登山の基本的な価値観は
1)未知
2)困難
と思います。
一般に一般ルートの山は、道を歩く山ですから、1)未知という価値感は捨て去っています。
一般ルートの山をいくらやっても、体力以外の未知の要素は身につかない。補助輪を付けた山ということです。
フリークライミングは当然ですが、2)困難をクライミングで追及したものです。
というので、私はどの山にも1)未知と2)困難の両方があるのが良いと思っています。
技術で言えば、読図と登攀の両方が含まれるということです。ただ岩場のアプローチに読図が役に立つかというと、まぁあんまり役に立たないです。
将来スーパーアルパインを目指す人にとって、読図が要らないか?というと、要ります。
山岳同定できないと遭難した時、困ります。二つ目の尾根の3つめの枝沢を登るというような言葉が理解できないでも困ります。
未知の未踏峰に行くことに準備する山というのは
1)道なき道を行くという要素と
2)困難な登攀、という
二つの要素、価値観が含まれた山=質的に登山の本質をとらえた山だと思います。
雪があれば、登山道がもともとある山も道なき道になりますが、積雪期をやれないとすると…、
藪山と岩
ということになるかなと思っています。
いわゆるハイグレードハイキングの西上州の山、みたいな感じかなぁと想像しています。