こちらのKidle無料を見つけ、いや、我が意を得たり!と思ったりしたのですが…
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■ アルパインクライミングとフリークライミングでは安全マージンが違うこと
まぁ、誰でも分かっていることですが、アルパインとフリー、そしてスポーツルートでは、安全マージンの厚みが、それぞれ違いますが(アルパインは厚く、落ちれば死、フリーは薄く、落ちてもキャッチしてもらえる、スポーツは安全)、九州は特に、”命知らず礼賛文化”が強い文化的土壌があるようです。
それは、おそらく、最新のクライミング文化が東京発であるものであるために、地理的に遠い九州には入りにくい…中央のクライミング文化から遠いからですかね…。10年、20年遅れは普通のようです。
文化的には、アレックス・オノルド君の『Free Solo』を指針とするのが良いと思います。
この映画を見れば、どれくらいの安全マージンを取って彼がフリーソロに挑んだのか、理解ができます。
安全マージンは、一般的には以下のように違います。
1)インドアのスポーツクライミング 最も薄い=落ちるまで頑張る
2)アウトドアのスポーツクライミング 次に薄い=落ちても良い
3)アウトドアフリーのトップロープ 支点が良ければ厚い = 落ちるまで頑張る
4)アウトドアのリード プロテクション次第 先にプロテクションの勉強をする 落ちない
5)アルパイン =落ちてはダメ
参考までに、アイスクライミングは、落ちないところしか登らないクライミング、です。
■ 九州の岩場で、落ち練習はない!
フリーのスタイルでの、ギリギリクライミングへの移行
に躓いて、早4年… いいかげん、私もギリギリへ迫りたいですが(笑)、過去3年の九州の岩場の探求では、
フリークライミングで許される(とされる)ギリギリに迫れる強固な岩場では、なかったんではないか?
と思っています。日本のフリークライミングの岩場は、フリー的に登ってOKの岩場ではなく、アルパインの岩場の難度高いバージョンと化しているのでは…。
やっぱり、日本の岩場で怪我をせず登るには、アルパインの岩場でフリーをする並みの、上乗せした安全マージン(つまり、スキルのゆとり)が必要な気がします。
1)落ちれないボルト品質
2)そのグレードを登る人のために配置されている訳でないボルト配置
(5.9は5.9を限界グレードとする人のためには打たれていない)
主たる理由はこの2点です。
いや~、ほんとに良かったですね。あんまりスムーズに飛躍しなくて…
■ 悪い想像 …四阿屋のインディアンフェース
初めて四阿屋に行ったときに、グランドフォール事故を見ました。
あの課題は、5.10bなので、私がギリギリオンサイトできる可能性があるグレードなので、あの事故を見ていなかったら、取りついていたかもしれません。
墜落者は腰椎骨折で、1年半。
その2は、日向神の太郎ですかね…。どちらも、取りつかなくて正解の課題ですが、それが分かるようにはトポには書かれていません。
■ 思考力
というので、色々考えると、リスク管理をきちんとして、リードに取り付くためには、色々と思考力、が必要です。
大体、クライマーは最初、それに惹かれるもの、だと思いますが、思考力不要のボルダーが先だと、色々とリスクを考えながら取り付くのは、めんどくさい、となってしまうというリスクがある、ようです。
瑞牆で登攀中のワタクシ なかなかスリルだったのでした |