■ 基礎的なクライミングなら、特殊な才能は要らない
クライミングは、基礎的な登攀であれば、特殊な才能がないとできないことではなく、普通は誰でも楽しく登れるものです。なにしろ、アレックス・オノルド君のお母さんは、60代でエルキャップを登っています。スタートは50代だそうです。
また私自身も43歳からのスタートですので、”一般ピープルがエンジョイクライミングするレベルのクライミング”、つまり、5.12以下、は、誰もに門扉が開かれたものであることを証明した、と言えるでしょう。
■ 一緒に登ってくださった方に感謝
ここ数年、私と登ってくださった方、夫が本来するべきことをして下さり、本当にありがとうございました。
最近、クライミングの業…も果てつつあり、やり残した仕事は、ほとんどなくなりました。
九州でのリボルトが進み始め、それを見ることができたのが、ホントに肩の荷が下りたというか…。なにしろ、九州、地元ですからね~。故郷は、私にとって悲しい思い出がある場所で嫌いと言っても、故郷は故郷。身内には良くしたいです。
九州の、私以外の誰も指摘できない、トンデモ終了点の数々の存在が、全国の良識あるクライマーの知るところになって良かったです…。あ、それどころかUIAAの知るところになってかもですが。
ほんと、それを伝えるために山梨でクライミングする羽目になり、そして九州に遣わされたんですかね???
だって、もともと、別に私はクライミング派ではなく、ただただ雪の山が好きで、登れる範囲で登っていただけの人ですからね。
山梨にいるから、山梨でローカルな山をするなら、どうしてもクライミング能力…特にクラック…が必要と言われて、そうか、と取り組んでいただけのことで…。クライミング大好きって言う人種じゃないんですよね。私が好きなのは、自然、のほうで、クライミングの命がけ路線は好きになれない…
なんせ、クライミング自体にそんなに情熱ないし。
とはいえ、ラオスにも韓国にも行くことになった。
それも、数奇なご縁と思っていました…。なんと、それは、このためだったのか!という感じ。
そもそもラオスに行かなければ、日本が変、というのも気が付かなかったわけですから。
インスボンに行かなければ、UIAAアルパインサマーの日本語版が世に出ることもなかったわけですから。
ということで、神(神という言葉が苦手な人には集団的叡智)の使徒としての役目は、大体全うしたかな…と。
■ 使徒として実行した仕事 3つ
UIAAアルパインサマーも出たし、日向神の支点のこともだし、大村にもスピード壁できそうですし…あとは、私はもう、倒れても倒れても立ち上がる、あしたのジョーみたいな、パンチドランカーみたいな状況ですので、ちょっと自分を充電しないと、次の良き出来事を仲介する、使徒としてのパワーも出ない感じです。
まぁ、何をしたら充電になるのか分かりませんが…通常は、旅が充電ですが… とりあえず、良い求人があるので応募してみているところです。
はあ~、長いクライミング旅路だったなー。疲れた。
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