ラオスに行ったら、老若男女問わず、楽しく登るクライミングカルチャーがあって、カルチャーショックを受けた。
初めて6Bがオンサイトできたのだが、イギリス人の女性にビレイしてもらった。
でも前の年、各駅停車で行った6Aの被り課題はやっぱり各駅停車だった…
ラオスだと一人旅の若者が多く来ていて、4歳の女の子でも登れる。初めてクライミングに触れる人も登れる。法衣のお坊さんすら興味津々でやってきて、誰かに登らせてもらっていた。ごっつい体系の男性も6Bでひいひいの人もいる。
どっかぶりの人気課題にはヌンチャクがかけっぱなしで、当然のように残置してあって、チャレンジしても回収の心配はない。
誰の登りがちゃんとしていない、とかそういう互いのスタイルの否定しあいはない。トップロープでしか登れない初心者も登れるような最低のグレードがあり、5.2からある。
要するに、岩場に来るな!と整備のスタイルで、主張していない。日本の岩場は整備のスタイルが来るな!と語っているのである。来る人が減るもの道理だ。
心の広い、広いクライミングがラオスにはあって、そして、つましく質素で、デジタルはなく、牛が草をはむところと人間が登って遊ぶところは同じであり、人類皆兄弟どころか、動物界も皆兄弟みたいな環境だった。
楽園と言う言葉がぴったりだった。