偶然ですが、クライミング体験に特化した「自己一致・心理的統合チェックリスト」がでてきました。
クライミングって、容易に虐待経験になるんですよ。
というのは、クライミングって、些細なミスの結果が、死亡や障害など重大結末になることが多いんです。
楽しいことをやっているつもりで、死亡事故になったら、トラウマですよね。
クライミング版・自己一致チェックリスト
1. 自己選択(自分の意思で行動しているか)
今のルート選択や登り方は、自分が納得して選んだものか?
他人のプレッシャーや見栄で無理をしていないか?
例:怖い課題は避ける/挑戦したい課題を選ぶ
2. 自己一致(価値観と行動が一致しているか)
クライミング中の行動は、自分の価値観や信念に沿っているか?
後悔や違和感を感じず、心地よく登れているか?
例:安全第一を重視して確実なクリップを行う/自然環境を大事にする
3. 他者・個の尊重
相手のペース・技量・恐怖感を尊重できたか?
パートナーや他のクライマーの意見を尊重しつつ、自分の判断を曲げすぎていないか?
例:ビレイ中に相手の不安に寄り添う/相手が休みたい時に待つ
4. 場・平和・安心の尊重
クライミング場の安全と雰囲気を壊さず、安心して楽しめる環境を作れたか?
トラブルや緊張を避け、仲間と調和して行動できたか?
例:順番やマナーを守る/ギアの共有や整理で場を整える
5. 外部評価からの独立
「上手く見せる」「周囲に認められたい」という欲求に振り回されず登れたか?
他人の評価に基づいて危険を冒したり、無理なチャレンジをしていないか?
例:高度な課題を見せつけるためだけに登らない/自分のペースで楽しむ
使い方
クライミングセッション終了後に振り返る
各項目に「できた/できなかった」を簡単にチェック
チェック数が多いほど、心理的統合度・自己一致度が高い
定期的に振り返ることで、自分の登り方や価値観のブレを把握できる
💡ポイント
競争や見栄に流されず、自分軸で行動することが自己一致の核心
小さな選択(休む、待つ、助ける、挑戦を控える)も積み重ねが統合度を高める
クライミングを通じて「自己選択力・自己一致感」を日常にフィードバックできる
以上のクライミング版チェックリストを逆転させ、「やってはいけないこと」リストにまとめました。心理的統合や自己一致を崩す行動として見なせます。
クライミングでやってはいけないことリスト
1. 自己選択の破壊
他人のプレッシャーや期待で無理なルートに挑む
自分の意思を押し殺して他人の判断に従い続ける
2. 自己一致の破壊
自分の価値観や安全意識に反する行動をする
違和感や不安を無視して「見栄」や「評価」のために登る
3. 他者・個の尊重の欠如
パートナーや他のクライマーの恐怖やペースを無視する
他人の技量や意見を尊重せず、自分のペースだけを優先する
4. 場・平和・安心の破壊
ルールやマナーを無視する
順番や安全確認を怠り、場を不安定にする
ギアや共有スペースを乱す/場を整えない
5. 外部評価への依存
「かっこよく見せたい」「他人に認められたい」気持ちで無理をする
危険なチャレンジを周囲の評価のためだけに行う
自分のペースや判断を無視して他人の期待に従う
💡ポイント
こうした行動は自己統合度を下げ、心理的負荷や事故のリスクも高める
日常や登攀中の小さな選択が、統合度の積み重ねを左右する
「やってはいけないこと」を意識するだけでも、自己一致感は保ちやすくなる
感想
げー、全部、九州クライミングでは、起こっている…。
もしかして、国体とかで、○○県と○○県が競争しているからなんではないですかね?
すべての県がクライマー排出県になる必要はない。現に外岩が充実している山梨県、日本のロッククライミングのメッカでは、選手ってほとんど輩出していないです。
スポーツクライマー排出権は岩場がないところ。
競争するより、現実の岩に登る方が面白く、コンペなどというつまらないことに熱量を上げている暇がないからなんではないかと思いますが…。
もちろん、アイスクライミングの世界では、コンペ優勝から、国内で最も難しい課題を登って有名になる、という流れはありますが。でも、有名になったところで、食べれるわけでないですから。
いわゆるクライミング文化の豊かさというのは、プロ以外の一般の市民がどれだけクライミングに親しんでいるか?っていうので測れると思います。