2024/11/12

【追加】終了してから人気が急上昇している記事

総括すると、

 日本クライミング界のレベル低下の実態を語る

記事が人気なようです。

オリンピックで選手が勝っても、一般クライマーのレベルは、40代スタートのおばちゃんクライマーが単独初見でフリーソロで登れるルート(例:阿弥陀北稜)で、大学山岳部が遭難で死んでいるいたり、ベテランと称した人が仲間を凍傷に陥れているような現状ですからね…

体力ではなく、知性の問題。

先生の言う通りではなく、自分の判断で登りましょう。

セーフクライミングに必要なのは、赤信号みんなで渡れば怖くない、ではなく、

  自分の頭できちんと考えること

です。そうしないと、25+35すら分からずに、60mロープでピッチをつないでしまいます。こうした行動の元凶は、そもそも

自分で考えていないこと、

です。この事例だけでなく、

・オリンピックのビレイを学んだから、外のビレイもできる

とか

・動くものに道標つけて、これで良し、

とか、

すべて自分の頭で考えていないから起きる。

他者評価と自己評価

 オールドクライマーvsニュークライマー

デイドリーム VS コブラクラック

だれも、落ちたら死ぬかもイチかバチかをやりたいとは思っていない

立木の強度

ビレイを教える

たぐり落ちのキャッチ

ニュースにしていいレベル感とは?

現代クライマー=お粗末系です

大衆化

明日なき暴走

九州クライミング4年の総括

後日談

クライマーの身長別プロテクションの考察

ベストセレクション集


【リスク管理】プロのリスク管理から学ぶ 

ロープアクセスの会社に非常に良いチェックリストがありました。

以下、

https://www.ropeaccess.co.jp/%e6%8a%80%e8%a1%93%e6%83%85%e5%a0%b1/

より引用です。 太字当方。

■廃棄・保管ルールの順守 チェック

  • 繊維製装備は製造から5年が経過していないか。経過したものは廃棄しているか。
  • 高所(2m以上)から落とした金属製品は存在していないか。発生した場合破棄しているか。
  • 湿った場所で保管されていないか(内部が湿ったバッグ、雨天後の車内平置き等)。
  • ヘルメット・繊維製装備を極端な高温/低温下で保管していないか(直射日光が当たる窓際やトランク等)。
  • 化学物質、刺激物、腐食性物質(酸等)と金属・繊維製装備の、社内および車内の保管場所は分別されているか。
  • 装備に付着した泥などの汚れは適切に取り除かれているか。
  • 線維性装備の洗浄・洗濯には中性洗剤を使用しているか。
  • 摩耗、破損したメインロープ等やハーネス、ヘルメットは廃棄しているか
  • ATC・グリグリ等(ビレイデバイス)は深さ1mm以上摩耗していないか。
  • ロープガードの生地に破れはないか。クランプ・固定用のコードは機能しているか。
  • プルージックコードに摩耗や損傷はないか。
  • ナイフに錆びや欠けは無いか。
  • ファーストエイドキットは各現場に応じた内容を網羅できているか。
  • ヘッドライトの光量が暗くなっていないか。電池は満タンであるか。
  • 無線機の通信に異常はないか。
  • フットテープ、アブミ等に破れやほつれはないか。
  • ハンガーやアンカー類に腐食、破損はないか。
  • その他現場にて使用する機材(ポール、ハンマードリル等)に故障はないか。

■作業計画 チェック
  • 作業の方法及び順序を明確に述べた手順書が示されているか。それが適当であるかどうかを確認するための作業前分析を行ったか。
  • 作業従事者の人数は示されているか。作業従事者は救助・避難を含め、必要な訓練を受け、実行できるか。
  • 使用するメインロープ及びライフラインの⾧さの種類及び強度は示されているか。
  • メインロープ及びライフラインを緊結するためのそれぞれの支持物の位置、切断のおそれのある箇所及び切断防止措置は示されているか。
  • 支持物に緊結する作業従事者の墜落による危険を防止するための措置は示されているか。
  • 物体の落下による作業従事者の危険を防止するための措置は示されているか。
  • 労働災害が発生した場合の応急の措置は示されているか。
  • 上記ロープ切断以外に、危険を引き起こす原因の特定、事故が起きる可能性の判断、危険を最小限にするためのコントロール手段は明確にされているか。
  • 作業に用いる用具の選定は、要求される技術や仕様の知識を持つ者が承認したか。

■フルハーネスは墜落制止用器具の規格に適合しているか。
  • メインロープ及びライフラインの強度は19kN以上か。
  • スリングの強度は15kN以上か。
  • カラビナの強度は11.5kN以上か。
  • 作業従事者は、ヘルメットを着用しているか。
  • メインロープ、ライフライン、ハーネス、ヘルメット、カラビナ等は著しい損傷等異常がないか。
  • 保護帽の規格 (飛来・落下物用、墜落時保護用)に適合している保護帽を着用しているか。
  • 健康状態は良好か。
  • 現場への入場方法および退場方法は安全なものであるか。
  • 作業に危険を伴わない気象状況であるか。強風・大雨・大雪などではないか。
  • 極度の暑さ、寒さに晒される危険のある現場での作業の場合、作業時間は適切に設定しているか。
  • メインロープ及びライフラインは安全に昇降するため十分な⾧さか。
  • メインロープ及びライフラインの末端にストッパーノットをつくっているか。
  • メインロープ及びライフラインを支持物に緊結する作業に従事する労働者の墜落による危険を防止するための措置がとられているか。
  • 作業計画が関係労働者に周知されているか。
  • 作業指揮者は選任されているか。
  • 作業従事者は、フルハーネス型墜落制止用器具取扱特別教育を修了しているか。
  • 作業従事者は、ロープ高所作業に関する特別教育を修了しているか。
  • ハーネス、カラビナ、スリング等使用機材は、使用するメインロープ、ライフラインに適合したものか。
  • メインロープ及びライフラインの緊結場所は作業箇所の上方にある堅固な支持物を選定できているか。
  • メインロープとライフラインはそれぞれ異なる支持物に外れないように確実に結束される計画であるか。
  • 切断のおそれのある箇所の把握がなされ、回避できない場合は切断防止措置がなされる計画であるか。
  • 作業道具は落下防止措置が取られているか。
  • 作業従事者は、どんな体制にあっても迅速に救助されうる状態にあるか。

■エリア

  • 作業エリア及びその上下部など、落石、落下物などの危険が予測されるエリアへの立ち入り禁止措置は行われているか。
  • ハチの巣などの有害生物の有無は確認したか。
  • 作業エリアの整理整頓はできているか。

■リスクアセスメント チェック

リスクアセスメント表を用いて、リスクアセスメントによって危険が特定され、危険のレベルに応じた処置がなされているか

■安全確保 チェック
  • メインロープ及びライフラインは作業箇所の上方にある堅固な支持物に緊結しているか。
  • メインロープ及びライフラインはそれぞれ異なる支持物に外れないように確実に緊結しているか。
  • メインロープ及びライフラインはロープ高所作業に従事する労働者が安全に昇降するため十分な⾧さか。
  • メインロープ又はライフラインが切断のおそれのある箇所に覆いを設ける等、切断を防止するための措置を講じているか。
  • フルハーネスはメインロープにディッセンダーやアッセンダーを用いて確実に取り付けているか。
  • 作業開始直前に上記5つの措置が取られているかを当該労働者と作業指揮者等による複数人で確認したか。
  • 規格に適合したフルハーネスおよびヘルメットを使用しているか。
  • フルハーネスはモバイルフォールアレスターを介してライフラインに取り付けているか(経過措置の場合を除く)。
  • ライフラインを設置しているか(経過措置の場合を除く)。
  • 作業計画通りに作業が行われているか。
  • ハンドアッセンダーにカウズテイルが接続されているか。
  • 二点確保のルールは守られているか。
  • ピッチヘッドは腰より高い位置にあるか。
  • ハンガーを使用する際は荷重許容方向に適合した種類のものを使用しているか。
  • バックアップアンカーおよびライフラインに荷重がかかっていないか。
  • シェアードアンカーは、2点のアンカー両方に荷重がかかっているか。
  • 作業従事者の位置が上下関係になっていないか。
  • 最初の支点に戻るまで自己確保をとった状態を保っているか。
  • ディッセンダーはメインロープに取り付け後、運用開始前に動作確認を行っているか。
  • ハチなどの有害生物はいないか。
■経過措置の適用に関して 
  • メインロープを作業個所の情報の異なる2つ以上の堅固な支持物に緊結しているか
  • メインロープが切断の恐れがある個所とメインロープとの接触を避ける措置が講じられているか。(リビレイ、ディビエーション)
  • リビレイに使用する支持物は堅固か。仮荷重テストを行って合格したか。
  • 中間セットの構築方法は適切か。

■ロープの使用状況に関して
  • 擦過箇所はないか。ロープに損傷はないか。
  • ロープが絡んでいないか。
  • ロープガードがズレてきていないか。
  • ロープに必要以上の弛みがないか。
  • ジョイントの二点ルールは守られているか。
  • ノットは正しく結束されているか。
■下降 
  • 下降時は、制動側のロープを握っているか。
  • 制動側のロープを離す場合は、ハードロックされているか。
  • 下降スピードは1m/2秒以下であるか。

■スリング チェック
  • スリングのノット、ヒッチの荷重方向は適切か。
  • スリングを結束する際にノットは正しいか。
  • スリングを結束する際に材質が違うもので結束していないか。
  • カラビナ チェック
  • カラビナ同士で接続していないか。
  • 安全環は閉まっているか。
  • カラビナにを入れていないか
■作業者 
  • 負傷者、体調不良者はいないか。
■現場 
  • 残置物はないか。
  • 作業前の状態に復帰できているか。
  • アンカー打設時は、埋戻しをしているか。
■ ヒヤリハット チェック

いつ  
どこで 
だれが                                   
何を                             
どうした
原因は 
次はどうする

【分子栄養学】マイキンソーより、マイクロバイオミー

■ 新しい腸内細菌検査キットが出ました

これは、私が受けたマイキンソーよりも良いと思われます。

【お腹のプロ絶賛!!】最も詳細に腸内細菌を解析する『マイクロバイオミー』とは? 腸バリア・消化力・免疫スコアまで!新しい腸内細菌検査のすべて N..

■ マイクロバイオミーにヒントを得て、必要な腸内細菌を特定してみた

マイキンソーより、細かく腸内細菌叢を調べることができる。この検査にヒントを得て、

 あなたは、アレルギーを抑制する菌がゼロですよ

というマイキンソーの結果から、一体どんな菌が少ないのか、できる限り調べてみました。

ヒントは、アレルギー抑制物質を生産する菌が不足しているらしい、ということだけ。

乳酸菌とか、大きな属ではなく、具体的にどれ?みたいなことだ。

具体的には、どうも

 ラクトバチルスのパラカゼイ菌がアレルギー抑制に関係する腸内細菌

らしかったが、今実験されているのは犬。

https://health.kirin.co.jp/kw/index.html

そこで、パラカゼイ菌が入った食品はないかなと調べた。

パラカゼイ菌、KW3110を配合したサプリを見つけた。

https://www.imuse-p.jp/product/imuse-eye/

ついでにカゼイ菌が入ったBL整腸剤もゲット。これは近所のドラッグストアで見つけた。

余分だが、シールド乳酸菌も念のため、購入した。乳酸菌入りタブレットとして昔は売られていたらしい。現在は生産中止。

腸内細菌のエサとなるオリゴ糖のうち、さらに善玉菌だけを育てるケストースと言うオリゴ糖が見つかったので、これをプロバイオティクスの代用品とすることにした。

結果、

 カゼイ菌+パラカゼイ菌+ケストース = 腸内細菌+プロバイオティクス

ということになり、細菌と細菌のエサになるもの、の組み合わせ。

まだ、3日目だが、お腹がぺったんこ化しました。もしかして、お腹が出ている人は、お腹で何かが発酵しているのかもしれませんね。引っ込めても出るんです…という場合。

食品では、発酵食品が該当します。味噌、醤油、麹などです。私は一応、毎日、納豆やキムチなどの発酵食品は食べているのですが…。

■ 消化力の問題

栄養療法では、たんぱく質の摂取を勧めます。

しかし、そのたんぱく質を消化することが私はベジタリアン歴30年だったので、できませんでした。消化されずに下痢をしてしまうし、下痢をしていないときは便秘になるし、でした。

玄米が良いよ、というアドバイスを聞いても、玄米が消化できなかったのです。消化力が落ちていたからです。これは甘味の無いタブレット状のアミノ酸で克服しました。

ここ最近は、オーバーナイトオーツと玄米のご飯をセットで食べることで、浮くお通じが実現、ほんとに浮くんだなぁと思って、毎日浮かせることを目標にしています(笑)。

動物性脂質に偏ると、日本人にとっては腸内細菌叢が悪化する要因となるかもしれません。

■ 機能を謳う商品は買わないほうが良い

近所のドラッグストアに行って思ったのだが、詐欺的広告文句だらけというか…

菌の種類を具体的に書いてあるのではなく、〇〇に効く…という効能中心で、効くか効かないかは、確約できない物なので、結局、あいまいで分かりにくい説明書きということになっている。

このような状況では、賢い選択ができず、消費者は、延々と自分の体質に合ったものを探してジプシーをする羽目になるではないか?と思った。

そういうジプシーを辞めるには、マイクロバイオミーの検査を受けるのが一番早いんだが…
5万円ちかくの出費になる。だが、最短距離であることには間違いがない。マイキンソーなら、比較的低価格で受けることができる。

■ 腸内細菌では作れない栄養素をサプリで取る

分子栄養学を勉強した結果、かなり大きくザクッというと

副腎疲労 = ビタミンC
慢性疲労 = ビタミンB群欠乏 
鬱 = たんぱく質
多品目の食品アレルギー = ビタミンD

という結果で、大体、摂取するサプリが固定化してきました。日本人は消化力がそもそも強くないのです。便の量は欧米人の3倍だそうですから、栄養の面で、腸内細菌に助けてもらう率が高いのではないかと思います。

1)ビタミンC 1000㎎×3 

を死守中。ストレスを感じたらすぐさまc。なぜなら、哺乳類=人体は、ビタミンCの合成能力を失いつつあるため。万人に必要なビタミン。

2)ビタミンD 一日4000IU 

太陽光を充分浴びることができる人は少ないため。リーキーガットにはビタミンDです。多品目の食物アレルギーは、リーキーガットの症状です。SIBOも同じ。ビタミンDで良くなります。Dにはタイトジャンクションをタイトにする役目があるため。

しばらくグルテンフリーも必要です。グルテンに含まれているグリアジンがタイトジャンクションを突破してしまい、体内でアレルギー発症になると言われています。

3)ビタミンB群 

腸内細菌が、体内に必要なビタミンBを作れない場合に著効する。

以上が、特に疲労などを感じていなくても、万人におすすめのビタミンサプリです。

国産サプリは、高額なので、特にDとBは、アイハーブをお勧めします。

海外サプリは危険だ、というのは、自分の体質や血液検査の結果に基づかず、製品を選ぶ場合に、憶測で、良く内容が分からないが、テレビで言っていたから、〇〇ハーブ系がいいらしいと、飛びつく場合です。日本では上記のようにドラッグストアでの曖昧模糊とした広告で、消費者はバカにされています。

海外サプリで避けなくてならないのは、鉄サプリです。特に海外の鉄のサプリは、たんぱく質と抱き合わせてあり、容易に鉄過剰症になってしまいます。サプリも、内容を良く調べないと、落とし穴、があります。

■ すでに問題を感じていたら、体質改善

以上は補う系で、体質改善には、補う以前に、悪いものを入れないでおく必要があります。

・糖質過剰を辞める 
・たんぱく質不足を辞める
・グルテンフリーの実践 小麦を断つ

の3点が必要です。

糖質過剰は、白いご飯と甘いものの過剰です。白いご飯は運動前などに最適ですが、味の濃いもので、白いご飯をたくさん食べるという日本式食事法では、栄養が偏ります。

せめて玄米にすると、腸内細菌の助けを得ることができますが、玄米を食べるには消化力が必要です。消化力を作るには、胃液はたんぱく質から作られるので、卵と鶏の関係にあります。私はこの時期はアミノ酸を摂取していました。

日本人が小さいのは、たんぱく質不足です。たんぱく質は、毎食20g程度必要です。

後は、運動不足ですね。運動しないと食べたものがちゃんと消化されないのです。したがって運動量が多いアスリートの人が、就職などで運動量を減らしたときは、要注意です。

まずは、最低限の食生活を死守するのが先決。

それには、コンビニ菓子パンは含まれません。岩場では、今、エネルギー使っているところだからOKですが、家では、もうめんどくさかったら、納豆ご飯と卵掛けご飯でいいですから、玄米でやってください。

https://bifidus-fund.jp/keyword/kw073.shtml#:~:text=%E5%A4%A7%E8%85%B8%E3%81%AB%E5%B8%B8%E5%9C%A8%E3%81%99%E3%82%8B,%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8A%E7%94%A3%E7%94%9F%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82
より引用

■その他
K2 というパラカゼイ菌
https://www.kamedaseika.co.jp/admin/images/news/upload/444.pdf

山口×シールド乳酸菌
https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/uploaded/attachment/157878.pdf


【世界情勢】日本とアメリカ、韓国…ローカルジムとトップクライマーコラボによる開拓

■ インスボンに行って分かったこと

それは、

・韓国では米国文化の浸透度が日本より高く

・韓国では、アメリカ社会に日本より近く、貧富の格差がより大きく

・韓国の政治は、完全トップダウンで、民主主義的ではないため、白雲山荘は一方的に閉鎖

で、韓国のほうが、権威主義社会&アメリカナイズされている、ことでした。

■ 比叡の方へ、インスボンのボルト配置は良いです。

https://iwatosawa.com/insubon/

海外のクライマーも多く訪れるインスボン。一方で国内クライマーの事故すら絶えない比叡。

どうしたもんだかね…。国内クライマーも韓国のほうが登りやすいのではないかな。経済的にも岩場的にも。

岩場は国策でボルト整備されていました。それでも、ヘリ飛んでいましたけど。

宮崎県は、アウトドアアドベンチャーツーリズムで動き出していないがお隣大分はすでに動いている。

個人的には、海外のお客の流入を狙うより、日本の地元の人々が楽しむための岩場が良いと思うんだが。

比叡は、というより、九州は全体的に権威主義的でした。

女性はそれをうまく回避するために、男性を立てる、というだけみたい。

日本の権威主義は、アメリカナイズではなく、封建主義。いまだ江戸時代。

■西先生の防衛費比較

ーーーーーー

米国防省の資料によれば、2000年度に日本が差し出した、駐日米軍負担金額は、群を抜いて世界一で、

50億ドル(当時の約5,000億強)。

一方、北朝鮮と戦争状態にある韓国は、駐韓米軍に国防の重要責任を背負ってもらっているにも関わらず、

日本の六分の一

なのにです。

日本に駐留している米兵の総数は

4万人。

つまり、単純計算で私たちは、国民の税金で、日本に駐留している米兵1人につき、

年間1,000万円以上

支給していることになります。

この状態を

「国辱」

と呼ばないのは、日本だけ…。日本の若者は、このような日本を誇りに思うのでしょうか。

私たちは、このまま

米国の犬

に成り下がったままでいいのでしょうか?

それに、これ以上に大きな問題があります。

それは、実際これだけの費用を払っても

アメリカが日本を守ってくれるのか?

守れるだけの力が残っているのか?

ということです。

ーーーーーーー

■ トランプは守ってくれない

アメリカファーストなんだから、守ってくれない。というか、アメリカこそ借金大国で、人ん家を守るなんて、そんな体力ありません状態だと思われ、

どうしたら、日本は自国を守ることができるか?を考えないといけない。

→ ローカル岩場は、どうしたら自分たちの岩場を守れるか?考えないといけない。

似ていますね。

グローカルという言葉がありますが、グローバルな視点を持って、未来を予想し、ローカルに活動しようという意味です。

日本の未来は欧州にあり、欧州で最も先を行っているのは、イギリス?スイス?おフランス?欧州はどこも景気が非常に悪いです。日本の地方と同じです。

日本の未来は欧州にある。としたら?

グローバルをローカルに持ってくる…ってことです。

つまり、スイスの在り方を日本に持ってくる。日本の岩場がある田舎では、ほとんど無料で楽しく岩に登れ、コストもほとんどかからないという生活が作れたら、日本人は、たとえ経済的には貧しくても、それなりに幸せに生きていけるのではないでしょうか?

ほとんどタダみたいなチョークにお金をかけさせようというのが

エスキモーに氷を売る商人アメリカ

のやり方なので、要するに水や空気にまで課金しかねない、アメリカの強欲魂。

クライマーにコンペクライミングを押し付けようというのは、ちょっと

アメリカ的発想

だったんでしょうねぇ… と、コンペクライミングを見て思うのでした。

戦わせて勝ったら、お金をあげようというのでは、闘牛の牛と同じ立場では?

■ ローカルクライマーの開拓

小山田さんのローカルクライマーを巻き込んだ、開拓の報告が上がっていたが…

そういう風に

地元の人がクライミングとともに生きれる社会づくり・地域づくり

が楽しくていいのではないかと思います。

グレードは上げるのではなく、下げる。下げないと誰でもは登れないです。まぁアメリカの前例を見ると、下げても5.2程度だと思いますが…。5Aと5Cでは大違いです。

日本は、グレードを上げることしか考えていなかった=競争しか考えてこなかった=登る喜びを多くの人と分かち合うことには無関心だった。

というわけでした…

今までの日本のクライミング界では、

 開拓 = レジェンドクライマーの特権

みたいになっている。

特に、昔のアルパインの伝統ではそうなっていますね…。

古い皆さんは、開拓手法を若い人に伝えることを頑張ったらどうでしょうか?

https://www.fortunetakakura.com/

【世界情勢】中国へはクライミングに行っても大丈夫なのか?

■ 政治に無関心なオールドクライマーvs政治に関心がある現代クライマー

政治に無関心=平和時。政治に関心=有事。

昔のアルパインクライマーは、平和の時代に生まれ、そのために、刺激不足であったために、刺激のあるアルパインクライミングをしていたのではないだろうか?

師匠が、小池さんが都知事選に出たときに、TVを見ながら、「いいかい、〇〇ちゃん、こういう人たちは賢いから、任せておけばええんやで」と言ったのがびっくり仰天だった。小池さんって、できる人というより、黒い人と認知されている人ですよね??

ここに若い世代との世界認識の差があると思った…。最近、団塊世代の女性にパソコンを教えたんだが、教員上がりの彼女も同じで、私は政治は分からないから、もっと賢い人に任せるという…

こういう政治への態度が結局、今の日本のザイム真理教をのさばらせる結果になったんだろうなぁ…

そして、それは海外クライマーも同じだったようだ。

海外のクライミング…パキスタン…に行って、人質に取られ、そこから逃げるために、殺人まで犯さなければならなかったのが、トミー・コードウェルの『DwanWall』に語られている。

そこまで、世界情勢に無知なまま、登りに行ったアメリカ人の頭がお花畑…(汗)。

■ 海外の出張経験

海外へ出張でもいいから、出かければ、自分の頭のお花畑具合が、日本人も分かると思うが…最近の若い人は、全然、海外に行かない。私は一か月ベースでの海外出張があったが、そういう生活をすると、世界の各地で格差が開いていたことが分かる。

日本の岩場は、

 40年間死んだまま

で、

 ”日本の常識=世界の非常識”状態

になっているのが、日本の岩場。

海外トポを見れば分かる。

■ レジャーではなく、生活の一部に

海外に行った人たちは、私を含め、クライミングが市民生活の一部になっていることに喜びを見出すみたいなんだが…

それは、

格安で楽しめる、自然破壊も少ない、自然愛好活動だから

■ テーマ性のある世界旅行

さて…日本の常識&世界の非常識を克服しよう!

世界情勢キャッチアップ。日本人は、黎明の岩場に行くにも、欧米人と違い、中国人と用紙が似ているわけなので、中国情勢が安定してくれないと登りにすらいけない。

楽しい海外クライミングは平和の上に築かれるのである。 

■ 中国メディアが分析したトランプ

1)世界関税戦争 → 日本の製造業への影響

2)地球温暖化、パリ協定離脱 → すでに離脱表明済み

3)中東戦争激化 → 日本のエネルギー資源は、ロシア寄りにならざるを得ない

4)ウクライナ戦争 終戦 → 日本が復興支援させられる

5)朝鮮半島の解決 → 韓国・北朝鮮が仲良しに戻ってほしいがそうなるかは謎

6)アメリカの内部分裂 → アメリカは昔から分裂している

7)中南米との対立激化 → 麻薬の入り口を封鎖 中南米は何を産業に?

8)欧州の米国離れ → 欧州は何で生きていくのか?

9)米ロ関係改善 → 2極支配でいいんじゃないの?資源あるんだし

10)中国孤立 → 孤立と言うか、中国人は世界中に拡散している。アイデンティティ喪失中?

中国の情報源を探していましたが、

 興梠一郎

さんの動画が一番良いように感じています。

https://youtu.be/-HfqqsOrNbo?si=c1_m57vG4sJF1a6v

動画なので、文字で読むより調査に時間がかかるのが、最近のネック。

作業をしながら聞けるというのが強みなのかもしれませんが…。

中国は、今、本当に経済崩壊して、多くの中国人の生活が成り立たず、祖国を捨ててアメリカに逃れる人が多いのではないかと思います。

不動産セクターの破産が大々的に報じられていましたが、結局、政策の失敗が引き起こしたことのようです。

世界的に不動産は不況です。アメリカではオフィス賃貸が戻らない。世界中でリモートワークが展開中です。

【世界情勢】トランプ後の情勢 クライミングを現実逃避の手段にしない

■ トランプ勝利後

今日は、なんと朝5時に目が覚め…、トランプ政権後に、世界情勢がどう変わっていくのか?ということを縫物しながら、調べていたんだが…、なんか、とっても期待した割には、

トランプは、イランが嫌い

ということで、中東情勢はあまり変わらないかもしれないと思ってガッカリとしている。イスラエルへの支援が終わるといいなぁと思っていたんだが…。

DSといえば、ユダヤ資本、ユダヤ資本と言えば?イスラエル。

… しかし、ウクライナ情勢は少しは変わりそうである。

非武装地帯を提案しているそう…。

そもそも、米国の旧政権内の人が多数、ウクライナの穀物地帯の土地を購入したそうだ。ウクライナは、ロシアの胃袋。ウクライナを取られたら、ロシア人は食べていけない。だから、アメリカ側の領地侵害が先にあって、それがウクライナ戦争の火だね。

このように、どこまでもお金に飢えたアメリカビジネスの発想というのは、伊藤貫先生が説明しており、ビジネスのためなら何をしても良い、非人道的なことをしても良いという風になったのは、アメリカ建国の基礎…ピューリタンの伝統やWASP(ホワイトアングロサクソンプロテスタント)の支配にはなく、近年…冷戦後の米国が、見境の無い利己主義に陥ったためのようだ。これは、巨大ヘッジファンドなどに端的に見ることができる。

民主党はこれを後押しする政党だ。しかし、共和党も、古き良きアメリカの価値観を持っているかどうか?は、トランプビジネスが金ぴかのホテルメインなので、疑問だ…。トランプの政治は、アメリカ株式会社を再建させることだ。ゴーンさんみたいなのがトランプ。

トランプより歴史に残る政治家として、名政治家として残りそうなのは、プーチンの方みたいだ。

ただ、そうこう言っても、不要の戦争をしなくなるだけでも、現バイデン政権よりましである。

■ 日本はどうなるか?

日本は、アメリカからは独立を突きつけられるだろう…という政治予測が伊藤貫先生からも、西鋭男先生からも、出ているが、これは良いことだと思う。

日本がアメリカの属国どころか、捨て駒扱いされていることに、ほとんどの日本の人が気が付いていないので、そこは残念なのだが…、働いても働いても、なぜか海外に日本はお金をばらまくばかりで、国内の勤労者は吸い取られるばかり…の30年間というのは、どうも

エマニュエル大使

の仕業だったらしい…。(https://youtu.be/x4RbsTv0Vxo?si=Di17OBJl49rCJGpC

彼一人ではなく、歴代大使だと思うが…。こうした駐日大使が日本の財務省に働きかけて、いろいろな政策が動いていたようだ。

■ ザイム真理教

財務省は、森永親子によって財務真理教と揶揄されている。

実際、日本国が借金漬けであるかのように言って国民から絞り上げる政策は間違っていることは、多数の有識者によって指摘されている。

日本国内では、長い間お金余りで、お金を借りてくれる人を探していることを私は働いている中でも、見聞きした。信用創造によってお金を作るからだ。貯蓄されたお金が利率で増えるのは、信用創造のおかげだ。

ザイム真理教については、高橋さんも指摘している。ザイム官僚上がりの人が、財務省岩理論というのを提唱していたが、内容は、政治家がダメになると、財務省の存在が際立つということだった。基本、現状維持の力学が働いているだけであり、国民目線の仕事ではないことは言えると思う。

東大上がりの財務官僚たちは、仕事をしていないのではなく、仕事の中身に国民に奉仕する姿勢が欠如しており、先生に言われた通りにやる、という学生時代のやり方をアメリカに言われた通りにやる、という構造に適用してしまったんだろう…

と高校時代の同級生らの顔を想像している…

■ LGBT法案

30年前のリベラル最先端のアメリカサンフランシスコでも、LGBTに関する問題は、喧々諤々しているところだったのに、全くそうした議論がない後進国日本で、いきなり法案が通るとか、なんか裏で取引がない限り、普通ではない感じだった。

…というわけで、このコロナ期間で、特殊な補助金で潤う人がたくさんいたのだろうと思われる。

■ 行き過ぎた人権保護で、子供の人権侵害

米国では、LGBT関連のことは、さらに弱者の搾取の手段になっている。例えば、思春期の子供が性に違和感を感じると、親に秘密裡に性転換手術が税金で行われている。物事がトントン拍子で進むとき要注意だ。

(https://youtu.be/KZjiLMpzCuE?si=SLWykFsH5U8vOCs6)

■ 米国の債務超過

しかし、この4年間、補助金ばらまきで、世の中を動かす手法を取ったのは民主党で、結果は、巨額の債務超過35兆円。利息を払うのがやっとで、今や米国が破産しかけだ。

ドル覇権が終わるのではないかとすら言われており、米国民ですら、米国債券を長期債で買わず、みな短期債で買っている始末。バフェットなど、現金で持っている。(MMTにいれれば5%で利息が付く)

そして、世界中が戦争だらけ…。米国は、産業の空洞化が進み、基幹産業として、武器製造産業程度しか、外貨獲得の産業がないらしいのだ。(この産業についての議論には、私は反論があるが)

民主党政権では、この4年、理想の未来を創るのはいいけど、急速に変化させようとしすぎだった。

■ ヨイ子病の人は騙されやすい

環境問題は、善意の人をだませる、ボトルネックになっている。日本ではヨイ子病が根強いので、良いと思ってやったことが良くないというのはよくあることだ。

環境に良いことと思ってやっていても、実際は良くない、という例=太陽光発電。これも中国利権の自民党政権が推進して、業者と利権が儲かった以外は、日本国の自然が破壊されただけに終わった。

EV自動車転換政策は、結局、欧州勢のトヨタイジメだった。

環境問題は、あるのかないのか、議論がややこしい。

一方、しかし、確実に言えることは、ディープステートはある、ということだ。すでにトランプ大統領の就任演説でその言葉は陰謀論と関係なく、語られている。


ペンタゴンもFBIも、マスメディアもウォール街もグルである。それどころか、ワクチン政策を推し進めたファウチが多数の死者を出したことも知られており、9.11は自作自演だったというのはアメリカ人なら誰でも知っている。

アメリカは、日本を挑発して、わざと参戦させ、原爆の人体実験に日本人を使っただけだったということは、戦後70年たって公開資料によって歴史が暴かれつつある。

■ 羊の群れ化

日本国民は、忙しさに思考停止させられている…のが、日本の庶民の現状だ。

3S政策と言って、スポーツ、スクリーン、セックスの3つで、現実逃避させるように、庶民をコントロールする政策がGHQによって敷かれて久しい。

娯楽の地位に勤労がある、という人が年配者の中にはいまだに多い。

■ 参考動画

モーガン教授  大変聞く価値がある動画だった

伊藤貫先生 の対談

中南米のドラッグカルテル(麻薬ギャング)との闘いを宣言しているトランプ

ウクライナ情勢におすすめのサイト

中国情勢におすすめのサイト

日本人のニュース解説

エプスタインの文書については保留しているが… 証言も出そろってきている。
https://youtu.be/_OsEN2FXf28?si=1d0sSYYqHiLS1uqW



2024/11/11

【クライミング心理学】頑張り教では、アウトドアクライミングのリスクは排除できない

■ 定期Youtubeライブ(9)被害者思考からの抜け出し方

■ クライミング界=スポ根=頑張る教

南ゆうたさんの今回のライブが秀逸だったのですが、この動画は、クライマーみんなに役立つような気がしたので紹介します。

スポ根で彩られている日本クライミング界… なんかオリンピックも同じですが、すごい歪んだ精神世界が垣間見えて、私としては、そんなところに首ツッコみたくない…という気持ちがありました。

スポーツって、競技、競い合う、っていうのがありますが、競っても、基本、遊びとして、ですからね… 

日本では、遊びになっていない。

頑張らない奴はダメな奴だという恐怖で彩られている。

アスリートレベルになると、これが、遊びでなくなる…っても、ある意味仕方ないですが、そうでない、普通のアウトドアクライミングでも、この価値観が根強いです。

アウトドアクライミングでは、アスリートレベルにならなくても、ごく普通の一般人が、アスリートと同じくらいの真剣度で取り組まないと、自他を危険に陥れます。

気軽なスポーツ、誰でもできるスポーツと言われるのは、一般的に言えば、アルパインクライミング上がりの人から見た、外岩です。

アルパインや登山を経由していない、外的リスクのないインドアクライミングの人が外岩に来たら、リスク管理の穴だらけです。全く安全ではないし、気楽に取り組める活動でもありません。

昨今ではアルパイン経由の人もきちんとリスクを理解してアルパインクライミングをしていたわけではなく、単に形骸化した山岳会に所属して、そのために誰にもミスを指摘してもらえないまま登り、その上、大きな事故を経験せずに済んだだけ、という、ラッキーだっただけの場合もあるので、さらに要注意です。

さて、南さんのライブを聞いてほしい人のリスト。

・「いつまでもダメな私」という感情に半ば飲まれ、半ば自分から浸る感覚がある方
・「こんなに頑張っているのに」と不満を感じやすい方
・身の回りに「あなたはまだまだ頑張りが足りない」と言ってくる人を引き寄せがちな方
・見捨てられ不安が強く、「もっと頑張らなければ見捨てられる」と考えがちな方
・「がんばらないと愛されない・うまくいかない」という悪夢(見捨てられビリーフ)から醒めたい方
・「がんばることが正しいこと(善)」という想いが強く苦しい方
・子どもの頃からガマンばかりで、親に本音を言えなかった方

スポ根の人は、「がんばることが正しいこと(善)」という想いが強い方、に該当。

私が出会ったことがあるクライマーの中には、

・見捨てられ不安が強く、「もっと頑張らなければ見捨てられる」と考えがちな方


・「がんばらないと愛されない・うまくいかない」という悪夢(見捨てられビリーフ)

がある人もいました。

しかし、アウトドアのリスクって、

 頑張り

で、回避できます?

いや、できないのです。必要なのは、”頑張り”ではなく、

 冷静なシミュレーション

のほうです。

例えば…?

岩場で、落石があるところにピクニックシートを広げる…という行為。

岩場では、運よく、「〇〇さん、そこは落石があるよ~」と誰かがいつも教えてくれるわけではありません。

ところが、落石って、そう頻繁に起きることではありませんから、1回や2回の外岩クライミングで、そこにピクニックシートを広げたことで、ひどい目に遭うことは少ないです。

しかし、一回でも、人の頭大の石が落ちてきて、それが当たったとしたら?

大けがであり、大事故であり、そして、死亡事故も起こりえます。

そして、それって、”運が悪かった”と言えますか? 

正直、言えません。

落石が予想できるところにピクニックシートを広げるべきではないからです。

昔から、山の人の間では、

 落石が起こるような岩の通り道にはピクニックシートを広げない、と

いうことが伝承され続けているのです。

しかし、そうした伝承が途絶えて、それを守っていなかった。

だから、いつか落石に当たることは時間の問題、だったのです。

これは、客観的に見てギャンブルで、続ければ続けるほど、ギャンブルで当たる確率が上がっていくので、ロシアンルーレットと言う意味です。

これは、一般の社会でも、同様の現象が起きています。

例えば、低い土地に、多くの人が集合する設備などを作らない、という知恵などが無視され、田んぼとして利用されていた場所に、駅ができたり、学校ができたり、家を建てたりした結果、何年間かに一度の津波で流される、などです。

■ アウトドアクライミングのリスクは、危険予知力。

でしかありません。危険予知の分野では、日本は全体に後進国です。

林業でもそうですし、建設現場などの危険予知でも、後進的です。

その原因を考えて行きたいと思いますが、その一つには、

 行き過ぎた勇気主義=ヒロイズム

があると思います。

つまり、お前、男だろ、これくらいで怖いとは何だ!という奴です。

しかし、怖いのは、リスクを感知した、という動物の本能、お知らせ機能ですので、危険を察知したら、危険でなくなるように行動しなくては意味がありません。

そこでグッと我慢するのが良くないのです。

そこで我慢するようになっているのは、自動反応です。男が廃る!みたいなやつです。

だからと言って、ヘタレを正当化しないようにしてくださいね。人工壁で誰でも登れるように設定されている5.9でトップロープ掛けてください、みたいなのは、本当に男が廃っている事例ですよ、誤解しないようにしてくださいね。いますから、そういう人。

我慢する、というのは、自動反応(無意識)なので、本人は気が付くことができません。

それを利用して、奮発させよう、という競争による行動喚起が、男性社会には良く見られるようです。

漫画とかでもよく出てきますよね。そして、バカにした、バカにされた、という関係で、どっちが上か、みたいなのです。それで、いつか見返してやるぅ、というパワーにするのです。

友人のK君は、屋久島で、腐ったボルト1本にぶら下がるのが怖かったのに、なんだお前はそれでも男か、とバカにされたのだそうです。それで屋久島フリーウェイに対してリベンジクライミングを考えていたみたいです。

こういう関係性って男性社会独得で、女性の社会で、こんな働きかけ、虚勢を張らせるような声掛けはめったにありません。

これは、なんだ、お前それでも男か、とか言われなくても、「ふーん、怖いんだ」とかでも同じです。

私はメールで、「安全マージンが厚すぎる」と言われたのですが… これは遠回しにビビり過ぎだと言われたのと同じですが…。

(この時は、カムで登る岩場に行きたい私が、そのクライミングを断られ、山口県のエイドクライミングをお断りしたときに言われたので、は?ってなったんですが…。だって、エイドって…。流石に指摘が的を得ていないことは、明らかすぎますよね)

このことがあったので、長年かけて、安全マージンについて考察することになりましたが、ある時、大阪のクライマーと登り、私の安全マージンは厚すぎるどころか、薄すぎるということが分かりました。

安全マージンについて言えば、インドアの5.12が登れる実力になってから、5.9をリードするように教育されるのが、大阪のクライマーのようでした。(余談ですが、関東では、これは、インドア5.11だという合意がそこはかとなくあると思います)

こうしたグレードに転換する話は、グレードさえ上げておけば、アウトドアも安全に登れるという錯覚を起こしやすいので要注意です。

いくら高いグレードが登れても、落石があるようなところにピクニックシートを広げてしまうのが昨今のクライマーです。

それは、逆説的ですが、私のようにあまり登れない時期から、アウトドアクライミングそのものに触れて成長してくるほうが、反省をする力がある人にとっては、危険予知には長けることができるのです。

その際、必要なのは、きちんと危険予知ができる人と一緒に行き、その人から危険予知をきちんと言語化して教わる、という行動です。

昨今、同行だけでは、見て盗めない人がほとんどなので、言語化が重要です。

これができるクライミング指導者がいないのが、ボトルネックになっている。

昔は、みな、自分たちの行動記録を書くことで、自覚ができたのでした・・・。

■ 今のクライマー界のほとんどの人はスポコン礼賛

日本の登山文化を作為的に作っている?のかどうか分かりませんが、既存の山岳組織のトップの人たちが押しなべて、みな、高難度フリーの記録だけを価値評価してきたので、当然の結末として、日本はスポーツクライミングは強いのに、遭難者数や事故者数は毎年うなぎ上りという結果になっています。

なぜなら、高難度フリーの記録を登っている人の中には、ビレイができず、登るだけの人もいますし、自分で登る課題を選んで登ってきたのではなく、コーチに言われるがままに、これを登りなさい、あれをのぼりなさい、と指示されて、記録を作ってきて、結局、アウトドアでも、おぜん立てされた中で登ってきただけの人もいるからです。

特にジュニアはそうです。自らの力で、登ってきたアウトドアクライマーが少ないです。

高難度になればなるほど、落ちる確率が高いわけですから、ボルトも整備され、登るだけしか必要ない、ということに結果としてなっていくのです。ですので、原理的に高難度を登っている人ほど、危険予知に疎くなる可能性が強くなります。

すると、支点が整備されていない場所やもろい場所などのような、いわゆる”アルパインっぽい”場所については、無知、ということになります。

コンペクライマーで沢をやります、雪をやります、という人は非常に少ないです。

逆に沢や雪をやっていても、その人が危険予知に長けているか?というのは別の話になり、沢や雪をしていたことがあるから大丈夫とも言えません。

なんせ、ロシアンルーレットで逃れてきただけでも、沢や雪はできるからです。

記録を見るなり、その人の言葉を知るなり、発想を聞くなどして、その人が危険をどう捉えているか、どれくらいの感度があるか、個別に見ていくしかないのが現実です。

■ これまで見てきたおや?と思うべきポイント

1)事故時の緊急連絡先の交換がない
2)計画の相談がずさん 特にロープの相談と下山路、敗退の基準
3)心配で相談してくる人=可能性が良い人
4)不必要に高額で高機能なシュラフを持っている人=危険予知お留守の可能性あり
5)宿泊先など、クライマーならどうとでも対応できるような、些細な未知が許容できない
6)ビレイなどの講習を受ける気がない 
7)周りの人を見て自分の行動を決める
8)運転が荒い 林道でスピードを出し勝ち
9)ロープへのリスペクトが低い 人のロープで自分の本気ルートを登る
10)ボルトへの関心が低い 沢にあるボルト=終始水がかかっているのでは?など発想できない

2024/11/08

【クライミング心理学】Unprocessed Shame (未処理の恥)とジャンボさんの注文…の記事

■ ナルシスト研究

Fear is the LOVE LANGUAGE of the narcissistic relationship

■ 横山ジャンボさんの記事 

ルートは誰のものか - ルート開拓・整備の課題と展望 と題する記事がある。

https://www.alpine-climb.jp/post/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AF%E8%AA%B0%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E9%96%8B%E6%8B%93%E3%83%BB%E6%95%B4%E5%82%99%E3%81%AE%E8%AA%B2%E9%A1%8C%E3%81%A8%E5%B1%95%E6%9C%9B

この中に引っ掛かる一文があった。注文…のクリーニングの件で
ーーーーーーーー
仲間や岩場で会ったクライマーは、おおむねポジティブな反応だったものの、もちろんネガティブな意見も存在した。曰く、「登れる者のエゴ」と。
ーーーーーーーー

え?「登れる者のエゴ」??

注文の多い料理店ってそんなにすごいグレードだったっけ?と思って見直してしまった。手元にトポがないため確認できないが…そんなにすごいグレードだったはずがない…というのは、私が大学生の後輩を連れて登っていたころに、師匠が「じゃ、3人で」と提案したルートがここだったからだ。

当時、大学生のO君は、一年間の超親切な英才教育の結果も出ず、ビレイもままならず、ムーブも今からで、いくらエイハブ船長1級が登れても、私がリードできる5.9は、取りつくのも怖いということだったので、錫杖では、どう考えてもお荷物なんだが、そこは、歩荷力と相殺、という組み合わせで、師匠がリードし、私がO君を監視し、O君の歩荷力のおかげで私は荷を担ぐ労力から解放されて、足を引っ張らずに済む、というのが算段だった…

…ということから、逆算すると、今日登られているマルチピッチのような、高難度フリーではないようだったので、私も、いつか行きたいルートの射程範囲に入れたままだ。

そんなルートの錫杖、注文…で、「登れる者のエゴ」???

■ ”登れる?”ってどの程度のことを言うのか?

今の基準では、5.10代を登るテンプラクライマーは、登れる人、には入らないんだが…
登れる人って、5.13を登る人のことで、5.13ですら、もはや登れる人口が増えて、珍しくもなくなってきているような具合だ。

従って、5.12は男性なら、まぁいつも登れるわけではなくても、何か1本くらいは登れるルートがあるだろう。女性ならこれは、5.11となるだけで、グレードはスライド。

なので、特に努力を要するのは、男性なら、5.12以上から上、女性なら、5.11から上で、それ以下は、登れるって言わないんじゃないのだろうか…。

一応、アルパインのクライミングでは、2グレード下げて登れと言われている。墜落が、フリークライミングと違って致命的だから、だ。なので、5.9のルートなら、5.11がいる。それもRPではなく、11ノーマルは要るだろう。

でも、11ノーマルってそんなにすごいグレードか?というと男性の場合はそうでもないと思う。

もちろん、クライミングの種類にもよるが。フィンガーの11で指が入らない人など、どうすればいいのだってなるよなぁ…でも、注文がそのような凝ったルートとは聞いたことがないんだがなぁ。

…以上のような理由で、不思議に思い、引っ掛かっていた。

ジャンボさんほどの人ですら、クライミング界のルサンチマン…男性の嫉妬による足の引っ張り合い…には苦労するんだなぁと思っていた。お気の毒だなぁ。

そういう思いを持ちつつ、今朝出会ったのがこの動画だ。

そうか、登れる者のエゴという非難は、Unprocessed Shame(未処理の恥の感覚)だったのか。

おそらく、登れる者のエゴだ!と言って、クリーニングを責めて来る人は、登れない自分に対して、未処理の恥の感覚がある人だろう…

■ ジムの恩恵がない

昔のクライマーは、誰しもがクライミングジムの恩恵にあずかれたわけではない。

だから、ジム育ちクライマーと比べると、ムーブは稚拙だ。あれやこれやと華麗なムーブが出せるかというと、出せない。

かといって、ゲレンデでは俺が一番登れるし、いまさらお金を出してジムに行く気にはなれない。

いや、行っては見たが、逆に、体を壊す羽目になり、むしろ登れなくなってしまった…ということも多い。

というので、結局ジム通いは老体に鞭打つだけのこととなり、結局、普段通りのクライミングを続けることになったんだよなぁ…

ということが、正直な感想なんだろう… 

■ 昔の人の登り方

昔の人の登り方は、誰でも使える、でっかいガバをつなぐことができる長身の人がリードして、あとの”そのガバに手が届かないみんな”は、フォローで登ってきたのだ…。

このことは、Tさんというヒマラヤ系の人とフリーに出かけて分かった。Tさんは年齢にしてはえらく長身(180cm)であり、私とパートナーが登れない課題を登ってくれたが、Tさんにとってはそのルートは十八番の楽勝で、いつもみんなに登ってあげて、ロープをかけてあげるルートらしかったからだ。

というわけで、昔の人は、リードを取ってきた山岳会のトップクライマーでも、そこまでフリークライミングのムーブの力は強くない。まして指力となると全然、だ。

それで、すでにフリークライミングでの成長が取れる年齢を過ぎてしまっているので、「いいなぁ、若い奴らは」という思いがあると思う。

■ 残念もあるが、なんで俺?いまだに俺?感もある

それが、残置がないルートでは、未処理の恥、という感覚につながるのだ。

俺なんてそんなに登れない、というセリフは、青ちゃんからもよく聞かされた。男性社会は、いつまでたっても誰が誰より登れたか?で競争しているものなんだなぁと思ったが… 

競争をむしろ推進し、クライミングの多様な価値を無視してきたのが、これまでのJMSCAのスポーツクライミングへの傾倒だった。

みな、山岳会が廃れた、アルパインクライミングが廃れた、と言って残念がるが、上位組織の人たちが、最も推進しているのが、リスクゼロ、冒険ゼロのスポーツクライミングなのだから、因果関係はあっているし、若者たちは頑張っているのである。大人の言うとおりに。

さて、こうした未処理の恥の感覚の特徴は、ナルシストにとって(そして当然だが登山界にはナルシストが多いのは見て取れるだろう、みんなが山をやる理由は”山がかっこいいから”ではなく、”俺がカッコよく見えるから”、である。ヤマレコの記録を見れば明らかだ)、

 いきなり怒る

という行動に出ること。周囲の人はなぜ、そんなに怒っているのか、分からない。

よく分からないが地雷を踏んだらしい…という風に周囲の人からは知覚される。

つまり、これを現実に翻訳すると、注文…に残置がないからって、なんでそんなに怒るのか、周囲の人は分からない、面食らう、ということになる。

つまり、ジャンボさん的に言い換えれば、「登れる者のエゴ」という非難を受けた、と実際に言われなくても、”感じられる”のである。

なぜなら、いつ爆発するとも知れない、怒りに対して、周囲のモノは、常にびくびくと怯えて行動をとらされるからである。

そうなると、周囲の側は、その地雷を踏むのが怖いので、相手に合わせた行動をとるようになる。

それはだんだんエスカレートし、しまいには、100%相手に合わせて行動しないといけない羽目に陥る。

これは、受動的だが、ナルシスト側のコントロール、操作なのである。

このナルシストが束になって、アルパイン界では大量発生している…のがアルパイン業界であり、古いクライマーにとっては、やっぱり、今の時代の人がうらやましく、そして、俺だって機会が与えられれば、登れるようになったのに…とも、思うし、でも、今教えている、若い奴ら、ロープワーク出来ねえじゃないか~という現実が、実際にもあるからである。

私の経験では山岳総合センターで会った講習生の男性たちですら、私に懸垂下降のセットの仕方を教わらなければならない人もいた。まだこっちだって、習って3日目みたいな状態なのに、だ。

結局のところ、ムーブはできても、リードを任せられる奴いねーじゃん、みたいな…ことになる。

結果、いまだに俺がリードかよ…とルートファインディングや、リスク管理、ロープワークの経験値上、ならざるを得ない。

師匠のようにそれが楽しい人はいいんだが、そうではなく、もう引退したいよ、という人もいるのであるから…。 俺がリスクを取ってリードを取るのに、なぜかセカンドのやつは、スイスイ登ってきやがるんだ?…というのが、面白くないのである。

俺だってリスクフリーでスイスイ登りたい=残置利用、ってことになる。

これは、往年の登山ガイドが、聞いてよ~と、セカンドでスイスイ登ってきた女性の愚痴を言ってきたことから分かったんだが。

■ 問題解決

個人に対する問題解決としては、未処理の恥の感覚が、登れるか登れないかに起因している以上、クライミングジムで、易しく登れる課題から、グレードを上げて自分自身が十分満足する難度まで登るしかないだろう…

現代の若者が、すっかり肉体労働がなくなったオフィスワークで余っている体力を消費することが目的で設定されているような、どっかぶり課題は、往年のクライマーたちには向かない。

かといって女・子供が登る垂壁に一緒に取り付く気にはなれない。

ので、おじいちゃん向けの壁を作ってあげるのはどうだろう。その際は、当然おじいちゃん向けと書かず、マスターズ、と書いておかなくてはならない。

それにこうした人たちに指への負担が重い課題を与えても、先に指が壊れて登れなくなるだけなのだから、私はアックスで登るドラツーは、ある意味、マスターズにおすすめなのではないかと思う。もちろん、上手に使わないとアックスが凶器になるのだが。

ちゃんと登れるように訓練できる場があってこそのレベル維持。

注文くらいは、たぶん、アルパインクライミングを志す人のみんなが登れてしかるべき、登竜門、みたいなことなんではないのだろうか…。

■ 登れないのではなく登らない

そうしたルートは、年を取って登れなくなっても、登れないのではなく、登らないのである。

2人の同年齢の老クライマーでも、十分登り切った人と登り切れなかった人では、取れる態度が違う。

例えば、往年のクライマーで栄誉ある米澤先生は、もう俺はリード欲はないよ、と言っていた。それで私のリードのセカンドも快く勤めてくれたわけである。親と同じ感覚だ。

一方、松〇さんは、こんな簡単なところのセカンドは楽しくない、と感じていたようで、私が楽しくリードしたルートだったので、松〇さんと組むのは、難しいと感じた。

私がセカンドをするしかないか、私が登れたとしてもトップを取るには不安を感じるルートを不安なまま、取りつかされる羽目になるだろう、と思われた…。

私はインスボンに3度も行っているが、師匠によると、ああした古典的ルートでいくらセカンドでスイスイと登れても、リードが取れるには5年はかかるという話だった。

私は、インスリッジでいいからリードを取るのが大事という鈴木さんの教えを守っている。

だから順番飛ばしをやらず、順繰りにあげて行きたいのだが、それが可能になることが少ないのが現実だ。

だから、九州で登り損ねたルートは黒髪山のアルパインルートで、これも先輩にセカンドを依頼したがダメだった。そうした自分の山で協力してくれる人が真のパートナーであり、あとは相手を利用したいだけの人だ。

結局、男性は自分が登りたいところのセカンドを無理を強いやすい対象の女性には求めるばかりで、相手がクライマーとして成長するのをサポートするようになるのは、すっかり自分の山が終わって、もうおじいちゃんになってから、なのではないだろうか?

おあいこ、かわりばんこ、ということにならないんだが…。まぁ、これは師匠の青ちゃんとの関係でも同じだった…かれが私をセカンドにしたかったのは、リードの取り合いにならないから(笑)である。

私は当時、5年はセカンドでついて回るべしという、その5年の時期にいたので、そう問題にならなかっただけである。

インスボンでリードの取り合いになるのがクライマーにおいては普通だ。

ところが、九州では比叡でリードで、リードの押し付け合いになっており、なぜか女性で一番弱い、私がリードを取ることになって、びっくり仰天したんだが…。

まぁ、これはインスボンの経験があったので、切り抜けた。

 旗立岩 3ピッチのアルパイン入門ルート 入門の入門 しかし、三つ峠ようなⅢ級やⅣ級ではない感じの入門ルート 九州ではこれに当たるルートがないように思う

このルートは、後輩のセカンドを務めてくれる稀有な先輩のおかげで登れた。

■ 登竜門は登竜門として最善のスタイルを貫くべきでは?

私個人の考えでは、注文…くらいは、残置なしで登れるような実力というかレベルが、一応日本のアルパインクライミングの最低限のプライドとして、ふさわしいのではないだろうか…。

ボルトだらけになったことをなぜ日本のアルパインクライマーは恥じないのか?エイド時代を知らない私のようなクライマーには疑問だが…。

アルパインの基礎を教える山岳総合センターでは、残置は信用してはいけない、というのが、ほとんど初日に生徒全員に伝えられる話だったが…。

日本のアルパインクライミングがどのレベルを最低到達点とするのか?については、長く業界に携わる人たちが喧々諤々の議論をして、話をまとめるべきだろうと思う。

菊地さんみたいなクライマーに書記をさせず、誰か別に書記をさせたらどうですかね?

考えるのと記録を取るのでは、話が違う技能のような気がするが。

参考:錫杖の良い記事
https://www.ropeaccess.co.jp/%e9%8c%ab%e6%9d%96%e5%b2%b3-%e5%86%ac%e5%ad%a3-%e5%b1%b1%e5%b2%b3%e9%83%a8%e6%b4%bb%e5%8b%95%e5%a0%b1%e5%91%8a/

2024/11/07

【NVC】ノンバイオレンスコミュニケーションこそクライマーに必要な能力だ

■ 中尾佳貴さんのセルフコンパッションワークショップ


■ 危険予知=感じること

クライミングは、危険な行為です。

登山も当然ですが危険な行為です。

というか、冒険っていうのは、全部、危険。

だから、一番大事にしないといけないのは、危険の予知です。

危険予知ををおろそかにした冒険の結果は、遭難事故多発。

日本では毎年過去最高を更新している遭難の記録…

感じること、をおろそかにし、感じないでただ山頂を目指すとか、感じないでただ終了点を目指した結果、そういうことが起る。

■ 危険を感じよう=怖さを感じよう

山の中や畑にいると、

Doing よりBeingが大事… 何をやっているか?より、どうあるか?が大事、と言われているそうです。

クライミングも同じだなと。

Doing=やること、Being=あり方。

クライミングから、Beingを抜き取って、つまり、感じることを抜き取って、Doingだけ、やることだけ、達成だけにしてしまったものが、スポーツクライミング。

なので、そこには、

 スポコン

はあるが

 恐怖を感じる、ということがない

そのため、

 リスクをコントロールする発想

がない…

それをBeingのほうがDoingより重要である、自然界に持ち込むこと

=アウトドアで、インドアクライミングと同じことをしようとすること、

なのですから、事故が増えるのは当然の帰結ですね。

■ 事例

それが

 死の危険

になるのは、そりゃ当然だよな~と思った。

私が、死の恐怖におびえ、父に殺されかけた2歳児のトラウマを思い出さなくてはならなくなったのは、(リスクに敏感であること)を大事な価値観として登っているクライマーだから、だったんですねぇ…。

リスクに敏感であるクライマーは、命を大事にするクライマーであり、リスクに無頓着なクライマーは、命を粗末にするクライマーってことになる。

リスクに敏感であるということは、自分の怖いという感情、第六感的な怖さ、を大事にすることです。具体的な理由は、その時は分からなくても、その感じがしたら、避けるのが、

 山で命を守る

この行動の対極は、雨合羽を持っていたのに、寒さを我慢するだけで、着なかったために、低体温症で死んでしまったトムラウシみたいな事故です。

体はちゃんとあなたに危険だよ、服を着て!と言っている。なのに、その身体感覚、体からのメッセージを無視した結果、起こったのが、低体温症による行動不能。

山でリスクを感じたら、それは、体からの何かしろ!ってメッセージです。体が行動を促してくる。

クライミングなら、リスクを感じたら、セルフをもう一本余分に取りましょう。

クライミングパートナーにリスクを感じたら、その人とはリスクのない活動だけを一緒にしたり、そもそも登らないなど、何らかの手を打った方がいいですね。

いやはや、ほんと、クライミングで命まで持っていかれても、相手は

 クライミングは自己責任

とか言って、自分の責任を転嫁して、責任を取らず、本来は刑務所に入らないといけないような他殺まで、仕方ないね、って言われておしまいなのが、クライミングをすることの今の時点での、現実です。

クライミングの初期に、こういうことを理解して、気を付けないといけませんね。

山のリスクは、自己コントロールできるけれど、人のリスクは自己コントロールできません。

まず、相手がクライミングにおけるリスクや救急救命法、ロープワーク、登山計画を立てること、などを軽視していたり、他人のふんどしで相撲を取るような行動をする人だったら、用心するというよりは、回避したほうがよいかもしれません。

■ 二ーバーの祈り

私たちに変えられないものを受け入れる心の平穏を与えて下さい。

変えることのできるものを変える勇気を与えて下さい。

そして、変えることのできるものとできないものを見分ける賢さを与えて下さい。

リスクを無視し、怖くてもツッコむのがクライミングだ、というクライミング文化は、変えられないもの、ではありません。

リスクを直視し、そのリスクを技術で上回るように登る、というクライミング文化を作ることも可能です。

怖いときは、危険を知らせているのだ、この課題が怖くなくなるよう、技術を磨き頑張る、というクライミング文化を作ることも可能です。

怖かったらエイドすればいい、というエイド文化を変える勇気を持つのも大事です。

でも、エイドがなくては登れない、女性や、子供、老人には易しく。そういう人を追い立てて、お前は安全マージンが厚すぎるなどと、非難していても、あなたは手が届くから、リスクゼロで、リスクゼロの人から言われるような筋合いではないよなぁ…

変えることができるもの = あなたの心の在り方

変えることができないもの = ほかの人の心の在り方

山梨でも、ニシキタでも、女性に自分より強いことを期待する人いなかったけど、九州では私にリードしてもらって、自分はリスクゼロで、登りたい人ばっかりでびっくりしたよ?

しかも、その登攀がフリークライミングではなく日本式のエイドクライミングだったりして驚いた。

2024/11/06

【祝・トランプ圧勝】トランプ勝利で、日本の奴隷制度の終わりの始まり

■ 祝・トランプ圧勝

いや~真っ赤かのアメリカでしたね。




トランプが47期の大統領に就任確定。

日本の選挙でもないのに、明るい一日の終わり、トランプ勝利。

これで日本の属国制度も終わりだー!というわけですが、まぁそんなに簡単に問屋は下ろすまいが、それでも今夜は良い眠りにつきましょう☆

ディープステートの支配が終わりを告げるかのような、そんな期待一杯の日本…

でも、DSとの闘いはこれから…

黙って、グーグルとか、マイクロソフトがトランプになされるままにされるとは思えないので、何かしら、大どんでん返しがあるのでしょう。

日本は、ロシアとの国交正常化はホントに望まれます。なんせ、日本に来る石油の97%が中東からで、お隣のロシアからもらえば、そんなはるばる運んでこなくてよいわけなのです。

そして、ウクライナ戦争の真実が日本の人にも知られるようになってほしい。みんなは映画の『ドンバス』を見ましょう。いかにフェイクニュースが作られ、その俳優たちすらニュースの材料に始末されて終わるか?が分かる。

日本のテレビ局でお勤めだった友人もいますが、嘘ばっかりだったと言っていました。

クライマーにとっては、愚民化政策の一部にスポーツが使われる、そういうからくりを見抜いてほしいですね。オリンピックだって、その一部。

3Sで現実逃避させる、愚民化政策も終わりになってほしい。

https://www.youtube.com/live/UHufQaP7bL0?si=Y15l9IJC-3FRUZ2p

色々あったけど、クライミングで、フレッドベッキー化を目指したことで、投資を勉強し始め、結果として伊藤貫先生や、大井幸子さん、西鋭男先生などの知性に触れることができ、私のモノの考え方にも、政治についての関心も、歴史認識も、いろいろ変わりました。

うつみんとよしりんでは、ちょっと変えられなかった、モノの見方が変わりました。

早く西先生や、伊藤さん、大井さんのトランプ勝利についての見解出てこないかなぁ。

日本の市民は、まだまだ無知ですが、これで大手を振って安心して再教育できるので、GHQに支配された属国としての憲法を辞めて、新しい日本国憲法が作られると良いな~と思っています。

まぁその前に日本の政治家を総入れ替えしないとだめですね~

すっかり二世議員で世間知らずの、おぼっちゃまだらけ、だからなぁ。

官僚エリートにも、気の利いた人は残らず、日本の頭脳は、どこにいるか?

私の経験に寄れば、商社とかに残っていましたけどね…

まぁ、クライミング界にはあんまりいないと思ったな。ごめんね、クライマー。

でもさ、正直に言って、危険予知どころか、単純な算数もできないようだったから…。

日本の未来は、今夜は明るい!とりあえず、今夜は乾杯☆

■ 鶴橋のジム

ニシキタウォールを復習していたら、偶然、Googleに表示されたので、今日、食後の散歩がてら、偵察で行ってみました。

垂壁が多くて練習になりそうなジムでした。クライミングジムって、強傾斜が男子には人気なんだけど、私の場合は、強傾斜は、ちょっとでいい…。腕が上がってしまうのが早いので、垂壁で難しくならないとムーブが上達する前に腕が疲れて登れなくなるんですよねぇ…

…という問題で、垂壁だけで、グレードを上げていこう作戦なので、垂壁が豊富なジムを探していました。

なんか見つかってよかった☆

子ども課題が多いジムがいいってことなのかもしれません。まぁ小学生サイズだからなぁ。

受付の人も、Googleの口コミよりは、親切そうでしたし、かなり古い”岩と雪”が、置いてありました。トポも黒潮ボルダーとか黒本とかおいてあり、とりあえず、クライマーがやっているジムっぽかった。

ジムの名前、いろいろみんな工夫してつけているけど…。

発音しやすいのが一番いいと思ったりしました…。

すっごいタワマンの隣のジムでした☆


【人生の法則】潜在意識を活用して、自分らしい生き方を作る

■ やりたかったことをする

子供時代に親の親をしていた。そんな子供時代は、エライ疲れたので、晴れて18歳、大人になった時は、もうこれからは、好きにやるぞー!と思っていました。(逆に言えば、ぜんぜん子供時代に好きにやれなかったって意味です)

それでまず手始め?にバレエを習い始めました。駅前の小さなお教室なので、子供と一緒に習っていたけど、まぁ19歳なので、まだ子供みたいなものだしなぁ…なじんでいました。

そんな風にやりたかったことをして、気が付いたら、確かに他の人が来れないような到達点に来てしまった。

バレエは、その後、アメリカやオーストラリアを含め、レッスンを取り続け、20年続け、大阪でも福岡でも、習ったので、世界的コリオグラファーのジョン・ノイマイヤー氏が『人魚姫』という作品を日本で来日公演したときに、通訳をしたことがあります。

山梨移住で良いレッスン教室が見つけられなくなり、辞めました。なので、山は、バレエの後継機種、というかバレエレッスン代わりの運動なんですね。

同様にバレエのためにスタートしていたヨガのほうでは、教えはじめるのは、バレエの基礎があったので、スムーズでした。クライミングを教える(命がけ)のとはわけが違います。

山梨時代に、声の出演でYBS山梨のラジオに一年出演していました…。この時は、私のクラスの生徒さんがYBSの方でした。出演料など何も、もらっていないですが。でも公共放送ですからね。身内のロクスノに載るのとは意味が違う。

同じようなことで、クライミングでは、韓国に行ったとき、アルパインサマーと言う登山の教科書を見たので、日本語版を出してくれとUIAAにメールを書いたら、事務局長さんが返事をくれました…。

これらはすべて、

 チャレンジすることを恐れない心

が基本にあります。

すべて、なんで私?と思って、面食らっていますが…。

特に日本の登山界で誰か有力者を知らないか?とUIAAには聞かれており、それでだいぶ色々な超有名人を紹介しましたが、どの人も違ったみたいなので…まだ約束を果たしていない感、あります。

これらの”プチ成功”というのは、私個人の意識の中では、子供の意識で

 ただ遊んでいるだけ

だからです。 やっていることは、すべて、”ついで”。

その成功や地位を得るために何らかの努力をしたということではないです。

■ ”心の検索エンジン”の持ち方が違う

でも、みんなは、たぶん、アルパインサマーを見ても、日本語版が欲しいよなぁ~と思わなかったから、今まで翻訳されていなかったんですよね?長らくスルーされてきた…
だって、韓国語版はあったわけですから。

そこにサボタージュがあったわけです。

私は皆さんのサボタージュを何も暴こうと思っていたわけではなくて、単純に、なんで韓国版はあるのに、日本語版はないの?と思っただけです。

初心者のみんなに役立つ登山やクライミングの教科書はないかなぁ… そういうサーチエンジンが、ずっとバックグランドで起動中です。

(これを意識が違う、という言葉で表現していましたが、”意識高い系”と非難を受けるので、言葉を変えました)

一般に、才能の発露というのは、本人にとっては、普通のことで易しいこと、のことが多いと言われるものですが、このようなことなのではないでしょうか?

しかし、クライミングでは、九州に来て、いろいろな人から嫉妬を受ける経験をし、そんな遠慮…なぜ私?の必要は、なかったのだ、と、最近になって、梯谷玲奈先生の、カウンセリングを受けて、反省しています。

■ 過剰な期待がブレーキ

なぜ?自分の夢や希望が、実現しそうになると、足を止めてしまうのか?

小さいながらも、”成功”を積み上げてきた…。掴んできた…。

(便宜的に成功と名前を付けますね、これらは潜在意識活用による成功)

なぜ、UIAAに誘ってもらったトラッドフェスに行けなかったのか?

なぜなら、それが怖くなっちゃったんです… 成功に伴う責任、が、です。

なんせ、過剰な期待というのが私は怖いのです。

そもそも、期待が過剰なんですから、失望は必然。

私にUIAAの接待を期待されたり、”登れるクライマー”を期待されてもなぁ… 

そんなの、無理でしょう。43歳スタートなんですよ? 19歳スタートのバレエでも、私に舞台での活躍を期待する先生なんていませんよ。

しかも、頑張ったらスポ根では、楽しくないですよねぇ?趣味なのに?

当時、私は、自分より年下の登れる男子を探していました。今から海外で登り始めの子。その子を連れて行ければ、広く浅くクライミング界への貢献となるからです。次世代育成、で。

自分のご褒美クライミングなのにねぇ。

まぁ、見つからなかったから、行きませんでした。イギリスなんて、トラッドご褒美になります?ならんよなぁ。なんせ、怖いのがイギリスのトラッドの伝統なんで。

■ トラウマの存在

この恐怖には、子供時代のトラウマ体験があります。

孤独の傷というか、羨望の傷というか…。

私には弟も妹もいます。そして、日本社会は、ジェラシーには甘い社会なのです。

やきもちを焼かれる側とやきもちを焼く側。大体は、やきもちを焼く側の味方です。出る杭は打たれるという言葉があるくらいですから。

努力した人の足を引っ張ることに、社会的にも罪悪感はないのです。

小さなところでは、弟や妹は、お姉ちゃんだけずるいというし、
小学校の頃の同級生は、”〇〇ちゃんがどんどん遠くに行く”、と言ってきました…。

弟や妹という立場の人にとって、特に私個人の弟や妹でなくても、”お姉ちゃんだけずるい”という非難文句は、お姉ちゃんがやった努力をしないで、お姉ちゃんと同じだけの成果をもらう、常套手段なのです。

当然ですが、おねえちゃんではなくても、お兄ちゃんでも同じですよ。

例えば、お姉ちゃんが掃除をして、親が飴ちゃんをくれたとしましょう。お姉ちゃんは掃除をしたのに、そこで、何もしていない弟や妹は、「お姉ちゃんだけずるい」と言います。すると、親は、「お姉ちゃんは掃除したでしょう、あなたはしていないから、飴はあげない」というのは、説明がめんどくさいので、弟や妹に、飴をあげます。もしくは、姉に向かって「お姉ちゃんでしょう、分けてあげなさい」と言います。

もうこれは、10人親がいたら、どんなに良い親でも、9人はこんな行動です。ぱっと見の平等、結果の平等を選ぶのが日本人。普通の親ですよね。これは子育て動画を丹念に観察して気が付きました。

そう、年が上の方に我慢をさせ、下の方にわがままをさせるのです。これで年下のほうは、延々と学習することになります。

何を?

〇〇ちゃんだけずるい!と言えば、それが嘘でも本当ではなくても、同じ結果を得るのに必要な努力をしなくても、同じ結果が得られるということに、です。

お姉ちゃんは?内心、何も努力をしないで飴を得た弟や妹を「ずるいなぁ」と思っています。でも、それを主張したって親は無視するだけですので。親を世間と読みかえてもいいですよ。

それに、結局、弟や妹に 本当の力 は、ついていないのを知っているのです。

だって、どう見ても、掃除しているのは、自分なので。

損か、得か で考えると? お姉ちゃんは、損、です。

でも、

どちらが、自分で自分の力を認められる、でしょう?

どちらが、自分の実力を知っている、でしょう?

このケースでは飴をもらったかどうか?に関係なく、

お天道様

自分が何を行ったか?

そこを分かっている。それが本当の自信です。やったことが他者に評価された、ということで、自分がしてきたことの価値に気が付く。飴は、ついで、です。

ついでの飴だけに翻弄されても仕方がない。

バレエが分かって英語が話せる人は少ない。→ 通訳
ヨガが教えられて、声がいい人は少ない → 声の出演
クライミングで日本の人に教科書が必要だと思っている人は少ない → アルパインサマー

ということだっただけ。まるで何も努力をせずに、

 ただのラッキーガール

ということに勝手に勘違いした人たちが、嫉妬の雨を降らせるのです。

大体そういう人たちの主張を聞いていると、全然努力していないことのほうが多い。

だから気にしないことですね。クライミング界の男性のルサンチマンって、ほとんど、これではないでしょうかね?

だって、努力(ロープワークを学習って努力に入らない、普通のことですが)したら、私が登れる程度には、どんなどんくさい人だって登れるはずですよね??

なんせ43歳スタートの人の、しかも女性の話なんですから…若い男性だったら、できて当然でしょう。

それができていない、というのは、なんらかのおかしなことが起こっている証左です。

私が変なのではなく、阿弥陀北稜くらいで遭難とか、白亜スラブとか、起っていることのほうがおかしい、のです。

■ 他者の努力にただ乗りすることを覚えた人勝ち?

”今だけ、金だけ、自分だけ”のクライマーバージョンが横行しているのが、問題の根源なのではないかと思うのですが…

”今だけクライミング出来たらいい”
”グレードだけ稼げたらいい”
”自分らだけ、クライミングできたらいい”
”自分だけが、安全ならいい”

という価値観に陥っていませんか?

今だけクライミング出来たらいい人は、アクセス問題を作りそうです。
グレードだけ稼げたらいい、と思っている人は、安全を軽視しそうです。
自分らだけクライミング出来たらいいと思っている人は、岩場が閉鎖になっても登っていそうです。
自分だけが安全ならいい、と思っている人は、仲間が怪我をしても、ああそう、と終わってしまいそうです。

…。

弟と妹の立場の人が覚えたのは、上手に、他者の努力に、ただ乗りする方法です。

これと同じ感じがしたのが、最後のクライミングパートナー(アラーキーのケース)でした。彼、うまいことやったよなぁ。

でも、自分の努力でない成果で、山で成果をあげようとしても、

 ”山の名前” で判断するのではなく、
 ”山の内容” で判断する人には、バレてしまう…。

そんな山が白亜スラブでした。

私がこれに行ってしまったのは、「お姉ちゃんでしょう、分けてあげなさい」の弊害って感じです。

当時、私は台湾のクラックに海外の友人と行く直前でした。(これは飴です)

私は、私の努力の成果であるクライミングと語学力で、自分が海外で楽しむのに、なぜ、仲間に悪いな、と感じなくてはならなかったのでしょうか?

それは、お姉ちゃんだけずるい、という声が脳内にあったからでしょう…

■ 生徒会 〇〇ちゃんが遠くに行く…

子どものころ、仲良しだった、かなちゃんに

「〇〇ちゃん(私のこと)が遠くに行く」

と言われました。お友達が出世?すると寂しいですよね。

私は、親の親を家ではやらなくてはならず、大変つらく、子供の心に負担であり、学校ではリーダー役をやらないといけないという、これも負担の大きい、かなり多忙を極める子供時代を過ごしました。

親も先生らもそうした子供への負担には便乗、であったのではないかと思います。

本当に多忙で、過労で玄関で気絶したことすらありました。

家で成人女性と同じだけの量の家事をしないといけないので、好きで生徒会していたわけではなく、私以外の人が級長をやると、なぜかクラスが荒れてしまうのです。小2から級長で級長をやらなかった年は小1だけです。級長は3学期は連続できない決まりなので、先生がわざわざ顧問という役職を作ってくれて、級長を別の子がするときも、学級顧問ってのをやっていました…。すると、クラスが、なぜか安定するのです。

いつも私の隣には、体が弱い子、臭い子、イジメられている子、を先生は座らせていました。それだけで、いつも、おどおどしてしまう子が、安心し、他の子供にいじわるをされても、自分で撃退できるのです。誰が登場しなくても。

通学路でもいじめられている女の子がいたら、イジメている男子を追っ払ってあげました。

私は生徒会で目立つ生徒だったので、そのいじめられていた一年生の”目指す姿”だった。いつも行進で目が合ったら、にっこりしていました。その後その子も生徒会の役になりました。良い行いは連鎖する。

心理的安全という、今はやりの言葉ですが、それを作るのが、結局のところ、私は得意でした…。私のヨガクラスには、それがあります。それで売り上げトップになったんですよ。

家で親がいないので、弟と妹にはそれが必要で…。親代わりは、お姉ちゃんしかいません。それで、作り慣れていました。

今思うと、ムリゲーだよなぁと思います。6歳が、4歳と2歳の面倒、見れます?見れません。

私が初めてのベビーシッターをしたとき、マシューは6歳でした。まだまだ甘えたい盛りでした。その後3歳のマークと1歳半のエリちゃんのお世話をしましたが、全然、幼児でした。

でも、6歳が一番年上だったわけですから… 仕方ありませんね。

でも、お姉ちゃんの私の心理的安全基地には、誰がなってくれるというのでしょう?

誰もいません…。

子供時代もいなかったし、大人になってクライミングをスタートしてから、九州で、特にいない感じです。

子供時代は通学路に一本の木があり、その木の在り方を見て、どんなに強い風が吹いてもしなり、あのように強くありたい、と願っていました。木が心のよりどころでした。

山では、山自体が心のよりどころ、癒しになりましたけど…フリークライミングの世界観って、どこにもよりどころがありません。

本来は、パートナーによりどころをもらうもの、なのです。それか、男性のみなさんは、俺がカッコよいこと、に心理的なよりどころ感を持っていそうです。

そういうわけで、私は九州のイケイケクライミングには心理的なよりどころを見つけることはできませんでした。

どこも、素敵だとも、かっこいいとも、思えないし。

九州のクライミングでは、心理的に追い込まれました…。

本来よりどころになるはずの存在…パートナーや仲間が、そもそも私の生命を脅かしていました。

一般的には、人が相手を心理的に追い込むなんて非人道的なので、私の勝手な思い込みかも?と思って、内心、何度も否定しましたが、事実であり、私の勝手な思い込みではありませんでした。

かなりすり減り、鬱を発症しましたし、身体的な怪我も続きましたが、あれは、今思うと、クライミングをしなくて良いようにするための手段でした。心理学で身体化というものです。

さて、この心理的安全基地を作り出す… いわゆる頼りがい、みたいなものですね…、その得意技のために、これまで、いろいろな人が私が作り出す、安心の泉に、小鳥が泉で水を飲んで羽を休めるように、次々とやってきて、そして、旅立って行ったような気がします…。

例えば、師匠の青ちゃんは、私が煽ってくるクライマーではないから組んでいたと思います。往年のクライマーの彼は、怪我のあと、5.9アンダーが登りたかったのに、そんな人に、それぐらいしか登れないの?と言ってくるクライマーばかりだと組めませんよね。

しかし、私には? それが私の苦境の原因なのです。

私にも何か心理的な愛着を持てる対象が必要です。心理的安全基地となる何か、です。

本来はビレイパートナーがそうなるはずです。

■ 私の最も大きな成功体験

ヨガで起きたことなのですが、クラスの最後のシャバーサナで、いつも自律訓練法をしていたら、人生が上手く行き始める人が多数出てきて、驚きました。私のクラスで、3人も、「先生のおかげで結婚できました」という報告をしてくれた人がいました。

これが私の人生で、一番の成功経験、です。ある意味のコーチング。

自らの内側を探り、その願望を実現するには、願望がはっきりしていないといけないのです。そのために瞑想やら、自律訓練法やら、ボディスキャン瞑想を行うのです。

自己実現というのは、個々人によって、かなえたい現実が異なります。

ですので、自己実現を成功と捉えると、万人向けの成功というのは存在しない。

大金持ちとか、世界一とか、優勝とか、女性にモテるとか、世界一周とか、なんか、一般受けしそうな”成功”っていうのは、大体は本当の願いではありません。

あなたの本当の願いは何ですか?

それを思い描きましょう。

それは、誰かが俺のために人生をささげてくれ、毎食温かいご飯を作ってくれ、ついでに家のことも、親の介護までしてくれ、セックスのお供もしてくれる、都合の良い人は、いないかなぁ…っていうのは、願望に入らない。それはエゴに入るのです。ほかの人の権利を侵害している。そんなのを願っても、当然ですが、かなわないです。ドレイヤーが欲しいも同じです。

何が良いクライミングか?というのも、個々人によって違うものです。全員、同じ価値観と言うことはない。

「かっこいいよ~」と下から声がかかったら、私は登れなくなりました…集中が途切れさせられたためです。大概の男子は奮発しますよね、カッコイイと言われたら。

大体の親が男の子を育てるときに、何かできれば、かっこいい!と褒めるからです。私は女の子なので、かっこいい!って言われても…褒められたことにならないしなぁ…。

核心で、ガンバ!と言われたら、ちゃんと見てくれているんだなぁと思います。

なんせ、ビレイもそこでシビアになるはずです。

ところが私の仲間ときたら…そこでリラックスしてしゃべり始めたんですよねぇ…

そんなんじゃ登れない。

核心に来たとき、私が取ってほしい行動は壁へ近づくという行動です。より精密にビレイが必要です。遠くに離れて、あのホールドを取れ、これを取れと言われても、ほぼ確実に使えるホールドが違うので、参考にはならない上、邪魔なだけです。

■ クライミングには全クライミング共通の価値観はない

誰もが黙るすごさというか、ベターなスタイルであろう、という価値観が、クライミング界にはあると思いますが…、例えば、アレックス君のエルキャップフリーソロを小山田さんが、褒めていましたが…

フリーソロって究極の自動化なんで、オンサイトを最善とするアルパインクライミングの価値観からすると?正反対の価値観ってことになります。

フリーソロって一般的に考えたらベストのスタイルって普通思いますよねぇ?

ところが、オンサイトというこれまた、一般的に考えたら、ベストのスタイルと真っ向から対立。

初見で一撃って言うのが、オンサイトなので。暗記なし、です。

一方、1000回登って暗記ってのがフリーソロの世界です。

みんなだって、クライミングジムの課題、登り慣れてしまって、もう考えなくても、勝手に体が動くよ、みたいな課題あるでしょう。落ちないですよね。

今でも根強いオンサイト信仰。

でも、フリークライミングの開拓では、開拓者はオンサイトしていません。ロープにぶら下がって試登し、ムーブを組み立て、最善のボルト配置を考えるのが普通です。

逆に考えると、自らのオンサイト機会をなげうって開拓してくれている、のです。

どうもこれは公然の秘密のようで、誰も大きな声では言いません。開拓は、苦労はするかもしれませんが、登攀のリスクは取っていないのが開拓者です。だから老後の楽しみなのです。

もちろん、グランドアップでランナウトを追求する開拓はリスク満点です。しかし、そんな開拓は現在ほとんどゼロです。

■ 学生時代のトラウマ

私には、中学時代に、権威に屈服させられたトラウマがあります。

中学の時、生理中もプールに入らないといけないという体育の先生のルールで、変だとは思っていたのですが、生徒会から、生徒会連盟の仕事へ幅が広がり、他校ではそんなことやっていないと気が付き、このルールの廃止運動をしたことがあるのです。

署名と医師の先生のアドバイス、他校の実態調査を添えて先生に出すというものなんですが… 内申書を悪く書くぞ、と脅されて辞めさせられたことがあります。

その脅しを使って私を屈服させた先生が、私にとっては父親代わりで慕っている先生だったので、心の傷になった。正しくないことを、生徒の将来を人質にして脅す。それって、人間としてあるべき姿なのかなぁ…。これでかなり、人間不信というか、失望しました。

以上のような経験から、

  成功を前に、手にせず去る、という強いトラウマ反応

があります。

手に入る、というところで、すっと辞める。

これは自動反応なので、本人には気が付くことができないのです。

よほど真剣に考えていないと…。

いつも、ここ、というところで背を向けているなぁ…。と、気が付きました。

例えば、大山北壁、青ちゃんと二人でも行っておけばよかったなぁ…。

あの時は私一人では、セカンドの責任が負えない、と思ったんですよね。あと一人来たら行けたんだけど…。アチコチに声をかけたけど、価値が分かる人がいなかった。私の考えでは、2名ではトップが行動不能になった時、セカンドが私では、保険ゼロと同じでしょう…。まぁ、あとから雪の大山に行って、あの山のサイズなら私一人でも下山可能だなと思ったんですが。行く前は知らないしねぇ。

ベテランによる死亡事故…間違い尾根とか…いろいろ聞いていたので、用心のほうを選んだのでした。

■ 不本意な進路変更

この中学の事件のあと、私は進みたくない進学校を先生に薦められ、この先生の名誉欲のために、熊本高校に行くことになったのですが…本当は家庭が経済的に苦しいので、高校高専に行ってすぐ就職したかったんです…でも、熊本高校…。

こんな経緯で入ったので、進学校トップ高校といえども、私にとっては、セカンドベストのチョイスでした。

私にとってのベストチョイスではなかったのです。(ので、羨ましがられても…)

したがって、私には、大学進学しか進む道が残されておらず…本来しなくてよかったはずの苦労をする羽目になりました。

その苦労とは、国立大学に進学しながら、学費を稼がなければならないという二重苦です。ほんと大変でした…。高校2年生から働いて、学資を自分で用意しました。勉強はそっちのけ、です。仕事してお金を稼がないと!そもそも大学に入ること自体が目的です。またあれをやるのかと思うと、思っただけで、ぐったりです。

入試を受けたその日に入学後のバイト先を決めてから、進学しました。入学式は当然ですが、バイト中でした。

親のお金で大学に行った人が、学歴をやっかんでくると、あなたも自分のお金で大学を出てみてから言ってほしいわ、と言い返したくなります。

しかも、こっちは生活が懸かっているので、受かるところしか受けませんしね。

同じことで、自分のお金で、山岳総合センターのリーダー講習には行きましたけど…、あんたばかり、なんでそんな良い目に遭っているのだ、と言ってきた人がクライマーにもいますが、九州で会った女性クライマーだけど…今はクライミングガイドです… 自分の努力で得た成果を何も努力をしていない甘ちゃんがうらやんでいるようにしか感じられず。

センターの講習って雪山歴を出すんですよ、だから雪の山に最低でも自力でいくつか登っていないと参加すらできないです。その上、講習生35人のうち、女性応募者はたった5人で、さらに初日に脱落して、残ったのは2人しかいなかったですよ。

うらやんできた人は、グレード的に言えば、私よりうんと登れる人でしたが、全く、とんだお門違いな羨望だと思っていました。

きっと、妹病、なのでしょう…。つまり、お姉ちゃんの持っているものは、なんでも羨ましい、欲しいという病気です。

そんな人と組んだら、また飴をちゃっかり盗まれるだけでしょう…

働きながら大学を出たのと同じで、リーダー講習に出るのに、山小屋にバイトに行きましたけどねぇ… 一生分の皿を洗い、一生分の布団をたたんだけどなぁ。

ああ、つらかった。

でも、ズルしてハリボテの実績を作って、なんか自信がつかないまま、生きていくのよりいいのではないでしょうか?

■ 大学は行って良かったです、苦労したけど…

と言っても、学生時代は、経済的問題以外は、楽しく過ごしました。ほとんどお菓子を焼いて過ごしました。

学生寮では、7人もの文学少女ばっかりの先輩たちに囲まれて愉快に過ごしました…。あれは、入寮できてホントに良かったです。通いの学生をしていた級友は、ぼろぼろと大量に退学して行きました。一般社会では、学業よりも、仕事のほうが要求度が高いからです。

私は仕事選びでも主体性を発揮し、図書館に自ら履歴書を持っていきました。外大図書館に4年勤務しましたが、図書館の人たちはみな親切で、学生が学業を優先するのを許してくれ、仕事は半人前でも許されました。確かに給料も半人前だったけど…。

しかし、私は貸し出しではなく、整理係と言って、特殊外国語を扱っていたので、結構、仕事内容は大変だったような気がしますが。フィンランド語とか辞書を引きながら、何について書いてある本なのか調べるのが仕事。(←やっぱりたいへんだったんじゃんか!の突込み)

しかし、こうしたことができたのは、子供時代があまりにも苦しかったので、実家を出て行っただけで幸せ☆だったからです。

もうね、誰の面倒も見なくていいのが幸せ☆

苦しみの子供時代があったからこそ、大人時代のスタートがどんなに大変でも、歯を食いしばって頑張ることができたわけですね。まじ大変でした。

夜学でも自分で学費を出していない人もいましたが、自腹で学費を払っている人で、卒業までこぎつけることができる人は、大変な少数派です。

これは誇ってよいこと、大変な努力が必要なことですが、お金がなかったんだね、貧乏な家出身だね、と言って、わざわざ貶めて来る人もいます。

そういう人は、ガスライティングをしてくる人です。サイコパスやナルシストのような自己愛性パーソナリティ障害の可能性が高いです。その人の人間性自体が疑わしいので、無視しましょう。

大体、一人暮らしをゼロ円からスタートしてみてから言ってほしいわ。日本でもアメリカでも、です。

■ アメリカ

その後は、さらに潜在意識の具現化で、アメリカに行くことになりました。

これもただのラッキー話と勘違いする人多数。私が渡米時代の感謝を伝える話をすると、単純に羨ましがる人が多いのですが…その前に、大学は英語科に進学しているんですからねぇ(笑)。山岳総合センターに言った話と同じ構造ですよね。

英検4級は中1で、3級は2年で、準1は18歳でとっくの昔にお受験英語は終わり、小学生時代からラジオ英会話の習慣でした。それでも、英語を話す能力は身につかない!と思っていたので、わざわざ自分を荒海に投げ込んだんですよ。だって、泳げるようになるには泳ぐしかないのです。

喋れるようになるには、恥ずかしさを捨て、しゃべるしかないんですよ。

知らないことにチャレンジするのは、誰だって怖いものです。

でも、日本語学校に日本人います? いないでしょ。

だったら、英語学校に、アメリカ人います?いないですよね?

行って分かったのは、多くの日本人が、アメリカで英語学校に行き、アメリカ人がいないって文句を言っていたことです。そんなの行く前から分かるじゃん?怖さに挫折して、誰かに助けてもらいたいと思った人が英語学校に行き、損をするだけです。あとから気がついて文句言うなよ、です。

登山学校できちんと有料でお金を払って教えてもらうのではなく、タダで山を教えてもらおうというので、山岳会に行く人って、同じこと起こっていますよね?山岳会に、登山の先生います?いないですよね? いるのは講習会でしょう。

登山の本場でもない九州で、登山学校をやっていなくても、文句は言えない訳だし…。

教わりたければ、自腹で、自分の力で、長野や東京へ教わりに行きましょう。

多くの人が長野や山梨にわざわざそのために引っ越してきています。

無理、だったら、九州に講師を招待すればいいだけなのです。その集客?生徒集めのために地元の人はいるんですよ? 

私は登山一年目から、講習会を主催して、正しいロープワークを広めようというので、ガイドさんを雇っていた立場です。

■ 背中を押してあげる側

私は、なじみがないことをするのは、怖いから…と躊躇している人の背中を押してあげる親切な人の側です。私自身が、新しいことに怖さがないタイプだからです。

ちょっと前に、クライミングで、8cという世界的記録を登る10代の男の子のお父さんに、海外のサイトに息子の記録をアップする方法を教えたのですが、教えたら、あまりにあっけない所作にびっくりされて、俺は何をビビっていたのだろう…って、お顔をされていました(笑)。

海外のサイトにクライミング記録を登録するのは簡単です。フリークライミングの場合、第二登が出ないと、グレードすら確定しないのですから、発表は重要ですし、第2登できる人っていうのが、ものすごく少ない…のですから、海外を含めて発表しないと、日本だけのガラパゴスグレードになってしまいます。

色々、語ってしまいましたが、自分こそは当代の稀有のクライマーだ!と思う人は、記録の海外サイトへの登録も、考えてみてくださいね。

そうすれば、狭い世界で俺一等賞!という世界の意味が正確に位置付けられるでしょう。

グローバルに考えて、ローカルに行動する、っていうのが良き事ではないか?と思います。

■ 直観に従う

さてと、私はフットワーク軽いです。

行動力は抜群系かな?

これは、直観に従って行動するためです。

先日、朝の日課で、神社を散歩していたら、竹割ボランティアを偶然することになったのですが…、そこで、出会った人が、西宮の話をしてくれました。

あれ?西宮が出てきたのは2度目だな… そう思って、ニシキタウォールには行ったんですよね。

こんな感じで、行動を作ります。

インスボンもそんな感じだったし、台湾もそうでした。ラオスもかなぁ。

ラオスでは、母子衛生のボランティア活動をしている女性に出会い、その女性の事業に以前通っていたグロービスのインパクト投資から出資することになった。

こうしたセレンディピティを発揮するのが、私の本領という感じです。

以上、

いつも、お姉ちゃんばっかりずるい、と言われるので、解説を試みました。

 辛いことから逃げてばかりいても、棚ぼたでラッキーは来ないですよ?

というのをクライマーバージョンに翻訳すると

 ロープワークから逃げてばかりいたら、マルチピッチは来ないですよ?

とか

 クラックから逃げてばかりいたら、ビッグウォールは来ないですよ?

みたいな翻訳結果になりますよ?

頑張っていたら、そのうち、良いことが起る、というのが、私の経験則であり、その頑張るの中身は、スポコンではないです。

むしろ、

・自分の身の程を知って適切な努力をする、
・何が必要なのか自分で具体的に考え、それを実践行動に落とし込む

ってことです。

努力は合理的にしなくては。

私のクライミングでの成功は、たいした成功ではありません。むしろ、誰でもできて当然のことだと思う。

なのに、それができていないのは、今の状況のほうがおかしいから、であると思う。

こうしたことは社会にも応用できる。

したいことをまずは定め、
それが実現するのに必要な技能をスモールステップで
長年かけて身に着け
自分にその資格がないのに、成果を得ようなどとしない
他者をうらやんで、相手の成果を横取りしたりしない

です。そこに運が舞い込んだときに、成功が実現するのですが、運が舞い込んでも、そこに実力が存在していなければ…。

思いが行動を作り、行動が成果を作る。

行動を作らずに、想念だけで実現しようとするのが、ズルしたい人の大きな間違いです。

私についてきたい、と言われても困ります。 何人かに言われましたけど…お断り。



2024/11/05

【クライマー界実情】お金の代わりにグレードをガツガツ稼ぐことになっていた日本クライミング界

■アメリカ文明のモラル崩壊と日本への警告(伊藤貫)

シカゴ学派という経済学派が語られていますが…、

 クライミングにもアメリカ流、自分さえよければ他の人はどうなってもいい

という価値観が輸入されており・・・ 

 グレードを稼ぐ、
 ルートを稼ぐ

ためなら、パートナーを命の危険に陥れたり…(自分がマスターしていない技術を明かさないで、できていることにしてしまい、そのまま試験を受けずにパスしてしまうようなこと…)

自分の仲間が怪我をしているのに、見知らぬ他人に任せて自分は岩場に戻ったり…

パートナーとしての責任を全く果たしていない

相互扶助の相互が欠如

していて、

自分だけがうまい汁を吸えるように、物事をうまく運んだ者勝ち、

みたいになっていたんだが…

なんでそんなことになったのか?というと

 クライミングは自己責任

という言葉が、ナルシストによって都合よく使われることで、

 俺は自己責任だから、全く技術スルーでいい

 相手は自己責任だから、ちゃんとしてくれないと困る

という具合に

 俺のモノは俺のモノ
 お前のモノは俺のモノ

みたいな論理になっていた気がする…。実際

 お前のロープは俺のモノ
 俺のロープは俺のモノ

となって私の”新品の”ロープで俺の登りたいクラックを登った人いたよなぁ。

でも、タイ系アメリカ人や普通のアメリカ人と登ったけど、こんなちゃっかりしたことが起るのは、日本だけで、こんなみみっちい俺様登りの弊害はなかったけどなぁ…。

アメリカ人やコスタリカ人のお気軽すぎるパートナー募集は、単なる無知って感じで、相手を陥れよう、というのは、日本人クライマーからしか感じなかった。

私にとって、良いレッスンになった。

用心の手綱は一時も緩めてはならぬ。なぜなら、クライミングで、一歩間違うと、死につながるんですよね。

しかし、九州って、他のメンバーも話を聞いていたら、女性の私にリードしてもらって自分はセカンドで登りたい、みたいな感じみたいな気がした。

別に女性だからというよりも、自分は何らセカンドとしての務めを果たすつもりがない、にもかかわらず、マルチ行きたい、みたいな感じがしたんだよなぁ…

全部セカンドで、アルパインのルートに連れて行ってもらいたい、先輩ならそうしてくれて、当然だ、という思い込みが根強そうだったが、いくら先輩でも、後輩が、勝手に落っこちて、それが空中だったときにそれを何とかすることはできない。マルチで登れない人をライジングで上げる、というのは、もはやクライミングではない。それに、遭難を未然に防ぐには、マルチでセカンドをしたかったら、

 1)ロープがアップできないときに備えて、自己確保で登れる

 2)トップが墜落し、行動不能になった時に備えて、ビレイヤーの脱出くらいはできる。

 3)可能なら、介助懸垂くらいできる。

ように最低限セカンドが勤められるくらいのロープワークを自習してきてから来てくれないと、連れて行ってあげたくても、連れていくこともできない。

それ以前に

 ・懸垂下降したことありません

とか、

 ・セカンドの確保自体をしたことがありません、セットを知りません

とか、

 ・マルチピッチのシステム(スタカット)を理解していません

とかだと

私ではなくても、”おとといおいで” だと思いますけど…。

まるで、私が自己犠牲の神様のように、上記のすべてができない人を連れて歩く先輩なのだ、という風に、期待されていたような気がするのですが…。

それは、裏を返せば、ガイド扱いで連れていかれていた、優遇されていた人だ、と思われていたわけで…

これは、本当に、失礼な話だったなぁ~と今さらながらに思います。

その会の人はそのように育てられてきて、そのまま育っていき、10年たっても、60mシングルで、25+35をつなげて登ってしまうような人になっていくのではないかと思います。

そんな育て方をされてきたのは、私ではない、私の相方だった男性のほうです。

まるで考えないでマルチに連れて行ってもらっていた、ということなんですよね…ロープの計算もできないようでは…。

だから、ビッグウォールに登ろうっていうのに、ずっとショートの岩場で登ったり下りたりしているだけで、肝心の

 ・ピッチ数を稼ぐ練習

 とか

 ・ロープを素早くたたむ練習

 とか

そういうのをしている姿を見たことない、というのは、そういうわけだったんじゃないかな?

しかし、そもそも、アルパインクライミングではなく、ボルダリングが好きだった人をなんとかアルパインがかっこいいことだと、丸め込もうとしていた先輩がいたんじゃないか?と思ったりしています。だって、彼読図も全くできていないようだったし。それでどうやって沢に行くのかしら…って感じでした。沢の本や、アルパインの本には、まことしやかに

 山の危険には第六感

みたいなことが書いてあり、なんとなく、危険が察知できるのが山男だ!みたいな記述が多数見受けられますが、それは、技術的習得がすべて済んだ人が、すべてのリスクを排除しても、なお、何か良くない感じがする、という最後の最後の砦であり、全く山の技術に興味がなく、学ぶ気もなく、学んだ経験もない人が、度胸だけで登ってきて、偶然様々な人たちの親切の寄せ集めで、登れたルートを自分の実力だと勘違いしている場合の第六感ではない。

それは、第六感とは言わない。ナルシシズムと言うのだと思います。