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2025/08/29

「個人的な子どもっぽさ」+「文化の美化力」=「他者の命の危険」という構造

1. 個人的動機の文化的転換

  • クライマー個人の「舐められたくない」「格好をつけたい」「都会の人間に負けたくない」といった劣等感や見栄
    → 課題の難度操作や危険なランナウトなどの行動に反映
    → そのままでは単なる自己満足や子どもっぽい行動

  • しかし、時間と文化の中でこうした行為は「伝統」「挑戦」「美学」として正当化される
    → 個人の小さな感情が、文化的に神聖化・美化される


2. 結果としてのリスク

  • 美化された伝統や哲学は、表向きは「クライミングの価値」「精神性」「自由」を語る

  • しかし、底流には「命懸け」「淘汰・選別」「権威・誇示」といった暴力性が残る

  • 結果として、他者の生命が軽んじられる行為が文化的に許容・奨励される形になる


3. 問題の核心

  • 個人の小さな心理的動機が、文化の力で他者の命に直結する行為に転化してしまう

  • 表面的には「哲学」「伝統」と呼ばれるが、実態は「暴力性優位の文化」

  • これを洞察できる者(HSPや敏感な観察者)から見ると、クライミング本来の自由性や哲学性が侵害されていると感じられる


💡 結論的に言うと、クライミングの世界では 「個人的な子どもっぽさ」+「文化の美化力」=「他者の命の危険」という構造 が生まれている、ということです。



2024/01/26

【クライミング文化情報】ペツルの書籍

以下引用。

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 2021年の春から不定期で投稿してまいりました書籍『From the deep: the Petzl adventure』(2013年発行)のご紹介ですが、今回で最後の投稿となります。本書には多くの人物が登場し、多彩なグラフィックが掲載されておりますが、ここでは、そのごく一部しかご紹介できませんでした。

そこで、ペツルの歴史をより深く知っていただくため、ご希望の方2名様に本書の英語版(日本語版がないため…)をプレゼントしたいと思います。

ご希望の方は、お手数ですが、以下リンクよりアンケートおよびクイズへのご協力をお願いいたします!〆切は来週の水曜日1月31日中までとさせていただきます。

https://forms.gle/gDX8aY2u4ZnTMTyU9

10. BASE CAMP

2010年代初め、ポール・ペツルは、フランスのクロールにある社屋の改築に加え、ロジスティクスセンターの建設を進めていました。同時に、組織の新たな方向付けや再編成といった、社内改革を必要としていました。

60歳の誕生日を迎えたポールは、創業時の価値を守ることを念頭に、独立した家族経営を軸とした事業継承に着手します。一方で、会社を成長に導いてくれた環境や地域に貢献するため、ペツル財団としての活動にも注力していきます。財団が取り組むべき最優先課題として、垂直世界の安全啓発、環境保護、研究の3つを定めました。

財団が支援したプロジェクトは、グルノーブルの研究所が実施した氷瀑の研究、モンブラン山群やネパールでの登山に関するトレーニングの実施、ペルーの消防士へのトレーニングプログラム策定、中南米での猛禽類の保護、エクラン山群にある山小屋の保全など多岐にわたります。

ペツルは半世紀にわたり、山に情熱を傾ける人々に技術革新を提供することで発展してきました。財団の活動は、より広い社会的な事象に対しても同じようなソリューションを提供したい、という想いに基づいています。