2022/05/27

小学生が大学生に描いた絵を自慢している状態ですよ

■年配のクライマーの不勉強

積みあがった不勉強の長さが問題です…今、九州で積みあがっているのは、

カットアンカーしか知らない=30年ほど勉強していない印

です。野岳の岩場ですら、カットアンカーです(汗)。

現代のクライマーで、普通に登山しかしない分かっていない人が、単独でアルパインへ行くぜ~とプルージックの練習をしているのを最近目撃しましたが、たぶん、何度言い聞かせても、どのようにかみ砕いて話しても、分からないタイプの人です。 

クライマーじゃないので、行くルートのベータの見方を知らず、ルートグレードやピッチグレードということの発想自体がなく、その状態でどこへ行く気なんだろうなぁ…って感じだった。このような座学の面は、ジム上がりの人は教えられていない人が99%です。

山行計画書を立てるという経験がないからではないですかね? 

その状態の若い男性に、年配の人がアドバイスしており、頑張れ!の一点強調。

つまり、(知識がない若い男性)×(知識がない年配男性) で、(無知の二乗)みたいな感じになっています。


実は私がいた御坂山岳会も同じような状態で、私が参加した時、ロープ径が…11ミリの人たちだった。でも、信大の先輩もいました。一番仲良しの先輩でした。

当時私は、ピオレドール受賞者で石井スポーツ登山学校校長先生の、天野和明さんの講習会があったので、参加したのですが…もちろん、読図なんて、その当時でも出来ていたので、必要だったからではありませんが、ロープを買うような時期にいたので、ロープの相談をさせてもらいました。…参加した理由は、講習では当然なく、天野さんの山のアドバイスをもらうことでした。

当時の山岳会の仲間も誘いましたが、来ませんでした。トップクライマーに会うのを嫌がる、クライマーは多いです。会で威張れなくなるのが嫌だからなんじゃないですかね?

天野さんの話では、最近のシングルは9ミリ半ば、耐久性を求めるなら9ミリ後半、ダブルは8ミリ台ということでした。間違っても11ミリなんて使わない…

同じことが、同じくピオレドール賞受賞者の花谷康弘さんの会が、山道具屋で開催されたときにありました。

公式な会でダメなら、プライベートならいいか?と、伊藤さんとの飲み会や、トシゾーさんが福岡に来たときは、色々声を掛けましたけど…誰も来ない。

こないだパタゴニアにジャンボさんと倉上さんが来たときも、ベテランクライマーは誰も来ていなかった。


結局、機会を提供しても、話を聞かない人は聞かない。
 

自分より優れた人に学ぼうという姿勢自体が余りない、のは、九州だけでなく山梨でも同じで、〇〇山岳会ということについて高い誇りがあるのも同じでした…
 

私が疑問なのは、その高い誇りが、過去の栄光、に基づいており、まったく、現在の最新知識を得る、と言うことに向かっていない点です。
 

九州ではトップクライマーは、メス鉾の大滝アイスを登ったフランベメンバーと言うことになっていますが、現代のアイスのレベルからすると古色蒼然とした登攀としか言えず、九州の話題が少ないからこそ取り上げてもらえた、ということで、でかした!トップクライマーの仲間入りだ!と言えるような記録ではありませんが、九州ではそう受け取られているし… 同じことがクロスケオテ谷にも言えます… エイドでの初登記録なんですよ。落穂拾いですね。


まぁ、どんな山をするにせよ、人の山にケチをつけるなと言われればその通りですが、雑誌に出して自慢するなら、それ相応の価値が理解できるような状態であることが大事だと思います。

今だと、小学生が大学生に自分の絵を自慢する、みたいになっているよ?

その意味すら、分かるような状態にある往年のクライマーはほとんどいないのではないでしょうか?


奥村さんはフランスの雑誌を定期購読しているそうでしたが、タイプBという呼び方は、英語圏ではD型カラビナと同じでした…。フランス語でも情報源になるのですから、英語雑誌なら確実になります。


心あるクライマーは英語の雑誌を見ましょう…ルートグレードを見るだけでも参考になります。