2022/06/07

矢筈ラプソディ

■ 矢筈ラプソディ

ロクスノに矢筈ラプソディが発表されたそうです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーマルボーさん談ーーーーーーーーーー
9ピッチもあるのにルートのライン取りが絶妙で、各ピッチのムーブも面白い。
カラーページには載せてはもらえませんでしたが、開拓大賞ものの良いルートなので是非登りに行って欲しい。

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9ピッチは登りがいありますね~。前にマスターズルーフに行ったとき、山を見ながら、これは、ちゃんとした人が来れば、上まで行けるのでは?と思ったのでした。

トポも出ているそうです。

 

2022/06/06

私の”優秀インチャ”はダメなオールドクライマーの対抗価値観です

 ■ 私の”優秀化インチャ”を触発しないで!

私は、アダルトチルドレンなのですが、
 
 問い)私が子供ながらにアダルト化しなくては行けなかった理由は?
 
 答え)お父さんがお子様すぎたため
 
です。

お父さんが子供 = 長子がお父さんの代役をしてあげないと、お母さんが持たない
 ↓ 
子どもが優秀化せざるを得なくなった
 
という機序なのです… 
 
■ ダメオヤジは勘弁してほしい
 
私の世界観での敵(もしくは障害)
=ダメなオヤジ
=夫としての機能を果たさない男性
=フリークライミングでは、パートナーとしての機能を果たさないパートナー
=アルパインクライミング界では、威張っているだけで実は無能な往年クライマー
 
って図式だと思う。
 
いや~、まじ、おかげでこっちが優秀化しないといけなくなるんですよ…。なにしろ、命は一人一個で、いいよ~いいよ~と仏になるにも限界がありますからね。
 
思い当たる人は、例えば、中安さん。前の会のメタボおじさんで、メタボになって、もうどこも登れないのに、一升瓶担いで、阿弥陀北稜に行き、それに付き合った山岳会の仲間は、7人で行って3人が凍傷、ってやつ。
 
もう7人で行くって言う時点で、負け確実って感じあるもんね。アルパインはスピード勝負だから… 
 
しかも、中安さん、普通の赤岳の積雪期登山ですら、もうちゃんとはこなせなくて、途中で息切れして、みんなを待たせないと下山できないレベル。積雪期赤岳って、これをコースタイム以下でこなせない奴はアルパインには来ないで!ってレベルですからね…そもそも。彼はもうアルパインクライマーの資格がない段階までレベルダウンしている。
 
…なのに一升瓶担いで(自分で担ぐのではなく、若い奴に担がせて)、豪傑気取りなんですよ…
 
実は赤岳のバリエーションは規模としては小さいので、昔の山やさんからすると体力余って仕方ないので、それでハンデ=一升瓶、なですけど…それは分かるけど、中安さん、若い時から、その豪傑のレベルまで到達していないですから…年を取って落ちたんではなく、最初から到達していない。
 
当日の北稜は、ガイドが先行したラッセルをラッセル泥棒してラッセル労力は端折れたのに、それでも凍傷3人…。
 
しかも、ガイドが敗退を決めた場所を突き進む判断して凍傷…あほか。
 
私は、単独、初見でここは歩き、半日で絶景を楽しんで帰ってきました…。38歳の人が3年、4年くらい修行した程度で登れる山ってことですよ?北稜は。

バンバン、大学山岳部は死んでますけど…。(もしかして、彼みたいなダメ往年クライマーの指導を真に受けるから、悪天候で突っ込んで遭難しているんでは?)

アホっぽい中安さんに付き合った人は、凍傷で半年以上クライミングできなくなっていました…。
 
賢いほうの先輩は、なんだかんだ理由をつけて、この山には参加しなかった。私はこの賢いほうの先輩と仲がよかったんですが、ダメ山やを見抜く技を伝授されそこないました。
 
同じことが福岡で起こりそうで嫌だったなー。
 
1)若い男子は一軍認定されている人でも、自分の能力をだいぶ過大に評価しているみたいだ 例:矢筈の10cで12登っている男子が二時間かかるwithエイド&支点ビレイ
 
2)なんせ九州にはリスクがある山が、ゼロ個。
 
3)九州のアルパイン初心者と言えば、根子岳に行きたがる。『九州の岳人』を読めば、みんな、岳人と言える段階になる、前の段階で死んでる
 
4)しかし、こちらがどれだけ言葉を尽くしても、九州人にー25度の世界が分かるはずがない
 
5)一度山梨のアルパインの世界にいて分かっているだろう人でも、過信が抜けない。例えば、白亜スラブなど、自己顕示欲のための山に行って、ちゃんとしたリードすらできないのに、登れた俺、と自己肯定感が上がってしまう=そこは反省すべき時で、満足している場合じゃない = つまり、環境ではなく、生まれ、が過信の原因 (男を立てる文化、マザコン)
 
6)ということは、九州生まれの人と登ること全体が危険なのかもしれない…
 
7)それを証明する出来事その1=3級しか登れないのに2段をノーマットで登るとか言うボルダラー初心者
 
それを証明する出来事その2=ちゃんと奥村講習に繰るのに、それでも根子岳登りたいですとか言っている初心者…(つまり、教えても分からない。指導を受けても分からない。)

 
ジム店長も追加事例。

8)結論、もう救いがたい… 
 
私は、女性なので、男性が分かるやり方で、理解ができるように指示すことはできない。
 
男性が分かるやり方というのは、実力差を見せつける、ってことです。
 
金玉縮こまるような経験をしないと、過信って収まらないのです。いったん金玉縮こまった人でも、周囲の人が分かっていなくて、ちゃっかり威張れそうだ、と、もくろむと威張りだしてしまいます… ナルシスト病が出てしまう…
 
そんなのに付き合ってられません…。どこからか、ちゃんとしたアルパインのすごいクライマーが現れたら、治るんじゃないでしょうか?
 

 

2022/06/04

おむすび山スラブの転落事故

 

 

こんな投稿が回ってきましたが。

普通の人には危険回避能力はない

→ 十分な安全対策 って何を指すのか、全く不明

→ スラブで十分な安全対策って何よ? そもそもスラブ=大ランナウトが基本

→ そもそも、安全対策がない、もしくは 安全だったら楽しくないとされるのがスラブ

→ こんな形骸化したコメントでは、まぁ事故は減らんだろうなぁ。

→ 起こっていることはすべて正しい

 

2022/06/03

危機回避の能力は普通の人にはありません

 ■

アダルトチルドレン専門カウンセラーの言葉

私はクライミングを通じて、特に福岡時代、嫌な目にあうどころか、命も取られかねない!と自覚しました。
 
これじゃいかん、今専門カウンセラーにかかっています。
 
その先生の言葉が、役立つ人もいるだろうと気が付いたので、今度から、先生の言葉をまとめます。
 
私だけが、危険を認知していて、「このままじゃ、危ない」と言う 
→ 周囲の人は、大丈夫大丈夫と言う 
→ しかし、やっぱり私の心配の通りになる
 
というのが、山でも、人生でも、繰り返されていると思います。

4時間かかる山に登るには、朝8時には登山口にいないと登れないですが、そういうことを考えない人、ホントに多いみたいなんですよね… 山では強みでした。 それでアイスクライミングも、雪崩がある雪の山も、バリエーションも、歩いてきました。
 
一方、クライミングでは、自分で考えたくない人が寄って来てる(汗)。 
 
一方的に、リスク管理を担当する羽目に陥ることが多いだけでなく、リスク回避行動を、理解されない。
 
先生の答え)危機回避の能力は、普通の人にはありません
 

2022/06/01

楽しすぎて仏法が聞けない → 分かち合いの世界へ

私の作りたい岩場(村)について、誤解があるようなので、記載。

■ ミンダナオの子ども ニアイコール ラオスのクライマー

ーーーーーーーFBから引用ーーーーーーーーーーーー
日本の子どもミンダナオの子ども (4)        
http://www.edit.ne.jp/.../mindanewsdaiaryfuture2021.html...

「自分の力できりぬけろ」という言葉への、現地の子どもたちの返答は、

「でも、自分の力なんてたかがしれている、みんなでやるほうが、楽しいよ。」

「自分のことは自分でやれ」への返答は

「一人で出来ないことなんて山ほどあるよ。みんなで力をあわせるほうが大事だよ。」
 

「日本では、自殺する人が多いんだよ」というと、子どもたちはびっくりして

「なんで自殺するの?あんな豊かな国なのに!」

「孤独で死ぬんだよ」というとさらに驚く。「孤独で死ぬってどういうこと?」  
 

MCLの子たちは、親がいなくなって一人取り残されても死のうとしない。どこかで誰かが助けてくれるから!


一人ストリートチルドレンになっても、必ず別のストリートチルドレンがやってきて言葉をかける。

「一人じゃさびしいだろう!俺たちの仲間になれよ。」
 

日本では、孤独な母子家庭がふえている、という話をすると、

「近くの人たちといっしょに住んで、いっしょに食べたら良いのに、なぜしないの?」
 

子どもの貧困が増えている話をすると、

「自分の家によんで、自分の子にしたら良いのに。MCLみたいに!」

こういった言葉が、自然にポンポン飛びだしてくる。  


経済的な貧困で大変なのが、医療と教育。
 

でも日本もMCLのように、医療と教育を無償にして生活を保障すれば、子どもをたくさん産んでも、何の問題もないはずだ。


それどころか、生活の喜びが倍増し、地方も活性化するだろう。  
 

ミンダナオのように、子どもが学校を引けたら、親の職場に直行し、職員もお客も大喜びで子どもに声をかけてむかえたら、親も子育てが楽しくなる。  


MCLみたいに(地方都市の役所や銀行でもそうだが)、職場に子どもたちがはいってきたら、「・・・ちゃん。おかえりなさーい」といって、母親の仕事机の横に、ござをひいて昼寝をさせたり、工場の修理工の後ろでも、木の長椅子をおいて、そこで妊娠中の奥さんが、ごろ寝をしている風景があれば、仕事場と家庭の壁もくずれて、社会は生き生きとしてくるだろう。  


個人と社会、家庭と会社、保育園や幼稚園、学校と家にしか、意識が向かない思考は閉じこもりの壁型思考だ。


その中間に存在する曖昧な場所、「ちまた」こそが壁をときはなち、人々の心を解放し孤独から救う場所。


ちまたで、子どもたちがおおぜい生き生きと遊んでいる姿をみることがない国は、本当にさびしい。  


個人と個人の間に存在しつつ、人をささえるのが愛だとすれば、ちまたこそ愛と友情の空間。  


妖精のように存在していても見えない、友情と愛の力こそが、人々を幸せにし、生きる力をあたえてくれる。

ーーーーーーーー

これが私が目指したい姿です。

ただ、問題は、「みんなでやろうよ」という精神にちゃっかり便乗して、じぶんの都合、自分の手柄にしようとする人がいることです… 

地獄の三寸箸は、そういう自己中の人からスタートします。

■ 現状

クライミングさえできれば良いと開き直れば、この豊かな現代ではそれが可能なので、クライマーは楽しすぎて、仏法を聞くことができない。


  

2022/05/28

クライマーに適したレメディ

■傲慢系と劣等感系

登山をして驚いたことは、競争心丸出しの人が多いことだった…。山頂に行けば、「あなた、何個目?」なんのことか分かるのに時間がかかったが、世間の登山者は100名山制覇を競争しているのだった。


次に行ったのがアイスクライミングなんだが、選民意識があり、驚いた。アイスクライミングの道具にお金がかかるから、だった。たしかにアックス一本で4万円だからなぁ。でも、アイスをするからって、山で貴族?


アルパインクライミングに進んだら、オールドクライマーが俺様族で驚いた。何十年も前の過去の栄光を繰り返し聞かされた。

逆に若いアルパインクライマーは、山という課題に向き合わず、先輩にルートに連れて行ってもらって金魚の糞をするタイプと、自分の実力を過大評価して命を落とすタイプに極端に分かれるようだった。どっちもきちんと山という課題(現実、リアリティ)に向き合っていないということは同じだった。解決法が他力本願か無策かに極端なだけ。

そして、フリークライミングに来たら、今度は劣等感まみれの人達と会うことになった。というのは、フリークライミングって頑張っても頑張っても上があって、頑張りを認めてもらえない世界だからだが、そうなると必然的に劣等感まみれになる。だから、同じように劣等感にまみれていない人をイジメることになっていた。これも驚いた。


たまーに楽しそうな人がいるんだが、今度は現実逃避の人たちで、要するに大人になる(霊的に高まる)ことに背を向けた人たちだった。こうなるとグレードも成長しない。

もっとたまーにどれでもない人がいて、老朽化したボルトに警鈴を鳴らしている人がいるんだが、自ら苦難を招いて自作自演の苦悩を演じているとしか思えず。嫌なことは精神衛生によくない。自己犠牲は良くない。

なんだかどれも、霊性の道とは、おもえなかったんだよなぁ…
 

■ 霊性の道

山に登って、あるいは、クライミングなどの、”なにかを追及する活動”をして、霊性を高めていかなかったら、一体何をしようって言うんです? いや、人生にも例えられることの多い山登りをして、霊性が高まらないっていうのなら、一体ほかのどんな活動が高められるって言うんです?

というので、ここ4年ほど、疑問なのだった。私の九州時代はフリークライミングへ失望する現実を積み上げた時代です。


2022/05/27

小学生が大学生に描いた絵を自慢している状態ですよ

■年配のクライマーの不勉強

積みあがった不勉強の長さが問題です…今、九州で積みあがっているのは、

カットアンカーしか知らない=30年ほど勉強していない印

です。野岳の岩場ですら、カットアンカーです(汗)。

現代のクライマーで、普通に登山しかしない分かっていない人が、単独でアルパインへ行くぜ~とプルージックの練習をしているのを最近目撃しましたが、たぶん、何度言い聞かせても、どのようにかみ砕いて話しても、分からないタイプの人です。 

クライマーじゃないので、行くルートのベータの見方を知らず、ルートグレードやピッチグレードということの発想自体がなく、その状態でどこへ行く気なんだろうなぁ…って感じだった。このような座学の面は、ジム上がりの人は教えられていない人が99%です。

山行計画書を立てるという経験がないからではないですかね? 

その状態の若い男性に、年配の人がアドバイスしており、頑張れ!の一点強調。

つまり、(知識がない若い男性)×(知識がない年配男性) で、(無知の二乗)みたいな感じになっています。


実は私がいた御坂山岳会も同じような状態で、私が参加した時、ロープ径が…11ミリの人たちだった。でも、信大の先輩もいました。一番仲良しの先輩でした。

当時私は、ピオレドール受賞者で石井スポーツ登山学校校長先生の、天野和明さんの講習会があったので、参加したのですが…もちろん、読図なんて、その当時でも出来ていたので、必要だったからではありませんが、ロープを買うような時期にいたので、ロープの相談をさせてもらいました。…参加した理由は、講習では当然なく、天野さんの山のアドバイスをもらうことでした。

当時の山岳会の仲間も誘いましたが、来ませんでした。トップクライマーに会うのを嫌がる、クライマーは多いです。会で威張れなくなるのが嫌だからなんじゃないですかね?

天野さんの話では、最近のシングルは9ミリ半ば、耐久性を求めるなら9ミリ後半、ダブルは8ミリ台ということでした。間違っても11ミリなんて使わない…

同じことが、同じくピオレドール賞受賞者の花谷康弘さんの会が、山道具屋で開催されたときにありました。

公式な会でダメなら、プライベートならいいか?と、伊藤さんとの飲み会や、トシゾーさんが福岡に来たときは、色々声を掛けましたけど…誰も来ない。

こないだパタゴニアにジャンボさんと倉上さんが来たときも、ベテランクライマーは誰も来ていなかった。


結局、機会を提供しても、話を聞かない人は聞かない。
 

自分より優れた人に学ぼうという姿勢自体が余りない、のは、九州だけでなく山梨でも同じで、〇〇山岳会ということについて高い誇りがあるのも同じでした…
 

私が疑問なのは、その高い誇りが、過去の栄光、に基づいており、まったく、現在の最新知識を得る、と言うことに向かっていない点です。
 

九州ではトップクライマーは、メス鉾の大滝アイスを登ったフランベメンバーと言うことになっていますが、現代のアイスのレベルからすると古色蒼然とした登攀としか言えず、九州の話題が少ないからこそ取り上げてもらえた、ということで、でかした!トップクライマーの仲間入りだ!と言えるような記録ではありませんが、九州ではそう受け取られているし… 同じことがクロスケオテ谷にも言えます… エイドでの初登記録なんですよ。落穂拾いですね。


まぁ、どんな山をするにせよ、人の山にケチをつけるなと言われればその通りですが、雑誌に出して自慢するなら、それ相応の価値が理解できるような状態であることが大事だと思います。

今だと、小学生が大学生に自分の絵を自慢する、みたいになっているよ?

その意味すら、分かるような状態にある往年のクライマーはほとんどいないのではないでしょうか?


奥村さんはフランスの雑誌を定期購読しているそうでしたが、タイプBという呼び方は、英語圏ではD型カラビナと同じでした…。フランス語でも情報源になるのですから、英語雑誌なら確実になります。


心あるクライマーは英語の雑誌を見ましょう…ルートグレードを見るだけでも参考になります。



2022/05/25

現代の5.12登れます、は、10cで2時間半くらいかかる登攀能力レベル

 ■ 男の子の子どもの心

こんなことを言うのも、若い人の意欲をそぎそうなので、気の毒なのですが、男子って子供のころの心が、俺ってかっこいい、で、それを母親はわざわざは否定はしないので、社会に出て広い世界に触れない限り、そこで高止まりしてしまい、自己認識が偏差値より下でも、高止まりしたままになるみたいなんですよね…

私も自己肯定感は別に高いほうがいいと思いますし、わざわざ、お前なんてこんなレベルでしょ、と言うつもりはないですが…

 クライミングで、自分の登攀能力を大きく見積もったままでいると、危険

なんですよ。 だから、ちゃんと自分の姿を客観視してね、と言っています。

■ ショートで5.12が登れても、OBGなルートでは、5.10cで数時間かかり、エイドも出すレベル

ってどういうことだと思います?要するに、グレードで判定しても全然下手くそ、登れていないって意味ですよ。

なんせスカイフックとか出していましたからね。背が高い男性クライマーで30代の生きのいい奴、高田さんというオールドクライマーの最高傑作としてのお弟子さんだと思いますが…

そこは、5.9という触れ込みだったので、それで行ったのですが、12登る彼が何時間もかけているそのリードで起きたのが支点ビレーだったのでした。

クライマーも下手くそなら、ビレイも古色蒼然ってことです。

■ 支点ビレイ

リードクライマーへの支点ビレイは、やってはいけないビレイで最初に教わります。

他に紛らわしいものにディレクショナルアンカーというのもあります。違いは勝手に勉強してくださいね。ハーネス忘れちゃって…とか言うなら、分からないでもないですが、現代の確保理論というのは、ビレイヤーをショックアブゾーバーとして規定しているところからスタートです。ショックを緩和しない木に、ビレイ器、括り付けてどうするんです?

レスキューとか、セカンドの確保でのみ許される。

■ 北山真さんのフリークライミング

という本がありましたが、なぜか手に入りにくくなっている。

あれには、一行目に支点ビレイはNGだとちゃんと書いてありました。

私が想像するに、名誉欲を手放すことができないオールドクライマーが不勉強の上に築き上げた名声がガラガラと音を立てて崩れるのが嫌なので、揚げ足とりをしているんだろうと。

アルパインクライミングの人、特にオールドクライマーは、登攀能力に劣等感を持っています。グレードで言えば、10cのところに5.9をつけるくらいです。

しかも、現代のクライマーは、ひよっこが、俺、5.12登れるっす、と言ってきたりしますからね… オールドクライマーの世界で言えば、5.9が登れれば、会のトップクラス、12が登れれば、世界のトップクラスだったわけです。大昔の話ですよ。

なのに、昨日今日クライミングを始めた若造が、12とか言いやがって、と面白くないのは、分かりますが、じゃオールドクライマーもジムに行って登ったらいいじゃないですかね?

でも、それは大抵の人が嫌がるんですよね。なんせジム有料なんで…。ま、年金暮らしじゃそれも分からないでもないですし、実際、外の岩=無料なので、外を登ることが目的なんだったら行かなくていいですよね。

なんで、問題は、劣等感のほうなんです。それを基に、いろいろと攻撃がある。

技術についての、無知を守ろうとするのは、劣等感からの頑固さです。九州人はそれに加え、昔から東京・大阪に対する劣等感があり、さらに九州にいさえすれば、男を立てる文化で守ってもらえる、というのがあります。

余計、外に出て、自分を客観的な目で見て実力を見るということができなくなる力が働いています。

■ ものすごく難しいルートに行っていた

ある時、どこへ行ったの?と聞いたら、えらい難しい冬壁に行っていたんですよね… それは敗退して帰ってきたようでしたが…。

そのことは師匠の青木さんに、九州にこんな子がいるよ、とメールして分かったのでした。

5.12がスイスイ登れて、40kgが担げる人がいたら、連絡するという約束?約束でもないですが、これは次世代の山の歴史を作っていく才能がある人なので、私には、どんどん若い男がロープを組みたいとやってきますから、見かけた人は報告する決まりです。

で、師匠が、「そのルートは俺が若い時登れたのより上」とか言うんですよ。

でも、その若者二人、どう見ても師匠の青木さん寄りは、貧弱だし、頼りない感じだったんですよ。師匠の青木さん、もう年配で、孫がいる世代。あっちは今子供を作る世代…

大分後になって、九州では、アルパインに接することはほとんどできない(そりゃそうだ、雪が降らない)から、フリークライミングに流れるしかなく、そうなると、5.11がジムで登れるから、北岳バットレス四尾根に行ける、という山梨で起きた誤解と同じことが起きるんだと気が付きました。

まぁ、私をセカンドにせず、自分たち男子同士で勝手に行ってくる分にはいいと思いますよ。

■ 女性に自分のけつを拭かせたら、やっぱかっこ悪いですよ

私は、男尊女卑文化の人ではありません。

ですが、私の登攀能力と、腕力、あるいは歩荷力などは、年齢相応の女性平均値ですから、同じ年齢相応の平均値の男性よりは、劣るということです。

自分より能力が劣る人に、自分のミスの後始末をさせたら? やっぱりかっこ悪いですよね?

なんで、白亜スラブのあのような内容の登攀で、自己肯定感が上がりまくる人がいるのか?

それが私には、かなり新鮮でした…。私がリードしていたとしたら、どんなグレードが登れたとしても、ロープアップができなかったことなど、セカンドに平謝りに謝るところだからです。

ま、私が悲しみをつづったブログを書いたので、夏ミカンを持ってきてくれましたけど…

なんだか、夏ミカンを貰っても、ちょっとポイントがずれているんだよなぁ…という気がしたのでした。

■ 何がカッコ良くて、何がカッコ悪いのか?

強きが弱きをくじいていたら、そりゃ、悪人ってことですよ。

弱い者いじめと同じ結果を意図しなかったとしてもしてしまったということですから。

まぁ、そう言うことが分からないということも、基本的には文脈を理解する、理解能力、そういうところに帰結するのかもしれません。

結局、きちんとしたリードはできていないよ、ということ、つまり自分で思っているよりも、あなたの実力、真の姿は下ですよ、ということは伝わったのかなぁ…

3つカムが飛んで落ちた、とか自慢にならないんですよ、ホント。

      こういうのをスキルというんですよ、自慢するならこっち


 

2022/05/21

フリーのパートナー選択のコツ

 アルパインにおいても、クライミングの領域になると、仲間やパートナーの存在が不可欠になります。

アルパイン=仲間

フリー=パートナー

そこで、良い関係と悪い関係を切り分ける能力が必要になります。

■ 大事にする×執着するマトリックス

    大事にする
      ↑
執着する←    →執着しない
      ↓
    大事にしない
 
というマトリックスが組めます。
 
適用事例:
 
・私はクライミングを大事にはしていたが、執着はしていない(適した環境が得られない場合は登らない)。
 
・貸したものを返してと言っているのに、何カ月も返してくれない(大事にしていない)、いよいよ返すというとき、家に来るとか言ってきた(執着)。
 
1)大事にして執着する=普通の人間の愛
2)大事にしないで執着する=愛と混乱しがち。毒になる人なので断捨離しましょう。
3)大事にしないで執着しない=どうでもいい人レベル
4)大事にして執着しない=これがベスト
 
仏教では愛とは執着です。いわゆるキリスト教の愛のことを仏教では慈悲と言います。
 
慈悲=可哀そう、ではありませんね。人としてもつ、当然の思いやりの心が慈悲です。
 
一般的な多くの人は、執着と愛を混同しています。愛という言葉を使うとき、愛ではなく、執着を意味していることが多いということです。
 
クライミングを愛している、という言葉が良くクライマー間では使われますが、 実際意味していることは、執着、あるいは、辞められない止まらないの、煩悩だったりもします。
習慣化してしまった場合も、煩悩になることが多いです。
 
そうなると、年を取って登れなくなるとクライミングを楽しむどころか、苦悩することになります。
 
大事にして執着しない、というのは、親だったら、子供が巣立つときが来たら、自分がつらくとも手放してやる、ということです。
 


2022/05/17

アスリートとホメオパシー

 

 

こんなのに出ています。

創立25周年特別無料連続講座。

<内容>
第一部 ホメオパシーとは?
第二部 本当の意味での健康とは?
第三部 病と症状~症状はありがたくない、ありがたいもの~
第四部 何のためにホメオパシーをやるのか

<日時>
第一部 5/17(火)、5/18(水)、5/19(木)10:00~11:00
第二部 5/24(火)、5/25(水)、5/26(木)10:00~11:00
第三部 6/7(火)、6/8(水)、6/9(木)10:00~11:00
第四部 6/21(火)、6/22(水)、6/23(木)10:00~11:00

2022/05/16

課題を小さくブレークダウンする才能

■ 課題を小さくブレークダウンする(因数分解する)才能

私は塾なし(外部からの支援なし)で、幼稚園から大学までのお受験を制してきたので、何が得意か?というと当人にとっての問題(できない理由)を細かくブレークダウンする、ということなのです。

■既成のアルパイン教育には適さない人が増えている現実

例えば、アルパインクライミングの教育(”本格的な登山”の登山教育)は、懸垂下降からスタートです。(これがフリーのクライミングにも欠けています)

ですが、一般の人、つまり初心者、に、いきなり懸垂下降させても、怖がってできません。

私も山岳総合センターで、1日目でやらされましたけど、これは無理と思いました。高さも、たった17mの人工壁ですし、自分でノットを結んで降りるのですが、いくら先生がノットをチェックしても、信頼できないのは自分、ですし、何しろ高さがミスを許さないわけなので。私はこの恐怖体験を乗り越えることができましたが、その日で辞める人もいました。

言っておきますけど、山岳総合センターのリーダーコースって誰でも、は、入れませんからね。冬山経験値がそれなりに蓄積している人しか、入学すらできないです。(つまり、九州岳人は誰も入れないかもしれませんね)

そんな学校に来ている人でも、初日に脱落者が出るのです、従来の教え方だと。

これは、現代の人が昔の人とは、異なるからです。それは当然のことなので、相手に向けて教育法が進化していなくてはならなかったのに、していないということなのです。

■ 私の教え方

ワタシなら、立てるところでロープに体重を預ける感覚を最初に覚えさせます。

そうすれば、セルフには常にテンションしたほうが安心なのだということも最初から分かります。

■ self-teaching

こんな調子に、ずっと自分で自分を教育してきました。

その知識をタダで分かち合う上に、出来ない奴呼ばわり(登攀力がない奴はダメな奴だ)される。それはさすがに、いかに仏の私でも嫌です。

無料でもらってありがと~というのは、まだ許せますが、無料でやって、追い銭取られるのは誰だっていやですよね。 

例えば、私が長野で得ている人脈を提供させられたり、することです。

登攀力というのは、別にクライマーの能力の評価基準ではないです。大体の分かっている人は登攀能力なんて後からいくらでもついてくると分かっています。

■ 善意の悪用

私が荒木さんと一緒にパートナーを組んで登っていたのは、山梨時代から知っているクライマーは、彼一人だけだったからです。

彼が来る以前にも、福岡では、福岡山の会の女性クライマーや、ジムで登ろうとしてみたり、長野に登りに行ったりしています(サブガイド扱いされて嫌でしたが)が、ピンとくることがなかったのです。

福岡山の会では、終了点の結び替えは教えず、直がけで良いと教えていたようで、それを教わった若い人がジム店長になり、それを一般の人に広めるという流れになっていました。

山梨でそんなことをしたら、岩場で即注意を受けるでしょう。

つまるところ結局、名誉ある山岳会でも教える技術は別ということです。

なので、当時、荒木さんと登ることの方が私にとって安全でした。ので、彼には感謝しています。

が、荒木さん自身もきちんと教育を受けたクライマーではありませんから、一般男性並みにクライミングができるのは、男性の筋力があれば普通のことですから、私が登れないところにロープが掛けれて助かりますが、ロープ掛けるだけなら、ビレイヤーが必要なのはお互い様であり、全然、私にとっては得るものがないのは同じになります。私はリード練習が必要なクライマーで、別に初心者体験コースは要らないからです。(ちなみに九州の岩場は初心者がリードデビューするには適した課題が非常に少ないです。だからみなRPクライマーになるんですよね)

つまり、相手から学び取るということはできないということです。

師匠を持つこととはそこが違いますね。

師匠を持てば、その在り方、から盗み取ることができます。例えば、米澤さんは栄誉あるクライマーですが、なんとビレイループですら二重に加工されていました。福岡山の会の安全管理のずさんぶりとはエライ違いです。

山梨時代から私を知ってくれているクライマーからは、私と荒木さんが一緒に登っているのは、

”私は荒木さんはあなたが言うことを聞いてくれて、どこにでもついて来てくれてビレーしてくれるから組んでいるのかなと思っていました。”

だそうでした(汗)。

なぜ、私は荒木さんと登り続けていたのか? もちろん、弟のこともありますが、基本は、私には、彼にどうしても伝えたいことがあったのです…。

それは、ニードルや白亜スラブでフォローして分かったのですが、

 彼の思う実力が彼自身が思っているより下だ

ということです。男性は自分の実力を客観的に判定できないことが多いです。だいたいコンペとか、出るの嫌いな人、実力が分かるようなもの…例えば都岳連のロープワーク講習会とか、そういうのですね…出るのが嫌いな人が多いです。

ロープがジャムして登攀に時間がかかるなど、師匠たちと登っているときには全くあり得ませんでした。懸垂でちょっと長さが足りないとかもなかったです。(彼とは頻発)

ロープアップがなされないなどもなかったです(仕方がないので自己確保で登りました)。

■ 無知が原因

ショートしか知らないと、リードが上でセカンドが下、みたいな価値観に陥り勝ちです。

しかし、このようなリード内容では、どちらかというと、セカンドが下手くそリードにおつきあいしてやっている、というのが正確です。

基本、先輩というのは後輩のけつを歩いてやるもの、後輩のミスを拾ってやるのが仕事なのに、後輩の私が、ケツ拭いてやってる…(汗)。

立場が逆転している上、彼は私がビレイが必要な時にしてくれませんでした(岸良)。理由はそこの登攀が自分には簡単だから。彼に簡単でも私には面白いのですからこれはフェアではありません。結局、私には得るものがないです。

この人は山梨時代から何度も、ロープに対する敬意の無さを指摘されていましたが、全然身につかない、というのが周囲の人の共通認識でした。

それは本人が身につまされないからです。

そもそも、”危ない人”と称されたら、普通はクライマーとしては不名誉なことですが、それが逆で、名誉だと思っているので、指摘が堪えないのです。

そりゃそうで、現実にも、自己確保で2,3ピッチ登る羽目に陥るのは相手であり、自分ではないので、本人は自分の行為で、一向に危ない目に合わず、人を合わせるだけなので、フィードバックが働かない。

さらに危ない人と言われたら、負のフィードバックが働いて喜んでしまいます。

■ 逆のフィードバック

個人を事例にしましたが、この傾向は九州全体の傾向です。

ただし、全国レベルでの講習会などに出れば、自分のことがもっとよく見えると思います。見えるのが嫌だから、出たがらないのかもしれませんが。

私は、大したグレードは登れませんが、セカンドの人が自己確保で私のリードに追いつかないといけないような羽目に陥らせたことはありません。

そんなリードをしたら会の先輩からおしかりが飛んで来るのが普通でしょう。自分で自分を危険な目に合わせるのは当人の勝手ですが、人を合わせたら迷惑行為です。

リードクライマーとしての責任を持つというのはそういうことになります。

それを教わっていないと解釈が逆転します。

私は、自分に対する安全より、パートナーに対する安全を拡大するように登っています。逆に言えば、自分は当然リスクをとるけど、相手にはリスクや無理を取らせないということです。

■白亜スラブ

白亜スラブの登攀は、私にとって、ゴールと定めていた5.11まで登れるスキルを身に着けたとしても、アルパインルートの選択肢は増えないと分かったので、その意味で行って良かったですが、私にとっては、活動全般のモチベーションの低下になる山でした。

前の山岳会の先輩たちが、全員11は楽に登れるのに、山にやる気を喪失している理由がわかったのでした。何も安全が増えない。 つまり、広がらない。

自分にとって得るものがないのに、人の引率登山的フォローをしてやる理由は、私の中にはありません。

しかも、感謝されるべきところで老い銭取られる(ダメ呼ばわりされる)など、トンデモ、の部類です。

■ 私にとって簡単なこと

私にとって簡単なことがほかの人に難しいことは別にいいので、頼られても教えますが、自分で身に着ける方法を模索する前に、誰かに教えてもらおうとしてしまう人は、結局は遠回り、なので、教えません。

20歳のころですが、海外も私は身一つで行き、運転免許を取得したり、銀行を開設したり、住居捜したりも、自分でしました。日本人の多くは、最初はどこかのサービスを利用したいという人が多いですが、そういうのにおんぶに抱っこされる人は、一生自分で出来るようにならないんですよ。

つまり、自分の願いをかなえるために必要なスキル、と位置づけられるべきことが、面倒なこと、に位置付けられてしまうから、です。

ロープワーク、ノットや結び替え、登り返し技術、危急時講習は、みなさんが安全にフリークライミングを実践するにあたって必要なスキルです。

結局、どれだけ怖くても、最初から、懸垂下降も四苦八苦しながら自分で試行錯誤で覚えたほうが、その後応用力もついていいということです。

悲劇とは、コンペクライマーで高難度が登れるのに懸垂できないとか言うやつです。小川山で逢いました。そういうクライマー。 ロープがスタックして登れなくなるリードクライマーも似たようなものです。普通は、セカンドにごめんなさい、という場面ですよ。

ただし、受験勉強や海外デビューと違い、クライミングは、懸垂下降など、身に着けるプロセスで、致命傷になっては死んでしまい、元も子もゼロですから、最初は立てるところで自分が安心できるところからスタートします。

体重をロープに預ける安心感というのを覚えることが、

 現代初心者クライマーの第一歩の課題

です。今のクライミングジムでは、赤のホールドを追っかけてください、しか言っていないので、それで外岩で登れるはずがないですよね。これが登れてもリスク管理ゼロのクライマーができるカラクリです。

昔のクライマーは大学山岳部で先輩について屏風岩がスタートの定番ですから、それと比べると、え?という低レベル。公園でロープに体重預けるところから、ですから(笑)。

でも、それが一番早道なのです。 

私は、38で山をスタートして、阿弥陀北稜、初見単独で行けるようになりましたから、私が見本です。大学山岳部では、阿弥陀北稜、一杯遭難者出していますね?

■ ちゃっかりしている初心者はおよびでない

一方、プロというレベル、そのスキルを得るために、学校に行ったり勉強したりして得たもの…を、ただで貰おうとしたら、それは、盗み、ということになります。

私のスキルで言えば、山岳総合センターで教わったこと、私が有料で教わったことをタダで貰おうとすることなどですね。

雪上訓練なしで厳冬期に雪山行くとか、雪崩講習を受けていないパートナーとか、私にはありえません。 夫とはGWの仙丈レベルで終わりですが、その夫ですら雪崩講習は、受けています。

雪上訓練は数万円の講習、雪崩講習は4,5万円の講習ですよ?

お金がないなら山に来るなという話がかわいそうというのは、ズルしたい人の思想かもしれません。なんせ独学でやれないなら、人から教わるしかありません。

師匠らから私が教わったことをただで貰いたい人もいます。例えば、インスボン行きたいとか。私の海外登攀にパートナーとしてついてきたいとか。

海外のスキルも同様です。私はプロとして有料級でアテンドとして仕事をし、ジョン・ノイマイヤー氏の通訳もしています。タダでくれ、と言われて、ハイという人、世の中にいるんですか?

もちろん、レベルが色々で、福岡に来てからの驚きは、私が日曜プログラマーレベル、初心者レベルと思える内容をみなが有料で売っていることですが。

80代のクライマーはそうです。比叡山のボルトをカットアンカーでリボルト仕掛けていた時は驚きました。現代クライミングではボルトはグージョン以上ですよ?100円以下でボルト打ちたいとか勘弁です。

九州のクライマーは、トラッドは危ないと思っていると思いますが、

・赤の他人がいつ設置したとも分からない5~15kNしかないボルトと、

・自分が設置した5~14kNのカム

では、どっちが安心ですか?

しかも、ボルトはランナウトしていても、カムなら、自分の都合で設置できます。

これが、(より下のレベル感の人)が、(より上級の人)をそうと判断できない、ということが起こっていますよ、という内容です。

みんなマルチ行きたがりますけど、宙づり登り返しとか、自己脱出とかできないのに、羨ましいからと、連れて行ってほしいと、そう言います。

そんな技術は、本に載ってるレベルの技術ですので自習してから来るべきでしょう。2年もフリークライミングをしていて、5.12が登れるのに、マルチの確保のセットが分からない、と言われたら、普通は、はい、サヨウナラですよ。

自分で勉強しようとして、なかなかうまく獲得できないでいる人には、親心で教えたくなりますが、おこぼれ貰いたいと言われても、ぜんぜんやる気になれません。それは本人のためにならないからです。

海外でもいますよね、何年海外生活しても、英語しゃべれるようにならない人。日本人グループで固まっています。そして、日本人の序列に守られて生きることを選びます。

九州は国内なのに、リードやマルチのクライミング、冬季登攀では、その縮図みたいになっています。井の中の蛙ということです。 

山の技術と関係がないボルダーのほうは良いのではないでしょうか、よく分かりませんが。

その原因は、アルパインの教育、クライミングの教育機会のなさ、です。若い人は、都岳連まで行って講習を受ける価値はあると思いますよ。そうすれば、自分を客観的に位置づけ出来ると思います。

■ ボルトルート=練習台

みんなが行きたいというルート…ニードルや白亜スラブなど…は、ボルトルートですので、本当のアルパインのルート、つまり、ボルトレスの、支点自前のアルパインルート、は、九州にはほぼないも同然です。

前穂北尾根には、九州でボルトルートのマルチを登っても、登れるようにはならないでしょう。

大事なことは、易しいルートでも、自分で支点を作って登る経験値を高めていくことです。

つまり、本州のきちんと登れるクライマーから見たら、ボルトがあって登攀は簡単で、ランナウトしていたら、ただスリルを味わうだけのルート、という意味で、”実力が上のルート”という意味ではないです。

”実力が上のルート”というのは、行縢のマルボーさんの開拓を見ていれば、現代は、ピオレドール賞を貰うようなクライマーでなくても、一般クライマーレベルであのような登攀…5.11レベルのクラックのマルチ…ができる時代なのだ、と理解できるでしょう。

5.7でランナウトさせて初心者をビビらせ、俺はできると胡坐をかいているのが、およそどんなことなのか、想像も着こうかというものです。

まさに40年遅れの九州クライマーが、現代レベルのクライミングを理解できないってのと、はこれです。

ショートなら、フェイスで5.12が登れるクライマーなんて関東では普通に一杯います。その程度で他の人を馬鹿にする資格が生まれることはないです。せめて13登ってくれないとブイブイは言わせられないですよ。

ま、登れない私が言うのもなんですけど。登れないのではなくて登る気がないので、あしからず。

フリークライミングは、私は余禄でやりたいだけで、命をかける気にはすらすらなれないですし、スポーツクライミング(ボルト)なら、なおさら、なのです。

 

  これは阿弥陀北稜での、私のアイゼン歩行の足跡です。達成を感じました(笑)

2022/05/15

DryTooling 鳥獣戯画

 

■ 春子さんの偉業

https://www.climbing-net.com/news/chojugiga_20220513/

■私の挫折経験=肉体強度が足りない

昨日、ランチで屋上庭園でお弁当を食べていたら、小学生くらいの女の子が、片手側転をしたのですが… キョーレツに羨ましくなりました(笑)。

体操みたいな運動がしたいと思ったとき、私は平均台、模範演技するくらい得意でしたが、教育機会に恵まれず…しかも、独学で、一人で頑張ってやってたら、手首にガングリオンが出来てしまったという…つまり、急ぎ過ぎたんですね…

実は、アイス上達してもう5級はいいので、6級に進みたいと思って、アックスもカシンのは卒業し、ハンドル付になったのですが、どうしても筋力面で足りないで、フィギュア4ができない… 石原さんにお尻プッシュしてもらっても、引き上がらない…
というので、挫折経験=肉体強度、です。

フリーは、指が痛くなり関節が変形する寸前で寸止めしています…

右ひざの脱臼は、直りが悪く、ここ1カ月くらいは、痛みで目が覚めるというのはないですが、2年経っても痛くて夜中に目が覚める直りの悪さでした。

山梨時代に作った筋力は、全部、怪我での後退で、失いました。怪我=寝ている=フレイル化=筋肉の異化、です。

ので、そろそろ筋トレ開始したいですが、なんかいい考えないかな…山歩きではロングにして行っても、持久力以外はつかないし。

最近プロテインを強化し始めましたが、子供時代からのプロテインの欠乏症によるものなので、回復はかかりそうです。プロテインはビタミン類と違い、体内蓄積できないので。

ドラツーでは、フィギュア4できれば、満足かな。フリーでツヨツヨ男子でも、M7がせいぜいなので、M6で私は満足です。今M5で、M5はそこまで大変ではないです。M5とM6のギャップがすごすぎて埋めれないのかなぁ… 

春子さん、M13でしょう…九州の人は、意味わからないと思います。

山梨でアイスをしていた荒木さんでも、コンペ出ないから一生自分のレベルを正確に把握することはできないと思います。

私は荒木さんよりアイスは上手です。登っていたら、周りの人が羨ましく注目するレベル感です。しかし、コンペでは5位しかとれませんでした。

出る前は師匠の青木さんが、”これは勝っちゃうかも…”と心配?していたくらいでした。まぁ、コンペ向きの練習に切り替えたから上手になったのに、相沢大滝55mをいきなりリードせよとか、青ちゃんが登り方を混乱させることをやったので、コンペ直前にまたリード登りに変更したので、コンペ本番でスピードが出なかったということもないではないですが…。それでも、師匠の予想は、親ばか、の類か、無知だと思います。D13って、想像もつきませんし。

この事件からも、師匠クラスの人でもコンペ登りとリード登りが違うことをほとんど理解していないという実態も分かりますが…。

男性でも、コンペに出るまで自分の実力がどこにあるのか?というのはつかめない。周囲に510代とか11とかまでしか登れない人ばかりの中で自分を見ていると、自己評価が異様に高騰します。