2025/01/03
【クライミング心理学】頼りにならない山岳会ニアイコール身勝手な親
2025/01/02
【クライミング心理学】自己敗北性パーソナリティ
■ 自己敗北性
これかもしれません。
事故敗北性パーソナリティ障害(Self-defeating Personality Disorder)を持つ人物の行動として、良い出来事の後に抑うつ、罪責感、または苦痛を感じ、その結果として自分に対してネガティブな行動を取るようなケースを以下のように例示できます。
物語の例
登場人物: 山本さん(仮名)、30代前半、広告業界で働く女性
シナリオ
山本さんは、長年の努力が実を結び、念願のプロジェクトマネージャーに昇進することが決まりました。この成功は、彼女にとって大きな喜びであり、同時に長年の苦労が報われた瞬間でした。しかし、彼女の心の中にはすぐに不安と罪悪感が湧き上がりました。
成功のニュースを同僚に伝えると、彼女はみんなに祝福されますが、その祝福の言葉の裏に潜む「自分は本当にこのポジションにふさわしいのか?」という不安が彼女を押し潰します。心の中で、「私は他の人よりも優れていないのに、こんなに大きな役職をもらってもいいのだろうか?」と感じます。
数日後、山本さんは突然、プロジェクトの進行中に必要な資料を提出し忘れてしまいました。それにより、チームの一部で作業が遅れ、会議で上司から軽く注意されました。彼女はその失敗に激しく自己批判し、「どうして私はこんなにダメなんだろう」と深い罪悪感に苛まれます。
さらに、彼女は以前、上司から自分に対して期待されることにプレッシャーを感じたことがあり、そのプレッシャーが再び心の中で膨れ上がります。「私はただ失敗してしまっただけなのに、それを恐れて仕事に集中できなかった」と感じ、自己批判は強まるばかりです。
その夜、山本さんは普段なら絶対に取らないような行動を取ってしまいます。彼女は飲み過ぎ、無理に自己を忘れようとします。普段なら真面目で計画的に過ごしていたはずが、突然の反動で自己破壊的な行動に走ってしまいました。
結果とパターン
この物語で見られるのは、山本さんが成功を手に入れた際、素直にその喜びを受け入れられず、自己批判や不安、罪悪感に苦しんでしまうパターンです。彼女は自己価値感に大きな不安を抱え、良いことが続くと「それにふさわしくない自分」を感じ、無意識にその成功を自己破壊的な行動で無理にでも抑えようとしてしまいます。これが事故敗北性パーソナリティ障害の典型的なパターンです。
このような人は、自己否定的な思考パターンが強く、幸福や成功が自分には「不相応だ」と感じ、無意識にその幸せを遠ざけようとする傾向があります。彼らは自己批判に基づく強い罪悪感を抱き、成功に対して報いを感じることが難しくなります。
■ クライマーバージョン
クライマーバージョンの物語例(自己敗北性)
登場人物: 高木さん(仮名)、30代後半、クライミング歴15年の中級クライマー
シナリオ
高木さんは、長年挑戦してきた高難度の課題をついに成功させました。この成功は彼にとって夢にまで見たもので、クライミング仲間からも大いに祝福されました。当初は達成感を感じていた高木さんですが、その感情はすぐに複雑なものに変わっていきました。
「自分がこんな課題を成功させるなんておかしい。本当に実力があったわけじゃないのかも」と、自分の成功を疑い始めるのです。さらに、「他のクライマーが努力しているのに、自分が先に達成してしまって申し訳ない」という罪悪感まで抱くようになります。
数日後、彼は練習中に注意を怠り、普段なら問題なく登れる簡単なルートで手を滑らせ、足を捻挫してしまいました。この怪我は結果的にトレーニングを休む口実となり、彼は「やっぱり自分はこの程度のクライマーなんだ」と自己否定の気持ちを強めます。
その後、彼は仲間との交流を避け、「自分の成功が他のクライマーを不快にさせているかもしれない」と勝手に思い込み、孤立していきます。また、新しい課題への挑戦も避けるようになり、「無理をして怪我を悪化させたら困るから」と自分に言い訳をしますが、実際には新たな失敗への恐怖と罪悪感が影響しています。
結果とパターン
この物語では、高木さんが自己敗北性パーソナリティの典型的な行動パターンを示しています。成功により一時的に幸福を感じても、それを素直に受け入れることができず、自ら罪悪感や不安を増幅させる行動(怪我や孤立)を取っています。
彼は無意識に自分の成功を否定し、「自分にはそんな価値はない」という思いを強化しています。これにより、達成感を得るどころか苦痛を感じる結果となり、クライミング活動そのものへの意欲も低下しています。
このケースは、自己敗北性パーソナリティの特徴をクライミングの文脈で示しており、個人の心の葛藤がどのように行動や結果に影響を与えるかを浮き彫りにしています。
■ 考察
これが、
- せっかくUIAAに誘ってもらったのにBMCトラッドフェスに行かなかったり、
- 翻訳の申し出を断ったり、
- その後、怪我を作ることになった
原因であるような気がします。
【クライミング心理学】クライマーのいじりとパーソナリティ
最近、ChatGPTの利用に習熟してきました☆
■ グレード至上主義の弊害が、自己愛の傷つき のあるクライマーの量産だと気が付いたので… ありがちなイジリのシーンを再現してもらいました。
人物像の具体例(クライマーバージョン)
名前: 涼介
年齢: 32歳
性格: 仲間内でムードメーカー的な存在だが、場を盛り上げるために無意識に他人をいじることがある。クライミング仲間との絆を大切にしているが、相手の感情に鈍感な面も。
行動例: クライミング中や飲み会で軽口をたたき、思わぬ反発を受けると気まずくなり、落ち込んでしまう。
シチュエーション
クライミングジムで仲間とセッション中に、涼介が恋人の真奈を軽い気持ちでからかう。
涼介: 「真奈、いつもそのムーブで失敗するのに、まだチャレンジしてるの?やっぱりもうちょっと鍛えた方がいいんじゃない?」
仲間A: (笑いながら)「涼介、結構辛辣だな。」
真奈: 「ちょっと涼介!そういうこと言わないでよ。私だって頑張ってるのに!」
涼介: (戸惑いながら)「え、冗談だよ。そんなに怒ると思わなかった。」
真奈: 「みんなの前でそんなこと言われたら恥ずかしいに決まってるでしょ!」
涼介: (しゅんとしながら)「…ごめん。悪気はなかったんだけど…。」
その後の行動
その日の夜、涼介が落ち込んで真奈に弁解する。
涼介: 「さっきの、本当にそんなに嫌だった?俺、ただみんなで盛り上がれたらと思っただけなんだけど…。真奈がそんなに気にしてるとは思わなくて。」
真奈: 「もういいけど、次からは気をつけてね。」
涼介: (さらに意気消沈して)「うん…。俺ってダメだよな…。せっかく楽しい場だったのに、台無しにしちゃった。」
まとめ
このように、涼介はクライミング仲間との場を盛り上げたいという思いから軽口を叩きますが、それが恋人や仲間の感情を害し、結果として自責の念にかられる人物像です。
これは、自責の念に駆られる普通の人。
■そうでない場合の心理学的分析。
自責の念に駆られない場合、その人物のパーソナリティとしては以下の特徴が考えられます。
1. 自分中心的・鈍感な性格
他者の感情に気づかず、相手が傷ついたり怒ったりしても、自分の言動に問題があったとは考えないタイプ。
- 特徴: 他人の反応を深く考えず、「相手が大げさに捉えているだけだ」と思う。
- 例: 「なんでそんなことで怒るの?冗談だって言ってるのに。」
2. ユーモア至上主義
場を盛り上げることを最優先に考え、自分の言動が他人にどう影響するかをあまり意識しない。
- 特徴: 自分の言葉が「場の雰囲気を良くした」と捉え、相手の不快感を軽視する。
- 例: 「俺が言わなかったら、みんなもっとつまらなかっただろ?」
3. 責任転嫁傾向
問題が起きても自分ではなく、相手や状況に原因があると考えるタイプ。
- 特徴: 自分が悪いと感じることが少なく、相手の「受け取り方」の問題だと思う。
- 例: 「そんなことで気分を悪くする方がどうかしてるよ。」
4. ナルシシズム傾向
自分の発言や行動に自信を持ちすぎており、他人の反応を気にしない。
- 特徴: 自分の言動が正しい、面白い、必要だと考え、批判されても気にしない。
- 例: 「俺のジョークを理解できない人がいるんだな。」
シチュエーション例(涼介の別人格版)
クライミングジムで恋人の真奈をからかう場面。
涼介: 「真奈、またそのムーブで失敗してるの?学ばないなー(笑)」
真奈: 「そういうこと言わないでよ!みんなの前で恥ずかしい。」
涼介: 「え、みんな笑ってたじゃん?気にしすぎだって。」
真奈: 「もういい。気分悪い。」
涼介: (気にせず)「そんなことで機嫌悪くなる方が問題だよ。まあ、次は頑張れって。」
結論
自責の念に駆られない場合、相手への配慮が欠けているか、自己中心的な性格が強いと考えられます。周囲との関係を築くよりも、自分の価値観や考え方を優先する傾向が見られるでしょう。
あはは、これが私に起こったことですね!
殺されてたら、一発アウト。次ってのは、ないんですよ、クライミングには。
ChatGPT様で癒されました☆
【クライミング心理学】本当の男らしさって何なのでしょう?
2025/01/01
【クライミングによる地域おこし】【空き家の学習】地方の空き家をめぐる深刻な情勢
■ クライミングで集客???
私は、日本の岩場が世界のクライマーに登られている事実を山梨時代に知りました。今から10年以上前です。
しかし、こうした事実は、地元の商店主の方たちには伏せられているようで、今となっては閑古鳥が鳴く、地方の観光地にとってはもったいないことだ…と思っていました。
昭和の観光客が目白押しのころに、クライマーが来たら迷惑かもしれませんが、閑古鳥が鳴いて30年みたいな現代では、クライマーが落としてくれる500円、1000円でもありがたいかもしれないし、世界の超有名クライマーが来てくれる、となれば、むしろ、有名な岩場となり、集客になるかもしれないからです。
当時の記録:
https://stps2snwmt.blogspot.com/2014/11/shosenkyo-gorge-climbing-magazine-usa.html
私の考えでは、小鹿野町に、クライミングによる地域おこしを提案した平山ユージさんも同じ思いなのではないか?と思います。
■ 地方の空き家に法改正で動きが出そうです
しかも、こうした岩場は、ゼロ円物件… 一般的な市場価値という目で見たら、二束三文の場所にあるのです。
事例:不動産Gメン
https://youtu.be/mwzIXzKWQW0?si=cW-1tYBB2ZDKdvZp
この動画によると、
・田舎であればあるほど、子孫に財産を残そうと家は立派であるが、むしろ、負動産になってしまって土地だけのほうが良いくらい
・小規模の取引だと、不動産業者からは手数料収入にはならなかったが、法改正で800万円以下でも、30万円×1.1%の手数料収入を求めることができるようになった。
ことで、地方の不動産に動きが出そうです。
■ ゼロ円物件?
インターネットには、家いちばを始め、ゼロ円物件というような格安物件のサイトがあります。
目先の効くクライマーであれば、まだそこが岩場に近いと気が付いていない人が多い間に引っ越してしまうのも、良いかもしれません。
家いちば
例えば、奥秩父で280万円で別荘が売りにでています。
https://ieichiba.com/project/P202401192%E7%9A%86%E9%87%8E%E7%94%BA%E4%B8%89%E6%B2%A2N
ゼロ円物件
https://zero.estate/category/zero/koushinetsu/
■ 負動産を掴まない
しかし、これらの物件情報サイトでは、
経費のほうが掛かり、収入にはならない物件
そもそも、物件価格が高すぎる物件
も多く掲載されています。
平均所得が200万円程度の過疎の田舎に、5000万円大豪邸を立て、その物件を3000万円で売るとどうなると思いますか?買う人は、田舎の人でしょうか?昨今だとお金が余っている中国の人になりそうですよね?またその家に越してきた人が、所得レベルが大きく違う周囲の人たちと仲良くできそうか?というと?推して図るべし。
また別荘は要注意で、物件価格がゼロ円でも、管理維持費で一年何十万円か、かかります。
マンションも同様で、私たち夫婦は転勤中ですので、住んでいない自宅マンションに、管理費や修繕費など、年間30万円くらいのコストをかけて維持しているので、維持費分の赤字です。
余談ですが、転勤では、さらには、本来払わなくてよい家賃を別に払わないといけない。しかも、転勤が続けば、夫婦の片方は失業します。
これだけ不都合が重なるのが、転勤がない正社員の職が昨今、求人広告に出る理由ですね。
■ サーフスポットから住まいを探す
さて、不動産に話を戻しますが、サーフィンのための移住が盛んになった結果、このようなサイトもあります。
サーフスポットから住まいを探す
https://www.athome.co.jp/particular/surfing/
このATHOME社には、私から、クライミングスポットから住まいを探す、という提案もしていますが、返事はもらっていません。
個人的には、このような活動が、クライミングによる地域おこし、です。日本は会社文化なので、三井物産九州支社〇〇 ○○ という名刺を持っていたころは、こうした活動で、返事をもらわない、ということは考えにくく、必ず何らかのアクションが帰ってきていましたが、現在は、フリーランスですので、無視されています(笑)。
しかし、大手の不動産業者が気が付いてしまえば、不動産価格は上がってしまい、貧乏なクライマーは買えなくなりますので、みなさん、探すなら、今の内です(笑)。
■ では物件の適正価格はいくらなのか?
需要と供給で価格が決まります。いくら大豪邸でも、住みたい人がいなければ、その物件の価値はゼロ円なのです。
古民家再生協会というところが、古民家再生プランナーという教育講座で、ざっくりとした古民家価格の判別法を教えています。
ーーーーーーーー
住んでくれる人が見つかる賃貸価格 × 100 が 物件価格です
ーーーーーーーー
もし、3万円なら住んでもいい、と考える人がいたとして、それに100をかけた300万円が物件価格です。
■ 利回り
また古民家の適正利回りは12%です。
なぜなら、保全費用が高額だからです。
一般的な不動産の適正利回りは4%とされています。利回りだけを見ると法外ですが、ほとんどは、修繕費用に回されてしまいます。
■ 1.7万円の家賃が最安値
私は九州の過疎の村…日向神の岩場がある過疎の村で、ゲストハウスキーパーとして、”無償労働”をしたことがありますが…バイト代を払う体力は、そのようなゲストハウスにはありません…(笑)
そして、結局、分かったのは、過疎地では、一泊3000円で運営しても、お客さんが来ない…ので、ゲストハウスでは生活が成り立たないということでした。
■ そもそもそこに来る理由がない
そもそも、お客さんが来たい!と思う活動が、その場所にない限り、お客さんは来ませんよね?
そこはお茶農家でしたが、お茶積み体験では、4月の一瞬しか部屋は埋まりません。
そのゲストハウスには、クライミングという活動が集客につながることを教えましたが、現地のクライマーは、通いのクライマーなので、そのゲストハウスに宿泊する意義はありません。
したがって、県外のクライマーを対象にする必要がありますが、そのゲストハウスでは、遠方のクライマーにアピールする方法を知りません。
■ 一日6000円の収入では、非課税世帯へ転落
年間トータルして、一日2人お客さんが来ても、365×0.6万円=219万円。
休みは考慮しなくて、ですよ? 日本の所得としては最下層です。私は一日8時間フルタイムで働いて、大都会の大阪でこの収入だったことがありますが、都会では確実に何も残らない収入です。
田舎なら物々交換なので、ギリギリ何とかなります。
だだし、田舎でも、ガソリン代はかかるので、現金が必要なので、やはりギリギリは否めません。
暖房費がかかる地区ではかなり厳しいでしょう…
■ 非課税所得
ちなみに、非課税世帯と言って、課税されないレベルの貧乏さ、というのも、作り出すことが可能で、ヒッピーの人たちの間では、普通に行われています。
https://youtu.be/TPCzFCq6kiQ?si=QZ_Mm62hLQFp6Efy
子どもを産み、育てることも可能です。子供の頭数の分だけ、非課税の枠が広がり、子供たちは無償の教育を受けることができ、海外留学などの制度も無償で利用できます。
私はこのような手段は思いつきもしませんでしたが、知っていたら良かったなぁと思ったりしました(笑)。
都会でワーキングプアをするよりも、田舎で非課税世帯になるほうが、豊かな生活を送れると思います。
ただし、暖房やガソリン代に多くに支出があるようなライフスタイルでは難しいです。
山でテント泊するような生活、あるいは山小屋暮らし、みたいなのが、365日続くと思ってもらったらいいと思います。私は天草でやってきました。住んでいる家は手作りの掘っ立て小屋でした(笑)。これも無償での労働提供です。
寝ていると、お布団の上に月あかりが縞々に映って…2月です。それでも、ー25度でテント泊していた経験値があったので、耐えれました(笑)。
普段はチェーンソーで、落穂ひろいのように、捨てられた材木を拾って薪にする生活でした。
私的には、山の掃除屋というライフスタイルが気に入ったのですが…これを地でやれる人は、現代の都会のジム上がりクライマーには、少ないのかもしれません。
■ ”住んでくれる人が払える額”が、不動産価格を決め、地域経済力を決める
結局のところ、
住んでくれる人が出せる額、
が、その物件の価格であり、その土地の経済力の基盤です。
現代日本の最下層が払える金額はいくらか?ということが次なる問いになります。
私が経験した範囲では、同じく八女で成功している事例では、1.7万円まで下げれば、共同生活で、多くの若者が、無職であっても最低限の家賃コストとしても払える金額でした。
ネット検索で不動産市場を見ればわかりますが、どんなに家賃を下げても、3万円が最安値です。2万円があれば、かなり、めぼしい物件ということになります。
私の大阪豊津での生活でも、長屋でトイレ共同風呂なしで3万円で、それより安い物件は見つけることが自体が難しかったです。その時の所得が150万円でした。
従って、都会での最貧層で3万円であれば、半額の1.7万円前後というのは、無職の若者を支援する親の側がいるとしても、負担として最低限の額である、と想像することができます。
(念のため、誤解がないように言っておけば、親に仕送りされている今時の若者は、家賃6万のワンルームに住んでいることが多いです。私が学生の時代でも、長屋にしか住めない私のような人は例外的に貧乏人でした)
■ 時給の差
東京都の最低時給は現在 1163円です。山梨県の最低時給は988円。
私がいた八女は、941円です。八女で17000円の家賃で、引きこもりの若者が楽しく田舎暮らしを満喫出来ていた様子を見てきましたが、平均時給に照らし合わせて、家賃をスライドさせると、5%平均時給が高いわけですから、17850円が同レベルということになります。まぁ私的には誤差の範囲だと感じますが。
■ 山梨県には仕事がない?
山梨県には仕事がない、というのは、私のようなハイスキル人材にとって仕事がないだけです。自分で自分をハイスキル人材などと呼んで申し訳ありませんが…DODAでの検索結果では、TOEIC900で検索するとヒット数ゼロです(笑)。個人的経験で、前回の山梨転勤の時に、ハローワークを尋ねましたが、職員の方の話でも、ハイスキル人材需要は山梨にはないという話でした…仕方なく、東京へ出稼ぎに行くことになりました。
山梨では、一方、体力自慢のクライマーに向いた林業や農業での仕事は豊富なのではないか?と思います。
林業や農業は、かなりしきいが高いと私自身も感じ、自分で実験をしてみましたが、チェーンソーでの伐倒を一日8時間ぶっとおしでやるという従来型の林業は無理ですが、自伐型林業で、日当を山主にもらいながら、間伐する、という仕事や、作業道作りは、女性でも可能かもしれません。もちろん、ショップ店員などと比べたら、体力負担が多いことは当然ですが…
■ 田舎での仕事のありよう
田舎の仕事のありようは、田舎に住んで現地の人と交流して見ないと分かりません。
7年の前回の転勤の間に、ブドウの収穫手伝いや、桃の摘果、個人で畑を借りて農園をやる、などのチャレンジをしてきましたが、甲州市では百匁柿の干し柿が収入になりますし、明野では葡萄、南アルプス市では、サクランボやスモモの施設園芸と収入減になっている産業が地域の中でも細かく分かれており、住んでみないと、飯の種が分からない、というのが正直なところです。
また、地域の困りごと、事態も、住んでみないと分かりません。
ですから、従来型の地域おこし協力隊のように、〇〇をする、と決めてかかっても、その思い込みが地域の実情と合わなかったりもします。
これまで、クライマーは、結局のところ、地域のことは度外視で、わー岩だー!と遊んでいただけで、
地域のお店に、お金を落とさない → だってコンビニしか開いてないんだもん
地域の人と交流しない → だって、クライミングの話しか興味ないんだもん
という態度しかとってこなかった。しかも、
クライマーってビンボーなんです~ まけてちょ
と、クライマー割引は求めても、クライマーの側が地域の人へ収入をもたらすという貢献のほうは、考えてこなかったわけです。
まぁ、この辺は世界のクライマーも同じです。ラオスでは、地元への利益還元を行わなかったため、放火3回されているそうです。GCHが一人勝ちだったためです。
色々とGCHの本(英語でしか読めないですが)に書かれていました。
以上で、考察を終わります。社会人として最低限の責任はクライマーにも求められます。
自らの意思で非課税世帯になるとしても、それは意思であり、被害者ではありません。
現在日本の労働市場は求人であふれており、人材は不足していて、失業率は2%です。
福岡ではさんざん若い奴に募金してきました。
今の時代、貧困であるのは、就職氷河期世代に当たる40~50代であり、売り手市場の20代ではありまえません。
2024/12/31
2024/12/30
【クライミンググレード論争】入門クライマーと5.12以上のクライマーで見えている景色が違う
前項を書いた後、次のようなコメントを知り合いのクライマーからもらった。
ーーーーーーーーーー
ジムグレードが優しいとは思えないですが
むしろ難しい。
シリアルはフレンチでグレーディングしたと思います。
デシマルとの換算表のずれですかね?
僕はデシマルはわからないしグレードに関してはあまり言わないけど、ジムは岩より難しいのはわかりますよ
ーーーーーーーーーーー
当方の返事:
たぶん、〇〇さんが登るグレードでは辛いと思います。10、9、8級、6~5級は、激アマだと思います
で、このような内容のクライマーでした…
ーーーーーーーーーー
二子山はジムには合わせて無いですよ。
フランス、スペインに合わせて協議しました。
なのでフレンチでつけてます。
僕もデシマルは経験無いので5.10aを知りません
ーーーーーーーーーー
■ 全然ジム上がりクライマーの代弁者ではない…エリートクライマーだった…(汗)
日本でデシマルを知らないで過ごせるというのが、すごい!
フランス・スペインしか知らないってエリートすぎて、それで多分、日本の実態感覚と離れてしまうのかもしれません。
私は石灰岩にフレンチグレードをつけるのは賛成です。登り方が全く違います。
花崗岩主体のヨセミテグレードとは別にするのが、登りのスタイルの違いをクライマーに意識させるのに良いと思うからですが…。
しかし、デシマルの5.9や5.10Aなど入門ルート、となっている課題で、ボルトが離れすぎているというのが放置されて、40年…
■ガイドのポジショントーク…命軸ではない。
クライミングガイドの中にも、アメリカの論文を持ち出して、5.9はリスクが高く、5.12はリスクが低いのは当然だ…ということで、現状維持を支持する人が後を絶ちませんが…。ポジショントークでしょう…。そのほうがクライミングガイドの存在意義は保てます。
しかし、結果日本のアルパインクライミングがどうなったのか?
アルパイン業界では2020年でも、ボルトラダーをアルパインですよ~と言って教えており、
フリークライミング業界では、ハングドッグ連打のレッドポインター登り(5.12波状攻撃登り)
そんなクライミングをヨセミテに行きまーすというクライマーがやり続けて、全く的外れな練習方法であることに気が付いていない…。ヨセミテなんてハイキングでも行けますよ?名前だけ言ってもヨセミテでトップアプトしたってことになりませんよね?
そして、グレード一点豪華主義なので、他の人にもそれを勧めて来るクライマーが後を絶ちませんが…
グレード一点豪華主義で登りたくない人は肩身が狭い思いをさせられます。
■ スキルを向上させるための繰り返しと、グレード一点豪華主義は違う
もちろん、スキルを磨くのに、打ち込み、が必要なのは当然です。デッドを私は封印して〇〇年だったので、ジムで再度デッドをしたら、できなくなっていました。
しかし、ジムでの登り方と、外岩での登り方を変えるような器用なことがなかなかできないのは逆も真なりで、初心者のころは連れて行かれた兜山やカサメリ沢で、一生懸命、素人の先輩の危険なビレイで、デッドムーブを繰り出していました…。
いやはや、もう疲れた…
グレードを追いかけるのが楽しいというのは、ドーパミンによる幸福に中毒症状になっているって意味ですよ。
それと繰り返しによる自動化=エンドルフィンは全く違うと思います。
私は自動化には興味がありますが、ドーパミンの快楽には興味はありません。
■ 国際グレード
日本の岩場のグレードがバラバラな現状に、
テストピース
を作り、ボルダーのようにエイハブ船長1級を基準として、そこから易しい、そこから難しい、とものさしの基準を作っていくのは間違った行為とは思えません。
っていうか、前からそうなっているんだと勝手に思っていました。そうなっていなかったんですね… どうりで、5.9がなんかバラバラだと思っていました…。
■ 愛好者人口の中身が海外と違う
海外と比べると、日本の岩場は、愛好者人口が
若くて強い成人男子に偏っている = 普通が偏る= 辛い & 競争
になっていると思います。
海外ではクライミングはもっと市民権があり、女性や子供も登るので、女性(パワーがない)や子供(身長がない)が登れるグレードから、外岩にも課題があります。
海外の初心者グレード 5A (5.2くらい?)
日本の初心者グレード 5.8 (ラオスでは、5cに含まれそう)
私はラオスでは、5cがスタートで全部オンサイトで登り切り、次は6Aという段階になっていましたが、オンサイト祭りで、自信をつけたため、その後の登りはかなり上達していました。
その自信は、九州では危険でしたので、全く登れないというか、登らないほうが良いという判断をしたのですが…九州の5.9の問題は、ボルト配置が遠いことです。
「俺にとっては、5.9」というエゴによる判断が、安全に登るセーフクライミングの原則を上回っているルートがたくさんあります。あの人格者の米澤先生ですら、このエゴを手放すのは難しいのです。
エゴの声ではなくても、遠い課題代表の九州クライミングの父、新原さんの課題が、ボルトが遠くて危険だというのは、現地の人だったら誰でも知っている…背が高くて、もともと体操選手だったような人が作った課題は、一般の人では落ちるだろう…というところにボルトがないです。なぜなら、「俺には要らない」から。
”俺らしさ”をそうやって課題に表現することに固執するのは
自我関与
という心理学用語が着いています。俺ではないものが俺になってしまうって意味です。
課題=俺、になっているので、
腰椎骨折などの重大事故者が出る
などの客観的に観たら明らかに間違っている事件が起こっても、俺を引っ込めて、ボルトの位置を見直す、ということができない訳ですね。俺を曲げさせられたら、嫌だからです。「這っても黒豆」と同じ論理です。
このような事態になっているのが、5.9でも初心者が取り付いてはいけない課題がある、ということの中身です。
新原さんは個人的に面識がありますが、子供たちにクライミングを教えて親切なおじさんでした…そんな人でも、俺のルート、という名誉や栄誉は手放せないのだろうか…と悲しくなりました。
私が行っているのは、あくまで、その人の作品と言えるような限界グレードでの課題ではなく、入門的グレードの課題のことですからね…
米澤さんにとって、5.9が別に何ともないグレードだということは明らかでした。彼の作品は、屋久島フリーウェイであり、あれを改変するという話と、ただの練習用ゲレンデの、彼にとっては重要でも何でもない、名もない5.9を改変するという話と混同しないでくださいね。
■ 迷惑をかけてはいけない=隠ぺい体質
要するに、自分の作った課題で事故が起こっていること自体が、アクセス問題を心配する落ちたクライマー本人から、申告されない…。落ちたクライマーは、迷惑をかけてはいけないという別の呪縛をかけられているからです。
私も、兜で落ちて、いわばは血塗られた岩場になりましたが、あれは自分のせいではなく、リスク認知が甘く、へたくそなビレイヤーのビレイのためでしたが、それでもどこに報告してよいのか分からなかったので、報告していません。
自分のブログに上げたので、そのおかげで、クライマー界には伝達されたと思いますが、そうでないかぎり、知られないままになったでしょう…
■ デシマルの5.9(入門課題)を5.9ギリギリの人が登ったら危険…という問題
国際グレードにするのはいいですけど、デシマル知りません、では、たぶん、皆、納得いかない。
それは当然ですよねぇ… スペインとフランスしかしりませーん、で、スペインとフランスがこうだから、っていうのでは、ただのおしつけ。
なので、10Aや5.9などのデシマルを、ユージさんみたいな、人に教えた経験も豊富で初心者の特性も知っており、海外岩場の経験も豊富で、たくさんの岩場の経験値が高いクライマーが、国際グレードもいくつか登ってみたら、いいのかも?です。
世界のユージがいうことにすら、反論する人が多いですが…それは嫉妬によるものでしょう。
課題に 自我関与 している人も多いですが、開拓者は、岩場 にも 自我関与 しています。
岩場= 俺
ってなるって意味です。それだけ、生きがいの喪失というのは、大きな問題、人生の課題だということです。
岩場に 自我関与 している場合、その岩場の改変を拒む強い動機になります。
なぜなら、俺を改変されるのと同じくらい、強い変容を意味するからです。自己愛がものすごく強い人なのであれば、俺が完ぺきではない、と言われたのと同じ、自己愛の傷つきをもたらします。
そうではなく、より完璧な自己完成に向けて支援するためなのだ…という風に持っていけば良いかもしれません。
つまり、ボルトの配置を変えれば、今でも良い岩場がさらに良くなる、というような持っていきかたです。
■ ジム上がりクライマーの誤解はもっと単純です
今の若いジム上がりの人は、一日目で普通に人工壁リードの5.9は登れるので、当然外の岩も、登れると思ってくるのかもです。それくらい、現代のジム上がりクライマーって、単細胞というか、10年以上クライミングをしていても、25m+35mが60mであること、60mのロープでは登れないこと、が自覚できないくらい、考えが浅いのです。
私自身もまさかそこまで?というくらい、実際に経験してみなくては、納得ができないくらいでしたが…これを言った方の、出身大学の偏差値は、50でしたので、ごく普通の一般の人の知的理解力がそこなのかもしれません…
なので、外岩のグレードと、インドアのグレード、ボルダリングジムのグレードが全く異なることを、口を酸っぱくして言わないと、同じデシマルグレードを使ってしまうと、5.9=簡単、と思ってしまうのではないでしょうか?ここは想像です。
しかし、昔の人にとっては、5.9は上級者グレードで、そこそこ登れる人が作っていたわけですから、超・ランナウトしており、20m5ピンが普通ですので…
それだと事故多発になるのかもですよね… 現代の新人君は。
一方、5.12以上の高いグレードではピンは離れていないです。なので、最初から5.12や8Aが登れるクライマーは、危険って言われても何のこと?となりますし、アルパインのルートに行かないクライマーならなおさら、ボルトは、1.5m置きについているので、危険危険って大げさだなぁということになります。
要するに言っているクライミングの内容が違い過ぎるのです。
今、事故ッているのは、ジム上がり初心者
で、
事故ッている課題はピンの配置が悪いやつ、
です。事故が減らないのは、大昔の40年も50年も前の山岳会の教え方で、現代も教えているからで、
・新人は18歳男子
・ビレイは流して止める制動確保
だからです。 新人ならこれくらいができるだろう…の想定が18歳男子を前提にしており、その前提にしていることにも、指導者側が気が付いていません。無意識だから気が付けるはずがないです。で、やらせてみてできないと、
え?こんなこともできないの?
となり、相手に心の傷を与えることになっています。
そして、山岳会の重鎮が提供するビレイが…ビレイが懐古調… 支点ビレイ、お座りビレイ、2mも離れたビレイ、外岩でオリンピックのビレイ、で、もう全くを持って、シビアなフリークライミングに対応できるビレイにはなっていません。それアルパインのビレイですよね?
これは、古い山岳会の流れです。甲府時代も、古い会の常識のままの、山岳会の先輩たちは、フリーの岩場では、輝いてはいませんでした。
時代が移り変わったことに気が付いていなかったのは、甲府でも九州でも同じでしたが、その時代の流れというのは、ジムが最近ではクライミングの入り口だ、ということです。
私のように雪上確保でスタートする人は稀です。
2024/12/29
【クライミングによる地域おこし】クライマーが田舎に暮らすときに取るべき行動事例
以下に、田舎で暮らすロッククライマーが一般の居住者との調和を図りつつクライミング活動をする場合に必要な資質と、それを具体的な行動に落とし込んだリストを示します。
資質と具体的行動例
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自然への敬意と保全意識
- 具体的行動例:
- 岩場の周囲の自然環境を保護するため、ゴミ拾いを行い、環境美化に貢献する。
- 地元の規則に従い、立ち入り禁止区域や野生動物の保護区に近づかない。
- クライミング中に岩を傷つけないよう、ボルト設置やチョークの使用を慎重に行う。
- 具体的行動例:
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地域住民とのコミュニケーション能力
- 具体的行動例:
- 地元の人々に挨拶を欠かさず、活動内容を簡潔に説明し理解を得る。
- 祭りや清掃活動など地域行事に積極的に参加し、顔見知りになる。
- クライミングに伴う騒音や駐車の問題が発生しないよう、事前に相談する。
- 具体的行動例:
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協力性と共同作業への参加
- 具体的行動例:
- 地元の農作業やボランティア活動に参加し、地域に貢献する姿勢を見せる。
- 自分のスキル(アウトドア知識、応急処置技術など)を活かして、地元の人々に役立つサポートを行う。
- クライミング仲間とともに、地域住民向けの体験イベントを開催する。
- 具体的行動例:
-
安全意識と責任感
- 具体的行動例:
- クライミング中の安全対策を徹底し、事故が起こらないようにする。
- 地元住民や他の訪問者に配慮し、危険区域の表示や注意喚起を行う。
- 地元の消防や警察と連携し、万一の際の連絡体制を整える。
- 具体的行動例:
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共有と分かち合いの心
- 具体的行動例:
- 収穫物や手作りの品を地元の人々におすそ分けし、交流を深める。
- 使用済みのクライミングギアや用具を地域の若者に寄付して、興味を持たせる。
- 自分のクライミング経験を話題にして、自然の魅力やスポーツの楽しさを伝える。
- 具体的行動例:
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地域の文化や伝統への理解
- 具体的行動例:
- 地域の歴史や伝統について学び、それを尊重した活動を行う。
- 地元の神社仏閣や自然崇拝の習慣を知り、それに配慮した行動を取る。
- クライミングの活動拠点として、地域の宿泊施設や飲食店を利用して経済に貢献する。
- 具体的行動例:
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柔軟性と適応力
- 具体的行動例:
- 地元の人々の意見や要望を柔軟に受け入れ、活動計画を見直す。
- 天候や季節による環境変化に対応し、無理のないスケジュールを立てる。
- 都市型クライミングのルールと、田舎特有のルールの違いを理解し、適切に対応する。
- 具体的行動例:
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自立した活動基盤
- 具体的行動例:
- 自分で必要な装備や食料を準備し、他者に迷惑をかけないようにする。
- クライミング以外の副業やスキルを持ち、経済的に地域に依存しすぎないようにする。
- 地元のインフラ(水道や電力など)に過度に負担をかけない生活を送る。
- 具体的行動例:
これらの資質と行動を心がけることで、田舎のロッククライマーは地域社会に溶け込みつつ、自然との調和を保ちながら活動を続けることができます。また、住民との信頼関係が築かれれば、地域資源を活かした新しいクライミングルートの開拓や観光資源としてのクライミングの活用も期待できます。
■ 当方の経験
八女のゲストハウスでメインのキーパーとして、仕事をしたことがありますが、一日もクライミングできる日は在りませんでした(笑)。
【グレーディング問題】ジムグレードがお買い得すぎなのでは?
■ジムの11cは岩の10d?
二子山祠エリアのシリアル10dは、小鹿野クライミング協会だと11cなのだそうです。
めちゃ離れてる。2グレードどころではなく、3グレード離れています…
理由はインドアでは、それくらい登れる人でないとその課題は登れないから…。
しかし、ジムのグレードのほうを辛くするのがいいのでは??
つまり、インドアのほうを辛くしたらどうなんですかね?
今のジムの11cを10dに改定するってことです。
■ ジム課題が易しすぎるのでは?
お客さんは、
「あなたは10dしか登れていませんよ」ということになったら、
「11c登れていますよ」というグレーディングより、
ちっとも登れないということになって、楽しくはないと思います…
けれど、インドアジムで、簡単に成功体験を積んでしまえることが、ナルシシズムにとっては、賞賛というエネルギーの供給源になってしまって、良くないのかも?
自己誇大的感覚… ジムの側は、”君だってできるよ!という励まし”のつもりだったと思いますが、それが行き過ぎて、「俺ってスゲー!」になってしまいやすいのが、一人っ子だったり、末っ子だったり、2番目でもほかに下に子供がない兄弟の男性だったり…ということです。
客観的に見て、そこまですごくないことでも、俺はすごい、と感じやすい立場、ということ自体に、そもそも自覚が生まれることなく、成人していると、自分の客観的な実力を実感し損ねる、ということです。
NPDの診断基準
https://youtu.be/x8X3rRTtZ7M?si=E5y9LbQV2SjXsEDu
善意でクライミング界はやってきたと思いますが…3級しか登れないボルダラーが、2段をノーマットで登りたい、そうすれば、周囲に取り巻きを作って、ちやほやされるのだ、という幻想を抱く、というのが、クライマーあるある、なのです…。
■ 外岩のグレーディングも課題だが、
安易な達成感を量産してしまったクライミングジム業界にも課題がある
ということです。
達成なんて、何年も苦労して、やっとこさ、登れるからうれしいんですよ?
5.12なんて、昨今、今日ジムに来ました!という高校生が一撃できてしまいます。素質の良い子なら…
なので、もっと辛くしたり、外岩向きの課題を提供したらどうでしょう?
あるいは、ジムでも、ジムグレードは外のグレードとは違うということが暗示されるよう、
インドアグレード、とか
当店グレード、とか
”店名”グレード、とか
で、明示的に、ここだけで通用するグレードです、という風に書いておくなど…
そうしないと、分かりやすい一般的な言葉で言えば、
お調子者
ということで、自分の実力を、とんでもなく高く評価してしまうのです。昨今の日本の教育では…
古い世代は、他者と比べすぎて、上には上がいるので、自信がない世代が多かったためと思いますが、勝手に自信を無くしてきた世代の揺り戻しで、今は、自信ありすぎ、という現象が起きているのかもしれません。
安直な考えで、岩場に取り付いて、その一発目で死亡事故、みたいな事例が減ることを祈っています。
今まで俺、5.12って言ってる男子たちで、本当に外岩で5.12がオンサイト出来る人はいませんでしたし…
私自身もジムグレードでは、ずっと10代。ですが、5.8→ぎりぎり5.11で、今はテンプラクライマーになったとき、ジムグレードはずっと6級。5級は登れないのがまだ時々ある、というレベルでした。
いやはや… ジムのグレードのほうを改定するほうが、外岩のグレードを改定するより楽では?