https://www.facebook.com/share/r/17527M9CNj/
山梨で治したリスク過敏症が、福岡では、再発。思い出せ!あの時のあれだ!的に父に水に落とされておぼれかけた水トラウマが復活=これはかなり危険だ!のサイン。
ということでした。
平和ボケ九州。つきあってられん、というのは、正しい感性だと思う。
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山梨で治したリスク過敏症が、福岡では、再発。思い出せ!あの時のあれだ!的に父に水に落とされておぼれかけた水トラウマが復活=これはかなり危険だ!のサイン。
ということでした。
平和ボケ九州。つきあってられん、というのは、正しい感性だと思う。
以下、とある人のためにまとめ。
福岡や九州は外岩の指導内容が古く、初心者向けには、リスク認知が著しく低い場合が多い
初心者への保護機能は、本州と比較して弱め(リスクつり上げで競い合う思想が強い)
初心者はまず人工壁やジムでの基礎固めが推奨
週2回程度通うと半年くらいで、ビレイやリードの基礎が身につくが、個人差が大きい
九州では信頼できる指導者が限られる
推奨されるのは以下の組み合わせ
日常の基礎練習:廣瀬先生
ステップアップ・フリークライミング指導:安倍アキさん(フリークライミングインストラクター協会の指導者資格あり)
初心者は外岩は、約1~3年はまずトップロープでの経験を積むと安全
したくないリードをさせる人からは敬遠すべし(リスクの固有性…背の低い人はリスクが高いなど個人に固有の事情がある)
福岡・九州の岩場は、石灰岩よりも花崗岩やフェイス主体
石灰岩=落ちること前提
花崗岩スラブ=ランナウトが前提
課題の設計思想やボルトの状態が異なる
外岩に行く際は、ランナウトやボルトの劣化など、リスクに注意
経験値や能力を最初に話すと、初心者でも過大な課題に連れて行かれるリスクがある
よそ者に舐められたくない=よそ者をビビらせて追い払いたい=ロープ合わせの習慣がない、となる
初期段階では、控えめに振る舞い、周囲の状況を観察しながら学ぶのが安全
クライミングは一人ではできない
安全のためにも、経験者ネットワークに繋がることが重要
信頼できるビレイヤーやガイドと一緒に登ることで、学びと安全を両立できる
ジムで基礎を固める(ビレイ、リード、長物課題)ーー>どんなに急いでも1年はかかる
小規模な外岩や安全な環境での実践(ガイド講習を使う)
信頼できる指導者と共に、ステップアップ(最低一年はフォロー)
外岩・アルパイン・クラックなどリスクの高い分野に段階的に挑戦
■福岡は指導者難・人材難ーーオール九州で頑張るレベル
樋口先生だけが全国区レベルですが、お忙しいので人工壁を借りる以外はお願いしづらい状況にあると思います。
オール九州で頑張るとなると、福岡から多久まで通う交通費くらいは出せる財力と暇が必要です。
九州内で最も優れた指導者
登山、アルパイン、沢、スポーツクライミング、フリークライミングのすべてを統括した視点を持つ。
九州内で全国レベルの指導ができる唯一の存在と思う。
ネットワークの広さ
瑞牆のトポを作成した内藤氏たちともつながりがある。
日本フリークライミングインストラクター協会の奥村会長とも接点がある。
初心者や若手クライマーの育成に最適
初心者にとって、最も良い指導選択肢、高校生なら移住レベル。
大人は自ら成長すべしなので、便乗はすべきではない。
先生が主催するビレイ講習などはハイレベルなので出るべし
ビレイヤーを一人連れて行けば、実質的に数百円で壁が利用できる環境がある。
つまり、すでに経験者であること前提
樋口先生を通じての安全教育
九州では他のクライマーやガイドはリスク認知が十分でないため、樋口先生もなんとかない袖をふりながら、講習会を開いたりと苦労して、正しい知識を広めようとしている、がマンパワー的な限界がある。
最近、大阪から福岡に戻ってきて、また新人さんが私と組みたそうにしているんですが…。
はぁ…。いや組みたくない。
たぶん、良かれと思って、その人を紹介してくれているんですが…、私は嫌なんです。
その女性と組むの…。見るからに何も知らない。
前述のロープが地面に届いていたクライマーやⅢ級しか登れないのに2段をノーマットで登ると言ってきたクライマーより、さらに何も知らなさそうです。それが非常識なことだという認識すらない。
クライミングガイドを紹介しましたが、お礼も言ってきません。
つまり、私だって、みんなと同じように混ぜてもらいながら登れると思っている…。
混ぜてもらって登るにも、良い集団ならいいのでしょうが、福岡のクライミング貧困の地で、混ぜてもらって登ったクライマーのなれの果てが、ロープが届いていないクライマーのものなのですが…。
いやだなぁ…というのでまた大阪に戻りたくなってきています。
という心理を自覚して、私が福岡に来て得たものは…新人トラウマ、分かっていないことを分かっていない人から殺されそう…利用され、命まで取られそう…という新しい心の傷なんではないか?と思っています。
■ ChatGPT応答
めっちゃ分かる。腹の底から「うわ…」ってなるやつだよね。まずはそれを認めるところからOK — あなたが怖いと感じるのは合理的だし、安全への敏感さはプロとして誇るべき力でもある。そこから前に進めるために、実用的な対処と、闇を笑いに変えるネタの両方を用意しました。好きな方をそのまま使ってください。
# ① 今すぐ使える“断り”と境界フレーズ(現場でも使える)
* やんわり断る(角を立てたくないとき)
「ごめんなさい、今日は自分のペースで登りたいんです。また機会があればお願いします。」
* 理由を付けて断る(確固たる線引き)
「私、相性をかなり重視しているので今回は遠慮します。安全管理の基準が合わないと不安なんです。」
* 代替案を出す(関係を壊さずに距離を置く)
「初心者講習を受けてから一緒に登りましょう。まずは基礎を見てからの方がお互い安心ですよ。」
* はっきり断る(相手がしつこい/安全が心配)
「今回は組めません。自分の安全と他の人の安全のためにそうします。」
* 紹介してくれた人に言うとき(気まずさを減らす)
「紹介ありがとう。ただ私の基準が厳しいから、今回は見送りにします。別の場で調整しましょう。」
# ② もし断れずに組む/現場で巻き込まれたら使う“安全確認ショートスクリプト”
到着してすぐ、短く・事実だけ確認する:
1. 「ノットを見せてください(末端はどこを結んでますか)?」
2. 「セルフはどこで取りますか?中間支点はどの程度信頼できますか?」
3. 「ザックはどこに置きますか?落下対策は?」
4. 「ザイル通過ありますか?プルージック/確保器は持ってますか?」
→ もし答えが不十分なら:
「答えがクリアになるまで私は動けません。安全が確認でき次第進めます。」
(短く言えば “安全確認→OKなら開始→NOなら中断” が鉄則)
# ③ 場のルールを変えるための“集団コントリビューション”テク
* 毎回登る前に「30秒安全チェック」を提案する(全員に利益あり)
* 初心者歓迎だけど「必須スキルリスト(結び・セルフ・支点)」を作る(紙で置くだけで効果大)
* ガイド常駐や講習の日を作るよう声をかける(コミュニティ改善案として提示)
# ④ 感情的セルフケア(新人トラウマに効く)
* まず名前をつける:「新人トラウマ」って呼んでOK。名前を付けると収まりがつきやすい。
* 日記ワーク:体の感覚→思考→行動の順で書く(TEAモデルが好きならこれ)
* 小さな勝利を作る:安全チェックを1回成功させただけで自分に報酬を出す
* 信頼できる一人(ガイドや仲間)を作って、その人にだけは頼るルールを持つ
# ⑤ 使える一言ネタ(SNSやnote向け・ちょっと毒舌でウケる)
「福岡に戻ってきたら、新顔歓迎?いや、歓迎されるのは“装備と常識”だけでいいんだ。私は人間じゃなく“チェックリスト”と組みたい。」
# ⑥ あなたのネタ(漫才・stage-ready短編)——笑いと共感を狙ったもの
(テンポよく、オチをつけて)
「福岡帰ってきました〜。で、新人さんが“是非一緒に”って。いや、心の底から“是非お引き取りを”って言いたかったよね。見た目はフレンドリー、でも知識は『ロープは空気で伸びる』って思ってるんじゃないかってレベル。こないだは懸垂でロープが地面に届かなくて、彼女はザックの中から“もう一本あります”って。もうね、『ザックと君、どっちが大事?』って聞きたかった。で、結局周りが確保器貸してくれたんだけど、次に聞いたのは『ロープ引いてくださーい』…いや、どっちの末端結んでるか誰が分かるんだよ!上の人は神様か何かか?私はもう、心の中で“もう一度大阪へ”って新幹線の切符を買いそうになりました。でもね、笑えるのはこれ全部“新人トラウマ”として家に持って帰って、翌朝それをネタにコーヒー飲んでる自分。人生って意外とエンタメね。」
■ ダニングクルーガー効果
「ダニング=クルーガー効果」に巻き込まれるリスクは、クライミングに限らずあらゆる場面で出てきます。いくつか典型例を挙げますね。
ペーパードライバーが「運転なんて感覚でしょ!」と高速道路に乗る。
結果:合流・車線変更が分からず、同乗者は命の危機を感じる。
リスク:事故の危険に巻き込まれる。
YouTubeで聞きかじっただけの人が「ワクチンは危ない」「このサプリで全部治る」と断言。
結果:周囲に広めたり、勝手に指導してくる。
リスク:信じた人が治療を遅らせて悪化する。
新人が「そんなのマニュアル見なくてもできます」とシステムを操作。
結果:重要データを消す。
リスク:被害回復にベテランが膨大な労力を払わされる。
初心者が「山なんて誰でも登れる」と夏に富士山へ。
結果:装備不十分で低体温症や遭難。
リスク:救助隊や同行者を危険に巻き込む。
株や暗号資産を始めたばかりの人が「チャート見れば絶対勝てる」と豪語。
結果:大損。
リスク:他人を巻き込み「一緒にやろう」と勧める被害。
恋愛経験が少ない人が「恋愛はこうすればうまくいく!」と断定的に語る。
結果:アドバイスを真に受けた友人が関係を壊す。
リスク:人間関係の混乱に巻き込まれる。
「ダニング=クルーガー効果」の危険は、
無知を無知と自覚していないため「アドバイスを聞かない」
自信満々に周りを巻き込む
失敗したときに他人を責任に巻き込む
この3点。
クライミングの場合、それがそのまま「命のリスク」になるから、あなたが過敏になるのは合理的なんです。
以下、ChatGPT先生にネタ化してもらった。
ーーーーーーーーーー
いいネタですね🤣
そのまま舞台にかけても笑いが取れそうです。漫才風にまとめると、こんな感じでしょうか:
🎤【山岳漫才】
登り中に隣のパーティを見たら――
👀「あれ?懸垂下降してるけど、ロープの末端、地面まで届いてないやん!」
しかも――
「末端結んでなーい!!!」
😱💦
下から別パーティの声援(?)が飛ぶ:
「ロープ、届いてないぞー!」
「2本で降りろー!」
で、問題のもう一本のロープは――
🎒「ザックの中でーす!」
……(沈黙。全員の心の声:落とすなよ…)
「中間支点にセルフ取れー!」
「絶対にザック落とすなー!」
「ロープ連結しろー!」
なんとかロープ連結完了。
するとクライマー、得意げに:
「ロープ引いてくださーい!」
上からの人:「え?どっち結んだかわからんけど?」
会場:(ズッコケ~)
さらに懸垂で無事降りてホッとしたのも束の間。
今度は初心者をローワーダウンで下ろす段取り。
でも――2本連結してるからザイル通過がある!
下からアドバイス:
「ザイル通過あるよー!」
クライマー:「???」(完全に無線の雑音みたいな顔)
プルージック?もちろん持ってない。
結局――
「はい、確保器貸しまーす!」(周りがサポート)
もうね、山じゃなくてコント舞台。
観客席からのツッコミがなかったら、危うく人力落語になるところでした。
これ、落語っぽく広げてもいけそうですが、漫才ノリにしました。
もっと「落語風」か「漫才風」か「SNSネタ(大喜利風)」か、どのテイストで仕上げたいですか?
感想:ほとんど加工していない… やっぱり、まんまネタだったってことでは???
ChatGPTに提案されました。
以下に「失敗事例集 大系化」の枠組み案を提案します。
ロープ末端が地面に届かない/末端を結んでいない
連結したロープで「どちらを引けば回収できるか」を理解していない
プルージック未使用
確保器を忘れる
👉 教訓:「初心者ほど懸垂下降に熟達せよ」
ロープ連結部(ザイル通過)への理解不足
補助ギア(プルージック・マルチデバイス)不携帯
他者にギアを借りて場をしのぐ
👉 教訓:「ローワーダウンは確実に“止められる”準備を」
セルフビレイを取らずに行動
予備ロープ・捨て縄の持参なし
装備軽量化と“省略”を混同
ルート情報を確認せず現地判断に頼る
時間配分・撤退条件の設定なし
デポの工夫を知らない/使えない
👉 教訓:「計画不足は経験不足より危険」
他人に叫ばれて初めて危険に気づく
“なんとかなる”思考で現場対応
技術を人任せにする
危機的な体験をしても反省が浅い
「もっと難しい山に行きたい」と無謀な要求
自分の技術不足を認めない
👉 教訓:「成長は反省からしか始まらない」
経験者不在のままマルチに挑戦
責任者がロープワークを理解していない
「誰も止めない」環境で事故寸前の行動
👉 教訓:「リーダーは技術と判断を統率する責任を持つ」
技術不足(知らない/できない)
準備不足(持たない/調べない)
態度不足(反省しない/学ばない)
統率不足(指導者・リーダー不在)
基礎技術の徹底反復(特に懸垂・ローワーダウン・セルフ確保)
事前準備の習慣化(装備チェックリスト・撤退条件の設定)
内省の文化(失敗を「笑い話」で終わらせず学びに変える)
リーダー教育(判断力・統率力の強化)
👉 この大系化は「事故を防ぐための教育カリキュラム」にも、「ブログ連載・ZINEのコンテンツ」にも応用できます。
各事例を「ストーリー+教訓」にして集めれば、「生きたテキスト」として強力な教材になりますよ。
スーパーアルピニストを目指す人のための戦略マニュアル」として体系的にまとめ直しました。
戦略(考え方・方向性)と事例(伊藤仰二さんの実践)がワンセットになるように整理しています。
~伊藤仰二氏ヒマラヤ遠征報告から学ぶ~
考え方
情熱や根性ではなく、「どう解決するか?」を常に問い続ける。
不足を具体化し、一つずつ潰していくことが成長への最短ルート。
事例
伊藤氏の報告は「熱い思い」ではなく、「解決策そのもの」を提示する内容だった。
考え方
遠征の壁探しは“偶然”ではなく“調査力”で決まる。
時間を惜しまず、地図や衛星画像を使って条件を絞り込む。
事例
Googleアースを使って1か月半、パソコンに張り付き壁を調査。
「取り付ける可能性がある壁」を見抜くためには経験が必要。
考え方
季節とエリアは成果を左右する。
天候リスクと混雑リスクを避け、実力に合うフィールドを選ぶ。
事例
12月は天候が安定している一方で、リスクは寒さ。
エベレスト周辺ではなく、ダウラギリ周辺を選んだ。
考え方
難易度だけでなく「標高×距離×日数」の総合負荷を評価する。
国内で同条件を模擬体験し、実力を検証する。
事例
遠征概要:
標高:約 6000m
グレード:M7 / AI5
総距離:1700m
スタイル:5ビバーク・1プッシュ
高低差:約 4000m
4800m地点に食料デポを設置してリスクに対応。
登攀ペース:約400m/日を4日連続。
一般人比較:インスボンのマルチ(300m)を1日2本登る=600m/日(難度は5.9〜10代=M5〜M6)。
👉 国内でも登攀距離400m×数日をこなせないなら、高所で成功する可能性は極めて低い。
考え方
スーパーアルピニストの必須条件は「M7を安定して登れること」。
岩・氷・ミックスを自在にこなせる総合力が必要。
事例
伊藤氏は**M7(5.11代相当)**を高所でオンサイトできる力を前提に計画を立てていた。
考え方
荷物を最小限に削ぎ落とし、スピードでリスクを減らす。
「速さ=安全」の思想を徹底する。
事例
基本はリード&フォローで進行。
生活ギア込みで重量はトップ3kg、フォロー10kg(合計13kg)。
装備例:
アイススクリュー7本
カム一式
ハーケン9枚
ナッツ2セット
アルパインヌンチャク6本
捨て縄用ギア4つ
考え方
実際の標高や距離、グレードに近い条件で練習し、成功率を上げる。
国内リハーサル → 海外実践のサイクルを回す。
事例
伊藤氏は国内外で積み重ねた経験を「6000m級・1700m・M7」という形で結実させた。
スーパーアルピニストを目指すには――
解決志向で課題を潰す
徹底した調査・計画力
適切な時期と山域選択
総合困難度を国内でリハーサル
M7を安定して登れる実力
軽量・高速のアルパインスタイル
国内外で段階的に経験を積む
この7つの戦略が、ヒマラヤ級のスーパーアルピニストへの道を切り拓きます。
世も末九州で見かけた若者事例
https://allnevery.blogspot.com/2023/02/blog-post_19.html
くどいようですが、これが現実ですからね。
―――――――引用ーーーーーーーーーーー
NOTEからの転記です。元記事はこちら。
https://note.com/kinny2021/n/ne6a28b000681?app_launch=false
2024年11月26日、JMSCA主催で、現代のトップクライマー、伊藤仰二氏によるヒマラヤ遠征報告会がありました。
そこで話された内容から、一般クライマーが、自己成長していくにあたり、どのように、自分のクライミングに必要なステップや要素に落とし込めるか? 習得の項目は?ということを考察してみます。
ひとつの参考事例として、お読みいただければと思います。現代は山岳会も高齢化が進み、指導体力がないことがほとんどですので、指導者のいないクライマーのご参考になれば。
あくまで私が、ライブ視聴の中で、拾った内容をもとに、個人クライマーの習得項目に落とし込んだ、ということですので、他にも様々な方法論、もっとこうしたら、という意見が多数あってしかるべきと思います。ご参考程度に利用されてください。
■ 全体的な取り組み姿勢
伊藤さんの報告は、従来の報告会にありがちな”熱い思い”を語らず、”具体的な解決案そのもの”を語るもの、でした。
考えてみれば、本当に困難なことであれば、”想い”だけで山に登れるわけないのかもしれません。
何がどうできるようになるべきなのか?
が、分かりやすかったんではないだろうか?と思いました。トップクライマーの報告会から、自分の山に落とし込んで、自分には何が足りないのか?ということを想像して、つぶしていく、という活動が、よりスピーディに成長していく行動になると思います。
■ 山行計画の立て方
山行計画の立て方は、定番のGoogleアースを使い、1か月半びっちりパソコンに張り付いて壁を探したそうです。つまり、そういう探す作業ができる暇人が必要です。
また、探す際に条件を分かって、絞り込めているということも必要です。これには経験がいります。どこに取り付くことができる、未踏の壁がありそうか?ということを絞り込むためには、あらかじめヒマラヤを登っている経験が多少は必要でしょう。
(条件そのものを知りたい人は、報告書が出ると思いますので読んでみてくださいね☆)
まとめ: Googleアース、一カ月半、壁探し
■ 時期&エリア選択
12月が天候が安定しているそうです。リスクは寒さ、です。
ヒマラヤと言っても広く、エベレスト周辺はもはや手あかがついた山といえるのかもしれません。ダウラギリ周辺を選んでいます。ここにも、渋さがうかがえます。
■ 規模と難易度
6000m級 M7 AI5 1700m 5ビバーク1プッシュ
まず規模がデカいです。麓の村が標高2600m。高低差4000mもあります。長い、ということがリスクになることが、最初から分かります。
そのリスクへの対応のため、食料のデポ(4800m地点)をしているそうでした。
一日当たりの登攀距離にして、とりつきから均等割りで、400m/日くらいかな? そして、難度はM7です。それを空気の薄い6000mで行う。
これが、どれくらいの体力なのか?
各自、標高の高いところに行ってみて、そこで、強度の高い7~17メッツくらいの運動をしてみる、というのが自分にとって、その標高で可能な運動強度を知る方法になるのでは?と思います。
一日400mを4日連続で、国内の低標高のところでも、登れないのであれば、6000mに持っていけば、さらにしんどいということは確実なわけなので…。そのようなチャレンジは、わざわざ失敗しに行くようなものではないかと思います。
まとめ: トータルの登攀距離、一日の登攀距離、標高、そして難易度
を国内リハーサルすることで、トータル困難度が分かる。
余談ですが、私も海外はインスボンでマルチピッチを登っていますが、そのマルチで一本300m程度です。一日2回行くこともありましたので、下界であれば、400mというのは、ありえない速さではない感じです。これは何難易度としては、5.9~10代、です。Mグレードへ変換するとM5~6です。それをM7(デシマル変換すると大体5.11代に相当)でやるのは、それだけ高い、オンサイト能力が必要ということになります。
まとめ: M7 をすいすい登れる必要がある
■ スタイル
次に、スタイルです。
・ずっとリードフォローで行きたかった
・1ピッチだけ残念ながら、荷揚げになった
・日本の屏風岩みたいな感覚で登りたかった
・トップ3kg、フォロー10kg
生活ギア込みの重量がトータル13kgとは…軽いです。軽量化してスピードをあげるクライミングが、アルパインスタイル、と呼ばれるスタイルです。
ギアを見てみましたが、アイススクリュー7本、カム一式、ハーケン9枚、ナッツ2セット、アルパインヌンチャク6枚、捨て縄用ギア4つ、あとはスリングと環付きビナが概要でした。同ルート下降の可能性もある場合、捨て縄が必要です。足りなくなると…靴ひもまで使わないといけなくなります…。
一日当たり400mちょいくらいを登ったのだとすると、60mロープで、7ピッチ~8ピッチです。
岩場での、一般的なフリークライミングの登り方、というのは、分不相応に難しいルートに取りついては、ハングドッグでうんうん唸って、ムーブ解決し、何回も落ちては登り、場合によっては、何日もかけて、やっと20~30mのルートを登るというのが、レッドポイントで登るというクライミングスタイルなので、こういう登り方を何回していても、ロングなルートで、400m登れるようになるわけではない、というのが分かると思います。
自分のオンサイト出来るグレードで、一日400mくらい登るように、訓練しておく必要があります。20mの課題なら、20本も登らないといけないですね。
今の岩場で一般的な、高難度レッドポインターではなく、オンサイトで長い距離を素早く登れる能力が必要です。
昨今、インドアジムではありますが、男子は俺5段登れる、とか言ってるんだから、若い男性なら、M7(5.11)って普通にその辺の人も登るので、ありえないグレード、つまりテクニックではありません。クライマー最弱者の私でM5くらいを登りますので。
まとめ:オンサイトグレードでM7(5.11)を400m以上/日 登れる必要がある。
■ 高所順応
5000mで2泊。一度体調悪化により、ポカラ(700m)まで降りて、4,5日の休息を取っています。これは、ClimbHigh SleepLowと言われる方法論で、標高による高度障害は、高度を下げるしか、手段がありません。
■ 生活技術
・海外での安ホテル宿泊スキル
・無雪期のテント泊スキル
・積雪期のテント泊スキル
・壁内ビバークスキル
・ツエルトでの宿泊スキル
・豪雪対応
の5つの宿泊スタイルでの生活技術が必要です。
壁内ビバークスキルは、一般的には、ビッグウォールの経験ってことになります。海外までビッグウォールを登りに行くことができない人は、人工壁や近所の岩場で壁ビバーク練習するのが良いと思います。しかも、悪天候になれておいた方が良いです。
余談ですが、このような理由で、ヨセミテのビッグウォールに行くことは、ヒマラヤの未踏峰の冬壁の訓練の一部、ということですね。
まあ、絶対に必要なのは、やはり、雪上生活経験です。これは、八ヶ岳で雪上テント泊していれば、十分。八つのほうが寒いようです。八ヶ岳だと、標高2000で、ー24度です。
6000m級でー10度くらい
までならば、高度な登攀が可能というのが、一つの水準と感じているそうでした。
大雪への対応力も身に着けておかなければならないので、豪雪の山に行けば、夜中に除雪で寝床から起きなくてはならいというキャリアも積めます。
まとめ: ヒマラヤに行く前に必要となりそうな宿泊スタイルの対応力はつけておく
■ プロテクション
当然ですが、アイスにプロテクションを取る技術、アイススクリュー設置能力は必要です。それも、べったりとしたアイスではなく、岩と氷のミックスで、岩の溝に詰まっているような氷に対しての設置です。
また、岩にプロテクションを取る技術=カムのプレイスメント。
ナッツ、ナチュラルプロテクションも、地味ですが必要です。スリングで岩の突起に掛けるような利用できるものは何でも利用するプロテクションの設置力が必要です。
■ クライミングムーブの能力
そして、オールラウンドなクライミング能力が必要になります。
フリークライミングのムーブだけではだめですね。アックスでクラックを登る技術=ミックス技術=つまり、ドライツーリングのクラックバージョン。ドライもボルトルートだけでは、だめってことです。自分でプロテクションを設置しながら登るとなると、それなりにゆとりが必要になります。
■ ナビゲーション技術
また壁に行きつくまでに、読図力が必要です。さらにどの壁を登るのが適切か?というので、ルートファインディング力…これはベテランの知恵が伝承されてほしいところです。
ゼロから作るのは、非常に難しいです。昔はこれは先輩から後輩に伝授されるようなものだったのではないでしょうか?あるいはセンスと言われる領域かもしれまません。初心者は、登っている先で、ああ~プロテクションが取れない、けど、今、手も離せない!って羽目になるのは、普通のショートのゲレンデで、5.8しか登っていなくても、よく発生します。私も、初めて瑞牆で登った日にランナウトして、カムが玉切れになりました。
これを高所でやると一発でアウトになりますので、ある程度の確信をもって、誰も登っていない場所を登れるようになっておく必要があります。
同じようなことを高所の僻地でやって、それで落ちれば、即ピンチ。というか、救急車は来ないですので、そもそも、そういう羽目にならない能力を培う必要があります。
また運よく登れても、下りのほうが事故が多いですので、どこでどう懸垂するかの見極めなどの、下山時のルートファインディング能力が必要です。危険回避能力も必要です。
大体登るより、降りるほうが難しいのが山ですが…帰りは、板状の岩が重なったところを降りるのを避け、遠回りして降りていました。
また、クライムダウンは、ロープつけてコンテで降りていました。40度だったそうです。これくらいの傾斜だと、懸垂では、ロープが地面についてしまうし、逆に遅いので、クライムダウンになると思うけど…、コンテだと間にプロテクションが取れない場合は、トップクライマーの間でも、ロープをつけるかつけないかは意見が分かれるところだろうなぁと…。片方が落ちたら、他方が巻き込まれるからです。
まとめ:読図、ルートファインディング、下山路での危険回避とルートファインディング能力、クライムダウン
■ 体力温存、軽量化が核心
長大なので、体力温存が大事だそうです。
座ってのビバークにならないために、アイスハンモック手作り。成功の要因の一つだそうです。
また、手作りのバックパックが50リットルで560gとウルトラライトでした。軽量化も核心ということですね。
■ 要点
現代のトップアルパインクライミングは、M7 AI5 1700m@標高6000m級。それに必要な能力は、ルートをそもそも見つける力とM7程度がオンサイトで登れる登攀力、標高に耐えてスピーディに抜ける体力、軽量化、体力温存の工夫、ですね。
生活技術・ロープワークなどは、下界でのクライミングでもできて当然の基本技術だ、と思いました。
全般に、いかに事前にリスクを予想し、それらを上手に避けて、楽しく登ってきたか、という報告でした。
これまでの、つらく、根性が必要な不快な冬壁、という認識が覆り、行ってみたいな、楽しそうだな、と思える人もいたのではないでしょうか?
先鋭的なアルパインクライミングの先入観を覆すという意味で、非常に良い報告会でした。
個人的意見ですが、こういう報告会が多数行われれば、いわゆる、栗城劇場みたいなのは、起らなくなるでしょう。
正確に何がどうできれば、どの山に行けるのか?ということが、周知されると思うからです。
ヒマラヤって言っても、歩くだけのトレッキングから、M7で5ビバーク、みたいな山までいろいろあります。
富士山って言っても、夏山なら、初心者の山、ただ歩くだけでしょう。
同じことです。
トップクライマーを見習って、リスクに備え、それらリスクを上手に回避し、自分の実力にみあった山登りを実践する人が増えることを祈っています。
■ 最後に…
このNOTEを書くために、再度、動画を視聴して、疑問がいくつか湧きました…
1)同ルート下降で、4つの捨て縄用のギアで十分だと考えた理由
2)Googleアースでこの壁を見つけたとき、登れるかどうかの判断はどうやってしたのか?
3)アイスハンモックを必需品と考えた、背景にはどのような経験談があるのか?
4)12月を選んだメリット(次回あるとするなら、また12月を選びたいかどうか)
ビレイヤーの位置に注目!!
フリーソロで有名なクライマーでも、ちゃんとしたビレイヤーで登ったらこんな立ち位置ですからね。
![]() |
| スポーツルート |
たぶん、日本のロクスノの画像では、クライマーを上から取っている写真が少ないので、クライマーとビレイヤーの位置関係が移っている画像がほとんどなく、それで、初心者は立ち位置を学ぶことができないのかもしれませんね。
![]() |
| コーナークラック |
![]() |
| アルパインのロッククライミング |
模倣行動
次男タイプや初心者は、先輩クライマーの行動を「正しい」と無条件で真似る
「先輩もこうしていたから大丈夫」と思い込む
無自覚の誤認
「ロープ長は十分」と思い込む
実際にはピッチ間隔や終了点位置を計算していない
危険に気づいていないので自己判断で進んでしまう
結果としてのリスク
ピッチが短すぎたり長すぎたりして落下距離が想定外になる
ランナウトや終了点の負荷増大
自分やフォロワーが事故に巻き込まれる
模倣行動 → 無自覚に「安全」と誤認 → ロープ長を計算せずピッチをつなぐ → 想定外の落下や負荷 → 事故リスク増大
初心者や模倣型クライマーには、「自分で計算しないと命に関わる」という事実を体感レベルで理解させることが重要です。
ロープ長の計算方法を必ずチェックさせる
ピッチ計画を指導者と一緒に作らせる
フォローやトップロープでまず安全に体験させる
ポイントは、「模倣しても安全が保証されない」ことを明確に見せることです。
言葉だけで「危ない」と言うより、計算やシミュレーションを一緒にやらせるほうが、自覚を伴った学びになります。
目に見えない準備
経験者は「事前にロープ長を計算する」「ピッチや終了点を確認する」「岩質やボルトの状態をチェックする」など、目に見えない準備をしている
初心者は模倣できるのは目に見える動作(結ぶ、登る、カムを持つなど)だけ
無意識レベルの判断
経験者は無意識に安全余裕やフォロー計画を組み込んでいる
初心者はそこに気づかず、動作だけを真似する
結果としての危険
「同じ動作をしているのに、同じ安全は保証されない」
ピッチをつなぐ、ロープを扱う、といった一見単純な行為でも、準備がなければリスクが増大する
初心者には「見える動作だけでは安全にならない」ことを体感させる、必要がある
例:ロープ長の計算を自分でやらせる
例:ピッチ計画を紙に書かせる
体験を通して「準備の重要性」を腑に落とさせることが、模倣だけでは身につかない安全意識を育てる
■
なるほど、「後藤ガイドの地図を見てびっくりした」という感覚、わかります。これは単なる驚きではなく、経験者の視点や事前準備の密度に初心者が気づかされる瞬間とも言えます。
整理するとこんな構造です:
情報量の多さ・詳細さ
後藤ガイドの地図にはピッチや終了点、ボルト位置、アプローチの注意点などが詳細に書かれている
初心者から見ると「こんなに考えて準備しているのか!」と驚く
経験者の無意識準備の可視化
普段は意識せずに行っている安全確認や判断の積み重ねが、一目で分かる
「これを知らずに模倣しても安全にならない」と実感させる
盲点に気づく契機
「地図に書かれていることの半分も自分は知らない」
まさに無自覚の誤認や模倣の限界を認識する瞬間
驚きをきっかけに安全意識を促す
「こんなに細かく準備しているんだ」と気づくことが、自分の盲点に目を向ける第一歩
模倣では補えない部分を強調
見えない準備や判断力の重要性を伝える
次のアクションにつなげる
「まずはトップロープや室内で、計画を紙に書くところから始めましょう」と具体策を示す
https://allnevery.blogspot.com/2025/09/blog-post_27.html
この記事を書いてから、このような登攀が、
フリークライミングのレベル感のクライミングに、アルパインクライミングのリッジ登攀を持ち込む、っていう行為だということを、改めて事例として示されたようで…
山からスタートしたクライミング族の人たちの”分かっていなさ”、”危うさ”というものを、きれいに鮮明に描き出しているようで、これで、私が伝えようと四苦八苦していたことが、映像で明らかになったのではないかと思ったりしています。
あー、福岡の山やのクライミング、怖かった…
宇土内谷のアイスが企画されていたので、なら行ってもいいなと思い、参加したら、結果的には、トンでもリードを無理強いされることになりました。
転進で、比叡になったんですが、初対面なのに、私がリード。しかも、ザックも背負いの全装&カムなし。岩場で登る予定では準備していないので、カムも持って行っていないし…。しかも、一人で二人をビレイするとか言う謎なビレイ。
は?って感じでしたが… これが虐待だということに気が付けるようになるのにも経験がいるというか…。
この動画の人たちも、これが間違ったクライミングだ、おかしいんだ、ということ自体に気が付けていないんですよね。
毒親育ちだと親が毒だということに気が付いていないで世代間連鎖しているのと似ていませんかね??
私は順調にステップアップして、フリークライミングの領域に来て、フリークライミングの登り方とアルパインの登り方が全然違うのにびっくりしていたんですが…。そのびっくりは、世界的なトップクライマーの故・吉田和正さんから、もたらされたものでした。
それまでは、奥秩父のゲレンデに通って、マルチを朝から晩まで本数を稼ぐ系で登っていました。私は、それを三つ峠でやるように師匠からは言われていましたが、付き合ってくれた先輩は、東京の人だったので、後輩の私のほうが妥協して4時間の運転をこなしていっていました。
なので、当時の私の中には、クライミングっていうのは、マルチですいすい登るイメージしかなかったのです。合言葉は、”セカンドはさっさと登る”、でした。
アルパインののぼりでは、セカンドはリスクフリーとされています。トップロープだからですが。しかもロープも挽かれないことが多く、たるたるです。トップはビレイしてくれるはずなんですが、まぁあんまりセカンドのことを見ていませんね。
あんまりセカンドを見ていないトップの時は、もうロープを手繰ってしまってゴボウした方が、より安全です。ロープ登攀に切り替えて、プルージックを出した方が安全・・・っていうことが、この動画ではそうなっていませんでしたが、まあ、自分のロープ登高のスキルが確実なら、通常はそうです。
ところが、いくら自分のロープ登高のスキルが確実でも、死を免れないかもしれなかったのが、白亜スラブでした。リードクライマーのポカがあれば、まぁパーティ全員が死ぬことがあるのだ、と理解しました。
リードしてくれた彼も結局は、
フリークライミングのレベルにおける正しいリード法
をきちんと習得しておらず、カムの位置は悪くてロープは流れないわ…ロープ長は足りなくなるわ…だったんですが…それらは、ショートの岩場で、すでに既出の技術的ミスでした。
つまるところ、ショートの岩場で安全に失敗して、失敗が許されないマルチに進む、という方法論が破綻しているんですよね。
ショートを何年続けても、マルチで安全には登れない。
アルパインのリッジ登攀をフリーに持ち込んでいると先ほど述べましたが、この白亜スラブの場合は、それすらしていません。リッジ登攀に慣れた人は、ロープの流れをよくするためにスリングで伸ばす、ダブルのロープを使う、などは、習得済みであるはずだからです。
ところが実際は?
シングルでしか登れない、スリングで伸ばすとか知らない、ロープの流れが悪いと登れなくなることを実体験として理解していない…
など…経験年数と比較して、え?そんなことも知らないの?と驚くようなことになっています。
ということで、結局のところ、
正しいクライミングをそもそも誰も見たことがないのではないか?
というのが私の結論なんですが…。この大貧民当たりの課題だとアルパインなのかフリークライミングなのか、領域的にも微妙で、私はあれ、遠くて手が届かない系ですからリードは断りたいですが、男子なら、全部ガバだから(=つまり、ムーブはいらない)、プロテクション要らないって思いそうですよね。
菊地さんとか、ヒロケンさんとか、奥村さんあたりが、動画でこの大貧民をきちんと登ってくれている動画を出したらどうですかね?
社会貢献の一環として。トップのクライマーは良いクライミングを普及してほしい。
トンでも動画の対抗策は、技術的に正しいクライミング、を多くの人が分かるように共有していくことなのではないかと思います。
とくに、リッジ登攀のレベル感である、小川山烏帽子岩左岩稜とフリークライミングの水準である屋根岩2峰セレクションの差は大きいです。
ちなみに、インスボンで登ったのは、全部フリークライミングのレベル感でした。現代のクライマーはグレードだけが突出しているので、インスボンできちんとリードできなくても、白亜スラブは登れるみたいな感じです。
■クライミング事故が減らない理由
単なる「技術不足」や「経験差」の話ではなくて、
「正しいクライミングを誰も見たことがない」ことによる文化的断絶
アルパイン的な慣習(リッジ感覚)をフリー領域に持ち込む危うさ
ショート→マルチという方法論の破綻
という、体系的なズレそのものだと思いました。
特に印象的だったのは、:
リッジ登攀に慣れていれば当然身についているはずのロープ処理(ダブルロープ、スリングで伸ばす)が欠如している
経験年数と技術的な基礎が噛み合っていない
結局「誰も正しい登攀を見たことがない」ので、間違ったやり方が常態化している
つまり、かつて「吉田さんの登り方」に出会って衝撃を受けたように、多くの人は「正しい登り方そのもの」を一度も直に見ていない。
だから修正のきっかけすらないまま、世代間で「分かっていないやり方」が連鎖してしまう。
ということなんですよ。吉田さんがあまりにきちんとビレイしてくれたんでびっくりしたんですよ。
カムの正しい設置、ダブルロープの流し方、セカンドへのロープさばき、マルチでのリード交代の流れ など…
基本のキをすっ飛ばしてみんな山や岩場に来ているが、スっ飛ばしていること自体にも自覚がないんですよ。
毒親連鎖3世代目みたいな感じで。
このところ、いろいろと振り返っているのですが…、ずっと私が漠然と感じていたことは、
グレードを目安にすることの危うさ
だったんじゃないかと思います。
甲府時代に5.13を登れるOさんが、私のいた山岳会のホープでコンペに出ていた山田さんが、5.9で落ちてねん挫したと言って、軽蔑、って感じだったのですが、その話を聞いたとき、”でも、さとみさんって、国体選手だけどなぁ…”でした。クライミングは才能があるというか、とっても上手で、アイスコンペなど初出場で優勝してしまったくらいなので(私は5位)、年齢も20台だし、すでに中高年という年齢でスタートした私より、うんと”イケてる”はずなので、山田さんが落ちたってことは、5.9が本当に5.9であるという推論は成り立たないと、頭の片隅にメモしたんでした。
私は自分でリードするようになるまで、1年くらいは、先輩のフォローをしていました。(注:とっくの昔に一年間の山岳総合センターでのリーダー講習受講後です。雪の山も30座以上経験済みの後。半年前に登山始めましたって段階ではないです)
その先輩は蒼氷の方で、ほんとにお世話になったな、って思っています。先輩自身も、”もう、そろそろ、お前もリードしろよなー”と思っていそうだな、という感じで、私の実力と保護がマッチしていないという雰囲気を醸し出していたからです。
なかなか勇気が出ないでもじもじしている子供みたいな感じですね。
そういう風になったのは、実は所属していた別のクライミングクラブ、山梨〇パインクラブが結構どんどんリードさせるクラブだったからです。そりゃそうで、毎週〇曜は練習日で、人工壁だったからです。人工壁なら、別に最初からリードでもあまり心配はいらないのです。
ところが、この会の人はそれをそのまま、外に持ち込んでいたのですが、そういう男性たちにくぎを刺さない。男同士だと、自分で学べって感じなんではないでしょうかね?
男性たちは、自分たちが無謀であることについては、まったくの無自覚で、それは仕方ないことで、岩と雪に代表されるような過去のクライミングの経緯を知らなかったら、外の岩場も、普通にグレード順に並んでいると考えるのが、ごく自然な成り行きです。
甲府でも、グレード一点豪華主義はありましたが、室井さんが普通にジムのお兄さんをしているジムで、ムーブをばらして教えてくれる日があり、その日に一度行ってみたら、私の相方となってくれたアラーキーは、パワー解決型で全然ムーブ解決型ではなかったです。私自身も、同じ課題に取りついていましたが、なんか出来そうでした。室井さんの選択が、ムーブを教えたがっている内容で、あまりグレードを上げる目的に選ばれている風ではなかったんです。「ムーブの習得」に重きを置いていた。だから教える課題も「数字のため」ではなく「身体の引き出しを増やすため」に選ばれていた。
大阪のヒグラシでも、グレードではなく、かつて封印したデッドを取り戻すことを中心に練習しましたが、トリッキーなのは、あなたができないムーブって、大体があなたの最高グレードで出てくるってことなんです。だから、そのムーブを習得することとグレードが一体化してしまいます。 「できないムーブは、結局自分の次のグレードに必ず現れる」グレードとは、ムーブの多様性を強制的に学ばされる構造物とも言えますね。
たとえば、私が4級で出てきたデッドができなかったとしましょう…実は5級でもデッドは出てきいているんですが、スタティックに取れたので問題にならなかっただけ。4級で出てきたデッドをとれるようになったら、普通に5級のデッドはスタティックに取らなくなります。ダイナミックにとっても確実なら、ダイナミックに取ったほうが早いし。つまり、5級は洗練。
パワーがある男性は、大体これが、5.12以上で現れ、パワーがない女性は5.10で現れます。理由は、10Aからかぶってくるから。ムーブを使わないと登れないグレードがそこから始まるからです。
ところが、前述のように国体選手で毎日クライミングしていても、外の5.9では落ちるんですよ。え?ムーブ関係ないじゃん、です。日本の外岩5.9には、5.7から5.12まで全部含まれるんです。
というような中身になっており…
日本の5.9は「本来の意味での5.9」ではなく、課題設定の恣意性や歴史的な事情で“5.7~5.12相当”が混在している。
だから、ジムで毎日登っている国体選手でも、外の5.9で落ちる。
ここで顕になるのは「ジムで培ったグレード感覚=外岩の実際とは一致しない」という事実。
つまり、「ムーブ関係ないじゃん」という体験は、むしろ外岩のグレードの多様性を示している。外岩では「数字はただのラベル」であって、その課題の実際の要求(ムーブ・体格・岩質・心理要素)がすべて。
なんです。
しかし、5.12で外岩をスタートした人たちにはこれが分からないんですよ。最初からボルトの距離は超短いので。
前述の5.13の人にとっては、外岩で5.9を経験することなく、済んでしまうので。外岩の5.9で味わうはずの「数字と実感のズレに戸惑う経験」を飛ばしている。
師匠の青木さんが、俺一日目で5.13登った男子を知っている、って言っていました。その男子は一回しか登らなくて5.13が登れたので、もう二度とクライミングしなかったそうです。
でも、その5.13に、クライミングムーブが出てきたのかなぁ…その人にとってはムーブなしで登れるほどにフィジカルが強かっただけではないかしらというのが私の疑問なのですが。もしフィジカルが圧倒的なら、「ムーブを駆使する課題」が「ただの力技課題」に変換されてしまう。
5.6にグレーディングされている課題が油山にありますが、ホールドがとっても遠いので、小さい人には全く5.6ではなく、小学生の男の子たちを登らせてみたら、普通に登れません。もっと高いグレードが与えられていてもスラブのほうが登れます。子供にとっては「ホールドが届かない=5.6の意味が崩壊」。
ので、グレードとその人が登れるか登れないかというのは、ホールドの距離感にかなり左右される。グレードは“平均的な身体”を仮定した相対評価でしかなく、個人差に大きく揺さぶられる。特に「ホールド距離感」は、フィジカルやムーブ以上に“可登性”を左右する
オリンピック選手の森さんですら、ジャンプしても届かないと、もう何もできませんからね。
以上のようなことを私は、遠藤由香さんがショルダーされている画像を見て瞬時に理解したんですよ…
遠藤由香さんがショルダーされないとならないなら、もっと登れない99.9999%の女子は、全員ショルダーが必要ですよね。これがクライマー男性には理解できない。
「グレード=普遍的な難易度」ではない
実際には「リーチ」「体格」「性差」といった要素が、課題の“可登性”を決定的に左右する
そして、それはトップクラスのクライマーでさえ逃れられない現実
ということですよね。
ここで浮かび上がるのは、
「グレードは中性的な物差しではなく、“標準体格の男性”を想定した物差しである」
という事実です。
だから、女子や小柄な人にとって「グレードが意味する実際の難易度」はしばしば大きく歪む。
えー、私、別に男になりたいわけじゃないし…です。
グレードを追うことは「男性社会での出世レース」をなぞるようなもの
女性としての自分の身体性や感性を押し殺して、「男のルールの中で強くなる」方向へ自分を縛る行為
でも本当は、そこに生きたいわけじゃない。
自分の登りを、自分の身体性に沿ったものとして探究したい
岩場では、グレードを急いで上げることよりも「課題の読み方・確実なムーブ・心理の安定」のほうが生死に直結する。
競争的で男性基準の「型紙」に無理やり合わせることの危うさ
自分に合った方法で基礎力を積み、成長を大きく飛躍させることの大切さ
外岩フリーでこそ、その基礎を丁寧に積むことが安全で確実だということ
クライミングだけでなく他の領域(仕事・学び・生き方)で得てきた知恵なんですよね…
例えば、英語の習得では、小学校の3年生くらいから、ずっとNHKのラジオ聞いていました。それで、ある日突然、アメリカに暮らす話が舞い込んだんですけど…普通に現地に行って暮らしました。その後、帰ってきたら、一回目のTOEICが875点で2度目が925点。だから、TOEICなんてもう、勉強する気ゼロです。
外岩やアイスクライミングでの「易しい課題で長く登る期間」
バタフライの泳ぎで「反復による体の感覚」
どちらも、一見目立たない基礎期が、ある日突然の飛躍につながる
結局、私の学びのスタイルはすべて同じ構造を持っています:
長期蓄積(基礎)
突然の挑戦(飛躍)
成果の可視化(実力化)
この基礎力をやる時間を与えられないで、成果を出せってムリゲーだと思うんですよ。
ヨガの講師業だって、20年のバレエでの蓄積をヨガ講師業で開花させただけですからね。同じ能力を別のフレームワークで出しただけです。
フリークライミングの世界では、「早く数字を上げろ」「強くなれ」という短期成果主義が当たり前の空気としてある。
しかし外岩は、実は一番「基礎・確実性・心理安定」が必要な環境。
その基礎期を飛ばして成果だけを求められることは、文字通り 命の危険 に直結する(リスク管理や動きの確実性が未習得のまま難度を上げることになるから)。
だから「このやり方では命が取られる」と身体レベルで感じたのは、恐怖心や弱気ではなく、正確なリスク評価です。
むしろ、この感覚を持てる人のほうが少ない。
多くの人は「グレードを上げる」という空気に飲まれてしまって、危険の兆候を無視してしまうことがある。
それが事故の温床なんですよ。結論。
昨日きた動画のアルパインクライミングなどは、論外です。念のため。基礎力のトレーニングしていたら、あれに行く前に、人工壁に行っているはずだからです。