■ ランナウトの恐怖の克服
ランナウトが怖い、怖い、と色々な人に相談していたら、なんとなく、解決の糸口が見えてきました。
やはり、「自信」と「恐怖」の天秤で、「自信」が入ったバケツのほうが重ければ、ランナウトに耐えられるのです。
去年ラオスに行ったのですが、ラオスの岩場はスポーツクライミングの岩場で、ピンの間隔が近く、この怖がりの私でも、ピンを一本飛ばして、登ってしまったことがありました。
登った後の回収で、「あれ?」と思い、あんなところにはイラナイなーなんて、生意気なことを考えました(笑)。
ちょっと図々しいくらいの自信があった、ということなので、それが今のグレードで起こる、ということですね。ということは、スキルが上がれば、自信になるハズです。
ただ今5.10bが登れるのに、5.8で自信がない。…とすると、5.8にランニング要らない!というくらいの自信をつけるには、11Aくらい必要なのかもしれません・・・。まだ11Aは一回、まぐれでトップロープで登れただけです。
また、経験の量も問題です。
私は仲間が見つからず、アルパインで、3級や4級の岩場に行く機会がないまま、5級の岩場での修業スタートなので、アルパイン特有の高度感や露出感のあるロケーションにまだ慣れていないと思います。 (でも、高さでパニクるタイプではないです。)
去年は、フリーで、5.9のオンサイトを取溜めていましたが、オンサイトの量自体がまだまだ足りていません。
そこで、クライミングのテーマ設定は…
1)高度感&露出感に慣れる
2)グレードをあげる(当然ですが)
3)経験の量を貯める(ジムクライミングしかできないですが)
4)自信と恐怖の適正バランスを見つける
5)粘り
登れなくても、粘ってみる、というのがいいことかも?ノルマは粘り10回です(笑)。
特に、4)は、重要課題です。
外の人工壁で登っていると、1)高度感、に慣れることができますが、あの人工壁の高度感は、人工壁独特で、山とは全然違うな~と、いつでも思います。山よりうんと怖い。
グレードを追いかけると言うことではなく、経験の厚みのほうも、蓄積して行かないと自信にならない。
どの程度の量の経験が、自信につながるか?というのは、人それぞれなのでしょう。私なんて、雪は最初から、全然怖くないのですから(笑)。
ランナウトの恐怖を乗り越えるというテーマの因数分解は、このようなことになりました☆
今年はこのテーマで、数値的に、1~5段階くらいで自己評価して、頑張ってみます。
■ テーマを与えることができると良き指導者になれる
余談ですが、私はヨガを教えている時に、生徒さんにテーマを見つけてあげるのが上手でした。
テーマを追うことで、どのような活動も、より興味深く、意義深くなります。
私はバレエでは、最初にプリエのマスターをテーマとして持ちましたが、そのテーマだけで最低10年は楽しめました。いまだにプリエ、出来ているとは思えません。その後、バレエは私にとっては女性恐怖症の克服?女性の友達がいなかったので…となりました(笑)。
クライミングも、たぶん、そのようなタイプの活動だと思います。