2021/04/29

日向神バルコニーエリアリボルトの転載

 経緯が分かる報告書がどこにも上がっていないようで、九州クライマー連絡会にきたものを転載します。

--------転載-------------

日向神バルコニーエリアのリボルト・整備報告とお願い(シェアお願いいたします。)
※長文になりますが、ボルトクライマーは是非読んでください。写真に報告書もございます。よろしくお願いいたします。
2020年11月下旬
日向神バルコニーエリアのワンサイズフィッツオールをトライ中、5ピン目のカットアンカーのハンガーが回転していることに気が付き、日向神クライマーズクラブに連絡、グージョンへの打ち替えにて対応していただきました。
後日、旧ボルトの撤去に当たったところ、鉄製アンカー内部の腐食(追記:ネジ山がつぶれかかっている状態。刺さっている固定ネジは10mmほどでいつぽろっといくか分からない状態、写真があります)を確認し、テラノ・14番目の月・パトリオット・ワンサイズフィッツオールまでは同じようなカットアンカーだったため、リボルト急務を感じ、JFAにリボルト要請を行いました。
(※後日談ですが、少なくとも1年以上前から回転していたらしいです。ちなみに核心部のハンガーも曲がっておりました。あれ?っと思うアンカーがあれば安全の為にも放置せずお声掛けいただけると幸いです。)
2021年3月下旬
JFAよりリボルト職人の方3名を派遣していただき、ローカルクライマーも加わり、3日間かけてバルコニーエリアの全ショートルートの整備を行っていただきました。
・終了点(スプリングスカイ以外の16カ所)をラッペルステーションへ変更。残置ビナ撤去、結び替え要となっております。リングへロープ直掛けでのトップロープはリング摩耗防止の為おやめください。
・カットアンカー・オールアンカーはケミカルアンカーへ
・鉄ハンガー+ステングージョンボルトの組み合わせはステンハンガーへ入れ替え(ハンガーは日向神クライマーズクラブより提供していただきました)
(※14番目の月のボルト追加、ヨン様のボルト撤去の変更もあります。報告書をご覧ください。現地トポにも掲出されておりますので登攀前にご確認お願い致します。)
文章で書くとあっさりとした変更ですが、とても大変な現場作業を実際に拝見していると、職人さんたちへのありがたい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。遠くからわざわざお越しいただき、日向神で登る人たちの安全のためだけに、重労働かつ特殊な作業に当たってくださいました。
高価な資材費の捻出もそうですが、熟練が必要なリボルト(さらに言うとケミカルアンカーの施工技術)自体なかなかできる方はいません。ましてや皆さま、クライマーの安全のためにと、ほぼボランティアの精神で作業に当たってくださっています。
JFAでは今後もリボルトを積極的に行っていくと伺っております。九州の各地でも今後JFAによるリボルトの予定があるようです。そこで心苦しいお願いではありますが、ボルトルートを登っているクライマーには是非、JFAに加入していただければと思います。全国的に見て九州は会員数がとても少ないようです。(追記:全体の5%とのことです)
日向神では過去に奥壁エリア等も対応していただいております。また、JFAでは岩場整備基金も受け付けておりますので、今後の活動の為にも入会や寄付にてご協力いただければ幸いです。(JFAリンクを後述しております。)
また、日向神でクライミングをされる方はクライマーズクラブへの入会も併せてお願い致します。会費は整備や駐車場利用のために使用されていると聞いております。今回のリボルトでも前述通りクラブより資材を提供いただきました。
最後になりましたが、今回クライマーの為に動いてくださったJFAの皆様と、リボルト事前調査からリボルト作業日までずっと付き添って作業に当たって下さった日向神クライマーズクラブ事務局の山﨑様(ゆきえ様にもフィックスロープ設置作業時にご活躍いただきお世話になりました)にバルコニーエリアで登るいちクライマーを代表して、改めましてこころより御礼申し上げます。また、全国のJFA会員の皆様、日向神クライマーズクラブの皆様の会費から、今回のリボルト・整備の費用を捻出していただき、各会員の皆様にも厚く御礼申し上げます。
秀逸な課題がそろう日向神バルコニーエリアで、引き続き事故なく、長くクライマーが楽しめる岩場として存続できますよう、皆さまで協力して大切に登っていきましょう。
JFA会員加入 例:個人会員3,300円/年間
(※福岡ですと博多区のボルダリングジムHOAHOAさんが団体会員を募集しております)
日向神クライマーズクラブ 1,000円/年
(※後日事務局より次年度分徴収についてアナウンスがあるとのことです。よろしくお願いいたします。)
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