私がクライミングで、特に少し前まで登っていた人との間で起きたことで嫌だったことは、
TR派だと誤解を受けて非難されること
と
すでに無理しているのに、もっと頑張れと、無理強いされて心がすり減ること&体を壊す方向に無理強いされること
の2点でした。
先日、私が連れて行ったアメリカ人クライマーは佐世保勤務の軍人さんで、33歳でごっついパワーの人です。その人、愛のエリアの5.9夢中歩行はオンサイトできなかったんですよ? しかも、デシマルが始まる前の2ピン目で退却。
私は念のため、彼が岩慣れできるように、別の5.9トップロープを張ってあげ、さらに5.10Aも登らせてあげたのに…。
私の日向神一本目は、この課題で、1ピン目はるか遠くです。降りて来たら、クライマーに、「これが遠いって文句あるなら、この岩場に来るな!って意味だよ」と言われました。男性です。
私は152cmなんで、同じスタンスに立っても届くところ違います。マスターとぬんがけリードはエライ差です。しかも、一回リードで落とされて、頭縫っています。血みどろの岩場になって救急車です。身をもって安全とは何か?学び中です。
■ 何を登るべきか分からない は真実だが…先に教えたらいいだけ
クライミングで、新人さんや、その岩場に詳しくない人は、何を登るべき段階か?分からないというのは真実です。
なので、これを登ったらどうお?というのは親切です。
私も大堂海岸で、スーパークラックはやっておいてよかったと思っています…。これは、なんで俺が…という感じで、しぶしぶ、後輩思いの先輩が登ってくれ、私は疑似リードで取りついた課題ですが… でも、自分で選んで登った5.8のほうが印象に残っているというか…。
登って楽しかったというか、何が課題か見えたというか… フィンガークラックは大堂海岸では辛い…。長いハンドのスーパークラックのほうが私向きと分かりました…。
ので登っておいてよかったですが、だったら、最初に来れは前に登って快適だったハンドだから、登れるところまで登ったら?と言ってくれたら、自分の意志で取りついたかもしれません。
■ ギリギリにトライしている気持ちは同じですよ、当然でしょ
ラオス行ったとき、13を目指しているヒロさんは、私が6Aでテンションして、スイマセンと言ったら、俺らも同じよ、と言いました。
体の性能は人それぞれですが、性能の限界にチャレンジしているときに感じている感情は同じです。ですから、ギリギリにチャレンジしているときのグレードは違っても、みな同じです。
私のギリギリが5.10Aで来ることは、クリップする余裕がなくて、ノークリップで抜けてしまう、ということからも分かると思います。大体の10Aではそんなことはありませんが、一本そんな課題があって、それは米澤さんの10Aだったので、多分10Aじゃないです…cとかだと思う… (あー、ホントあれは落ちなくて良かった…)
というので頑張っていない子呼ばわりされると、大変、腹が立ちます。
…しかも、その頑張っていない子呼ばわり、そもそも、そう呼ばわってくる人が、共感力低い、つまり、相手の身に立てない、という欠点のためなのですから…。
日本の岩場は、基本クライミングのエリートが作ったもので、エリートでないと楽しめないようにできていると、あの北山真さんも著書の中で述べています。
ので、私はすでに頑張って、心がすり減っただけでなく、右膝は、もう生贄に差し出した的な様相です…頑張りすぎ、です。
クライミングではまるでお荷物みたいな扱いを受け、なんだか頑張りを理解してもらえなかったので、納得がいかなかったです。
今、水泳で、他の人からみたら、ホントに初めてですか?と言われるくらい上手に泳げるので、クライミング、別に下手くそでないんじゃないかと、先日の米国人クライマーと比較しても思いました。
ただパワーがないだけなのです。私は握力17Kgなんですよ?握力65kgの人がクリップ飛ばすガバでクリップしたいのは当然かも?