2020/09/28

小川山物語の思い出

■小川山物語の思い出

私の山岳会が連れて行ってくれた最初の一本目が小川山物語5.9でした…。会で一番登れる先輩がリードしてくれたんですが…その先輩、もともと5.13まで近づいた人ですが、小川山物語は、1本目がとても遠いので、プリクリップして登ったんですよね… それがとても参考になったのでした。

やはり、登れる強いクライマーが率先して、安全意識の高いクライミングをしてくれるということが大事なことですね。そういう姿を見ていれば、後輩は、そうか…と思うものなのです。私は、スタイルと安全重視のクライマーになったのは、やはり初期からこういうクライミングに接してきたからなのだ、と感謝。

私自身はもちろん初心者なのでトップロープだったのですが、途中で疲れちゃって、あと2mくらいのところでギブアップ…

その後、その先輩がローワーダウンの時に、コールが隣の人と声が似ていて、隣の人がローダーダウンを行ったのか?と思い、握るタイミングが少し遅れて、ロープが流れ、慌てて握って、手にロープバーンを作ったのでした。流れ出したロープは握れなくなることが予見できる経験で、以後ビレイグローブ必携でした。片手でローダーダウンするとか、私の辞書にはありえないです…

私は最初から、そんなにマズイ登りではなく、もう一人の先輩が私のクライミングを見て、「あとは側体が身につけば…」と漏らしたので、その日以降、ずっと側体をテーマにジムに通うことになりました…

その2年後、すっかり5.9はオンサイトできるようになってからも、小川山物語はリードしていません… なぜか?というと一緒に行ったクライマーが、最初にプリクリップしないとアブナイ課題だとは分からないみたいだったからです。

小川山では、こんな感じで安全管理に関わる”あれやこれや”という要素がたくさん入っている…そういう意味で学ぶことが多いルート、だと思います。

そういえば、この初回の小川山でたまたま隣にいたパーティは若い男子の集団で、ロープを終了点に上げるだけに、3人も選手交代… リードできる先輩がいないと大変なんだな~と分かったのでした…でも、アップアップのほうが楽しそうでしたけど…。そういう登りでは、ほとんど各駅停車でテンションするか、ぶら下がっているので、ボルトの品質、かなり重要です…

私の会のように、先輩でリードできる人+トップロープの初心者、だとボルト品質が必要なのは、アンカーだけです。