2020/08/27

フリーで適正ボルトを知るための4級アイスのリードへの進み方

■ プロテクションを打つとすると

アイスはプロテクションを自ら打ちます。一方、岩ではプリセットされています。プリセットされた岩に慣れてしまった人に、そうでないクライミングを教える場、としての体験アイスを考えてみたいと思います。

■ リードするのに必要な最低レベル

アイスもフリーが登れる人と登れない人では、だいぶ進歩具合が違います…一番お勧めなのは、

・フリーで5.11がインドアジムで登れる
・赤岳レベルの雪山が個人で貫徹できる

という前提を作ってからアイスへ進むことです。体験レベルであれば、これらの条件は解除するしかありませんが…。

■4級はどんなレベルか?

4級のアイスクライミングというのは、今日この日、全く初めてアイスクライミングをした人でも、トップロープならノーテンションで登れるという難易度です。

ですので、もしアイスでクライマーになりたい人がいた場合は、安全管理の面からも、4級がトップロープで登れない人は、ジムへ戻り、赤岳レベルの雪山と併用でトレーニングをしばらく続けた方が良いと思います。アイスで一番事故が多いのは2級、つまり歩くところだからです。ムーブ的にもかなり違います。

誰でも登れるはずというのが4級ですので、4級で落ちるようであれば、まだアイスへ進む準備自体が十分できているとは言えない。つまり、外岩の5.9みたいなものです。(一般にフリーへ進む前提条件は、5.9トップロープでノーテンション完登です)

■ 余力がいる=リードで覚えることは多い

トップロープならノーテン登れるという状態は、クライミングムーブだけを見た時、そのクライマーにとってリードへ進む、余力は十分、ということです。

つまり、リードするのは、他に覚えることがいっぱいある、ので余力が必要、その余力は、ノーテンかどうかで、見極める、ギリギリ具合で見極めるという意味です。

覚えることの中身は…書くと長くなりますので端折りますが、一言にまとめると

 アイスのリード負担は、ほとんどプロテクション

です。ので、

プロテクションの数が多いほうが負担は重く、
プロテクションが少なく登るほうが負担は軽く、

つまり、

 少ないプロテクション=少々手を抜いている

ということです。

■ 駆け引きの中身

自分がどの程度手を抜いて許されるクライマーか?

というのは、

自分が決めます。

この点が、かなり、自己責任具合が発露されるもの…

  氷との駆け引きでもあり、自分の弱さとの闘い

でもあります。弱いと手抜き工事をして、うっかり落ちたときに、最後のピンが、遠~かったりしたら…いや~考えたくないですね。

ただアイススクリューは、見た目よりは頑丈です!脆弱なのは、氷のほうです…。

つまり、氷の質の見極めが、安全にはとても大きな要素になります。気温も関係します。一日の中で、いつリードしているか?というのも重要な要素になりますし…

さらに、どこをリードするか?というライン取りから、リードはスタートです。

■トップロープの時に、このリスク計算に思い至らないのが問題

トップロープで遊んでいるときに、このようなことを考えておけるかどうか?というのが問題です。

たいていの人は、考えておかない…。

ので、いざリードとなった時に、せっかくの経験が積みあがっていないということになります… ので、一度でいいので、初心者時代にリードのまねごとをした方がいいです。その後のトップロープ時代が無駄にならないようにするためです。

■ 岩との駆け引きを理解するためのアイスリードだとしたら

岩場の開拓者のために、適性ボルト間隔を理解するため、打ちながら登るというのは、どういうことか?を理解するためのリードであれば、高難度をリードする必要はないのですから、例えばすでに岩で高難度を登っているクライマーであれば、しばらくTRをすれば、登攀自体はあっという間に身につきます。

で、アイススクリューを打ちながら登ってもらう…その場合は疑似リードでもいいのかもしれません。そうすれば、駆け引きの内容が非常によく頭に入るのではないでしょうか?

早めに打たないとロングフォールになるな…と思いつつも、適切な打てるアイスがなく、やむなくランナウト…下で待っているビレイヤーが青くなっている…ごめんね‥ビレイヤー…という心理的駆け引きも、見えてくるのではないでしょうか?

2018 2月28日の記録

今回のクライミングツアーのまとめ

今年のラオスから帰ってきました。

ささっとまとめ。

■ラオス

























1/31 LCCのピーチで関空へ行く予定が、乗務員がそろわないという理由で、まさかの欠航。空港に行ってチェックイン後に分かる。なんと次の便は9時間後。それじゃ国際便に間に合わないので、急遽、踵を返して、博多駅まで。新幹線に切り替え、一番早い新幹線にとび乗る。1万5千円くらいかかる。早々にお金のありがたみを感じる。なんとか夕方遅い便だったタイドンムアンまでの国際線に間に合う。ピーチは払い戻しの電話が関空にいるときにかかってくる。

この日はドンムアン泊。到着が遅いため、関空で、同じ飛行機を待っている大学生の男子グループと顔見知りになっておく。これはタクシーを捕まえる間くらい、味方になってもらうため。男子グループは大学生で5人で来ていた。アイスの写真を見せたら、岩根に行きたいそうだった。クライミングは人気がある。

飛行機に乗ったら、隣の席の人が日本の女性で、一人旅。しかも、発想が同じで、この日は遅い到着のため、空港近くのゲストハウスに予約しており、同じ宿だった。この時点で大学生男子らのことは忘れ、二人でタクシー代割り勘で、ゲストハウスへ。300バーツくらいだった。近いが、歩くと高架をくぐるのが大変なので、タクシーがベター。タイは、なんでもタクシーで楽。タクシーが安い国は楽だ。ただ、ぼられることはあるので、要注意。

ゲストハウスはきれいで申し分なく、また使ってもいいなという感じ。女性専用ドーミトリー。私は男女混合でも平気なタイプではあるが、女性用があれば女性用を犯罪面から選ぶ。

2/1 いよいよラオスへ行く日。朝、無料送迎で空港へ。昨日の同行者のお姉さんが、のんびりしていて、私のフライトに間に合うか、ちょっとハラハラする。お姉さんは行先の案内を聞き出そうとしていたが、マイナーな場所で行き方が判明しないようだった。

国内線のノックエアで、ナコンパノムへ。案の定1時間くらい遅れる。ナコンパノム空港から、バスターミナルへ行こうとすると、でっかいザックの西洋人男女がいたので、聞くと、やっぱりグリーンクライマーズホームだそうだったので、タクシーを一緒に乗る。ドイツ人カップル。バスターミナルへ着くと、もう次のバスが出るところだった。そそくさとバスに乗る。ドイツ人はなぜかモタモタしていた。私はスムーズだったのに。

ここからは、国境越えで時間がかかる…。距離としてはそうないが、審査で乗ったり下りたりが激しいので。去年の経験もあり、エアコン聞きすぎで羽織るものを用意。

バスで友好橋を渡り、懐かしいターケークのバスターミナルでは、車がまちかまえておりい、GCHへ。ドイツ人がラオスキップで払いたがるので、建て替えてもらう。実はタイバーツでも払えるのだけど、ドイツ人に合わせる。あとで彼女にラオスキップを返す用事ができてしまい、ちょっと面倒が増える。ターケークは、キップもバーツも使える。

GCHへは16時ごろ到着で、今から登っても1本だなぁということで、パーティメリーへ行ってみる。いろいろエリアを歩いて、日本人ヒロさんを探す。基本的に見知らぬ人なので、どんな人かなぁという感じ。今日は、一緒には登れない。

皆がいる、どっかぶりのハングルートに彼を発見したら、どーんと落ちていた。そのヒロさんを見て、韓国人?まるで、私の旦那さんみたいな、小泉元首相みたいな爆発頭のクライマーが上裸になり、同じ個所を完登。なんか競い合ってる?

後はヒロさんに挨拶をし、周囲にいた関西の山岳会のメンバーに紹介を受ける。会のメンバーは、口数少なく、私と仲良くなってくれたのは、石川さんという方だった。部屋もドームで隣で、夜はヨガを教えたりして、近所にいた長身のイギリス人ゲーリーも交え、楽しかった。

2/2 実質、初日。ヒロさんらに登ってもらう。去年と同じく、ビーガン〇〇から…5.8ってことです。どんどんステップアップし、6Aをテンションかけかけでも登るまで。ビレイに徹してくれて、先輩のありがたみを感じる。そう、今日頑張っておかないと、明日からは自立だ。この日は8本で、だいぶ登らせてもらった。手皮がやばい。

石川さんに手のクリームなどを見せてもらう。来年は手の皮膚再生クリーム持参だ。彼らは全員帰国で、さみしい。

2/3 スイス人のイケメン オスカーと朝ヨガ。エリコさんを待つ。現地の人道支援をしている方。去年あって意気投合。昼頃到着。一泊するそう。クライミングよりも、キャッチアップ。

2/4 結局、ビレイを習得するのは、まだ心の準備ができていないそうなので、クライミングを辞め、街へ。鍋を食べる。寒かったので。ラオスは意外に寒く、ダウンパンツがありがたい。みなにうらやましがられる。

2/5 7Aを登れるオスカーが6、7人をまとめ連れて行ってくれる。ドイツ人女性のコニーをビレイヤーにしてみるが、コニーは全く初心者でオスカーが監視役してくれる。トップロープで、コニーのビレイ習得のために落ちてみる。イギリス人ベテランのスーが来てくれ、6Bをリード、私はビレイ。どうするか聞かれたので、ヌンチャクは残してロープを引き抜き、リード。そう、できそうな気がしたんだよな。私はすごく楽しいが、コニーが登るための5cに、誰もロープをかけてあげていないので、コニーのためにリードする。と、スーをビレイする人がいなくなり、スーは動き続けていないと寒いらしく、スーはエリア移動。コニーは、2本くらいしか登れなかったのでは…私は、結構登って満足の日。

2/6 タイ人とカナダ人のご夫婦で、赤ちゃんがいるデイビッドが一緒に登ろうと声をかけてくれたのでコニーと一緒に参加。登っていると、コロラドのベテラン、ヘンリーが、ビレイヤーを求めて探しに来てくれた。私が5cをリードして、それをコニーがトップロープし、ヘンリーが回収という流れになる。コニーは5cは難しいみたいで、登れなかったようだが、そのころは私は別の6Bをトップロープしているか、デイビッドのビレイをしていて、見ていない。うまいこと登れる人が先にリードして、登れない人はトップロープ、で回っている。コニーの先輩役でリードさせてあげる。4から。

2/7 ヘンリーと朝から、二人で登る。行きたいところへ、代わりばんこでビレイ路線。しかし、ヘンリーの話が長く、登れて1日5本で、もっと登りたい。体重差ありすぎ。80kg。後ろにビレイを取る。

2/8 この日は私の登りたいところへ行く。なかなか登りだめする。ヘンリーは、体が悪く、膝が悪いので、かぶりは無理そうなのに、かぶりをやりたがる。この日は、私の希望で、垂壁やケーブマンへ。

2/9 5日も連続して登ったので、いい加減、レスト日。ちょうど日本の相方の誕生日なので。自転車を借りて街を往復、15km。みんなに、それはレスト日ではないと言われる。国道で自転車に乗っている女性は珍しいらしく、現地の人の注目を浴びる。市場で、買い物。あまり買いたいものはなく、フルーツ程度。インスラーホテルのWi-Fiで、ネットで日本の家族に生きていることをやっと報告できた。ここ以外は報告できない。

2/10 ほぼ最終日。ヘンリー爺さんと登る。マルチに行き、ルーファイミス。回復しているうちに時間切れ。日中暑く、涼しいエリアへ。ヘンリーは、タイへも行きたいそうで、新保ガイドとパートナーとして合いそうだと思う。二人ともベテランで、ギアが古く、技術も古い。ヘンリーはダブルブーリンでアンザイレンの人。

2/11 GCHのミスで宿泊の予約がないというので、昼まで登り、午後は、ターケークに移動。インスラーホテルに泊まる。初インスラー。きれいだったけど、バスタブなし。明日の朝が早い。余ったラオスキップなどを使い果たす。デイビッドと夕食。

2/12 朝6時にチェックアウト。チェックアウトでパスポートを返してもらい損ね、それにバスターミナルで気が付き、1本バスに乗り遅れる。大枚はたいて連れて帰ってもらう。次のバスは1時間半後なので、かなりやばい。昼の飛行機だが、ノックエアはいつも遅れるので、遅れるほうに掛けてみる。結局、タイ側でトゥクトゥクを飛ばし、間に合う。おじさん、去年と同じ人だった。チップを少し弾む。

空港で、超過荷物の重さをカードで払おうとしたら払えない。どのカードもダメで、両替もなく、現金もない。ので、無理やり手荷物に重さを移動して、手持ちの900バーツで払い終える。結局、安くついた。

ドンムアンについたら、することなし。余ったバーツを消費しようと思い、空港内のレストランを探すと、ちょうど、西洋人の巨体の男性がレストランに入ったので、相席させてもらう…紳士でパースの人だった。私が来たのがうれしかったらしく、乗り継ぎまで10時間あると知ると、空港直結のホテルのショートステイを勧めてくれ、ホテルまでエスコートしてくれる。1700バーツは高いのだが、せっかくの好意なので受ける。結局、バスタブがなくて残念。ラオスやタイでは、バスタブに入れないのが悲しい… 乾燥していて、なんとなく、現地の人のような、爪の間が黒っぽいような、そんな皮膚で、クリームを塗っても意味なし。なんとなく清潔感に欠ける。

夜00:30のフライトへ。21時ごろ移動。深夜便。帰りは、成田早朝着で、誰の同行も必要ないので、ひたすら寝て、次の行程に備える。

2/13 成田着。温泉に入りたい一心。成田から、なんとか安くという発想で、1200円のバスで丸の内まで。朝なので渋滞を嫌い、電車を避け、バスで。丸の内でバス停を降りたら、目の前が、そば屋さんで、そばを食べる。たぬき290円。

久しぶりの丸の内。むかしはPCを持って、スーツで闊歩していたのに、今は、バッパー風情。東京駅へ歩いていたら、新幹線の格安チケット屋があったので、疲れているし、明日はアイスだし、というので、新幹線で長野へ。12時半ごろ、長野着。早い。早速、回転ずしへ連れて行ってもらい、源泉かけ流しの温泉に入り、1時間くらいかけて、体の垢を落とす。ほんとに垢落とし。日本の温泉は本当にいいなぁ…。すっかりきれいになり、日本人のお肌に戻ってご機嫌。

夜は、酢ごぼうなどの家庭料理でもてなしてもらう。お土産がないので心苦しいが、ここは、韓国アイスから帰ってから、山梨でおごる予定…。タイやラオスでは、日本の人の心に響きそうなものがあまり見当たらないのだ。自分にすら、お土産がないくらい。去年もアメくらいしか買わなかった。実は免税店で、お土産にウイスキーを、と思ったのだが、電話したら、免税店のほうが高いと言われてしまったのだ。

2/14 湯川アイスへ。なんだかじゃんじゃん登れる。ラオスの3Dと湯川白髪エリアは似ている。ほめられて、うれしい。近くにいた山岳会の人が写真を撮ってくれる。相方と私の登りをほめてもらう。みじかめに終わり、温泉で締める。

相方が私の嫌いなところをリードしては、と提案。でも、今回はスクリューも、フィフィも自分のを用意していないので、リードは…。私のリード課題は南沢大滝だと彼は知っているのに…。湯川は下地が危ない。初心者のリードには向いていないと思う。ビレイはダラリン以外ありえないからだ。

その後、明日のバスの予約。予約なくても乗れるが一応。ネットにつながらない環境と繋がる環境の利便性の差が大きい。

夜中の4時に少し喧嘩する。というのは、初日のホテルのラマダホテルまでの行き方が分からないらしいのだ。深夜着だし、タクシーで、というと気に入らない様子の相方。

2/15 成田へ。夕方遅い便なので、昼間からうどん屋で一杯やる。1500円。相方、バスに乗る前にスモーキングエリアを見つけられず、不機嫌に。が、実はバスの乗り場のすぐ前にあった。私はスタバで一息。一息付けられるカフェに入らないとなると、都会では行き場が選択肢が狭くなる。荷物もあまり日本では気にしなくても、目に入るところにあれば大丈夫。もちろん、金目のものが見えているとかは論外。我々のは小汚いザック。

深夜23時、仁川。相方、疲れている。空港wifiで、仁寺洞、ラマダを出して、写真に収め、タクシーの運ちゃんに見せる。Wi-Fiがいろいろなことの核心になっている。空港のタクシーはシステム化されており、英語・韓国語の人もおり、安心。チェーンのホテルは同じ名前のが、たくさんあるため、運転手に名前だけ告げても、連れて行ってもらえるとは限らない。海外出張で、以前タイにいったとき、ラマ14世とラマ16世が分からない人が運転手で、まったく違うところに連れていかれた…そういうこともあるので、住所を見せる。案の定、うんちゃん場所を知らなかったが、やっぱりグーグルマップで解決。

ホテルは一般的なビジネスホテルで、予約者が本人でないので、予約がないと最初言われたり、カード番号を要求されたり、スムーズでない。しかも、やっと部屋に入ったら、お湯が出ない。ストレスフルな一日。お部屋はくたびれたビジネスホテルだった。が、格安。

2/16 アイス初日。河原のアイスへ。朝暗いうちにホテル前でピックアップ。お腹もすいているので高速のパーキングで朝ごはん。いろいろ新鮮。アイスは楽勝で登る。
この日はリードはない。中国の人と、あと一人若い男性のクライマー君と、合計5人で登り、ランチは韓国のラーメンで楽しい。滝見学の人がチョコをくれる。

2/17 韓国アイスのハイライト。すごいところへ行く。120mのゲレンデ。でも、120mをリードするには、事前の申請がいるそうだった。今年から。それで、60mエリイアで。相方は当然リード。中国人の彼のビレイをしたら、大感激してくれた。彼のビレイパーカを着たら、ダウン3枚重ね。

韓国のアイスは寝ていて楽だった。ビレイが、地面スタート(笑)。だからダラリンなのは当然というか、最初から地面に10mくらい接地しているのだ。

この日、翌日の宿をどうするか?で、相方ともめる。前に一緒に来たときは、協力して乗り越えたのに。

宿なしは不安なので、私はゲストハウスで2泊抑える。相方もそこでいいというので、個室を抑える。1泊のみ。きれいなゲストハウスだった。ここでスウェーデン人アイスクライマーと友達になり、ドライツーリングの壁を教えてもらう。ビレイヤーがいなくて行けない。ウイドンのアイスはこの日はしまっていたそうだ。ウイドンの人工アイスも行きたいがビレイヤーがいなくては意味なし。

2/18 予定がない日。韓国の友人に地下鉄出口で待ち合わせてもらい、お茶しながら、街歩き。おしゃれなエリア。女性が行きたいところを一緒に行ってもらう。観光しても良かったが、名所にそう興味がないので…行きたいところを研究して、次回、夫と来ようと思う。

相方は体が調子がよくないらしく、銭湯に行くそう。それぞれで過ごす。

2/19 アックス購入の必要を感じ、チョンノオングの登山道具屋へショッピング。相方もそこにいる。ランチを一緒にして、帰りは、それぞれの宿へ。相方は温泉泊が気に入ったようだ。私は、明日の早朝便に備え、空港内のスパに宿泊予定。だが、空港に着くと、なんと改装中…で、予定外に空港ビバークになってしまった。あったまって帰る予定だったのに。

2/20 成田への帰国日。日本人は温泉に入らないと休まらないので、相方には悪いが、石和に帰してもらう。石和には泊まれる岩盤浴があり、成田からのバス停から徒歩10分。これくらいなら、重いザックも平気だ。一晩ゆっくり過ごす。レディースデーで1550円で泊れ、岩盤浴して、あったまる。

2/21 もっとゆっくりしたかったが、相方の都合で、早朝の電車で茅野へ。茅野から美濃戸口へ。美濃戸口では、角谷ガイドに会う。靴と携帯を忘れ、友人から連絡してもらう。時間があまる。考えたら、この日にテント泊すればよかった。が、疲れていて歩く気になれず。またお風呂を貰う。お風呂とティラミス。

2/22 鉱泉泊。テント泊でも夕食が食べられるそうだった。歩きは、夜と朝を抜いているため、力が出ず、快晴の山をのんびり歩く。かかとの皮がずりむけ、やばい。テント泊で来たので、小屋に入るのは悪いので、アイスキャンディーを登る若い人とお話しして過ごす。ジョーゴ沢を案内したりする。懐かしいジョウゴ沢。フリーソロして怒られたんだっけ。

ステーキの夕飯で、一緒になった男性二人と楽しく9時まで。9時就寝。意外に寝れた。鉱泉はこの日は比較的暖かかった。前に2月なのに雨が降った時より楽勝。だがテント内は朝は、凍っていましたが。テントポールのつなぎ目が凍っていて、たたみづらい。

2/23 下山日だが、時間が余っているので、南沢から、小滝、大滝、美濃戸口の滝を偵察して、11:20のバス。茅野で立ち食いソバし、13:30頃、勝沼で友人に会う。17:00 国母でピックアップしてもらい、城ケ崎へ。すてきな保養所。お風呂が温泉で感動した。

2/24 城ケ崎、一日目。リード練習させてくれる、ありがたい友人たち。 カメノテ。
おいしい鍋と拾ってきた貝と、オリンピックのカーリング。

2/25 ファミリーで去年の続きのリード。朝一リードで体が硬いが、なんとか。どっかぶりはビビってリードできず。でも、5.9ならリードして満足。

城ケ崎は難しく、アイスとラオスでの自信はすぐに玉砕。門脇南に移動し、友人たちに会って、久しぶりの再会を喜ぶ。新しい人も来てくれて、来年への期待が膨らむ。

夜、夜行バスで富士宮から大阪へ。ラーメンを一緒に食べてくれる人がいて感謝。バス停近所のホテルがコーヒー無料で出してくれ、ロビーに座らせてくれて快適に待てた。

2/26 早朝、大阪着。事故だそうで、梅田で降りる。地元だとこういう判断が早く済みラク。おいしいコーヒーが飲みたくなり、行きつけのモーニングの店へ。モーニング380円。 ランチはアラ煮定食。地元の商店街で電子レンジを買って、自分で運んで腕がさらにパンプする。夜は暇で、ちょっと地元民が多いタイ料理の店へ。タイのビールで乾杯。一人だとお酒を飲まない… 

2/27 15時に池田に約束があり、それまでは、いろいろと家を掃除。池田に行ってカレーを食べ、楽しい人たちといろいろな話をする。女子登山の夢を広げる。楽しく飲んで午前様になり、梅田からタクシーを使ってしまう。梅田から歩けるが、1時間だしなぁ。

2/28 早朝便で関空へ。5:15に難波。徒歩で。LCCピーチは遠い。しかも、ザックを宅配便にする予定だったのに忘れてしまう。2200円とられ、送ったほうが安かった。7時のフライトで、9時半には福岡に帰ってきてしまう。あっけない。

福岡は、雨模様で、振り出しそうで降らない…と思っていたら、夕方から尋常ではない雨降り。春一番だ。

まとめを書くのに忙しい。送っておいた荷物を受け取るのが最優先だった。お風呂に入って、リラックスし、そのお湯でお洗濯。今回は、少ない荷物で生きることが大事だと思った。

モンチュラ大活躍。アイスの人はモンチュラを着るべし。

登れてもリードが下手なクライマーにならないように…

■対応力

リードクライマーはリードできるだけで成功と考え勝ちだ。だが、ちゃんとしたロープ配分を考えて登っていないと?

・ロープドラッグがひどくなって登れなくなったり、
・カムがスタックして、ロープを噛んで、セカンドをあげられなくなったり、
・岩の隙間にロープが挟まってロープをひどく傷めたりする
・下手をしたらロープが切れてしまう

ショートでも、ロープがスタックしてしまったら?ローワーダウンすらできないですよ?ロープが出ないんだから…

あるいは、マルチのセカンドで、ロープアップがされなかったら?

自己確保で登る方法を教わっていない、フリーショートしかしないクライマーだったら、もうそこで登れなくなるかもしれませんね…
つまり、リードクライマーの失態のしりぬぐいは、セカンドがすることになるわけです。
これが、先輩がお尻についてきてもらう必要がある理由です。
   良い先輩=尻を歩いてくれる先輩
それをしてもらっていないリードクライマーは、登れてもリードが下手くそです。

登れたか登れないかだけでなく、いかに登れたか?が、安全上はとても大事なのです。

2020/08/26

”技術”と”強力”

■”技術”と”強力”

昨日気が付いたこと… ”技術”や”強力な”という、内容があいまいな言葉…で、山ヤさんは互いに競争したり、牽制しあったりしているようです…

例えば、支点ビレイ。

他により良い方法があるときに使ったら、それは、”技術”、ではなく、”サボり” です…
しかし、ハーネスがない…という状況では、支点ビレイと肩がらみで比較したら、支点ビレイになるかもしれません。

しかし、それはビレイヤーが決めることではなく、クライマーに選ばせるべきだと思います…。何しろ、命がかかるのはビレイヤーじゃなくて、クライマーだからです。

言葉として、”強力な”…も同じで、絶対的価値ではなく、相対的なものです。同じように、”経験値”、もそうです。

本当のすごい山ヤさんたちが、これらを因数分解して経験の中身、技術の中身、必要な体力の中身を語る能力が欠けている&自分の能力を提示するのに忙しく、説明する努力を欠いているので、そのスキに付け込むのが…おそらくペテランオジサンです。ベテランじゃなく、ペテランです。

おそらく、山を理解できない一般市民の勘違いによる尊敬を期待したペテラン山ヤのオジサンが、本当のベテランと似たようなことを言って、誤解による尊敬を得ようとしている…

ニセモノペテランは、技術を見せびらかすために、必要のない時に支点ビレイをするので、区別できます。


2020/08/20

体重別ビレイ法

■ 体重別ビレイ法

Slack=出す、です。出さなくていいって書いてあります。
小さい人=ミニマムスラック 引かれるままに動く
6.8 kg以上重たい人=ミニマムスラック+小さいジャンプ
9.1Kg以上重たい人=少々出してもいい+絶対ジャンプ

私が人工壁で落ちるの怖いのは当然で、重たいビレイヤーにぱっつんビレイされると、壁にぶつかることになるから。
大体クライミングの大会でビレイヤーとして抜擢されることが多いのは体の小さい男性です…。 クライマーより軽いほうがビレイは確実に安全です。

やっぱりパートナーは、大体プラマイ5キロ以内の体重差の人が安心です…
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A common misconception is that more slack equals a softer catch. Yet in that scenario the climber usually free falls until the rope comes tight, then abruptly stops at the end of the rope.
Here are some guidelines to giving a softer catch: If you are lighter than your climber, focus on having minimal slack, and be prepared to be pulled up into the wall. Don’t resist! Even being 50 pounds lighter is not enough to pull against the catch. If you are a comparable weight to your climber (+/- 15 pounds) be prepared with minimal slack and “go with” or give a slight jump when the rope comes taut. This will help decelerate your climber slowly, instead of abruptly stopping the person. If you are heavier than your climber (>20 pounds) you should introduce slightly more slack and you MUST jump when the rope comes taut. Slightly more slack gives you the time necessary to react and jump at the appropriate moment when you feel the tug on your belay loop from your rope tightening. If the timing of your jump is off, the catch will not be as soft as it could be.
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How to cook Hiyajiru (Cold miso soup over rice)

Hiyajiru (Cold soup) is easy and good for you!

Hiyajiru is Miyazaki prefecture's local food. It is so easy to make and good for you, since it is basically Rice and Miso soup. Just combine the both and chill.

Here is how to cook!

1) Chill miso soup
2) Chill cooked rice
3) Combine the 1)and 2) and some cucumber slices and some diced tofu, Shiso leaves(Japanese basil)

How to cook Miso soup
1) Bring some water to boil. Add miso paste, to the thickness that you like. You can use any broth, traditionally fish broth, alternatively chiken broth, doesn't matter anykind... I use no broth at all and still good.

2) Put in a fridge. You can add ice cube when you want to have it right after you made miso soup.

How to prepare cucumber slices
1) slice cucumber with a slicer... put some sea salt, then squeeze the liquid.
2)Keep it in a fridge.

 Optional
1)sesame seeds grounded
2) Shirasu fish (small fishes as below)
3) Toasted Usuage (deepfried tofu)
4) other veges... spicy or something with lot of flavor, like Myouga, or Kaiware daikon, as much as you like

Homemade
I use homemade Miso so it is chemical free and it is very healthy. Japanese super market products are using a lot of food additives to keep it long-life, so I do not buy my miso from the supermarket. I don't trust vegetables neither so I grow on my own...  Still, Hiyajiru is relatively free from those food additives, and if you can find a good miso maker, it gives you a good macrobiotics to your stomach.
All you need is a good miso for this recipe!





2020/08/19

終了点で振り返ると充実感

あるとき、師匠の青ちゃんが叫んだ。

「言っとくけど、彼女のほうがムーブいいんやで!」

それで、私を長年ごまめ扱いしていた、先輩は、きょとん!としていた(笑)。

私がいいのは、ムーブのきれいさ。アイスでは、私のほうがきれいな登りです。

でも、彼はでも、私が登れないところがパワーで登れます。

結果の白黒だけで、クライミングを判断すると、まぁ、どの条件でも、彼が上になってしまいますが、私が自分に価値を見出しているのは、リードしたスクリューの並びが無理なくきれいとか、途中で変な箇所で固まらなかったとか、そんなことです。

振り返ってロープの流れがいいと、充実感♪


2020/08/18

2名のリードクライマーを一人がビレイ





この写真の異様さに今気が付いた鈍いワタクシ…

2019年の写真ですが、ホント、落ちなくて良かった。2名のリードクライマーを一人がビレイしています…しかも写真撮ってるって…手放し???

と思うので、ホントに落ちなくて良かった…。これは福岡山の会の人と初めて行った宇土内谷でアイスが凍っていなかったために、転進になった比叡です。

一般に初対面=ゲレンデのショートでロープ合わせ…いきなり初対面でマルチに行くなどありえないので、そのつもりで装備して行ったら…マルチを登らさせられる羽目になったんですよね。

このような事態を避けるには私はどうしたらいいのでしょうか? 

その知恵がない限り、九州のクライミング業界では、私はしたくないリードを無理やりリードさせられる羽目になっており、非常に危険です。ここは初見で取りついていますが、ホント落ちなくて良かったです。



2020/08/17

治郎さんと日向神

昨日は、日向神がある黒木町笠原地区にある、天空の茶屋敷の治郎さんを、開拓者の方にお引き合わせするという目的で岩場へ。

岩場と岩場がある地域との、良好な関係を築く=長期のリスクコントロール、である。

こちらが天空の茶屋敷さん… 岩場から一番近いゲストハウスだが、近いと言っても40分ある。海外放浪経験があるオーナーの治郎さんは黒木の生まれで、元自衛隊。現在は、ゲストハウスオーナーとして、地域の未来を背負う若者ホープの第一号、ってところで、色々なところに招かれて、講演活動などもされている。


日向神は、九州クライマーの外岩中心地となっている。フェイス主体であり、初心者からエキスパートまで楽しめる課題が揃った、珍しい岩場だ。

岩場がクライミングにおいて、そのような位置づけにあることを知っている地域の人はいない。今から、その”知っている人の一人”に治郎さんがなってくれるといいなというのが、この活動の狙いだ。

当初の目的は果たせたので、満足して帰った。

■ 8月16日のリスクコントロール

1)水大量持参
前回、水バテで、よれて登れなくなったことを反省し、今回、塩入りの水、2リットル以上持参…ところがやっぱり足りなくなった(笑)。

2)ヘルメット
落の痕跡が濃厚な岩場(写真添付)なので、落対策で。逃げれないビレイヤーのほうが危ないことが多い。
落石が当たって避けている立木

3)目的の明確化

岩場の開拓者と岩場のある地域の協力者の接点作りが目的だったので、双方に本来の目的を告げてから、引き合せたのが良かった点。

ところが、そのローカルの若者次郎さんが、初心者だったので、いつのまにか初心者対応に目的がすり替わってしまったのが残念ではあった…(笑)が、とりあえず、接点を作るという目的は達成できた。

治郎さんはやる気になり、「クライミングシューズとハーネスを買います!」と…。

どうも、

”クライマーが都会からわざわざやってくるような、そんなに素敵な岩場の近くに住んでいるのならば、せっかくだから、クライミングしないともったいない”

と発想するらしい…。 むむ、これは、なるほどね~!な、目の付け所ではありませんか?まさに日向神でしかできない活動なのだから!

これで、この岩場のアクセス問題に、ベイビーステップが踏み出せたことに感謝。

これを実践する財力があることに感謝。

■ 岩場とローカルの距離感

事例として、別の岩場では、岩場を紹介したローカルの人2名には、誰も岩に登らせていない…。今回は、治郎さんを登らせている。

岩場がある地域に住んでいても、”岩場を見たことすらない地域の人”が多いので、私は地域の人が登りたい、と言い出した時に登ってもらい、登るという体験自体を急ぐべきではないと思うが、どちらが良い活動なのか…。

この夏で、登った地域、登っていない地域の2件の事例ができたので、今後おのずと答えが出ると思う。

■ クライマーにとって親切とは登らせてあげること

クライマーは親切なので、岩に登ったことがない人を岩場に連れていくと、登らせたくなる…、というのは、クライマーはクライミングすることがハッピーな人種なのだから、それをおすそ分けしようと思う訳で、クライマーの性分として、仕方がないのだろう…。

が、登ることが喜びではない人、という人も世の中にはいるんだということを忘れてはいけないと思う。

エルキャップで泣いていたセカンドの女性クライマーを先輩は見たそうです。

クライマー同士であっても、登りたいところを登りたいだけで、登りたくないところは登りたくない、わけなんですからね…。

■ シングルロープ 一本でマルチに行く文化

敗退できないロープ配分でマルチに行く文化は、かっこいいのではなく、ただの

 事故の温床

です。

どうも、シングル一本で敗退を考えずにいくこと=かっこいい!という文化だそうです…。ああ、勘違いですね…

ビックリ仰天したので、世界のトップ、スティーブ・ロングさん(UIAA)に夜、相談したら、”それはメンタル病んでる” みたいな答えでした。

クライミングでは、無理に危険を作り出さなくても、十分危険ですので、危険を避ける想定をしないで行くと、ただの無謀に成り下がってしまいます。

ギリギリボーイズの方に、直接聞きましたが、

  敗退が可能であれば、どんだけツッコんでもいい、

という話でした。敗退想定がないと自己責任とれません。落ちるたび、ヘリ呼ぶことになります。ヘリを呼んだら自己責任じゃないですよね?ヘリレスキューを前提にしているクライミング=自己責任じゃない。ぜんぜんかっこ悪いっつー話です。

良いクライミング文化環境になくて、こんなことが普通なのか?と行動様式を疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、すごい方にメンターになっていただいていています。すごく感謝しています。

代理で聞くこともできますので、リスク管理で、疑問に思われることがあれば、遠慮なくお知らせください。

昨日は、11cも途中まで登れて満足…(下は5.10代)

■ 備忘録 

青葉若葉 5.9 マスターで再登 

2020/08/14

八面山で最も感動したこと…アクセス問題の本質

■八面山で最も感動したこと

神護寺に行ったのは、護摩焚きを見たくなったからでした。私も外国人のニッキーの付き添いがなければ、護摩焚きを見ようとは思わなかったかもしれません。

というのは、日本人にとって、宗教的行事とは、
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宗教が形骸化して、ただの集金組織に貶められている姿を再確認する機会
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に過ぎないからです。つまり、朝の校長先生のお話と同じです。ツマラナイだけでなく、時間の無駄、です。

そういうものであろうと想像がついたとしても、外国人の人にとっては、新鮮な体験であるので、一回は連れて行ってあげようかなと思ったのがニッキーちゃんとの護摩焚きでした。八面であるのは、私の都合です。

ところが私が見たのは、

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本当に生活根付いた日本の宗教
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でした。一般に法事と言えば、着飾った人が来ますが、来ている人はみんな普段着。隣に座ったおじさんが、念仏?の書かれた本をそっと、ここを今読んでるよ、と指さしてくれました…そう、なんと聞くだけではなく、ちゃんとお坊様と一緒に、参拝者は、お経を唱えていたのです…。

真言宗のお経は、普通の人にも分かるように優しく書いてありますが、それでもお経の経典は漢字だけで、読むの大変… そのおじさんの習熟具合が、もう何年もそうした生活をされていることを表していました。

そして、女性のお坊様。昨今の人手不足?そういうものを表しているのかもしれません。一人で何役もされていて大変そうでした。

なにしろ、隣にいた信仰深いそのおじさんに私は感動したのです…。その姿は、宗教というものが、

いかにそのおじさんにとって心の支えになっているか?

を如実に物語るものでした。

ヨガで私は、ほぼ毎晩オンラインで、バクティヨガの集まりに出ていますが、いつも思うのは、このような方を見たグル(ヨガの場合の僧)は、”こういう人こそ、すでに救われている人だと思うだろう”、ということです。

私もヨガの先生をしていたので、生徒さんの中で、ヨガをすること自体で救われている方がいる、ということが分かります。

人はパンによってのみに生きるにあらず、です。

というので、八面山における宗教が、形骸化したものではなく、今の生活に根差した、ローカルの人々と人々の心にとって大切なものである、ということが分かったのです。

■ 岩場だけ訪れても分からない

それは、なんとなしに石舞台を訪れても分からないようです… 連れて行った同行者が発した言葉が、「草ぼうぼうで荒れているな」だったからです。

石舞台には、”登らないでくれ”という意思表示のために、銀色の金属製のしめ縄が張り巡らされていますが、日本100岩場に記載があるため、登る人が後を絶たないようで、新しいチョーク跡がありました…。

石舞台だけを訪れていては、そこが人々が大事にしている宗教的場所とは気が付かないのです。

神護寺の護摩焚きに参加したのは、私もほんの奇遇です… 

地域の行事に参加しよう、という意思があったとしても、

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この地域の人たちを深く知りたい(課題解決したい)
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という気持ちがなければ、通り一遍の行事参加になって、”ああ、楽しかった”で終わってしまう可能性が濃厚です。

先日、井上さんが八面に来てくださいましたが、たぶん、同じ護摩焚きに参加されても、私が気が付いたことには気が付くことができないだろうと思います…というのは、もともとが、宗教心、帰依とはどういうことか?そういうものとはつながっていない人だからです。私がヨガの先生だからこそ分かったことというか…心の問題を扱う人だから分かることです。

クライマーの世界は、登れたか登れなかったかの合理主義の世界、自分さえよければそれでいい、登れたらそれでいい、の世界ですが、実社会はそうではありません。

今のクライマー界の傲慢な在り方をこのまま続けていけば、じきに登れる岩場はなくなって行ってしまうでしょう…
 
石舞台が草ぼうぼうだというのは、地元の方たちはすでに高齢化して、手入れができなくなっているにすぎません…。

そうした弱みに付け込んで、誰も使っていないから登っちゃっていいか? 

ダメです…。

自分の家の庭、自分たちが草ぼうぼうにしているからって、誰かほかの人が、植えに来たら嫌ですよね?

タバコのポイ捨てを今する人がいなくなったように、ほんの20年前までは、ポイ捨てをする人のほうが普通でした…でも、今はそういう時代ではないんですよ…。

自分の家にポイ捨てされたらいやでしょう?

そういえば、庵に泊まった時、トイレのドアに ”座って用を足せ”、と書いてありました…。男性が男性トイレを掃除するようになれば、”座れ!”と書くようになるわけです…。

今まで家で、そう書いていなかったのは、なぜだろう?と想像する能力がクライマー諸君には必要です。

(答:お母さん(妻)が、我慢して掃除してくれていたんですよ)

相手の身に立って、モノを考えるということに、遅すぎることはありません。

今から正しましょう… クライミングにおけるアクセス問題の本質的活動はそこです。

共依存=co dependent

■共依存=co dependent

共依存は、アルコール中毒患者と世話役の人の間の関係で良く知られていますが、
自分の価値を ”何か他のもの”に依存

することも共依存です。
登れない俺に価値はない!などと感じるようになったら、要注意ですぞ~。

人間の価値は登れる登れないでは決まりませんよ~。

同じように、勉強できない俺には価値はない、もあるし、稼げない俺には価値はない、もあるし、女性だったら美人じゃない私、とか、役に立たない私は価値はない、とか、あると思います。

自分のあるがままで、自分を生かせる道を見つける、

というのが、まぁ一番楽です。

自分の価値を証明するために… 例えば、

良き母であることを証明しようとして子供にプレッシャーをかける

とか
良き指導者であることを証明しようとして、選手にプレッシャーをかける
とか、

みんな悲劇の元なので辞めましょう~
クライマーは、クライミングできる俺にナルナルするのではなく、

クライミングそのもの

を楽しみましょう~。指導者はクライミングに対する努力を褒めず、クライミングを楽しむことを教えましょう。