2022/12/20

良きメンターを持ちましょう

■ 良きメンターを持ちましょう

私は、アドバイスは偏らないように、何人かに聞くことにしています。しかし、答えるにはそれなりの経験値がいるので、誰も聞ける人がおらず…。

そういえば…と思いついて、登山の専門サイトに聞いてみました。

すると、めんどくさがっているだけの答えが返ってきたのです…。

それできちんとしたメンターのありがたさが本当に身に沁みました。

改めていつもありがとうございます。

■ 山に向き合っていない人は、答えられない  = 聞く相手を選ぼう!

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山〇井さん、坂〇さん、横〇さんたちは、私が聞けば、ちゃんと答えてくれます。
私は山に真摯に向き合っている人はそういうものだと思います。

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■ ただ年配というだけで、若い時に冬壁をしていないと答えられない

昨今は、年を取ってからインドアの人工壁でフリークライミングに接して、若い時に冬壁の経験がない人でも、そうなると指導者側に立つことになってしまうという欠点があるのかもしれません。

あるいは、昔から冬壁していても、現代のフリークライミング力を基礎力としたものではないかもしれません。

現代のフリークライミング能力って言っても、人工壁だけの人は偏っていますし…。コンペ上がりの選手が、トップクラスのフリーが登れても、おそらく冬壁は登れないのではないでしょうかね?それは因数分解がおろそかだからですが。

どちらにしても、師匠任せ指導者任せにせず、自分の感覚で置き換えて、リスクを因数分解して、自分の足りない能力をきちんと判定する必要があります。でないと、現代的に記録とは言えないようなものを、堂々と発表して、どーだ!という顔をしてしまうという恥ずかしいことになってしまいます…

指導する側も、きちんとしたアルパイン教育は受けていないのかもしれませんから、

そうなると、ロープクライミングをするにあたっての、

適切な関係性の築き方

を適切に初学者に指導するのは出来ないのかもしれません。

そうかもしれないと考えるのは、ただのリスク管理であり、失礼ではありませんから、複数のソースからアドバイスをもらうのが良き事でしょう。

■ 適切な関係 = 天国の三寸箸

私が想像するには…なのですが、ロープを出す基準というものは、バディ、このパーティがどんな関係性で登るか?ということに最初につながっていきます。

そして関係性こそが、山での安全をつかさどる大事な要素です。

互いに思いやる姿勢で登っているということが大事だということです。

地獄の三寸箸と天国の三寸箸の話を知っているでしょうか? 両方とも、同じ三寸箸なのです。

ビレイはかわりばんこ、行きたいところは代わりばんこ、人のギアを当てにしない、人のパートナーをとって行かない、粋がりで山をしない、怖がっている人にリードを無理強いしない、山は弱い人を基準にする、トポを調べる、天気を調べる、レスキューは行く前に行う、などの基本的なルールは、余りにも当然で普通の事なので、誰も教えてくれないかもしれません。

しかし、K2などの登攀の記録を読んでも、基本的には

 自分さえよければいい (自分はもっと行ける、登頂したい、という奢りによる執着心)

 ほかのパーティがいるから、何とかしてもらえる 

という2点が、大体、事故の原因です。

エゴへの執着と、他者への依頼心を手放す練習と思って山をするのがいいのではないでしょうかね?


2022/12/19

サチさんの動画 グレードについて

 

安間サチさんの動画です。私はゾーンのために登っていたので、共感。クライミングくらい強度がきついことをしないと集中できないという人は現代では多そうだけどなぁ…。ADHDの人でも、多動の人でも、命がかかるとなるとちゃんと集中しますから。特にスラブだと集中力の勝負っぽいクライミングです。 

 

発音が間違ってる。ドスエイジではなく、ドーセッジ、つまり、用量って意味ですが…。https://www.merriam-webster.com/dictionary/dosage 

海外に行きたい岩場を見つけるのに、良い動画だそうです。ご参考に。

■ グレード

グレードについて、最後に言及があります。

グレードはグラデーションに過ぎないという風に説明しています。プライドやエゴと絡めると、グレードってめんどくさくなりますね。

山野井さん動画集

 

 ■ 今世の課題

仏教的には、今世は、肉体という制限を得て、その制限の枠の中で何ができるか?ということを確認しているのが人間界の在り方なので、失敗しても次ちゃんとできればいいか…と捉えて、命に執着していないことは、非常に仏教的なことのような気がしますね。クライミングで阿羅漢になったのかなぁ…山野井さん。

私は、男子の粋がり、とか、クライミングについての無知、とか、こちらの親切心に付け込んだ俺さえよければパートナーはどうでもいい、というような低レベルの感情で、私の命が絶たれる羽目になるのは、今世の命の無駄遣い、だと思いました。命への冒涜、です。

そんな無駄遣いをしたら、仏教徒の場合は、次は人間界には生まれないかもしれないです。 例えば、初めて三つ峠に行って、いや簡単だというので、ロープ出すのを端折って、落ちて死んだ、という若者とか、人間界に生まれないかもしれません。一方的に喰われるだけのもの…動物…に生まれ変わる可能性が強い気がしますね。

阿弥陀北稜に大学山岳部で行って遭難して死んだとか…は、次の生では、執念深く記録的登山に向う人に生まれるかもしれませんが…。死んだときの気持ち次第ですかね…。業、カルマというのは、量子力学的なエネルギーで、念と言ってもいいかもですが、人が持って生まれるものです。

 

  

ジョン・ロスケニーさんは、こちら。 https://en.wikipedia.org/wiki/John_Roskelley 

https://youtu.be/H7YRGyc58-k

■ 喜びが半減

単独行について、誰かと行くと喜びが半分になるとおっしゃっていましたが、私の台湾単独クライミングとかはそうですね…。大体の人が海外岩場に連れて行っても、こちらが世話を焼く側になるので、自分の山の喜びが削減されちゃうので、誰かと行きたくないって感じなのです。

最初は連れてってもらっってホントに良かったなって思ったインスボンも、なぜか最後は引率のお母さんみたいな感じでした…(涙)。アダルトチルドレンであることで自己責任率200%になってしまうのは、私の精神的な欠落かなと思っていましたが、山野井さんも同じような半減するのが嫌だという気持ちになることがあるそうなので、人間力で劣る私がそう考えても、仕方ないよねと思いました。 

シルヴィア・ヴィダルさんはこちら。https://youtu.be/5SHphKS2ILs

 沢登りでルートファインディング力をつけるというのは、あっているみたいですね。

 

 

■ 質問力があるインタビュアーがいない

Q)若い人を応援したい気持ちはあるか? → A)応援しなくていいんだと思います、やりたいクライマーは突き進むんです。

無理やり登らせなくていいんで、応援っていうのも、どうしたもんかと思いますよね…。

”大体、登りたいです、教えてください”とか言ってくるクライミング歴2年で5.12登れますっていう新人クライマーが、トポも見ていないって、どういうことなんでしょうかね? ほんとに登りたいのか!?って感じだよ。

この動画では、せっかく偉大なクライマーに質問ができるのに、なかなか的確な質問ができる人がいないってことが分かりました。

■ リスクに敏感=集中力

偉大なクライマーが偉大たる理由は山の様子(リスク)に気を配るのが、ものすごく得意だから、ということでした。

私も同じで、このまま歩くと夜になるとか、おかしいなホントは左から沢の音がしないといけないのに、なんで右からするんだろう?とか、みんなより早く気が付いてしまいます。

山野井さんは集中力と言っていましたが、私も一人で歩くのが好きなのは、そういうリスクに集中を途切れさせないで、気を配っていれるからで、おしゃべり登山者とかと行くと、おしゃべりに付き合わされるので、アブナイ… 道を踏み外す。

オジサンと行くと一方的に聞き役しながら、あ、こっちですよ、とか言わないといけなくなるので、これもなんだか…というので、一人で歩くのが好きです。体重の重たいおじさんが私の後ろで転ぶと私は突き飛ばされる可能性があるので、男性は登りは私の前で、下りは私より先行でお願いしたいです。

ともあれ、集中力があるという言い方をすると、ポジティブに受け取ってもらえそうですね(笑) 。

■ 山野井さんらしい山 = バフィンアイランド

またバフィンアイランドのほうが山野井さんにとっては、かなり重要な冒険だったことがうかがえました。 

ピオレドール賞を受けても、フランスへ招かれて行っても、なんかインタビューに答えないといけないというのが、ノルマちっくで、ちょっとお気の毒な感じもしました。

 

『K2  嵐の夏』 読了

 

平出和也さんのファンです。あまり表に出てこない…俺俺って感じじゃないけど、きちんとした実力がある人なんだろうなぁと思っていつも見ているんですが。

■ K2 嵐の夏 

とりあえず、『K2 嵐の夏』を読んでみました。ジュリーというパートナーが亡くなるのですが、切なかったです。テントで靴を脱ぐと、緊急脱出で靴を老いていくことになるかもしれない… 登山靴はシュラフに入れて抱いて寝るくらい大事なもののような気がしますが… 防水機能も落ちていくので、すっかり乾いている靴というのは、大事なものですよね…

私もダブルのブーツは持っていますがしばらく履いていないので、出してみようと思いました… たまには履いておかないと。

クルトの風貌…おひげが…最初の師匠の鈴木さんみたいで、鈴木さんはこういう本を読む人が好きだったろうと思いました。

私はこういう挑戦はしたくはないですが、普通の人が普通の普段着で出来る冒険を小さく積み上げていく活動は好きです。

 

ネパール本とヒマラヤ 普通の人も冒険を楽しめる時代

■ 『ネパールトレッキング』、『海外トレッキング』、『トレッカーのためのネパール学』

の3冊を読んでも、誰でも行けそうにしか見えませんね… どの本も肝心の、

標高差、距離 について言及がないので、山の基本的な体力度が不明。

誰かが行った感想での内容など、天候次第でどうにでも変わるものですが、そんなことも、労山が出しているガイドブックにすら書いていないので、日本人的というか、情緒的というか、自己責任ではなく、みんなが行けるなら行けるだろう、とか、61歳で行ったなら行けるだろうとか、そんな”同調”による理解の仕方になってしまわざるを得ない書き方されています。

■ 行けさえすれば、歩くだけでいい的な

海外への憧れが行き過ぎて、結局、行っただけで価値ある、みたいな感じですが…。以前ツェルマットに行った山やが一か月パートナーが見つからず観光だけで帰った記録を見ましたが、登頂の計画がない山とか日本人だけでつるんで、現地の人の知識がない旅とか、そんなのを世界のアチコチでやっている感じですね。

日本人のネックは、自国主義、なのでは?と思います。台湾程度でも海外の人と登ってきたので、みんな行ったらいいですよ。

実は、クライミングを知る前に、出張で一杯海外行ったんですが、行くだけでも意味があるという時期は、あっという間に過ぎてしまい、えー、またメルボルン行くの?めんどくさいなー、オンラインではダメなの?みたいな路線になってしまっているんだけどなぁ…

前に仕事でバンコク行ったはいいけど、訪問先が見つかるまで、数日ホテルから延々と電話かけるだけで、これじゃ、全然日本から国際電話かけるのと変わらないじゃないか…と思ったりしたんですよねぇ… まぁ、日本より電話代安いけど。

というようなことになっているんだろうなぁ…という、ネパール予習。

■花谷さんの見解

 花谷さんのK2の冬季初登攀に対する動画がありました。

 

■ 昔の偉人 

今クルトの『K2 夏の嵐』も読んでいますが、ノンフィクションではなく、ほとんど文学作品的な書き方なので、だから、さっさと山の話しろよ、みたいな感じになってしまい、読むのが苦痛です。

https://bookmeter.com/books/50634

海外の知識人と言われる人たちは、まぁ大体、個人史としてこういう書き方するので、伝統的書き方ではあるけど、日本人が書き手ならば、プライベートなことは色々省いて書くでしょうから、海外の偉人?の記録は、脚色というか、実際の客観的なデータによる困難度を読み取るよりも、主観にかなり偏っています。

だって、結局のところ、今、K2ですら、商業登山に染まり、登頂者数過去最多とか言われており、なんだかな~ですよね…。 

もちろん、現在、手垢まみれになってしまっても、そうでなかった過去の人たちの、偉業や困難が、軽くなるということではないのですが…。

それでも、ミステリーの薄皮は、はがれているよな~。 憧れ、は生まれないですね。

あれ?ということは、憧れは無知から生まれるんですかね…

■ 『山と人 百話』 松尾良彦

https://amzn.to/3W0qUIV

こちらを読んだら、すごいのは、新貝さんではなく、戸高さんのほうがうんとK2では偉いカモ?

新貝さん → 組織・人脈
戸高さん→ K2 無酸素・単独
 

どう考えても 無酸素・単独の人の方がすごいよなぁ…戸高さんは、山梨で自然学校をされているそうです。

https://masa-fos.com/

■ オンサイトとレッドポイント

たぶん、私が思うには、最近の若い人は、レッドポイントグレードを伸ばすことだけ考えており、オンサイトグレードがアルパインでは自分のグレードだということをあんまり意識していないのではないかと思います。

グレードの中身ってことです。オンサイト(つまり、いつでも落ちないで登れる)っていう風にならないと、行ける行けないの判断の目安として使えないです。

いくら人工壁や外岩ショートで5.12RPでも、いざ山の中、つまり本番で、10cくらいで2時間半もかかっていたら、日が暮れる…です。

逆にルートへのグレーディングでは、日本の山の5.9には、本当の5.9~5.12まで含まれるので、正直、あんまり目安としては使えないです。

例えば、米澤さんの岩場はグレードが辛いので、5.12RPレベルの人が、10bで落ちていました。このように、岩場に付与されているグレードは適正でない、という問題が事故の原因になるのは想像に難くないでしょう。

そして、その結果、何が起こっているか?というと、誰か岩場をよく知っている師匠がいないと、勝手に自己判断で登るというのは、リスクがあるということです。

つまり、非・自立。

トポとパートナーさえあれば登れる、という状態には、たとえクライマー本人に十分スキルがあっても到達できないので、これは、環境の問題で、クライマーの問題ではありません。

なんせ日本の岩場にセラックがあるわけではないのですから。たかだかクラッギングなのですから。

同じことはヒマラヤにも言えるようです。

 花谷さんのヒマラヤキャンプ。これを見るとヒマラヤが現代では、丹沢とか八ヶ岳レベルにミニ冒険になったことが見て取れます。きちんとリスク管理ができたら、超人レベルのフィジカルではなくても、ちょっと一般の人より体力があるよ、くらいの山やでも、手がも届く冒険になったのではないか?と思えます。

こんなので、国家の名誉、を掲げていたら、そのほうが滑稽ですよね… 一方、本当に冒険した、と言えるのは、このような山なのではないでしょうかね? 

ちなみに、私が会で行った真砂尾根などは、このような山に近いと思いました。判断がいるということです。

2022/12/18

北米系の遠征でおススメの食事

1)Weetabix (食物繊維ならコレの定番) 

便秘解消のお供。

2)マカロニチーズ

https://amzn.to/3HL7Qu4

マカロニチーズ 安くてお腹いっぱいになる鍋一つレシピの定番

3)クリームオブウィーツ お湯を入れて練ればおかゆになる。

私は大体玄米を買って、イタリアンリゾットを手作りしています。米も海外の方が安いですよね。 

4)ビタミンB50 安いのでサプリで摂りましょう。

 


  北米ではアクセス問題で大変な様子です… 

国内冬期登攀レベル…凡人は5.12RP程度が必要ですよ。

■ アドバイスを貰いました

九州は40年遅れだからなぁ…。

九州では12RP=凡人という情報が与えられていないので、12RPで俺ってすごい?とうっかり誤解してしまうようですが、最低でも凡人のレベルに達していないと、冬壁は厳しいですよ。

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私が5.11aをオンサイトできた頃で、雪がべったりついた一ノ倉沢衝立岩中央稜がやっとでした。

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■アイスクライミングは別口です

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YCCの佐野友康(烏帽子大氷氷柱第三登)が無雪期の10aのグレードを、冬期にアイゼン手袋で、1ピッチノープロテクションで登れると言っていました。これM6ですね。彼はフリーはやりません。
夏に沢で魚釣りをしていて、そのシーズン初冬壁で烏帽子奥壁のYCC右ルート(核心は10a)を第二登しました。

冬季初登攀者が何年もトライして登れず、最後は核心にボルトを打つ許可をYCCに求めてきました。佐野は、2000年代初め頃に誰も来ない大谷や米子を登りまくってました。夏の5級ルートを冬に一撃で幾つも登っています。冬の一ノ倉(単独もあり)を幾つも登った人が、どうしても越えられない所を佐野があっさり登って、「俺の時代は終わった」と言っていました。
冬の一ノ倉沢を単独で登っていた秀峰登行会の向畑さんは、60歳くらいで二子の13aを登っていました。
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一般にアルパイン出身のクライマーって体がデカく体重が重たいので、歩荷向きですが、そういう人は、フリーは不利で、フリーでは、

 のっぽでガリガリに痩せた人が有利

なんですよね…。 

指力というのは、個人差が少なく、体重というのは個人差が大きいので、指の力vs体重で、体重が勝つと、どうしても、外岩では不利になり、それが小柄な女性がルートによっては、13が登れてしまったりする理由の一つになっています。

逆に老人になって体が痩せて、グレードを伸ばすタイプの人もいます。年を取った時の体型は親を見れば分かります。

■ アイゼントレのレベル

アイゼントレ=冬壁を意識した特化したトレーニングです。

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越沢の6級ピッチをアイゼンで登っていた女性がいました。彼女はフリーはたいして登れませんでした。

越沢でのアイゼントレは、ランナウトしている所もあるので、墜落で足首の骨折なんてあり得ます。

蒼氷の青田浩さんは越沢をアイゼン手袋で、縦横無尽にフリーソロで登り降りしていたそうです。そういう人だからアンナプルナ南壁が登れたのでしょう。

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アイゼントレは、私も越沢でしていますが、傾斜がない岩場では、バランスクライミングなので、女性でも行ける場合があります。

要するに、目標に合わせたトレーニングをするべし、ということです。オールラウンドに何でも屋になっても、特定のルートが落とせるわけではありません。

目標のルートに即したトレーニングを専門的に積むべき、なのです。ということは、

目標のルートを落とすには、どのような要素が必要か?という因数分解が上手にできる

必要があり、これは知性の問題、ということになります。

逆に言えば、何でもやっていて節操がない=知性は使っていないで、自分の楽な山をしているだけという状態です。

目標ルートの因数分解というのは、人の山の腰ぎんちゃくをしていても出来ないですよ? 

ボルダーで身につくのは、突破力一点です。そりゃ、突破力はあって困らないものですが。

人工壁で身につくのは、ムーブだけです。リスク管理能力はゼロですし、外岩にインドアリードの論理を持ち込むことになると、逆にリスクが上がります。 インドアのビレイを外岩でやってはだめです。特にコンペのビレイです。

■ 5.12RPは、凡人クライマーですよ 目指せ!13、10便

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私は凡人クライマーは5.11-がオンサイトで、5.12-はレッドポイントはできたほうがいいと思います。これぐらいは登れるという最低限の自信をつけるためで、精神安定剤みたいなものです。

13aが10便で登れるくらいだと、冬壁の自由度は上がるでしょう。

ウーリ・ステックと三大北壁の記録を抜きつ抜かれつしていたダニー・アーノルドは、5.15aを登ります。 

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■ エイドクライミングは、もはや迷惑行為扱いの時代です!

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昔の湯河原幕岩正面壁のグレードはⅢ級A1(笑)

桃源郷の一番下のシルクロードがある所は、アイゼンの爪跡だらけでした。Ⅳ級くらいでした。今よりホールドは大きく、エッジも十分にありました。今はエッジはなくなり、ホールドは丸くなってⅤ+(5.8)です。フリーのグレードをアイゼンで登れるのは、一般クライマーならⅤ級(5.7)くらいでしょう。

錫杖岳の左方カンテの中間部は垂直にやや欠ける傾斜に、アブミで登れる間隔で残置がありました。これってⅣ級+くらいです。冬季にこれがフリーで登れない人たちが支点を打ちまくったのでしょう。何年か後にジャンボ達にクリーニングされました。

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ハーケン回収しなかったんですかね?? 普通はセカンドが回収するものですが。

もはや、回収なしのエイドは、迷惑扱いの時代です。沢くらいでしょう、ハーケン残置してOKなのは…。

沢でも、どうせ朽ちるので、へたに人工物を残しまくるのは、見た目からして嫌だなと私などは思いますが。だいたい、沢で残置していあるのは、敗退ハーケンだし。

九州のクライマーは、現代クライミングの情報を受けていないと思うので、ご参考に。

■ 事例

 インスボンはスラブ&クラックなので、人工壁で5.12RPのスキルなんてイラナイです。逆に傲慢になって邪魔で、5.13登れても、インスボンでは、5.8のワイドで落ちる人続出。きちんとリードは取れません。ヨセミテも同じだと海外の事故報告本に書いてありました。


2022/12/17

私を殺そうという悪意はなかった

■ 瞑想効果

なんか… 今、瞑想していたら、

5.9でイケイケクライミングして見せてくれた彼とか…
5.12登れるぜーという彼とか…
小川山連れて行ってください!という僕とか…
こんなのロープ要らねーっていう彼とか…
動くものに道標付けて自慢していた人とか…

俺のビレイに落ちろ!という彼とか…

みんな私に向けて、クジャクのオスが羽を広げるように、精いっぱい羽を広げてくれただけで、

”まぁ、なんてステキな殿方!”と私が思うポイントをことごとく外していただけではないか?

と思いついた…(汗)。

広げてくれた方、どうも、でした…。

ハッキリ申し上げて、勉強不足感は否めませんし、私をうつ病に追い込んだのですが、
 

私を殺そうという悪意はなかった
 

ことは分かりました。

でも、40年前の朽ちかけているカットアンカーで、さぁ、どんどん落ちながら上達してね!っていくらビレイがーが良くても無理ですよね!

ちなみに念のために 言っておくと、まぁステキ!となる人の具体的な例は

・取れるところではプロテクションを適切に取る

・難しいところでも安定して登れる (パニックにならない)

・カムのセットが確実

・めったなことではエイドなんて出さない

・紳士的 女に飢えていない(当方既婚者です=売り切れ)

・私の運転中、隣で寝ていたりしない

・私の運転中は、ちゃんと道路を見ている

・ちゃんと体力差を考えて公平な分担ができる

・ちゃんと割り勘 

・ちゃっかり私のロープでリードしようともくろんでいない

・登山のことを真剣に考えている

・スポーツ、アルパイン、フリーの違いがちゃんと分かっていて使い分けられる

・ハングドッグ中、じりじりと下がって来ない

・私をビレイで落とさない 

・レスキューワーク確実

以上です!よろしくね!

 

 落とされて7針縫った。翌日にボルダリングしに行った=毛糸の帽子で隠せるから(笑)

非課税所得 貧乏でも楽しいクライミングを実現する

■ ホームレス増加中…(涙) 

最近、大阪に行き、若い方が失業から、ストリートに出て、ホームレスになっている様子を見て、心を痛めました。

昨日も図書館に行ったら、おばさんのホームレスが大声でしゃべっていました。明らかに精神異常で、路上生活者なのに、皆が見て見ぬふりです…

こうした人は社会からの温かい手が必要だから、大声で自己PRしているんです。

■ 貧乏を楽しむクライミング

私は、クライミングは、所得が少なくてもできる楽しい活動だと思っているのですが、若いクライマーは、クライミングジムに通って、強くなることがクライミングだと信じているのではないか?と思います。

そうなると、お金=クライミング力、になります。

外岩で登れば、無料です。ロープクライミングは、知識も必要で、パートナーも必要ですが、ボルダリングなら、誰でも、一人でも 岩に向き合えます。必要なのは、

 クラッシュパッド

です。もっともシンプルなクライミング形態で、好きなように登ればよろしい、ということなのです。

交通費に大枚はたいては意味がないので、気に入ったボルダーエリアに住んでしまう地域おこし協力隊などは、大変おススメの選択肢ではないかと思います。

■ 住民税非課税世帯 


この表はこちらから拝借しています。https://www.rakuten-card.co.jp/minna-money/tax_deductible/article_2204_00008/

■ 夫婦暮らしなら

35万円 × 2 + 32 = 102万円。 つまり、102万円の黒字しか出さないように、ビジネスを調整する、という作戦が可能です。

登山”家”がビジネスだという主張が通るレベルの登山家になれば、遠征費は、”経費”扱いで計上することができるはずですから、その他の支出を102万円いかにおさえることができれば、夫婦で登山家としてバリエーションに挑戦することは可能なのではないかと思います。

もし、子供がいれば、子供二人なら…

35万円 × 4 + 32 = 172万円。 

非課税世帯は、教育費無料、子供の医療費無料だと思います。たぶん、無料で野菜が回ってくるような田舎では大丈夫だと思うんですが…。

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①国民健康保険の保険料減免、医療費負担の軽減
住民税非課税世帯は国民健康保険の保険料が所得に応じて減免されます。さらに、高額療養費制度においては通常設定されている負担額が低く見積もられます。

 

②教育費の免除
0歳から2歳までの子供で、保育の必要性を認められた場合のみ保育所の利用が無償化されます。さらに、2020年4月からは「高等教育の就学支援新制度」が適応されるようになり、高等教育の費用も無償化。大学に関しては、各大学で設定されている上限額まで授業料等の免除がされるとともに、日本学生支援機構からの支給も行われます。

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日之影でボルダリングマット貸し出し開始

 さっきFBで回ってきました。正直、FBで回覧しても、若い人見ないんですよね・・・。ラインは、大衆を集める機能はないし。

現代はYouTubeチャンネルでトップクライマーが対談する、のがいいのではないでしょうかね? それなら運転しながら聞けるし。







現代の登攀価値は どこへ向かっているか? 面白いムーブ?

■ アドバイスを貰いました!

福岡に来てすぐ、福岡県の岳連で南〇真鈴さんをゲストに招いて講演会をしていたので、もうガッカリしてしまって、はぁ?福岡県の人、登山、何も分かっていないんじゃないの?と思ったんですが… 

なぜなら、難波さんの時代から、エベレストって700万円払えれば、だれでも行ける山ってバレてしまって、ちゃんと登山が分かる人は、誰もそんな山しないからなんですが…

栗城さんみたいな、トンデモな人が現れても、トンデモがトンデモだと分からないみたいな感じで、大衆は、常識、や 良心、や 王道、を見失い、「人の山にケチ付けるな!」の一言で、

 すごくない山をすごいすごい、ともてはやす

という、勘違いも勘違いが、したり顔で通っています…。

間違っていることを間違っていると示すのは、悪口でも、批判でもない。ただの間違いの指摘です。

■ 一流登山者でも高所遠足に間違えて行ってしまう

でも、若い人の無知だけが問題ともいえず、一流の登山のベテランですら、間違って高所遠足に出かけてしまうこともある…のが、現代です。

それだけ名誉という煩悩の力は強いというか、ヒマラヤって言葉に魅力があった過去の時代のカルマが強いというか…。

そんな高所登山や日本の一般登山者の槍至上主義、あるいは百名山スタンプラリーの山の世界は、登山をスタートして1年くらいで、嫌になったので、私は、『北ヤツ彷徨』と『八ヶ岳研究(独標登高会)』を片手に、地味~に自分の山を追求していたのですが、自分で一歩一歩上がるって、ホント大変なんですよ…。

なんせ、我が家は夫が登山について理解をしないので、私は、慢性的にパートナー欠乏で、大体、近づいてくる男性は、

 おれの女にならないか?

という人が多いからです。女を差し出す代わりにリードしてやるからって話ですが、リードするのがクライミングは、醍醐味であり、楽しいので、そんな得るものがないトレードに乗る女性がいるんでしょうか? まぁ、いるから、そういうトレードを匂わせるわけでしょうが…。

私は八つは、やっと自前で峰ノ松目沢リードと三ルンゼリード、阿弥陀北稜初見単独を稼いだところで終わりました。セカンドなら、荒船ミックスの昇天 M5(中山尾根と同等レベル)まで何とか。

そこから目標を失って、現在は、福岡では、ルート開拓の弟子入りをしたところで怪我をして停滞中です。

それで、福岡に来てすぐのこの登山の発表会というのは、

 国際クライミングガイドの人が集客する商業登山

 渡辺さんという女性の高所登山

 マッターホルンヘルンリ稜

以上終わりでした(汗)。それまで海外遡行同人とかで、話を聞いてきた私からすると、は?40年前?みたいな感じでした。でも、すっかりニコニコ顔で自慢げなので…。

報告では、みたとこ、どこにも冒険はなく、かろうじて、渡辺さんという女性の山が、まぁ登山者としては許せるかな…くらいでした。1700㎞歩いたと言っていました。すごいですよね。

帰りの飲み会では、国際ガイドの人は、私を見てこの女にはやれそう!と思ったみたいで、猛烈アピールを受けました…。べたべたと触って来られ、一発やってからポイとしたい!という熱情?情熱?を感じた(笑)。バカじゃないの?と思いました。

あ、話がそれましたが、 その時知った登山者がこちらです。

こんな人もいる時代なんだなぁと思って、別に悪いと思ったわけではないのですが、自分の登山は違うなと思ったので、高所登山は、元々興味がなかったのですが、さらにすっかりどうでもよくなったんですが…。高所ではなく、雪の山が好きなんです。初めて行ったタカマタギでは、八ヶ岳と雪質の違いに驚きました。

https://naoko-watanabe.com/

この方に限らず、栗城さんでも思いましたが、いつもよく分からないのは、

 なんで 山に登っていることが不登校なり、貧困なりの子どもたちのため、なのか?

ってところです。人のためなら、普通に募金したほうがいいのでは…。

山に登るのって自分のためですよねぇ?なんか偽善者っぽさを感じます。宣伝がそれだけ人の心を動かす時代って話なのかな?

さて、前置きが長くなりましたが、アドバイスが来たので掲載します。

ーーーーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーー

これは、和田城志さんの言う探検的登山ではありません。

メスナーの時代は14座登頂は探検的ではありましたが、メスナー本人も最後は探検ではなかったと認めています。

自分の山を追求している岳人は、決して8,000m峰やヒマラヤ(端的にいえば映える山)を目指していません。

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そうか…。『第七級』は私も読んでいますが、メスナー 傲慢な人だったんだな~と思いました。

和田さんには、海外遡行同人でお会いしてランタン谷の雪崩の件を聞きましたが…和田さんが強調されていたのが、若い看護婦さんに自分が何日も履き続けている、くさいパンツをハサミで切られて恥ずかしい目に遭ったという点で…なんで、そんな事件を若い男性クライマーに伝えたいのか?よく分からなかったんですよね…

当時の報告で、メコン川の冒険話は面白かったです。台湾の沢は、トゲトゲ植物が大変だなと思いました。(トシゾーさんと成瀬さんの山だったかと)

行くルート探しはグーグルアースでやっているそうですよ。それもそれで、大量の砂金の中から、金を選り分けるみたいな話で、大変だなと思いました。

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普通の志ある探検的登山を目指す、日本の若き岳人たちは、日本国内で素晴らしい探検的登山を今の時代でもなし遂げています。

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…って、猫も杓子も、称名の滝、だったような気がしますが…これは、悪口ですね、すいません。

でも、ほんとですよね…(笑)。またか~、みたいな感じでしたよねぇ。

男性クライマーは、俺も俺も、のほうが、俺だけのルート発見、より興味があると思います。

俺だけ=オンリーワン、をやっているのって、田中カンヤさんくらいでは? 全然、日が当たらない方で、どうしてかなぁといつも思っていますが。やっとテレビに出てちょっと嬉しかったです。田中さんの山をきちんと分かる人が、テレビ局にはいないんですかね?

NHKの米山カメラマンは、北大出身だから、分かるはずと思いますけどね…

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山野井さんやクルティカを皆グレードの低い、クライマーも手本にして貰いたい、と切に思います。

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ほんとですね。 でも、思想や方針って、

現代のクライマーはYoutubeで語られないと、聞かないんですよね。

若い人はFBをさけているんですよ?親に監視されているようで避けているんだそうです。

しかし、彼らが今困っているのは、何が登山価値なのか?分からないって点です。

私は、米澤さんの著作のこの部分を読んで、彼のルートの成り立ちを知りました。

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岩壁の中に一本のルートを刻み込む。それはクライマーの夢であるとともに、クライマーとしてのセンスが問われる行為でもある。私はルート開拓について、空白の部分をただ埋めるだけでは十分とは言えない気がする。登るのならば、ルートのもつ必然性を感じさせるものであってほしい。岩壁に新しいラインを付け加えようとする場合、それは壁の核心部に引かれなければならない。また理想とすれば、ボルトの連打を避け、少なくとも、フリークライムが大部分を占めるルートなのが望まれる。私はフリー至上主義者ではないから、必要を感じたときにはボルト連打も辞さない。ただし、単調なアブミの架け替えが続くのみならば、現代のレベルに達したルートとの評価はできないだろう。
ーーーーーーーー 赤字当方ーーーーーー

昔のクライマーは、壁の弱点をつくのを良しとしてきました。

フリークライミングでは、弱点ではなく、強点が、長い間価値でした。

でも、5.12フリーソロするようになって、弱点・強点時代は一区切りですね…。

今では、ムーブが面白い箇所、が、良いルートなのでは?と思います。

困難という価値観を基準にしている人は、今でも、”迷ったらハードプッシュ一点”です。でも、パワームーブに挑戦っていうのは、もう限界が見えちゃって、今はセッターブーム。セッターに人気があるというのは、ムーブで面白いのをこしらえることができるというのが価値と考えられているってことです。

パワーによる解決は、すでに前時代的解決法、なのです。

核心っていう言葉は、一般的には、一番難しい箇所という意味ですが、米澤さんは、2世代くらい前のクライマーですので、未知を価値としていたので、処女壁にラインを引くことを良しとしておられたので、弱点を突くクライマーだと思います。 

弱点を突くクライミングでは、今では5.12レベルの弱点しかない壁でも人類はゆとりつきで登れた、ってことです。

■ インタレストグレードへ

さて、これは、現代に通じるルートを開拓しているのではないかという開拓者の言葉の引用です。

時代がインタレストグレードへ遷移していることを端的に示すものではないか?と思います。

未知 → 困難 → 面白さ

というわけです。

面白さ=インタレストグレード。柏木さんは、登山のほうでだいぶ前から提唱していますよね。登山のほう、つまり、歩くだけのルートでも、変化がない単調な山は、何度も行く気になれないですよねぇ…。草原アリ、渡渉あり、谷あり、山あり、花あり、稜線あり、と変化に富む山のほうが良き山ですし、季節感も同じです。四季折々の表情豊かな山のほうが楽しいです。

それをフリークライミングに置き換えると? ムーブの面白さが上がります。

ーーーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーー
去年から佐久の岩場でルート開拓と古いトラッドルートの再生をしている。

この岩場にはスポートルートは数百本あり多くのクライマーが訪れていつが、私が登っているのは隅の方や隠れたところや奥の方にある岩場だ。

昨日は易しいワイドクラックを登って来た。

先週、掃除をして2日目。取付く少し前に強風が吹き始めほこりが舞い上がって大変だった。ワイドなのにプロテクションは、青エイリアン、オレンジエイリアン、緑エイリアン、フレンズ#2.5番。フレンズをセットするポケットは、世にも珍しい渦巻状だ。終了点を作っていなかったので掃除用のロープで下降する。

ルート名「ナルト」5.7 

簡単だけど結構面白かった。

ーーーーーーーーーーーー 赤字、太字当方ーーーーーーーーーーーーー

山梨では、兜岩の5.7が、簡単だけど、ムーブが面白いルート、でした。名前は忘れましたが、けっこうトリッキーだったので、登れない人がいたみたいで、何度目かに行ったら、1ピン目が足されていました。あれ、あっても意味ないかなって思ったけど…。ルート名は忘れました。
 
九州では、あんまりトリッキーだったり、面白いのは登っていないような気がしますが…単純に、九州のルート開拓は、ボルトも終了点も、前時代的で、ボルトはカットアンカーだし、終了点は手作りで、支点間隔は、エイドルートの置き換えでしかなく、ランナウトがきついので、そっちに精神力を吸い取られて、
 
 課題の楽しさを味わうどころではないから(笑)、
 
かもしれません。魅力を感じたことがないような気がします。
 
■ 常識を覆す= 面白い
 
楽しい~!となるには、私にはラオスが必要です(笑)。ラオスに行けば、誰だって、どんなクライマーだって、楽しい~!!となります。
 
なんせ、腕力の無いことで知られる、私みたいなクライマーが、ホイホイコレ行くんですよ? 
 
ルーフ=パワーの誇示、だと思っていると? 全然、違います(笑)。
 
なんせ私でも登れるんですから…。これはとっても面白いユニークなルートなので、ラオスに行く人は是非登ってください。 

これをあげるのは、若い人は、なぜか日本一にならないと海外に行ってはいけないと思っているのではないか?と思うからです。あるいは海外に行く=お金持ちという先入観?
 
ラオスなら、2週間8万円でおつりがきますから、正月に北アに行くより安いですよ?
 
このルートはとっても面白く、リードする人がエライ、と思っていると、その観念を覆されます。ルーフは、リードだろうが、フォローだろうが、ロープが前から出ているか?後ろから出ているか?の違いがあるだけで、
 
 めっちゃ平等
 
なクライミングです。 どっちも、落ちれば終わり。回収はフォローがしないといけないので、クラックの練習にもなります(笑)。
 
日本の皆さんには、上下関係がないクライミングの楽しさ、を知ってほしいですね。

今の時代、地球市民感覚、でクライマーは各国を移動しており、
 
 クライミング自体が共通言語、
 
です。
 

 

 

2022/12/16

 女の子だってよじ登りたい

■女の子だってよじ登りたい

さっき、いつもの公園を通っていたら、40度くらいの、滑りやすい落ち葉の斜面を女の子の姉妹3人が登ろうとしており、下の子が登れなくなっていた。


上のお姉ちゃんが、「〇〇が登れないから、上から、長い木か、なにか頂戴~」と言っていたが、投げられるのは、みんな枝で上まで届かない…。

暫く見ていたんだが、10分くらい苦労しているの見て、助け舟を出してあげた。 

秘密は木の根っこを足場に使うこと。

みんな、平らでも、支点になりそうなものがないところ、を登ろうとしちゃんですよね…

急でも、つかめるものがあるところとか、段差があるところの方が登りやすいですよねぇ…?

それで、ここ、ここ、と足を置くところと、握るところを指示してあげたら、登れました。

登り終わって上で、子供たちに「ありがとうございます!」とかってウルウルした目で見られてしまいました…。

あの子たちにとっては、ちょっとしたヒーローですね。

いや~ 女の子だってよじ登りたいですよねぇ…。

■ 冒険が好き

私が小さいころ、母は、お嬢様育ちで、今、私が彼女たちにしてあげたような、指示はできなかったんですよ。

それで、私は元々が冒険したい女の子だったので、弟を家来にして、冒険しに行っていました。

一度は誰もいない空き家に、二階によじ登って窓から侵入して、びっくり…。夜逃げ後みたいでした。しかも、子供の死亡通知なんて見つけちゃったんですよ。

■ 子ども時代は男女とも怖がり

男の子でも、小さいころは女の子と同じくらい怖がりますよ。

それが、中学生くらいから男の子は、女の子の前で、粋がるようになります。

…けど、私、弟がいたんで…、しかもションベン垂れの…(笑) だから、粋がられても、可愛い、って見えちゃんですよ。もともとが姉貴だから…。

しかし、男の子の粋がり、それが一生続くのが、男性山や、なのではないかと思いました。

女の子は、単純に、登れなくなったら、えー、どうしよーってなって、長い枝おろしてくれーだの、エイド(他力)を考えます(笑)。

粋がり vs  他力 男と女… 

粋がっている男がカッコつけてくれるおかげで、登りに行き詰った女に助け船が来るっていうので、世界はうまい事、陰陽が取れているのではないでしょうか?