ロクスノ077号に英国式グレーディングが載っているので、勉強しています…
しかし、以前もこれ読んだけど、理解がとっても難しい…。
《まとめ》
1)とりあえずEグレードというのは、形容難度です。
HVS hard very severe
E=Extremely Difficult です。
2)現代のEグレードは E1から始まる。
3)とりあえず関係ありそうなグレードを転写します
E1 5a-5c ーー> E1 5a, E1 5b, E1 5c
E2 5b-6a ----> E2 5b, E2 5c, E2 6a
E3 5c-6a ------> E3 5c, E3 6a,
E4 5c -6b
E5 6a -6b
E6 6b-6c
E7 6b -7a
となり、 例えば、5c(5.9)が登れるとすると、5cのバリエーションとしてみると、
E1 5c,
E2 5c,
E3 5c
の3つの選択肢がある。もちろん、形容技術グレードの易しい順になれるべきだろうが、Eはプロテクションのセットの難しさとすると、
E3 5c よりも、E2 6a のほうが安全と言える状況が生まれるのらしい。つまり、プロテクションが悪くなるグレードにステップアップするには、今度は技術難易度を下げないといけない。
ここでも、(危険度)と(技術)がトレードオフになっているのである。
技術のほうが上になれば、危険度が高くても…ということだ。
4)Eが同じとき、技術難度が低いルート=危険
5)安全とは、その形容難度を登れるくらいなら、核心で落ちても一か月の入院が必要とはならない程度に十分な中間支点が取れる
6)足首の骨折くらいは勘定されない
7)端的には、5.8・5.9がトラッドでオンサイトできるクライマーならば、5.10は安全ならトライできるし、極端に安全であれば5.11、5.6ならフリーソロ出来るよね
という感覚
8)HVS(Eグレード未満)をオンサイト出来るクライマーは、屋内ならば5.11-は日常的にオンサイトしています。
9)英国人クライマーで、外岩は基本トラッドという人でそれですから、トラッドに熟達していない人ならば、さらにその差は広がるでしょう。
10)英国技術難度6cは、日本のボルダリングで1級から3段。
11)核心ムーブの難しさしか英国グレードは表さない
12)英国クライマー全体のリードの平均難易度が5.7程度とよくいわれる。ざっくり10年、月に2回ほど岩場に出かける人々の難易度がだいたいそれくらいに落ち着く。
13)HVSをリードできると仲間から尊敬のまなざしで見られる
■ 感想
うーむ。期せずして、私のグレード感と全く一緒。
つまり、日本のグレード感は、英国式だったのだろうか?日本のアルパインが忠実だったのかなぁ。
比叡のⅣ級は、ボルトが50mに1本~3本がマックスなので、つまり、野岳の5.11をやっとこさRPしているくらいのスキルが必要そうでした。
Eグレードが高くて、登攀が易しい、というケース。正直登攀はそう難しくなかったです。けど、すごく危ない!というのが感想でした。
日本人は危ないのがお好き、と思っていたのですが、それはイギリスを源流としていたのかも?
イギリス人とアメリカ人がお仲間とすれば、フレンチグレードでは、ボルト間隔は適正なのでしょうか…
私の登攀人生は、命がけとは無縁で過ごしたいと思っているのですが…(笑)。