■ 心配が遠ざけた甲府幕岩
最近、甲府幕岩に行った。甲府幕岩・・・ ある山の先輩がずいぶん前に、「被っていて初心者向きでない」なんて言っていた岩場だ。 先日は初めて行ったのに、2本もオンサイトがあった。初めて行った岩場でオンサイトしたこと自体が初めてだ。
なんで、あの時、彼はそんなことを言って、私を岩から遠ざけようとしたのかなぁ・・・。岩へは行かさないようにするのに、ジャミングとか自慢げに見せてくれたしなぁ・・・。
よく心臓の悪い長女の話をする人だった。娘さんはもう大人なのだが、手放すのが心配なのだろうという親心が読めた・・・。いつも心配していた。
まぁ私にもそんな感じだったんですかね・・・。娘というには、だいぶとうが立っていますが(^^;)
山岳会を選ぶとき・・・「〇〇会は子供じみている、〇△会は高齢化・・・」全部の会にダメだしして、そんなんじゃ、行くとこないじゃーん、な感じだったしな~。
どこにも属せなければ何もできないだろう、ということだったのかもしれないが・・・どっこい。
私はresourcefulな人だったのだ。開拓営業向きかもしれない。不思議なご縁を自力で切り開いてしまった・・・。自分でも不思議だ。
”登りたい人はどこにいても、自分でパートナーを見つけ出してきて、登るんだよ~”なんて、知り合いが言う。・・・ということは?
築きあげた環境からすると ”登りたい人”なんだろうな~。ああ、苦労した。
■ 幼稚なクライマー
知り合いで女性パートナーを独占して他の人とは登らせない人がいる。
たぶん、それも心配がそうさせるんだろな~。
若い男子の安全管理についての認識は、かなり甘い。
以前、雪の山で、大きな雪割れがあった。そこで頭が空っぽの、ただのっぽなだけの新人君が私に向かって言うには、「ジャンプ!」だと! もちろん迂回しました。
山でデッドはない。 しかも、自分で自分が勝手にジャンプするなら、文句はない。人に強要してはいけない。
そういう浅はかな考えに付き合わされて、足を折っても、「山は自己責任」であるのだから、こういうことを人に強要して平気な人からは離れているに限る・・・
スタンディングアックスビレイをしてもらったら、追いついたら両手を離しており、スマホ中だった・・・(汗)。
ビレイは超だらりんで、しかも指摘しても聞かない。聞かないのは、私に嫌われるためだと分かっていた。彼は嫉妬をしていたのだ。
合宿、何しろ、私の名前のほうが上に書いてあった。そりゃそうだな。勉強量が違う。
そもそも、クライミング練習にさそったら、新人の私にトップロープ張ってくださーいと恥ずかしげもなく、頼んできた人だった・・・
・・・結局は、無知ということで、こういう人は、クライミングの本を読んだりしたりも、おそらくしない。知らないのを恥ずかしいとも思わない。
・・・がカッコいいという側面だけは理解しているので、カッコいい部分だけはやりたいわけなので・・・
結果としては安全管理不在になる。自分に対しての責任感がないから、他の人に対してもあるわけがない。
こういう若い人は多い。格好の良さが先行している人だ。大体登りたいだけでビレイスキルがお留守だ。
そう言う人も、経験を積んで、ロープをまたいで落ちたり、1ピン目を取る前に落ちたり、手繰り落ちしてグランドスレスレになったり、経験から学んで行くのだろう・・・
そういう風にしか学べない人もいるだろう。
死なない程度のヒヤリハットが一番勉強になるのは、なにも、危険認知ゼロの人には限らない。
けれども、そういう人と組むことになると、困るのは組んだクライマーの方だ。
・・・という”非常に危険な”立場に、私が陥るのを嫌気してくれたんだろうな~と、回想中。
大丈夫です、一流クライマーを選んで一緒に登っています☆