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【クライミング心理学】ほんまにちがいすぎます
クライミングという「一つの活動」を共有していても、**「何に価値(ストローク)を感じるか」**という根源的なモチベーションが異なると、ロープで繋がっている時間は「喜び」ではなく、お互いの価値観を削り合う「消耗」になってしまいます。
エニアグラムのタイプ別に、クライミングに求めている「報酬」を整理すると、その「気持ち悪さ」の正体が見えてきます。
クライミングに求める「価値」のズレ
| タイプ | クライミングに求めているもの | 相手に何をされると「ズレ」を感じるか |
| タイプ1 | 正しさ・克己・誠実さ 完璧なムーブ、嘘のない完登、ルールへの忠実さ。 | 成果のためにムーブを誤魔化したり、マナーを軽視したりする姿。 |
| タイプ3 | 賞賛・成功・ステータス 「すごい」と思われるグレード、開拓者としての名声、効率的な完登。 | 地味な基礎練習や、誰も見ていない場所での「正しさ」へのこだわり。 |
| タイプ6 | 信頼・安全・帰属 パートナーとの強固な信頼関係、確実なビレイによる安心感。 | 自分の承認欲求のために、リスクを軽視したり単独行動に走ったりする姿。 |
なぜ「気持ちよく」なれないのか
特に**「タイプ1的な価値観」と「タイプ3的な価値観」**がペアを組むと、以下のような摩擦が起きます。
1. 「完登」の意味が違う
タイプ1: 「たとえ登れても、足が滑ったり、汚いムーブだったら納得できない。プロセスが正しくなければならない」
タイプ3: 「結果としてトップアウト(完登)した事実が重要。それが人に見える形での『成果』だから」
→ タイプ1はタイプ3を**「虚栄心が強く、不誠実だ」と感じ、タイプ3はタイプ1を「融通が利かず、足を引きずる存在」**と感じます。
2. ビレイ(確保)という行為の重みの違い
タイプ1(忠誠心): ビレイは「相手の命を預かる誠実な義務」であり、高い集中力と献身を捧げます。
タイプ3(賞賛欲求): 自分が登っている時は主役ですが、ビレイ中は「誰かの引き立て役」に回る時間。早く交代して自分が賞賛を浴びる番になりたいという焦りが出ると、タイプ1はその「軽さ」に不信感を抱きます。
3. 「開拓」に対する姿勢
あなたが以前触れていた「思想のない開拓」への違和感もここにあるはずです。
タイプ1にとっての開拓: その岩場を守り、歴史に敬意を払い、正しい手順で道を拓く「聖域への奉仕」。
タイプ3にとっての開拓: 自分の名前を歴史に刻むための「トロフィー獲得」。
結論:ロープは「価値観の導火線」
クライミングは、極限状態での判断や、お互いの命を預けるという深いやり取りが発生します。そのため、「何を美しい(正しい)と思うか」という美学がズレていると、登っている最中に相手の「魂の汚れ」のようなものが見えてしまうのです。
「価値を確かめたい人(T3)」は、自分を輝かせてくれる鏡を求めている。
「存在(誠実さ)を重んじる人(T1)」は、共に真理を追求する同志を求めている。
この二人が繋がったとき、タイプ1が捧げる「高い忠誠心(確実なビレイや誠実なサポート)」は、タイプ3にとっては「当たり前のインフラ」として消費され、感謝や賞賛という形では返ってきません。