ラベル クライミング界の平等 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル クライミング界の平等 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024/06/03

【クライミング界の平等】ミソジニーとクライミング界

■ ん? 「あなたのためにご飯を作ることが私の幸せ」???

次の文章は、上野千鶴子さんの『女嫌い』から引用です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

自分の欲望のために 同意を得ずに 無力な他者の身体を利用し、それに執着し、依存し相手をコントロールし続けようとし、その相手から自尊感情や他者への信頼や自己統制感などを奪い、あまつさえ、相手がそれを望んでいると信じたがり、誘惑者に仕立てるという関係 

いい女がいない。男性を奮い立たせる女性、母性を感じさせる女性 あくまで俺を立てて俺を男にしてくれる女性 踏まれてもけられても、俺を無条件に受容してくれる女。

男にとって、女の最大の役割は、自尊心のお守り訳である。どんな女にもモテる秘訣がある。

それは男のプライドを決して傷つけず、何度も繰り返し聞かされる自慢話に飽きずに耳を傾け、「すごいわね、あなた」と子守歌のようにつぶやき続けることだ。第三者に到底すごいと思えない男なら、「あなたのすばらしさが分かるのは、私だけよ」と付け加えればよい。「あなたが私のたった一人の男よ」と付け加えれば完璧だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これを男の側からいうと?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

彼女の理想像

口数が少なくて、可愛くて、控えめで、日本的で、つつましいコ。趣味悪くないと思うけどな。です

今の時代こんなことを女に言ったら、どうなるか?覚悟しないといけない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんなのがまだいるんですよね、九州には…。

クライミングは、特にスポーツクライミングでは、リスクがないので、男女差が出ないので、こんな男性がいまだにいるとは信じられない方が多数かもしれませんが…。

■ 僕のために自己犠牲することが、あなたの幸せなんでしょう?

それって、この本によると

 ダメ夫

を持ったお母さんが、夫がダメ男なら、息子に掛けよう!と思って息子にせっせと貢ぐ、という話みたいですよ?

つまり、

 息子=お母さんの敗者復活戦。

まぁ、お母さんの人生の成否を背負わされる息子は、気の毒なのかもしれませんが…

■ 親の人生を背負うクライマー2世

しかし、親の人生を背負うクライマー2世って、クライミング界では、結構普通にいて、大体成功しているクライマーは、2世クライマーです。

政治の世界と同じなんですかね?世襲制ってことで…。

それだけ、クライミング界が、

 お買い得品

だった、ということかもしれません。以外に、楽に世間の承認を得れた、ということです。

大体、楽な職業を親は子に継がせようとする、というのが定番なので…。

■ 世界はこんなミソジニーはとっくに通り越している

ラオスで登った時、ほんとに自由になりました。

誰も、男性を立てる、なんてやる女性はいないし、私に暗にほのめかされることもなく、なんか、普通に

 公園に遊びに行く

 ↓

 ブランコ乗りたい

 ↓

 ブランコに乗って遊ぶ

それができるだけの感じでした。




2024/06/02

【クライミング界の平等】 クライミング界の詭弁と男性特権保護= 遠いボルトの配置


日本型家父長制を変えるには 男性のためのフェミニズム入門⑦ Progressive! Channel 中野晃一

家父長制=男性は家庭に居場所がない。会社にも居場所がない。

結果、家父長制と言っても男性はピンとこない。

結果、ホモソーシャルな事なかれ主義社会 になる。

これって、そのまんま、クライミング社会のように思えるんですが…。

■ アルパインクライマーは家父長制 フリークライマーは民主制

アルパインの世界は伝統的に、リードする人が絶大な権力を持っています。

しかし、フリークライミングの世界は、違います。誰が何をどう登ろうが、リスクは、理論上は同じです。

リードするほうがトップロープよりエライ、というアルパインクライミングの根拠は、ルーフをやってみれば、全く覆されます。リスクは、ルーフを登る人にとっては、リードも、セカンドも同じです。

フリークライミングにおいては、ひとつのクライムは、ビレイヤーとクライマーの共同作業です。

■ 誰がえらいのか決めないと落ち着かない性格に育てられてしまった人=九州人

日本社会は、家父長制を取り入れた歴史があるので、アルパインクライミングの師弟制度や山岳会内での年功序列は、高度経済成長時の日本社会にとって、理解が容易だったシステムだったのでしょう。

しかし、フリークライミングが台頭すると、

 群れの中で最も登れる人= 子供、若い女性

という、従来、もっとも庇護されてきた人たちになり、

 成人男性

は、威張ることができなくなります。

威信の源泉である高い身長や重たい体重も、まったく逆効果で、フリークライミングには不利だからです。

役に立つとすれば、歩荷だけになり、荷物持ち担当、と、課長から単純労働者に格下げされた気分を味わうことになってしまいます。

なので、私は荷物を男性に持たせたことはありません。別にフリークライミングの岩場は、近いので、重さが私の課題になったことはないからです。

■ 遠いボルトは最後の砦

最後の砦…しがみついているのが、遠いボルト。

高い身長を有利にしているのは、同じスタンスにたったとき、女や子供…低身長者…の手が届かないほど、遠い位置にボルトを打つことです。

そうすれば、背が高いのでそこに立てば、楽勝で安全確保の業であるクリッピングができるという優位性を保つことができます。


私は、この男性優位性へのしがみつき行為が、遠いボルトということに具現化しているだけなのに、それをカモフラージュする手段として、開拓者著作権を持ち出して、遠いままに維持しようとしている詭弁がクライミング界にはあると考えています。

なぜなら、そうでないかぎり、普通は、自分よりか弱いものの命を脅かすボルトの配置を是正しない、なんて、人間性の発想として不自然だからです。自分より弱い者を守ろうとするのは、人類共通の本能です。

遠いとたぐり落ちの危険が増すのは、クライマーなら誰でも分かるようなことですし。

平等を持ち出さなくても、かわいそう、という気持ちが湧くと思います。

それが普通になっていないのは、文化的影響が考えられるからです。

ちっぽけな既得権を手放せないのは、そうしないと、男の沽券にかかわると思っているということだと思います。

■ 適正ボルトは男らしくないか?

現に適正な間隔にボルトを打って、男の沽券など手放している現代的な思想の開拓者は大勢おり、その人たちが、”情けない男扱い”されている様子はうかがえません。

手放しても大丈夫だと分かっていても手放せないのは、心に傷を抱えている、ということです。

■ 清い開拓者は40cm下に打つ

ある時、開拓者から聞いた話です。

ボルトを打とうと思ったときは、大体、自分が思う場所から、距離にして40cm下に打てば、間違いがない、

という解説を聞きました。

納得しました。180ー40は140で、140cmの身長は、ちょうど、小学6年生の身長でこれくらいから、外岩が可能になる年齢だからです。

■ 幼児虐待加害者と同じ心理

上野千鶴子さんの著書に、児童性愛の加害者の心理が回答されています。

驚いたことに、これはリードを強いるおじさんクライマーの心理と同じでした。


おじさんは、君を愛しているから、こんなことをするんだ。


おじさんは、君を愛しているから、(君がいやがる)こんなことをするんだ(だから、きみも抵抗しないで、協力してほしい)。

これが、リードを怖がっている人に対する行いと同じ心理だと、お気づきになることができるでしょうか?

比叡のリードでは、私は、はっきり嫌だ、と言いました。

ギア(カム)を持っていなかったからです。アイスギア全部、背負ってリードしたんですよねぇ。

しかも、その時、初対面の人のビレイで。


(先輩である俺)は、(後輩である君)を愛しているから、君が嫌がっているリードクライミングを、君に無理強いするんだ。

きっと本人も無理強いのクライミングを会や仲間から、無理強いされて育てられてきた人なのでしょう。

・子供には(部外者には)何をやっても大丈夫
・言いなりにしやすい
・無邪気で単純
・騙されやすくコントロールしやすい

が、児童性愛被害者=やられやすい人の特徴です。

■ フリークライミングは、民主主義ですよ

私はそんな育てられ方はしませんでした。

私の師匠は、私がリードで取りついても、怖がっていると、”いいから、もう降りてきなさい”という人です。 

なんでこんなのが怖いの、とは言いませんでした。

そりゃそうだ、ピンが遠いから怖いんだから。サルだって分かる。

他者が育てた、まともなクライマーをダメにするのは、一日。育てるのは100日。

そんなこと(ほとんど虐待)してるから、会に若い奴が入ってこなくなるんですよ。

若い男子だってバカじゃないでしょう。




2024/05/30

【クライミング界の平等】評価基準が男性優位にゆがめられている=グレードのことですよ


リベラル男子の役割と限界 男性のためのフェミニズム入門③ Progressive! Channel 中野晃一


小さい人には、グレードは全く意味ありません。

これくらいなら取り付いてもいいかなーという目安にすら、ならない。


【クライミング界の平等】身体の優位性にモノを言わせること=男性優位主義者

男尊女卑の起源 男性のためのフェミニズム入門① Progressive! Channel 中野晃一

■ フェミニズムの一歩目 身体的優位性にモノを言わせてはいけない

九州に来て、男性の、女性蔑視思想は、深刻な被害だなぁと、身近に実感するようになりました。

クライミング界全体で言えば、

 ボルト間隔 

 &
 
 グレーディング

に、女性蔑視に思想が、ありありと現れています。

フェミニズムの歴史通りに、順繰りに是正していくなら、遠いボルティングを改める、というのが第一歩ですね。

■ そこに立って、手が届かなければガバは意味がない。

5級のガバがあるとします。同じスタンスに立って

170cmの人、手が届く。
150cmの人、手が届かない。

ここまで明らかですね?

で、他のスタンスがあり、小さなジプスに乗ったとします。

170cmの人、ジプスに乗らなくて手が届く。 
150cmの人、ジプスに乗ったら手が届く。

そのジプスが、偶然 2級レベルのジプスだったら?

その5級のガバ一手課題は、

 170cmの人にとっては、5級ガバ一手課題。
 150cmの人にとっては、2級ジプスに5級ガバ一手をプラスした、バランシーな課題。

 170cmの人=5級
 150cmの人=2級

どうですか? 納得しましたか?

クリッピングチャンスも同じことです。背が低い方は、手繰り落ちリスクが高くなります。

■ 背の高い人が背の低い人を馬鹿にしている場合の倒錯

で、このようなケース全体で、分かっていない男性クライマーに多いのが、

 えー、こんなのも、登れねぇのかよ、とバカにする

です。そりゃ、自分にとっては、楽勝だったからですね。

 しっかし…

その見方が…そもそもありとあらゆる競争が、競争の土台が同じでないと競争になりませんよね?

競争したかったら、自分と同じ能力の人を見つけてきて戦わないと戦いにならない…。

女性とフィジカルで戦って優位に立つって、それ、男性だったら、当然すぎますよねぇ?

私の夫はクライマーでも山やでもありませんが、それでも私より強いですよ?

なので、本当に起きていることは、優位に立つために、あえて俺と比べても、俺の絶対優位性が担保されている相手だけと自分を比較する癖がついている、ってことです。

大体そういう人を見ていると、比べる相手が、そりゃ勝つに決まっているでしょう、という相手。

私は、今、バタフライ上手なんですが… 一緒に泳いでいる80代の女性たちと自分のバタフライを比べようとは思わないです。

60代でも、50代とは比べられないですよ?

比べるなら、50代女性同士を比べないと…。

■ グレードはともかく、ボルト間隔は是正が必要

現代は、中学生くらいから、クライマーは外岩に登っています。

グレードが辛くて、5.9と書いてあって、実際は10cであっても、ボルト間隔が適切なら、落ちても死に至ることはないです。

特に核心ムーブ部で、落ちれないランナウトがあるのはダメです。

5.9と書いてあるルートで、5.9のムーブ(つまりムーブ不要という意味ですが)でランナウトがあったらダメです。 つまり、5.9というグレードでは、5.8だったり、5.7の箇所でのみ、ランナウトが許されるという意味です。

4級40mランナウトなんて、はぁ?じゃあ、ノーザイルで行けば?みたいな矛盾です。落ちれないんだったら、ロープを使うだけハンデになる。

グレードがてんでバラバラなことより、

 ボルト間隔の適正配置

のほうが先に必要な理由です。

■ 140cmの人を最低基準にするのが良いのでは?

以前、小学生・中学生の平均身長を調べたことがあるのですが、150cmの私は、大体小学校6年生の男子レベルの身長でした。中学1年生では、私の身長を大体超えるようです。

クライミングを教えて分かりましたが、ロープクライミングができるのは、6年生もしくは中学生になってからです。

それ以前は大人並みの判断力がないので、ロープを教えるにしても、ビレイはさせられない感じでした。

ので、140cmまで下げておけば、ロープクライミング人口の9割をカバーできるのではないか、と思います。

それで怖いって言われたら、ジムで、もっと登りこんでから来てね、ということでしょう。