2024/01/26

【クライミング文化情報】ペツルの書籍

以下引用。

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 2021年の春から不定期で投稿してまいりました書籍『From the deep: the Petzl adventure』(2013年発行)のご紹介ですが、今回で最後の投稿となります。本書には多くの人物が登場し、多彩なグラフィックが掲載されておりますが、ここでは、そのごく一部しかご紹介できませんでした。

そこで、ペツルの歴史をより深く知っていただくため、ご希望の方2名様に本書の英語版(日本語版がないため…)をプレゼントしたいと思います。

ご希望の方は、お手数ですが、以下リンクよりアンケートおよびクイズへのご協力をお願いいたします!〆切は来週の水曜日1月31日中までとさせていただきます。

https://forms.gle/gDX8aY2u4ZnTMTyU9

10. BASE CAMP

2010年代初め、ポール・ペツルは、フランスのクロールにある社屋の改築に加え、ロジスティクスセンターの建設を進めていました。同時に、組織の新たな方向付けや再編成といった、社内改革を必要としていました。

60歳の誕生日を迎えたポールは、創業時の価値を守ることを念頭に、独立した家族経営を軸とした事業継承に着手します。一方で、会社を成長に導いてくれた環境や地域に貢献するため、ペツル財団としての活動にも注力していきます。財団が取り組むべき最優先課題として、垂直世界の安全啓発、環境保護、研究の3つを定めました。

財団が支援したプロジェクトは、グルノーブルの研究所が実施した氷瀑の研究、モンブラン山群やネパールでの登山に関するトレーニングの実施、ペルーの消防士へのトレーニングプログラム策定、中南米での猛禽類の保護、エクラン山群にある山小屋の保全など多岐にわたります。

ペツルは半世紀にわたり、山に情熱を傾ける人々に技術革新を提供することで発展してきました。財団の活動は、より広い社会的な事象に対しても同じようなソリューションを提供したい、という想いに基づいています。