リボルトも教育も、ここまで放置が進んだ理由はなんだろうか?
九州に来て、自分の了見で、初めての岩場でも登るということになり、ボルトに対する知見がものすごく広がった。
とくに、2000年以降の開拓の岩場とそうでない岩場の事、つまりボルト品質のことは大きい。
いまだにカットアンカーで新規開拓をする人がいる、ということも、本州の開拓者が、
「え?!まだいるんですか!」
と驚くレベル感だということが分かった。
私はもちろん、カットアンカーがそんなに不味いボルトだということは、九州に来るまで知らなかったが…。
しかし、一体どういう理由で… これほどまでの長い時間…20~40年も…無視や放置が行われたのであろう???
ボルトに人命がかかっていることとか、ランナウトが危険であること、などは、クライマーであれば、当然、分かり切っており、新人クライマーから教わるよりも、ベテランであればあるほど、ツマラナイ見栄やちょっとした魔が差した程度のことで、クライマーが死んでしまったとかいう話は、長年やっていればいるほど見聞きしているハズだ。
そういうことを含めて、なぜ、これほどの放置や、終了点の作りのまずさ…が発生したのか?
一体これまで、誰も指摘しなかったのだろうか?
なぜ私以前に誰も指摘しなかったのだろうか?
上級クライマーだと自負する人々が…だ。
自己責任で登っていると豪語する人たちが…、だ。ボルトの見極めなど、自己責任の最たるものだからだ。
正しいビレイヤーの立ち位置。海外の動画を見るだけでも、見れば分かる。