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2024/05/11

【リスク中心思考を身に着ける】セッション解説: 合理的配慮 & 長所をPRしているつもりで欠点をPRしない

■ 合理的配慮: 大事にされて幸せ

最近、いつも行ってるカフェのメンバーの若い男性たちが、私が母親世代の年配の女性と言うことで、きちんと大事にしてくれてる感があり、なんか、ほっとしているというか、これが普通だよな、というか… 

これは合理的配慮というものです。

トラウマが活性化した、白亜スラブというルートでの経験は、私がいくら対等だと気張っても、受け取る側だと思って出向いたら、受け取る側ではなく、与える側、もっといえば、奪われる側と言う話だった…(汗)。え?私がしりぬぐいしてあげる立場? さすがに、それは想定できなかったぞ?

■ レベル低下が師匠クラスが登ってくれる理由なんでは?

結局、こんなレベルのクライマーばかりなので、師匠らとしても、若い男子に教えてやりたい!と思ったところで、自分の身を危険にさらすわけにはいかない…(汗)なので、順繰りにランクを下げて行った結果、クライミングカーストの最底辺のワタクシまで、ランクを下げて、やっとまともに分かっている人に出会う…

ので、師匠らとしても、「えー、女性か、登れないし、体力無いし… …けど、少なくとも俺を殺す目に合わせることはないだろうな…」ということになって、私に順番が巡ってくることになっているのだろう… 

男子は、間違った自信で、相手を殺す目に合わせる可能性があるので、それよりは、私と登るほうがまだマシ、という選択になったと思われる(笑)。

しかし、九州に来た時点では、九州の”重鎮”と言われる人のレベルをすでに超えて、私は九州に来たので、彼らよりクライミングが分かっており、”娘っ子か…しゃーねーなー 教えてやるよ”というポーズが、すでに無意味になった状態で、

”え?ビレイはこうするんですよ”、と逆コーチングされてしまう…

となったら、

”…。” (バレた…)

となってしまったんだろう…。

それもこれも、40年サボったからというか…、山岳会というシステムが壊れて、はや40年って感じなのだ。

東京大阪でも山岳会は機能しておらず、もはや誰も会の名前で相手を判断することはない。個人の時代、と言われて久しい。

しかし白洲次郎の時代から、人の手柄を取っていく天才というのはいるものです。

■ 長所をPRしているつもりで欠点をPRしている動画

個人の時代となると、どうやって自己PRするか?

が、クライミングパートナーゲットの要諦となってしまうわけなんだが…。

なぜか、勢い余って、ブイブイ自慢、イケイケ自慢、になってしまうのだろう…

そこへもって、クライミングについての無知が重なっていると、

 技術が未熟で落ちました

みたいなのを自己宣伝してしまって、

 長所をPRしているつもりで欠点をPRしている

ということになるんだろう…

■ 事例:

https://www.youtube.com/shorts/eoAnucfjI3o

私はアイスクライミングしか、きちんと分からないが… それでも、中級者に入ったばかりで、初級者時代を終わったばかりのところだ。(しばらく登っていないので、再度スタートするときは、初級者からやり直しだが。)

この動画によると、この人は、

・アックスのテスティングが甘く、ついでに言えば、

・登り方が稚拙で、

・アイゼンのフロントポイントが全く効いていない。

しかるに、当然、墜落。リード許可が出るレベルにない。

って、普通にボルトに止まっているし…、止まったからOKってことです。

アックスのネックを持ってはいけない、という教訓を教える事例?

しかし、普通

・あんなでっかいホールドで落ちるか?

って感じ…。

なんで、この映像が自慢になるのか?謎だ…

このような感じで、トップクライマーのクライミング内容を、誰かが解説する動画っていうのが、クライミング理解の正常化に必要なことなのかもしれません。

 ホワイトポイントしています


こっちは正しいリードクライミング


これは私の”上手な”登りです。 これくらい、一般ピープルが登る時代です。
良くテスティングしているのが分かると思います。

2024/01/19

【セッション解説】八ヶ岳のおいしいチーズケーキの思い出

■ カチョカバロの思い出

八ヶ岳ではチーズがおいしい。

私は、山ヤからスタートしたクライマーなので、食は大事にしている。
ジムスタートのフリークライマーは、食に対するこだわりは、ほとんどない人が多い。

八ヶ岳のチーズケーキ屋さんは、最初の師匠の鈴木さんが教えてくれたものだ。

チーズケーキセット激安だった覚えがあるが…たしかコーヒーは飲み放題だったような??? 

にこにこ顔で、鈴木さんは教えてくれたんだよなぁ。

もし私に返さないといけない恩があるとすれば、鈴木さんこその人である。

私がラオスに誰か年配の人を連れていくとすれば、鈴木さんを連れていきたい。

■ 鈴木さんとの出会い

最初のクライミングの師匠鈴木さんとは、岩場で出会った。

「そんなところにいるとは、さてはクライマーだな!」「流動分散を作って見せなさい」で私が、作れてしまったのだった。

当時は、私も、師匠が必要とは考えておらず、”イケイケどんどん”で、師匠の側としては、”あぶなっかしくて、ほっておけない”が、本音であったであろう。

■ 体力過信とリスク認知不在 vs 独学に対する根拠のある自信

しかし、私が”イケイケどんどん”であった理由は、大抵の男性クライマーのように体力に自信があり、リスクを認知していないから、ではなかった。

実は、それまでに複数の、

”独学成功体験” 

があったからである。

中学受験からスタートして、英語の習得、プログラミング言語の習得、と、マーケティングクラスではトップ成績、クリシンではMVPと、すべて、かなり高いレベルで習得してきているから、まさか、自分がクライミングを一人では習得できない…とは、考えられなかったのだった。

■ 実際、無謀な人たちから守ってくれた

しかし、師匠の鈴木さんは、私に群がってくる、”考えていない無謀なクライミングパートナー候補”を蹴散らしてくれた。

だからこそ、私は死んでいない。と言えるレベルだ。

最後の最後で、白亜スラブでは、やられてしまったが…。あの時は、ほんとスレスレでしたね。

でも、師匠の鈴木さんから教えてもらった技で、乗り越えたんだった…。

鈴木さんに感謝の念を送るべし。

■ 危ない人たちから守られること

これは、もしかして、2番目の師匠の青木さんも同じかもしれない。

青ちゃんがいるので、危険なやつが来ても監視下というか…。

現在クライミングの世界で足りていないのは、この

 監視下

と言う環境で、ほとんどの男性クライマーが、

 友達レベルの周囲の人の見よう見まねでクライミング

をし、岩場に行き、トンデモビレイを繰り広げても、それが

 トンデモだということ

 が、

 「ほかの人もやっているから」

という理由で理解できない。

■ 製品の選択肢に現れるポピュリズム=広告に容易に騙される

今日は、栄養相談者から、

「僕だってアミノ酸、言われた通りに飲んでいる!」

と主張する内容の連絡が来た。

が、そのアミノ酸サプリの筆頭原材料を見たら、麦芽糖であった…。



これでは、アミノ酸を飲んでいるつもりで、糖分を取っているだけ、になるのである。

だから、この人は余剰糖質から、脂肪肝を発症しているわけなのだから。

この食行動をとるから、結果として脂肪肝になっているわけなのである。

原材料名は多い順から書かなくてはならないと法律で決められている。

脂肪肝に対する”知恵薬”は、”食品を購入するときは原材料をチェックする” である。

■ なぜ、原材料を見て購入する製品を決めないのか? 広告にすぐ騙される

このように日本人は、同調=ポピュリズムに侵されている心の弱さを、広告というマーケティングで利用されている、のである。

ちなみに、この方は、グロービスのマーケクラスでご一緒した方で、

 現代のマーケティングは、主に購入者を欺く方法を学問として扱っている、

ということを知識として知らないはずがない。例えば、例題は、食器洗い洗剤であった。油汚れが良く落ちる洗剤と言うのは、言い方を変えれば、手荒れする洗剤と言う意味である。そりゃそうでしょう…油が落ちるのだから、皮脂もよく落ちる。

私はチバスペシャルティケミカルズで、石鹸抗菌剤部にいたのである… 洗浄剤の宿命は、汚れを落とせば、落としたくない他のものも落ちるってことである。原理的に当然でしょ。

したがってマーケティングの戦略は、手荒れを言わないことである。そんなことを強調したら買いますか?買いませんよね?

同じことが、アミノ酸と偽った麦芽糖、で起きているのである。

このアミノ酸を買っている人は、体に良いことをしていると思い込んで、せっせと自分の体に糖を取り込んでいるのである…。

望む結果が得られないのは当然ではないだろうか?

■ 独学の秘訣

私の独学の秘訣を教えてほしい…と聞いてくる人は多い。

…秘訣をあげるとするなら、

 みんながやっていることはたいてい間違っている可能性が高い、

と考えることである。なぜなら、その結果が、

 皆の現実だから、

である。

8割の人がうまく行っていないのなら、その8割の人がやっていることは間違っているのである。

残る2割を模倣することだ。

例えば、太っている人は、太る食行動を行うから、結果として、太っているわけである。

原因と結果の法則は万人に共通である。

太っている人に痩せる秘訣を聞く人はいない。

同じことで、何かで成功していない人に、成功の秘訣を聞いても仕方がない。

クライミングで、みんながやっていることをやる、ということは、

 その他大勢のクライマーの一部に埋もれる

ということであり、それは、

 抜きんでる、

ということとは正反対の道だ。言われたら、あたりまえでしょ。

■ 優れている人を見つける

マネをするなら、

 優れている人、
 すでに実績がある人

をまねしなくてはならない。

師匠の鈴木さんは、岳人に寄稿するクライマーだった。技術もしっかりしていた。が、それでも私は山岳総合センターのリーダーコースは受講した。センターは、かつて中島岳志さんが所長を務めていたそうだ。中島兄弟のお父さんです。

マネする相手を間違えていたら、誰だって正しく成長することはできないであろう…

英語にしても、英単語テストで100点取ったからしゃべれます!って人に会ったことありますかね?ないでしょう。

しゃべれるようになった人は大抵が、一人で外国に飛び込んで誰の助けもなく、日本人が一人もいないという環境に耐えた人ですよ。

同じことをするだけですよ…正しい道は、たいていは、大変で、そして孤独、です。

簡単なほうを選んでいたら、そりゃみんながそうするんだから、皆と同じ結果になる。

つまり、うまく行かないんですよ。