2021/04/21

健全な市民クライミング

 ■今日の引用

「成長」だけを見ていては、成長が止まった時に新しい発想が出てこない。そこで衰退の中で、もがきながら新しい何かを生み出そうとする動きに着目するわけです。」

成長を終わった成人クライマーの”成功”の答えが判で押したように、

 次世代育成
 人生100年ずっと現役

では…。結局、成長期の価値観を引きづっているな~と思います。

■生き生きバレエライフしていました

ずっと以前、仲の良かったバレエ友と、なぜか行動パターンが似ていて、行く先々でばったり会うので、お互いに不思議に思い、スケジュール帳を見せあったら…なんとジムのバレエのクラスだけを縮小コピーして、張ってあって…あー、同じことしている!でした。

同じことがクライミングでも起きて、大体、世界中で、クライマーのスケジュール管理は似ているのではないでしょうか(笑)。今、名張に登っているクライマー友達がいますが…大体、岩場って適期が決まっているので…

そのバレエ友とは、こんなことを言い合いました…

「私達って週5回レッスンしてるってことよね…それってプロと同じじゃない?」
「あはは~、舞台のプレッシャーないけどね!」
「あはは~、出る側じゃなくて見る側だけどね!」

長くバレエを続けていると、親しい先生や友人が出る、お付き合いのバレエ公演を見るだけでも忙しくって、一年があっという間です…。かといって、シルビィ・ギエムが来日したら、100年に一度のダンサーなのですから、行かない訳にはいかないし…ああ!忙しい!そんな日々でした…

「これってけっこう成功パターンじゃないのかしら…???」そんなことを言い合った友人と私…。

それでは、失敗のパターンと言うのは?? 

バレエの先生たちの固定観念…上手になったら舞台に出るもの、舞台に出ないとバレエの神髄は分からない、という説得に負けて、舞台に立った大人の初心者組…です。なぜなら、軒並み、肉離れやら骨折やら、負傷で、普段のレッスンも出れなくなるんです…。 

いや~、クライミングで同じ穴に陥ろうとしていたような気がするなー。

大人のクライマーは、別に、岩場にいるだけで幸せなんですから。現に、アイスの湯川など、氷柱にグレードはありません。登った後で、これ10bやな~とか、勝手に自分の中で納得するものです。

■ 成長期の男の子に最適化された仕組み

グレードを追いかけるクライミングは、成長期の男の子が楽しく登るための工夫でしかないんですよ。

というのは、男性は子供のうち、競争することで伸びるもの、だからです。

競争が嫌いな男の子はめったにいません。あるいは、かっこいい、と言われるのが嫌いな子はめったにいません。

かっこいいと言われるために観客としての女子を必要としている男子がいるほどです。

クライミングでは、9割が男性なので、男性の論理で、男性の成長に都合が良いように、評価システムが組まれています。一般社会も同じで、給料の額が人間の価値、みたいになっているのは、そうすることで、男性が奮発して頑張るという習性を利用したものです。

女性は最初から、そんな価値観で生きていませんから、気にせず、

 自分の楽しい山登り、自分の楽しいクライミング

を続けていきましょう★