2024/11/11
【クライミング心理学】頑張り教では、アウトドアクライミングのリスクは排除できない
2024/11/08
【クライミング心理学】Unprocessed Shame (未処理の恥)とジャンボさんの注文…の記事
2024/11/07
【NVC】ノンバイオレンスコミュニケーションこそクライマーに必要な能力だ
■ 中尾佳貴さんのセルフコンパッションワークショップ
■ 危険予知=感じること
クライミングは、危険な行為です。
登山も当然ですが危険な行為です。
というか、冒険っていうのは、全部、危険。
だから、一番大事にしないといけないのは、危険の予知です。
危険予知ををおろそかにした冒険の結果は、遭難事故多発。
日本では毎年過去最高を更新している遭難の記録…
感じること、をおろそかにし、感じないでただ山頂を目指すとか、感じないでただ終了点を目指した結果、そういうことが起る。
■ 危険を感じよう=怖さを感じよう
山の中や畑にいると、
Doing よりBeingが大事… 何をやっているか?より、どうあるか?が大事、と言われているそうです。
クライミングも同じだなと。
Doing=やること、Being=あり方。
クライミングから、Beingを抜き取って、つまり、感じることを抜き取って、Doingだけ、やることだけ、達成だけにしてしまったものが、スポーツクライミング。
なので、そこには、
スポコン
はあるが
恐怖を感じる、ということがない
そのため、
リスクをコントロールする発想
がない…
それをBeingのほうがDoingより重要である、自然界に持ち込むこと
=アウトドアで、インドアクライミングと同じことをしようとすること、
なのですから、事故が増えるのは当然の帰結ですね。
■ 事例
それが
死の危険
になるのは、そりゃ当然だよな~と思った。
私が、死の恐怖におびえ、父に殺されかけた2歳児のトラウマを思い出さなくてはならなくなったのは、(リスクに敏感であること)を大事な価値観として登っているクライマーだから、だったんですねぇ…。
リスクに敏感であるクライマーは、命を大事にするクライマーであり、リスクに無頓着なクライマーは、命を粗末にするクライマーってことになる。
リスクに敏感であるということは、自分の怖いという感情、第六感的な怖さ、を大事にすることです。具体的な理由は、その時は分からなくても、その感じがしたら、避けるのが、
山で命を守る
この行動の対極は、雨合羽を持っていたのに、寒さを我慢するだけで、着なかったために、低体温症で死んでしまったトムラウシみたいな事故です。
体はちゃんとあなたに危険だよ、服を着て!と言っている。なのに、その身体感覚、体からのメッセージを無視した結果、起こったのが、低体温症による行動不能。
山でリスクを感じたら、それは、体からの何かしろ!ってメッセージです。体が行動を促してくる。
クライミングなら、リスクを感じたら、セルフをもう一本余分に取りましょう。
クライミングパートナーにリスクを感じたら、その人とはリスクのない活動だけを一緒にしたり、そもそも登らないなど、何らかの手を打った方がいいですね。
いやはや、ほんと、クライミングで命まで持っていかれても、相手は
クライミングは自己責任
とか言って、自分の責任を転嫁して、責任を取らず、本来は刑務所に入らないといけないような他殺まで、仕方ないね、って言われておしまいなのが、クライミングをすることの今の時点での、現実です。
クライミングの初期に、こういうことを理解して、気を付けないといけませんね。
山のリスクは、自己コントロールできるけれど、人のリスクは自己コントロールできません。
まず、相手がクライミングにおけるリスクや救急救命法、ロープワーク、登山計画を立てること、などを軽視していたり、他人のふんどしで相撲を取るような行動をする人だったら、用心するというよりは、回避したほうがよいかもしれません。
■ 二ーバーの祈り
私たちに変えられないものを受け入れる心の平穏を与えて下さい。
変えることのできるものを変える勇気を与えて下さい。
そして、変えることのできるものとできないものを見分ける賢さを与えて下さい。
リスクを無視し、怖くてもツッコむのがクライミングだ、というクライミング文化は、変えられないもの、ではありません。
リスクを直視し、そのリスクを技術で上回るように登る、というクライミング文化を作ることも可能です。
怖いときは、危険を知らせているのだ、この課題が怖くなくなるよう、技術を磨き頑張る、というクライミング文化を作ることも可能です。
怖かったらエイドすればいい、というエイド文化を変える勇気を持つのも大事です。
でも、エイドがなくては登れない、女性や、子供、老人には易しく。そういう人を追い立てて、お前は安全マージンが厚すぎるなどと、非難していても、あなたは手が届くから、リスクゼロで、リスクゼロの人から言われるような筋合いではないよなぁ…
変えることができるもの = あなたの心の在り方
変えることができないもの = ほかの人の心の在り方
山梨でも、ニシキタでも、女性に自分より強いことを期待する人いなかったけど、九州では私にリードしてもらって、自分はリスクゼロで、登りたい人ばっかりでびっくりしたよ?
しかも、その登攀がフリークライミングではなく日本式のエイドクライミングだったりして驚いた。
2024/11/06
【祝・トランプ圧勝】トランプ勝利で、日本の奴隷制度の終わりの始まり
いや~真っ赤かのアメリカでしたね。
トランプが47期の大統領に就任確定。
日本の選挙でもないのに、明るい一日の終わり、トランプ勝利。
これで日本の属国制度も終わりだー!というわけですが、まぁそんなに簡単に問屋は下ろすまいが、それでも今夜は良い眠りにつきましょう☆
ディープステートの支配が終わりを告げるかのような、そんな期待一杯の日本…
黙って、グーグルとか、マイクロソフトがトランプになされるままにされるとは思えないので、何かしら、大どんでん返しがあるのでしょう。
日本は、ロシアとの国交正常化はホントに望まれます。なんせ、日本に来る石油の97%が中東からで、お隣のロシアからもらえば、そんなはるばる運んでこなくてよいわけなのです。
3Sで現実逃避させる、愚民化政策も終わりになってほしい。
https://www.youtube.com/live/UHufQaP7bL0?si=Y15l9IJC-3FRUZ2p
色々あったけど、クライミングで、フレッドベッキー化を目指したことで、投資を勉強し始め、結果として伊藤貫先生や、大井幸子さん、西鋭男先生などの知性に触れることができ、私のモノの考え方にも、政治についての関心も、歴史認識も、いろいろ変わりました。
うつみんとよしりんでは、ちょっと変えられなかった、モノの見方が変わりました。
早く西先生や、伊藤さん、大井さんのトランプ勝利についての見解出てこないかなぁ。
日本の市民は、まだまだ無知ですが、これで大手を振って安心して再教育できるので、GHQに支配された属国としての憲法を辞めて、新しい日本国憲法が作られると良いな~と思っています。
まぁその前に日本の政治家を総入れ替えしないとだめですね~
すっかり二世議員で世間知らずの、おぼっちゃまだらけ、だからなぁ。
官僚エリートにも、気の利いた人は残らず、日本の頭脳は、どこにいるか?
私の経験に寄れば、商社とかに残っていましたけどね…
まぁ、クライミング界にはあんまりいないと思ったな。ごめんね、クライマー。
でもさ、正直に言って、危険予知どころか、単純な算数もできないようだったから…。
日本の未来は、今夜は明るい!とりあえず、今夜は乾杯☆
■ 鶴橋のジム
ニシキタウォールを復習していたら、偶然、Googleに表示されたので、今日、食後の散歩がてら、偵察で行ってみました。
垂壁が多くて練習になりそうなジムでした。クライミングジムって、強傾斜が男子には人気なんだけど、私の場合は、強傾斜は、ちょっとでいい…。腕が上がってしまうのが早いので、垂壁で難しくならないとムーブが上達する前に腕が疲れて登れなくなるんですよねぇ…
…という問題で、垂壁だけで、グレードを上げていこう作戦なので、垂壁が豊富なジムを探していました。
なんか見つかってよかった☆
子ども課題が多いジムがいいってことなのかもしれません。まぁ小学生サイズだからなぁ。
受付の人も、Googleの口コミよりは、親切そうでしたし、かなり古い”岩と雪”が、置いてありました。トポも黒潮ボルダーとか黒本とかおいてあり、とりあえず、クライマーがやっているジムっぽかった。
ジムの名前、いろいろみんな工夫してつけているけど…。
発音しやすいのが一番いいと思ったりしました…。
すっごいタワマンの隣のジムでした☆
【人生の法則】潜在意識を活用して、自分らしい生き方を作る
それでまず手始め?にバレエを習い始めました。駅前の小さなお教室なので、子供と一緒に習っていたけど、まぁ19歳なので、まだ子供みたいなものだしなぁ…なじんでいました。
その成功や地位を得るために何らかの努力をしたということではないです。
しかし、クライミングでは、九州に来て、いろいろな人から嫉妬を受ける経験をし、そんな遠慮…なぜ私?の必要は、なかったのだ、と、最近になって、梯谷玲奈先生の、カウンセリングを受けて、反省しています。
小さいながらも、”成功”を積み上げてきた…。掴んできた…。
■ トラウマの存在
この恐怖には、子供時代のトラウマ体験があります。
私には弟も妹もいます。そして、日本社会は、ジェラシーには甘い社会なのです。
弟や妹という立場の人にとって、特に私個人の弟や妹でなくても、”お姉ちゃんだけずるい”という非難文句は、お姉ちゃんがやった努力をしないで、お姉ちゃんと同じだけの成果をもらう、常套手段なのです。
さて、この心理的安全基地を作り出す… いわゆる頼りがい、みたいなものですね…、その得意技のために、これまで、いろいろな人が私が作り出す、安心の泉に、小鳥が泉で水を飲んで羽を休めるように、次々とやってきて、そして、旅立って行ったような気がします…。
しかし、私には? それが私の苦境の原因なのです。
■ 私の最も大きな成功体験
これが私の人生で、一番の成功経験、です。ある意味のコーチング。
何が良いクライミングか?というのも、個々人によって違うものです。全員、同じ価値観と言うことはない。
私には、中学時代に、権威に屈服させられたトラウマがあります。
いつも、ここ、というところで背を向けているなぁ…。と、気が付きました。
私は仕事選びでも主体性を発揮し、図書館に自ら履歴書を持っていきました。外大図書館に4年勤務しましたが、図書館の人たちはみな親切で、学生が学業を優先するのを許してくれ、仕事は半人前でも許されました。確かに給料も半人前だったけど…。
海外のサイトにクライミング記録を登録するのは簡単です。フリークライミングの場合、第二登が出ないと、グレードすら確定しないのですから、発表は重要ですし、第2登できる人っていうのが、ものすごく少ない…のですから、海外を含めて発表しないと、日本だけのガラパゴスグレードになってしまいます。
色々、語ってしまいましたが、自分こそは当代の稀有のクライマーだ!と思う人は、記録の海外サイトへの登録も、考えてみてくださいね。
グローバルに考えて、ローカルに行動する、っていうのが良き事ではないか?と思います。
こんな感じで、行動を作ります。
2024/11/05
【クライマー界実情】お金の代わりにグレードをガツガツ稼ぐことになっていた日本クライミング界
【トップクライマーによる指導・お手本】小山田大さんによる岩場講習会@佐渡島
2024/11/04
衝撃のニシキタクライミングウォール
近所の神社で秋祭りに出たら、たまたまビールを一緒に飲んだお兄さんにこんなジムを教わった…
ニシキタクライミングウォール…
https://nishi2.jp/25459/
使用料一回(1日)500円。
山梨で言えば、クライミングジム天みたいな感じかな?とあらかじめ空想。そう、昔からやっている人が、自分のトレーニング用の壁を市民に開放してくれているジム…草の根の市民活動って感じだ。
ビジネスで成功したら、格安クライミングジムを運営して、クライマー界に貢献しましょう☆
天はたしか、銀行にお勤めの人だったような気がするよなぁ…
ルーフになった、クラックが設置されていたっけなぁ…。課題は難しすぎて、私は登れるものがなかったので、もっぱら、実力が付いたかどうか?知りに行くような感じだったが…。
このニシキタクライミングウォールは、コインランドリー業で財を成した方のようだった。
そう、実はコンランドリーはお勧めの収益性の高いビジネスなんだが…。このコインランドリーもひっきりなしに、お客さんが来ているようだった…パーキングスペースは車洗いになっており、コイン精米機も設置されていた。ほとんど無人運営できるわけなので、クライマーの副業?本業?向きのような気もする。
■ 登れる課題が…
予想していたことだが、こうしたジムって常連さんとの掛け合いで作られていくので、みなの成長に沿ってジム課題が発展していくので、最初のころはみな5級とか6級を登っていても、どんどん上手になり、3級、4級は普通に…だんだん段の課題みたいになっていくよなぁ…
というので、登れる課題がないかもしれなかったが、なんとか見つけました。オレンジの課題。
私にはだいぶ難しかったけど…男性は大体一撃。みんなには楽勝そうだったが…。ボディサイズが違うので、同じ難しさとは言えない。
親切な若い男性が、ムーブをアドバイスしてくれたため、だいぶ先まで取れるようになった。
で、「よし!あのボールドのところだけ、先に触ってムーブをばらしちゃお!ズルだけど!」と言ったら、
「ズルなんて言っちゃいけませんよ」「グランドアップは過去の話ですよ」だそうだった(笑)
いや、グランドアップにこだわる人が先輩(蒼氷の。アラーキーじゃないよ(笑))だったからなぁ…
まぁでも、グランドアップにこだわるべきではないよなぁ。これ、練習だしね。あくまで。
しっかし、男子はいつまでも部活。60歳でも、70歳でも、部活が必要なのが男性の人生なのではないだろうか?と思った。
なんか、とっても幸せそうで、エンドルフィン出まくっているようだった…。
そんなに幸せいっぱいの空間で、外岩の話とか、しているほうが場違いなので、黙っていたけど…、教えてくれたお兄さんは私がまさか、外リードもとっくに終わって、マルチも何本も登り、海外にもクライミングに行っている人とは思いもよらなかったみたいだった…
わざわざ言うのも何なので、黙っていたが…
ジムで楽しそうだよなぁ、男子。
それを闖入者にも分けてくれて、ありがとう、って感じだったのが今日だった。
いや~。男子の部活って感じ。
こういうジムが自然発生的にたくさんあれば、日本社会はもっと幸せなんだろうなぁ。
巷のジム高すぎるよねぇ。ジムで儲けようと思うと?お客さんに媚を売らないといけなくなり、あっちが立てばこっちが立たずみたいな、ジレンマに陥るよなぁ。
と思った今日だった。西宮は劇場ができて、タワマンができて、エライ様変わりしていたが、庶民的で、まるで部室、なジムと比べ、町は、お上品路線で、ミスマッチ感あった。
手の豆がつぶれたところで、帰宅。
2024/11/03
【保存版】小山田大さんのトーク
【クライミング教育】自分自身の力でラインを見出し、プロテクションを取ることの重要性と面白さを教えること
自分自身の力でラインを見出し、プロテクションを取ることの重要性と面白さ
なのではないですかね?
■ 参考:ボルトを打つべきでない場所
1)簡単にナチュラルプロテクションが取れる場所
2)頼りない露岩
2024/11/02
【お手本】文芸春秋社ライターの一村さんの記事
■ お手本記事
ロクスノも、これくらいは書いてほしいというお手本記事を発見しました。
こちらです。
https://number.bunshun.jp/articles/-/860934
■ 山男のルサンチマンの対象?
ギリギリボーイズは、私は自分が登山デビューしたときにはすでに有名だったので、
現れた
という感覚はなく、どこか遠くの、私のような一般クライマーとは関係のない、一流のクライマーが、地元の山梨で、人知れず世界的なクライミングの賞を受賞しているらしく、そして、
「俺だって佐藤ユースケ」と思っている人が山の世界には一杯いるんだなぁ…
という感想でした。
佐藤さんを個人的に知っている人が、山梨には何人もいて、「俺一高」などと、俺だってほんとはすごいんだぜーな感じで、PRしてくる人が多かったためです。でも、山梨出身ではないので、「俺一高」の意味が分からなかったりして(笑)。
ちょっと前に近所のボクシングジムが見学歓迎!という張り紙があったので、そうか~上半身の強化にはボクシングもいいのかもなぁ…と思って、見学に行ってみたのですが…ジムのお兄さんが、「ご出身はどちらですか?え?熊本?一緒ですね!俺、○○高校なんです!」と言ったのですが…私のほうは、出身高校名は言えなくなりました…。
「クマタカなんです…(汗)」となるよなぁ…。同じ高校だったら言う意味ありますけど、別の学校だったら、上下差が生まれることになるので、言えないです。なんせ熊本高校はトップスクールなので、ほとんどの人より上って話になってしまい、それではお友達になるというより、疎遠になるって効果しか生まれません・・・。
ので、仲良くなる手段として破綻している高校名暴露作戦…そんな破綻した手段を出して、佐藤さんと同じなんだぞー俺だって!と言いたくなるような存在が、ギリギリボーイズなんだなぁ…というわけで、実力の差を理解する能力がない人からすると
んん?ギリギリボーイズの皆さんって、運が良かっただけで、有名になったの人たちなんですか?
と、こちらが聞き返したくなる感じでした。
私自身が、フリークライミングのグレードも分かるようになり、エイドで全国、Ⅳ級A1になってしまった事情も理解し、どこにも冒険がない、5.9よりもむしろ安全な5.12波状攻撃のレッドポインター登りだけの一般クライマーの様子が分かるようになって、ギリギリボーイズの方たちの業績が分かるようになりました。
苦言ですが、一般の大学山岳部男子も、せめて私が到達した程度のところまでは、分かるようになるまで頑張ってみたらどうでしょうか?
高校山岳部は硬派でも冬山は禁止だし、大学山岳部は斜陽、若手の社会人山岳会は、もはや主たる目的は出会いで、お嫁さんを見つけるために参加しているのかもしれませんが、せっかく山をやっているのに、冬の山は知りません、アイゼン何のことですか、クラックは手が痛いから嫌、カムは高いから嫌、アイスは寒いから嫌、沢は臭いから嫌、などでは、ほんとに山が好きなのかなーって思いますし、整備された登山道を歩くだけなら、別に仲間なんていなくても、できる活動なので、山岳会なんか入らずに、好きにキャンプでもしてくればいいのでは…と思ったりします。
せっかく趣味で登山やクライミングをしても、トップクライマーの業績の、何も判断できる力が付かないようでは…。
登山の価値すら、分からないのでは…。
そんなわけで、私は一般クライマーにすぎませんが、
ギリギリボーイズが、登山界で、多くの山男たちの羨望を浴びる存在だ、
ということは、登山歴2年目とかのド素人さん時代から分かったわけです…。
しかし、最近、10年以上登ってきて、
その羨望が、誤解に基づいている
ことが分かるようになりました。
古いクライマーも、若かったら、ギリギリボーイズのみなさんと、同じことをやれるかというと、全然やれないのです。だって、”フリークライミングはアルパインの基礎力です”、の”基礎力のレベル”が、”5.9→5.12”なんですよ。5.11だった時代ですら、とっくの昔。
5.11って御坂山岳会の先輩たちは挫折感を持って迎えているグレードみたいでした。当時の私にはまぶしいグレードで羨ましい、と思っていましたが、自分がその地位に近づいて今は気持ち分かります。
俺だって若けりゃできたと思っていると思いますが、若くても、誰でもできることではありませんよ。何年かはフリークライミングだけの修行にささげて、5.12が、まるで5.9のように登れなくてはならないんですから。
まぁ、今のジム上がりの若い人や大学山岳部は、ロープをまとめるのに、一苦労していますから、もちろん、そんなレベルの人(=新人や女性)と比べたら、昔のアルパインクライマーはすごいのですが。
でも、40年登ってきたら、1年目の人より優れているのは当然ですよね?
さて、一村さんのことは、そんなに重要人物とは知らず…。この記事で知りました。
以下、良いと思った文章の箇所を抜き出します。太字当方。
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彼はメディアに露出することをひどく嫌悪していたという。山で価値の高い成果を挙げると山岳雑誌等にレポートの提出を求められるのだが、パートナーが書くことはあっても一村が書くことはまずなかった。
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日本で一時期、この登山スタイルによる成果が「狂い咲いた」時期がある。狂い咲きという表現を使ったのは山岳ライター兼編集者の森山憲一だ。
「日本のアルパインクライミングって、'90年代はずっと停滞していたんです。凝り固まったタイプの登山家たちばっかりで。その状況で『ギリギリボーイズ』という20代のやつらが現れた。彼らは山を舐めるなと威張っていた古い気質の登山家たちがとても登れないような壁をバッコバッコ落としていったんです。'05年あたりから始まって、'12年、'13年ぐらいまでがピークだったかな。それは鮮烈でしたよ。最初の頃、彼らの中心にいたのが一村君と横山君だったんです」
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その前年から、横山は「冬壁」に取り組み始めていた。彼らが出てくる以前、クライミングと言えば、岩肌にいくつものボルトを打ち込み、ただ、真っ直ぐに登るというのが主流だった。後続する者も、そのルートを踏襲する。そこには横山が求めていたものはなかった。
「夏に登ったら、そんなにたいしたこともない壁も、冬になると雪とか氷でデロデロになる。下から壁を見上げたとき、氷と雪とクラック(岩の割れ目)をどうやってつなげば登れるかを考えるんですけど、僕にとってそれはパズル感覚に近い。年によって氷や雪が付く場所が変わるので、正解は毎年変わる。難しいし、怖いけど、それが楽しいんですよね」
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「残置無視」。これは一村の代名詞でもあった。一村が書き残した数少ない署名記事、『ROCK&SNOW』の2006年6月号に掲載されたエッセイにはこんな言葉が記されていた。
〈ボルトラダー(ボルトが階段のように連なっているルート)をたどる行為ほどむなしいことはない。これはすでにクライミングではない〉
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横山は一村と組んだことで、2段、3段抜かしで階段を上がっているかのような感覚になっていた。
「ここまでできるんだ、ここまでやっていいんだということに気づかせてくれた。自分が解放されましたね。あれが僕のブレイクスルーでした」
ここから若手クライマーたちの解放の連鎖が始まる。狂い咲きの季節がやってきたのだ。
ただし、花の命は永遠ではない。咲いた花はいつか枯れる。あるいは、散る運命にあった。
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【レベル低下】ロクスノ、文芸春秋から盗作? もうネット版でいいのでは?
■ クライミングネット記事発見
倉上さんの話をしたら、ついで、でこんな記事を発見した。
クライミングネットにも謝罪が出ていた。https://www.climbing-net.com/news/rocksnow105/
ちなみにロクスノが、山の内容を判別するのに際して地に堕ちている、と言ったのは私だけではないです。
https://note.com/tomahawkski/n/nbbe0a1b5f61e
他にも年配の方の嘆きを、何度かネットで拝見したことがあります。
■ もう年2回とかでいいのでは?
ロクスノの前身、岩と雪も、廃刊になったんだし、印刷代の高い紙面を辞めて、フリーファンくらいの同人誌的な安普請の体裁にデグレードし、内容だけをトップクライマーの一流のクライミング報告や、記録、初心者向けのボルト知識、など、真に
実用向き
に変えたらどうですかね? 今のロクスノは、スポーツクライミングの話題ばかりなのに、小さな岩場のトポが載るので、9割紙面がいらないのに、買わないといけない、という”買わされ感”があるし、小川山や瑞牆と言った有力な岩場のトポは、別にトポとして確立しており、一冊4,5千円の高価格。
海外クライマーや、インドアジム出身のクライマーを多く迎え入れたい岩場は、個別トポという時代に入っていくとすると、ロクスノにトポが載るから買う、というのはなくなっていくでしょう…
紙で出す体力がない岩場…例:九州…ローカルクライマーは、みんな知っているインターネットサイトが無料運用されており、無料で十分いいトポが配布できるのだし。
全国版のロクスノで、トポを公開してしまうと、むしろ、地元以外のクライマーが、域外から来てしまい、そのせいで、路駐などのアクセス問題が起きて、地元のクライマーですら登攀禁止にされてしまう懸念があり、公開には躊躇せざるをえません。
追悼記事みたいな高度な文章だけでなく、その人の業績の意味を、文字として称え与える文章は、文章の修行をきちんと行った、それなりの人でないと書けないのに、山好きなら誰でもOKな、感じの採用方針だと、そういう人来ます?来ません。
(ちなみに私はライター教育をすでに受けていますが、一文字1円のネットライティングの仕事など受ける気にすらなれません。プロにタダ働きを依頼するようなもんです。英語や図書館の仕事もそうです。皆がプロにタダ働きを要求してきて困ります。初級の雪山なんて勝手にいってきてから、同じレベルまで登ってきてから、立候補してきてください)
今の紙面の作りは、その紙面を作る人の平均的知性を表現していることに帰結としてなると思いますが… 結局、紙面があおっている記事が、
名誉欲一辺倒
なので、クライミングや先鋭的登山というものがそういうものか、としか読者は思えなくなる。
FBをパラパラしていると、非常に斬新なノットなど、へぇ~というのが出てきますが、ロクスノは、海外の情報などは、クロニクル止まりで、技術情報は入ってこない。
奥村さんやユージさんの記事が出るので良い記事だなぁと思って、それらに関しては買うようにしていますが、残りの記事、見るところないんだよなぁとか思って、クライミングジムで出来れば読みたい…です。一般の書店には、おいていないから立ち読みもできないし。1400円って高すぎて買えない。
だれかが、全号のマイナーな岩場のトポをすべてまとめた冊子でも作ってくれれば、売れそうです(笑)。
岩と雪が廃刊になったのと同じで、ロクスノも広告の泉の中に、役立つ情報は希釈されて、ほんの一滴みたいな感じだし、精鋭クライマーの自己顕示欲発露の場ではあっても、一般クライマーがクライミングライフをエンジョイする目的は、とんと無視されている紙面なので、結局、募金みたいな気分になる。ので、貧乏クライマーが多いので、どんどん誰も買わずにジムで読んで、一応満足、ということになるよなぁ。
読者の声も充実していないしなぁ…。
以前、古い岳人を読み漁ったことがあるが…とっても楽しい紙面だった。読者の山ライフや装備などをいろいろ紹介しており、同人誌的で洗練もされていないが、楽しい紙面だった。
結局、全部の責めを人材不足に帰結しようとする言い訳が昨今の日本では常套句化しているようだが…
ほんとなんかね?
人口減って言っても、まだ1億くらいいるんですけど?
若い奴、肉体労働みたいな苦役はしない、けど、コーヒーロースターになりたい人は、わんさかいる。余っています。
だから、クライミングで注目されることが正当化されると、それがなんら、経済活動を伴わなくても、社会から認められるようなことになってしまい、身を持ち崩す人も出てしまいます。
なんせ、戦後70年、日本の家庭は父親不在なのです。男性たちは、ほとんどママボーイに育ってしまい、帰結としては、注目が気持ち良いからやる、注目されないことはやらない、みたいなことになると、グレード一点豪華主義ならましな方で、何でもいいから注目されたい=チッピングという悪の華すら咲いてしまいます。
つまり、本来ナルシシズムが開花すべきでない山の世界で、ナルナルしただけの人を雑誌が持ち上げてしまう結果になっている。
その間に日本クライミングは劣化の一途をたどって、猫も杓子も5段を何本登ったか、みたいなことになっていても、瞬間芸の話で、終わってしまいます… まぁ5段なら瞬間芸でも許すけど、5.12でそれやっていたら、もう何もやっていないのと変わらない劣化です。
冒険を求めて、海外放浪する若者も減ったけど、冒険じゃなくて、切羽詰まった事情…海外でしか仕事が見つけられなかった氷河期世代の私に言わせれば…、楽で簡単に稼げる、ってのを、若い人みんなが目指しすぎなだけにしか思えなかったりします。
もう、どこにもリスクも冒険もないことを、高難易度でカモフラージュしている。
■ もう、インターネットで記事配信するのがいいのでは?
クライミングも、一枚岩ではない。
インドアクライミングの人の関心と、アウトドアクライマーの関心は全く別だ。
トップクライマーなら、ライバルの動向が気になり、トップクライマーの記事を読むだろうが、一般クライマーには、トップクライマーの動向はあんまり自身に関係はなく、対岸の火事状態というか、結構どうでもいい話題だ。
それより、基本的なクライミング指南、先輩代わりみたいな紙面が全然足りていないので、新人に渡せる技術要素をまとめた冊子がない。せめて、新人が入る春には、正しいマルチピッチの登り方を指南してほしい。
そもそも、自己確保で登る技を身に着けずに、セカンドでお願いしまーす、なんてありえないのは、リスク管理を全く教えていないから、だ。
私はクライミングはへっぽこで登れなかったが、初めてのフリークライミングの時ですら、登れなくなっても、自己確保でフォローはできたぞ?
たぶん、今ではクライミングをどう教えるか?ということが関心になっている人のほうが多いんじゃないか?と思う。
地権者との折衝など、クライミングの肝と言えるような活動はどうしたらいいのか?みたいなところから、謎のベールになっている。
それ開拓だーとやっていたころ(クライミング1.0期)と、今では全然違う事態になっているのである。
その違う時代も過ぎて、今では、2.0ではなく、3.0時代なので、ウェブとYoutubeでロクスノは配信したらいいんじゃないの?と思うけどなぁ…
なら、月刊、とか 季刊、とか、区切りは要らなくなる。ある期間に出た記事の自分の好みのところだけを印刷できるオンデマンド印刷なんかやれば流行るのではないだろうか?
それぞれのクライミングに対しての関心が異なるのであるからにして。