2024/11/05

【トップクライマーによる指導・お手本】小山田大さんによる岩場講習会@佐渡島


たぶん、普段一緒にジムで登っているのが男子だけだと、外岩も男子だけ。

そういう男子が、いざ、他の人にも、ボルダリング教えてよ~と言われても、普段、男子だけで登っていると、会に来た新人さんをどうやって教えたらいいのか、分からないのかもしれませんね?

結果として、”ほかのみんな”を危険に陥れることに…。

悪気はなかったんだよ~ って言っても… クライミングでは、一回の些細な失敗が、生死に直結する重大事件に…

例えば…

・え?俺、手が届くし。→ 手が届かない人は落ちて大けが 例:腰椎骨折 もしくは死亡

・え?これくらい登れるっしょ → 登れない 例:5級以上は、8級も10級も全部5級の展海峰

・マントル?楽勝! → ジムで出てこないですよねぇ? 例:落ちて大けが

・降り方、分かんない?飛び降りて! → むりむり~ 例:2mのところから、150cmの人が飛び降りたら、3mの恐怖。2mのところから、150cmの人がぶら下がって落ちても、50cm。

って感じで、

 俺にとってはフツー

ってのを、俺と同じフィジカルがない自分以外の人たち…、子供、女性、老人…に押し付ける…

= 危険&ムリゲー

その上、

 え~ なんでできねえんだよ!

とか

 こんなんもできねえのかよ!

という、発奮させて相手のヤル気を沸かせるっていう、男性社会では、ふつー の態度を相手に向けた結果、が

 九州のクライミングなんだろうなぁ…

という感想でした。身をもって体験したぞ?

小山田さんの、こういう動画って、トップクライマーが、それとなーく、彼らに続く次世代のリーダー君たちに、

”クライミングのリーダーシップって言うのは、こういう風にして行うものなんだよ~”

と示してくれている、ってことです。

俺こそ次世代リーダーだ!と自認する男子は見て学びましょう。

他にトップクライマーが、指導している姿を公開しているとしている動画としては、ジャンボさんと倉上さんの繋ぐ壁という動画があります。


■ 小山田大さんの動画ポイント解説

1)ランディングを先に教える (リスク管理を先に教える)

2)易しい10級からスタート (登れなけりゃ登れる喜びを教えることはできません)

3)無名の人でも、それぞれその人の良いところを取り上げて個人を認めてあげる

です。

男子にまかせっぱにしたら、まずいです。

1)外岩のリスクって、蜂とか虫の話だけに…。いや、それは森に入れば、誰でもすぐ気が付く程度のことに過ぎない。キャンプで学んでくるような話です。じゃなくて、クライミングに特化したアウトドアクライミング特有のリスクを伝授しないと。

そもそも、インドアクライミングとアウトドアクライミングの違い、をきちんと教えてくださいよ。

2)そりゃ有段者には10級は面白くないでしょうが、最初から登れないのに取り付いて、面白いと思う人いると思います?いないよなぁ。なんせ達成感がだいご味なので。
まずは、石ころの上にでも立って、ヤッホーができなくては。

なになに?そんな奴はこなくていい? だから、それが 特権主義 って奴なんだってば!

3)登れる奴だけ認めるって?そんなこと言ってるから、5.17が登れるまで自分を認めることができなくなっちゃうんだよ…。登れる自分も登れない自分も、大事な自分。

頑張るのはいいことだけど、だったら、登れない奴を下に見ていい、ってやっていたら、次は下に見られるのは、君だよ? って分かるよね。

それ、いつまでたっても自分を好きになれない理由だから… 何なに?登れない人とだけ比べるからいいんだって?それで私を呼ばれても困るなぁ。


■ 故・吉田さんとマンツーマンの外ボルダー体験

朝、ビレイに呼ばれて行ったら、今日はボルダーです…となり…、ええ~やだなぁ。と思ったものの… もう来ちゃったし…。

いわれるがままに、トライ。

マントルを10回くらい練習させられました。1mくらいの岩で。

その後、おそらく5級か、4級くらいのを登りましたが、一緒にいた二人とは、全然違うホールドを使い、結局、他の2人が使ったホールドでは私は全く登れず。身長で全く使うホールドが違うから、ムーブも全然違うってことが分かった。

私が使ったホールドは、私にしか気が付かないみたいでした…というのは、もっと大きい男性は、もっと簡単に取れるホールドが使えちゃうので、そんなとこ使わなくても…ってなるし… 

なので、グレードとしては、私が登ったところのほうが、ガバっぽいホールドが取れる大きな男性が登ったところより、難しいのではないか?と思われました。

マントルにしても同じで、岩の際に登ったら、平面部にあるガバが取れる人はいいけれど、私はとれないので、安心安全のガバ以外を発見せねばならず…

保険で木の根っこを掴めば、楽に登れるのは見て取れましたが、根性で木の根っこは使わず…というのは、使ったら意味ないと思ったので…これはアルパインではなく、ボルダーなんだし…。しかも、吉田さん見ているし…

で、無理くり頑張ってマントル返しました。 これ、1mだからできるけど、3mならできない。

3mから落ちたら、男子は体が頑丈で壊れないかもしれないけど、私は女性であり、関節も柔らかく、つまるところ、筋肉クッションは少なく、そして、骨自体も細いわけなので、物理現象として壊れやすいのですから、3mから落ちたら死ぬかもしれません。死ななくても大けがになるかもしれません。

…という計算が、自動で、計算できるのが、クライマーだという風に私は思っているのですが、どうも、みんなの中では、ツッコんでいくのがクライマーだという話になっているみたいなのですが…

まぁ、どっちがクライマーか?っていう話は、さておいても、

 ただツッコむだけで計算がない

人は、原理的にクライマー人生が短くなること請け合い。リスクはシビアに見極めましょう。

この時の吉田さんの反応は、うん、って感じで、良かったです。

以上、姉からの弟たちへの手紙でした☆ 

2024/11/04

衝撃のニシキタクライミングウォール

 近所の神社で秋祭りに出たら、たまたまビールを一緒に飲んだお兄さんにこんなジムを教わった…

ニシキタクライミングウォール…

https://nishi2.jp/25459/

使用料一回(1日)500円。

山梨で言えば、クライミングジム天みたいな感じかな?とあらかじめ空想。そう、昔からやっている人が、自分のトレーニング用の壁を市民に開放してくれているジム…草の根の市民活動って感じだ。

ビジネスで成功したら、格安クライミングジムを運営して、クライマー界に貢献しましょう☆

天はたしか、銀行にお勤めの人だったような気がするよなぁ…

ルーフになった、クラックが設置されていたっけなぁ…。課題は難しすぎて、私は登れるものがなかったので、もっぱら、実力が付いたかどうか?知りに行くような感じだったが…。

このニシキタクライミングウォールは、コインランドリー業で財を成した方のようだった。

そう、実はコンランドリーはお勧めの収益性の高いビジネスなんだが…。このコインランドリーもひっきりなしに、お客さんが来ているようだった…パーキングスペースは車洗いになっており、コイン精米機も設置されていた。ほとんど無人運営できるわけなので、クライマーの副業?本業?向きのような気もする。

■ 登れる課題が…

予想していたことだが、こうしたジムって常連さんとの掛け合いで作られていくので、みなの成長に沿ってジム課題が発展していくので、最初のころはみな5級とか6級を登っていても、どんどん上手になり、3級、4級は普通に…だんだん段の課題みたいになっていくよなぁ…

というので、登れる課題がないかもしれなかったが、なんとか見つけました。オレンジの課題。

私にはだいぶ難しかったけど…男性は大体一撃。みんなには楽勝そうだったが…。ボディサイズが違うので、同じ難しさとは言えない。

親切な若い男性が、ムーブをアドバイスしてくれたため、だいぶ先まで取れるようになった。

で、「よし!あのボールドのところだけ、先に触ってムーブをばらしちゃお!ズルだけど!」と言ったら、

「ズルなんて言っちゃいけませんよ」「グランドアップは過去の話ですよ」だそうだった(笑)

いや、グランドアップにこだわる人が先輩(蒼氷の。アラーキーじゃないよ(笑))だったからなぁ…

まぁでも、グランドアップにこだわるべきではないよなぁ。これ、練習だしね。あくまで。

しっかし、男子はいつまでも部活。60歳でも、70歳でも、部活が必要なのが男性の人生なのではないだろうか?と思った。

なんか、とっても幸せそうで、エンドルフィン出まくっているようだった…。

そんなに幸せいっぱいの空間で、外岩の話とか、しているほうが場違いなので、黙っていたけど…、教えてくれたお兄さんは私がまさか、外リードもとっくに終わって、マルチも何本も登り、海外にもクライミングに行っている人とは思いもよらなかったみたいだった…

わざわざ言うのも何なので、黙っていたが…

ジムで楽しそうだよなぁ、男子。

それを闖入者にも分けてくれて、ありがとう、って感じだったのが今日だった。

いや~。男子の部活って感じ。

こういうジムが自然発生的にたくさんあれば、日本社会はもっと幸せなんだろうなぁ。

巷のジム高すぎるよねぇ。ジムで儲けようと思うと?お客さんに媚を売らないといけなくなり、あっちが立てばこっちが立たずみたいな、ジレンマに陥るよなぁ。

と思った今日だった。西宮は劇場ができて、タワマンができて、エライ様変わりしていたが、庶民的で、まるで部室、なジムと比べ、町は、お上品路線で、ミスマッチ感あった。

手の豆がつぶれたところで、帰宅。



2024/11/03

【保存版】小山田大さんのトーク

一年以上も岩登ってない癖に小山田さんのトークが刺さりまくりの35歳の月一クライマー【馬瀬ボルダー】

トップクライマーの在り方から学びましょう☆

小山田さんが書かれた岩場の開拓プロセスを小冊子で拝見し、室井登喜男さんやユージさんと何人かで話し合っている様子を見ると、小山田さんが一番ちゃんとしていました…。

ずいぶん前の記事です。

開拓して、開拓した名誉=初登者の名誉をゲットしよう~というのが根強いアルパイン業界においては、なんとなく初登&開拓はエゴイスティックな感じなのですが…。

フリークライミングにおいては、さらにこれが、ややこしい。5.13なのか5.14なのか、第二登が出ないとグレード確定しない… 

ボルダリングにおいては、もっとあいまいで、この石ころが登られているかどうか?はトポ以外ないそうです…

たしかに故・吉田さんが登らせてくれたボルダー、あっという間にツタに覆われ、見えなくなりました…

どうも中国に推されて、日本の岩場は存在感をかき消されつつあるようです…でも、日本の岩場は外国人のクライマーを迎えるより、地元の有志達に守られていくのが良い在り方、なのではないかと…

将来の姿としてスイスみたいになればいいのでは…?



【クライミング教育】自分自身の力でラインを見出し、プロテクションを取ることの重要性と面白さを教えること

■ クライミング教育の要諦とは?

自分自身の力でラインを見出し、プロテクションを取ることの重要性と面白さ

なのではないですかね?

私の最初の師匠は、鈴木さんですが、私は全く一人で登っていく予定にしていたので、師匠がそもそも必要だと考えておらず、心配した鈴木さんがいろいろと、事情が分かるように、と配慮してくれた、というのが実情かなと思います。

普通に一般登山でやってきた通り、山を少しづつ身の丈で大きくして行き、少しずつ困難にしていく予定でした。

上記の方針を、分割すると

1)自分自身の力でラインを見出す
2)自分自身の力でプロテクションを取る

ことは、

 A)重要であり

なおかつ

 B)とても面白い、

ということだと思います。

■ ルートファインディングの垂直バージョンがラインどりですよ

上記のように、私は鈴木さんと一緒のころは、アルパインの初期で、甲斐駒黒戸尾根を厳冬期に単独で登り(一応、念のためロープとハーネスは持って行った)、バリエーションルートと一般ルートの間にあるような困難度の雪山や岩の山をしていました。厳冬期の金峰山や大同心稜などのほか、無雪期は、明神主稜です。ほかはゲレンデです。

当時、私の困難は、岩のルートファインディングでした。

これは初めての沢で、あそこ登れる~と思ってツッコんだら、ぬめぬめ、ぬるぬるで登れず、ハーケンで降りてきた、ということが反省にあったからです。懲りた。

登れる!と思ったら登れない…では、落ちるしかなくなります。アルパインのルートで落ちるは、死を意味します。

ので、私の課題は、ルートファインディングなんだなぁと思っていました。

読図の山は三年ほどかけて、一人で尾根を下っても、特に問題なく、思った通りの地点に降りれるようになっていました。このスキルは一人で身に着けました。最初に一人で山に入る、というところが恐怖でした。なんせ一般登山者は、一人で山に行ってはいけない、っていう呪いの言葉がかけられているからです。女性だから、犯罪者に襲われる、という話もありました。

しかし、犯罪者は読図できないから、大丈夫。遭う可能性があるのは犯罪者より熊です。

余談になりますが、このように個別具体的にリスクを考えるのが大事です。

これは、実生活に置き換えると、アメリカ社会では、日本人はアジア人なので、私が住んでいたヒスパニック系住民が多いミッション地区には、日本人の私はOKで、白人はNGです。白人のデイビッド、棒持って追いかけられていました(汗)。

それに私が住んでいたのは、ガンショップの2Fでしたが、そこはガンショップなので、毎日のように警察官が立ち寄るので、安心安全でした。

しかし、発砲からは守られていても、なぜかマリファナは合法で、その匂いを知らない私はにおいを消そうと必死で掃除する羽目になりました…カビ臭ではなく、シェアメイトが吸っているポットでした…(汗)。

話は戻りますが、ルートファインディングを岩の垂直面で行うと、ラインを見出す、です。

最も易しいラインは、
 
岩の弱点です。一般にアルパインクライミングというのは、岩の弱点をゆくもの、です。

しかし、フリークライミングは、

特にラッペルで作られたルートは、

岩の強点 なのです。なので、ラインを見出すということには苦戦しています。

アイスクライミングでのラインの見出し方は、師匠を見ていたので、分かるというか、あんだけ散々リードクライマーを後ろからビレイして、眺めていれば、誰だって予習してしまいます。

つまり、ベテランをビレイする、ということは、ベテランからラインどりを教わるということ、なのです。

一般にジムクライミングから外の岩場に入門した人は、易しいラインどりがあるのに、ただまっすぐに登って行ってしまって行き詰ることが多いそうです。

私が疑問なのは、フリークライミングのトレーニングで、特に

インドアで、外岩のラインを見出す訓練になるのかどうか?

って点です。

ユージさんなどは、これは5.11だから、どこかにいいホールドがあるはず、と思って探したりするそうですが、ちびの女性には、グレードは全く関係ない話なので、この逆算発想は使えません。

それで、追い詰められて、落ちたら? フリーのルートでも、今のルートは、昔のエイドルートのボルトをただ新しくしただけなので、落ちれば、死んでしまう配置になっていることがあります。

余談ですが、そんなことは分かっているのがベテランだと思っていたんだが、分かっていない人もベテランと称する人の中にいるということが分かった。

■ 自分自身でプロテクションを打つこと

岩で自分でプロテクションを打つ感性をはぐくむのは、ボルトルートでは難しいです。

なので、自分でプロテクションを打つことの重要性を覚えたい人や

ロッククライミングの本質的な面白さを味わいたい人で、初心者には

 アイスクライミング

をお勧めしたいです。なんせ失敗しても、また凍ればいいだけですから。

トラッドも、カムで自分でプロテクションを打つわけですが…打てる場所が限られているので、アイスよりも見極めは難しいと思います。入れてみないと分からないというのがあるし。

さらに、ジャミングをまず先に覚えないといけない、というのが、初心者でも登れるWI4と比較して、難しいと思います。

ちなみに、初心者でも登れるというWI4ですが、私は初年度は1回しかアイスクライミングをしていません。一回目はさすがに登れなかったですよ。すべてのクライミングの基準は、

18歳男子大学生

を基準に作られているので、それに当てはまらない成人は、自ら、そこから引き算しないといけません。しかし、これは当然ですが、TRには当てはまらないので、翌年にはすでに自分で勝手に小滝に登りに行っていましたが…。この段階ではただムーブを身に着けるだけですので、特に技術的要素というよりは、回数です。

■ 大ハンデつきでも、頑張れば、私のところまでは誰でも来れます

私は独学でほぼ登ってきていますが、18歳男子大学生の体力がなくても、時間の長さや頻度、熱心さで、挽回して、時間をかければここまでは誰でも来れるということを証明するために登っているんじゃないかと思います。

私より、身体的ハンデがある人、男性にいます?いないよなぁ。体力で言えば、私が最底辺な感じではないでしょうか?

いくらメタボでも、私よりは力持ちでしょう…

それでも、まじめに学べば、そこそこのところまでは来れる訳なのですから…

誰かに下駄をはかせてもらいましたーとかではなく。

もちろん、私は鈴木さんや青木さんという師匠に恵まれてきました。でも、師匠に遭う前に、みんなが知らなくてはいけないようなことは、ちゃんと自腹でお金を払って、山岳総合センターに行き、最初の師匠にあった時には、流動分散作れました。懸垂下降もできました。

師匠に出会った場所も、インドアジムやSNSではなく、そもそも、岩場でした。

そして、自己確保で登ることも最初のパートナーと組む前にできましたし、ロープ自体も、初めから自前のもので、わざわざ東京のカラファテまで行って買ってきたものでした。

ロープも持っていません、懸垂下降も分かりません、ビレイもできません、でもクライミング教えてください、っておかしくないです?ハイキングなら、勝手に行ってきて、って誰でも思いますよね。まぁ、これを山岳会で、連れて歩かれているだけの女性クライマーに言ったので、嫌われましたが、同レベルと思われたくないって思っても、許されると思います。実際、取っているリスクが、同レベルじゃないですから…。

ロープの直径も何が良いのか?インドアジムの人に聞いたら、10ミリとか言うに決まっています。それじゃ重くて山に持っていけないでしょう。

自分が行くのはアルパインのルートだと言って、カラファテに相談すれば、ちゃんとしたロープと簡単に自己確保ができるロープクランプを勧めてくれるでしょう。アルパインクライマーなら、ダブルのロープを双方が一本ずつ持ち寄るのだ、とか教えてくれるでしょう。

一方、道具を自分で買わない人は、こうした時点でも、必要なロープの知識を仕入れ損ねます。

こういう風に、その段階に来た人に、人は知識や技術を与えます。そうでない人が与えられないのは、その資格を自分で稼いでいない、からです。

それを逆恨みされても…。

自分の力でラインを見出し、つまり、自分の力でなすべきことを悟り、
自分の力でプロテクションを取る、つまり、自分の力で保険として必要な道具を買う、

そこから、クライミング教育なんですよ。

でなければどうやって

自分の力で、自分の生きる道を見出し、
自分の力で、自分自身を保険とする、

ことができるでしょう? 人の力で自分の生きる道を見出し、人の力で自分の人生を保証してもらうというのは、通用しないのがVUCA時代なんですよ。

しかも、そうしないと、そもそも、楽しくない、ということなんですよ。

           某所の某ルート

■ 参考:ボルトを打つべきでない場所

1)簡単にナチュラルプロテクションが取れる場所

2)頼りない露岩


2024/11/02

【お手本】文芸春秋社ライターの一村さんの記事

 ■ お手本記事

ロクスノも、これくらいは書いてほしいというお手本記事を発見しました。

こちらです。

https://number.bunshun.jp/articles/-/860934

■ 山男のルサンチマンの対象?

ギリギリボーイズは、私は自分が登山デビューしたときにはすでに有名だったので、

現れた

という感覚はなく、どこか遠くの、私のような一般クライマーとは関係のない、一流のクライマーが、地元の山梨で、人知れず世界的なクライミングの賞を受賞しているらしく、そして、

 「俺だって佐藤ユースケ」と思っている人が山の世界には一杯いるんだなぁ…

という感想でした。

佐藤さんを個人的に知っている人が、山梨には何人もいて、「俺一高」などと、俺だってほんとはすごいんだぜーな感じで、PRしてくる人が多かったためです。でも、山梨出身ではないので、「俺一高」の意味が分からなかったりして(笑)。

ちょっと前に近所のボクシングジムが見学歓迎!という張り紙があったので、そうか~上半身の強化にはボクシングもいいのかもなぁ…と思って、見学に行ってみたのですが…ジムのお兄さんが、「ご出身はどちらですか?え?熊本?一緒ですね!俺、○○高校なんです!」と言ったのですが…私のほうは、出身高校名は言えなくなりました…。

「クマタカなんです…(汗)」となるよなぁ…。同じ高校だったら言う意味ありますけど、別の学校だったら、上下差が生まれることになるので、言えないです。なんせ熊本高校はトップスクールなので、ほとんどの人より上って話になってしまい、それではお友達になるというより、疎遠になるって効果しか生まれません・・・。

ので、仲良くなる手段として破綻している高校名暴露作戦…そんな破綻した手段を出して、佐藤さんと同じなんだぞー俺だって!と言いたくなるような存在が、ギリギリボーイズなんだなぁ…というわけで、実力の差を理解する能力がない人からすると

んん?ギリギリボーイズの皆さんって、運が良かっただけで、有名になったの人たちなんですか?

と、こちらが聞き返したくなる感じでした。

私自身が、フリークライミングのグレードも分かるようになり、エイドで全国、Ⅳ級A1になってしまった事情も理解し、どこにも冒険がない、5.9よりもむしろ安全な5.12波状攻撃のレッドポインター登りだけの一般クライマーの様子が分かるようになって、ギリギリボーイズの方たちの業績が分かるようになりました。

苦言ですが、一般の大学山岳部男子も、せめて私が到達した程度のところまでは、分かるようになるまで頑張ってみたらどうでしょうか?

高校山岳部は硬派でも冬山は禁止だし、大学山岳部は斜陽、若手の社会人山岳会は、もはや主たる目的は出会いで、お嫁さんを見つけるために参加しているのかもしれませんが、せっかく山をやっているのに、冬の山は知りません、アイゼン何のことですか、クラックは手が痛いから嫌、カムは高いから嫌、アイスは寒いから嫌、沢は臭いから嫌、などでは、ほんとに山が好きなのかなーって思いますし、整備された登山道を歩くだけなら、別に仲間なんていなくても、できる活動なので、山岳会なんか入らずに、好きにキャンプでもしてくればいいのでは…と思ったりします。

せっかく趣味で登山やクライミングをしても、トップクライマーの業績の、何も判断できる力が付かないようでは…。

登山の価値すら、分からないのでは…。

そんなわけで、私は一般クライマーにすぎませんが、

 ギリギリボーイズが、登山界で、多くの山男たちの羨望を浴びる存在だ、

ということは、登山歴2年目とかのド素人さん時代から分かったわけです…。

しかし、最近、10年以上登ってきて、

 その羨望が、誤解に基づいている

ことが分かるようになりました。

古いクライマーも、若かったら、ギリギリボーイズのみなさんと、同じことをやれるかというと、全然やれないのです。だって、”フリークライミングはアルパインの基礎力です”、の”基礎力のレベル”が、”5.9→5.12”なんですよ。5.11だった時代ですら、とっくの昔。

5.11って御坂山岳会の先輩たちは挫折感を持って迎えているグレードみたいでした。当時の私にはまぶしいグレードで羨ましい、と思っていましたが、自分がその地位に近づいて今は気持ち分かります。

俺だって若けりゃできたと思っていると思いますが、若くても、誰でもできることではありませんよ。何年かはフリークライミングだけの修行にささげて、5.12が、まるで5.9のように登れなくてはならないんですから。

まぁ、今のジム上がりの若い人や大学山岳部は、ロープをまとめるのに、一苦労していますから、もちろん、そんなレベルの人(=新人や女性)と比べたら、昔のアルパインクライマーはすごいのですが。

でも、40年登ってきたら、1年目の人より優れているのは当然ですよね?

さて、一村さんのことは、そんなに重要人物とは知らず…。この記事で知りました。

以下、良いと思った文章の箇所を抜き出します。太字当方。


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彼はメディアに露出することをひどく嫌悪していたという。山で価値の高い成果を挙げると山岳雑誌等にレポートの提出を求められるのだが、パートナーが書くことはあっても一村が書くことはまずなかった。

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日本で一時期、この登山スタイルによる成果が「狂い咲いた」時期がある。狂い咲きという表現を使ったのは山岳ライター兼編集者の森山憲一だ。

「日本のアルパインクライミングって、'90年代はずっと停滞していたんです。凝り固まったタイプの登山家たちばっかりで。その状況で『ギリギリボーイズ』という20代のやつらが現れた。彼らは山を舐めるなと威張っていた古い気質の登山家たちがとても登れないような壁をバッコバッコ落としていったんです。'05年あたりから始まって、'12年、'13年ぐらいまでがピークだったかな。それは鮮烈でしたよ。最初の頃、彼らの中心にいたのが一村君と横山君だったんです」

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その前年から、横山は「冬壁」に取り組み始めていた。彼らが出てくる以前、クライミングと言えば、岩肌にいくつものボルトを打ち込み、ただ、真っ直ぐに登るというのが主流だった。後続する者も、そのルートを踏襲する。そこには横山が求めていたものはなかった。

「夏に登ったら、そんなにたいしたこともない壁も、冬になると雪とか氷でデロデロになる。下から壁を見上げたとき、氷と雪とクラック(岩の割れ目)をどうやってつなげば登れるかを考えるんですけど、僕にとってそれはパズル感覚に近い。年によって氷や雪が付く場所が変わるので、正解は毎年変わる。難しいし、怖いけど、それが楽しいんですよね」

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「山に入って、それからどこの壁を登るか決める。それがイッチー流。予習はほとんどしていかない。不確定要素が多ければ多いほど楽しいという考えなんです。あと、それまでは残置(のボルト)があったら僕も使っていたんですよ。けど、一村はボソッと『そんなの使わねーよ』って。あれは目から鱗でしたね。彼は本能的にこうすれば登山がもっとおもしろくなるということがわかっていたと思う」

「残置無視」。これは一村の代名詞でもあった。一村が書き残した数少ない署名記事、『ROCK&SNOW』の2006年6月号に掲載されたエッセイにはこんな言葉が記されていた。

〈ボルトラダー(ボルトが階段のように連なっているルート)をたどる行為ほどむなしいことはない。これはすでにクライミングではない〉

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横山は一村と組んだことで、2段、3段抜かしで階段を上がっているかのような感覚になっていた。

「ここまでできるんだ、ここまでやっていいんだということに気づかせてくれた。自分が解放されましたね。あれが僕のブレイクスルーでした」

 ここから若手クライマーたちの解放の連鎖が始まる。狂い咲きの季節がやってきたのだ。

 ただし、花の命は永遠ではない。咲いた花はいつか枯れる。あるいは、散る運命にあった。

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比喩が使われています。一般的には、女性に使われる比喩ですが…

アルパインクライミングは、一般的に若いときにしか体力的な問題で出来ないです。

それは私はスタートしてすぐに理解したので、フリークライミングのほうに来たんですけど…。

老後は、岩場でお茶を濁して過ごすのが一般的な山やの老後なので…山やの老後は早く、50代はもう老後です(笑)。私は38代で山をスタート、43歳でクライミングをスタートしているので、老後からスタートしたと同じことですけど。フリークライミングで、つまりRPで頑張るっていう方法論が全然好きになれないです。どこに冒険があるの?ただ暗記で頑張るだけのクライミングなら、読図の山で野山を駆けずり回っているのが好きです。

この中村計さんというライターさんに、負けないよう、ロクスノライターも頑張ってください。

登山家でもクライマーでもない人がこれだけ書けるのですから、クライマーならもっと良くクライミングの価値を拾った良い記事が書けるはずですよね。

雪山2年目で行った燕岳からの槍 山岳会?入っていませんよ、小屋がある山に行くのに会はいらない

【レベル低下】ロクスノ、文芸春秋から盗作? もうネット版でいいのでは?

 ■ クライミングネット記事発見

倉上さんの話をしたら、ついで、でこんな記事を発見した。

クライミングネットにも謝罪が出ていた。

https://www.climbing-net.com/news/rocksnow105/

ちなみにロクスノが、山の内容を判別するのに際して地に堕ちている、と言ったのは私だけではないです。

https://note.com/tomahawkski/n/nbbe0a1b5f61e

他にも年配の方の嘆きを、何度かネットで拝見したことがあります。

■ もう年2回とかでいいのでは?

ロクスノの前身、岩と雪も、廃刊になったんだし、印刷代の高い紙面を辞めて、フリーファンくらいの同人誌的な安普請の体裁にデグレードし、内容だけをトップクライマーの一流のクライミング報告や、記録、初心者向けのボルト知識、など、真に

 実用向き

に変えたらどうですかね? 今のロクスノは、スポーツクライミングの話題ばかりなのに、小さな岩場のトポが載るので、9割紙面がいらないのに、買わないといけない、という”買わされ感”があるし、小川山や瑞牆と言った有力な岩場のトポは、別にトポとして確立しており、一冊4,5千円の高価格。

海外クライマーや、インドアジム出身のクライマーを多く迎え入れたい岩場は、個別トポという時代に入っていくとすると、ロクスノにトポが載るから買う、というのはなくなっていくでしょう…

紙で出す体力がない岩場…例:九州…ローカルクライマーは、みんな知っているインターネットサイトが無料運用されており、無料で十分いいトポが配布できるのだし。

全国版のロクスノで、トポを公開してしまうと、むしろ、地元以外のクライマーが、域外から来てしまい、そのせいで、路駐などのアクセス問題が起きて、地元のクライマーですら登攀禁止にされてしまう懸念があり、公開には躊躇せざるをえません。

追悼記事みたいな高度な文章だけでなく、その人の業績の意味を、文字として称え与える文章は、文章の修行をきちんと行った、それなりの人でないと書けないのに、山好きなら誰でもOKな、感じの採用方針だと、そういう人来ます?来ません。

(ちなみに私はライター教育をすでに受けていますが、一文字1円のネットライティングの仕事など受ける気にすらなれません。プロにタダ働きを依頼するようなもんです。英語や図書館の仕事もそうです。皆がプロにタダ働きを要求してきて困ります。初級の雪山なんて勝手にいってきてから、同じレベルまで登ってきてから、立候補してきてください)

今の紙面の作りは、その紙面を作る人の平均的知性を表現していることに帰結としてなると思いますが… 結局、紙面があおっている記事が、

 名誉欲一辺倒

なので、クライミングや先鋭的登山というものがそういうものか、としか読者は思えなくなる。

FBをパラパラしていると、非常に斬新なノットなど、へぇ~というのが出てきますが、ロクスノは、海外の情報などは、クロニクル止まりで、技術情報は入ってこない。

奥村さんやユージさんの記事が出るので良い記事だなぁと思って、それらに関しては買うようにしていますが、残りの記事、見るところないんだよなぁとか思って、クライミングジムで出来れば読みたい…です。一般の書店には、おいていないから立ち読みもできないし。1400円って高すぎて買えない。

だれかが、全号のマイナーな岩場のトポをすべてまとめた冊子でも作ってくれれば、売れそうです(笑)。

岩と雪が廃刊になったのと同じで、ロクスノも広告の泉の中に、役立つ情報は希釈されて、ほんの一滴みたいな感じだし、精鋭クライマーの自己顕示欲発露の場ではあっても、一般クライマーがクライミングライフをエンジョイする目的は、とんと無視されている紙面なので、結局、募金みたいな気分になる。ので、貧乏クライマーが多いので、どんどん誰も買わずにジムで読んで、一応満足、ということになるよなぁ。

読者の声も充実していないしなぁ…。

以前、古い岳人を読み漁ったことがあるが…とっても楽しい紙面だった。読者の山ライフや装備などをいろいろ紹介しており、同人誌的で洗練もされていないが、楽しい紙面だった。

結局、全部の責めを人材不足に帰結しようとする言い訳が昨今の日本では常套句化しているようだが…

ほんとなんかね?

人口減って言っても、まだ1億くらいいるんですけど?

若い奴、肉体労働みたいな苦役はしない、けど、コーヒーロースターになりたい人は、わんさかいる。余っています。

だから、クライミングで注目されることが正当化されると、それがなんら、経済活動を伴わなくても、社会から認められるようなことになってしまい、身を持ち崩す人も出てしまいます。

なんせ、戦後70年、日本の家庭は父親不在なのです。男性たちは、ほとんどママボーイに育ってしまい、帰結としては、注目が気持ち良いからやる、注目されないことはやらない、みたいなことになると、グレード一点豪華主義ならましな方で、何でもいいから注目されたい=チッピングという悪の華すら咲いてしまいます。

つまり、本来ナルシシズムが開花すべきでない山の世界で、ナルナルしただけの人を雑誌が持ち上げてしまう結果になっている。

その間に日本クライミングは劣化の一途をたどって、猫も杓子も5段を何本登ったか、みたいなことになっていても、瞬間芸の話で、終わってしまいます… まぁ5段なら瞬間芸でも許すけど、5.12でそれやっていたら、もう何もやっていないのと変わらない劣化です。

冒険を求めて、海外放浪する若者も減ったけど、冒険じゃなくて、切羽詰まった事情…海外でしか仕事が見つけられなかった氷河期世代の私に言わせれば…、楽で簡単に稼げる、ってのを、若い人みんなが目指しすぎなだけにしか思えなかったりします。

もう、どこにもリスクも冒険もないことを、高難易度でカモフラージュしている。

■ もう、インターネットで記事配信するのがいいのでは?

クライミングも、一枚岩ではない。

インドアクライミングの人の関心と、アウトドアクライマーの関心は全く別だ。

トップクライマーなら、ライバルの動向が気になり、トップクライマーの記事を読むだろうが、一般クライマーには、トップクライマーの動向はあんまり自身に関係はなく、対岸の火事状態というか、結構どうでもいい話題だ。

それより、基本的なクライミング指南、先輩代わりみたいな紙面が全然足りていないので、新人に渡せる技術要素をまとめた冊子がない。せめて、新人が入る春には、正しいマルチピッチの登り方を指南してほしい。

そもそも、自己確保で登る技を身に着けずに、セカンドでお願いしまーす、なんてありえないのは、リスク管理を全く教えていないから、だ。

私はクライミングはへっぽこで登れなかったが、初めてのフリークライミングの時ですら、登れなくなっても、自己確保でフォローはできたぞ?

たぶん、今ではクライミングをどう教えるか?ということが関心になっている人のほうが多いんじゃないか?と思う。

地権者との折衝など、クライミングの肝と言えるような活動はどうしたらいいのか?みたいなところから、謎のベールになっている。

それ開拓だーとやっていたころ(クライミング1.0期)と、今では全然違う事態になっているのである。

その違う時代も過ぎて、今では、2.0ではなく、3.0時代なので、ウェブとYoutubeでロクスノは配信したらいいんじゃないの?と思うけどなぁ…

なら、月刊、とか 季刊、とか、区切りは要らなくなる。ある期間に出た記事の自分の好みのところだけを印刷できるオンデマンド印刷なんかやれば流行るのではないだろうか?

それぞれのクライミングに対しての関心が異なるのであるからにして。



【クライミング心理学】フリークライマーにセルフコンパッションを

”もっと、もっと”のグレード追っかけフリークライミングには、あんまりどころか、全然そそられなかったんだよなぁ…

そして、今では、”完全に避けている”。

もう、これがガン細胞だと発覚した、みたいな感じかなぁ…

なんで、私が、山好きになったか?というと…このような理由からです。

1)人間がしゃちほこばって頑張っても、山のほうがもともと偉大だし、強いから

2)1のことを理解した結果、人間は謙虚にならざるを得ない、から

3)山(自然)は、人をそもそも区別しないから

4)その結果、平等に”結果”がもたらされるから。悪因悪果、善因善果

5)その結果、真実の実力が試されるから。真の自分を磨くことができるから。

6)その結果、山の実力には嘘がないから。

7)その結果、真の自信=自然農でいうところの大安心が身につくから。

なんだけどなぁ…。九州時代はつらかった。

嘘と虚構で出来たアルパインクライミングが、一体どのようにして、作られるのか?という機序を知ることになった…つまり、エイドクライミングというズルが偽の実力や自信を作り、日本全国、どのルートを登っても、四級A1となった。(その結果、クライマーは、困ったらエイドすればいいだけだ、と傲慢になったのだろう…)

そして、ボルト連打というのは、マクドでハンバーガーとシェイクで太りまくって糖尿病になった、みたいな感じだ。つまり、初登の名誉欲という欲望にまみれた結果、起ることなのだ。

エイドでしか登れないなら、いくら登りたくても(名誉が欲しくても)、登らずに後世に置いておくのが良いと思う。結局のところ、そこは将来フリー化され、そして、ボルトの位置やルートの選択も、より洗練されたムーブが選ばれ、最終的にはより洗練されたフリーのルートとして確立するのだ。

つまり、エイド→フリー化→洗練されたフリールートという流れは、絵画に例えると、写真を撮る→ラフスケッチ→名作、みたいな流れで、そもそも写真に撮る段階で、駄作、と分かるようなルートが、現代では未踏として残されているだけだ。特に登山大系に載っているところ。だから、

落穂ひろい

として、昔から揶揄されているのだから…。今は時代の試練を経て、多くのルートが、ラフから名作への一歩を踏み出したい、という時点にいる。それを阻止しようとしているのが、ラフを手放さない著作権主張者みたいな感じだなぁ、と思う。

そして、次に起こっているのが、5.12波状攻撃登りで、つまり、何日もかけて1本でも5.12が登れたら、5.12クライマーです!っていう話。これは、ケーキの土台は端折って、トップのイチゴだけを食べるような話だ。そして、ケーキ全体を食べてます、って言うけれど、実は全然、ケーキの味は知らないのだ。

…という実態を知ることになった九州での山の経験だった。

付け焼刃と金メッキで出来ていた…

おまえらの人間のメッキもぐるっと丸ごと剥がれて、お見通しだぞ!と言いたくなったよなぁ…

終わってせいせいした!

■ 瑞牆

友人のタイ人のクライマーが瑞牆に来たので、歴史的な経緯を教えてやろうと思ったが、分からないかもしれないなぁ…。

あの瑞牆のトポの書き方では…。

歴史も何もない、アメリカの国を模倣したトポになっているからなぁ…

こちらは、金峰・瑞牆・小川山エリアの私の記録の一つだが…

御岳新道という古い古道からのアプローチだと、金峰山山頂に行くのに丸二日、人によっては3日かかる。

https://stps2snwmt.blogspot.com/2013/03/blog-post_3494.html


このエリアでは、読図の山もやったし、雪もやったし、沢もやったし、アイスも登った、ロングルートのラッセル三昧の金峰山もこなした。

そこで、つまり、こうした金峰山エリアへの愛‥‥段階的なステップアップがあって、故・吉田和正さんと登った昇仙峡のクライミングが、意味を持つのである。











故・吉田さんとのクライミングは、ケーキのイチゴである。

一つの山のエリアを愛する、というのは、そういう縦糸を紡ぐことであり、100名山やワールドツアーというような、スタンプラリーとは異なる。もちろん、他の山、他の岩場を知ることで、ホームの山、ホームの岩場の価値も分かるようになるから、どちらもいるが、深く知るということを捨て去っているのが、グレード一点豪華主義クライマーたちだ。

その時どきで、ふさわしい山というのが、そのときどきに与えられることに、喜びと、運命の不思議さを感じながら、登るのが山だ。

みんなの山は、なんでそうなっていないのかなぁ…それが不思議。

たぶん、そもそも、生きている土台が、何か全く違うところに基づいているのだろう。

■ 山梨時代は一体何に守られていたのか?

私は、2009年以降に山梨に来たので、クライミング史をリアルタイムで生きていない。

だから、全くその嘘と虚構を知らずに済んでいた、というのが山梨時代の真実なのでしょう。

でも、さ~ 嘘と虚構で固めて賞賛を得ても、ですよ?

そのことは自分にはバレているわけで、そんなんで自信になるんかいな?

■ そんな自信のない君たちを救いたいよ?

これは、セルフコンパッションのクラスの主催者からのお知らせだ。

ーーーーーーーーーーーーーー 中尾さんのFBよりーーーーーー
<セルフコンパッションを育む8週間 0回目 オープニング>

自分らしく生きるためには、休み方を学ぶ必要がある。
私たちは教育やしつけの中で、自分に厳しくする方法ばかり教わってきた。
もっと頑張れ!もっとできるだろ!大丈夫、お前ならできる!
という励ましや声援を受けて育った私たちは、自分自身に対しても同じように接する。
これを自己奮励という。
これがダメなわけでも、悪いわけでもない。
自己奮励はパワーを生み出し、空を飛ぶための翼になる。
これがパワーの翼。
だけれども、鳥はずっと飛び続けることができない。
必ずどこかに止まって休む必要がある。
自分らしさの羅針盤を合わせて、推進力を養う。
ここをラブの止まり木という。

私たちはそのラブの止まり木を学んでこなかった。

頑張ること、忙しいこと、困難に立ち向かうことばかりを良いことと教えられてきたから
心が、身体が悲鳴をあげるまで休むことをしてこなかった。
だから、いつも苦しさが常に隣にいた。

セルフコンパッションは自分を甘やかすわけではない。自分勝手に振る舞うわけでもない。
自分らしく生きるために必要なエネルギーを養い、自分らしさの羅針盤の針を合わせてくれる。
このラブの止まり木を学び、使いこなすことができれば
心や身体がダメになる前に、休み、またパワーの翼で飛び立てる。

また8週間を共に旅する仲間に出逢えた。
自分自身が、仲間たちがどんな体験を通してセルフコンパッションを育んでいくのか。
それが楽しみでならない。

今回はオープニングということで簡単なワークの実践と説明だけだったのに
多くの人が共感の世界に引き込まれていました。
ほんと不思議な時間がただただ流れていく。

ネガティブな経験を無かったことにしたり、隠したり、抑圧したりせずに
ただただ、あるがままにそこにあることを認めてあげる。

たったそれだけで、何も解決はしないのだけれども、心が満たされて余裕が生まれる。
場が和む。
たった5分でも、30分でも良い。

今まで外側ばかりに向けていた意識を、優しく自分自身に向けてあげると思ってもいなかった宝物に出会える。
奇跡がはじまる。

ほんとうに共感は心の護心術。
仲間たちとともにゆっくりじっくり学んでいきたいと思います♪
ーーーーーーーーーーーーー引用終わりーーーーーーー

休み方を知らないと、強制終了が訪れます。

一つは鬱。一つは死、です。

私は倉上慶大さんは、ラブの止まり木を学ばなかったために死んだのだと思うんですよね…

後でどんな山に行く予定だったのか分かったんだが…

https://www.climbing-net.com/news/ryushin_20240928/

心臓悪い人に高緯度の山って…。そりゃハンデにさらにハンデをつけ足すような山だと思わなかったのだろうか…。どういう経緯でグリーンランドだったのかは知る由もないが。

もっともっと…

5.14という高難度で、RやXを登っても、もっと上を目指せと、許されず、もっと、もっとと要求され続ける…ということの

 絶望感


これと同じものが、私が鬱に陥るときの絶望感なんだが…

これは、みんなには共感できない部分なんだろうか?

まだ10代なら、自分はまだまだ成長期にある実感があって、5.15でも、5.16でも登れそうな気がしているのなら、絶望もしないかもしれないが…

これは、バレエでも見た光景だ。3歳から踊りはじめ、親や先生の期待をいっぱい受け、やれ、三羽の白鳥だ、今度はオデットだ、次はオディールだ、留学だとなっても、大体みんな18歳でやめます。エトワールにはなれなかった、から…。そして、二度とバレエに戻ってこない… 深く傷ついたからです。お前は才能がない奴だと。あんなに大好きだったバレエなのに…。

でも、大人からスタートしたバレエダンサーなら、最初から競争のスタートラインにすら立てていないので、全く無関係に話は進んでいきます。

私は19歳で駅前の小さなバレエスタジオからバレエを始め、20年続けました。途中、アメリカでもクラスを取ったし、メルボルンでもクラスを取りました。本場おフランスには初期のころに行って、オペラ座でバレエ鑑賞し、最盛期でバレエレッスンは週4,5クラス取っていたので、本職のバレエダンサー並み(毎日)とはいかなくても、ダンサーみたいな生き方でした。そんな生活をしているOLさんは大阪には一杯います。福岡にもいっぱいいました。

大阪ではバレエスタジオミューズの先生だったので、その先生の名前を出すと、東京でもスターダンスバレエ団の男性の先生が良くしてくれ、福岡でも、ああ、ミューズの人なの~というわけで良くしてくれ、最近は、誰が先生か?とも聞かれず、プロでヨーロッパで踊ってきた先生からも、分かってるね、扱いでした。14年ぶりにレッスン受けましたが。

先生たちの様子から、内輪。また、いつでもおいで~状態です。初心者の人だと、もう~分かってないなーってなります。今コンテのクラス、探していますが…

バレエとクライミング。クライミング界では、普通に、普通の人が、エトワールを降りて、自分の等身大のクライミング人生を生きることがなんかできていないような?

それは、クライミングがマネタイズできないからではないか?と思いますが…。だって、スポンサーされても、スポンサー本人も何で収入源にするんです?

やっぱりクライミングを教えたり、ジムを運営したり、と、自らクライマーが工夫して、何かマネタイズしないといけないのでは?

ちなみにバレエ界では、お教室運営が基本的には、王道です。そこから、また強い選手が育っていけば、指導者としての名声が待っています。

しかし、そのせいで犠牲になっているのは子供で、早すぎるコンクール出場で体をダメにしてしまうために、肝心の18歳で、他国のダンサーとの競争に負けてしまうっていうのが、日本の規定路線です。

日本人は早期教育に詰め込みすぎるのです。ほとんど親とか先生とかの執念みたいになっています。これでは国内競争に勝てても、国際競争に勝てない。

思えば、我が母も、幼稚園お受験、小学校お受験、中学校お受験、と私に期待だけはよせたくせに塾には行ったことがないのでしたが…ほんと塾なんて行かなくてよかった☆ 

いっていれば、自分で考える、という最大のギフトは得られなかったでしょう。

たぶん、ユージさんも、倉上さんも、若い間に海外に出て、日本型の詰め込み教育から逃れたことが勝因なのではないかと思います。

才能はつぶすのではなく、育成しましょう。




2024/10/31

【技術情報】トップクライマーによる、前衛アルパインクライミング情報が聞けます!

■ アルパインクライミングの話を聞こう!

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海外の山で活躍するアルパインクライマーたちの活動を紹介する「第2回アルパインクライミング懇談会」が2024年11月26日(火)に東京・錦糸町およびウェブ配信で開催

ーーーーーーーー

というお知らせが来ました☆ 現地にいなくても、ネット参加可能。

 https://www.climbing-net.com/news/jmsca_alpine_2024_20241030/

みなさん、出ましょう☆

■ 伊藤さんの思い出

伊藤さんとお会いしたのは、荒船のアイスにドはまりしていたころでした…。

基本的にクライミングの習得って、

1)テクニカル要素を習得してしまったら、

2)次は長くしていく

のですが、湯川のアイスはみな短いので、習得後、私は4級で長くしていく必要がありました。

それで出てきたのが、4級の荒船山相沢大滝。長くて大きな滝、大滝です。4級なので、基本的に、技術的には初心者でも登れますが、まぁ、安全にリードするとなると別ですね。

4級の技術課題は、ムーブではありません。

・もろそうなアイスをたたかない(含、登らない判断)

・叩き壊して進路を破壊しない

・スクリューを打ちこむべき氷を適切に判断できる

・気温の上昇、壁面、太陽光など気象条件を見極められる (含、登らない判断)

・適切なビレイができる

などです。細かく言えば、もっと他にたくさんあります。

別にムーブは、誰でもできるような簡単なものです。4級と言うグレードがそのように定義されています。なので、登れたこと自体が自慢になる、という世界ではありません。

■ 現代の主流はウィル様登り

ただ、アイスのムーブに関して言えば、古い登りは、正対×ひきつけ 登り。可能なら、この段階、つまり4級で、ウィル様登りを習得したほうがいいです。ダイアゴナル、つまり、体を斜めに使えたほうが5級になった時、楽ですし、6級になれば、それしかないです。

余談になりますが、フリークライミングから入ったアイスクライマーは、4級が登れず、6級が得意です。これは、岩でスラブが登れず、オーバーハングが得意なのと同じです。

私は4級は、スタートした元年にすら、リードしていましたし、登れていましたが、チャレンジな課題を登る予定が先々あるなら、バラエティがあるアイスに接したほうが良いです。一か所に詳しくなること(ホームグランドを持つこと)も大事だが、様々な条件の氷に接することも大事、ということですね。”氷の見極め”が大事だから、です。そこが、安全か、安全でないかを決める要素です。

成長方法を簡単にまとめると、

人工氷壁→三つ峠→醤油樽→小滝→大滝→湯川→荒船 みたいな順番かな?途中に初級のルートを挟みましょう。

私は初級ルートとしては、広河原沢左俣に連れて行ってもらった後、同レベルの仲間で硫黄岳を詰めるジョーゴ沢に行き(自分がリーダー)、その次は、自分のリードで後輩を連れて、峰の松目沢に行っています(オールリード)。

私を羨ましがる人のやっかみが心配なので、念のため言っておきますが、アイスの師匠に出会ったのは、自分で小滝まで自力完結でき、峰の松目沢リードくらいは、自分で終わってからです。どうも、全部おんぶにだっこで連れて行ってもらってイイなと思うらしいんですよねぇ‥ そんなこと、起るはずないでしょ。

■ズルしないのが大事

その際ですが、GPSで入渓点を探るような”ズル”をするようでは、沢登りに差し戻しです。

ちゃんと、紙の地図を見て、〇〇から数えて2本目の沢…などと読図ができるような状態になり、地形を見る目も、寒さで時間的余裕が緊迫している冬ではなく、ちゃんとゆとりがある夏に、沢に行ってから行きました。

つまり、アイスのルートというのは、沢登りが済ませた人の、ご褒美、ということです。

その前に沢登りで、ひと夏をささげ、その夏は20本以上の沢山行を毎週のように、行っています。1本、2本、誰かに連れられて、沢に行っても、読図のあれやこれやは、身につかないと思います。(これは言葉の端に現れます。赤布を追っているような山をしてはいけません。)

当方のアイスクライミングの成長記録はこちらです。

https://iceclmb.blogspot.com/

さて、そのような何段階をものステップを経て、晴れて迎えた荒船時代…。

■ 華やかになった

その最後を彩ってくれたのが、伊藤仰二さんというトップクライマーでした。

伊藤さんは、師匠の飲み会に来てくれたので、私は大慌てで、知り合いの5.13男性クライマー全員に声をかけたのですが… みんな、ビビってきませんでした…(汗)。

私みたいな成人から山をスタートした人、しかも女性が、伊藤さんにあっても何を質問したらいいんだか…想像もつかない、と思っていました。(実際、その通りだった)

で、アイスクライミングにも来てくれたのですが…えー、荒船の大滝ですいません、というか…4級のアイスなんて、伊藤さんにとっては退屈なんではないか?と思い、もっと難しいラインを、と水を向けると?

「〇〇さん、私に何をさせようとしているんですか?」と…。

やっぱりちゃんとしている人は、変に粋がって難しいライン…=強点を行こうとかしない、確実堅実な登りでした。

その後、お隣のマルチに行ったのですが、伊藤さんペアはなかなか降りてこない…なんかトラブった?

私はその隣では、垂直の5級を初リードして、満足でした。短い5級です。氷が硬かったので、プロテクション面では、安心なんだけど、フィジカル面ではパワーが必要で、それが私は欠点であるので、ビレイしていた師匠の青ちゃんは寿命が短くなったみたいでした。すいません。

女性はやっぱり上半身が弱いです。最近、筋トレでラットプルダウンしているんですが、広背筋使う前に首が疲れてしまい、全然ダメ。ダンベルを持ち上げるやつも、たったの3㎏でふらついているという、よわよわ具合です。なので、私に6級のリードはないな…と自覚中ですが…まぁ5級までは体を戻さねば!とがんばっています。

さて、話がそれましたが…

伊藤さんはこのような、とても気さくなアルパイントップクライマーです。

アニキにいろいろ質問して、若いクライマーは、世界の山を目指しましょう☆

■ アックスで登るクラック

伊藤さんがプレゼントしてくれたもの、としては、私にとっては

1)伊藤さんはセルフを取る=軽いクライマーにはビレイ時にセルフは必至

2)アックスで登るクラック 

3)荒船昇天

の3つがありました。

私はそれまで、自分が軽くて小さいことに負い目を感じており、ビレイは、積極的に出来ませんでした。なんせ自分がぶっ飛んで、アイスに激突した、っていうのが、自立したアイスクライミング1本目の経験で、相手は80kgくらいありそうな男性でした。

その男性も初心者だったと思うので、その様子は、石田さんというガイドさんが、”それとなく” 危険予知してくれ、守ってくれたような恰好でした…。

その後、私はアイスクライミングのビレイが自分の核心だと心得、しばらくビレイのことばかりを考えて過ごしました。それで保科ガイドのクライミングに行き、リードのビレイを初体験させてもらったほどです。(しかし、何も教えてはくれなかった)

というのは、アイスクライミングでは、フリークライミングの外岩の時のように、

 直下には立てない

からです。そこには打ち砕かれた氷のかけらが落ちてきます。したがって、離れなくてはなりませんが、離れすぎてもリスク…。ロープが出ないとクライマーは登れませんし。

というので、立ち位置の研究。

そして、ビレイとビレイ器、ロープの相性、ロープのメンテナンスなどのワンセットで安全は成り立つものです。

■リスク管理は危険予知

リスク管理に無関心な人は、ビレイがいい加減なだけでなく、ビレイ器とロープの相性など考えたこともなく、ロープもアイス専用ではなかったりします。

専用にしないと毛羽立ちで凍り付いて、すべり、握っても、滑ってロープが出てしまいますよ?そして、登った後はコーティング剤を再度塗布して、ロープをメンテします。

こうしたことは師匠を見て、盗んで学びました。すぐにコーティング剤を買いにホームセンターに行きました。

こうしたことは言葉に出して、「こうしなさい」と言われたことはないです。たぶん、近年男子ができないのはここです。見て盗むということです。

というような様々な要素がすべてクリアされて、安全というものは積み上げられています。

■ なぜアックスでクラックなのか?

荒船のアイスでは、アックスで登るクラックを経験し、アイスと岩のミックスへ片足を突っ込みました。

私は6級にTRしに行くのは、すでにほかの人の手を借りずに、自分で行ける場所があり、6級も直上の氷柱は上手に登っており、誰かが動画を取ってくれたほどでした。

しかし、これを長くしていくというのが私のアイスクライミングにあるか?というとないでしょうし…長い6級(=パワー)より、岩とアイスのミックスと言うような悪さに対応できる力をつけるほうが、ルート志向の私のようなクライマーにとっては有益です。

自分の山で、穴が開いた氷瀑で下で水がジャンジャン流れているようなのに、もうすでに遭遇していましたし、そういうのを楽しい、と思うタイプなのです…

というわけで、易しいけれど危険な要素があるルート に行くためには、難しい&危険な要素があるというルートをゲレンデでは経験してギリギリに迫って、自分の限界はどこかを知る必要があり、それがアックスで登るクラックでした。これ、めっちゃ落ちましたけど、楽しいクライミングでした。

その結実で出かけたのが、荒船昇天。4Pのマルチです。セカンド。青ちゃんの復習山行のお手伝いガールです。2P目とかはただのアイスだったので、私でもリードできるかもしれませんでした。未知のルートはリードしていいかどうか?自己判断が付かない感じでした。2度目なら、まぁいいでしょう。

ここは、4P目の落ち口が悪かったそうです。私が行ったときは悪くなかったので、そこまで大変に感じず。アイスにせよ、アルパインのロックにせよ、その日のコンディションで難易度というのは大きく揺らぎます。ので、私が行ったから簡単だ、と思うのは早計です。

男性クライマーってどうしても、その発想から逃れられないみたいなんですよねぇ…。

でも、ロープ屈曲して、流れなくなり、自分で自分が登れないようにしているような段階の人って、フィジカル的に難しいのや、テクニカル的に難しいのに挑戦するのではなく、易しいルートで、ロープの流れをしっかり作れるようになる、っていうのが、その人に妥当な技術課題だと思います。

技術課題を克服せず、フィジカルの強度だけをあげて行って、

 身体エネルギーを発散したい人に向いているのは、ボルダリング

です。技術不要なので。今のクライミング界は、フィジカルの難易度を上げることだけがクライミングのすべてだ、という短視眼に陥っています。

高難度アルパインは、フィジカルの強さは、ただの基礎力。体力は、

 ・40㎏担げて歩きが遅くならず、

 ・5.12が、レッドポイントではなく、すいすいと5.9みたいに登れる力

が、

前提

です。そのフィジカルのさらに前提に

 ・確実なロープワーク

があります。誰ですか?ロープの計算もできない人は? 

そして、この2点が揃った後で、その上に、

 ・悪いところに対応する力(テクニカル)

 ・度胸

が来ます。度胸だけで、賞賛されると思ったら、大間違いです。それは九州だけの出来事ですよ。




2024/10/29

【技術資料】結び変え

 この動画は今まで見た結び変えの教育資料の中では一番分かりやすいです。

https://www.facebook.com/share/r/zfi23U6mMmPw5EpV/

2024/10/27

【アブナイ人の見ぬき方】山岳会に所属して新人教育をきちんと受けていない場合が抜け道化している

 ■ 山岳会に所属していても、新人教育をきちんと受けているかどうか?は、相手の人格次第

これまでの経験を総合してみると、

 リスクをきちんと見れるようになっているかどうか?

は、山岳会に入っていない人のほうがきちんとしており、山岳会に入っている人は、全くダメ、ってケースの方が多かった。

特に山梨〇パインクラブの所属の人は、特にそうだった…

1)5.11がジムで登れるからバットレス4尾根

2)白亜スラブ 

福岡〇の会も、もう新人教育がこなせなくなっている会のようだったし、ピ〇クルはもともとが助け合い前提なので、間違った知識が間違ったまま伝播していそうだったし、雪訓なしの冬山合宿なんてやっているからには、素人雪山から脱するのは無理だと思えた。

私はピッケルが必要な山にステップアップするニーズが出てきたとき、ピッケルを使いこなす目的で、各所を訪ね歩いたら、雪訓に至ったが、彼らはそうならない…。どこで思考回路がずれているのだろうか?世の中の人たちがみな、ピッケルを実際には使えもしないで、雪の山に登っているとでも思っているのだろうか?道具って持っているだけでは意味がなく、使いこなせないといけないんですよ?

山岳会の所属、非所属の問題は、

 山岳会所属が抜け道化

することである。

なんせ、会に入っているから大丈夫なんじゃないの?と誰しもが思うわけなのです。

大丈夫という前提で仮免許が渡される。

ところが、試験を受けずにずっと仮免で路上に出ているわけで、他の人が行った座学がないので、とんでもない誤解をしたまま、10年も登り続けることになる…という事例が

 白亜スラブ

の登攀でした。

私も、以上のことが勉強になりました。

相手がきちんとリスクを管理できているか?は、観察力で分かります。

周囲で起きている危険行為にそもそも気が付いていない

= 危険予知お留守

= リスク管理お留守

です。


2024/10/26

【フレッド・ベッキー化】生き残る為のゴールド投資

■ 本当に生き残り、が大事になってくる現在の市場

新NISA入っている人は、SPDR1326 のゴールドETFに年末までは入れておくのが安全資産かもしれません。

比率は40%までOKだそうです。一般的には10%なのですが、今回は上げたほうがいいかもしれません。印刷できない資産を持つのが大事だそうです。


■ 今金融市場で起きていること… アメリカが破産する?

アメリカの債務超過がすごい…35兆ドルでしたっけね? この石原さんの動画以外でも、コロナ後の債務超過すごいっていう話…

友人のイタリア系オーストラリア人と去年、「世界情勢がおかしい…」という話をしました。

彼わざわざシンガポールから飛んできてくれたんですよねぇ… 彼の考えを伝えるために。

彼は各国にソフトウェアのメンテや指導で出ることが多かったので、各国の事情を良く見ている、ということがありました。ここ20年来の友人です。

色々な話をしたのですが、米国の破産についての話。超・債務超過。

ロシアが保有していた米国債券は、勝手に差し押さえられて、ウクライナ復興支援金に使われることが米国議会で決まっていましたよねぇ… 

人の金を勝手に使い道を決めるんだ、ということが、他国に知れ渡り=米国債券売り加速=

ドルの信頼はどこへ?

ということになっているので、通常、株高の時はゴールドは下がるのに上がっているという事態です…。

中国はとっとと米国債券は売り払いました…私も債権に入れていますが、解除してゴールドへ移そうと思います。

高いとか安いではない…という言葉が印象的です。

2024/10/25

【主張】考えていないからみんな死んでる。自己陶酔に現実逃避している場合ではない!

■ 第三次世界大戦、勃発の危機について

ウクライナ戦争がスタートしたとき、まぁ、誰でも分かるはずだと思うが、これはアメリカが仕掛けた代理戦争だと思った。

日本国民の有権者は、自分たちを率いるエリートが、全くエリートして、知識階級としての役割を担っていないことに気が付いても、もはや、社会は、DSの支配体制にあり、どうすることもできない…というお先真っ暗感がある。

これは、九州で財界(経済界)や行政の実態を知って、さらに強化された。議員にも知り合いがいるが、善意はあっても、羊、つまり無能、だ。

しかし、

コロナパンデミックがプランデミックだったことが明らかになり、
マスメディアがマスゴミと揶揄されるようになって、

徐々に正しい情報がもたらされるようになると、政治家にも新たに政治に参戦しようという人達も出てきた。(吉野先生、うつみん、参政党

日本は今、結構ヤバイ… 選挙より、ヤバイこと。

1)台湾有事

ウクライナ飛び火で北朝鮮 → 台湾有事=日本有事

もう沖縄諸島の人は、念のために、避難しておいた方がいいんじゃないか?って感じだけどなぁ…

2)ホルムズ海峡 封鎖

もし封鎖されたら、日本に石油は入らなくなる。日本に入る石油の97%は、ホルムズ海峡経由。

イギリスではすでに電力は配給制になるそう… 

ということで日本ヤバイ感あるが、ニュースではそんなことは出てこないが、一般ニュースで戦争の話題が上っている…。解析したら、こうなるよなぁ、という感じだ。

対策で、ポータブル電源を購入した。

ちなみに、食料自給は、早く食べれる野菜でも、最低3カ月はかかります。一人前に自給できるスキルゲットに3年くらいかかる。

3)アメリカ大統領選は、イーロンマスクvsゲイツの戦い

トランプvsカマラではなく、イーロンマスクvsゲイツの戦いであり、

  DSを打倒するかどうかの歴史の転換点

である。

日本の自民党政権は、DSに首根っこを押さえらえている。

日本の株価って、新NISAをしている人には、大問題だと思いますが、米国の大統領選の行方次第な感じです。利益はこまめに確定しましょう。年末までは、ゴールドへ入れましょう(1326)。

不案内な人は、大統領選の行方が決まって、大暴落が起きたのちに入れましょう。

もちろん、日本の一般庶民にとっては、トランプ政権が勝たないと、戦争は終わらず、私たちの国税は、ウクライナ支援などという自国の利益と全く関係ないところにつぎ込まれ、国民はいつまでたっても豊かになれない=アメリカの属国扱いだから…を免れないでしょう。

トランプ政権が勝てば、日本は独立国となることを促されるでしょう。…ということで、日本の将来にとってポジティブな影響があるのはトランプ政権側の勝利です。

独立国になるということは、核を保有しないと、やられるという意味です。

4)ケムトレイル

どうも、ハリケーンなどの気象災害がケムトレイルによる気象操作ではないかという疑いもある。

日本の台風、地震なども疑わしいです。

5)中国とロシア経済 Bricsの台頭

Brics諸国とは日本は中立的な立場で、経済協力をする方が、属国扱いを免れそうです。

トラベリングクライマーとして、働きに行くならBricsに行くほうがいいのかもしれません。

6) メディア支配

独自メディアを持つということが大事と中国は理解している。

■ 当方の情報源リスト

1)大井幸子 金融情報 
2)エミン・ユルマズ 金融情報 
3)ここみチャンネル 中東・世界情勢
4)伊藤貫  アメリカ政治基本情報
5)BOGDAN in Ukrain ウクライナ情勢
6)及川幸久 日本政治経済
7)興梠一郎  中国経済情報
8)西鋭男  史的バックグランド 
9)モハPチャンネル 金融情勢

大体、一人の知識人の意見ではきめず、複数の方の意見の合致がある見解を採用します。

もう陰謀論は陰謀ではなく、世界的に白日の下のさらされてしまったかも?

経済情報は、現地在住の方の動画を拝見しています。

クライマーも海外岩場へ渡航する場合、現地情報には気を付けましょう。

私は海外では生活経験がありますが、アメリカの場合、安全・非安全は、人種と地区のマッチングが決めます。日本人はアジア人なので、ヒスパニックのエリアでは安全だけど、黒人エリアでは危険です。白人はヒスパニックのエリアでは危険。

日本人は国際感覚に疎いので、高額なホテルに泊まってぼられることになっています。 

■ 欧米崇拝への洗脳

私の母校は、大阪外国語大学(現・阪大)なのですが、中東やロシア、中国の語科って、外大では、あまり有力な語科ではなく、英語科が一番偏差値が高い語科なので、「私、ロシア語科にしか入れなくて…」みたいな感じだったりしました…。

今思うと、ここにも、なんか、欧米列強主義みたいなものが反映されていたんじゃないだろうか?英語が一番みたいな?

どの言葉がエライわけでもないだろうし、言語に優劣があるはずがないが、日本では、アメリカやイギリスが、一番人気の国みたいな感じだよなぁ…

そういう文化土壌を作ったのも、GHQの政策だったのかもしれない…

■ 民族劣化の結果がクライミングのバカみたいな死?

日本が平和だったのは、本当に貴重な時間だったのかもしれない。

その平和の間に、すっかり、ぬるま湯につかりすぎて、民族劣化みたいな気がしないでもない。

そうでなければ、25mと35mのピッチをつないで、ロープは60だね!なんていうだろうか?

懸垂のすっぽ抜けも然り・・・ 

どう見ても考えていない…。

戦後の支配体制で、

 自分で考えることを辞めて、他に追従していればいいんだよ…みたいな人ばかりになった

ということだ。

そもそも、原理から考える習慣というのを取り戻すには、クライミングは良い活動

と思うけどなぁ。

考えていないから、みんな死んでる。

死なないためには、自分で考えましょう。

    久しぶりに住んでいる、大阪の我が家。快適。ジム再開予定。