツ → 墜落、頻繁

着脱の容易さ

 1) レッグループが外れ、服をたくさん着ている前提

 3) レッグループは外れず、パッドが厚く、衝撃吸収に優れる

 2) 1)・3)の中間

と、おおよその目安でなっています。

例えば、沢にスポーツルート用のハーネスをしていくと、水を吸って重くなるので向きません。ハーネスこそ、その人の山スタイルが如実に表れる道具、と言えるかもしれません。




2016/04/25

衝撃の一泊二日佐久クライミング

■クラミングトリップ

いや~楽しい週末だった。一泊二日の佐久でのクライミングトリップだ。

今回は、一泊二日だったので、必然的に夜は宴会。えらく食事が豪勢な宴会だった。

ベテランと宴会すると、色々役立つ話が聞ける・・・ので、行く前に、心当たりがある、若くて強そうなクライマーに色々声を掛けたが・・・みんな、それぞれ別の岩場に行くようだったりして、こなかったのが、結果として、とても残念だった。

・・・のは、私も知らなかったが、32日間の黒部横断をしたI藤さんも参加されたからだ。黒部横断の話が少し聞けた。晴天が3日連続でないと雪洞から出れないのだそうだ。

今回のメンバーは、青木さん、岩田さん、伊藤さん、白クマさん、そのパートナーさん、私だ。

初日は6人で、翌日は4人で登った。二日目は腕パンパン。指皮、限界。ベテラン占有で超贅沢クライミングだった。

■ 安定が課題

どちらの日もリードしたのが良かった。しかし、オンサイトで行けると思ったところは、行けたり行けなかったり・・・一度クライムダウンで降りて、トップロープにし直して、サイトライした。

やはり、私にとって難しい箇所があり、どんな課題でも同じグレードなら登れる=安定している、という訳ではない。その難しいところで、デッドなどになると確実性がない。だから、確実性がないと自分で認知できたところでクライムダウン。

クライミングは確実性を積み上げる活動にしたい。

安定したクライマーになるのが一つの目標だ。5.10Aは安定して登れるようにならないといけない。(まぁそのために11を目指しているのだが・・・)


こんな感じの岩質。


 支度中。メンバーは初心者とベテラン、若手。


今回は、クラックで岩が外れてフォール1回。

落で下にいた人にそれが当たって1回。

大したことがなくて良かった。
 今回一番注目を浴びた方。

力強いクライミング。


夜の宴会は、さくらモード。桜の花びらのお酒。

山花は真澄の高級ラインです。

山梨の青こうも持って行った。

手作りのトマトで作ったトマトジュースでの、ブラッディメアリーがかなりおいしかった。

ワイン、ビール、日本酒、ブラッディメアリー。


 翌日は少々ハングオーバー(二日酔い)気味で岩へ取り付く。

この岩場は段々があるように見えて、外傾した段であんまり乗れないし、ハンドホールドとしても使えないので、騙される。

意外に難しい。
 岩に洋服がマッチして、クライマーが見えませんが・・・登っています。
こんな感じに、簡単そうなんですが、騙されます。

私は立ちこむムーブを覚えなくてはなりませんね~

パートナーのリード中、またホールドが欠けて墜落。ビレイで、ふい落ちを止めたのは、これで3回目ですが・・・

石が落ちてきて、それをうまく避けれたことの方が良かった。

スローモーションで落石が見えました(笑)。

2016/04/22

兜岩&昇仙峡

とりいそぎ・・・

■4/20(水)

5.10Aは限界グレードなんだけど・・・なぜかアップなしで、いきなりリード。落ちれるビレイヤーの時は、精神的プレッシャーをかけるべしの巻。

桃色小道に行ったら、意外にも上の1ムーブで苦情が。デッドになるらしい・・・終了点なのに、「これはないで~」という状況なのだとか。

たしかにグルーで固めた形跡があり、最後から2手目のホールドは欠けてしまったのではないか?ということらしい。

なんだか、終了点間際でギリギリということが、初年度人工壁だが、いきなり5.10Cに取り付いてしまい、当然ながら、パワーが尽きて、終了点が開けれず、手繰り落ちしたことを思い出させる・・・
あの時は床から50cmくらいで止まったんだった・・・ 場の空気が一瞬凍りついていた(汗)。

その後、アップ課題の5.8へ行ったら、快適。となりの5.10Aは前に登れなかったがギリギリだが登れた。足の使い方にコツがあるらしいということが判明した。なんだか一皮むけたねと言われた課題。本当に向けているといいのだが・・・

岩場でメロンを食べた(笑)。

■ 4/21(木)昇仙峡

忙しい日。朝、岩場に行くと、今日はリードで、というセリフに驚く。

今までトップロープばかりだからだったからだ。でも、もちろん、私のビレイだからトップロープでないと不安だろうと思った。

信頼関係を築くには時間がかかる。

というので、リードと言われて光栄に思うが、私より確実にスキルが上の人を連れて行っていたので、その人にリードのビレイをしてもらう。

しかし、リードトライするも、難しい。

結局、となりの10+のクラックに連れて行った人は登ってもらい、スラブ壁の泥スタートの課題へ。あまり登れる課題がないために苦肉の策で作ってくれたルートのような気がするんだが・・・、私は前より上に行ったので、満足し下降。

しかし、もっと頑張れとの声。 しかし、前日すでにだいぶ頑張ったので、心のバケツは、ガッツの充填不足。 めんどくさい気持ちになってしまったので、下りるのが正解と思う。

最後回収で不手際があって課題設定者を怒らせてしまった。

すいません。

■ 忙し~

午後は、県外へ移動もあり、一泊して翌日帰宅。 しかも、また明日から遠征。

忙し~!遊びも講じると、時間管理スキルが必要です(汗)。


2016/04/19

Black Diamond: BDTV - Episode 4: Sharing the Line

パッシブ お買いあげ

今日は明日クライミング予定があるにもかかわらず、久しぶりのピラニア。

なんと~室井登喜男さんにビレイしてもらった。 

パンプしながらリードするのが大事だろう、ということで、以前小瀬の人工壁に通っていた頃と同じ作戦・・・なので、腕パンパン。

リード壁 5本。

ついでに、ナッツをお買い上げ・・・本当はBDのナッツを買う予定だったが、メトリウスになってしまった・・・。

メトリウスの方が、クラックへの適合が良いそうなのだ。室井さん談。

しかし、価格も一万円ちょい超えから、2万円コース・・・ はぁ・・・でも高いプロテクションなんだから、きちんと使いこなせるようになろう、と考えることを自分に期待。


2016/04/18

グラッパ 2回目

■ グラッパさん2回目

金曜は友達が行くというので、グラッパさん2回目。

I村さん、N川さん、ともちゃん。 しばらく会っていないのでキャッチアップに忙しく、トーク長し。もっと登れと内なる声。

新しいボルダリング用のズボンをはいて行ったつもりなのに登りにくい。

家に帰ったら違った(汗)。 どうりで、手に足がやりづらいはずだ。

■ まだ色々課題を触る時期なのかも?

前の日にクラックに行った。外岩クラックは前より登れる気がするが、気のせいかもしれない。課題がいいだけかも。

グラッパさんの課題は、考えさせるので難しい。

1)ムーブ解決
2)バランス力
3)筋力

のどれも必要で、いまのところ、筋力は、家にぶら下がり健康器を設置した。筋力トレというより、背中のコリが取れていいな~という程度だが。

■ 腸腰筋?

コークスクリューで腰をねじったらしい。 座っている限りどうともないが、横になると痛い。

ねじったのは、腰骨稜のあたりだ。 でも普通にしていると別に痛くないので、気にしないでいたら、横になると痛くて寝れない。

しかも、痛みは股関節に来る・・・というので、これは起始部が背中の腰側にあり、終了点が股関節にあるとすれば、腸腰筋しかない。

http://healthil.jp/22345

こちらによると、コーヒーとチョコ推奨、マジカなぁ・・・

痛めた筋肉が特定できないのがつらい。入浴は効果ないので、炒めたのは筋肉ではなく、筋膜かもしれない。

昨日は、左手の親指が麻痺感があってびっくりした。

あんまりクライミング頑張るといけないような気がするんだが・・・というより、ちゃんとストレッチしたり、ウォーミングアップしたりしろってことですよね。

体が冷え切っている時に登ると良くない。あの日は、かなり冷えてお腹が痛くなるくらいだったのだから・・・

2016/04/13

湯川クラック

■湯川クラック

初めての湯川クラックに行ってきた。 初日は春のうららかな陽気であたたかく、クラックに青ダイショウがお昼寝中で、平和そのものだったが、翌日はお天気はギリギリ。

デゲンナー
≪初日≫

 北風小僧 少し被っていて、アップなのに大変だった 

 デゲンナー なんか、私でもこのレベルなら・・・という感じ 

 その横の2本 無名課題。チョーク跡があって、結構登られていた

 台湾坊主 上のシンクラックが核心?意外に登れた

≪二日目≫

 台湾坊主 コーナークラック おススメなんだが、意外に苦戦

 デゲンナー アップにおススメ 私はこのレベル ここを自動化して登るくらいになるべし

 フォーサイト フィンガー、指が太い人は大変

 コークスクリュー ハンド~フィスト 初心者向き

ナッツ3つの1ピン目
≪参考サイト≫
http://cliff.world.coocan.jp/area/trad_yukawa.htm

初日はトップロープだけだった。楽に登れたのはデゲンナーのみ。それで翌日デゲンナーをピンクポイント式にカムセットしてもらって、リードしてみたが、非常に難しい。気持ちが焦ると、ムーブが分からなくなる。

やはり、まだクライミングの経験の量自体が溜まっておらず、リードする際の自信の拠り所となる、

ここは登れた
こうやって登れば落ちない

という自己信頼感がない。自分を信じられていないから、被ってくると、「登れる」と思う代わりに「落ちるのでは?」と思い、リードになると、「登れる」と思う代わりに、「大丈夫か?」と思う。

落ちない自分の信頼が蓄積されていない。すると、気持ちが切迫し、結局その切迫感により、ムーブが分からなくなり、そうなると腕がパンプして本当に分からなくなって落ちるということになっている。

ランニング支点の取り方勉強
確実に登れる、と思える課題を確実に自動化していくことが自己信頼感への近道と思う。


岩の隙間にスミレ 何スミレかなぁ~
■ アプローチ

いつも佐久方面の人が、甲府まで1時間半しかかからなかった、などと言う・・・私は飛ばしても、川上村の入り口で1時間半・・・どうやって佐久に短時間でつくのだろう・・・と思っていたら、謎が解明された。佐久→甲府は下り坂なのだった。逆は上り坂。

今回は、湯川までの道を色々と試行錯誤した。韮崎が渋滞するので、韮崎を避けるには、茅ヶ岳広域農道を通る。その後、信州峠のほうに抜けた。これより141を使う。このルートよりも、八ヶ岳広域農道を使って141へ合流した方が早い。141だけを使うのはとても早いが、渋滞がない条件でだ。

初日は、春の訪れが明瞭な山梨から、すこしづつまだ冬枯れの信州峠へ・・・瑞牆近辺はまだ冬だった。湯川周辺もまだ冬枯れ。

翌日は、八ヶ岳広域農道から141へ。清里が濃霧でライトを点灯した。前後がトラックで、挟まれて事故らないか心配した。

岩場では、お天気が下り坂で心配したが、なんとか登れた。ただ寒くて、岩も冷たく手がかじかむ&体が冷える、ので、あまり戦意が湧かない日。ビレイ中にお腹が痛くなるというアクシデントが。

とはいえ、初日5本、翌日4本、計9本。ずいぶん経験が溜まったな~

やはり、動きは後半の方が良いようだ。

翌日はどんより 寒い
■ クラミングノート

・アップで長い課題をやらないこと  体に動きを思い出させるだけにしておく

・長い課題は、持久力&集中力の維持のため

・易しい課題を数こなす時期
















2016/04/08

昇仙峡

今日は近所の岩場に行ってきた。

うちの近所の桜は、昨日のうちの雨で散ってしまったが、山ひとつ向こうなので、桜が満開。
桜だけでなく、つつじも満開で素晴らしかった。

別に岩をしなくても、そこにいるだけで、幸せ~と思った。

日当たりの良いエリアと、もう一つ奥のエリアの二つのエリアへ。

スラブは、だいぶ悪かった。私は短いのが好きなんだけど、長くて易しいのと言うか、長くて優しいけど悪いのというか、そういうのを1本で、結構冒険心が満たされて満足。

課題は、

カチ筋。 

≪作戦≫

1)カチ筋のためのエクササイズ 1週間

2)ぶら下がり 第二関節まで 1週間

3)レスト 

後は、もっとレストすることなのだそうなのだが・・・、レストというより、前腕の硬直を何とかした方がいいのかも?肩こりも筋肉の硬直の方が問題で、それは、鍛えるというのとはまた違う気がする。

筋肉が硬直しているからパワーが出ないのではないかと思うのだけど、筋肉がパワーを出したから硬直しているのではなく、同じ姿勢で凝り固まっているから、というのが理由ではないか?

・・・と思う。

家に被った壁欲しい・・・ 一日10分でいいんだけどなぁ・・・ ホント。10分のためにジムに行く気にはなれないしなぁ。

仕方ないなぁ・・・