2019/02/17

未知と困難

登山の基本的な価値観は

1)未知
2)困難

と思います。

一般に一般ルートの山は、道を歩く山ですから、1)未知という価値感は捨て去っています。

一般ルートの山をいくらやっても、体力以外の未知の要素は身につかない。補助輪を付けた山ということです。

フリークライミングは当然ですが、2)困難をクライミングで追及したものです。

というので、私はどの山にも1)未知と2)困難の両方があるのが良いと思っています。

技術で言えば、読図と登攀の両方が含まれるということです。ただ岩場のアプローチに読図が役に立つかというと、まぁあんまり役に立たないです。

将来スーパーアルパインを目指す人にとって、読図が要らないか?というと、要ります。

山岳同定できないと遭難した時、困ります。二つ目の尾根の3つめの枝沢を登るというような言葉が理解できないでも困ります。

未知の未踏峰に行くことに準備する山というのは

1)道なき道を行くという要素と
2)困難な登攀、という

二つの要素、価値観が含まれた山=質的に登山の本質をとらえた山だと思います。

雪があれば、登山道がもともとある山も道なき道になりますが、積雪期をやれないとすると…、

藪山と岩

ということになるかなと思っています。

いわゆるハイグレードハイキングの西上州の山、みたいな感じかなぁと想像しています。