2019/01/07

ムーンライトバットレス

アレックスオノルド君の『Alone On the wall』を読んでいます。海外へ行く予定があるので、その対策。クライミング英語に強くなっておかないと! ちなみに日本語訳も出ていますよ!英語が必要でない人はそっちを読むと内容を掴むのは早いかも。

ついでにアレックス君がエルキャップのフリーライダーをフリーソロするまでにどのような道のりを辿ったのか?も、分かってしまいそうです…。ステップアップに使われたルートは、アマゾンの書籍紹介欄にあります。これです。5.12登れないと!と言われるのは、ここからがスタートだからですね~ 普通の人にはゴールですけど…。でもまぁ今どきの若い人は5.12くらい登る人というのは、いっぱいいます。

1) ムーンライトバットレス(フリーソロ) 5.12c,
2) ハーフドームのダイレクト・ノースウェスト・フェイス(フリーソロ)5.12a,
3) レインボーウォール、レッドロックス(フリーソロ)
4) "ヨセミテトリプル", マウント・ワトキンス南壁、エル・キャピタンのノーズ・ルート、ハーフドーム北西壁、を連続登攀。18時間50分
5) ザ・ノーズのスピード登攀
6) メキシコ エル・センデロ・ルミノソ (フリーソロ)
7) パタゴニア・フィッツロイ・トラバース (ピオレドール受賞)

さて、こちらがムーンライトバットレスのトポです。


Trad, Aid, 1200 ft, 10 pitches, Grade V

です。1200ftは400mです。とすると屋久島フリーウェイと同じくらいですね。

屋久島フリーウェイは、12ピッチありますから、一つ一つのピッチの長さが短いです。きっと、開拓時のロープ長によるのだろうと。40mの時代のルートだからなぁ。

こちらの本では、60mロープがアメリカではデファクトスタンダードのようです。(日本では50)

2回の試登、上部の600mをミニトラクションを使ってトップロープFIXで登ったそうです。

■ リスクと結果

フリーソロって、たった一回の失敗=墜落が即、死につながるクライミングスタイルです。で、考え方は、”結果とリスクを分けて考える”のだそうです。

死=結果 コントロールできない
リスク=コントロールできる 確実な登りしかしない

ふむ~ 確実性を積み上げたいと思いました。

アルパインでは、Loose rockがあるので、確実性を積み上げることはほぼ無理です。どうしても岩が外れる、動物が上からラクを起こす可能性がある。ので、冗長で、ダブルロープを使います。

岩が強固で崩壊するということを考えなくて良い、フリークライミングならでは、の登りがフリーソロなんだなーと思いました。というか、この動画では、ありとあらゆる落ちる可能性を排除するところが、核心みたいです。



■ フリーソロ 氏名

さて、フリーソロ史?で出てきた名前をまとめます。

Derek Hersey 93年サラテで死亡 雨でスリップ
Dan Osman 死亡
Charlie Fowler 死亡
Michael Reardon 死亡
John Bachar 近所の岩場で墜死 09


死んだ人は、限界に挑戦中に死んだわけじゃないとアレックス君は指摘したのだそうです。

I don't like rolling the dice って私が言いたいセリフ

ですよ…