■ 誰か行く人いませんか?なクライミング
昨日は久しぶりにベースキャンプに行ってきた。
外の岩場では、緊張感 が主となる活動だ。外の方が、外的危険が大きい。
身体はどちらかというと、緊張つまり、
収縮傾向
にある。ので、なんだか、体を伸び伸びと伸ばしたくなり・・・、伸ばせる人工壁にでも行きたいな~と思っていた。
体を伸ばせる人工壁No1といえば、ベースキャンプ。ベーキャン、行きたいな~となっていた。
ところが、今は人工壁に行く相手がいない。というので、困っていたのだが、うまい具合に週末、相手がいたので、ラッキーだった。
■ パンク
というわけで、愉しくエンジョイクライミングしてきたのだが・・・またまたハプニングが・・・。
帰路、車がパンクしてしまったのだ!しかも、延々と続くトンネルの途中だったので、車寄せがなく、1kmくらいはパンクしたまま走らなくてはならなかった(汗)。
しかも、場所は奥多摩湖に差し掛かる当たり・・・(汗)
最初にやったことは、携帯電話の電波圏かどうか、確認することだった・・・。スマホの電池があるか?も、かなり優先度が高い。
車寄せがやっと出てきて寄せる。
後続の車がパッシングしてきて、こちらに異常を知らせようとしてくれているのだが、分かっているってば~!! でもトンネルだと寄せられないんですよ~!と、相手がこちらに伝えてくれようとすればするほど、焦りの方が出てくる・・・。
車を止めて、ダッシュボードを開け、緊急連絡先を探す・・・うちのは東京海上・・・。なんとか電話が通じる範囲内にいる間に、日曜の夜遅くにならないうちに、誰かとつながらなくては!!
ここはもう、あと何キロ行っても、コンビニもないし、ガソリンスタンドもない・・・ときどきある、駐在所くらいが頼みの綱かぁ・・・。
夫に電話して迎えに来てもらっても、2時間は最低かかる。車はレッカーを待たないといけないだろう。しかも、ここ周囲に何もないですけど・・・はぁ。車にあるのは、温かいウエア、水、バナナ2本。
まぁ2時間くらいなら、持つか・・・。
登山でなくても、登山のアクシデントと同じではないか~(汗)
後続の車が止まり、駆け寄ってくる。
「パンクしていますよ!」「そうなんですけど、車を寄せるところがなくて・・・」
ラッキーなことに非番のお巡りさんだった。近所でレッカーしてくれるところを教えてくれた。
今度は後ろから、「おい、〇〇、何やっているの?」とランナーが駆け寄ってきた。
このランナーもお巡りさんで部長さんだった。「スペアタイヤはありますか?」「はい、あります。でも交換したことがない・・・(汗・汗・汗・・・)」
・・・ということで、奥多摩の林道、しかも、民家も、もうほぼない、リモートな環境でありながら、なんとお巡りさん二人に恵まれるという、幸運なる経験だったのでした・・・。
いや~、まずいところだったなぁ。マジで、ヤバかった。鹿しか出ないところだった。
お巡りさん、タイヤ交換してくれてありがとう!!
というので、30分ほどでタイヤ交換終了し、とりあえず、夫に復旧の電話をし、緊急電番は使わずに済んだ・・・
いや~ヤバかった。
≪反省 その1≫
1) タイヤ交換の練習をしておきましょう・・・
私たちは雪タイヤ履き替えも、近所の仲良しの整備工場のおじさんにお願いしていたので、ダメダメでした。
2) タイヤ空気圧は、たまにはチェックしましょう。
私は、普段、セルフで入れるので、「今度ガソリンを入れるときには見てもらおう」と思いながら、なかなか有人スタンドにいかなかったので、後回しに。
しかも、夫に近所の整備工場にチェックしてもらいたいというと、行かなくていいと言われてしまいました・・・(汗)
危機管理、他人事だと、いい加減になります。自分の親しい相手だと特にかもしれません。
人は安きに流れるもの・・・私も、流れていました(^^;) タイヤ交換、一回もしたことがない。うーん、これで、もしいつもクライミングで行く、林道でパンクしたらエライことです。
しかし、私が運転を教わった教習所は、大阪では一番厳しいと言われる都島の教習所をわざわざ選んで行ったのですが・・・タイヤ交換は習わなかったので、やっぱり
危急時対策というものものは、一番大事なのに後回し
の感じはあります。今度、練習しておかなくては。
■ 夫が置き去りに・・・
ということで、危機一髪を乗り切った感のある昨夜のハプニング・・・。帰りは柳沢峠で帰ると、また怖いので、小菅のほうに抜け、大月経由で帰ってきました。
ので、時間も余計にかかり、お腹もペコペコ。
家に帰っても、夫は、自分のご飯もきちんとは食べれておらず、コンビニ。家には一杯買い置きがあるのに・・・です。
しかも私がへとへとで帰ってきても、お湯の一杯も出るわけでもなく、しかも、夫はもっと優しくしてくれとお願いすると、拗ねて寝てしまいました・・・。協力ゼロ。
夫もヤバい。彼に「一緒にどこか遊びに行こうよ~」、と誘っても、どこにも行きたがらない。特に難しい山ではなくても良いし、山でさえもなくても良いのですが・・・。
いくら働き盛りでも、休日を充実させないのは、非常に不健康だ。人生は仕事ではなく、休日にあるのだから。
夫が休日にどう過ごすか?は、個人で決めても良い事なのだが、彼に任せておくと、まったく活動がゼロになってしまう。
つまり、家で土日は、ゴロ寝しかしない。家のことも私に丸投げ。(これは昔から変わらない。)
・・・ということで、非常にまずいパターンです。二日ある休みの1日くらいは、家でゴロゴロするのが正しいと思いますが、二日ともごろ寝だとヤバいでしょう。
私もクライミングの誘惑に負けて、夫を放置しているので、反省です。マジ、色々とヤバいですな。
■ クライミングは順調
一方、クライミングは、順調でした。
今回は、何ができるようになっていて、何ができないのか?切り分けられるようになった。
ムーブはできるようになっていました・・・。
私に必要だったのは、外壁だったんだな~。だから師匠が人工壁は避けるように薦めてくれたんだな~と納得。
人工壁だと、足が使えるようにならないのです。
「手・足足」が人工壁の基本ムーブで、ということは、手を先に考えてしまいます。
でも、岩では、手ではなく、足なのです。
ハンドホールド < フットホールド
この意識を塗り替えるのに、一年かかった(汗)。 人工壁に通うと、手を追いかけるようになってしまう。
一緒に行った人は、外では登れる人ですが、人工壁では手を出すタイミングがちょっと遅く、外岩メインの人は、人工壁では手のことを忘れちゃうんだ~と思いました。
人工壁のホールドは、向きがつけられているので、その向きに振ることができれば、大抵は都合の良いところに次のホールドがあります。
■ 後はパワー
ということで、今回は、ムーブの秘密が明かされたので、ムーブに悩むことはもうなくなってしまった。
今まで、5.8や5.9は何が難しいの?と言う感じで、やっても何も面白くなかった。
・・・のだが、今回、5.8や5.9もちゃんとムーブが出てくるのだ、ということを理解した。
やることはやっているんだな~。
というので、腕をパンプさせた後は、易しい課題で、ムーブの洗練度を上げる。そう考えると、いままで、何も楽しくなかった易しい課題が楽しいではないか~(笑)
しかも、クリッピングでレスト体制を作るのまで、”なるほどね~たしかにね~”という感じ。納得度、高し。
5.10Aは基本ムーブの確認だった。5.10bは少しパワーが必要で、私の場合、普通の人より、背が低く、保持力が弱いので、この2点で、普通の人よりも不利だが、この不利を乗り越えるのは、単純に保持力がつくか、つかないかの問題だと分かった。
美しいムーブをしようと思って、10Aのスマート度を上げていたら、そのうち保持力がついて、10bは楽勝になるだろう・・・。
外の岩場でも、足で解決するということを理解する部分は、この数か月で、だいぶ取れたのだった。
外の5.9も、インドアの5.9も、たとえムーブ解決力がなくても、オール正対で登れ、背が高い人やパワーがある人には、何も問題がない。が、ムーブ解決ができると、もっと楽勝に登れ、なにより、落ちるということはあまり考えなくて良くなる。
一方、5.10Aはムーブ解決がないと、ドタバタした、みっともないクライミングになってしまう。
大体、ふたを開けてみて、何を学習したのか、ということが分かるのがクライミングだ。
クライミングの難しいのはそこで、やり続けないと、何が課題だったのかも分からないわけだ。
■ トップロープとプロテクション
今回は、トップロープの必要はまったくなかった。
トップロープはムーブが分からないとき、下のビレイヤーがイマイチな時、にすればよいだけのクライミングスタイルなのだと理解できた。
クリッピングするということを含めてクライミング。外の岩でクリッピングなし、ということはないからだ。
クリップ用の体制がつくれないと、一か八かクライミングになるし、しかも、プロテクションがカムの場合は、クリップ中、体勢を保持する必要まである。
パンプして登れなくなってからは、易しい課題でムーブと体勢の確認をした。腕が曲がった状態でクリッピングになると、パンプが早いので、伸ばして取らないといけない。ついでにクリッピング時はレストチャンス。
■ まとめ
これまで、どのような軌跡を描いて、上達したのか?ということをまとめておく。
1) 守りの技術を学ぶ時期 懸垂 & 基本のロープワーク 1年
2) ビレイ クライミング自体への慣れ 半年
3) すでに持っている身体能力だけで、登れるようになる 5.9のオンサイト 1年半
4) 足を使って登る外岩での登りを理解する 2ヶ月
クライミングの初期の頃、スラブを重点的にやるのは非常に良いと思う。スラブが足の基本だ。
クラックをするのも、やはりクラックができると、岩に対する基本的な見方が違ってくると思う。私にはクラックは非常に重要なターニングポイントだった。クラックが無かったら、クライミングを辞めていたかもしれない。
さ、今度はスラブに行かなくては。スラブでは何かが掴めている途中。次回は小川山だな。