2019/01/16

初めての岩場整備

■ 初めての”お使い”、もとい”開拓”(笑)

今日は初めての岩場整備に案内してもらいました。恐れていたより、嫌な作業ではなかったです(笑)。ビビって厚着しすぎて行きました(笑)。

”開拓”と言うのは、「大変だ、大変だ」と聞かされています。

ので、さぞかし大変なんだろう~と、ビビって行ったのです…が、2名であったためか、程よくお話もできて、それが楽しくよかった~。

…というか、私が担当した部分は、ほとんど小学生のお手伝い、みたいな感じだったかもしれません(笑)。

要領も得ておらず、貢献度もイマイチですが、褒めてもらえた~♪みたいな(笑)?

■ コケをとりあえず振り払う

ルートは、先日マルチピッチの1ピッチ目で登った、コケコケの1P目です。

ここは易しかったのですが、コケがグレードを高めていた、というか、コケの中からスタンスを掘り出して、登りました。コケで滑るのでスメアはないので、スタンスの角かど命!でした。

一度登っているので、なんとなくわかるというか、親しみがあり、やりがいがありました。

私が使った終了点から、さらに少し上に登ると、登山道に出るのですが、そこまでの少しのトラバースはベテランが掃除しながら進んでくれた箇所です。

ブッシュで埋まっていたのですが、今回は、そこに2本ボルトを打ち足しました。

これで誰が来ても安心で登れるってことです。

■ボルト

そのボルト打ちは、ベテランが気を利かせて、私のようなチビの身長でも、ヌンチャクが掛けられるか?と聞いてくれ、意見を取り入れてくれたような格好です。

ボルト打ちは、意外に一瞬で終わりました。掃除するほうが8割。

ボルトをどこに打とうかな?

と考えるには試登が必要で、これはむしろ楽しい作業でした。試登とボルト打ちは、岩場整備のハイライト、な楽しみですね。


■ 次なる、行動指針…

最近、行動指針を探しています。

”一番ではなく一流…”という言葉がありますが、”山高きがゆえに尊からず”というものの、

山には3つの価値があります。

1)未知の山
2)大きな山
3)困難な山

山のサイズをどんどん大きくしていく…という山は、私は厳冬期の甲斐駒の単独で終了しました。

もちろんどんどん大きくしていくことも、できるはできるのですが、次は、例えば笠新道とか、残雪期であれば、白馬主稜とか候補に挙がりますが、北アは、厳冬期には一週間の缶詰に耐える体力が必要で、私にはないだろうし、残雪期でも仲間がいないと、これ以上大きな山は、少々リスクが高すぎると思います。

困難な山では、阿弥陀北稜の単独で、ひと段落かと思います。

”小さくても本格的な山”、”質”として、登山の本来の山…をしたいと思い、それは、どのような山になるだろうか?

とずっと考えていました。

もはや、私に冬山はないからです。フリーにおいても限界は、最初から見えているようなものですし…40歳を過ぎて登攀を始めた人に高難度、という道は、ほぼほぼ、ないだろうと。

登ってホールドを確認しないと磨くところがわからない
沢はどんなに小さくても、簡単であっても、登山の本質…それは道なき道を歩く、ということではないか?と思いますが…を踏襲した山行形態であると思います。

アイスクライミングは、常にオンサイトであるので、たとえ4級の登攀でも、それも、やはり本格的な登山であると言えると思います。

しかし、岩は…。

どうしても、”ボルトを追いかける山”、となってしまい、「100岩場にある通り、5.9だったね~」などと、”ガイドブックに書いてあることを確認する山”になってしまっていました。

ここを歩こう!ここを登ろう!と思って登れるわけではないからです…。それができるとすれば、トラッドだけですね。しかし、トラッドの難しさは…。

今日は、その既成ルートを一歩踏み出した記念すべき一日です☆