2018/11/17

恐怖心を羅針盤に

私は元々、あんまりクライミングでは不必要に、つまり高さそのものに、恐怖にかられるタイプではなく、三つ峠など自分の力量以下のルートでは、何が怖いの?程度の認識で、ハーケンもリングボルトも、別に怖がらずに使っていました…おそらくそれは無知ゆえの自信に見えたのでしょう。

師匠の青ちゃんを三つ峠に案内したら、「こんな支点を信用したらあかんよ」と言われました… みたら、それはでっかい懸垂用支点で、これを信用しないなら、どれ信用するの?!みたいなやつでした…。

でも、青ちゃんは歴戦の戦士だろうし…。 自分の意見と師匠の意見では、どちらが信頼性があるか?というと師匠のだろうし…。でも、それを信用しないなら、テラスから帰れませんよねぇって場所でした。

そこにはそれ以来行っていない…。会の先輩も全然連れて行ってというか、ついてきてくれなかった。(けど、都岳連もそこでやってるくらいだから、たぶん大丈夫なのではないかなぁ…)

一方、小川山が始まったとたん恐怖でした…。これは正しい恐怖なのだったと理解。

ラオスに行ったら楽しかったので、ラオスには、正しいボルト間隔だと楽しいのだということを理解するために行ったんだろうな~と。毎年、海外に行く人が多いのは、日本ではチャレンジするに値するルートっていうのは、少ないからなのかもしれません。日本の課題は、”みじかしい”のが多いので、日本の課題だけを登って、脱初心者するのは、難しいのかもしれないです。

今回学んだことは、”恐怖” こそが、身を守ってくれているということ&そして、その働きは正確であるようだ、ということです。

なぜなら、私は、今回三倉で、リードで取りついた入門クラックは、怖くはなかったのです… 50cm置きにカムをかませ、カムエイドで上がったので、立木に来た時点で玉切れになりましたが(笑)。それでいいのです。怖い時に、カムエイドで降りることもできるわけですから。 実際、小川山レイバックはカムエイドで降りたことがあります。あれも正確な危険回避でした。

菊池さんのクラック講習では、初心者はカムを50cm置きに噛ませて、サイズを覚えろと言っていました。私はまさに初心者ですので(笑)、それがやりたかったのですが、ビレイヤーがおらず、ここ数年は、実現していませんでした。なので、ビレイしてくれた先輩には大感謝☆

プロテクションを覚えてから、その次にムーブの習得へ進むべき、というのが、最初の師匠のS木さんの意見でした。今の時代は、先にムーブ、先にトップロープ、でゆとりを作ってから、外岩、ですが、そういう教え方ではない教え方でした。最初からギリギリ?(実はS木さんは、登攀はあまり上手ではありませんでした…)

お口直しに行った日向神でも、5.9も10Aも別に怖くはなかったのです。数か所、ボルトが遠いところはありましたが。アンカーについても、自分で触ってみて、まぁ、今回これを使って死ぬようなことは無いだろうと。

(ただし、ベストプラクティスとは言えないアンカーだろうということは分かりました。どのくらい危険なのか?は、神のみぞ知るですが、国際基準と照らし合わせて、良いものと言えないのは確かです。日本では訴訟になった場合、設置者側が負けることのほうが判例的に強いようです。)

なので、結局のところ、私は自分の恐怖心をきちんと判別して、自分で自分の身を守るということができているのではないか?と思います。

しかし、このようなボルトの状況にあるため、各個人が、使用するかしないかについては自己責任で考えないといけないこと、JFAが整備した岩場が少ないことなどは、きちんと言葉にして伝えられた覚えはありません。

あやふやなボルト支点の確認の仕方、あるいはあやふやなアンカーの確認の仕方を教わった覚えもない…。教えていないのに、身を守るのは自己責任ですってのは、責任取りたくても取れないでしょう。今はやりの自己責任と同じで、自己責任とは言うものの、本質は責任逃れの言葉になってしまっていますね。

きっと会の先輩や師匠の青ちゃんが三つ峠がきらいなのは、ペツルでないからでしょう…先輩にはハーケンやリングは、オブジェだ、とは言われましたが、それらのボルトを信頼するかしないか?その信頼できないルートを登るか登らないか?が、自己責任だとは聞いていません。結構、普通に、はいリードしてね、みたいなノリで、リードしまーすとやってきたと思います。今回はペツルでさえも、腐食するため、確認が必要と言うことでした。

自己責任論は、情報が対称であるときに成立可能な理論です。

ですので、私が後輩に言うべきことは、日本の岩場全体が、ボランティア運営のため、日曜クライマーレベルのホームセンターで調達したようなものもあるということ、それを使って登る場合、安全性は各自が確認し、安全だと自分が思える場合のみ、取り付くべきこと、そうしたことはトポには載っておらず、事前に自ら調べるべきこと、などを伝えるでしょう。

こうした情報…ボルトの安全性や、腐食、置かれている環境、終了点での注意点、必要なロープ長…などなどが、海外のトポには掲載されている…このことで、日本のトポが貧弱であるということが分かりましたが、日本のトポしか知らない場合、それをそのまま、うのみにしてしまうしかないかもしれません。

また、日本の文化的背景から、上の人の言うことを聞いていれば大丈夫、と思いがちですが、一方、”上の人”は、そこまで強い責任感は持っているわけではないようです。

そのような、あいまいな感じの中でクライミングを続けて行かざるを得ない訳ですが、大事なことは、判断のよりどころを他人ではなく、自分に求めることです。

そして、そのよりどころとは、恐怖、であると思います。

恐怖心こそは自分の身を守ってくれるもの。愛すべきもの。

人は恐怖にかられると必死になって学びます。英語も同じことで、のっぴきならない状況にならないと、話せるようにならないものです(笑)。

しかるに、どれくらいその人が英語が話せるか?というのは、どれくらいその人がのっぴきならない状況に耐えたか?という指針ということです。

クライミングも同じで、その人の悪さへの実力はどれだけ苦労したかということだろうと思います。

悪いところに強い先輩がいますが、さぞかし怖い思いをしたのだろうと(笑)

今回は私は、自分の危険回避能力について自信を深めました。

2018/11/16

Mt. Mikura@Hiroshima



Great place to combine with Miyajima and Genbaku Kinenkan.

Chowa no Gensou@ Mizugaki

Chowa no Gensou

Chowa no gensou 
50 half rope x2
Rack 0.5-5 or 6

Crazy Bum@Monjyu Iwa

 来年、タオとどこに行こうかな~などと、ロクスノ物色中。

文殊岩ってのがあるらしい。へぇ~

アプローチが核心かなぁ。

A=Crazy Bum
B=Bum Wagon

Bum wagon 2p
5、11a 25m
5、7 15m
Rack: 1-4、0.3-6













2018/11/15

アメリカンデストライアングル

https://blogs.yahoo.co.jp/hgtcw843/38902956.html より

山下さんのサイトに詳しく書いてあるので、そちらをご覧いただけば一目瞭然。

In Peak Rock

BMCボルトガイドと日向神でよくみられる一般的な支点の評価

bad anchor
This is an anchor I see so often in Kyusyu and I was not sure what to make of…

As an conclusion... I want to put these words from someone from UIAA...

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Placing bolts like these is bad practice, for many reasons.

You can already see scratch damage to the snapgate karabiners, both of which have to face the same orientation, so can be unclipped simultaneously. 

Stress fractures will develop eventually in the curved metal bar, which may or may not be QA tested. 

Just because there are some crappy bolts around in Slovenia doesnt make bad bolts in Japan any better. In fact the Slovenian federation is currently engaged in a very expensive and labour intensive effort to replace bad bolts. 

In the end it is cheaper to place good bolts in the first place, now that we have more reliable specifications and research into bolt protection and placement. 
See the BMC papers on bolts or the UIAA recommendations.

You probably won’t die. You would be very unlucky if both hangers sheared at the same time.

However it could happen, specially on a hanging belay with a fall factor 2. Also the karabiners will corrode over time. 

All in all it will require quite a lot of judgement over whether to trust this arrangement. 

I have lowered off of much worse, but wouldn’t recommend it!
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さて、邦訳です。
・このようなアンカーは悪い習慣です
・すでにダメージが見受けられる
・カラビナが2枚とも同じ方向を向いているため、同時に外れる可能性がある
・金属バーにストレスがかかり、時間の経過とともにヒビが入るだろう
・この金属バーは強度テストを受けていないのでは
・最初から、きちんとしたアンカーを設置するほうが結局は最安

・死ぬ確率は低いだろう
・両方のハンガーが同時に外れるとすれば、かなり運が悪いと言えるだろう
・しかし、起こりえない訳ではない。ハンギングビレイで墜落係数2のときだ。
・またカラビナは時間とともに腐食が進むだろう

・結局のところ、このような設定のアンカーを信用するかしないか?については、多くの判断が必要になる。
・私自身はこれよりももっとひどいアンカーでローワーダウンした経験があるが、それはこのようなアンカーを勧める理由とはならない。
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BMC資料は、ココに置いてある


2018/11/14

岩場における安全の重要事項

1) 限界グレードでのボルト間隔は近くないと危険

アダム・オンドラやクリス・シャーマでも、開拓中の限界グレードルートではボルト間隔は近い。

2)どれくらい近いかと言うと?

レッドポイントの時は、核心でクリップを3本中に1本にするくらい。

3)ボルト間隔が適当でない=迷ルート

普通の感性があれば、
 ・かかった時間
 ・便数

でグレードは判断できる。

4)岩場はジムのように会費を払って、安全が確保された所ではない。

5)初登者はルートの管理はしてない。

6)ボルトに不安を感じたら、リボルトする(されるまで)か登らざるべき。

7)クライミングや登山の安全を見守る統一された組織がない

8)グリップビレー瞬間両手離し持ち替えが流行中

9)ビレイの良しあしは、クライマーとしての業績に寄らない

2018/11/13

ケミカルボルトのチェックの仕方

ペツルボルトのチェックの仕方

Day 2 in Long Dong

In Day 2, it was a quit bit of rain... QX and Chen said they climbed yesterday but it was rain ...

Today's rain is too much of rain for climbing... I thought.

David was tired of rain... they've been camping in a parking lot for 6 days now and want some fresh shower...

So we headed for Onsen, hot spring in Bitho.

I was still anxious to see the crag but I was sure no one to climb this day... when I came back home, QX was giving a rope work to the people, and I was certain that my decision was right

Second time Mikura Real crack

 I have gone to my Second time Mikura Climbing last weakend.

Day 1 A route

Tchibirino Crack 5.10a hand TR  X 3 times

Day 2 B route

@Aojiro hang
Mukade Traverse 5.9 wide TR

Rap Crack 5.10b TR
Pampukin 5.10d TR
Solger crack 5.10a TR

@Gensuke Kuzure
Hip Crack 5.9 TR

It was such a fine day on Sunday and were nobody in the crag.

they have English sign that sounds natural
I went for 5.10 a vertical hand crack for 3 times.

I realized it is more like foot jam than hand jam... I am already good at hand jamming.

I need more of foot jam otherwise, I don't feel secure at all... my butt is too heavy to bring up just by arms.

The second day, we went for variety of routes and was good.

The more I climb, the more I feel comfortable but I think Mikura's grading is 2 or 3 grades harder...


hand jam --> OK
foot jam --> sometimes bad
wide ---> 5.8
chimny ---> OK
finger jam --> starting
fist jam --> OK
sam cam ---> OK

Hip crack 5.9 
Topo

This is the Japanese Topo book. Hand written. Notice No.6 is the Hip crack 5.9. The topo is so hard to match to the real rock so you will have to develop matching skills too.

The topo book is sold at Visitor center at 1500 yen.

Note:  High Speed road 3750 + 550 x2 + 6200 yen
          Gas 6000 yen
          Rack more than one set
          60m rope
          Free camping site