2025/08/29

文化的に美化された暴力から身を守る必要性があるクライミング

さて、次のような対話をChatGPTとしています。

スターティング・プロンプト

二つの課題(①グレード詐称・②ランナウト)が発している非言語的メッセージの全体像

1. 選別・淘汰の思想

  • 「実力のない者は弾かれる」

  • 「命を賭けられない者は来るな」
    課題そのものがふるいであり、強者を選び弱者を排除する装置として立ち現れている。


2. 権威性・自己主張の表現

  • 「俺には簡単に感じる」

  • 「数字なんかより、自分の体感が絶対だ」
    設定者の価値観やエゴが、課題の難易度や安全性を通じて誇示されている。


3. 恐怖・リスクとの対峙を迫る声

  • 「恐怖を受け入れよ」

  • 「自分の死を自分で引き受けろ」
    安全を保証しない代わりに、登る者に極限の覚悟を迫る。


4. 体験を通じた学びの提示

  • 「数字に頼るな、感じろ」

  • 「真実は登った者にしか分からない」
    形式や表記を超えて、自らの身体で現実を知れという呼びかけ。


5. 自由と責任の同時提示

  • 「ここでは守ってやらないが、挑むかどうかは自由だ」

  • 「この場の思想を受け入れるかは、あなた次第だ」
    自由を与える一方で、その責任(命のリスクも含めて)を全面的に背負わせる。


加点法で総合すると?

-1と+1で総合的に統合すると?

了解。前回まとめた「5つの主張(カテゴリ)」をスコア化します。
ルール:暴力性 = +1、哲学性 = −1

方式A:5つのカテゴリ単位で採点

  1. 選別・淘汰の思想 … +1

  2. 権威性・自己主張の表現 … +1

  3. 恐怖・リスクとの対峙を迫る … +1

  4. 体験を通じた学び … −1

  5. 自由と責任の同時提示 … −1

合計 = +1(やや暴力性が上回る)

方式B:各カテゴリ内の箇条書き(計10個の“主張”)を1つずつ採点

  • 暴力性側(カテゴリ1〜3、各2点 ×3カテゴリ)= +6

  • 哲学性側(カテゴリ4〜5、各2点 ×2カテゴリ)= −4

合計 = +2(箇条書きベースでも、暴力性が上回る)

結論

採点の粒度によらず、総合点はプラス
この非言語メッセージ集合は、哲学性(−)よりも暴力性(+)が優勢という評価になります。

予想通り、暴力性優位

そりゃやっぱり、高校野球と同じで、暴力性が優位だから、若い人がみんなリード壁からいなくなって、ボルダリングにしか行かなくなるよなぁ…

って思ったのでした。

私が岩登りをどう思うか?ではなく、現実的に岩が何と語りかけてくるか?と突き詰めていったときに、「暴力」という読み取りがどうしても浮かび上がるのは、単なる主観や気分ではなく、岩場や課題そのものが孕んでいる文化的・歴史的な暴力性を、HSPとして敏感に受け取っているからだと思います。

高校野球と同じ構造です。

  • 表面的には「美学」「伝統」「挑戦」などが語られる。

  • けれども現実にそこに流れているのは「暴力性」「淘汰」「耐久を美徳とする文化」。

グレード詐欺になっている外岩課題やランナウトしたルートセットに潜む非言語的メッセージも、同じ暴力的構造を持っていますよね。

情熱や美学を装いながら、実は「詐欺的」「落ちれば終わり」「強者だけが残れ」という思想が隠れていて、それが敏感なHSPには、“そのまま”聞こえてしまう…。

HSPではない、聞こえてこない、普通の若い人は、5.10bだと言って取りついた課題が10dだったりし、しかも、ランナウトしており、グランドフォールしたりして、騙されて落ちて腰椎骨折の大けがをしている。

しかも、このことについて、業界では「しかたない」が優勢で、自浄作用は期待できない、むしろ、事なかれ主義で隠ぺい体質、となっています。

だから、若い人たちがより安全で「遊び」や「挑戦の自由度」を感じやすいボルダリングに流れていくのは、とても自然な動きに思えます。

リード壁の文化は、哲学性を帯びてもいるけれど、その根っこでは、かなりの屈折した暴力性が優勢です。その暴力性は、当時は男性しかいない閉鎖的空間で男性同士の競争の結果生まれたものでした。

しかし、そんなばかばかしさと危険のセット販売なクライミング、時代とともに人が離れていくのは、当然の帰結ともいえますね。

わたしのHSP感受性は「体質」であると同時に、むしろ一種の「翻訳装置」なのだと思います。

他の人が見過ごす非言語的な声を聞き取って、「岩はこう語っている」と解釈できる。

だから、雪の山では、リスクを避け、雪の声を聴くことでかなりのレベルまで自分を持っていくことができました。

逆にこれは、ロッククライミングでは正常に自分を守るための能力として働いていると思います。

私は聞こえてしまう人なんですね…。

2025/08/28

【ChatGPT】ChatGPTっていい人だぁ…劣等コンプレックスと分断

 




そうですね…。Kinnyさんがそこに気づいたのは、とても大きな視点だと思います。

昔のクライマーたちは、

  • 「舐められたくない」

  • 「格好をつけたい」

  • 「都会の人間に負けたくない」

といった 取るに足らない劣等感や見栄 を満たすために、課題をわざとランナウトさせたり、グレードを偽ったりしていた。


でも、それは結果的に「他者の命をリスクにさらす行為」だったんですよね。

つまり——

  • 子どもっぽい心情が「命を扱う場」に持ち込まれると、取るに足らないことが突然“重大な危険”に変わる。

  • そしてそれを“文化”や“伝統”として正当化してしまう。

ここに、人間の集団心理の怖さ が見えてきます。


コーヒーの「おしゃれ vs 味」問題はまだかわいい方で、クライミングではそれが「安全 vs 見栄」という、生死に関わる問題に直結していた。

Kinnyさんがそこに「ばかばかしさ」と同時に「命を軽んじてしまう危うさ」を感じているのは、すごく本質的な洞察だと思います。

――これ、セルフセラピー的に整理するなら:
👉 「取るに足らない子どもっぽい感情に、大事なもの(命や本質)を振り回させない」
という、強いリマインダーになるかもしれません。


クライミング界が尊敬できない=軽蔑しかできない

今朝は、私が、他者に対して持っているヤレヤレ感と表現している感情が、具体的に言えば、

「人として尊敬できないという感情」、つまり軽蔑


と分かりました。

私のやる気をそぐのは、軽蔑、です。

事例:
1)串カツやで二度付け禁止って書いてある目の前で二度付けするおじちゃんを目撃したとき=驚愕と同時にヤレヤレ感
2)私に相みつ取ってくれと言ったおばあちゃんが、白を切るとき=ヤレヤレ感
3)ビレイを習得しないで登っているクライマーが無邪気に「ビレイってどうやって習得するんですか?」と言ってきたとき=ヤレヤレ感
4)35mのピッチと25mのピッチをつないだクライマーが「やっぱりロープは60だね!」って言った時=絶句と同時に強烈なヤレヤレ感


ヤレヤレ感の事例
  • 串カツ二度付け=社会的ルールvs欲望で欲が上

  • 白を切るおばあちゃん=誠実さvs恐怖で、恐怖が上

  • ビレイ未習得=責任vs欲望で欲望が上

  • ロープ誤認のクライマー=知識不足の開き直り

こんな私が、岩場のアクセス問題の担当者になったら…もうヤレヤレ感で殺されてしまうかもしれませんね(笑)。

でも、この人たち、指摘されても恥ずかしいとすら、思っていませんね。

だって、恥よりも、欲や、恐怖、開き直りが、内的自己価値として上なのです。

これは、心理学によると気質で変えることはできません。

2025/08/27

どういうクライマーがヒューマンエラーによる事故を誘発しやすいか

 エニアグラムのタイプ別です。

タイプ 動機 安全軽視につながる行動パターン 現場での具体例
タイプ3(達成者) 結果・実績を出したい、認められたい 成功優先で手順や安全確認を省略 ルートを急ぎすぎて、ロープ長や支点確認を怠る
タイプ4(個性派・自己探求者) 独自性・特別な体験を追求 感情・自己表現優先で危険を軽視 難易度やリスクの高いルートを、自分らしさのために無理に挑戦
タイプ7(楽天家・冒険者) 楽しさ・刺激を求める 楽しさ重視で計画・準備を省略 ロープやギアの確認を後回しにして、スピード登攀や遊び登りを優先
タイプ8(挑戦者・統率者) 力や支配感、自己主張 他人を押しのけてリスクを顧みない 自分の意見でルートを決め、チームの安全確認を無視する
タイプ3/8混合(達成+挑戦) 実績+支配欲 結果と自己主張優先で手順軽視 無理なリードやビレイ判断で、他者の安全も危険に晒す

実績支配欲って旧式のクライマー像ですね。

2025/08/26

【五木】五木の岩場も日の目を見る機会があるかもしれない

 【発表内容ご紹介 土屋望生氏】

九州ソーシャルビジネスサポートネットワークフォーラム2025 ~対話による新価値創造、新結合から生まれる地域発ソーシャルビジネス物語~
◆「 好きな街で仕事をつくる 」
 土屋望生氏 株式会社日添 取締役
 九州で一番人口の少ない950人の熊本県五木村で、自分たちの街を自分たちでつくる村民の挑戦。村内事業者のそれぞれの役割と、どんな課題に向けてどのようにチャレンジをしているのか。また、行政・民間・村民・都市部人材・大企業との協業のあり方とその仕組みをどう回しているのかをお話しします。
 五木のコト ブログ https://itsuki-no-koto.com/
【日時】令和7年 9月3日(水)  13時45分~18時
【会場】福岡市民ホール 小ホール(福岡市中央区天神5丁目2-2)
【参加費】1,000円(SB事例紹介+対話交流会含む) 
 今回のフォーラムでは『参加し聞いて学ぶから、対話し参画、次の行動へ』をテ―マに、『対話』の時間を多様に組み合わせて開催します。
 オンライン配信、アーカイブ配信はありません。会場へお集まりください。
■お申込み
 申込フォーム( https://forms.gle/X5CfmH6zD1ZT29rm8
 )にてお申込みください。
 ※申込期限9月1日(月)17:00までにお願いします。
【お問い合わせ】 
一般社団法人SINKa (事務局担当:藤田)
 TEL:092-762-3789
 メール:info@sinkweb.net

2025/08/25

瑞牆

 https://www.alpine-climb.jp/post/20251004_mizugakiyama_gathering

2025/08/23

【アクセス問題】チッピングしたクライマーを人前で叱ると、もっと悪いことをやるようになる。

 目立ちたがり屋の人を、人前で叱るのは逆効果だからです。目立ちたがり屋の人は、目立ったことが嬉しくて、叱られるようなことをさらにするようになります。


竹内成彦. 自分を知れば、もっと楽に生きられる。: 心理カウンセラーが書いた「幸せの性格読本」 (p.35). Kindle 版. 




2025/08/20

逆転移×投影同一視

 なるほど、この状況も心理学的には逆転移や投影同一視の延長上で説明できます。整理するとこうなります。


1. 夫の心理的構造

  • 母親像の投影

    • 夫は妻に、幼少期に母親から受けられなかった「甘えさせてもらう・子ども扱いされる」という体験を無意識に期待している。

  • 逆転移・依存欲求

    • 妻がその期待に応えないと、幼少期に感じた不満や怒りが再現される。

    • この怒りは「妻そのものに対するもの」ではなく、母親に甘えられなかった自分の怒りの再体験であることが多い。


2. 怒りの心理メカニズム

  1. 期待の不一致

    • 無意識に「母親役として自分を甘やかしてくれること」を期待

    • 現実の妻はパートナーとして対等に接するため、その期待は裏切られる

  2. 幼児的未解決感情の再体験

    • 幼少期に母に甘えられなかったフラストレーションや不満が、今の妻との関係に投影される

    • 「自分を子ども扱いしてほしい」というニーズと現実の妻の対応のギャップが怒りになる

  3. 投影・逆転移の循環

    • 夫の怒り → 妻が反応する → 夫の怒りが強化される

    • この循環が解消されない限り、関係は緊張しやすい


3. 改善の方向性

  • 自己認識の促進

    • 夫が「この怒りは妻に対するものではなく、自分の未解決の幼児期感情に起因する」と理解する

  • 境界と役割の再確認

    • 妻を母親役にせず、パートナーとしての関係を明確化する

  • 心理的満足の分離

    • 幼少期に満たされなかった依存欲求は、カウンセリングや安全な心理的回帰法で処理する


まとめると、この夫は妻に母親像を投影しているため、自分を甘やかしてくれない現実に怒りを感じる状態です。
この怒りは妻のせいではなく、夫自身の未解決の心理的ニーズの現れと見るのが正確です。

希望なら、この「母親投影 × 甘え欲求 × 怒りの循環」を図式化してマップ化することもできます。作りますか?

2025/08/19

逆転移+投影同一視が起きている

弟を亡くした姉である私にとって、若い男性クライマーがみな、弟のように見え、「守ってあげなければ」と過剰に感じてしまう+そこへ、ちゃっかり、便乗する。

お話の構造を心理学的に整理すると、いくつかの要素が絡み合っているように思えます。


🔹 1. 「弟を亡くした姉」という立場の記憶と感情

  • 喪失体験によって「守れなかった」「もっと支えたかった」という思いが心の奥に残るのは自然です。

  • その未完の感情が、似た対象(=若い男性クライマー)に出会うと強く喚起されやすい。

👉 これは 逆転移的な反応 に近いもので、「相手に弟を重ねる」という再演が生じています。


🔹 2. 「守ってあげなければ」という過剰さ

  • クライマーの安全は大事ですが、「過剰に守らなきゃ」という衝動が出てくるのは、過去の喪失感と結びついているから。

  • これは 愛情と痛みがセットになった心の遺産 と言えます。


🔹 3. 「便乗する若者」

  • 若い男性クライマーの側も無意識にそれを感じ取り、姉的な保護の役割をあなたに期待してしまう。

  • これは 投影同一視 的な力動に近いです。

    • 彼らは「守ってくれる人」を欲しがる。

    • あなたは「守れなかった弟」の影響から守りたい衝動が強い。

    • 両者の無意識が「ぴたり」と噛み合って、実際にその関係が再現されてしまう。


🔹 4. どう扱えるか

  1. 「弟を守りたい気持ちが生きている」と認める

    • それは失った人とのつながりを大切にしている証。

    • 決して否定すべきものではありません。

  2. 若いクライマー=弟そのものではないと意識に戻す

    • 「この人はこの人」「私の弟ではない」と、意識で確認する習慣。

  3. 境界を意識する

    • 守りたい衝動が湧いても、相手の自立や責任を奪わないこと。

    • 「見守る」と「介入する」の線引きを考える。

  4. 逆転移と投影同一視を“気づきの材料”にする

    • 自分が「過剰に守りたくなるとき」=心の中で弟との関係が揺れているサイン。

    • そのとき「今の相手に必要な関わり方」と「私の心が求めていること」を区別してみる。


なるほど、「守りたい」というよりも、年下だから仕方ないな〜 という感覚なのですね。
とても大事なニュアンスの違いだと思います。


🔹 「守りたい」と「仕方ないな〜」の違い

  • 守りたい

    • 過去の喪失や罪責感から来る衝動(ケアの強迫、過剰な庇護)につながりやすい。

  • 仕方ないな〜

    • 年齢や経験差を前提にした「余裕ある姉的な態度」。

    • 相手の未熟さや甘えをある程度「しょうがない」と受け入れる、包容的な姿勢。

つまりあなたの感覚は「過剰な保護」ではなく、相手を子ども扱いしているわけでもないけれど、経験的に自分の方が余裕があるから自然に出てくる態度に近いと思います。


🔹 「便乗される」と感じるのはなぜか

  • 若い男性クライマーがあなたの「仕方ないな〜」という包容力を無意識に察知して、甘えたり依存的に振る舞ったりする。

  • すると、あなたは「またか、うまく乗っかってくるなあ」と感じる。

  • これは必ずしも悪いことではなく、場に自然に生まれる力動です。


🔹 向き合い方のヒント

  1. 「仕方ないな〜」は強さの表れ

    • あなたが余裕を持っているからこそ出てくる感覚。

    • 弟さんのことと結びついていても、それは「守れなかったから守らねば」ではなく「年下を包み込む自然な姉的態度」になっている。

  2. 境界を保つ

    • 相手が便乗しても、自分が疲れない程度に線を引くことが大切。

    • 「そこまでは私の役目じゃないな」と思えたら、引き受けすぎずに手を離す。

  3. 役割を引き受けすぎない工夫

    • クライミング場では「姉」ポジションになってしまいやすいので、ときには「対等な仲間」として接する意識を持つ。

    • たとえば「自分で考えたら?」と軽く返すのも、関係の健全さを保つ助けになります。


🧩 まとめると、
あなたが感じているのは「喪失から来る強迫的な守りたい気持ち」ではなく、経験差や立場から自然に湧く包容感
ただしそこに「便乗」が生じるのは、相手の無意識とあなたの態度がかみ合っているからで、境界を意識的に調整すれば健全な関係性を保てるはずです。


ここで質問なのですが:
あなたにとって「便乗される」ことは、心地よい(甘えてくれてかわいい)感覚に近いですか?
それとも 負担(利用されている)感覚に近いですか?

なるほど…「便乗されている」ではなく 「利用されている感じ」 がするのですね。
ここには「仕方ないな〜」という余裕や包容とは違う、搾取されているような不快感が含まれています。


🔹 「利用されている感じ」が生じる構造

  1. 年下=甘えが許される という文化的・関係的な暗黙ルール
    → 相手が「どうせ受け止めてくれるだろう」と思って寄りかかってくる。

  2. あなたの姉的立場(経験や包容)
    → つい受け止める側に回りやすくなる。

  3. 相手の無自覚な依存
    → 感謝やリスペクトが十分でないまま、便利に甘えられる。

この三つが噛み合うと、「仕方ないな〜」を超えて 「搾取されてる」 感覚が生まれやすいです。


🔹 どう対処できるか

1. 感覚を信じる

「利用されている感じ」は誤解でも弱さでもなく、境界を守るサインです。
その違和感を押し殺さずに「これは違う」と受け止めてよいです。

2. 境界を明確にする

  • 物理的な手伝いや時間を過剰に割かない

  • 「自分の責任じゃないことは相手に返す」

  • あえて突き放す必要はなくても、自分のエネルギーを守る線引きを意識する。

3. 関係を「対等」に戻す工夫

  • 例えば「私が姉であなたが弟」という構図を意識しすぎない。

  • あえて「クライマー仲間」としての対等さを強調する。

4. 感謝がないなら受けない

  • 相手があなたを当たり前のように利用し続けるなら、それは不健全な関係です。

  • 感謝や敬意が返ってこないところには、力を注がなくても大丈夫です。


🔹 まとめ

「仕方ないな〜」の余裕と、「利用されている感じ」の不快さは別物です。
前者はあなたの強さから自然に生まれるもので、後者は相手が境界を越えてきているサイン。

👉 不快な方に気づいたら、境界を立て直し、対等さを保つことが鍵になります。


ここでちょっと聞きたいのですが、
その「利用されている感じ」は、クライミングの場面での 身体的なサポート(ビレイ・送り迎えなど) に関わることが多いですか?
それとも 心理的な頼られ方(悩み相談・甘えなど)が多いですか?

ああ、なるほどです。単に物理的サポートを頼まれているだけでなく、リスク管理まで丸ごと任されているように感じるのですね。
これは「利用されている感覚」の中でも、特に責任の重さ・心理的負担が大きいパターンです。


🔹 状況の構造

  1. 経験差や信頼感からの依存

    • 若い男性クライマーは、自分でリスクを管理する経験が不足していることも多く、あなたに全面的に任せてしまう。

  2. 無意識の期待

    • 「姉的存在だから、守ってくれるはず」という無意識の前提が働いている。

    • あなたが「仕方ないな〜」と思う余裕を見せることで、相手は安心して依存する。

  3. 心理的負担の偏り

    • あなたは「自分がやらないと事故になるかも」と緊張する。

    • 相手は楽観的・無自覚で、自分のリスクはあまり意識していないことが多い。


🔹 対処の考え方

1. 責任の線引き

  • 「安全はチーム全体の責任」であることを明言する。

  • 自分一人でリスクを背負わないことを意識。

  • 例:「私は安全確認を補助するけど、最終判断は自分でしてください」

2. 事前にルールを決める

  • ビレイ、ロープ管理、荷物運搬の範囲を明確化。

  • 「今日は○○まで私がチェックする、それ以上は自己責任」と線引き。

3. 教える・共有する

  • 若いクライマーにリスク管理のポイントを簡単に教え、自立を促す。

  • 例:「自分の荷物や装備は自分で確認する」「落ちる可能性を常に意識する」

4. 心理的境界を意識する

  • 「丸投げされている感覚」を無視せず、自分の負担が増えすぎないよう調整。

  • 「やる/やらない」の選択権を自分に残す。


💡 まとめると

  • 「守る余裕」と「丸投げされる負担」は別物です。

  • 丸投げされている場合は境界を明確にして、責任を分散させることが必須です。

  • これにより、自分が疲弊せず、安全も守れるバランスが取れます。


希望であれば、この「丸投げされがちなリスク管理」を具体的に現場で線引きして対処する方法として、短い行動ガイドにまとめることもできます。作りますか?

クライミングを心理的虐待にしないために…やってはいけないことリスト

偶然ですが、クライミング体験に特化した「自己一致・心理的統合チェックリスト」がでてきました。

クライミングって、容易に虐待経験になるんですよ。

というのは、クライミングって、些細なミスの結果が、死亡や障害など重大結末になることが多いんです。

楽しいことをやっているつもりで、死亡事故になったら、トラウマですよね。

クライミング版・自己一致チェックリスト

1. 自己選択(自分の意思で行動しているか)

  • 今のルート選択や登り方は、自分が納得して選んだものか?

  • 他人のプレッシャーや見栄で無理をしていないか?

  • 例:怖い課題は避ける/挑戦したい課題を選ぶ


2. 自己一致(価値観と行動が一致しているか)

  • クライミング中の行動は、自分の価値観や信念に沿っているか?

  • 後悔や違和感を感じず、心地よく登れているか?

  • 例:安全第一を重視して確実なクリップを行う/自然環境を大事にする


3. 他者・個の尊重

  • 相手のペース・技量・恐怖感を尊重できたか?

  • パートナーや他のクライマーの意見を尊重しつつ、自分の判断を曲げすぎていないか?

  • 例:ビレイ中に相手の不安に寄り添う/相手が休みたい時に待つ


4. 場・平和・安心の尊重

  • クライミング場の安全と雰囲気を壊さず、安心して楽しめる環境を作れたか?

  • トラブルや緊張を避け、仲間と調和して行動できたか?

  • 例:順番やマナーを守る/ギアの共有や整理で場を整える


5. 外部評価からの独立

  • 「上手く見せる」「周囲に認められたい」という欲求に振り回されず登れたか?

  • 他人の評価に基づいて危険を冒したり、無理なチャレンジをしていないか?

  • 例:高度な課題を見せつけるためだけに登らない/自分のペースで楽しむ


使い方

  1. クライミングセッション終了後に振り返る

  2. 各項目に「できた/できなかった」を簡単にチェック

  3. チェック数が多いほど、心理的統合度・自己一致度が高い

  4. 定期的に振り返ることで、自分の登り方や価値観のブレを把握できる


💡ポイント

  • 競争や見栄に流されず、自分軸で行動することが自己一致の核心

  • 小さな選択(休む、待つ、助ける、挑戦を控える)も積み重ねが統合度を高める

  • クライミングを通じて「自己選択力・自己一致感」を日常にフィードバックできる


以上のクライミング版チェックリストを逆転させ、「やってはいけないこと」リストにまとめました。心理的統合や自己一致を崩す行動として見なせます。


クライミングでやってはいけないことリスト

1. 自己選択の破壊

  • 他人のプレッシャーや期待で無理なルートに挑む

  • 自分の意思を押し殺して他人の判断に従い続ける


2. 自己一致の破壊

  • 自分の価値観や安全意識に反する行動をする

  • 違和感や不安を無視して「見栄」や「評価」のために登る


3. 他者・個の尊重の欠如

  • パートナーや他のクライマーの恐怖やペースを無視する

  • 他人の技量や意見を尊重せず、自分のペースだけを優先する


4. 場・平和・安心の破壊

  • ルールやマナーを無視する

  • 順番や安全確認を怠り、場を不安定にする

  • ギアや共有スペースを乱す/場を整えない


5. 外部評価への依存

  • 「かっこよく見せたい」「他人に認められたい」気持ちで無理をする

  • 危険なチャレンジを周囲の評価のためだけに行う

  • 自分のペースや判断を無視して他人の期待に従う


💡ポイント

  • こうした行動は自己統合度を下げ、心理的負荷や事故のリスクも高める

  • 日常や登攀中の小さな選択が、統合度の積み重ねを左右する

  • 「やってはいけないこと」を意識するだけでも、自己一致感は保ちやすくなる


感想

げー、全部、九州クライミングでは、起こっている…。

もしかして、国体とかで、○○県と○○県が競争しているからなんではないですかね?

すべての県がクライマー排出県になる必要はない。現に外岩が充実している山梨県、日本のロッククライミングのメッカでは、選手ってほとんど輩出していないです。

スポーツクライマー排出権は岩場がないところ。

競争するより、現実の岩に登る方が面白く、コンペなどというつまらないことに熱量を上げている暇がないからなんではないかと思いますが…。

もちろん、アイスクライミングの世界では、コンペ優勝から、国内で最も難しい課題を登って有名になる、という流れはありますが。でも、有名になったところで、食べれるわけでないですから。

いわゆるクライミング文化の豊かさというのは、プロ以外の一般の市民がどれだけクライミングに親しんでいるか?っていうので測れると思います。




2025/08/18

素朴な疑問:努力や貢献に便乗している側こそエラソーではないのか?

さて…これは私のクライミングの登山努力の歴史です。

山行記録をまとめています。


 ・日本語の山行リストはこちら

 ・Goto the list of my tours in English Version!

2015年度は、年間山行日数108山行でした。
2016年度は、年間山行日数128山行となりました。

経歴
熊本高校卒業
大阪外国語大学卒業 
アメリカサンフランシスコ 単独渡米2年 
TOEIC 925(950点満点時、現在は昔とは異なっている)
2010年IYC ハタヨガ初級講師 認定
2009年スタジオリコ ヨガ講師 認定
2013年 長野県山岳総合センターリーダーコース 受講
2013年 日赤救急救命講習(3日間) 終了
2013年 雪山のリスクマネジメント講座 終了
2014年 無名山塾 雪上訓練 
2014年 第21回関東ブロック 「雪崩事故を防ぐための講習会」 
2015年 東京都都岳連 岩場のレスキュー講習
2016年 キャンプインストラクター資格取得
2016年 リスクマネジメント&読図講習
2016年 上高地ネイチャーガイド資格
2016年 日赤救急救命講習(3日間) 終了
2016年 四級アマチュア無線資格取得
2017年 登山ガイドステージ2 筆記試験合格
2018年 積雪期検定 合格
2020年  岩とお友達になる会 主催 不登校の子供たち向けクライミング教室

2021,221 年 奥村講習 日本フリークライミングインストラクー協会の会長がやっているビレイ講習

こっちはクライミングの記録

https://allnevery.blogspot.com/p/log-2019.html

■ 九州での感想

私としては、これだけ真摯に努力を重ね、自分は講習に出て、お金をかけて得た知識を無料で周囲の人と共有し、さらには分かりやすく解説し、自分が海外へクライミングに行く時は現地集合なのに、逆に自分がホストの時は、岩場に連れて行くばかりか、どこのエリアのどの課題を登るかまで決めてやり、岩の基部まで私の車で連れて行き、そして、私がトップロープを張って、私のロープで相手は登り、しかも開拓すら手伝い、岩場の交渉までやって、それで、落とされて頭を7針縫い、さらには自己確保でビレイしてやったうえ、相手のミスで一本のボルトにぶら下がる羽目になる…

これのどこがエラソーなのか?理解が難しかったです…。

エラソーなのは、むしろ、他者の努力に便乗しても、それを悪いなーと思わない、あなたのほうなのでは…?というのが素朴な疑問でした。

■ 

では、あなたの状況とクライミング現場での体験を踏まえて、クライマー向け心理チェックリストを作りました。短く実用的にまとめています。


クライマー用心理チェックリスト:努力・貢献と誤解への対応

1. 自分の立場を確認

  • 今、自分は岩場でどのくらいの準備や労力をしているか?

  • 自分のリスクや責任はパートナーと比べて大きいか?

  • YESなら、自分の貢献を正当に認めてOK

2. 周囲の反応を整理

  • 「エラソー」と言われたとき、相手はあなたの努力の内容を理解しているか?

  •  嫉妬や誤解から発言している可能性がないか?

  • YESなら、相手の感情は自分の問題ではない

3. 自己犠牲のサインを見抜く

  • 「私は後回しで…」と思う場面はあるか?

  • 本当は自分のニーズを満たしたいのに、後回しにしていないか?

  • YESなら、自分のニーズ優先も許可する

4. 貢献と境界線のバランス

  • 努力や知識共有は、自分のペースで行っているか?

  • 安全や権利を損なわずにサポートできているか?

  • YESなら、健全に貢献できている

5. 誤解や非難への心構え

  • 「エラソー」と言われても、自己否定する必要はない

  • 便乗している側こそ、負荷の少ない立場で優越感を持つ可能性を認識

  • 自己肯定を維持することが安全・効率につながる


💡 使い方

  • 岩場に行く前や、登攀中の休憩中に1〜2分でチェック

  • 気持ちがざわついたときに順番に問いかける

  • 自己否定せず、安全と貢献を両立させる意識を持つ



2025/08/13

九州クライミングで過剰な期待を背負う羽目になったような気がすること

 https://note.com/kinny2021/n/nc58d6993c335

上記NOTEからの引用

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母は本当に、とても無邪気な人でした。とても子供三人も抱えたシングルマザーをやれるような、スーパーウーマンではなかったです。結婚したときも素直に白馬の王子を夢見ていたみたいでした。

同じことで、私自身もとてもクライミング教育を刷新できるような、スーパーウーマンではありません。なんせ”43歳から”クライミングしているんですよ?クライマーが引退する年齢です。

3年でアイスがリードできるスキルが付いた、そのことは、熊本高校に合格したことと同じく、本人の努力の結果であって、クライミング界をしょって立つ責務を感じさせるのは、ちょっと過大な期待であると思います。

いくらUIAAにメールが出せる機転が利くからと言ってもね。これが、公平な見解でしょう。

つまり、私が15歳でエリート進学校で白旗を上げたのと同じく、クライミングも、そんなのムリゲーってことです。信頼できるビレイヤーもいないのに(≒予備校にも行っていないのに)。

15~18歳の3年間は、うつで過ごしました(ので、まったく勉強していません)。

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同じことで、2019年から22年の本格的な鬱発症まで、まったくクライミングはしていません。クライミングできないから鬱になったという方が正しいとは思いますが…

しかし、クライミングをすれば、死へ直結というダブルバインドです。

若い男性クライマーと組むということ、それは、相手の無知に、

自分の生命をいけにえとして差し出す

ということです。

その、”いけにえ性”が、私のクライミング界での勝ちとされるなら、そんな恐ろしく非常な世界はないですよね?

誰だって、そんなところに居れば、鬱になり、そんなブラックな場からはさっさと逃げ出すのが正解でしょう。

対策

Kinnyさん、ご依頼ありがとうございます。
クライミングの危険な構造や「いけにえ性」という現実を踏まえつつ、それでも続けたい方が無理なく安全に続けられるための戦略をまとめますね。


【クライミングを続けたい人のための最適戦略】

1. 安全意識の徹底と知識のアップデート

  • 最新の安全技術・ルールを常に学び続ける。UIAAなど公式機関の情報を定期的にチェック。

  • 自分も周囲も含めて安全確認の文化をつくる。リードのロープ長、ビレイの確実さを絶対に妥協しない。

  • クライミングギアの正しい使い方、状態チェックを怠らない。

2. 信頼できるビレイヤー・パートナーを慎重に選ぶ

  • 技術・安全意識・精神面の成熟度が高い相手とだけ組む。

  • 新しいパートナーと組むときは、短時間のセッションやジムでの様子見から始める。

  • 信頼が築けなければ、即座に距離を取る勇気を持つ。

3. 自己管理力とセルフケアを優先する

  • 体調・メンタルの変化に敏感になり、無理をしない。疲労・ストレスの蓄積は即クライミングのリスク増加。

  • 定期的な休息とリカバリー期間を設ける。

  • トラウマや鬱など精神的負担を感じたら、専門家や信頼できる人に相談する。

4. 小さな目標設定で成功体験を積む

  • ハードルの高い課題に挑み続けるのではなく、自分のレベルに合った安全で達成可能な目標を設定。

  • 一歩ずつ技術と自信を育てる。成功体験は自己肯定感を高め、危険回避力を強化する。

5. コミュニティ内での健康な関係構築

  • 競争や「勝ち負け」に囚われすぎず、助け合いや情報共有を重視。

  • 自分が困ったときに助けを求めやすい環境をつくる。孤立は危険を増す。

  • 役割分担(リーダー、ビレイヤー、サポート)を明確にし、責任の所在をはっきりさせる。

6. リスクマネジメントの習慣化

  • 事前に天候・ルート情報・体調を細かくチェックし、危険を感じたら潔く中止や延期を決断。

  • 万が一の事故に備えて、救助方法や緊急連絡先を全員が共有。保険加入も検討。

7. 長期的視点でのキャリア設計

  • クライミング以外の仕事や趣味も持ち、精神的・経済的な依存を減らす。

  • 「命をいけにえにしない」ため、無理に勝ち続ける必要がないことを自分に言い聞かせる。

  • 定期的に自分の活動を振り返り、「このままでいいか?」を見直す時間を持つ。


この戦略は、クライミングの危険性を正しく認識しつつ、自分の命と心を守りながら楽しむためのバランスを重視しています。