■アイスにはグレードがないのがアイスの良さ
アイスにはデシマルのグレードがないです。ので、基本的に登る最初から、グレードは分からない状態で、
自分が登れそうか登れなさそうか?の判断
になります。それがアイスの良さ。 基本的に難易度は傾斜で決まっていますが、傾斜がきつくなると当然ですが難しくなり、桁違いの難しさが始まるのが90度。60度なんて初日で誰でも登れます。(登れてもノーザイルでは下れないです、アイスは明白にそのことが分かるのが良さです)
90度以上のアイスが6級ですが、6級になるとムーブの習得が必要で、具体的には、フリ、とかツイスト、とか側体、と言われるムーブで、後はフラッギングです。国際大会ではヒールフック禁止。理由は簡単になりすぎるから。
6級を登ろう、というのの中身が、到達目標として
1)垂壁を登れる
2)側体を覚える
3)フラッギングを覚える
4)振られ止めを覚える
5)登るラインを見極められる(シャンデリアを避けることを覚える)
6)適切にプロテクションを打て、レスト出来る
ということになっており、ここにはどこにも、数値目標、は入っていません。
それが大事なことかも?
習得した技術が、身に付いたかどうか?は、自動化、で計っていました。
自動化には、反復練習が必要です。自動化が起きる反復練習の量、というのは、個人によって違うと思います。
そこを待てないというせっかちが最も指導者が陥りがちな、悪習慣、だと思います。
■ まとめ
グレードを見ずに自分が登れるか登れないかの判断で登る
数値目標は入れない
習得したかどうか?は自動化で計る
自動化が起こる速さは個人で異なる